JP3049521B2 - 集合住宅用ロビーインターホン - Google Patents
集合住宅用ロビーインターホンInfo
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Description
集合住宅用ロビーインターホン、更に詳しくは、集合住
宅の各住戸における火災、ガス漏れ、非常通報等の異常
事態を容易に判別することができる集合住宅用ロビーイ
ンターホンに関する。
テムとしては、共同玄関に設置されるロビーインターホ
ンを介して来訪者との通話を行うための各住戸の住宅情
報盤に、火災センサーやガス漏れセンサー等のセキュリ
ティセンサーを外付接続し、これらセキュリティセンサ
ーや住宅情報盤の非常用スイッチから出力される発報信
号を、管理人室等に設置されたコントローラに出力させ
るものが、従来より存在する。かかるシステムでは、各
住戸における異常事態の発生を一台のコントローラによ
り集中して監視することができる。
室を設けない場合もあり、又仮に前記コントローラを設
置した管理人室を設ける場合であっても、それだけでは
異常事態の監視態勢が万全であるとは言い難い。そこ
で、近時では、上記コントローラを共同玄関に設置され
るロビーインターホンに対して一体的に組み込むことに
より、火災等の異常事態が発生した場合には、共同玄関
先のロビーインターホンに付設されたアラームを鳴動さ
せて発報を行うように構成したものが開発され、提案さ
れるに至っている。
来のコントローラを備えた集合住宅用ロビーインターホ
ンは、各戸の住宅情報盤に外付けされたセキュリティセ
ンサーからの発報信号を判別して、アラームを鳴動させ
る如き発報を行うに過ぎなかった。従って、従来では、
かかる発報を居住者や来訪者が気付いても、集合住宅の
何れの住戸に異常事態が発生したのか等の警報の具体的
内容が全く判らないため、かかる事態への適切な対応措
置を迅速に採ることができず、これが大惨事に繋がる等
の問題点があった。
で、異常事態が発生した際にその具体的な内容が容易に
把握できて、適切な対応措置を迅速に採ることができ
る、集合住宅用ロビーインターホンを提供することを、
その目的としている。
に提案された請求項1記載の本発明に係る集合住宅用ロ
ビーインターホンは、集合住宅の共同玄関に設置され、
各住戸に設置された住宅情報盤を呼び出して、インター
ホンを通じての通話制御を行うとともに、住宅情報盤に
付加接続されたセキュリティセンサーなどの発報信号を
検知判別して、警報信号を出力させるコントローラを内
蔵させた集合住宅用ロビーインターホンにおいて、異常
状態確認スイッチを有し、上記コントローラは、住宅情
報盤から異常信号を受信したときには警報信号を出力さ
せるとともに、上記異常状態確認スイッチが操作された
ときには、異常信号を送信してきた住宅情報盤に割り当
てたアドレスを、表示部に表示させる構成である。
ロビーインターホンは、上記請求項1に記載の構成にお
いて、上記ロビーインターホンは、上記コントローラが
住宅情報盤から送信されてきた異常信号を受信したとき
には、火災、ガス漏れ、非常などの異常情報を予め定め
られた順序で表示部にスクロール表示させる構成であ
る。
ロビーインターホンは、上記請求項1又は請求項2に記
載の構成において、上記ロビーインターホンのコントロ
ーラは、住宅情報盤との間に接続された信号線の短絡、
断線を判別する手段を更に備え、この判別手段が信号線
の異常を判別したときには、上記表示部に信号線異常情
報を表示させる構成である。
係る集合住宅用ロビーインターホンにおいては、この集
合住宅用ロビーインターホンに内蔵されたコントローラ
が、各住戸に設置された住宅情報盤に付加接続されたセ
キュリティセンサーが火災等の異常事態を検知して発報
信号を出力すると、その異常信号が住宅情報盤から送信
されてくる。すると、その異常信号を受けたコントロー
ラは、その警報信号を出力する。異常発生時の警報信号
の出力は、集合住宅の共同玄関に設置される集合住宅用
ロビーインターホンにおいて行われるから、居住者のみ
ならず、来訪者や通行人等にも異常事態を具体的に知ら
せることができることとなる。
からの異常信号を受信し、警報信号を出力する発報中
に、異常状態確認スイッチを操作すれば、異常信号を送
信してきた住宅情報盤に割り当てたアドレス番号が表示
部に表示されるため、これを確認することにより異常が
発生した住戸を確認することができる。
ロビーインターホンにおいては、コントローラが各住戸
の住宅情報盤からの異常信号を受信すると、火災、ガス
漏れ、非常等の異常情報が表示部にスクロール表示され
るから、異常が発生した住戸が確認できるだけではな
く、その異常事態の具体的種類も確認できることとな
り、また上記異常をスクロール表示するので、表示部の
表示面積が小さい場合であっても、多数の異常情報を適
切に表示することができる。
ロビーインターホンにおいては、住宅情報盤とコントロ
ーラとの両者を接続する信号線が短絡し、或いは断線し
た際には、この異常が適切に判別、検知されて、その信
号線の異常事態が表示部に適正に表示される。
して説明する。図1は、本発明に係る集合住宅用ロビー
インターホンAを用いた情報監視システムの一例を示す
説明図、図2は集合住宅用ロビーインターホンAの外観
の一例を示す正面図である。図1において、集合住宅用
ロビーインターホンAは、マンション等の集合住宅の共
同玄関に設置され、各住戸に設置される住宅情報盤B
(B1、B2、B3・・)と信号線Lc、及び通話線L
aを介して接続されて使用されるものである。
ドセットHを具備するが、それ以外として、火災発生を
検知する火災センサーS1や、ガス漏れを検知するガス
漏れ検知センサーS2、及びその他防犯用等(不図示)
の各種セキュリティセンサーを付加接続している。ま
た、各住宅情報盤Bの操作パネルには、非常時に操作す
るための非常用スイッチS3も設けられている。各住宅
情報盤Bは、付加接続されたセキュリティセンサーS
1、S2が所定の異常事態を検知し、或いは非常用スイ
ッチS3が操作されることにより発報信号を出力し、後
述する如く、集合住宅用ロビーインターホンAのコント
ローラCに対して、固有のアドレスデータを含んだ所定
の発報信号を送出するものである。
は、前記住宅情報盤Bと通話線Laを介してインターホ
ン通話を行うためのマイクMとスピーカSPを接続した
通話回路1や回線制御部2以外として、例えば7セグメ
ントで構成された表示部3、各住戸のインターホン呼び
出しを行うためのテンキー4aや異常状態確認スイッチ
4b等を具備したキー操作部4、及びコントローラCを
有している。ここで、コントローラCは、CPU等で構
成された信号処理部5、この信号処理部5に接続された
多重伝送制御部6、信号処理部5のシステムメモリとし
て機能するROM7及びRAM8、並びに短絡検知手段
10等から構成されたもので、各住宅情報盤Bに対する
ポーリング走査機能を発揮するものである。即ち、信号
処理部5は、多重伝送制御部6から各住宅情報盤Bに対
して、住宅情報盤Bのアドレスコードと所定の制御信号
を含んだ多重信号を送出することにより住宅情報盤Bを
B1、B2、B3・・の特定の順序で一つずつ呼び出
し、これら住宅情報盤Bから所定の信号を返信させるこ
とにより、各住戸で異常があるか否かを検知するもので
ある。住宅情報盤Bは、そのポーリング呼び出しがある
と、その時点でセキュリティセンサーS1、S2が異常
を検知しておらず、又非常用スイッチS3が操作されて
いなければ、異常がない旨の信号を出力して返信する
が、これに反して異常があれば、火災、ガス漏れ、非常
等の種類を示す特定の異常信号を出力して返信するもの
である。
ら異常信号の返信があったときには、信号処理部5に接
続された警報報知手段9に対して警報信号を出力するこ
とによりアラーム9aを鳴動させるように構成されてい
る。そして、コントローラCは、そのアラーム9aが鳴
動している際にキー操作部4の異常状態確認スイッチ4
bが操作されると、発報信号を返信してきた住宅情報盤
Bのアドレス、及びその異常内容を、表示部3に表示さ
せるべく機能するものである。但し、住宅情報盤Bのア
ドレスとしては、その住宅情報盤Bが設置された住戸番
号(例えば4桁の数字)が適用され、又異常内容の表示
に際しては、予め定められたコードナンバー、即ち、例
えば火災は101、ガス漏れは102、非常は103の
如き数字が適用され、これら異常内容を示すコードナン
バーと住宅情報盤Bのアドレスナンバーとの両者が、7
セグメントで構成された表示部3に交互に表示されるよ
うに構成されている。また、一つの住宅情報盤Bから複
数の異常(例えば火災と非常)を知らせる異常信号を受
信しているとき、或いは複数の住宅情報盤Bから各々異
常信号を受信しているときには、住宅情報盤Bのアドレ
スナンバーに対して、その異常内容を、予め定められた
火災、ガス漏れ、非常などの順序で、例えば1秒等の所
定間隔で表示部3に順次スクロール表示するように構成
されている。
Bに対するポーリングを行う際において、その呼び出し
に対して、住宅情報盤Bから何らかの信号の返信がない
場合には、これを信号線Lcの断線と見做し、その旨を
予め定められたコードナンバーで表示部3に表示させる
べく機能する。
10は、信号線Lcが短絡してその信号線Lcに印加さ
れた電圧が低下した現象を検知し、且つその検知信号を
信号処理部5に出力するものである。コントローラCの
信号処理部5は、かかる信号を受信したときにも、その
旨を予め定められたコードナンバーで表示部3に表示さ
せるべく機能するものである。
ンターホンAにおいては、通常時は来訪者と各住戸の居
住者との通話用のインターホンとして機能するととも
に、各住戸の住宅情報盤Bの呼び出し用のアドレスデー
タを含んだ多重信号がコントローラCから順次送出さ
れ、住宅情報盤Bを一つずつ順番にポーリング走査して
いる。そして、例えば一つの住宅情報盤B1の火災セン
サーS1が火災を検知し、又これとともに非常スイッチ
S3が居住者によって操作された場合には、住宅情報盤
B1がコントローラCから呼び出しを受けた時点で、そ
の住宅情報盤B1からは火災、及び非常事態が発生した
旨の多重信号が発報信号として出力される。すると、コ
ントローラCは、その発報信号の受信により、警報報知
手段9を動作させてアラーム9aを鳴動させる。
者、来訪者、又は通行人等が、異常状態確認スイッチ4
bを操作すると、表示部3には発報信号を出力した住宅
情報盤B1のアドレス番号と、火災、非常を表すコード
ナンバーとが、順次一定間隔でスクロール表示される。
従って、かかる表示を確認した者は、その異常内容を正
確に把握でき、消防署への通報や、居住者の非難等の適
切な措置を迅速に行うことができる。
の断線が発生した場合には、コントローラCからのポー
リング呼び出しに対して、住宅情報盤Bからの適当な返
信がなくなるが、かかる事態は信号処理部5によって検
知され、断線があった旨のコードナンバーが表示部3に
表示される。更に、信号線Lcに短絡が発生し、信号線
Lcの電圧が所定値以下に低下した場合には、これが短
絡検知手段10で検知されることにより、やはり表示部
3にその旨のコードナンバーが表示される。従って、か
かる信号線Lcの短絡、断線が早期に発見できるととも
に、その不具合の内容が容易に判断でき、的確な処置を
やはり迅速に行うことが可能となる。
チ4bを集合住宅用ロビーインターホンAの前面側操作
パネルの位置に設けたが(図2参照)、本発明はかかる
スイッチを設ける位置は一切限定されない。例えば前面
側操作パネルに設けた扉の内側へ異常状態確認スイッチ
4bを隠して設けたり、或いは図3に示すように、共同
玄関の壁面に埋設される集合住宅用ロビーインターホン
Aの背面側に異常状態確認スイッチ4bを設けて、部外
者には異常状態確認スイッチ4bの勝手な操作ができな
いようにしてもよい。但し、請求項1記載の本発明に係
る集合住宅用ロビーインターホンにおいては、必ずしも
異常状態確認スイッチ4bを設ける必要はなく、住宅情
報盤Bから発報信号が送信されてくれば、その住宅情報
盤のアドレスを無条件で表示部3に表示させるようにし
てもよい。
コストが比較的安価な7セグメントを用いた場合につい
て説明したが、表示部3の具体的な種類も限定されな
い。例えば、液晶表示器を7セグメントに代えて使用し
たり、或いは液晶表示器を7セグメントと併用してもよ
い。表示部3として広面積の液晶表示器を使用すれば、
コストは高くなるものの、異常状態の内容等をコードナ
ンバーではなく漢字や平仮名等で適切に文字表示できる
他、発報信号を出力した住宅情報盤Bのアドレスと異常
内容等を同時に表示させることも可能である。
項1乃至3に記載の本発明に係る集合住宅用ロビーイン
ターホンによれば、火災やガス漏れ等の異常事態が発生
し、その異常信号が住宅情報盤からコントローラに送信
されたときには、単に発報が行われるだけではなく、そ
の異常事態が発生した住戸を容易に判別することができ
るから、異常事態に対する適切な対応措置を迅速に採る
ことができ、従来の単なる発報のみを行うものに比較す
ると、その安全監視体制を格段良好なものにできるとい
う効果が得られる。特に、請求項2に記載の本発明に係
る集合住宅用ロビーインターホンによれば、異常が発生
した住戸が確認できるだけではなく、その異常事態が、
火災、ガス漏れ、非常等のうち何れであるかも適切に確
認できて、一層好ましく、しかもこれらの事項が表示部
にスクロール表示されるから、表示部としては、従来か
ら多々使用されている7セグメントを用いることもで
き、コストの低減化も図れる利点がある。また、請求項
3に記載の本発明に係る集合住宅用ロビーインターホン
によれば、信号線の短絡、断線も早期に且つ適切に発見
できて、これら短絡や断線が長期間に亙って不当に看過
されるような事態も回避でき、集合住宅の安全監視シス
テムを万全なものにできる利点が得られる。
用いた集合住宅の安全監視システムの構成の一例を示す
説明図。
外観の一例を示す正面図。
示す背面側斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】集合住宅の共同玄関に設置され、各住戸に
設置された住宅情報盤を呼び出して、インターホンを通
じての通話制御を行うとともに、住宅情報盤に付加接続
されたセキュリティセンサーなどの発報信号を検知判別
して、警報信号を出力させるコントローラを内蔵させた
集合住宅用ロビーインターホンにおいて、 異常状態確認スイッチを有し、 上記コントローラは、住宅情報盤から異常信号を受信し
たときには警報信号を出力させるとともに、 上記異常状態確認スイッチが操作されたときには、異常
信号を送信してきた住宅情報盤に割り当てたアドレス
を、表示部に表示させる構成とした集合住宅用ロビーイ
ンターホン。 - 【請求項2】上記ロビーインターホンは、上記コントロ
ーラが住宅情報盤から送信されてきた異常信号を受信し
たときには、火災、ガス漏れ、非常などの異常情報を予
め定められた順序で表示部にスクロール表示させる構成
とした請求項1に記載の集合住宅用ロビーインターホ
ン。 - 【請求項3】上記ロビーインターホンのコントローラ
は、住宅情報盤との間に接続された信号線の短絡、断線
を判別する手段を更に備え、この判別手段が信号線の異
常を判別したときには、上記表示部に信号線異常情報を
表示させる構成とした請求項1又は請求項2に記載の集
合住宅用ロビーインターホン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3340837A JP3049521B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 集合住宅用ロビーインターホン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3340837A JP3049521B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 集合住宅用ロビーインターホン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05174276A JPH05174276A (ja) | 1993-07-13 |
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Family
ID=18340766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3340837A Expired - Lifetime JP3049521B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 集合住宅用ロビーインターホン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049521B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012034115A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Aiphone Co Ltd | 集合住宅インターホンシステム |
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-
1991
- 1991-12-24 JP JP3340837A patent/JP3049521B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05174276A (ja) | 1993-07-13 |
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