JP4194182B2 - 高齢者向け集合住宅用連絡装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高齢者向け集合住宅用連絡装置に係り、特に集合住宅をなす複数の住戸の在室・不在状態を示す生活情報を監視する管理室内の管理人の利便性を向上させた高齢者向け集合住宅用連絡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の集合住宅用連絡装置として、図3のブロック図に示す構成の高齢者向け集合住宅用連絡装置が提案されている。
【0003】
同図に示す高齢者向け集合住宅用連絡装置は、制御装置(以下、居室機CPUと称す)60、天井マイク61、天井スピーカ62、呼出ボタン63、水量センサ64、外出確認機能付電気錠(以下、電気錠と称す)65、通話回路66、送信回路67、在室・不在状態保存テーブル68、呼出ボタンインターフェース(以下、当該インターフェースについてはIFと称す)69、水量センサIF70、電気錠IF71が備えられ集合住宅をなす複数の住戸内、ここでは101、102、…号室内にそれぞれ設置された複数の居室機51a、51b、…と、制御装置(以下、管理室CPUと称す)80、マイクおよびレシーバからなるハンドセット81、呼出表示灯82、在室表示灯83、不在表示灯84、拡声スピーカ85、通話回路86、受信回路87、呼出表示灯IF88、在室・不在表示灯IF89、スピーカIF90が備えられ管理室内に設置された生活情報監視盤52とが、幹線L51をなす制御伝送路L51a、音声伝送路L51bをそれぞれ介して接続され構成されている。また、生活情報監視盤52をなす呼出表示灯82、在室表示灯83、不在表示灯84により表示部52aが構成され、各表示灯は図4の模式図に示すように住戸毎に割り当てられ、管理室内の管理人に通報発信源の住戸および各住戸の在室・不在状態を示す生活情報をそれぞれ表示する。
【0004】
このように構成された高齢者向け集合住宅用連絡装置をなす複数の住戸のうち、外出(通常外出)等から帰宅した101号室の居住者により居室機51aの電気錠65の外錠(図示せず)が解錠されると、居室機CPU60が電気錠IF71を介して電気錠65の外錠の解錠状態を検出し在室・不在状態保存テーブル68に在室状態を示す生活情報を記憶するとともに、この生活情報および101号室の居室番号情報が含有された在室状態報知信号S51aを送信回路67に出力する。この在室状態報知信号S51aは送信回路67、幹線L51をなす制御伝送路L51a、生活情報監視盤52の受信回路87を介して管理室CPU80に入力される。管理室CPU80は入力された在室状態報知信号S51aをなす生活情報および居室番号情報より101号室の居住者が外出等から帰宅した在室中であることを検出し、在室・不在表示灯IF89を介して表示部52aをなす在室表示灯83の101号室該当部(図4参照)を点灯させ在室表示する。
【0005】
ここで、101号室内に在室中の居住者が管理室内の管理人に対して緊急の呼出しが必要とされ、居室機51aの呼出ボタン63を押下すると、居室機CPU60が呼出ボタンIF69を介して呼出ボタン63の呼出操作を検出し101号室の居室番号情報が含有された呼出信号S52aを送信回路67に出力する。この呼出信号S52aは上述の在室状態報知信号S51aと同様な経路を介して生活情報監視盤52の管理室CPU80に入力される。管理室CPU80は入力された呼出信号S52aをなす居室番号情報より101号室内の居住者からの呼出しを検出し、呼出表示灯IF88を介して表示部52aをなす呼出表示灯82の101号室該当部(図4参照)を点灯させるとともに、スピーカIF90を介して拡声スピーカ85から呼出音を鳴動させ呼出報知する。また、101号室内に在室中の居住者からの呼出しを確認した管理室内の管理人がハンドセット81を取り上げると、この呼出応答操作を検出した管理室CPU80および居室機51aの居室機CPU60の制御により通話回路86、66がそれぞれ能動とされ、ハンドセット81をなすマイクおよびレシーバから通話回路86、幹線L51をなす音声伝送路L51b、居室機51aの通話回路66を介して天井マイク61および天井スピーカ62間の通話路が形成され通話(双方向通話)が成立する。
【0006】
また、上述と同様、101号室内に居住者が在室中において一定時間以上水が使用されない、または一定時間以上水が使用されることに起因した当該居住者の異変を、能動状態である居室機51aの水量センサ64が検知すると、居室機CPU60が水量センサIF70を介して非常事態を検出し、この非常事態情報および101号室の居室番号情報が含有された非常報知信号S53aを送信回路67に出力する。この非常報知信号S53aは上述の在室状態報知信号S51a、呼出信号S52aと同様な経路を介して生活情報監視盤52の管理室CPU80に入力される。管理室CPU80は入力された非常報知信号S53aをなす非常情報および居室番号情報より101号室内が非常事態であることを検出し、呼出表示灯IF88を介して表示部52aをなす呼出表示灯82の101号室該当部(図4参照)を点灯させるとともに、スピーカIF90を介して拡声スピーカ85から警報音を鳴動させ非常報知する。また、101号室内が非常事態であることを確認した管理室内の管理人がハンドセット81を取り上げると、上述の在室呼出応答時と同様な通話路が形成され通話(双方向通話)が成立する。
【0007】
次に、複数の住戸のうち、101号室内の居住者が外出時等において居室機51aの電気錠65の外錠を施錠すると、居室機CPU60が電気錠IF71を介して電気錠65の外錠の施錠状態を検出し在室・不在状態保存テーブル68に不在状態を示す生活情報を記憶し、水量センサIF70を介して能動状態の水量センサ64を非能動状態に移行させるとともに、前述の生活情報および101号室の居室番号情報が含有された不在状態報知信号S54aを送信回路67に出力する。この不在状態報知信号S54aは上述の在室状態報知信号S51a、呼出信号S52a、非常報知信号S53aと同様な経路を介して生活情報監視盤52の管理室CPU80に入力される。管理室CPU80は入力された不在報知信号S54aをなす生活情報および居室番号情報より101号室内が不在状態であることを検出し、在室・不在表示灯IF89を介して表示部52aをなす在室表示灯83の点灯されている101号室該当部を消灯させるとともに、不在表示灯84の101号室該当部(図4参照)を点灯させ不在表示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の集合住宅用連絡装置である高齢者向け集合住宅用連絡装置をなす生活情報監視盤52には、住戸内が不在状態を示す報知手段が表示部52aをなす不在表示灯84の点灯の1種類のみであることから、居住者の外泊等により当該住戸が長期にわたり不在とされる場合には不在表示灯84が継続して点灯されるため、管理室内の管理人は当該不在表示灯の点灯が外泊時等を示す不在表示なのか外出(通常外出)時を示す不在表示なのかを判別することが困難である難点があった。
【0009】
また、各住戸の在室・不在状態を示す生活情報の切換設定手段は、当該居室機をなす電気錠65の外錠の解錠・施錠でのみであることから、管理室内の管理人が電気錠65の外錠を施錠せずに外出した住戸の居住者を見かけるなどした場合には、生活情報監視盤52での表示が在室中であるのにもかかわらず実際には当該住戸内を不在としているなど正確な生活情報を判別することができず、この生活情報は生活情報監視盤52にて変更できない難点があった。
【0010】
本発明は上述の難点を解消するためになされたもので、集合住宅をなす各住戸の在室・不在状態を示す生活情報を管理室内に設置される生活情報監視盤の生活情報変更操作により変更可能とし、居住者が外泊等で長期にわたり不在とされる住戸については生活情報監視盤の外泊設定操作により外泊表示させ、外出(通常外出)により不在とされる住戸の不在表示と差異をもたせることにより、管理室内の管理人による生活情報監視時の利便性を向上させた集合住宅用連絡装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明の高齢者向け集合住宅用連絡装置は、集合住宅をなす各住戸内に設置され、住戸内の居住者が管理室内の管理人との通話を成立させるために用いるマイクおよびスピーカ、住戸の在室・不在状態を解錠・施錠の相違に伴い検知する外出確認機能付電気錠を有する複数の居室機と、管理室内に設置され生活情報を識別表示する生活情報監視盤とを設け、
生活情報監視盤には、管理室内の管理人との通話を成立させるために用いる通話部、各住戸の在室・不在の状態を設定する在室スイッチ、不在スイッチ、各住戸の外泊状態を設定する外泊スイッチと、在室スイッチ、不在スイッチで在室・不在設定されたときに在室状態を表示する在室表示灯、不在状態を表示する不在表示灯、外泊スイッチで外泊設定されたときに外泊状態を表示する外泊表示灯と、不在スイッチ、在室スイッチで在室・不在 設定されたとき不在状態設定信号、在室状態設定信号を出力する送信回路、外出確認機能付電気錠の解錠、不在状態設定信号、在室状態設定信号により居室機から送信される在室状態報知信号、設定完了報知信号が入力され在室表示灯、不在表示灯を点灯するための受信回路とを備え、
居室機には、外出確認機能付電気錠、在室スイッチ、不在スイッチ、外泊スイッチが操作されたとき記憶されていた各住戸の在室・不在の状態を書き換え、在室表示灯、不在表示灯を点灯するための在室・不在状態保存テーブルと、外出確認機能付電気錠の解錠、不在状態設定信号、在室状態設定信号により在室・不在状態保存テーブルが書き換えられ、在室状態報知信号、設定完了報知信号を生活情報監視盤に出力するための送信回路、不在状態設定信号、在室状態設定信号が入力され在室・不在状態保存テーブルを書き換えるための受信回路とを備えている。
【0012】
また、本発明の高齢者向け集合住宅用連絡装置をなす生活情報監視盤には、居室機には、住戸内の居住者が管理室内の管理人を呼び出すための呼出ボタンを備え、生活情報監視盤には、在室・不在状態を示す生活情報を変更する住戸を選択するための住戸選択スイッチ、呼出発信源の住戸を表示する呼出表示灯、呼出音を鳴動する拡声スピーカとを備えている。
【0013】
このような高齢者向け集合住宅用連絡装置によれば、集合住宅をなす各住戸に設置された複数の居室機の在室・不在状態保存テーブルに記憶される在室・不在状態を示す生活情報は、管理室内に設置された生活情報監視盤に少なくとも1つ設けられる在室スイッチ、不在スイッチの押下操作により書き換えることができる。また、居住者の外泊等により当該住戸が長期にわたり不在とされる場合には、生活情報監視盤をなす外泊スイッチの押下操作により外泊表示灯を点灯させ外泊表示することにより、外出(通常外出)時の不在表示と差異をもたせることができる。これにより、管理室内の管理人による生活情報監視時の利便性が向上される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の高齢者向け集合住宅用連絡装置を適用した好ましい形態の一実施例について、図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の高齢者向け集合住宅用連絡装置の一実施例である高齢者向け集合住宅用連絡装置の構成を示すブロック図であり、集合住宅をなす複数の住戸内、ここでは101、102、…号室内にそれぞれ設置された複数の居室機1a、1b、…と、管理室内に設置された生活情報監視盤2とが幹線L1をなす制御伝送路L1a、音声伝送路L1bをそれぞれ介して接続され構成されている。
【0016】
複数の居室機1a、1b、…はそれぞれ同様な構成であり、制御装置(以下、居室機CPUと称す)10と、住戸内の居住者が管理室内の管理人との通話を成立させるために用いる天井マイク11および天井スピーカ12と、住戸内の居住者が緊急等で管理室内の管理人を呼び出すために押下操作する呼出ボタン13と、一定時間以上水が使用されない、または一定時間以上水が使用されることに起因して在室中の居住者の異変を検知する水量センサ14と、外錠(図示せず)の解錠・施錠の相違に伴い当該住戸の在室・不在状態を検知する外出確認機能付電気錠(以下、電気錠と称す)15と、居室機CPU10の制御により幹線L1をなす音声伝送路L1bと天井マイク11および天井スピーカ12間の通話路を形成する通話回路16と、居室機CPU10、幹線L1をなす制御伝送路L1a間において諸信号を送受信する送信回路17、受信回路18と、電気錠15の外錠の解錠・施錠の相違または後述する管理室内の管理人による生活情報監視盤2での生活情報変更操作を検出した居室機CPU10の制御により、当該住戸の在室・不在状態を示す生活情報を記憶する在室・不在状態保存テーブル19と、居室機CPU10と呼出ボタン13、水量センサ14、電気錠15間をそれぞれ接続する呼出ボタンインターフェース(以下、当該インターフェースについてはIFと称す)20、水量センサIF21、電気錠IF22とが備えられている。
【0017】
生活情報監視盤2は、制御装置(以下、管理室CPUと称す)30と、管理室内の管理人が住戸内の居住者との通話を成立させるために用いるマイクおよびレシーバからなるハンドセット31と、在室・不在状態を示す生活情報を変更する住戸を選択するために管理室内の管理人により押下操作される住戸選択スイッチ32と、選択された住戸の在室・不在状態を示す生活情報を変更するために管理室内の管理人により押下操作される在室スイッチ33、不在スイッチ34と、居住者の外泊等により当該住戸が長期にわたり不在とされた外泊状態を設定するために管理室内の管理人により押下操作される外泊スイッチ35と、管理室CPU30の制御により点灯され通報発信源の住戸を表示する呼出表示灯36、各住戸の生活情報をなす在室・不在状態を表示する在室表示灯37、不在表示灯38、外泊状態の住戸を表示する外泊表示灯39と、管理室CPU30の制御により呼出音または警報音を鳴動する拡声スピーカ40と、管理室CPU30の制御によりハンドセット31と幹線L1をなす音声伝送路L1b間の通話路を形成する通話回路41と、幹線L1をなす制御伝送路L1a、管理室CPU30間で諸信号を送受信する送信回路42、受信回路43と、住戸選択スイッチ32が接続され当該住戸選択スイッチの操作を検出する住戸選択検出回路44と、在室スイッチ33、不在スイッチ34、外泊スイッチ35がそれぞれ接続され各スイッチの操作を検出する在室・不在・外泊設定検出回路45と、管理室CPU30と呼出表示灯36とを接続する呼出表示灯IF46と、管理室CPU30と在室表示灯37、不在表示灯38、外泊表示灯39とをそれぞれ接続する在室・不在・外泊表示灯IF47と、管理室CPU30と拡声スピーカ40とを接続するスピーカIF48とが備えられている。また、上述の住戸選択スイッチ32、在室スイッチ33、不在スイッチ34、外泊スイッチ35、呼出表示灯36、在室表示灯37、不在表示灯38、外泊表示灯39により操作・表示部2aが構成され、各部(スイッチ、表示灯)は図2の模式図に示すように住戸毎に割り当てられている。
【0018】
各居室機1a、1b、…をなす居室機CPU10の入力側には、呼出ボタンIF20、水量センサIF21、電気錠IF22をそれぞれ介して呼出ボタン13と、水量センサ14、電気錠15と、幹線L1をなす制御伝送路L1aに接続された受信回路18とがそれぞれ接続され、出力側には天井マイク11および天井スピーカ12、幹線L1をなす音声伝送路L1bがそれぞれ接続された通話回路16と、幹線L1をなす制御伝送路L1aに接続された送信回路17とがそれぞれ接続され、入出力側には在室・不在状態保存テーブル19が接続されている。
【0019】
生活情報監視盤2をなす管理室CPU30の入力側には、住戸選択検出回路44を介して操作・表示部2aをなす住戸選択スイッチ32と、在室・不在・外泊設定検出回路45を介して操作・表示部2aをなす在室スイッチ33、不在スイッチ34、外泊スイッチ35と、幹線L1をなす制御伝送路L1aに接続された受信回路43とがそれぞれ接続され、出力側には呼出表示灯IF46を介して操作・表示部2aをなす呼出表示灯36と、在室・不在・外泊表示灯IF47を介して操作・表示部2aをなす在室表示灯37、不在表示灯38、外泊表示灯39と、スピーカIF48を介して拡声スピーカ40と、ハンドセット31が接続された通話回路41、幹線L1をなす制御伝送路L1aにそれぞれ接続された送信回路42とがそれぞれ接続されている。
【0020】
このように構成された高齢者向け集合住宅用連絡装置において、以下、その動作について説明する。尚、住戸内に居住者が在室中であることを示す在室報知の動作、住戸内に在室中の居住者が管理室内の管理人に対して緊急の呼出しが必要とされる場合における呼出し(呼出報知)、通話の各動作、一定時間以上水が使用されない、または一定時間以上水が使用されることに起因して在室中である居住者の異変を能動状態の水量センサが検知した場合における非常報知、通話の各動作、居住者が外出等で当該住戸を不在とする場合の不在報知の動作については従来例と同様であることから、その説明は省略する。
【0021】
複数の住戸のうち、101号室内に設置された居室機1aの在室・不在状態保存テーブル19に在室状態を示す生活情報が記憶され、かつ管理室内に設置された生活情報監視盤2の操作・表示部2aをなす在室表示灯37の101号室該当部(図2参照)が点灯されており、101号室内に居住者が在室中であることを確認した管理人が、電気錠15の外錠を施錠せずに外出した101号室の居住者を見かけるなどして実際の生活情報である在室状態とは異なる不在状態であると確認した場合において、居室機1aの在室・不在状態保存テーブル19に記憶されている生活情報を在室状態から不在状態に書き換えるためには、生活情報監視盤2の操作・表示部2aをなす住戸選択スイッチ32の101号室該当部および不在スイッチ34(図2参照)をそれぞれ押下する。操作・表示部2aをなす住戸選択スイッチ32の住戸設定操作を検出した住戸選択検出回路44は、101号室からなる居室番号情報を管理室CPU30に出力する。また、操作・表示部2aをなす不在スイッチ34の不在設定操作を検出した在室・不在・外泊設定検出回路45は、不在設定情報を管理室CPU30に出力する。管理室CPU30は入力された居室番号情報および不在設定情報を適宜に処理した不在状態設定信号S1aを送信回路42に出力する。この不在状態設定信号S1aは送信回路42、幹線L1をなす制御伝送路L1a、居室機1aの受信回路18を介して居室機CPU10に入力される。
【0022】
居室機CPU10は入力された不在状態設定信号S1aをなす不在設定情報より在室・不在状態保存テーブル19に記憶されている生活情報を在室状態から不在状態に書き換えるとともに、生活情報の書き換えが完了したことを示す設定完了情報および101号室の居室番号情報が含有された設定完了報知信号S11aを送信回路17に出力する。この設定完了報知信号S11aは送信回路17、幹線L1をなす制御伝送路L1a、生活情報監視盤2の受信回路43を介して管理室CPU30に入力される。
【0023】
管理室CPU30は入力された設定完了報知信号S11aをなす設定完了情報および居室番号情報より101号室内に設置された居室機1aの在室・不在状態保存テーブル19に不在状態を示す生活情報が記憶されたことを検出し、在室・不在・外泊表示灯IF47を介して操作・表示部2aをなす在室表示灯37の点灯されている101号室該当部を消灯させるとともに、不在表示灯38の101号室該当部(図2参照)を点灯させることにより不在報知する。
【0024】
次に、複数の住戸のうち、101号室内に設置された居室機1aの在室・不在状態保存テーブル19に不在状態を示す生活情報が記憶され、かつ管理室内に設置された生活情報監視盤2の操作・表示部2aをなす不在表示灯38の101号室該当部(図2参照)が継続して点灯されており、101号室が長期にわたり不在状態であることを不審と感じた管理室内の管理人が、生活情報監視盤2とともに別途設置される呼出機能(図示および詳述せず)を能動にした際に101号室の居住者からの呼出応答により実際の生活情報である不在状態とは異なる在室状態であると確認した場合において、居室機1aの在室・不在状態保存テーブル19に記憶されている生活情報を不在状態から在室状態に書き換えるためには、生活情報監視盤2の操作・表示部2aをなす住戸選択スイッチ32の101号室該当部および在室スイッチ33(図2参照)をそれぞれ押下する。操作・表示部2aをなす住戸選択スイッチ32の住戸設定操作を検出した住戸選択検出回路44は、101号室からなる居室番号情報を管理室CPU30に出力する。また、操作・表示部2aをなす在室スイッチ33の在室設定操作を検出した在室・不在・外泊設定検出回路45は、在室設定情報を管理室CPU30に出力する。管理室CPU30は入力された居室番号情報および在室設定情報を適宜に処理した在室状態設定信号S2aを送信回路42に出力する。この在室状態設定信号S2aは上述の不在状態設定信号S1aと同様な経路を介して居室機1aの居室機CPU10に入力される。
【0025】
居室機CPU10は入力された在室状態設定信号S2aをなす在室設定情報より在室・不在状態保存テーブル19に記憶されている生活情報を不在状態から在室状態に書き換えるとともに、生活情報の書き換えが完了したことを示す設定完了情報および101号室の居室番号情報が含有された設定完了報知信号S12aを送信回路17に出力する。この設定完了報知信号S12aは上述の設定完了報知信号S11aと同様な経路を介して生活情報監視盤2の管理室CPU30に入力される。
【0026】
管理室CPU30は入力された設定完了報知信号S12aをなす設定完了情報および居室番号情報より101号室内に設置された居室機1aの在室・不在状態保存テーブル19に在室状態を示す生活情報が記憶されたことを検出し、在室・不在・外泊表示灯IF47を介して操作・表示部2aをなす不在表示灯38の点灯されている101号室該当部を消灯させるとともに、在室表示灯37の101号室該当部(図2参照)を点灯させることにより在室報知する。
【0027】
次に、複数の住戸のうち、居住者の外泊等により101号室が長期にわたり不在とされ生活情報監視盤2の操作・表示部2aをなす不在表示灯38の101号室該当部(図2参照)が継続して点灯されており、管理室内の管理人が外出(通常外出)により不在とされる他の住戸に割り当てられた不在表示灯38の該当部との識別度を向上させる手段として101号室を外泊状態に設定するためには、生活情報監視盤2の操作・表示部2aをなす住戸選択スイッチ32の101号室該当部および外泊スイッチ35(図2参照)をそれぞれ押下する。操作・表示部2aをなす住戸選択スイッチ32の住戸設定操作を検出した住戸選択検出回路44は、101号室からなる居室番号情報を管理室CPU30に出力する。また、操作・表示部2aをなす外泊スイッチ35の外泊設定操作を検出した在室・不在・外泊設定検出回路45は、外泊設定情報を管理室CPU30に出力する。管理室CPU30は入力された居室番号情報および外泊設定情報より101号室が外泊状態であることを検出し、在室・不在・外泊表示灯IF47を介して操作・表示部2aをなす不在表示灯38の点灯されている101号室該当部を消灯させるとともに、居住者の帰宅等により101号室が在室状態に移行されるまでの期間内において外泊表示灯39の101号室該当部(図2参照)を点灯させることにより外泊報知する。
【0028】
また、外泊等から帰宅した101号室の居住者により居室機1aの電気錠15の外錠が解錠されると、居室機CPU10が電気錠IF22を介して電気錠15の外錠の解錠状態を検出し在室・不在状態保存テーブル19に記憶されている生活情報を不在状態から在室状態に書き換え、かつ水量センサIF22を介して非能動状態の水量センサ14を能動状態にするとともに、前述の生活情報および101号室の居室番号情報が含有された在室状態報知信号S13aを送信回路17に出力する。この在室状態報知信号S13aは上述の設定完了報知信号S11a、S12aと同様な経路を介して生活情報監視盤2の管理室CPU30に入力される。
【0029】
管理室CPU30は入力された在室状態報知信号S13aをなす生活情報および居室番号情報より101号室の居住者が外泊等から帰宅した在室中であることを検出し、在室・不在・外泊表示灯IF47を介して操作・表示部2aをなす外泊表示灯39の点灯されている101号室該当部を消灯させるとともに、在室表示灯37の101号室該当部(図2参照)を点灯させることにより在室表示する。
【0030】
尚、上述の実施例において、生活情報監視盤2の操作・表示部2aをなす各スイッチ、表示灯は、図2の模式図に示すように分離されて設置されているが、例えば在室表示灯が在室スイッチの機能を兼ねるように単一の表示灯およびスイッチに複数の機能をもたせる、或いは当該操作・表示部にタッチパネルディスプレイ等を利用しても上述の実施例と同様な動作を奏する。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の高齢者向け集合住宅用連絡装置によれば、集合住宅をなす各住戸の在室・不在状態を示す生活情報を管理室内に設置された生活情報監視盤の生活情報変更操作によりを変更可能とし、居住者が外泊等で長期にわたり不在とされる住戸については生活情報監視盤の外泊設定操作により外泊表示させ、外出(通常外出)により不在とされる住戸の不在表示と差異をもたせることにより、管理室内の管理人による生活情報監視時の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高齢者向け集合住宅用連絡装置の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】 本発明の高齢者向け集合住宅用連絡装置の一実施例の生活情報監視盤をなす操作・表示部を示す模式図。
【図3】 従来の高齢者向け集合住宅用連絡装置の構成を示すブロック図。
【図4】 従来の高齢者向け集合住宅用連絡装置の生活情報監視盤をなす表示部を示す模式図。
【符号の説明】
1a、1b、‥‥‥複数の居室機
2‥‥‥生活情報監視盤
11‥‥‥マイク
12‥‥‥スピーカ
15‥‥‥外出確認機能付電気錠
17‥‥‥送信回路
18‥‥‥受信回路
19‥‥‥在室・不在状態保存テーブル
31‥‥‥通話部
33‥‥‥在室スイッチ
34‥‥‥不在スイッチ
35‥‥‥外泊スイッチ
37‥‥‥在室表示灯
38‥‥‥不在表示灯
39‥‥‥外泊表示灯
42‥‥‥送信回路
43‥‥‥受信回路
S 1a ‥‥‥不在状態設定信号
S 2a ‥‥‥在室状態設定信号
S 13a ‥‥‥在室状態報知信号
S 11a 、S 12a ‥‥‥設定完了報知信号
13‥‥‥呼出ボタン
32‥‥‥住戸選択スイッチ
36‥‥‥呼出表示灯
40‥‥‥拡声スピーカ
Claims (2)
- 集合住宅をなす各住戸内に設置され、住戸内の居住者が管理室内の管理人との通話を成立させるために用いるマイク(11)およびスピーカ(12)、住戸の在室・不在状態を解錠・施錠の相違に伴い検知する外出確認機能付電気錠(15)を有する複数の居室機(1a、1b、…)と、前記管理室内に設置され住戸の在室・不在状態を識別表示する生活情報監視盤(2)とを設け、
前記生活情報監視盤には、管理室内の管理人との通話を成立させるために用いる通話部(31)、各住戸の在室・不在の状態を設定する在室スイッチ(33)、不在スイッチ(34)、各住戸の外泊状態を設定する外泊スイッチ(35)と、前記在室スイッチ、不在スイッチで在室・不在設定されたときに在室状態を表示する在室表示灯(37)、不在状態を表示する不在表示灯(38)、前記外泊スイッチで外泊設定されたときに外泊状態を表示する外泊表示灯(39)と、前記不在スイッチ、前記在室スイッチで在室・不在設定されたとき不在状態設定信号(S 1a )、在室状態設定信号(S 2a )を出力する送信回路(42)、前記外出確認機能付電気錠の解錠、前記不在状態設定信号、前記在室状態設定信号により前記居室機から送信される在室状態報知信号(S 13a )、設定完了報知信号(S 11a 、S 12a )が入力され前記在室表示灯、不在表示灯を点灯するための受信回路(43)とを備え、
前記居室機には、前記外出確認機能付電気錠、前記在室スイッチ、前記不在スイッチ、前記外泊スイッチが操作されたとき記憶されていた各住戸の在室・不在の状態を書き換え、前記在室表示灯、前記不在表示灯を点灯するための在室・不在状態保存テーブル(19)と、前記外出確認機能付電気錠の解錠、前記不在状態設定信号、前記在室状態設定信号により前記在室・不在状態保存テーブルが書き換えられ、前記在室状態報知信号、前記設定完了報知信号を前記生活情報監視盤に出力するための送信回路(17)、前記不在状態設定信号、前記在室状態設定信号が入力され前記在室・不在状態保存テーブルを書き換えるための受信回路(18)とを備えることを特徴とする高齢者向け集合住宅用連絡装置。 - 前記居室機には、住戸内の居住者が管理室内の管理人を呼び出すための呼出ボタン(13)を備え、
前記生活情報監視盤には、在室・不在状態を示す生活情報を変更する住戸を選択するための住戸選択スイッチ(32)、呼出発信源の住戸を表示する呼出表示灯(36)、呼出音を鳴動する拡声スピーカ(40)とを備えることを特徴とする請求項1記載の高齢者向け集合住宅用連絡装置。
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