JP3926227B2 - セキュリティインターホンシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住戸内にて発生した異常を検出し警報発報/表示を行なう機能を有するセキュリティインターホンシステムに係り、特に、異常検出に基づく警報発報/表示を、警報元の住戸のみならず予め個別に定められた他住戸にて行なうことができるセキュリティインターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のセキュリティインターホンシステムとして、図6のブロック図に示す構成のセキュリティインターホンシステムが提案されている。
【0003】
図6のブロック図に示すセキュリティインターホンシステムにおいて、当該システムが適用される住戸内等、例えば、集合住宅の101号室内、102号室内、103号室内、・・・にそれぞれ設置されており、各住戸内にて発生した異常(以下、セキュリティ異常という。)を検出するための1以上のセキュリティセンサ、ここでは、住戸毎、3個づつのセキュリティセンサ51a〜53a、51b〜53b、51c〜53c、・・・には、個別のセンサ接続線L51a〜L53a、L51b〜L53b、L51c〜L53c、・・・を介してセキュリティインターホン54a、54b、54c、・・・がそれぞれ接続されている。また、各セキュリティインターホン54a、54b、54c、・・・には、個別の子機接続線L60a、L60b、L60c、・・・を介して自住戸の玄関先に設置された玄関子機55a、55b、55c、・・・がそれぞれ接続されているとともに、多重伝送線L61を介して管理室内等の共用部に設置された住棟受信機56を構成するインターホン制御装置56aが接続されており、このインターホン制御装置56aには、(通信用の)モデム60が内蔵されている。また、住棟受信機56は、上述のインターホン制御装置56aと当該インターホン制御装置に親機接続線L62を介して接続された管理室親機56bとで(一体的に)構成されている。さらに、住棟受信機56のインターホン制御装置56aには、公衆回線57を介して管理会社、警備会社等の管理センタ58が接続されている。なお、公衆回線57には、通常、各住戸内、管理室内にそれぞれ設置された電話機(図示せず)が接続されている。
【0004】
次に、従来例のセキュリティインターホンシステムにおいて、複数の住戸のうち、例えば、102号室内にて火災が発生した場合、セキュリティセンサ51b〜53bのうち、火災の発生を検出(感知)するためのセキュリティセンサ、ここでは、セキュリティセンサ51bが作動し、このセキュリティセンサ51bにセンサ接続線L51bを介して接続されているセキュリティインターホン54bでは、102号室内の居住者に対して警報発報/表示を行なうとともに、子機接続線L60bを介して接続されている玄関子機55bを制御し、102号室の玄関先近傍に居る人物(他住戸の居住者や来訪者等)に対して警報発報/表示を行ない、併せて102号室内にて火災が発生した旨の警報元アドレスおよび警報情報を包含した多重伝送信号からなる警報信号を多重伝送線L61に出力する。この警報信号は、多重伝送線L61を介して(警報元を除く)各セキュリティインターホン54a、54c、・・・にそれぞれ伝送されるとともに、多重伝送線L61、住棟受信機56のインターホン制御装置56a、親機接続線L62を介して管理室親機56bに伝送される。
【0005】
ここで、各セキュリティインターホン54a、54c、・・・は、セキュリティインターホン54bからの警報信号に警報先アドレスが包含されていないことに起因して警報元アドレスおよび警報情報が無効であると判断する。
【0006】
また、住棟受信機56のインターホン制御装置56aは、セキュリティインターホン54bからの警報信号に包含されている警報元アドレスおよび警報情報に基づき、102号室内にて火災が発生した旨のセキュリティ異常を検出し、警報元である102号室に対して予め定められている警報移報エリア、例えば、警報元の102号室を除く当該102号室と同一階の各住戸である101号室内のセキュリティインターホン54a、103号室内のセキュリティインターホン54c、・・・および102号室の直上階である(2階の)各住戸内のセキュリティインターホン(図示せず)を特定するための警報先エリアアドレスを警報信号に包含させた多重伝送信号からなる警報移報信号を多重伝送線L61に出力する。この警報移報信号は、多重伝送線L61を介して各セキュリティインターホン54a、54b、54c、・・・にそれぞれ伝送される。
【0007】
また、各セキュリティインターホン54a、54b、54c、・・・は、住棟受信機56のインターホン制御装置56aからの警報移報信号に包含されている警報先エリアアドレスと自端末に予め割り当てられているエリアアドレスとを照合し、当該アドレスが一致した場合にのみ警報元アドレスおよび警報情報が有効であると判断して警報発報/表示を行なう、ここでは、101号室内のセキュリティインターホン54a、103号室内のセキュリティインターホン54c、・・・および102号室の直上階である(2階の)各住戸内のセキュリティインターホン(図示せず)にて当該アドレスが一致し、警報発報/表示が行なわれることにより、これを確認した警報元の102号室を除く当該102号室と同一階の各住戸である101号室内の居住者、103号室内の居住者、・・・および102号室の直上階である(2階の)各住戸内の居住者は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0008】
さらに、住棟受信機56の管理室親機56bは、セキュリティインターホン54bからの警報信号に包含されている警報元アドレスおよび警報情報に基づき、102号室内にて火災が発生した旨のセキュリティ異常を検出し警報発報/表示を行なうことにより、これを確認した管理室内の管理人は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0009】
なお、住棟受信機56のインターホン制御装置56aは、モデム60の制御による外線発信手段を利用することにより、セキュリティインターホン54bからの警報信号を、公衆回線57を介して管理会社、警備会社等の管理センタ58へ転送させることも可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6のブロック図に示す従来例のセキュリティインターホンシステムにおいて、102号室内のセキュイリティセンサ51bが作動したことに基づく火災の発生を示す警報発報/表示は、セキュリティインターホン54b、玄関子機55b、住棟受信機56の管理室親機56bおよび/または管理センタ58とともに、警報移報エリア単位で定められた近隣の住戸にて行なわれ、警報発報/表示させるセキュリティインターホンを個別に特定できない難点があった。
【0011】
このため、従来例のセキュリティインターホンシステムを店舗付きの集合住宅等に適用するにあたり、店舗の従業員等が別住戸に居住している場合や同一の集合住宅で2住戸、例えば、一方の住戸を親世帯、他方の住戸を子世帯として利用している場合には、一方の住戸内にて発生したセキュリティ異常を他方の住戸内にて容易に確認させる手段が備えられておらず、これを具現化するために、住棟受信機56のインターホン制御装置56aでは、モデム60の制御による外線発信手段を利用し、公衆回線57を介して管理会社、警備会社等の管理センタ58へ警報信号を転送させ、この警報移報を確認した人物が管理センタ58から公衆回線58を介して他住戸内の電話機(図示せず)に対して連絡をとらねばならず、管理センタ58との間で個別の契約を締結するような手続が必要とされ契約費が高価となるとともに、使用機器の増加に伴い当該機器間の接続が煩雑となり送受信される信号の信頼性が低下する虞があった。
【0012】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、住戸内にて発生した異常の検出に基づく警報発報/表示を、警報元の住戸のみならず予め個別に定められた他住戸にて行なうにあたり、使用機器間の接続を容易として施工費等のコストを削減するとともに、当該機器間にて送受信される信号の信頼性を向上させたセキュリティインターホンシステムを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のセキュリティインターホンシステムは、異常を検出するために1以上のセキュリティセンサを接続した住戸内等に設置される複数のセキュリティインターホンを、多重伝送線を介して管理室内等の共用部に設置されるインターホン制御装置に接続する。各セキュリティインターホンは、1つの住戸内に設置されるセキュリティインターホンに接続されたセキュリティセンサによる異常検出を、予め定められた他住戸内に設置されるセキュリティインターホンにて警報発報/表示させるにあたり、特定の操作を行なうための操作部と、特定の操作に基づき、1つの住戸内のセキュリティインターホンを特定するための警報元アドレスを記憶する記憶手段と、1つの住戸内のセキュリティセンサの異常検出に伴う1つの住戸内のセキュリティインターホンから多重伝送線を経由してインターホン制御装置に伝送される多重伝送信号に、記憶手段から読み出した警報元アドレスを少なくとも包含するためのCPUとを備えている。各セキュリティインターホンのCPUは、1つの住戸内のセキュリティインターホンから多重伝送線を経由して伝送されてくる多重伝送信号に包含された警報元アドレスと記憶手段に記憶されている警報元アドレスとの照合を行い、予め定められたセキュリティインターホンにて警報発報/表示させる。
【0014】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、異常検出したセキュリティセンサに接続される警報元のセキュリティインターホンのCPUは、多重伝送線を介してインターホン制御装置に送出される多重伝送信号に、操作部にて行なわれる特定の操作に基づき記憶手段に予め記憶され、この記憶手段から読み出した警報元アドレスを少なくとも 包含することができる。また、警報先のセキュリティインターホンのCPUは、多重伝送信号に包含されている警報元アドレスと設定記憶部に予め記憶されている警報元アドレスとが一致して他住戸の警報発報/表示できるばかりでなく、警報元のセキュリティインターホンを特定できる。
【0015】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムは、異常を検出するために1以上のセキュリティセンサを接続した住戸内等に設置される複数のセキュリティインターホンを、多重伝送線を介して管理室内等の共用部に設置されるインターホン制御装置に接続する。各セキュリティインターホンは、1つの住戸内に設置されたセキュリティインターホンに接続されたセキュリティセンサによる異常検出を、予め定められた他住戸内に設置されるセキュリティインターホンにて警報発報/表示させるにあたり、特定の操作を行なうための操作部と、特定の操作に基づき、1つの住戸内のセキュリティインターホンを特定するための警報元アドレス、予め定められたセキュリティインターホンを特定するための警報元アドレスをそれぞれ記憶する記憶手段と、1つの住戸内のセキュリティセンサの異常検出に伴う1つの住戸内のセキュリティインターホンから多重伝送線を経由してインターホン制御装置に伝送される多重伝送信号に、記憶手段から読み出した警報元アドレス及び警報先アドレスのうち少なくとも1つのアドレスを包含するためのCPUとを備えている。各セキュリティインターホンのCPUは、1つの住戸内のセキュリティインターホンから多重伝送線を経由して伝送されてくる多重伝送信号に包含された警報元アドレスと記憶手段に記憶されている警報元アドレスの照合、及び多重伝送信号に包含された警報先アドレスと自端末に割り当てられているアドレスとの照合のうち何れか1の照合を行い、予め定められたセキュリティインターホンにて警報発報/表示させる。
【0016】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、異常検出したセキュリティセンサに接続される警報元のセキュリティインターホンのCPUは、多重伝送線を介してインターホン制御装置に送出される多重伝送信号に、操作部にて行なわれる特定の操作に基づき記憶手段に予め記憶され、この記憶手段から読み出した警報元アドレス及び警報先アドレスのうち何れか1のアドレスを少なくとも包含することができる。また、警報先のセキュリティインターホンのCPUは、多重伝送信号に包含されている警報元アドレスと設定記憶部に予め記憶されている警報元アドレスとが一致して、又は多重伝送信号に包含されている警報先アドレスと自端末に割り当てられているアドレスとが一致して、他住戸の警報発報/表示できるばかりでなく、警報元のセキュリティインターホンを特定できる。
【0017】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムは、多重伝送線を介して1つの住戸内の異常検出に伴う1つのセキュリティインターホンからの多重伝送信号により、管理室内に設置される管理室親機にて警報発報/表示させる。
【0018】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、管理室内に設置される管理室親機は、警報元のセキュリティインターホンから多重伝送線を介して伝送されてくる多重伝送信号を受信することにより、警報発報/表示できる。
【0019】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、多重伝送線を介して送受信される多重伝送信号は、少なくとも1種類以上の警報情報を包含するとともに、多種の警報の代表警報情報および/または各種の警報固有情報とする。
【0020】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、多重伝送線を介して送受信される多重伝送信号には、異常検出された警報情報を少なくとも1種類以上包含でき、この警報情報は、多種の警報の代表警報情報および/または各種の警報固有情報で構成される。
【0021】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、多重伝送線を介して受信された1つのセキュリティインターホンの異常検出に基づく多重伝送信号による警報時に、自己に接続されたセキュリティセンサの異常検出による警報表示とは異なる表示を行なう。
【0022】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、予め定めされた警報先のセキュリティインターホンでは、多重伝送線を介して受信した警報元のセキュリティインターホンからの多重伝送信号に包含されている警報情報に基づく警報表示と、自端末に接続されているセキュリティセンサの異常検出に基づく警報表示とを異なるパターンで行なうことができる。
【0023】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、多重伝送線を介して受信された1つのセキュリティインターホンの異常検出に基づく多重伝送信号による警報時に、警報元である1つのセキュリティインターホンを特定できる警報音の鳴動および/または警報表示を行なう。
【0024】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、予め定めされた警報先のセキュリティインターホンでは、警報音の鳴動および/または警報表示に基づき、警報元のセキュリティインターホンを特定できる。
【0025】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、予め選択された1以上の警報情報を示す多重伝送信号を受信時のみ他住戸内にて警報を発報するような設定手段を有する。
【0026】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、予め定められた警報先のセキュリティインターホンの設定手段を利用することにより、警報元のセキュリティインターホンからの多重伝送信号に包含されている警報情報が、設定手段により予め選択されている警報情報の場合にのみ警報発報できる。
【0027】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンの設定にあたり、予め定められたセキュリティインターホンは、管理室親機の特定の操作によるインターホン制御装置の制御により多重伝送線を介して受信される設定信号に基づき、設定を記憶するための記憶手段を有する。
【0028】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、管理室親機にて特定の操作を行なうことにより、インターホン制御装置を介して警報先のセキュリティインターホンを設定でき、設定の内容は記憶手段に記憶される。
【0029】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、他住戸警報の代表表示を有し、1つのセキュリティインターホンより発生された警報情報が、代表警報情報および/または各種の警報固有情報を代表表示する。
【0030】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、警報先のセキュリティインターホンは、警報元のセキュリティインターホンからの多重伝送信号に包含されている警報情報をなす代表警報情報および/または各種の警報固有情報を代表表示できる。
【0031】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、他住戸警報の代表表示を有し、1つのセキュリティインターホンより発生された警報情報が、代表警報情報のときには代表表示のみを、各種の警報固有情報のときには代表表示とともに自己の警報表示を兼用し各種の警報を個別に表示する。
【0032】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、警報先のセキュリティインターホンは、警報元のセキュリティインターホンからの多重伝送信号に包含されている警報情報が代表警報情報のときには代表表示し、各種の警報固有情報のときには代表表示とともに自己の警報表示を兼用して各種の警報を個別に表示できる。
【0033】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、1つのセキュリティインターホンより発生された警報情報が代表警報情報のときには他住戸からの警報受信を示す文字および/または図形のみを、各種の警報固有情報のときには他住戸からの警報受信を示す文字および/または図形と各種の警報を個別に示す文字および/または図形を表示するための表示手段を有する。
【0034】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、警報先のセキュリティインターホンの表示手段は、多重伝送信号に包含されている警報情報が代表警報情報、各種の警報固有情報の各情報の相違に応じて、異なるパターンの文字および/または図形で表示させることにより、警報元のセキュリティインターホンを特定できる。
【0035】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、1つのセキュリティインターホンを特定できる情報を包含する警報情報の受信により1つのセキュリティインターホンを特定する文字および/または図形を表示するための表示手段を有する。
【0036】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、警報先のセキュリティインターホンの表示手段は、警報元のセキュリティインターホンを特定できる警報情報を受信すると、警報元のセキュリティインターホンを文字および/または図形で表示できる。
【0037】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、音声データを内蔵し、音声警報音出力時には内蔵した音声データを利用して音声警報音を鳴動するための音声合成手段を有する。
【0038】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、警報先のセキュリティインターホンは、音声合成手段が音声データを利用して音声警報音を出力させることができる。
【0039】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、1つのセキュリティインターホンを特定できる情報を包含する警報情報の受信により1つのセキュリティインターホンを特定する音声警報音を鳴動するための音声警報音出力手段を有する。
【0040】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、警報先のセキュリティインターホンの音声警報音出力手段では、警報元のセキュリティインターホンを特定するための音声警報音が鳴動される。
【0041】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、インターホン制御装置から多重伝送線を介して受信される音声データまたは音声信号を利用して、音声警報音を鳴動する。
【0042】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、警報先のセキュリティインターホンでは、警報元のセキュリティインターホンからインターホン制御装置、多重伝送線を介して受信される音声データ、または音声信号を利用することにより、警報元のセキュリティインターホンおよび/または警報の種類(警報固有情報)を特定させるための音声警報音を鳴動できる。
【0043】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムにおいて、予め定められたセキュリティインターホンは、内蔵する音声データとインターホン制御装置から多重伝送線を介して受信される音声データ、または音声信号とを組み合わせて、音声警報音を鳴動する。
【0044】
このようなセキュリティインターホンシステムによれば、警報先のセキュリティインターホンでは、音声合成手段からの音声警報音、或いは、音声合成手段からの音声警報音と警報元のセキュリティインターホンからの音声データ、または音声信号とを組み合わせた音声警報音を鳴動させることにより、警報元のセキュリティインターホンおよび/または警報の種類(警報固有情報)を特定できる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のセキュリティインターホンシステムを適用した好ましい形態の実施例について、以下、図面を参照して説明する。
【0046】
図1は、本発明の一実施例によるセキュリティインターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【0047】
また、図1のブロック図において、当該システムが適用される住戸内等、例えば、集合住宅の101号室内、102号室内、103号室内、・・・には、各住戸内にて発生した異常、例えば、火災の発生、ガス漏れの発生、非常通報、漏水の発生、防犯、トイレ呼び出し、断線等の警報固有情報を示すセキュリティ異常を検出するための1以上のセキュリティセンサ、ここでは、住戸毎、3個づつのセキュリティセンサ1a〜3a、1b〜3b、1c〜3c、・・・と、センサ接続線L1a〜L3a、L1b〜L3b、L1c〜L3c、・・・を介してそれぞれ接続されたセキュリティセンサ1a〜3a、1b〜3b、1c〜3c、・・・の作動/非作動状態を監視/検出し、作動状態の場合には、その旨のセキュリティ異常を示す警報発報/表示を行なう機能、他住戸内にて発生したセキュリティ異常を示す警報発報/表示を行なう機能とともに、自住戸の玄関先に居る来訪者、または管理室内の管理人からの呼び出しを示す呼出発報/表示を行なう機能、居住者が管理人を呼び出すための機能、居住者が来訪者、または管理人との間で通話を成立させるための機能を有するセキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・とがそれぞれ設置されており、各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・には、子機接続線L10a、L10b、L10c、・・・を介して玄関子機5a、5b、5c、・・・がそれぞれ接続され、これら玄関子機5a、5b、5c、・・・は、(自住戸の)玄関先に居る来訪者が住戸内の居住者を呼び出して通話を成立させるための機能、自住戸内にて発生したセキュリティ異常を示す警報発報を行なう機能を有する。
【0048】
また、図1のブロック図において、当該システムが適用される集合住宅の管理室内には、住戸内にて発生したセキュリティ異常を示す警報発報/表示を行なう機能、管理室内の管理人が特定の住戸内の居住者を呼び出して通話を成立させるための機能、特定の住戸内の居住者からの呼び出しを呼出発報/表示し通話を成立させるための機能を有する管理室親機6が設置されている。
【0049】
さらに、図1のブロック図において、当該システムが適用される集合住宅の共用部、例えば、管理室内等には、多重伝送線L11を介して接続されたセキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・、親機伝送線L12を介して接続された管理室親機6を、それぞれ制御するためのインターホン制御装置7が設置されている。
【0050】
図2は、各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・の具体的な構成を示すブロック図である。
【0051】
また、図2のブロック図において、各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・は同様な構成であり、当該セキュリティインターホンの構成各部/回路を制御するためのCPU10と、センサ接続線L1a〜L3a、L1b〜L3b、L1c〜L3c、・・・を介して接続されたセキュリティセンサ1a〜3a、1b〜3b、1c〜3c、・・・とCPU10との間の信号伝送路をそれぞれ形成し、当該セキュリティセンサの作動/非作動状態を監視/検出するためのセンサ検出部11と、子機接続線L10a、L10b、L10c、・・・を介して接続された玄関子機5a、5b、5c、・・・とCPU10、後述する通話部23との間の信号(データ)伝送路をそれぞれ形成するための制御データ処理回路12a、音声データ処理回路12bを有する子機側通信部(以下、子機側I/Fという。)12と、多重伝送線L11を介して接続されたインターホン制御装置7とCPU10、通話部23、後述するアンプ17との間の信号(データ)伝送路をそれぞれ形成するための制御データ処理回路13a、音声データ処理回路13bを有する制御装置側通信部(以下、制御装置側I/Fという。)13と、住戸内の居住者により操作され、当該住戸内にてセキュリティ異常が発生した場合において警報発報/表示を行なう警報元以外の住戸を予め(個別に)定める、すなわち、警報先のセキュリティインターホンを予め(個別に)定めるための特定の操作を行なうとともに、居住者が管理室内の管理人を呼び出すための操作を行なう操作手段をなす操作部14と、操作部14にて行なわれた特定の操作により予め定められた警報先のセキュリティインターホンの設定(設定内容)、または警報元のセキュリティインターホンを特定するための設定(設定内容)とともに、管理室内の管理人により管理室親機6にて行なわれた特定の操作に基づく警報先のセキュリティインターホンの設定(設定内容)を記憶するための記憶手段をなす記憶部(以下、設定記憶部という。)15と、各種音声データが予め内蔵されており、警報元のセキュリティインターホンでは、自住戸にてセキュリティ異常が発生した旨の音声警報音を示す音声データを出力する、一方、予め定められた警報先のセキュリティインターホンでは、警報元である他住戸を特定しセキュリティ異常が発生した旨の音声警報音を示す音声データを出力するとともに、呼出相手先のセキュリティインターホンでは、自住戸の玄関先に居る来訪者、または管理室内の管理人からの呼び出しがある旨の呼出音を示す音声データを出力するための音声合成手段をなす音声ROM16と、警報元のセキュリティインターホンでは、音声ROM16からの音声警報音を示す音声データのみを増幅する、一方、予め定められた警報先のセキュリティインターホンでは、音声ROM16からの音声警報音を示す音声データのみ、または前述の音声データと警報元のセキュリティインターホンより多重伝送線L11、インターホン制御装置7、多重伝送線L11、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介した音声データ、または音声信号とを組み合わせたデータ(信号)を増幅するとともに、呼出相手先のセキュリティインターホンでは、音声ROM16からの呼出音を示す音声データを増幅するための増幅手段をなすアンプ17と、アンプ17を介して増幅された各種音声データ(音声信号)を信号処理し、音声警報音、または呼出音を鳴動するための音声警報音出力手段をなすスピーカ18と、各種文字データおよび/または図形データが予め内蔵されており、警報元のセキュリティインターホンでは、自住戸にてセキュリティ異常が発生した旨の文字データおよび/または図形データを出力する、一方、予め定められた警報先のセキュリティインターホンでは、警報元である他住戸を特定しセキュリティ異常が発生した旨として、警報元のセキュリティインターホンからの多重伝送信号に包含されている警報情報が代表警報情報のときには他住戸からの警報受信を示す文字データおよび/または図形データを、前述の多重伝送信号に包含されている警報情報が警報固有情報のときには他住戸からの警報受信を示す文字および/または図形データと各種の警報を個別に示す文字および/または図形データとをそれぞれ出力するとともに、呼出相手先のセキュリティインターホンでは、自住戸の玄関先に居る来訪者、または管理室内の管理人からの呼び出しがある旨の文字および/または図形データを出力するための記憶手段をなす記憶部(以下、表示データ記憶部という。)19と、表示データ記憶部19から所定の文字データおよび/または図形データを読み出すための制御部(以下、表示制御部という。)20と、表示制御部20の制御により表示データ記憶部19より読み出された所定の文字データおよび/または図形データを信号処理し表示するための表示手段をなすLCDで構成されたモニタ21と、スピーカ18にて鳴動された呼出音とともにモニタ21に表示された所定の文字および/または図形に基づき、自住戸の玄関先に居る来訪者、または管理室内の管理人からの呼び出しを確認した住戸内の居住者が応答し、通話を成立させるために使用する通話機能をなす送受話器22と、送受話器22と子機側I/F12の音声データ処理回路12b、または制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bとの間の通話路を形成するための通話部23とが備えられている。
【0052】
このように構成された本発明の一実施例によるセキュリティインターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
【0053】
なお、本発明の一実施例によるセキュリティインターホンシステムにおいて、特定の住戸の玄関先に居る来訪者、または管理室内の管理人が特定の住戸内の居住者を呼び出して通話を成立させるための動作、特定の住戸内の居住者が管理室内の管理人を呼び出して通話を成立させるための動作についての説明は、それぞれ省略する。
【0054】
先ず、当該システムが適用される集合住宅の住戸内等のうち、ここでは、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合の警報発報/表示を、図1のブロック図に示す自住戸内のセキュリティインターホン4bおよび自住戸の玄関先の玄関子機5bのみならず、他住戸内のセキュリティインターホン、ここでは、101号室内のセキュリティインターホン4aにて行なうにあたり、102号室内の居住者が警報先としてセキュリティインターホン4aを予め定めるためには、図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bの操作部14にて特定の操作を行なう。セキュリティインターホン4bのCPU10は、操作部14の特定の操作に起因した設定の内容、例えば、セキュリティインターホン4aを特定するための警報先アドレスを設定記憶部15に記憶させる。
【0055】
なお、警報先として101号室内のセキュリティインターホン4aを予め定める設定は、管理室内の管理人が図1のブロック図に示す管理室親機6にて特定の操作を行なう場合も可能であり、特定の操作に起因して管理室親機6から親機接続線L12、インターホン制御装置7、多重伝送線L11、図2のブロック図に示す各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・の制御装置側I/F13(13、13、13、・・・)の制御データ処理回路13a(13a、13a、13a、・・・)を介してCPU10(10、10、10、・・・)にそれぞれ伝送される設定制御信号S1には、セキュリティインターホン4aを特定するための警報先アドレスが包含されている。各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・のCPU10(10、10、10、・・・)は、管理室親機6からの設定制御信号S1に包含されている警報先アドレスと自端末に予め割り当てられているアドレスとを照合し、当該アドレスが一致した場合にのみ警報先アドレスを設定記憶部15に記憶させる。ここでは、各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・のCPU10(10、10、10、・・・)のうち、101号室内のセキュリティインターホン4aのCPU10のみ当該アドレスが一致し、上述の警報先アドレスが設定記憶部15に記憶される。
【0056】
また、図1および図2の各ブロック図に示すセキュリティインターホン4aにて他住戸からの警報受信の警報発報/表示を行なうために、警報元のセキュリティインターホン4bを特定するためには、101号室内の居住者が図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4aの操作部14にて特定の操作を行なう。セキュリティインターホン4aのCPU10は、操作部14の特定の操作に起因した設定の内容、例えば、セキュリティインターホン4bを特定するための警報元アドレスを設定記憶部15に記憶させる。
【0057】
さらに、図1のブロック図に示す管理室親機6にて他住戸からの警報受信の警報発報/表示を行なうために、警報元のセキュリティインターホン4bを特定する、または警報元のセキュリティインターホンは不特定とし、警報固有情報を特定、ここでは、火災の発生、ガス漏れの発生を特定するためには、管理室内の管理人が管理室親機6にて特定の操作を行なう。管理室親機6には、設定の内容、例えば、セキュリティインターホン4bを特定するための警報元アドレス、または火災の発生、ガス漏れの発生を特定するための警報設定情報が記憶される。
【0058】
上述のように、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合に警報発報/表示を行なう警報先として、図1のブロック図に示す自住戸内のセキュリティインターホン4bおよび自住戸の玄関先の玄関子機5bのみならず、101号室内のセキュリティインターホン4aが予め定められている状態において、102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生すると、セキュリティセンサ1b〜3bのうち、火災の発生を検出(感知)するためのセキュリティセンサ、ここでは、セキュリティセンサ1b、ガス漏れの発生を検出(検知)するためのセキュリティセンサ、ここでは、セキュリティセンサ2bがぞれぞれ作動し、各セキュリティセンサ1b、2bにセンサ接続線L1b、L2bを介して接続されているセキュリティインターホン4bのセンサ検出部11は、セキュリティセンサ1b、2bが作動した旨の状態検出信号S2、S3をCPU10にそれぞれ出力する。
【0059】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bにおいて、センサ検出部11からの状態検出信号S2、S3がそれぞれ入力されたCPU10は、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したことを検出し、その旨を警報発報/表示させるために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御するとともに、警報元のセキュリティインターホンとして102号室内のセキュリティインターホン4bを特定するための警報元アドレス、信号種別をなす警報コマンド、102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の代表警報情報を示す警報情報を包含した図3(a)の説明図に示す信号構成の警報信号S10、または上述の警報元アドレス、警報コマンド、102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の警報固有情報を示す警報情報を包含した図3(b)の説明図に示す信号構成の警報信号S11、または上述の警報元アドレス、警報コマンド、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災の発生、ガス漏れの発生である旨の代表警報情報および警報固有情報を示す警報情報を包含した図3(c)の説明図に示す信号構成の警報信号S12を制御装置側I/F13の制御データ処理回路13aに出力する。
【0060】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bにおいて、上述のCPU10により制御された音声ROM16は、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨を警報発報させるための音声データS13を生成し、アンプ17と、通話部23、子機側I/F12の音声データ処理回路12b、子機接続線L10bを介して玄関子機5bとにそれぞれ出力するとともに、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bに出力する。セキュリティインターホン4bのアンプ17は、音声ROM16からの音声データS13を増幅することにより、スピーカ18では、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨の音声警報音が鳴動される。セキュリティインターホン4bの制御装置側I/F13は、制御データ処理回路13aに入力されたCPU10からの警報信号S10、S11、S12と音声データ処理回路13bに入力された音声ROM16からの音声データS13、または音声データS13を信号処理させた音声信号S13'とを合成し、図3(a)、(b)、(c)の各説明図に示す信号構成の多重伝送信号をなす警報信号S10'、S11'、S12'を多重伝送線L11に出力する。これら警報信号S10'、S11'、S12'は、多重伝送線L11、(警報元以外の)各セキュリティインターホン4a、4c、・・・の制御装置側I/F13(13、13、・・・)の制御データ処理回路13a(13a、13a、・・・)を介してCPU10(10、10、・・・)にそれぞれ伝送されるとともに、多重伝送線L11、インターホン制御装置7、親機接続線L12を介して管理室親機6に伝送される。
【0061】
図1および図2の各ブロック図に示す玄関子機5bでは、セキュリティインターホン4bからの音声データS13に基づき、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨の音声警報音が鳴動され、これを確認した102号室の玄関先近傍に居る人物(他住戸の居住者や来訪者等)は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0062】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bにおいて、上述のCPU10により制御された表示制御部20は、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨を警報個別表示させるための文字データおよび/または画像データS14を表示データ記憶部19に予め記憶されている当該データから読み出してモニタ21に出力することにより、モニタ21には、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨が文字および/または図形で警報個別表示される。102号室内の居住者は、上述のスピーカ18にて鳴動された音声警報音とともに、モニタ21での警報個別表示を確認することにより、迅速な対応および避難が可能となる。
【0063】
図2のブロック図に示す各セキュリティインターホン4a、4c、・・・のCPU10(10、10、・・・)は、セキュリティインターホン4bからの警報信号S10'、S11'、S12'にそれぞれ包含されている警報元アドレスと設定記憶部15に予め記憶されていた警報元アドレスとを照合し、当該アドレスが一致した場合にのみ警報信号S10'、S11'、S12'に包含されている警報情報がそれぞれ有効であると判断する。ここでは、101号室内のセキュリティインターホン4aのCPU10のみ当該アドレスが一致し、警報信号S10b'、S11b'、S12b'に包含されている警報情報がそれぞれ有効であると判断される。
【0064】
ここで、図2のブロック図において、セキュリティインターホン4bからの警報信号S10'に包含されている警報情報を有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の警報発報/代表表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S10'に包含されているセキュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離しており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加される。
【0065】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4aにおいて、上述のCPU10により制御された音声ROM16は、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨を警報発報させるための音声データS15aを生成してアンプ17に出力する。セキュリティインターホン4aのアンプ17は、音声ROM16からの音声データS15aと制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して分離された音声データS13、または音声信号S13'とを組み合わせた音声データ(音声信号)S15a'を増幅することにより、スピーカ18では、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の音声警報音が鳴動される。
【0066】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4aにおいて、上述のCPU10により制御された表示制御部20は、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨を代表表示させるための表示データS16aを表示データ記憶部19に予め記憶されている当該データから読み出してモニタ21に出力することにより、モニタ21には、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨が文字および/または図形で代表表示される。101号室内の居住者は、上述のスピーカ18にて鳴動された音声警報音とともに、モニタ21での代表表示を確認することにより、迅速な対応および避難が可能となる。
【0067】
次に、図2のブロック図において、セキュリティインターホン4bからの警報信号S11'に包含されている警報情報を有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の警報発報/代表表示および警報個別表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S11'に包含されているセキュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離しており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加される。
【0068】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4aにおいて、上述のCPU10により制御された音声ROM16は、他住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨を警報発報させるための音声データS15bを生成してアンプ17に出力する。セキュリティインターホン4aのアンプ17は、音声ROM16からの音声データS15bと制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して分離された音声データS13、または音声信号S13'とを組み合わせた音声データ(音声信号)S15b'を増幅することにより、スピーカ18では、他住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の音声警報音が鳴動される。
【0069】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4aにおいて、上述のCPU10により制御された表示制御部20は、他住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨を代表表示とともに警報個別表示させるための表示データS16bを表示データ記憶部19に予め記憶されている当該データから読み出してモニタ21に出力することにより、モニタ21には、他住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨が文字および/または図形で代表表示および警報個別表示され、これらの表示は、自住戸内である101号室内にて同様なセキュリティ異常が発生した場合の警報個別表示とは異なるパターンで表示される。101号室内の居住者は、上述のスピーカ18にて鳴動された音声警報音とともに、モニタ21での代表表示および警報個別表示を確認することにより、迅速な対応および避難が可能となる。
【0070】
次に、図2のブロック図において、セキュリティインターホン4bからの警報信号S12'に包含されている警報情報を有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨の警報発報/代表表示および警報個別表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S12'に包含されているセキュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離しており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加される。
【0071】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4aにおいて、上述のCPU10により制御された音声ROM16は、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨を警報発報させるための音声データS15cを生成してアンプ17に出力する。セキュリティインターホン4aのアンプ17は、音声ROM16からの音声データS15cと制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して分離された音声データS13、または音声信号S13'とを組み合わせた音声データ(音声信号)S15c'を増幅することにより、スピーカ18では、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨の音声警報音が鳴動される。
【0072】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4aにおいて、上述のCPU10により制御された表示制御部20は、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨を代表表示とともに警報個別表示させるための表示データS16cを表示データ記憶部19に予め記憶されている当該データから読み出してモニタ21に出力することにより、モニタ21には、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨が文字および/または図形で代表表示および警報個別表示され、これらの表示は、自住戸内である101号室内にて同様なセキュリティ異常が発生した場合の警報個別表示とは異なるパターンで表示される。101号室内の居住者は、上述のスピーカ18にて鳴動された音声警報音とともに、モニタ21での代表表示および警報個別表示を確認することにより、迅速な対応および避難が可能となる。
【0073】
また、図1のブロック図に示す管理室親機6において、他住戸からの警報受信の警報発報/表示を行なうために、警報元のセキュリティインターホン4bを特定する警報元アドレスが予め記憶されている場合、この管理室親機6は、セキュリティインターホン4bからの警報信号S10'、S11'、S12'にそれぞれ包含されている警報元アドレスと予め記憶されている警報元アドレスとを照合し、当該アドレスが一致することに起因して警報信号S10'、S11'、S12'に包含されている警報情報を有効であると判断して適宜、警報発報/表示(詳述せず)を行なうことにより、これを確認した管理室内の管理人は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0074】
さらに、図1のブロック図に示す管理室親機6において、他住戸からの警報受信の警報発報/表示を行なうために、火災の発生、ガス漏れの発生を特定する警報設定情報が予め記憶されている場合、この管理室親機6は、セキュリティインターホン4bからの警報信号S10'、S11'、S12'にそれぞれ包含されている警報情報の警報固有情報と予め記憶されている警報設定情報とを照合し、当該情報が一致することに起因して適宜、警報発報/表示(詳述せず)を行なうことにより、これを確認した管理室内の管理人は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0075】
なお、上述の説明による動作例(以下、第1の動作例という。)では、図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bのCPU10から出力される警報信号として、警報元である102号室内のセキュリティインターホン4bを特定するための警報元アドレス、信号種別をなす警報コマンド、102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の代表警報情報および/または警報固有情報を示す警報情報を包含した警報信号S10、S11、S12(S10'、S11'、S12')を適用するにあたり、これら警報信号S10、S11、S12(S10'、S11'、S12')に包含されている警報元アドレスと各セキュリティインターホン4a、4c、・・・の設定記憶部15(15、15、・・・)に予め記憶されていた警報元アドレスとをCPU10(10、10、・・・)にて照合し、当該アドレスが一致した場合にのみ警報情報が有効であると判断させたが、警報情報が有効であるか否かの判断手段として、設定記憶部15(15、15、・・・)での警報元アドレスの照合を不要し、インターホン制御装置7を介して警報信号に包含される警報先アドレスとCPU10に予め割り当てられているアドレスとを照合させ、当該アドレスが一致した場合にのみ警報情報が有効であると判断する動作例について、以下、第2の動作例として説明する。
【0076】
上述の第1の動作例のように、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合に警報発報/表示を行なう警報先として、図1のブロック図に示す自住戸内のセキュリティインターホン4bおよび自住戸の玄関先の玄関子機5bのみならず、101号室内のセキュリティインターホン4aが予め定められている状態において、102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生すると、セキュリティセンサ1b〜3bのうち、火災の発生を検出(感知)するためのセキュリティセンサ、ここでは、セキュリティセンサ1b、ガス漏れの発生を検出(検知)するためのセキュリティセンサ、ここでは、セキュリティセンサ2bがぞれぞれ作動し、各セキュリティセンサ1b、2bにセンサ接続線L1b、L2bを介して接続されているセキュリティインターホン4bのセンサ検出部11は、セキュリティセンサ1b、2bが作動した旨の状態検出信号S2、S3をCPU10にそれぞれ出力する。
【0077】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bにおいて、センサ検出部11からの状態検出信号S2、S3がそれぞれ入力されたCPU10は、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したことを検出し、その旨を警報発報/表示させるために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御するとともに、警報元のセキュリティインターホンとして102号室内のセキュリティインターホン4bを特定するための警報元アドレス、信号種別をなす警報コマンド、102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の代表警報情報を示す警報情報を包含した図4(a)の説明図に示す信号構成の警報信号S10、または上述の警報元アドレス、警報コマンド、102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の警報固有情報を示す警報情報を包含した図4(b)の説明図に示す信号構成の警報信号S11、または上述の警報元アドレス、警報コマンド、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災の発生、ガス漏れの発生である旨の代表警報情報および警報固有情報を示す警報情報を包含した図4(c)の説明図に示す信号構成の警報信号S12を制御装置側I/F13の制御データ処理回路13aに出力する。
【0078】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bにおいて、上述のCPU10により制御された音声ROM16は、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨を警報発報させるための音声データS13を、アンプ17と、通話部23、子機側I/F12の音声データ処理回路12b、子機接続線L10bを介して玄関子機5bとにそれぞれ出力するとともに、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bに出力する。セキュリティインターホン4bの制御装置側I/F13は、制御データ処理回路13aに入力されたCPU10からの警報信号S10、S11、S12と音声データ処理回路13bに入力された音声ROM16からの音声データS13、または音声データS13を信号処理させた音声信号S13'とを合成し、図4(a)、(b)、(c)の各説明図に示す信号構成の多重伝送信号をなす警報信号S10'、S11'、S12'を多重伝送線L11に出力する。これら警報信号S10'、S11'、S12'は、多重伝送線L11、(警報元以外の)各セキュリティインターホン4a、4c、・・・の制御装置側I/F13(13、13、・・・)の制御データ処理回路13a(13a、13a、・・・)を介してCPU10(10、10、・・・)にそれぞれ伝送されるとともに、多重伝送線L11を介してインターホン制御装置7に伝送される。
【0079】
なお、図2のブロック図において、自住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨の警報発報/表示、すなわち、セキュリティインターホン4bのスピーカ18からの音声警報音の鳴動やモニタ21での警報個別表示、玄関子機5bからの警報発報については、上述の第1の動作例の該当動作と同様であり、説明は省略する。また、各セキュリティインターホン4a、4c、・・・のCPU10(10、10、・・・)は、警報信号S10'、S11'、S12'にそれぞれ警報先アドレスが包含されていないことに起因して警報元アドレスおよび警報情報が無効であると判断する。
【0080】
図1のブロック図において、セキュリティインターホン4bからの警報信号S10'、S11'、S12'がそれぞれ入力されたインターホン制御装置7は、当該警報信号に包含されている警報元アドレスに予め割り当てられた警報先アドレス、ここでは、101号室内のセキュリティインターホン4aおよび管理室内の管理室親機6を特定するための警報先アドレスを包含させた図4(a)、(b)、(c)の各説明図に示す信号構成の警報信号S10''、S11''、S12''を多重伝送線L11に出力する。これら警報信号S10''、S11''、S12''は、多重伝送線L11、図2のブロック図に示す各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・の制御装置側I/F13(13、13、13、・・・)の制御データ処理回路13a(13a、13a、13a、・・・)を介してCPU10(10、10、10、・・・)にそれぞれ伝送されるとともに、親機接続線L12を介して管理室親機6に伝送される。
【0081】
図2のブロック図に示す各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・のCPU10(10、10、10、・・・)は、インターホン制御装置7からの警報信号S10''、S11''、S12''にそれぞれ包含されている警報先アドレスと自端末に予め割り当てられているアドレスとを照合し、当該アドレスが一致した場合にのみ警報信号S10''、S11''、S12''に包含されている警報元アドレスおよび警報情報が有効であると判断する。ここでは、101号室内のセキュリティインターホン4aのCPU10のみ当該アドレスが一致し、警報信号S10''、S11''、S12''に包含されている警報元アドレスおよび警報情報がそれぞれ有効であると判断する。
【0082】
ここで、図2のブロック図において、インターホン制御装置7からの警報信号S10''に包含されている警報元アドレスおよび警報情報を有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の警報発報/代表表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S10''に包含されているセキュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離されており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加されることにより、上述の第1の動作例における該当動作と同様、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の音声警報音がスピーカ18にて鳴動されるとともに、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨が文字および/または図形でモニタ21に代表表示され、これを確認した101号室内の居住者は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0083】
次に、図2のブロック図において、インターホン制御装置7からの警報信号S11''に包含されている警報元アドレスおよび警報情報が有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の警報発報/代表表示および警報個別表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S11''に包含されているセキュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離されており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加されることにより、上述の第1の動作例における該当動作と同様、他住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の音声警報音がスピーカ18にて鳴動されるとともに、他住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の代表表示および警報個別表示が、自住戸内である101号室内にて同様なセキュリティ異常が発生した場合の警報個別表示とは異なるパターンの文字および/または図形でモニタ21に表示され、これを確認した101号室内の居住者は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0084】
次に、図2のブロック図において、インターホン制御装置7からの警報信号S12''に包含されている警報元アドレスおよび警報情報が有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨の警報発報/代表表示および警報個別表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S12''に包含されているセキュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離されており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加されることにより、上述の第1の動作例における該当動作と同様、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨の音声警報音がスピーカ18にて鳴動されるとともに、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨の代表表示および警報個別表示が、自住戸内である101号室内にて同様なセキュリティ異常が発生した場合の警報個別表示とは異なるパターンの文字および/または図形でモニタ21に表示され、これを確認した101号室内の居住者は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0085】
また、図1のブロック図に示す管理室親機6は、インターホン制御装置7からの警報信号S10''、S11''、S12''にそれぞれ包含されている警報先アドレスと自端末に予め割り当てられているアドレスとを照合し、当該アドレスが一致することに起因して警報信号S10''、S11''、S12''に包含されている警報元アドレスおよび警報情報が有効であると判断して適宜、警報発報/表示(詳述せず)を行なうことにより、これを確認した管理室内の管理人は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0086】
さらに、図1のブロック図に示す管理室親機6において、他住戸からの警報受信の警報発報/表示を行なうために、火災の発生、ガス漏れの発生を特定する警報設定情報が予め記憶されている場合、この管理室親機6は、インターホン制御装置7からの警報信号S10''、S11''、S12''にそれぞれ包含されている警報情報の警報固有情報と予め記憶されている警報設定情報とを照合し、当該情報が一致することに起因して適宜、警報発報/表示(詳述せず)を行なうことにより、これを確認した管理室内の管理人は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0087】
なお、上述の説明による第1、第2の各動作例では、図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bのCPU10から出力される警報信号として、警報元である102号室内のセキュリティインターホン4bを特定するための警報元アドレス、信号種別をなす警報コマンド、102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の代表警報情報および/または警報固有情報を示す警報情報を示す警報情報を包含した警報信号S10、S11、S12(S10'、S11'、S12')を適用するにあたり、これら警報信号S10、S11、S12に包含されている警報元アドレスと各セキュリティインターホン4a、4c、・・・の設定記憶部15(15、15、・・・)に予め記憶されている警報元アドレスとを照合し、一致した場合にのみ警報情報が有効であると判断させる、或いは、これら警報信号S10、S11、S12(S10'、S11'、S12')にインターホン制御装置7を介して包含させた警報先アドレスとCPU10に予め割り当てられているアドレスとを照合し、当該アドレスが一致した場合にのみ警報情報が有効であると判断する手段を適用させたが、警報元のセキュリティインターホン4bのCPU10から出力される警報信号に警報先アドレスを予め包含させた場合の動作例について、以下、第3の動作例として説明する。
【0088】
上述の第1、第2の各動作例のように、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合に警報発報/表示を行なう警報先として、図1のブロック図に示す自住戸内のセキュリティインターホン4bおよび自住戸の玄関先の玄関子機5bのみならず、101号室内のセキュリティインターホン4aが予め定められている状態において、102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生すると、セキュリティセンサ1b〜3bのうち、火災の発生を検出(感知)するためのセキュリティセンサ、ここでは、セキュリティセンサ1b、ガス漏れの発生を検出(検知)するためのセキュリティセンサ、ここでは、セキュリティセンサ2bがぞれぞれ作動し、各セキュリティセンサ1b、2bにセンサ接続線L1b、L2bを介して接続されているセキュリティインターホン4bのセンサ検出部11は、セキュリティセンサ1b、2bが作動した旨の状態検出信号S2、S3をCPU10にそれぞれ出力する。
【0089】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bにおいて、センサ検出部11からの状態検出信号S2、S3がそれぞれ入力されたCPU10は、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したことを検出し、その旨を警報発報/表示させるために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御するとともに、警報元のセキュリティインターホンとして102号室内のセキュリティインターホン4bを特定するための警報元アドレス、信号種別をなす警報コマンド、警報先として101号室内のセキュリティインターホン4aを特定するための警報先コマンド、102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の代表警報情報を示す警報情報を包含した図5(a)の説明図に示す信号構成の警報信号S20、または上述の警報元アドレス、警報コマンド、警報先アドレス、102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の警報固有情報を示す警報情報を包含した図5(b)の説明図に示す信号構成の警報信号S21、または上述の警報元アドレス、警報コマンド、警報先コマンド、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災の発生、ガス漏れの発生である旨の代表警報情報および警報固有情報を示す警報情報を包含した図5(c)の説明図に示す信号構成の警報信号S22を制御装置側I/F13の制御データ処理回路13aに出力する。
【0090】
図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4bにおいて、上述のCPU10により制御された音声ROM16は、自住戸内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨を警報発報させるための音声データS13を、アンプ17と、通話部23、子機側I/F12の音声データ処理回路12b、子機接続線L10bを介して玄関子機5bとにそれぞれ出力するとともに、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bに出力する。セキュリティインターホン4bの制御装置側I/F13は、制御データ処理回路13aに入力されたCPU10からの警報信号S20、S21、S22と音声データ処理回路13bに入力された音声ROM16からの音声データS13、または音声データS13を信号処理させた音声信号S13'とを合成し、図5(a)、(b)、(c)の各説明図に示す信号構成の多重伝送信号をなす警報信号S20'、S21'、S22'を多重伝送線L11に出力する。これら警報信号S20'、S21'、S22'は、多重伝送線L11、(警報元以外の)各セキュリティインターホン4a、4c、・・・の制御装置側I/F13(13、13、・・・)の制御データ処理回路13a(13a、13a、・・・)を介してCPU10(10、10、・・・)にそれぞれ伝送されるとともに、多重伝送線L11、インターホン制御装置7、親機接続線L12を介して管理室親機6に伝送される。
【0091】
なお、図2のブロック図において、自住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生したセキュリティ異常である旨の警報発報/表示、すなわち、セキュリティインターホン4bのスピーカ18からの音声警報音の鳴動やモニタ21での警報個別表示、玄関子機5bからの警報発報については、上述の第1、第2の各動作例の該当動作と同様であり、説明は省略する。
【0092】
図2のブロック図に示す各セキュリティインターホン4a、4c、・・・のCPU10(10、10、・・・)は、セキュリティインターホン4bからの警報信号S20'、S21'、S22'にそれぞれ包含されている警報先アドレスと自端末に予め割り当てられているアドレスとを照合し、当該アドレスが一致した場合にのみ警報信号S20'、S21'、S22'に包含されている警報元アドレスおよび警報情報が有効であると判断する。ここでは、101号室内のセキュリティインターホン4aのCPU10のみ当該アドレスが一致し、警報信号S20'、S21'、S22'に包含されている警報元アドレスおよび警報情報がそれぞれ有効であると判断する。
【0093】
ここで、図2のブロック図において、セキュリティインターホン4bからの警報信号S20'に包含されている警報元アドレスおよび警報情報を有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の警報発報/代表表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S20'に包含されているセュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離されており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加されることにより、上述の第1、第2の各動作例における該当動作と同様、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨の音声警報音がスピーカ18にて鳴動されるとともに、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生した旨が文字および/または図形でモニタ21に代表表示され、これを確認した101号室内の居住者は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0094】
次に、図2のブロック図において、セキュリティインターホン4bからの警報信号S21'に包含されている警報元アドレスおよび警報情報を有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の警報発報/代表表示および警報個別表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S21'に包含されているセュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離されており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加されることにより、上述の第1、第2の各動作例における該当動作と同様、他住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の音声警報音がスピーカ18にて鳴動されるとともに、他住戸内である102号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した旨の代表表示および警報個別表示が、自住戸である101号室内にて同様なセキュリティ異常が発生した場合の警報個別表示とは異なるパターンの文字および/または図形でモニタ21に表示され、これを確認した101号室内の居住者は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0095】
また、図2のブロック図において、セキュリティインターホン4bからの警報信号S22'に包含されている警報元アドレスおよび警報情報を有効であると判断したセキュリティインターホン4aのCPU10は、他住戸である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨の警報発報/代表表示および警報個別表示を行なうために音声ROM16、アンプ17、表示制御部20をそれぞれ制御する。また、セキュリティインターホン4aにおいて、警報信号S22'に包含されているセュリティインターホン4bからの音声データS13、または音声信号S13'は、制御装置側I/F13の音声データ処理回路13bを介して当該警報信号から分離されており、分離された音声データS13、または音声信号S13'はアンプ17に印加されることにより、上述の第1、第2の各動作例における該当動作と同様、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨の音声警報音がスピーカ18にて鳴動されるとともに、他住戸内である102号室内にてセキュリティ異常が発生し、このセキュリティ異常が火災、ガス漏れの発生である旨の代表表示および警報個別表示が、自住戸である101号室内にて同様なセキュリティ異常が発生した場合の警報個別表示とは異なるパターンの文字および/または図形でモニタ21に表示される、これを確認した101号室内の居住者は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0096】
また、図1のブロック図に示す管理室親機6は、セキュリティインターホン4bからの警報信号S20'、S21'、S22'にそれぞれ包含されている警報先アドレスと自端末に予め割り当てられているアドレスとを照合し、当該アドレスが一致することに起因して警報信号S20'、S21'、S22'に包含されている警報情報が有効であると判断して適宜、警報発報/表示(詳述せず)を行なうことにより、これを確認した管理室内の管理人は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0097】
さらに、図1のブロック図に示す管理室親機6において、他住戸からの警報受信の警報発報/表示を行なうために、火災の発生、ガス漏れの発生を特定する警報設定情報が予め記憶されている場合、この管理室親機6は、セキュリティインターホン4bからの警報信号S20'、S21'、S22'にそれぞれ包含されている警報情報の警報固有情報と予め記憶されている警報設定情報とを照合し、当該情報が一致することに起因して適宜、警報発報/表示(詳述せず)を行なうことにより、これを確認した管理室内の管理人は、迅速な対応および避難が可能となる。
【0098】
なお、上述の第1、第2、第3の各動作例において、図2のブロック図に示すセキュリティインターホン4aのモニタ21での警報個別表示は、自己の警報表示、すなわち、101号室内にて火災、ガス漏れがそれぞれ発生した場合の警報表示の該当部位で兼用される。
【0099】
本発明の一実施例によれば、各住戸内にて発生したセキュリティ異常を検出するためのセキュリティセンサとして、住戸毎、3個づつのセキュリティセンサ1a〜3a、1b〜3b、1c〜3c、・・・として説明したが、この数は3個に限定されず、1以上のセキュリティセンサを備えることにより同様な効果を奏する。
【0100】
また、本発明の一実施例によれば、自住戸内、または他住戸内にて発生したセキュリティ異常を警報表示するための表示手段として、各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・にLCDで構成されるモニタ21(21、21、21、・・・)を備えたが、この表示手段はモニタ21(21、21、21、・・・)に限定されず、LEDで構成される表示灯等も好適である。
【0101】
また、本発明の一実施例における第1、第2、第3の各動作例では、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合に警報発報/表示を行なう警報先を、101号室内のセキュリティインターホン4aとしたが、この設定はセキュリティインターホン4aのみに限定されず、セキュリティインターホン4aを包含した複数のセキュリティインターホン、セキュリティインターホン4aを除く単一、または複数のセキュリティインターホンのように、任意のセキュリティインターホンで予め定めることができる。
【0102】
また、本発明の一実施例における第1、第2、第3の各動作例では、102号室内にて発生したセキュリティ異常を、火災の発生、ガス漏れの発生としたが、当該セキュリティ異常はこれに限定されず、火災の発生、ガス漏れの発生、非常通報、漏水の発生、防犯、トイレ呼び出し、断線等のように、警報固有情報毎で単一のセキュリティ異常、または複数のセキュリティ異常を、該当するセキュリティセンサ1a〜3a、1b〜3b、1c〜3c、・・・にて検出することができ、検出されたセキュリィ異常は、自住戸のセキュリティインターホン、自住戸の玄関先の玄関子機、予め定められた他住戸のセキュリティインターホンおよび管理室内の管理室親機6にて警報発報/表示される。
【0103】
また、本発明の一実施例における第1、第2、第3の各動作例では、102号室内にてセキュリティ異常、例えば、火災、ガス漏れが発生し、異常検出された場合の警報先を、自住戸内のセキュリティインターホン4b、自住戸の玄関先の玄関子機5b、予め定められた他住戸内のセキュリティインターホン4aおよび管理室内の管理室親機6としたが、これら警報先は、検出されたセキュリティ異常毎で任意に選択可能であり、例えば、夜間等に102号室内にて漏水のセキュリティ異常が発生した場合、このセキュリティ異常の警報先を他住戸内のセキュリティインターホン4aおよび管理室内の管理室親機6のみの設定とすることにより、102号室の玄関先周辺にて騒音を発生させることなく、迅速な対応が可能となる。
【0104】
また、本発明の一実施例における第1、第2、第3の各動作例では、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合に、予め定められた警報先のセキュリティインターホン4aでは、警報信号に包含されている警報先アドレス、または警報元アドレスと設定記憶部15に予め記憶されている警報先アドレス、または当該CPUに予め割り当てられている自端末のアドレスとを照合し、当該アドレスが一致した場合にのみ警報発報/表示を行なったが、操作部14の特定の操作に基づき選択され、設定記憶部15に予め記憶させた警報情報を包含した警報信号を受信したときにのみ警報発報/表示を行なうこともできる。
【0105】
また、本発明の一実施例における第1、第2、第3の各動作例では、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合に、警報元のセキュリティインターホン4bから多重伝送線L11に出力される各種警報信号に音声ROM16からの音声データS13、または音声データS13を信号処理した音声信号S13'を包含させたが、音声データS13、または音声データS13の包含はCPU10の制御により任意で選択可能であり、選択されていない場合、予め定められたセキュリティインターホンのスピーカ18にて鳴動させる音声警報音は、音声ROM16から出力される音声データに基づく音声警報音となる。
【0106】
また、本発明の一実施例における第1、第2、第3の各動作例では、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合に警報元のセキュリティインターホン4bのモニタ21および予め定められた警報先のセキュリティインターホン4aのモニタ21にて行なわれる警報表示は、表示制御部20の制御により表示データ記憶部19より読み出された画像データおよび/または文字データに基づき行なわれたが、表示される画像および/または文字は、管理室内の管理人による管理室親機5での特定の操作により親機接続線L12、インターホン制御装置7、多重伝送線L11、各セキュリティインターホン4a、4b、4c、・・・の制御装置側I/F13(13、13、13、・・・)の音声データ処理回路13b(13b、13b、13b、・・・)、通話部23(23、23、23、・・・)、CPU10(10、10、10、・・・)、表示制御部20(20、20、20、・・・)を介して伝送される画像データおよび/または文字データに基づきモニタ21(21、21、21、・・・)に表示させることも可能であり、伝送されてきた画像データおよび/または文字データは、表示データ記憶部19に記憶させることもできる。
【0107】
さらに、本発明の一実施例における第1、第2、第3の各動作例では、102号室内にてセキュリティ異常が発生し、異常検出された場合に、予め定められた警報先のセキュリティインターホン4bでは、スピーカ18からの音声警報音の鳴動に基づく警報発報、モニタ21での警報表示をそれぞれ行なったが、CPU10の制御により警報発報、警報表示を任意の選択、例えば、何れか一方を選択して行なうこともできる。
【0108】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のセキュリティインターホンシステムによれば、住戸内にて発生した異常(セキュリティ異常)をセキュリティセンサが検出した場合の警報発報/表示が、警報元の住戸内のセキュリティインターホン、管理室内の管理室親機のみならず、警報先として予め個別に定められた他住戸内のセキュリティインターホンにて行なうことができる。
【0109】
また、本発明のセキュリティインターホンシステムを構成する使用機器間の接続が多重伝送線を介して行なわれることにより、使用機器間の接続が容易となり施工費等のコストを削減できるとともに、当該機器間にて送受信される信号の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるセキュリティインターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例によるセキュリテイインターホンシステムにおいて、各住戸内に設置されるセキュリティインターホンの具体的な構成を示すブロック図である
【図3】 (a)、(b)、(c)は、本発明の一実施例によるセキュリテイインターホンシステムの第1の動作例において送受信される信号(多重伝送信号)の構成を示す説明図である。
【図4】 (a)、(b)、(c)は、本発明の一実施例によるセキュリテイインターホンシステムの第2の動作例において送受信される信号(多重伝送信号)の構成を示す説明図である。
【図5】 (a)、(b)、(c)は、本発明の一実施例によるセキュリテイインターホンシステムの第3の動作例において送受信される信号(多重伝送信号)の構成を示す説明図である。
【図6】 従来例のセキュリテイインターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a〜3a、1b〜3b、1c〜3c、・・・ ・・・・・セキュリティセンサ
4a、4b、4c、・・・ ・・・・・セキュリティインターホン
6・・・・・管理室親機
7・・・・・インターホン制御装置
10・・・・・CPU
14・・・・・操作部(設定手段)
15・・・・・設定記憶部(設定手段をなす記憶手段)
16・・・・・音声ROM(音声合成手段)
18・・・・・スピーカ(音声警報音出力手段)
21・・・・・モニタ(表示手段)
L11・・・・・多重伝送線
Claims (16)
- 異常を検出するために1以上のセキュリティセンサ(1a〜3a、1b〜3b、1c〜3c、・・・)を接続した住戸内等に設置される複数のセキュリティインターホン(4a、4b、4c、・・・)を、多重伝送線(L11)を介して管理室内等の共用部に設置されるインターホン制御装置(7)に接続し、
各セキュリティインターホンは、1つの住戸内に設置されるセキュリティインターホン(4b)に接続されたセキュリティセンサ(1b〜3b)による異常検出を、予め定められた他住戸内に設置されるセキュリティインターホン(4a)にて警報発報/表示させるにあたり、特定の操作を行なうための操作部(14)と、前記特定の操作に基づき、前記1つの住戸内のセキュリティインターホンを特定するための警報元アドレスを記憶する記憶手段(15)と、前記1つの住戸内のセキュリティセンサの異常検出に伴う前記1つの住戸内のセキュリティインターホンから前記多重伝送線を経由して前記インターホン制御装置に伝送される多重伝送信号に、前記記憶手段から読み出した前記警報元アドレスを少なくとも包含するためのCPU(10)とを備え、
前記各セキュリティインターホンのCPUは、前記1つの住戸内のセキュリティインターホンから前記多重伝送線を経由して伝送されてくる多重伝送信号に包含された警報元アドレスと前記記憶手段に記憶されている警報元アドレスとの照合を行い、前記予め定められたセキュリティインターホンにて警報発報/表示させることを特徴とするセキュリティインターホンシステム。 - 異常を検出するために1以上のセキュリティセンサ(1a〜3a、1b〜3b、1c〜3c、・・・)を接続した住戸内等に設置される複数のセキュリティインターホン(4a、4b、4c、・・・)を、多重伝送線(L11)を介して管理室内等の共用部に設置されるインターホン制御装置(7)に接続し、
各セキュリティインターホンは、1つの住戸内に設置されたセキュリティインターホン(4b)に接続されたセキュリティセンサ(1b〜3b)による異常検出を、予め定められた他住戸内に設置されるセキュリティインターホン(4a)にて警報発報/表示させるにあたり、特定の操作を行なうための操作部(14)と、前記特定の操作に基づき、前記1つの住戸内のセキュリティインターホンを特定するための警報元アドレス、前記予め定められたセキュリティインターホンを特定するための警報元アドレスをそれぞれ記憶する記憶手段(15)と、前記1つの住戸内のセキュリティセンサの異常検出に伴う前記1つの住戸内のセキュリティインターホンから前記多重伝送線を経由して前記インターホン制御装置に伝送される多重伝送信号に、前記設定記憶部から読み出した前記警報元アドレス及び前記警報先アドレスのうち少なくとも1つのアドレスを包含するためのCPU(10)とを備え、
前記各セキュリティインターホンのCPUは、前記1つの住戸内のセキュリティインターホンから前記多重伝送線を経由して伝送されてくる前記多重伝送信号に包含された警報元アドレスと前記設定記憶部に記憶されている警報元アドレスの照合、及び前記多重伝送信号に包含された警報先アドレスと自端末に割り当てられているアドレスとの照合のうち何れか1の照合を行い、前記予め定められたセキュリティインターホンにて警報発報/表示させることを特徴とするセキュリティインターホンシステム。 - 前記多重伝送線を介して前記1つの住戸内の前記異常検出に伴う前記1つのセキュリティインターホンからの多重伝送信号により、管理室内に設置される管理室親機(6)にて警報発報/表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記多重伝送線を介して送受信される多重伝送信号は、少なくとも1種類以上の警報情報を包含するとともに、多種の警報の代表警報情報および/または各種の警報固有情報とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、前記多重伝送線を介して受信された前記1つの住戸内のセキュリティインターホンの異常検出に基づく多重伝送信号による警報時に、自己に接続された前記セキュリティセンサの異常検出による警報表示とは異なる表示を行なうものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、前記多重伝送線を介して受信された前記1つのセキュリティインターホンの異常検出に基づく多重伝送信号による警報時に、警報元である前記1つのセキュリティインターホンを特定できる警報音の鳴動および/または警報表示を行なうものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、予め選択された1以上の警報情報を示す多重伝送信号を、受信時のみ他住戸内にて警報発報するような設定手段(14、15)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンの設定にあたり、前記予め定められたセキュリティインターホンは、前記管理室親機の特定の操作による前記インターホン制御装置の制御により前記多重伝送線を介して受信される設定信号に基づき、前記設定を記憶するための記憶手段(15)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、他住戸警報の代表表示を有し、前記1つのセキュリティインターホンより発生された警報情報が、代表警報情報および/または各種の警報固有情報を代表表示することを特徴とする請求項1乃至請求項8のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、他住戸警報の代表表示を有し、前記1つのセキュリティインターホンより発生された警報情報が、代表警報情報のときには代表表示のみを、各種の警報固有情報のときには代表表示とともに自己の警報表示を兼用し各種の警報を個別に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、前記1つのセキュリティインターホンより発生された警報情報が代表警報情報のときには他住戸からの警報受信を示す文字および/または図形のみを、各種の警報固有情報のときには他住戸からの警報受信を示す文字および/または図形と各種の警報を個別に示す文字および/または図形を表示するための表示手段(21)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項10のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、前記1つのセキュリティインターホンを特定できる情報を包含する警報情報の受信により前記1つのセキュリティインターホンを特定する文字および/または図形を表示するための表示手段(21)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項11のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、音声データを内蔵し、音声警報音出力時には前記内蔵した音声データを利用して音声警報音を鳴動するための音声合成手段(16)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項12のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、前記1つのセキュリティインターホンを特定できる情報を包含する警報情報の受信により前記1つのセキュリティインターホンを特定する音声警報音を鳴動するための音声警報音出力手段(18)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項13のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、前記インターホン制御装置から多重伝送線を介して受信される音声データまたは音声信号を利用して、音声警報音を鳴動するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項14のうち何れか1項記載のセキュリティインターホンシステム。
- 前記予め定められたセキュリティインターホンは、前記内蔵する音声データと前記インターホン制御装置から多重伝送線を介して受信される音声データ、または音声信号とを組み合わせて、音声警報音を鳴動するものであることを特徴とする請求項15記載のセキュリティインターホンシステム。
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