JP3608387B2 - セキュリティインターホン装置、及びこれを備えた警報監視システム - Google Patents

セキュリティインターホン装置、及びこれを備えた警報監視システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターホン機能に加えて各種セキュリティ機能を備えたセキュリティインターホン装置、及びこれを備えた警報監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションなどの集合住宅では、警報監視システムとして、管理人室や防災監視室などに監視盤を設置する一方、各住戸にセキュリティインターホン装置(住宅情報盤)を設置して、各住戸と管理人室、更に、管理人室の監視盤に接続されたロビーインターホンの間でのインターホン通話を可能としている。また、各住戸のインターホン装置に接続された火災感知器やガス漏れ検知器などの各種セキュリティ機器が作動した場合には、そのことを音声や表示灯などで住戸人に知らせるとともに、監視盤に通知するようになっている。
【0003】
監視盤では、住戸において、例えば、火災感知器が作動し、インターホン装置から発報信号を受信すると、そのことを音声や表示灯などで、管理人や警備員などに知らせるようになっている。
また、監視盤として統合盤を設置している場合には、火災が発生した住戸の近隣住戸のインターホン装置に警報制御信号を送出して、火災の発生を報知させている。これによって、集合住宅全体で統合的な警報監視ができ、住戸人が迅速に避難できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来の警報監視システムでは、管理人室に設置される監視盤として、住戸における異常を報知する監視盤(警報監視盤)と、更に集合住宅全体の統合的な警報監視を行う統合盤のいずれかを設置している。
ところが、監視盤の種別に応じて、各住戸に設置されたセキュリティインターホン装置との伝送方式が異なっており、インターホン装置では、各々の伝送方式を実現するため、内蔵するプリント配線基板を別個に製造したり、物理的(ハード的)な設定を行う必要があった。
【0005】
したがって、複数の警報監視システムの各々において、監視盤の種別が異なり、システム構成が異なる場合は、製造工場の出荷前に、各システムに合わせて伝送方式の設定をしたインターホン装置を製造する必要があり、品種が多くなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数のシステムの各々において、監視盤との伝送方式が異なっていたとしても、ハード的な設定を必要としないセキュリティインターホン装置、及びこれを備えた警報監視システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1では、住戸内の異常を検知するために設置された1又は複数のセキュリティ機器を接続するとともに、管理人室に設置された監視盤に、多重伝送線を介して接続されたインターホン装置において、上記多重伝送線を通じた信号伝送では、その伝送方式のバージョンによって、伝送フォーマットを異ならせており、上記インターホン装置は、上記伝送方式のバージョン情報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶されたバージョン情報に従って、上記多重伝送線を通じた伝送を制御する伝送制御手段とを備えており、上記伝送制御手段は、上記監視盤から上記多重伝送線を通じて上記信号を受信したときに、その信号の伝送フォーマットに基づいて、伝送方式のバージョンを判断し、そのバージョン情報を上記記憶手段に記憶する構成とされたセキュリティインターホン装置を提案している。
【0007】
ここに、バージョン情報とは、監視盤の種別によって異なるバージョン番号やバージョン識別フラグなどの他、同じ種別の監視盤であっても伝送方式が異なる場合のバージョン番号などがある。また、伝送方式は、バージョンによって、伝送フォーマットや伝送プロトコルなどが異なる。このインターホン装置は、予め、記憶手段に伝送方式のバージョン情報を記憶しておけば、そのバージョン情報に対応した伝送方式によって、監視盤と伝送を行う。したがって、監視盤の種別が異なること等によって伝送方式が異なる何れのシステムにおいても、同じインターホン装置を用いることが出来る。
【0008】
更に、このインターホン装置では、伝送方式のバージョン情報が自動的且つ正確に設定されるため、誤った伝送を行ってシステムが機能しないといったようなトラブルが生じない。なお、信号種別の判断は、信号を受信する度に毎回行ってもよいし、伝送を開始した当初の所定期間だけを限定して行ったり、特定の信号のみを対象として行ってもよい。
【0009】
したがって、このインターホン装置では、伝送プロトコルは変更せず、信号の伝送フォーマットのみを、伝送方式のバージョン情報に従って変更すればよい。
更に、請求項2では具体的にバージョンによる伝送方式のフォーマットの差異を特定しており、伝送方式には、伝送フォーマットにエンドパルスを有する第1のバージョンと、エンドパルスを有さない第2のバージョンとが用いられており、上記伝送制御手段は、上記監視盤から上記多重伝送線を通じて受信したときに、その信号の伝送フォーマットにおけるエンドパルスの有無に基づいて、その第1のバージョンと第2のバージョンとを判断する構成とされたセキュリティインターホン装置を提案している。
請求項では、集合住宅に適用される警報監視システムを提案しており、各住戸に設置された請求項1〜請求項3のいずれかに記載のセキュリティインターホン装置を、多重伝送線及び通話線を介して、集合住宅の管理人室に設置された監視盤に接続して構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。
図1は、セキュリティインターホン装置1の内部構成の一例を示すブロック図である。
CPU等で制御手段を構成し、各部を制御する信号処理部10は、電源スイッチ11aを設けた電源回路11からの電源供給を受けて作動しており、停電などを検出すれば、切替部11bの切り替えによって、非常電源から電源供給を受ける。判別回路12は、セキュリティ機器から信号入力があったときに、その信号種別を判別する。例えば、有電圧信号のレベルによって判別する。
【0011】
セキュリティインターホン装置1は、判別回路12によって判別した異常の各々に対応した表示灯などを備えた表示回路17と、異常に対応した音声メッセージをスピーカSPから出力させる音声出力回路18と、異常を判別したときに、管理人室などに設置された監視盤(後述)に対し、信号を移報出力する移報出力回路14を備える。
【0012】
なお、表示回路17は、予め定められた色で点灯あるいは点滅する表示灯以外に、文字などを表示する液晶表示画面などで構成してもよい。また、音声出力回路18からは、セキュリティ機器が異常を検知したときに出力する音声メッセージ以外に、監視盤側に設置された放送設備(後述)から受けた音声を出力してもよく、また、これらの出力と同時に、ドアホン子器回路19を介したドアホン子器や、副親機(不図示)、増設スピーカ(不図示)などからも、同じメッセージを出力させてもよい。
【0013】
なお、図中、13は伝送制御手段を構成し、監視盤と多重伝送線を通じた伝送を制御する多重伝送回路、15は各種操作ボタンやディップスイッチなどで構成される操作部、16はセキュリティインターホン装置1の動作を制御するための情報を記憶し、信号処理部10によって参照されるキーマトリクスである。このキーマトリクス16の内容は、警報監視システムに水漏れ検知やスプリンクラなどの特別な機能を追加するときに変更される。また、20は監視盤、ドアホン子器、副親機とのインターホン通話を可能とする通話回路、21は記憶手段を構成し、信号処理部10の制御に必要なデータを、電気的に書換え可能に記憶したEEPROMである。
【0014】
信号処理部10は、セキュリティ機器が異常を検知したことを、判別回路12が判別したときには、その異常を、表示回路17による表示や、音声出力回路18による音声出力で報知する。また、移報出力回路14を介して、多重伝送線を通じ、監視盤に異常を検知したこと、その異常の種別などとともに通知する。
なお、セキュリティ機器には、火災感知器、CO/ガス検知センサ、防犯スイッチ、非常スイッチ、コールスイッチの他、水漏れ検知センサ、スプリンクラなどが含まれる。
【0015】
このインターホン装置1は、通常のセキュリティ監視時は、多重伝送回路13によって、監視盤からのポーリングに対し、住戸の状態が正常であるか異常であるかを返信しているが、インターホン装置1側で異常を検知し、監視盤にその異常を通知する場合は、多重伝送回路13から割込信号を送出するようになっている。
【0016】
本発明では、セキュリティインターホン装置1は、多重伝送線を通じた伝送方式のバージョン情報を、記憶手段であるEEPROM21に記憶しており、信号処理部10がこれを参照して、多重伝送回路13に、EEPROM21に記憶されたバージョン情報に従って、多重伝送線を通じた伝送を制御するようにさせている。
【0017】
ここに、バージョン情報とは、監視盤の種別が警報監視盤であるのか統合盤であるのかなどによって異なる、バージョン番号やバージョン識別フラグなどの他、同じ種別の監視盤であっても伝送方式が異なる場合のバージョン番号などをいう。
また、伝送方式は、バージョンによって、伝送フォーマットや伝送プロトコルなどが異なるようになっているが、このインターホン装置1には、各バージョンのすべてに対応した制御回路や制御プログラムなどを備えているので、EEPROM21に記憶されているバージョン情報に応じた伝送方式を実現できる。
【0018】
インターホン装置1がこのように動作することによって、伝送方式のバージョンに合わせて、インターホン装置1に何等ハード的な設定をしなくてもよくなる。また、監視盤の種別が異なることに伴って伝送方式が異なる何れのシステムにでも、同じインターホン装置1を用いることが出来る(バージョンフリー)。
次に、図2とともに、セキュリティインターホン装置1を備えた警報監視システムについて説明する。この図には、監視盤として統合盤2を設けている場合を示している。
【0019】
管理人室に設置された統合盤2、非常電源2a、放送設備2bは、各々、多重伝送線(及び通話線、映像線)L1、非常電源線L2、音声出力線L3を介して、各住戸のセキュリティインターホン装置1を接続している。
図では、親機であるセキュリティインターホン装置1に1台の副親機1’を接続しており、各々にはモニターテレビ1a,1a’が接続され、テレビインターホンシステムを構成するとともに、セキュリティインターホン装置1には自動通報機1bが接続され、住戸における異常が、電話回線などを通じて、他の場所に通報できるようになっている。
【0020】
セキュリティインターホン装置1は、警報表示付ドアホン子器Dを中継器とし、1又は複数の火災感知器S1を接続しており、火災感知器S1の発報信号を検出している。また、火災感知器S1と並列に、スプリンクラspを接続しており、スプリンクラspが作動したことも、検出できるようになっている。このドアホン子器Dには試験端子を備えており、その試験端子に遠隔試験器(不図示)を接続すると、セキュリティインターホン装置1は、遠隔試験器の操作による疑似的な発報信号を検出するようになっている(遠隔点検機能)。
【0021】
セキュリティインターホン装置1は、更に、ガス/CO複合センサS2と、換気扇などの換気用設備機器(不図示)を接続しており、住戸内のガス/CO複合センサS2からガス漏れ信号、CO(一酸化炭素)警報信号を受けると、セキュリティインターホン装置1の表示灯や音声によって住戸人にその旨を通知するとともに、換気用設備機器を連動制御している。
【0022】
更に、セキュリティインターホン装置1は、防犯外部セットスイッチsw(補助錠)、防犯スイッチsw1、コールスイッチsw2、非常スイッチsw3を接続しており、これらが作動、操作されたときには、セキュリティインターホン装置1の表示灯を点灯あるいは点滅させ、音声警報を出力させたり、戸外に設置された警報表示灯(不図示)やドアホン子器Dの表示を点灯あるいは点滅させるとともに、統合盤2にそれらの作動を通知する。
【0023】
統合盤2は、いずれかの住居のセキュリティインターホン装置1から、多重伝送線L1を通じて火災確定信号を受けたときには、放送設備2bから、そのセキュリティインターホン装置1の設置された住居に近隣する住居に設置されたセキュリティインターホン装置1に対し、音声出力線L3を通じて、音声警報メッセージを送出させる。
【0024】
また、統合盤2では、各住戸のインターホン装置1から、異常を検知した信号を受信すると、各住戸に対応した表示灯を点灯あるいは点滅させ、音声警報を出力させる。更に、統合盤2は、インターホン通話を利用して、その住戸のインターホン装置1を呼び出し、そのときの状況を聞き出して、適切な対応を指示したり、救急車の手配などを行うこともできる。
【0025】
更に、統合盤2は、共同玄関(ロビー)に設置されたロビーインターホン3を接続しているので、統合盤2を介して、各住戸のインターホン装置1とロビーインターホン3との間で通話ができるようになっている。
ここでは、管理人室に統合盤2を設置したシステムを示したが、監視盤として、いずれかの住戸において異常が発生したことを報知するのみである警報監視盤を設置し、各住戸のインターホン装置1を多重伝送線L1を介して接続したシステムであっても、各インターホン装置1は、警報監視盤との伝送方式のバージョン情報を設定しておけば、何等ハード的な設定を行わなくても、警報監視盤において各住戸のセキュティ監視を正常に行うことが出来る。
【0026】
また、本発明のインターホン装置1では、信号処理部10が、監視盤から多重伝送線L1を通じて受信する信号の種別によって、伝送方式のバージョン情報を判断し、そのバージョン情報を記憶手段であるEEPROM21に記憶するようにできる。このようにすれば、伝送方式のバージョン情報が自動的且つ正確に設定されるため、誤った伝送を行ってシステムが機能しないといったようなトラブルが発生しない。
【0027】
なお、信号処理部10による信号種別の判断は、信号を受信する度に毎回行ってもよいし、伝送を開始した当初の所定期間だけ行ったり、特定の信号のみを対象として行ってもよい。
次に、図3〜図8とともに、バージョン情報によって異なる伝送方式の違いについて説明する。なお、以下には、伝送方式として2つのバージョンが存在する場合について説明するが、本発明はこれには限定されず、3以上の複数のバージョンに対応できるようにしてもよい。
【0028】
図3は、セキュリティインターホン装置1と監視盤の間の伝送フォーマットの基本構成の例を示す図である。図3(a)は、監視盤が警報監視盤である場合のバージョン(以下、「旧バージョン」という)の伝送方式におけるフォーマット、図3(b)は、監視盤が統合盤2である場合のバージョン(以下、「新バージョン」という)の伝送方式におけるフォーマットである。
【0029】
なお、図には、セキュリティインターホン装置1と監視盤の間で伝送されている信号の1サイクル分のフォーマットが示されており、図示したような波形の信号が、常に伝送されていることになる。
(a)に示した旧バージョンでは、監視盤からインターホン装置1への送信信号は、S1帯、S0帯、送信帯、返信帯、エンドパルスを繰り返すようになっており、インターホン装置1から監視盤への返信信号あるいは割込信号として、状態監視の内容を示す信号が送出されるようになっている。
【0030】
一方、(b)に示した新バージョンでは、監視盤からインターホン装置1への送信信号は、S1帯、S0帯、送信帯、返信帯、E1帯、E0帯、休止帯を繰り返すようになっており、インターホン装置1から監視盤への返信信号あるいは割込信号は、旧バージョンと同様の構成になっている。
セキュリティインターホン装置1の信号処理部10では、伝送される信号の種別によって、自動的にバージョン情報が設定できるが、旧バージョンと新バージョンとを比較すれば、エンドパルスの有無が異なるので、返信帯終了後にエンドパルスが来れば、旧バージョンと判断し、エンドパルスが来ずに、E1帯になれば新バージョンと判断する。具体的には、エンドパルス幅の方がE1帯幅よりも小さいので、返信帯終了後の所定時間(エンドパルス幅よりも大きく、E1帯幅よりも小さい時間)内に、エンドパルスを示す信号変化が有るか無いかによって判断する。
【0031】
信号処理部10は、伝送方式のバージョンが変化したと判断すれば、EEPROM21に記憶されているバージョン情報を書き換える。すると、以降、多重伝送回路13は、書き換えられたバージョン情報の伝送方式によって、監視盤との間で伝送を行う。なお、信号処理部10では、所定回数以上、連続して同じバージョンに変化していることを判断したときになって初めて、バージョン情報を書き換えるようにしてもよい。
【0032】
図4は、セキュリティインターホン装置1と監視盤の間で伝送される信号の例を示す図である。図4(a)は、監視盤が警報監視盤である旧バージョンの伝送方式におけるフォーマット、図4(b)は、監視盤が統合盤2である新バージョンの伝送方式におけるフォーマットである。
警報監視システムでは、監視盤側からインターホン装置側には制御情報が送出され、インターホン装置側から監視盤側には監視情報が送出されるようになっているので、(a)の旧バージョンでは、インターホン装置側から監視盤側に、8+1ビット(R7〜R0,INS)で構成される監視情報を送出しているが、一方の(b)の新バージョンでは、監視情報(R7〜R0)にコントロールデータ(C7〜C0)を付加しており、16ビットで構成される信号を送出するようにしている。これによって、新バージョンでは、データ量が増えているので監視点数を増加できる。なお、旧バージョンでは、実際は、コントロールデータとして、すべてのビットに「0」が設定されて送出される。
【0033】
このように、多重伝送線L1を通じた伝送方式が、バージョン情報によって、信号の伝送フォーマットを異ならせている場合であれば、インターホン装置1では、伝送プロトコルは変更せず、信号の伝送フォーマットのみを、伝送方式のバージョン情報に従って変更すればよいことになる。
図5には、監視情報として、インターホン装置1から監視盤に送出される信号(図3の返信信号)の内容を例示している。ここでは、コントロールデータ(C7〜C0)を変えることによって、5つのパターンの信号(▲1▼〜▲5▼)が送出できる。
【0034】
旧バージョンでは、コントロールデータの各ビットをすべて「0」として、パターン▲1▼の9種類の信号が送出できるのみであるが(図4(a)参照)、新バージョンでは図示したすべてのパターン、種類の信号が送出できる(図4(b)参照)。なお、ここでは、旧バージョンにおいて「ビットINS」で通知していた防犯異常発生/復旧は、新バージョンでは「ビットINS」を構成していないので、パターン▲2▼の「ビットR2」で通知するようにしている。
【0035】
次に、制御情報として、監視盤からインターホン装置1に送出される信号の内容を図5に例示する。ここでは、コントロールデータ(C7〜C0)の内、ビットC7〜C4を拡張コードとしても使用して、5つのパターンの信号(▲1▼〜▲5▼)を送出できるようにしている。
旧バージョンでは、コントロールデータは、パターン▲1▼の信号が送出できるのみであるが、新バージョンでは、拡張コードを使用することにより(ビットC7,C6の両方を「1」とする)、旧バージョンよりも多くの種類のデータが送出できる。
【0036】
次に、図7は、監視盤とセキュリティインターホン装置1間の定期ポーリングの伝送フォーマットの構成例を示す図である。図7(a)は、監視盤が警報監視盤である旧バージョンの伝送方式におけるフォーマット、図7(b)は、監視盤が統合盤2である新バージョンの伝送方式におけるフォーマットである。なお、コマンド(MDM1,MDCH)からチェックサム(CHKSUM)までが、図3の「送信」に相当し、状態監視が「返信」に相当する。
【0037】
旧バージョンでは、1つのエリア(エリア1)のみの状態監視を行うようになっているが、新バージョンでは、監視点数の増加に伴い、8つまでのエリア(エリア1〜エリア8)の状態監視ができるようになっている。
セキュリティインターホン装置1の信号処理部10では、伝送される信号の種別によって、自動的にバージョン情報が設定できるが、この定期ポーリングにおけるコマンドが、「MDM1」であるか(矢印ア)、「MDCH」であるか(矢印イ)によって、バージョンを判断するようにしてもよい。
【0038】
次に、図8は、セキュリティインターホン装置1から監視盤への割込処理を説明する図である。旧バージョンにおける割込処理は、1つのエリア(エリア1)のみの割込発生を通知するだけなので、ここには図示せず、説明を省略する。
一方、新バージョンにおいては、監視点数の増加に伴って、8つまでのエリア(エリア1〜エリア8)での割込発生を通知できる。図8(a)は、新バージョンの伝送方式において、どのエリアで割込要因が発生しているかを通知する信号(割込ステータス)のフォーマットである((b)の▲5▼参照)。図8(b)は、割込シーケンスの例を示す図である。
【0039】
新バージョンでは、監視盤は、インターホン装置1において割込要因が発生し(割込フラグ=1)、▲1▼割り込みパルスを検出すると、まず、▲2▼「MDP2」を送出し、▲3▼割込発生住戸のアドレスを確定した後、▲4▼その住戸に「MDM2」を送出して、▲5▼返信されて来る割込ステータス((a)参照)をチェックする。ここでは、割込ステータス内の「ビットR5」のみが「1」であり、エリア3での割込発生である場合を示している。続けて、▲6▼「MDAC」を送出し、▲7▼割込フラグを元に戻した後(割込フラグ=0)、▲8▼「MDM1」によって、エリア(ここでは、エリア3)を指定した状態監視を行い、▲9▼その状態の返信を受ける。
【0040】
セキュリティインターホン装置1では、信号処理部10が、バージョン情報を設定しておけば、その設定した情報が新バージョンの場合、多重伝送回路13は、割込処理において図7(b)に示したようなシーケンスを行うようになる。
次に、セキュリティインターホン装置1の外観の例を図9に示す。図9(a)は埋込型、(b)は露出型のセキュリティインターホン装置1の例である。
【0041】
これらのインターホン装置1は、ハンドセットHを用いて、監視盤(警報監視盤、統合盤2)やロビーインターホン3、ドアホン子器Dとインターホン通話ができるとともに、表示回路17が表示を制御する各種表示灯を備えて、住戸の状態を表示し、また、操作部15である各種操作ボタンを備えて、動作を指示するようになっている。
【0042】
表示灯としては、住戸内に火災が発生したことを表示する火災灯17aの他、非常灯、防犯灯、コール灯などを備えており、住戸内の異常などの様々な状態を文字や絵文字で示している。なお、これらの表示は、赤、黄、緑など、点灯や点滅の色を変えるようにしてもよい。
また、操作ボタンとしては、火災を確認したときに操作する非常ボタン15aの他、セキュリティ機器の作動が誤作動などであって、出力している警報音を停止させるために操作する停止ボタンなどを備えている。
【0043】
なお、各表示灯の点灯や点滅、操作ボタンの操作がされるときには、同時に、音声出力回路18によって、警報音や報知音が出力されるようになっている。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1〜請求項に記載のセキュリティインターホン装置では、伝送方式のバージョン情報を記憶しておけば、その記憶したバージョン情報に従って伝送を制御することができる。したがって、従来のように伝送方式に合わせてハード的な設定を行う必要がなく、各システムが導入されている現場において、容易に、そのシステムに対応した設定ができる。また、監視盤の種別が異なる等によって伝送方式が異なる警報監視システムでも、同じインターホン装置を使用できるので、品種が集約でき合理化が図れる。
【0045】
すなわち、監視盤から受信する信号の種別によって、伝送方式のバージョン情報を判断し、そのバージョン情報を記憶するので、伝送方式のバージョン情報を、自動的且つ正確に設定できる。したがって、誤った伝送を行ってシステムが機能しないといったようなトラブルが生じない。
【0046】
特に請求項2では、伝送方式は、バージョン情報によって、信号の伝送フォーマットが異なるので、インターホン装置では、伝送プロトコルは変更せず、信号の伝送フォーマットのみを、バージョン情報に従って変更すればよい。
請求項に記載の警報監視システムでは、各住戸に設置されたセキュリティインターホン装置は、どのようなバージョンの伝送方式でも、監視盤との間で、正常に伝送ができるので、伝送方式が異なる複数のシステムのいずれでも、同じインターホン装置を使用することができ、品種集約といった合理化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセキュリティインターホン装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の警報監視システムの構成の一例を示す図である。
【図3】伝送フォーマットの基本構成の例を示す図である。
【図4】セキュリティインターホン装置と監視盤の間の伝送信号の例を示す図である。
【図5】セキュリティインターホン装置から監視盤に伝送する信号(監視信号)の内容の例を示す図である。
【図6】監視盤からセキュリティインターホン装置に伝送する信号(制御信号)の内容の例を示す図である。
【図7】伝送信号の他の例を示す図である(定期ポーリング)。
【図8】割込処理を説明するための図である。
【図9】本発明のセキュリティインターホン装置の外観の例を示す図である。
【符号の説明】
1 セキュリティインターホン装置
10 信号処理部
12 判別回路
13 多重伝送回路
15 操作部
17 表示回路
18 音声出力回路
21 EEPROM
2 統合盤

Claims (3)

  1. 住戸内の異常を検知するために設置された1又は複数のセキュリティ機器を接続するとともに、管理人室に設置された監視盤に、多重伝送線を介して接続されたインターホン装置において、
    上記多重伝送線を通じた信号伝送では、その伝送方式のバージョンによって、伝送フォーマットを異ならせており、
    上記インターホン装置は、上記伝送方式のバージョン情報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶されたバージョン情報に従って、上記多重伝送線を通じた伝送を制御する伝送制御手段とを備えており、
    上記伝送制御手段は、上記監視盤から上記多重伝送線を通じて上記信号を受信したときに、その信号の伝送フォーマットに基づいて、伝送方式のバージョンを判断し、そのバージョン情報を上記記憶手段に記憶する構成とされたセキュリティインターホン装置。
  2. 請求項1において、
    伝送方式には、伝送フォーマットにエンドパルスを有する第1のバージョンと、エンドパルスを有さない第2のバージョンとが用いられており、
    上記伝送制御手段は、上記監視盤から上記多重伝送線を通じて受信したときに、その信号の伝送フォーマットにおけるエンドパルスの有無に基づいて、その第1のバージョンと第2のバージョンとを判断する構成とされたセキュリティインターホン装置。
  3. 各住戸に設置された請求項1〜請求項2のいずれかに記載のセキュリティインターホン装置を、多重伝送線及び通話線を介して、集合住宅の管理人室に設置された監視盤に接続して構成される警報監視システム。
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