JP2004289655A - 集合住宅インターホンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】主室、副室の設定が登録された居室親機の間のみで住戸間通話を可能とし、この住戸間通話で使用される通話チャンネルが独占して集合玄関機および居室親機の間、管理室親機および居室親機の間で使用する通話チャンネルが制限されるのを回避する。
【解決手段】設定パーソナルコンピュータ3により主室、副室の設定が登録された居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の間のみで住戸間通話を行うことができる。また、住戸間通話で使用される通話チャンネルを制限することにより、集合玄関機1から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルと管理室親機2から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルとがそれぞれ確保され、これらの機器間が話中状態になることを回避できる。
【選択図】 図1
【解決手段】設定パーソナルコンピュータ3により主室、副室の設定が登録された居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の間のみで住戸間通話を行うことができる。また、住戸間通話で使用される通話チャンネルを制限することにより、集合玄関機1から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルと管理室親機2から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルとがそれぞれ確保され、これらの機器間が話中状態になることを回避できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は集合住宅インターホンシステムに係り、特に、居住者により使用される主室としての住戸および主室の居住者との間で通話の必要性がある居住者により使用される副室としての住戸の間で住戸間通話を行うことができる集合住宅インターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の集合住宅インターホンシステムとして、個々に異なる内線番号を有し、この内線番号に対し複数の通話回線を有する住戸親機と、この住戸親機の内線番号を、他の住戸親機から受信すると本装置を介して、内線番号を送出した住戸親機と内線番号の住戸親機の複数の通話回線のうち、使用されていない通話回線とを接続する中央制御装置とを設け、中央制御装置が、内線番号を送出した住戸親機と、この内線番号の住戸親機の複数の通話回線のうち、使用されていない通話回線とを接続することにより、通話回線が使用されているため、通話できないということがなく、内線通話が話中となる可能性を少なくすることができるという効果を有する集合住宅用インターホンシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−163257号公報(段落番号0038等)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の集合住宅用インターホンシステムでは、住戸親機および住戸親機の間、管理事務室親機および住戸親機の間でそれぞれ区別なく通話回線(通話チャンネル)が空いていれば内線通話を可能としているため、居住者により使用される主室としての住戸および主室に在室中の居住者との間で通話を行う必要がある居住者により使用される副室としての住戸との間で住戸間通話を行う場合、この住戸間通話のみで通話回線(通話チャンネル)が独占されると、上述の管理事務室親機から住戸親機への呼び出し、内線通話を行うことができない難点があった。
【0004】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、主室、副室の設定が登録された居室親機の間のみで住戸間通話を可能とし、この住戸間通話で使用される通話チャンネルが独占して集合玄関機および居室親機の間、管理室親機および居室親機の間で使用する通話チャンネルが制限されるのを回避できる集合住宅インターホンシステムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の集合住宅インターホンシステムは、集合玄関に設置される集合玄関機と、各住戸内に設置される居室親機と、管理室内等に設置される管理室親機と、集合玄関機、居室親機、管理室親機をそれらの間で呼び出し、通話が可能となるようにそれぞれ制御するための制御機とから構成されている。制御機は、通話を行うための通話チャンネルを住戸間通話のみで独占して集合玄関機または管理室親機から各住戸への呼び出し、通話が不可能となるのを回避するために、住戸間通話で使用される通話チャンネルを制限するための制御機制御回路を備えている。
【0006】
このような集合住宅インターホンシステムによれば、主室、副室の設定が登録された居室親機の間で行われる住戸間通話で使用される通話チャンネルが制限されることにより、集合玄関機から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルと管理室親機から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルとがそれぞれ確保される。
【0007】
また、本発明の集合住宅インターホンシステムは、居住者により使用される主室としての住戸および主室の居住者との間で通話の必要性がある居住者により使用される副室としての住戸について、それぞれ主室、副室の設定を行うための設定パーソナルコンピュータを備えている。居室親機は、設定を居室親機に登録することにより、主室、副室の設定が未登録である居室親機においては、住戸間通話を不可能とするための居室親機制御回路を備えている。
【0008】
このような集合住宅インターホンシステムによれば、設定パーソナルコンピュータにより主室、副室の設定が登録された居室親機の間のみで住戸間通話を行うことができる。一方、主室、副室の設定が未登録である居室親機の間において住戸間通話を行うことは不可能となるため、必要な通話チャンネルが的確に確保される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の集合住宅インターホンシステムを適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施例による多棟対応の集合住宅インターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【0011】
図1のブロック図に示す集合住宅インターホンシステムは、集合玄関に設置され、系統が異なる複数の棟、例えば、棟番号が「A」、「B」、・・・に予め割り当てられている複数の棟の各住戸内に在室中の居住者のうち、特定の棟の住戸内に在室中の居住者、または管理室内等に在室中の管理人を来訪者が呼び出して通話を行うための集合玄関機1と、複数の棟の各住戸内に設置され、集合玄関に居る来訪者、または自住戸に主室、副室の設定が予め登録されている場合における他方の住戸内に在室中の居住者、または管理室内等に在室中の管理人からの呼び出しが報知され、これに応答した(呼出先の)居住者が来訪者、(呼出元の)居住者、または管理人との間で通話を行うとともに、(呼出元の)居住者が(呼出先の)居住者、または管理人を呼び出して通話を行うための複数の居室親機、ここでは、個別の部屋番号「1」、「2」、・・・、「11」、「12」、・・・、・・・を有する複数の居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・と、管理室内等に設置され(個別の)部屋番号をなす管理室番号(詳述せず)を有しており、集合玄関に居る来訪者からの呼び出しが報知され、これに応答した管理人が来訪者との間で通話を行うとともに、管理人が呼出元または呼出先である特定の棟の住戸内に在室中の居住者との間で通話を行い、また、単一または複数の棟の住戸内に在室中の居住者に対して一斉放送を行うための管理室親機2と、管理室内等に設置され、制御機4の後述する制御機メモリ21の記憶内容、すなわち、複数の棟の各住戸のうち、居住者により使用される主室としての住戸および主室に在室中の居住者との間で通話を行う必要がある居住者により使用される副室としての住戸のそれぞれについての主室、副室の設定/設定変更を行うための設定パーソナルコンピュータ(以下、設定パソコンという。)3と、玄関機ラインL1を介して接続された集合玄関機1、居室親機ラインL2を介してバス接続された居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・、管理室親機ラインL3を介して接続された管理室親機2、パソコンラインL4を介して接続された設定パソコン3をそれぞれ制御するための制御機4とから構成されている。
【0012】
なお、集合玄関に設置される集合玄関機1および管理室内等に設置される管理室親機2は1台に限定されず、複数台設置することもできる。
【0013】
また、制御機4は、当該制御機の構成各部をそれぞれ制御するための制御機制御回路20と、設定パソコン3にて設定/設定変更された内容(設定内容)、すなわち、複数の棟の各住戸のうち、居住者により使用される主室としての住戸および主室に在室中の居住者との間で通話を行う必要がある居住者により使用される副室としての住戸のそれぞれについて主室、副室の設定(設定内容)を居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・が有する部屋番号毎に割り当てて記憶するための制御機メモリ21と、制御機制御回路20および玄関機ラインL1の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、玄関機側制御機I/Fという。)22と、制御機制御回路20および居室親機ラインL2の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、居室親機側制御機I/Fという。)23と、制御機制御回路20および管理室親機ラインL3の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、管理室親機側制御機I/Fという。)24と、制御機制御回路20およびパソコンラインL4の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、パソコン側制御機I/Fという。)25とを備えている。
【0014】
さらに、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・はそれぞれ同様な構成であり、住戸内に在室中の居住者が自居室親機の部屋番号を設定するための設定部30と、この居住者が集合玄関に居る来訪者、または自住戸に主室、副室の設定が予め登録されている場合における他方の住戸内に在室中の居住者、または管理室内等に在室中の管理人からの呼び出しに応答するために操作するともに、この居住者が上述の他方の住戸内に在室中の居住者、または管理人を呼び出すために操作する操作部31と、設定部30の設定情報および操作部31の操作情報等を表示するための表示部32と、来訪者、または上述の他方の住戸内に在室中の居住者、または管理人からの呼び出しがある旨を呼出音の出力をもとに音声通知し、これに応答した居住者が来訪者、または上述の他方の住戸内に在室中の居住者、または管理人との間で通話を行うための音声を入出力するとともに、一斉放送の内容を音声通知するための呼出通話部33と、制御機4の制御機メモリ21の記憶内容と同様、設定パソコン3にて設定/設定変更された自住戸の主室、副室の設定(設定内容)が登録(記憶)される居室親機メモリ34と、当該居室親機の構成各部をそれぞれ制御するための居室親機制御回路35と、居室親機制御回路35および居室親機ラインL2の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、居室親機I/Fという。)36とを備えている。
【0015】
このように構成された本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
【0016】
図1のブロック図に示す当該システムが設置される集合住宅において、管理人等は、複数の棟の各住戸のうち、居住者により使用される主室としての住戸および主室に在室中の居住者との間で通話を行う必要がある居住者により使用される副室としての住戸のそれぞれについて管理室内等に設置された設定パソコン3を操作して主室、副室の設定(初期設定)、または制御機4の制御機メモリ21に予め設定されている主室、副室の設定(設定内容)の変更を行うことができる。また、設定パソコン3からの設定データ信号S1は、パソコンラインL4、制御機4のパソコン側制御機I/F25を介して制御機制御回路20へと伝送され、これを検出した制御機制御回路20の制御により、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・が有する部屋番号毎に割り当てられて記憶される。ここでは、棟番号が「A」、「B」、・・・に予め割り当てられている複数の棟の各住戸内に設置され個別の部屋番号「1」、「2」、・・・、「11」、「12」、・・・、・・・を有する(複数の)居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・のうち、居住者P1により使用される主室としての住戸が居室親機11aが設置された住戸であり、一方、主室に在室中の居住者P1との間で通話を行う必要がある居住者P2により使用される副室としての住戸が居室親機11bが設置された住戸であると予め記憶されているものとする。
【0017】
また、制御機4の制御機制御回路20は、制御機メモリ21へと記憶させた主室、副室の設定(設定内容)を読み出し、読み出された主室の設定(設定内容)データおよび居室親機11aが有する部屋番号「1」を含む主室設定データ信号S2と、同様に読み出された副室の設定(設定内容)データおよび居室親機11bが有する部屋番号「11」を含む副室設定データ信号S3とを居室親機側制御機I/F23へとそれぞれ出力する。これら主室設定データ信号S2および副室設定データ信号S3は、居室親機側制御機I/F23、居室親機ラインL2、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機I/F36を介して居室親機制御回路35へとそれぞれ伝送される。
【0018】
また、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35は、伝送されてきた主室設定データ信号S2および副室設定データ信号S3にそれぞれ含まれている部屋番号「1」、「11」と設定部30にて予め設定されている自居室親機の部屋番号とを照合し、一致した場合にのみ同様に含まれている設定データ、すなわち、自住戸が主室の設定、または副室の設定である旨を居室親機メモリ34へと登録(記憶)させるとともに、図2(a)の画面構成図に示す呼出画面、すなわち、通話の必要性がある副室に在室中の居住者P2、または同様に通話の必要性がある主室に在室中の居住者P1を呼び出すための別宅呼出ボタン40aを有する別宅有呼出画面40を表示部32へと表示させる。
【0019】
ここでは、居室親機11aの居室親機制御回路35のみ主室設定データ信号S2に含まれている部屋番号と自居室親機が有する部屋番号とが「1」で一致し、自住戸が主室の設定である旨が居室親機メモリ34へと登録(記憶)されるとともに、図2(a)の画面構成図に示す別宅呼出ボタン40aを有する別宅有呼出画面40が表示部32へと表示される。また、居室親機11bの居室親機制御回路35のみ副室設定データ信号S3に含まれている部屋番号と自居室親機が有する部屋番号とが「11」で一致し、自住戸が副室の設定である旨が居室親機メモリ34へと登録(記憶)されるとともに、図2(a)の画面構成図に示す別宅呼出ボタン40aを有する別宅有呼出画面40が表示部32へと表示される。
【0020】
なお、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35のうち、設定パソコン3にて主室、副室の設定が行われた居室親機11a、11bの居室親機制御回路35を除く居室親機12a、・・・、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35、すなわち、主室、副室の設定が未登録である居室親機12a、・・・、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35は、表示部42を制御して図2(b)の画面構成図に示す呼出画面、すなわち、上述の別室呼出ボタン40aが非表示の別宅無呼出画面41をそれぞれ表示させる。
【0021】
次に、上述のような主室、副室の設定が登録された後、主室である居室親機11aが設置された住戸内に在室中の居住者P1が副室である居室親機11bが設置された住戸内に在室中の居住者P2を呼び出して住戸間通話を行うために、居室親機11aの表示部32へと予め表示されている図2(a)の画面構成図に示す別宅有呼出画面40上の別宅呼出ボタン40aについて操作部31を操作して選択すると、居室親機制御回路35は、別宅呼び出しが行われた旨の別宅呼出情報および設定部30にて予め設定されている自居室親機の部屋番号、すなわち、部屋番号「1」を含む別宅呼出データ信号S4を居室親機I/F36へと出力する。この別宅呼出データ信号S4は、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、居室親機11aを除く居室親機12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機I/F36を介して居室親機制御回路35へとそれぞれ伝送されるとともに、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、制御機4の居室親機側制御機I/F23を介して制御機制御回路20へと伝送される。
【0022】
なお、居室親機11aを除く他の居室親機12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35は、伝送されてきた別宅呼出データ信号S4が制御機4からの出力信号でないことにより、当該別宅呼出データ信号を無効であるとそれぞれ判断する。
【0023】
また、制御機4の制御機制御回路20は、伝送されてきた別宅呼出データ信号S4に含まれている部屋番号「1」に対応して制御機メモリ31へと予め記憶されている副室の設定データに割り当てた部屋番号、すなわち、居室親機11bが有する部屋番号「11」を読み出し、読み出された部屋番号「11」および上述の別宅呼出情報を含む別宅呼出転送データ信号S5を居室親機側制御機I/F23へと出力する。この別宅呼出転送データ信号S5は、上述の主室設定データ信号S2および副室設定データ信号S3と同様な経路を介して居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35へとそれぞれ伝送される。
【0024】
また、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35は、伝送されてきた別宅呼出転送データ信号S5に含まれている部屋番号「11」と設定部30にて予め設定されている自居室親機の部屋番号とを照合し、一致した場合にのみ同様に含まれている別宅呼出情報をもとに主室である部屋番号「1」の住戸内に在室中の居住者P1からの呼び出しがある旨を検出して呼出通話部33からの呼出音の出力や表示部32からの呼出表示で報知する。ここでは、副室である部屋番号「11」の住戸内に設置された居室親機11bの居室親機制御回路35のみ部屋番号が「11」で一致することにより、上述の報知(呼出音の出力、呼出表示)が在室中の居住者P2に対して行われる。
【0025】
この後、上述の報知(呼出音の出力、呼出表示)を確認した副室に在室中の居住者P2が、居室親機11bにて応答操作(詳述せず)行うと、この居住者P2が使用する居室親機11bの呼出通話部33と、居室親機制御回路35、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、制御機4の居室親機側制御機I/F23、制御機制御回路20、居室親機側制御機I/F23、居室親機ラインL2、居室親機11aの居室親機I/F36、居室親機制御回路35を介して主室に在室中の居住者P1が使用する呼出通話部33との間の通話路が形成され、形成された通話路を介して音声データ信号を送受信させることにより住戸間通話を行うことができる。
【0026】
また、制御機5の制御機制御回路40は、上述の住戸間通話が行われているときに使用される通話チャンネルが独占して、例えば、集合玄関機1から(特定の)居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・への呼び出し、通話や管理室親機2から(特定の)居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・への呼び出し、通話が不可能になるのを回避するため、住戸間通話で使用される通話チャンネルを制限、例えば、全8本の通話チャンネルが予め設定されている場合には4本の通話チャンネルまで住戸間通話で使用できるように制御している。
【0027】
なお、上述の説明では、主室、副室の設定が登録された後の呼び出しとして、主室である居室親機11aが設置された住戸内に在室中の居住者P1が副室である居室親機11bが設置された住戸内に在室中の居住者P2を呼び出した場合について説明したが、これに限定されず、副室である居室親機11bが住戸内に設置された居住者P2が主室である居室親機11aが住戸内に設置された居住者P1を呼び出して住戸間通話を行うことも可能であり、このときの呼出操作としては、居室親機11bの表示部32へと予め表示されている図2(a)の画面構成図に示す別宅有呼出画面40上の別宅呼出ボタン40aについて操作部31を操作して選択する。
【0028】
また、上述のように、主室、副室の設定が未登録である居室親機12a、・・・、12b、・・・、・・・の表示部32には、図2(b)の画面構成図に示す別宅無呼出画面41がそれぞれ表示されており、図2(a)の画面構成図に示す別宅呼出ボタン40aは非表示であることから、これら居室親機12a、・・・、12b、・・・、・・・が設置された住戸内に在室中の居住者の間において住戸間通話を行うことは不可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の集合住宅インターホンシステムによれば、設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)により主室、副室の設定が登録された居室親機の間のみで住戸間通話を行うことができる。また、住戸間通話で使用される通話チャンネルが制限されることにより、集合玄関機から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルと管理室親機から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルとがそれぞれ確保され、これらの機器間が話中状態になることを回避できる。さらに、居住者の引越等で主室、副室の設定が変更された場合でも、設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)からの設定変更のみでその旨の変更を完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて主室、副室の設定が登録された居室親機の表示部へと表示される別宅有呼出画面の一例を示す画面構成図であり、図2(b)は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて主室、副室の設定が未登録である居室親機の表示部へと表示される別宅無呼出画面の一例を示す画面構成図である。
【符号の説明】
1・・・・・集合玄関機
2・・・・・管理室親機
3・・・・・設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)
4・・・・・制御機
20・・・・・制御機制御回路
11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・ ・・・・・(複数の)居室親機
35・・・・・居室親機制御回路
【発明の属する技術分野】
本発明は集合住宅インターホンシステムに係り、特に、居住者により使用される主室としての住戸および主室の居住者との間で通話の必要性がある居住者により使用される副室としての住戸の間で住戸間通話を行うことができる集合住宅インターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の集合住宅インターホンシステムとして、個々に異なる内線番号を有し、この内線番号に対し複数の通話回線を有する住戸親機と、この住戸親機の内線番号を、他の住戸親機から受信すると本装置を介して、内線番号を送出した住戸親機と内線番号の住戸親機の複数の通話回線のうち、使用されていない通話回線とを接続する中央制御装置とを設け、中央制御装置が、内線番号を送出した住戸親機と、この内線番号の住戸親機の複数の通話回線のうち、使用されていない通話回線とを接続することにより、通話回線が使用されているため、通話できないということがなく、内線通話が話中となる可能性を少なくすることができるという効果を有する集合住宅用インターホンシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−163257号公報(段落番号0038等)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の集合住宅用インターホンシステムでは、住戸親機および住戸親機の間、管理事務室親機および住戸親機の間でそれぞれ区別なく通話回線(通話チャンネル)が空いていれば内線通話を可能としているため、居住者により使用される主室としての住戸および主室に在室中の居住者との間で通話を行う必要がある居住者により使用される副室としての住戸との間で住戸間通話を行う場合、この住戸間通話のみで通話回線(通話チャンネル)が独占されると、上述の管理事務室親機から住戸親機への呼び出し、内線通話を行うことができない難点があった。
【0004】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、主室、副室の設定が登録された居室親機の間のみで住戸間通話を可能とし、この住戸間通話で使用される通話チャンネルが独占して集合玄関機および居室親機の間、管理室親機および居室親機の間で使用する通話チャンネルが制限されるのを回避できる集合住宅インターホンシステムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の集合住宅インターホンシステムは、集合玄関に設置される集合玄関機と、各住戸内に設置される居室親機と、管理室内等に設置される管理室親機と、集合玄関機、居室親機、管理室親機をそれらの間で呼び出し、通話が可能となるようにそれぞれ制御するための制御機とから構成されている。制御機は、通話を行うための通話チャンネルを住戸間通話のみで独占して集合玄関機または管理室親機から各住戸への呼び出し、通話が不可能となるのを回避するために、住戸間通話で使用される通話チャンネルを制限するための制御機制御回路を備えている。
【0006】
このような集合住宅インターホンシステムによれば、主室、副室の設定が登録された居室親機の間で行われる住戸間通話で使用される通話チャンネルが制限されることにより、集合玄関機から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルと管理室親機から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルとがそれぞれ確保される。
【0007】
また、本発明の集合住宅インターホンシステムは、居住者により使用される主室としての住戸および主室の居住者との間で通話の必要性がある居住者により使用される副室としての住戸について、それぞれ主室、副室の設定を行うための設定パーソナルコンピュータを備えている。居室親機は、設定を居室親機に登録することにより、主室、副室の設定が未登録である居室親機においては、住戸間通話を不可能とするための居室親機制御回路を備えている。
【0008】
このような集合住宅インターホンシステムによれば、設定パーソナルコンピュータにより主室、副室の設定が登録された居室親機の間のみで住戸間通話を行うことができる。一方、主室、副室の設定が未登録である居室親機の間において住戸間通話を行うことは不可能となるため、必要な通話チャンネルが的確に確保される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の集合住宅インターホンシステムを適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施例による多棟対応の集合住宅インターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【0011】
図1のブロック図に示す集合住宅インターホンシステムは、集合玄関に設置され、系統が異なる複数の棟、例えば、棟番号が「A」、「B」、・・・に予め割り当てられている複数の棟の各住戸内に在室中の居住者のうち、特定の棟の住戸内に在室中の居住者、または管理室内等に在室中の管理人を来訪者が呼び出して通話を行うための集合玄関機1と、複数の棟の各住戸内に設置され、集合玄関に居る来訪者、または自住戸に主室、副室の設定が予め登録されている場合における他方の住戸内に在室中の居住者、または管理室内等に在室中の管理人からの呼び出しが報知され、これに応答した(呼出先の)居住者が来訪者、(呼出元の)居住者、または管理人との間で通話を行うとともに、(呼出元の)居住者が(呼出先の)居住者、または管理人を呼び出して通話を行うための複数の居室親機、ここでは、個別の部屋番号「1」、「2」、・・・、「11」、「12」、・・・、・・・を有する複数の居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・と、管理室内等に設置され(個別の)部屋番号をなす管理室番号(詳述せず)を有しており、集合玄関に居る来訪者からの呼び出しが報知され、これに応答した管理人が来訪者との間で通話を行うとともに、管理人が呼出元または呼出先である特定の棟の住戸内に在室中の居住者との間で通話を行い、また、単一または複数の棟の住戸内に在室中の居住者に対して一斉放送を行うための管理室親機2と、管理室内等に設置され、制御機4の後述する制御機メモリ21の記憶内容、すなわち、複数の棟の各住戸のうち、居住者により使用される主室としての住戸および主室に在室中の居住者との間で通話を行う必要がある居住者により使用される副室としての住戸のそれぞれについての主室、副室の設定/設定変更を行うための設定パーソナルコンピュータ(以下、設定パソコンという。)3と、玄関機ラインL1を介して接続された集合玄関機1、居室親機ラインL2を介してバス接続された居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・、管理室親機ラインL3を介して接続された管理室親機2、パソコンラインL4を介して接続された設定パソコン3をそれぞれ制御するための制御機4とから構成されている。
【0012】
なお、集合玄関に設置される集合玄関機1および管理室内等に設置される管理室親機2は1台に限定されず、複数台設置することもできる。
【0013】
また、制御機4は、当該制御機の構成各部をそれぞれ制御するための制御機制御回路20と、設定パソコン3にて設定/設定変更された内容(設定内容)、すなわち、複数の棟の各住戸のうち、居住者により使用される主室としての住戸および主室に在室中の居住者との間で通話を行う必要がある居住者により使用される副室としての住戸のそれぞれについて主室、副室の設定(設定内容)を居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・が有する部屋番号毎に割り当てて記憶するための制御機メモリ21と、制御機制御回路20および玄関機ラインL1の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、玄関機側制御機I/Fという。)22と、制御機制御回路20および居室親機ラインL2の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、居室親機側制御機I/Fという。)23と、制御機制御回路20および管理室親機ラインL3の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、管理室親機側制御機I/Fという。)24と、制御機制御回路20およびパソコンラインL4の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、パソコン側制御機I/Fという。)25とを備えている。
【0014】
さらに、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・はそれぞれ同様な構成であり、住戸内に在室中の居住者が自居室親機の部屋番号を設定するための設定部30と、この居住者が集合玄関に居る来訪者、または自住戸に主室、副室の設定が予め登録されている場合における他方の住戸内に在室中の居住者、または管理室内等に在室中の管理人からの呼び出しに応答するために操作するともに、この居住者が上述の他方の住戸内に在室中の居住者、または管理人を呼び出すために操作する操作部31と、設定部30の設定情報および操作部31の操作情報等を表示するための表示部32と、来訪者、または上述の他方の住戸内に在室中の居住者、または管理人からの呼び出しがある旨を呼出音の出力をもとに音声通知し、これに応答した居住者が来訪者、または上述の他方の住戸内に在室中の居住者、または管理人との間で通話を行うための音声を入出力するとともに、一斉放送の内容を音声通知するための呼出通話部33と、制御機4の制御機メモリ21の記憶内容と同様、設定パソコン3にて設定/設定変更された自住戸の主室、副室の設定(設定内容)が登録(記憶)される居室親機メモリ34と、当該居室親機の構成各部をそれぞれ制御するための居室親機制御回路35と、居室親機制御回路35および居室親機ラインL2の間の信号伝送路を形成するための通信回路(以下、居室親機I/Fという。)36とを備えている。
【0015】
このように構成された本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
【0016】
図1のブロック図に示す当該システムが設置される集合住宅において、管理人等は、複数の棟の各住戸のうち、居住者により使用される主室としての住戸および主室に在室中の居住者との間で通話を行う必要がある居住者により使用される副室としての住戸のそれぞれについて管理室内等に設置された設定パソコン3を操作して主室、副室の設定(初期設定)、または制御機4の制御機メモリ21に予め設定されている主室、副室の設定(設定内容)の変更を行うことができる。また、設定パソコン3からの設定データ信号S1は、パソコンラインL4、制御機4のパソコン側制御機I/F25を介して制御機制御回路20へと伝送され、これを検出した制御機制御回路20の制御により、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・が有する部屋番号毎に割り当てられて記憶される。ここでは、棟番号が「A」、「B」、・・・に予め割り当てられている複数の棟の各住戸内に設置され個別の部屋番号「1」、「2」、・・・、「11」、「12」、・・・、・・・を有する(複数の)居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・のうち、居住者P1により使用される主室としての住戸が居室親機11aが設置された住戸であり、一方、主室に在室中の居住者P1との間で通話を行う必要がある居住者P2により使用される副室としての住戸が居室親機11bが設置された住戸であると予め記憶されているものとする。
【0017】
また、制御機4の制御機制御回路20は、制御機メモリ21へと記憶させた主室、副室の設定(設定内容)を読み出し、読み出された主室の設定(設定内容)データおよび居室親機11aが有する部屋番号「1」を含む主室設定データ信号S2と、同様に読み出された副室の設定(設定内容)データおよび居室親機11bが有する部屋番号「11」を含む副室設定データ信号S3とを居室親機側制御機I/F23へとそれぞれ出力する。これら主室設定データ信号S2および副室設定データ信号S3は、居室親機側制御機I/F23、居室親機ラインL2、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機I/F36を介して居室親機制御回路35へとそれぞれ伝送される。
【0018】
また、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35は、伝送されてきた主室設定データ信号S2および副室設定データ信号S3にそれぞれ含まれている部屋番号「1」、「11」と設定部30にて予め設定されている自居室親機の部屋番号とを照合し、一致した場合にのみ同様に含まれている設定データ、すなわち、自住戸が主室の設定、または副室の設定である旨を居室親機メモリ34へと登録(記憶)させるとともに、図2(a)の画面構成図に示す呼出画面、すなわち、通話の必要性がある副室に在室中の居住者P2、または同様に通話の必要性がある主室に在室中の居住者P1を呼び出すための別宅呼出ボタン40aを有する別宅有呼出画面40を表示部32へと表示させる。
【0019】
ここでは、居室親機11aの居室親機制御回路35のみ主室設定データ信号S2に含まれている部屋番号と自居室親機が有する部屋番号とが「1」で一致し、自住戸が主室の設定である旨が居室親機メモリ34へと登録(記憶)されるとともに、図2(a)の画面構成図に示す別宅呼出ボタン40aを有する別宅有呼出画面40が表示部32へと表示される。また、居室親機11bの居室親機制御回路35のみ副室設定データ信号S3に含まれている部屋番号と自居室親機が有する部屋番号とが「11」で一致し、自住戸が副室の設定である旨が居室親機メモリ34へと登録(記憶)されるとともに、図2(a)の画面構成図に示す別宅呼出ボタン40aを有する別宅有呼出画面40が表示部32へと表示される。
【0020】
なお、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35のうち、設定パソコン3にて主室、副室の設定が行われた居室親機11a、11bの居室親機制御回路35を除く居室親機12a、・・・、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35、すなわち、主室、副室の設定が未登録である居室親機12a、・・・、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35は、表示部42を制御して図2(b)の画面構成図に示す呼出画面、すなわち、上述の別室呼出ボタン40aが非表示の別宅無呼出画面41をそれぞれ表示させる。
【0021】
次に、上述のような主室、副室の設定が登録された後、主室である居室親機11aが設置された住戸内に在室中の居住者P1が副室である居室親機11bが設置された住戸内に在室中の居住者P2を呼び出して住戸間通話を行うために、居室親機11aの表示部32へと予め表示されている図2(a)の画面構成図に示す別宅有呼出画面40上の別宅呼出ボタン40aについて操作部31を操作して選択すると、居室親機制御回路35は、別宅呼び出しが行われた旨の別宅呼出情報および設定部30にて予め設定されている自居室親機の部屋番号、すなわち、部屋番号「1」を含む別宅呼出データ信号S4を居室親機I/F36へと出力する。この別宅呼出データ信号S4は、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、居室親機11aを除く居室親機12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機I/F36を介して居室親機制御回路35へとそれぞれ伝送されるとともに、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、制御機4の居室親機側制御機I/F23を介して制御機制御回路20へと伝送される。
【0022】
なお、居室親機11aを除く他の居室親機12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35は、伝送されてきた別宅呼出データ信号S4が制御機4からの出力信号でないことにより、当該別宅呼出データ信号を無効であるとそれぞれ判断する。
【0023】
また、制御機4の制御機制御回路20は、伝送されてきた別宅呼出データ信号S4に含まれている部屋番号「1」に対応して制御機メモリ31へと予め記憶されている副室の設定データに割り当てた部屋番号、すなわち、居室親機11bが有する部屋番号「11」を読み出し、読み出された部屋番号「11」および上述の別宅呼出情報を含む別宅呼出転送データ信号S5を居室親機側制御機I/F23へと出力する。この別宅呼出転送データ信号S5は、上述の主室設定データ信号S2および副室設定データ信号S3と同様な経路を介して居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35へとそれぞれ伝送される。
【0024】
また、居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・の居室親機制御回路35は、伝送されてきた別宅呼出転送データ信号S5に含まれている部屋番号「11」と設定部30にて予め設定されている自居室親機の部屋番号とを照合し、一致した場合にのみ同様に含まれている別宅呼出情報をもとに主室である部屋番号「1」の住戸内に在室中の居住者P1からの呼び出しがある旨を検出して呼出通話部33からの呼出音の出力や表示部32からの呼出表示で報知する。ここでは、副室である部屋番号「11」の住戸内に設置された居室親機11bの居室親機制御回路35のみ部屋番号が「11」で一致することにより、上述の報知(呼出音の出力、呼出表示)が在室中の居住者P2に対して行われる。
【0025】
この後、上述の報知(呼出音の出力、呼出表示)を確認した副室に在室中の居住者P2が、居室親機11bにて応答操作(詳述せず)行うと、この居住者P2が使用する居室親機11bの呼出通話部33と、居室親機制御回路35、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、制御機4の居室親機側制御機I/F23、制御機制御回路20、居室親機側制御機I/F23、居室親機ラインL2、居室親機11aの居室親機I/F36、居室親機制御回路35を介して主室に在室中の居住者P1が使用する呼出通話部33との間の通話路が形成され、形成された通話路を介して音声データ信号を送受信させることにより住戸間通話を行うことができる。
【0026】
また、制御機5の制御機制御回路40は、上述の住戸間通話が行われているときに使用される通話チャンネルが独占して、例えば、集合玄関機1から(特定の)居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・への呼び出し、通話や管理室親機2から(特定の)居室親機11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・への呼び出し、通話が不可能になるのを回避するため、住戸間通話で使用される通話チャンネルを制限、例えば、全8本の通話チャンネルが予め設定されている場合には4本の通話チャンネルまで住戸間通話で使用できるように制御している。
【0027】
なお、上述の説明では、主室、副室の設定が登録された後の呼び出しとして、主室である居室親機11aが設置された住戸内に在室中の居住者P1が副室である居室親機11bが設置された住戸内に在室中の居住者P2を呼び出した場合について説明したが、これに限定されず、副室である居室親機11bが住戸内に設置された居住者P2が主室である居室親機11aが住戸内に設置された居住者P1を呼び出して住戸間通話を行うことも可能であり、このときの呼出操作としては、居室親機11bの表示部32へと予め表示されている図2(a)の画面構成図に示す別宅有呼出画面40上の別宅呼出ボタン40aについて操作部31を操作して選択する。
【0028】
また、上述のように、主室、副室の設定が未登録である居室親機12a、・・・、12b、・・・、・・・の表示部32には、図2(b)の画面構成図に示す別宅無呼出画面41がそれぞれ表示されており、図2(a)の画面構成図に示す別宅呼出ボタン40aは非表示であることから、これら居室親機12a、・・・、12b、・・・、・・・が設置された住戸内に在室中の居住者の間において住戸間通話を行うことは不可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の集合住宅インターホンシステムによれば、設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)により主室、副室の設定が登録された居室親機の間のみで住戸間通話を行うことができる。また、住戸間通話で使用される通話チャンネルが制限されることにより、集合玄関機から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルと管理室親機から居室親機への呼び出し、通話を行うために使用する通話チャンネルとがそれぞれ確保され、これらの機器間が話中状態になることを回避できる。さらに、居住者の引越等で主室、副室の設定が変更された場合でも、設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)からの設定変更のみでその旨の変更を完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて主室、副室の設定が登録された居室親機の表示部へと表示される別宅有呼出画面の一例を示す画面構成図であり、図2(b)は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて主室、副室の設定が未登録である居室親機の表示部へと表示される別宅無呼出画面の一例を示す画面構成図である。
【符号の説明】
1・・・・・集合玄関機
2・・・・・管理室親機
3・・・・・設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)
4・・・・・制御機
20・・・・・制御機制御回路
11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・ ・・・・・(複数の)居室親機
35・・・・・居室親機制御回路
Claims (2)
- 集合玄関に設置される集合玄関機(1)と、各住戸内に設置される居室親機(11a、12a、・・・、11b、12b、・・・、・・・)と、管理室内等に設置される管理室親機(2)と、前記集合玄関機、前記居室親機、前記管理室親機をそれらの間で呼び出し、通話が可能となるようにそれぞれ制御するための制御機(4)とから構成され、
前記制御機は、前記通話を行うための通話チャンネルを住戸間通話のみで独占して前記集合玄関機または前記管理室親機から各住戸への呼び出し、通話が不可能となるのを回避するために、前記住戸間通話で使用される通話チャンネルを制限するための制御機制御回路(20)を備えたことを特徴とする集合住宅インターホンシステム。 - 居住者により使用される主室としての住戸および前記主室の居住者との間で通話の必要性がある居住者により使用される副室としての住戸について、それぞれ主室、副室の設定を行うための設定パーソナルコンピュータ(3)を備え、
前記居室親機は、前記設定を前記居室親機へと登録することにより、前記主室、副室の設定が未登録である前記居室親機においては、前記住戸間通話を不可能とするための居室親機制御回路(35)を備えたことを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホンシステム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003081214A JP2004289655A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 集合住宅インターホンシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=33294850
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006253954A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Aiphone Co Ltd | 集合住宅インターホンシステム |
JP2007174228A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Aiphone Co Ltd | 集合住宅インターホンシステム |
JP2011182310A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Aiphone Co Ltd | 高齢者用集合住宅インターホンシステム |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003081214A patent/JP2004289655A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007174228A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Aiphone Co Ltd | 集合住宅インターホンシステム |
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