JP3703772B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トッププレート上に上操作部を有する加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅の高密度化に伴い、台所で使用される加熱調理器として、ガスに代えて電力を使用する加熱調理器が普及してきている。電力を使用する加熱調理器は、火を使わず、燃焼ガスのでない安全でクリーンな調理器である。特に誘導加熱調理器(加熱手段として少なくとも1つの誘導コイルを有する加熱調理器を「誘導加熱調理器」と呼ぶ。)は、熱効率が高く、鍋を直接加熱するので鍋の中の料理に熱がむらなくまわる。誘導加熱調理器は、金属性の鍋以外のもの(例えば料理人)を加熱しないので、料理人(使用者)がやけどをするおそれが小さい。
又、誘導加熱調理器のトッププレートは凹凸のない1枚の平面(又はトッププレート及びトッププレートに略平行な面(例えば、1枚の金属パネルを絞り加工することにより形成された、鍋等を置くトッププレートと、上操作部を有しトッププレートと平行で高さの異なる面と、を有する加熱調理器のその面))で構成できる故に、料理後の掃除が容易である。それ故に、誘導加熱調理器が急速に広まってきている。
【0003】
一般に加熱調理器の操作部は前面パネルに設けられている。しかし通常立って料理をする使用者は前面パネルに設けられた操作部が見づらい。そこで、使用者から操作部が見易いように、加熱調理器の上面(トッププレート)に操作部を設けてほしいとの市場からの要請があった。
【0004】
特開平10−214677号公報には、トッププレートに操作部を設けた従来例の加熱調理器が開示されている。図13を用いて特開平10−214677号公報に記載された従来例の加熱調理器を説明する(図13の符号は、公報記載の符号から変更している。)。
図13は、従来例の加熱調理器のトッププレートの平面図である。図13の加熱調理器は、第1〜第3の加熱調理部を有する。
第1の加熱調理部1304は誘導加熱調理部であり、トッププレート1313のリング表示の下に、誘導加熱コイル(図示しない。)が配置されている。1301は第1の加熱調理部の操作手段であり、表示手段1302は複数の発光素子で構成されており、第1の加熱調理部1304の加熱状態を表示する(オフから最大電力まで、消費電力に応じた数の発光素子が点灯する。)。
【0005】
第2の加熱調理部1308はヒータ加熱調理部であり、トッププレート1313のリング表示の下に、電気ヒータ(図示しない。)が配置されている。1305は第2の加熱調理部の操作手段であり、表示手段1306は複数の発光素子で構成されており、第2の加熱調理部1308の加熱状態を表示する(オフから最大電力まで、消費電力に応じた数の発光素子が点灯する。)。
【0006】
第3の加熱調理部1312は誘導加熱調理部であり、トッププレート1313のリング表示の下に、誘導加熱コイル(図示しない。)が配置されている。1309は第3の加熱調理部の操作手段であり、表示手段1310は複数の発光素子で構成されており、第3の加熱調理部1312の加熱状態を表示する(オフから最大電力まで、消費電力に応じた数の発光素子が点灯する。)。
【0007】
1303、1307及び1311はトッププレートに配置した突起部であり、第1、第3の加熱調理部1304、1312近傍に置かれた鍋が操作手段1301、1305、1309の方にずれた場合、鍋が突起部1303、1307、1311に乗り上げる様になっている。突起部は、鍋が操作手段1301、1305、1309に接触することを防止している。これにより、鍋が操作手段に接触して操作入力スイッチ(「キー」とも呼ぶ。)を押した状態になり、誤って鍋を加熱することを防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
加熱調理器の上に操作部を配置すると、使用者は容易にその操作をすることが出来る。しかし、一般にトッププレート上に全ての操作入力スイッチを配置することは困難である。上操作部に配置できない操作入力スイッチを、トッププレート以外の場所に配置した場合、使用者が、トッププレート及びその他の場所の2箇所に配置した操作部を、両方に目を走らせながら操作することは極めて煩雑である。
本発明は、例えば一定の範囲の操作については、トッププレート上に設けられた上操作部及びトッププレート上以外の場所に配置した主操作部のいずれかひとつだけで操作できる、使い易い加熱調理器を提供することを目的とする。
【0009】
加熱調理器の上に操作部を配置すると、使用者は容易にその操作をすることが出来る。
しかしながらトッププレート上の上操作部の操作キーの上に、誤って調理器具などが置かれたままの状態になり、加熱調理器が操作キーを押されたと誤認する恐れがある。
掃除の容易性等の理由により、上操作部の操作キーには凹凸及び隙間を生じない接触センサ(例えば浮遊容量の変化に基づいてスイッチが押されたことを検知するセンサ)が好ましい。しかし、トッププレート上に例えば水がこぼれると接触センサが「スイッチが押された」状態になり、加熱調理器が意図しない加熱を開始する恐れもある。特に、使用者が不在である時に、加熱調理器が上記のような使用者が意図しない機能を開始することは好ましくない。
【0010】
突起部1303、1307及び1311を有する特開平10−214677号公報に記載された構成では、トッププレートが1枚の平板な板であり、掃除が容易であるという電力を用いた加熱調理器の特徴が失われる。突起部とトッププレートとの間の角部に油等が付着し易く、清掃が困難になる恐れがある。
又、突起部1303、1307及び1311は第1〜第3の加熱調理部から流れた水が操作部の上にたまることをある程度防止できるが、例えばやかんの口から直接操作部の上にこぼれた水が、操作スイッチを誤操作することまでは防止できない。
本発明は、加熱調理器は、加熱調理器の前で立って料理している使用者が操作入力をし易いこと、及び使用者の意図しない操作命令が誤って入力された場合にも安全であることを達成する加熱調理器を提供することを目的とする。
【0011】
加熱調理器が、上操作部が使用者の意図しない操作命令を入力されていることを検出した場合に、その操作命令を受け付けなくすると共に、使用者からの操作命令は受け付ける必要がある。例えば、使用者が調理をしている時に、鍋の水がトッププレート上の上操作部の上にこぼれて、使用者の意図しない操作命令(異常入力)が入力されたことを検出したとする。この場合、加熱調理器が異常入力を検出して、制御動作(加熱調理)を停止し、使用者の操作命令を全く受け付けなくなるとすれば、使用者は料理を出来なくなってしまう。
本発明は、加熱調理器の前で立って料理している使用者が操作入力をし易いこと、使用者の意図しない操作命令が誤って入力された場合にも安全であること、及び異常入力を検出して安全機能が働いた場合にも、使用者が加熱調理を継続できることを達成する加熱調理器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の加熱調理器は、本体内に設け被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段と前記被加熱物との間に設けたトッププレートと、前記トッププレート上に設られ操作命令を入力する上操作部と、前記トッププレート以外の場所に設けた操作命令を入力する主操作部と、を有し、前記主操作部が、前記上操作部が有する操作スイッチと同一の操作スイッチを有する。本発明は、2箇所の操作部を有するとともに上操作部の機能を主操作部で全て行うことが出来るので、上操作部で操作不能な状況が生じても主操作部で機能をバックアップすることが出来、使い易い加熱調理器を実現出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明は、本体内に設け被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段と前記被加熱物との間に設けたトッププレートと、前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面上に設られ操作命令を入力する上操作部と、前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面以外の場所に設けた操作命令を入力する主操作部と、を有し、前記主操作部が、前記上操作部が有する全ての操作スイッチと同一の操作スイッチを有することを特徴とする加熱調理器である。
【0014】
本発明の加熱調理器は、使用者が料理中に操作しやすい上操作部と、例えば大きなテンプラ鍋で油を熱くしている時にも使用者が熱い鍋や飛び散った油に触れずに操作し易い主操作部とを有する。これにより、使用者は、その時の状況に応じて、使い易い方の操作部から操作命令を入力し、加熱調理器を操作することが出来る。
本発明は、その時の状況に応じて、使い易い方の操作部から操作命令を入力出来る加熱調理器を実現する。
【0015】
又、本発明の加熱調理器は、使用者が料理中に操作しやすい上操作部と、使用者が意図しない操作命令が入力されるおそれがない主操作部とを有する。使用者は上操作部を用いて、料理中に加熱調理器を容易に操作出来る。上操作部が表示手段を有する場合には、使用者は加熱調理器の設定状態又は現在の状態を、料理しながら見て確認出来る。上操作部に例えば鍋が置かれて又は水がこぼれて使用者が意図しない操作命令が入力され、その異常入力が検知されて安全機能が働き、上操作部が操作入力を受け付けなくなった場合にも、使用者は主操作部を操作して料理を継続できる。
本発明は、加熱調理器の前で立って料理している使用者が操作入力をし易いこと、あるいは、上操作部で安全機能が働いた場合にも主操作部で使用者が操作(加熱調理)を継続できることを達成する加熱調理器を実現する。
【0016】
本発明は、例えば一定の範囲の操作については、上操作部及び主操作部のいずれかひとつだけで操作できる(2箇所の操作部に目を走らせながら操作する必要がない)、使い易い加熱調理器を実現出来る。
本発明は、加熱調理器の前で立って料理している使用者が操作入力をし易いこと、及び2箇所の操作部を利用して、例えば使用者の意図しない操作命令が誤って上操作部に入力される状況が継続するような場合には上操作部からの入力を制限し且つ使用者が主操作部を通じて操作を継続出来る、安全で使い易い加熱調理器を実現出来る。
【0017】
本発明は、主操作部の操作スイッチの数を上操作部の操作スイッチの数より多くすれば、使用者が主操作部から上操作部にはない操作入力(例えば詳細設定を含む全ての操作入力)をすることが出来、且つ例えば使用頻度の高い又は料理中に設定を変更する可能性が高い操作入力(例えば加熱手段に供給する電力をアップダウンするスイッチ)についてはトッププレート上に配置された上操作部から入力出来る使い勝手の良い加熱調理器を実現出来る。
主操作部にはこれと同一のスイッチ及び詳細な設定を行うスイッチ(例えば加熱手段のモード設定スイッチ)を配置する。これにより、安全性の確保と操作のし易さとを実現出来る。
【0018】
「同一の操作スイッチ」は、典型的には名称及び機能が同一のスイッチであるが、これに限られず、例えば名称が異なっていても実質的に同一の機能を有する操作スイッチを含む。又構成も特定のものに限定されるものではなく、対向した電極により構成された静電検知方式のタッチスイッチ等も含む。
「加熱手段」は、エネルギーの供給を受けて発熱する任意の手段を意味する。例えば誘導加熱コイル、電気ヒータ等である。
【0019】
請求項2の発明は、前記上操作部の入力状態を検知する入力状態検知手段を有し且つ前記上操作部及び前記主操作部からの操作命令を実行する制御手段を更に有し、前記制御手段は、前記入力状態検知手段の検知結果に基づき前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器である。
【0020】
典型的には入力状態検知手段は、上操作部から使用者の意図しない操作命令が入力されているか否か(異常入力か又は否か)を検出する。これにより、使い易い上操作部を設け、且つ上操作部から使用者の意図しない操作命令が入力されることを防止する。本発明は、上記に加えて、使い易く、安全性が高い加熱調理器を実現出来る。
上操作部からの操作命令を制限する方法は任意である。例えば上操作部からの入力を受け付けなくすることである。又、受け付けるスイッチを限定する、更には受けつけて、その実行内容を変える等の方法もある。
【0021】
請求項3の発明は、本体内に設け被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段と前記被加熱物との間に設けたトッププレートと、前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面上に設られ操作命令を入力する上操作部と、前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面以外の場所に設けた操作命令を入力する主操作部と、前記上操作部の入力状態を検知する入力状態検知手段を有し、前記上操作部及び前記主操作部からの操作命令を実行する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記入力状態検知手段の検知結果に基づき前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限し、前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行が制限された状態において、少なくとも1つの前記制限された操作命令と同一の操作命令を前記主操作部から入力すると、その操作命令を制限することなく実行する、ことを特徴とする加熱調理器である。
【0022】
本発明の加熱調理器は、使用者が料理中に操作しやすい上操作部と、使用者が意図しない操作命令が入力されるおそれがない主操作部とを有する。上操作部から使用者が意図しない操作命令が入力され、その異常入力が検知されて安全機能が働き、上操作部が操作入力を受け付けなくなった場合にも、使用者は主操作部を操作して料理を継続できる。
本発明は、加熱調理器の前で立って料理している使用者が操作入力をし易いこと、使用者の意図しない操作命令が誤って入力された場合にも安全であること、及び異常入力を検出して安全機能が働いた場合(例えば加熱調理の停止)にも、使用者が主操作部を操作して加熱調理を継続できることを達成する加熱調理器を実現出来る。
【0023】
本発明の加熱調理器は、上操作部から使用者が意図しない操作命令が入力された場合に、異常操作を検知して上操作部からの操作を制限することにより安全性が高まる。
又使用者が、上操作部から操作命令することが禁止された操作を全くできないのは不都合である。例えば加熱調理器の前に使用者が立っている状態で安全機能が働いた時に、使用者の意図に反して火力が弱まってしまい、使用者が火力を元に戻す手立てがないとすれば不都合である。本発明は、上操作部から操作命令することを禁止された操作を使用者が意図的に行いたい場合は、主操作部から操作命令することができる加熱調理器を実現する。
【0024】
請求項4の発明は、前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行が制限された場合において、前記主操作部からの任意の又は所定の入力命令により、前記上操作部からの操作命令の実行の制限を解除することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の加熱調理器である。
【0025】
例えば料理中に鍋から水がこぼれ、上操作部が濡れて異常入力状態(例えば特定のスイッチが異常に長い間押しっぱなしになった状態)になった場合、安全機能が働いて(上操作部からの操作命令を制限することにより)加熱調理器の安全性を確保することが出来る。特に使用者が不在である場合には、異常入力状態を検出して安全機能が働くことは有用である。
しかし、使用者が加熱調理器の前に立って料理をしている時に、料理中に鍋から水がこぼれ、上操作部が濡れて異常入力状態になって、加熱調理器の安全機能が働く場合もある。このような場合、使用者が状況を把握している故に火災又は鍋の変形等の危険性はほとんどなく、むしろ加熱調理が自動的に制限されることの不都合(例えば火力が自動的に弱められて、使用者の意図通りに料理が出来ない。)の方が大きい。加熱調理器は、上操作部からの操作命令が制限された状態から、使用者が意図通りに料理を継続出来る通常の状態に、速やかに戻る必要がある。
【0026】
本発明は、異常入力状態を検出して安全機能(操作命令の実行の制限)が働き、その時加熱調理器の前に使用者がいる場合には、使用者が主操作部のスイッチを押すことにより、上操作部からの操作命令が制限された状態から、使用者が意図通りに料理を継続出来る通常の状態に速やかに戻る、安全で操作性の良い加熱調理器を実現出来る。
【0027】
主操作部からの任意の入力命令により上操作部からの操作命令の実行の制限を解除する加熱調理器は、使用者が自然な操作をすることにより(通常の状態に回復するための特有の操作でなく、例えば上操作部の制限された操作命令に係るスイッチと同一の主操作部のスイッチを押すことにより)、速やかに通常の状態に戻れるという作用を有する。
主操作部からの所定の入力命令により上操作部からの操作命令の実行の制限を解除する加熱調理器は、上操作部からの操作命令が制限された状態から通常の状態に戻る命令を、使用者が意図的に入力しない限り、安全機能が働いた状態に留まる。本発明は、安全機能が働いた状態から速やかに通常の状態に戻れる機能を有し、且つ安全性が高い加熱調理器を実現する。
【0028】
請求項5の発明は、前記入力状態検知手段が前記上操作部が第1の入力状態であることを検知した場合に、前記制御手段は前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限し、前記入力状態検知手段が前記上操作部が前記第1の入力状態と異なる第2の入力状態であることを検知した場合に、前記制御手段は前記上操作部からの操作命令の実行の制限を解除することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の加熱調理器である。
【0029】
例えば、上操作部に鍋が置かれて又は上操作部が水に濡れて操作スイッチが押されっぱなしの状態が続き、異常入力を検出した場合、安全機能(上操作部からの操作命令の実行の制限)が働く。しかし、異常入力の原因が取り除かれれば(異常入力でなくなれば)危険性は非常に小さくなる。特に使用者が上に置かれた鍋を取り除き、又は水を拭き取った場合には、危険性は全くない。
本発明は、例えば操作スイッチが一定時間以上押されっぱなしになった状態(第1の入力状態)を検知した場合に安全機能が働き、例えば操作スイッチが押さていない状態(第2の入力状態)を検知した場合に安全機能を解除する。安全機能を解除する際に、一定時間第2の入力状態が継続するのを確認する等の条件を付しても良い。
本発明は、異常状態が解消された場合には自動的に安全機能が働いた状態から通常の状態に戻る、安全性が高い加熱調理器を実現する。
第2の状態は、例えば第1の状態でない全ての状態を含んでも良い。
【0030】
請求項6の発明は、本体内に設け被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段と前記被加熱物との間に設けたトッププレートと、前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面上に設けた操作命令を入力する上操作部と、前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面以外の場所に設けた操作命令を入力する主操作部と、前記上操作部の入力状態を検知する入力状態検知手段を有し、前記上操作部及び前記主操作部からの操作命令を実行し、前記主操作部に入力された操作命令に応じて制御モードを設定し、前記入力状態検知手段の検知結果及び前記制御モードに基づき前記上操作部から入力した操作命令の実行を制限する制御手段と、を有することを特徴とする加熱調理器である。
【0031】
加熱調理器は、設定された電力を加熱手段又は被加熱物に印加する通常の加熱モードの他、例えば鍋の温度を設定値にする温度調節モード等を有する場合がある。上操作部からの操作命令の実行の制限(安全機能の動作)が全ての制御モードにおいて一律に同一であることは、必ずしも妥当でない。
例えば上操作部における異常入力が検知された時点において設定される上操作部からの操作命令の実行の制限(安全機能の動作)が、全ての制御モードにおいて一律に、加熱手段に供給する電力を一定の小さな値にすることとする。通常の加熱モードであれば安全機能が働いて加熱手段に供給される電力が小さくなり、加熱調理器はより安全な状態に移行する。しかし、例えば温度調節モードでテンプラを揚げている場合には、使用者にとって目標温度が意図せず変更される影響の方が大きく、設定温度を変えず、温度調節機能が継続されるのが好ましい。
【0032】
本発明は、異常入力を検出した場合、制御モードに応じて安全機能を働かせる安全な加熱調理器を実現する。例えば異常入力を検出した場合、通常の加熱モードにおいては、加熱手段に供給する電力を一定の小さな値に設定し又は加熱を停止し、温度調節モードにおいては、上操作部による操作を禁止し、動作を継続する(主操作部での操作は有効である。)。
【0033】
本発明は、他の例として、例えば特に上操作部に誤動作の生じる恐れのある制御モード(例えば加熱出力が大きく湯の飛び散りやすい最大電力を増加させる加熱モード)においてのみ上操作部からの操作命令の実行を禁止して(異常入力の有無を問わない。)動作を継続し、通常の加熱モードでは異常入力を検知した時点で出力を制限又は加熱を停止する加熱調理器を実現できる。このような構成により湯が飛び散りやすい制御モードにおいて上操作部の誤動作により料理を妨げるおそれが少ない加熱調理器を実現できる。
少なくとも2つの制御モードにおいて、異常入力を検出した場合の応答が異なる加熱調理器は、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0034】
請求項7の発明は、被加熱物の温度を検知する温度検知手段を更に有し、前記制御手段は、前記温度検知手段が検知した被加熱物の温度に基づいて前記被加熱物の温度を設定された目標温度に調節する温度調節手段を更に有し、前記制御手段は、主操作部に入力された操作命令に応じて前記温度調節手段による被加熱物の温度調節を行う温度調節モードを設定した場合に、前記上操作部からの入力による操作命令の実行を制限することを特徴とする請求項から請求項6のいずれかの請求項に記載の加熱調理器である。
【0035】
例えば、温度調節モードでテンプラを調理してる時に、例えば使用者が調理中に上操作部に小鍋が置かれ、異常入力が検知され、加熱調理器が加熱手段への電力供給をストップしたとすれば(安全機能が働いたとすれば)、安全ではあるが、テンプラ鍋の油が冷めてしまい、鍋の中のテンプラは食べられない恐れもある。
本発明は、温度調節モードを設定すると上操作部からの入力を制限することで(例えば異常入力の有無を問わず、上操作部からのキー入力を受け付けなくする。)、不用意に目標温度が上げられたり下げられたりすることを防止できる。
本発明によれば、例えば使用者が調理中に上操作部に小鍋が置かれ、異常入力が検知され、安全機能が働いたとしても、テンプラ鍋の温度が変わらない。故に、テンプラが失敗する恐れを少なくすることが出来る。
【0036】
請求項8の発明は、前記制御手段は、主操作部に入力された操作命令に応じて前記加熱手段又は前記被加熱物に加える電力の上限値を増加させる最大出力増加モードを設定した場合に、前記上操作部からの入力による操作命令の実行を制限することを特徴とする請求項から請求項7のいずれかの請求項に記載の加熱調理器である。
【0037】
例えば、やかんのお湯を短時間で沸かすために、加熱手段に供給する電力の上限値を通常の上限値より高くする最大出力増加モードを設ける場合がある。最大電力出力増加モードの最大電力で加熱手段を加熱すると、加熱手段の火力は非常に強い。従って湯の飛び散りが発生し、上操作部の上に水滴が落ち、上操作部の設定が使用者の意図がないまま変更される可能性がある。
本発明は、最大出力増加モードが設定された場合は上操作部からの入力による操作命令の実行を制限して(例えば異常入力の有無を問わず、上操作部からのキー入力を受け付けない。)、最大出力増加モードで湯沸し中に使用者が意図せず出力設定が変更されるのを防止する。
【0038】
請求項9の発明は、前記制御手段は、前記上操作部からの操作命令の実行を制限している場合においても、所定の前記制御モードにおいては、その制御モードを継続して実行することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかの請求項に記載の加熱調理器である。
【0039】
本発明は、例えば温度調節モード以外の制御モードにおいて、上操作部からの操作命令の実行を制限し(例えば上操作部での入力を受け付けなくする)とともに加熱手段に供給する電力を下げる。温度調節モードにおいては、例えば上操作部での入力を受け付けなくするとともに被加熱物の温度を設定された目標温度に調節することを継続する。
「その制御モードを継続して実行する」とは、その制御モードの本質的な機能(例えば温度調節モードにおいて、被加熱物の温度を設定された目標温度に調節すること)を維持して実行することを意味し、例えば温度制御方法、パターンを変えることを含む。。
本発明は、所定の制御モードにおいては、安全機能が働いた場合にもその制御モードの特性を維持する故に、例えば異常入力を検知した時に加熱調理器の設定状態が変化して、使用者を戸惑わせる恐れがない加熱調理器を実現出来る。
【0040】
請求項10の発明は、前記上操作部からの操作命令の実行が制限されている場合と制限されていない場合とで異なる表示を行う表示手段を有し、上操作部からの操作命令の実行が制限されている場合に、前記表示手段は上操作部からの操作命令の実行を制限している場合の表示を行うことを特徴とする請求項2から請求項9のいずれかの請求項に記載の加熱調理器である。
【0041】
本発明は、上操作部からの操作命令の実行を制限するという安全機能が働いた場合にその制御モードの特性を維持し、あるいはその制御モードの特性を制限しながら使用者に安全機能が働いたことを知らせる加熱調理器を実現する。安全機能が働いた時に加熱調理器の加熱機能は変わらず又は少し変化するだけとすれば使用者がその変化を見逃す恐れがあるが、表示手段が使用者に異常入力があることを知らせる故に、安全性を確保出来るあるいは使い勝手を良くすることが出来る。
【0042】
請求項11の発明は、前記入力状態検知手段の検知結果に基づき前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限した場合に、所定の制御モードにおいては前記加熱手段又は被加熱物に加える電力又はその上限値を制限せず、その制御モードを継続して実行し、所定の制御モード以外の制御モードにおいては、前記加熱手段又は被加熱物に加える電力又はその上限値を制限する、ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の加熱調理器である。
【0043】
通常の加熱モードにおいては、上操作部における異常入力を検知した場合、加熱手段に供給する電力又はその上限値を下げることにより、安全確保をすることが出来る。しかし、例えば加熱調理器を温度調節モードに設定し、大きなテンプラ鍋を加熱している時に異常入力を検知した場合、加熱手段に供給する電力又はその上限値を下げたならば、供給電力不足により鍋が何時までたっても目標温度に到達しない恐れがある。温度調節モードにおいては、加熱調理器は被加熱物の温度を検出して火力を調節している故に、被加熱物が過熱する恐れはない。本発明は、例えば温度調節モード等の所定の制御モードで上操作部における異常入力を検出した場合、使用者が設定した制御モードの特性を維持する加熱調理器を実現する。
例えば温度調節モードにおいて異常入力を検出した場合に、温度調節モードを維持し、設定された温度の目標値又は目標値の上限を下げても良く又は変えなくても良い。本発明は、それらのいずれも技術的範囲に含む。
【0044】
請求項12の発明は、前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限する時に、上操作部下方に設けた表示手段が、その制限内容に応じて表示を変更することを特徴とする請求項2から請求項11のいずれかの請求項に記載の加熱調理器である。
本発明は、使用者に安全機能が働いたことを知らせるとともに、どのような制限がなされているのかを使用者に報知できる加熱調理器を実現する。
【0045】
請求項13の発明は、1つ又は複数の発光素子を有する表示手段を有し、前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限する時の前記表示手段の表示が、前記上操作部からの操作命令の実行を制限することを表示する発光素子を常時点灯若しくは点滅させること、又は、制限された操作命令に係る表示を行う1つ又は複数の発光素子の少なくとも一部を、点滅させること、通常の発光色と異なる色で発光させること若しくは消灯させること、のいずれかを含むことを特徴とする請求項2から請求項12のいずれかの請求項に記載の加熱調理器である。
【0046】
本発明によれば、安全機能が働いた時に、そのことを表示する発光素子を点灯させることにより、使用者にそのことを知らせることが出来る。使用者は、例えば上操作部のスイッチが水に濡れていれば、水を拭き取ってその原因を除去できる。
発光素子を点滅させることにより、常時点灯よりも使用者の注意を強く引くことが出来る。安全機能が働いた時には、通常の表示である常時点灯よりも目立った方法で使用者の注意を喚起し、使用者は速やかにその原因を除去することが出来る。
【0047】
通常の表示を行う時には常時点灯する発光素子を点滅させて安全機能が働いたことを表示することにより、専用の発光素子を追加することなく(ほとんどコストアップを生じることなく)、使用者の注意を強く喚起することができる。
例えば2色発光ダイオード(例えば赤色及び緑色の2色発光ダイオード)を通常の表示では赤色で発光させ、安全機能が働いた時には緑色で発光させることにより、デザイン的に美しく且つ安全機能表示のための専用の表示スペースを必要としないで、安全機能が働いたことを表示できる。
発光中の発光素子を消すことにより、専用の発光素子を追加することなく(ほとんどコストアップを生じることなく)、安全機能が働いたことを表示出来る。バックライト機能を有する液晶により文字にて表示しても良い。表示内容以外に、バックライトの色、文字の色を制限された文字に応じて変更しても良い。
【0048】
請求項14の発明は、前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行が制限された場合に、電源スイッチ等で電源をオフすることによって、その制限を解除することを特徴とする請求項2から請求項13のいずれかの請求項に記載の加熱調理器である。
【0049】
安全機能が働いた場合に、その原因が除去されないまま加熱調理器を継続して使用することは好ましくない。本発明によれば、電源をオフすることでのみ制限を解除できるようにすれば、電源を切らなければ加熱調理器はその機能が制限されたままの状態になる。機能が制限された加熱調理器は使用上不便である故に、使用者は、真剣に原因を調べてそれを除去しようとする。本発明は、安全性の高い加熱調理器を実現できる。又電源をオフすること以外にも、制限を解除する手段を設けた場合には、電源をオフさえすれば制限を解除出来るので使用者の使い勝手が良くなる。
【0050】
請求項15の発明は、前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行の制限が、前記上操作部からの操作命令を実行しないこと、前記加熱手段に供給する電力の上限値を下げること、前記加熱手段に供給する電力を下げる若しくは停止すること、及び前記上操作部からの操作命令の実行を制限する起因となった上操作部の操作スイッチが押される前の状態に戻すことのいずれかを含むことを特徴とする請求項2から請求項14のいずれかに記載の加熱調理器である。
【0051】
例えば操作スイッチが水に濡れたことにより使用者が意図しない操作命令が入力された場合にも、安全機能が働いた後は、その後上操作部から使用者が意図しない操作命令が更に入力されること(異常入力により誤動作の範囲が広がること)を防止することが出来る。上操作部からの入力を禁止することにより、使用者は上操作部から入力しようと思っても入力できない。これにより使用者の注意を上操作部に向けることが出来る。例えば使用者は上操作部が水に濡れていることに気がついて、水を拭き取り、異常入力の原因を速やかに除去する。
【0052】
安全機能が働いた時に加熱手段に供給する電力の上限値を下げることにより、もし使用者が加熱調理器の前にいなくても火災又は鍋の変形等の危険が生じないように、加熱手段に供給する電力を一定値以下に下げることが出来る。もし加熱手段に印加されている電力が一定値以下である場合には、現状を継続する。加熱調理器は、安全機能が働いた時に火力を危険でない程度に下げると共に、火力が危険でない程度であれば不要に状態を変化させない。例えば使用者が一定値以下の火力で料理している時に上操作部に鍋の水がこぼれ、使用者が気づかないうちに火力が弱まって料理に失敗することを排除出来る。
【0053】
安全機能が働いた時に加熱手段に供給する電力を下げることにより、火災又は鍋の変形等の危険を防止できる。
異常入力を検知して安全機能が働いた時、異常入力がされた上操作部の操作スイッチが押される前の状態に戻すことにより、異常入力前の状態に正確に戻すことが出来る。
【0054】
請求項16の発明は、前記加熱手段の少なくとも1つが、誘導加熱方式の誘導コイルであることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかの請求項に記載の加熱調理器である。
加熱手段が誘導加熱方式であれば、被加熱物(例えば鍋)以外の物に熱を伝えにくい故に、トッププレート等に上操作部を配置しても、上操作部が熱くて触れられないという問題を生じない。使用者は上操作部をフルに利用して料理することが出来る。本発明は、誘導加熱方式の加熱調理器に適している。
上操作部に近い位置に配置された加熱手段を誘導加熱方式にすることが好ましい。
【0055】
【実施例】
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施例について、図面とともに記載する。
《実施例1》
【0056】
図1〜5を用いて、本発明の実施例1の加熱調理器を説明する。
最初に図2〜4を用いて、実施例の加熱調理器の外観及び機能を説明する。
図2は、実施例の加熱調理器の概略的な透視図である。実施例1は、キッチンに組み込む型の加熱調理器である。本体を覆う外郭ケース201の上面がトッププレート202となっており、トッププレート202上の使用者から見て手前側左右に2箇所の誘導加熱調理部203、204があり、中央後方にラジエントヒータ加熱調理部205がある。トッププレート202上において誘導加熱調理部203、204及びラジエントヒータ加熱調理部205は、円形の表示により示されており、使用者はこれらの円形の表示の上に鍋などを置いて調理をする。外郭ケース201の前面には、魚などを焼いたりするためのロースタ部208(他のラジエントヒータが設置されている。)が設けられている。
【0057】
誘導加熱調理部203、204は、本体内部(トッププレート202に描かれた円形の表示の下)に設けられた誘導加熱コイル(図示していない)によって加熱され、ラジエントヒータ加熱調理部205及びロースタ部208は同じく本体内部に配置されたラジエントヒータ(図示していない)によって加熱される。
トッププレート202上の前部にはタッチコントロールの上操作部206が設けられている。このように天板に操作部があることにより、料理人(使用者)は加熱部の電力調節などの操作をする際にも、姿勢を変えることなくトッププレート表面側から操作することができる。
外郭ケースの前面には主操作部209及び電源スイッチ210が設けられている。主操作部209は、本体から引き出し可能なカンガルーポケット207の上に設けられている。電源スイッチ210は、左右の誘導加熱部203、204、ラジエントヒータ加熱調理部205、ロースタ部208の電源線を遮断し、電源をOFFする機能を有し、主操作部209は、電源スイッチ210がON、OFFいずれの状態であるかを検知する機能を有する。従って本加熱調理器の制御系の説明においては、電源スイッチ210も主操作部に含まれるものとする。尚電源スイッチ210がOFFとなっても主操作部209には電源が供給され、主操作部209は制御動作を行うことが可能となっている。
【0058】
図3は主操作部209の詳細図である。
図3において301は左誘導加熱調理部203の操作部、302はラジエントヒータ加熱調理部205及びロースタ部208の操作部、303は右の誘導加熱調理部204の操作部である。
左誘導加熱調理部203の操作部301は、最大出力増加モード切/入キー311、電力切/入キー312、電力調節部313、タイマー設定部314、表示部315を有する。
電力調節部313には、左誘導加熱調理部203の誘導コイルの消費電力を上昇させる電力上昇キー341及び消費電力を低下させる電力低下キー342の二つのキーが配置されている。使用者はこれらのキーを1回押す毎に1レベルずつ左誘導加熱調理部203の消費電力を調節(上昇又は低下)できる。本実施例においては左誘導加熱調理部203の電力をレベル1からレベル6までの6段階に調節することができるようになっている。
【0059】
表示部315には現在の消費電力レベルを表示すための、6つのランプ(実施例においては6個の赤色のLED(Light Emitting Diode)である。)からなる電力表示部がある。例えば左誘導加熱調理部が切であれば全てのLEDが消えており、その消費電力がレベル3の場合は左から1〜3番目の3つのLED、レベル4に設定されている場合は左から1〜4番目の4つのLEDが点灯する。
左誘導加熱調理部203には、3kWIHヒータ(誘導加熱コイル)109(図1)がトッププレートの円形の表示の下に配置されている。本実施例においては、通常の加熱モードにおいては最大でレベル5の電力(2.0kW)を加熱手段(3kWIHヒータ109)に印加することが出来、最大出力増加モードにおいては最大でレベル6の電力(3.0kW)を加熱手段に印加することが出来る。
【0060】
左端の黒い丸を含む3つの丸は、左誘導加熱調理部203が入状態で点灯し、切状態で消灯する。0:00で示す時間表示は、タイマーの残り時間を示す。やかんのマークは、最大出力増加モードにおいて点灯し、通常の加熱モードにおいて消灯する。鍵のマークは、チャイルドロックモードにおいて点灯し、それ以外の時は消灯する。
【0061】
左誘導加熱調理部203を作動させるスイッチとして、最大出力増加モード切/入キー311、電力切/入キー312の2つのキーが設けられている。
電力切/入キー312は、左誘導加熱調理部203への電力の切/入を切り換えるスイッチである。電力切/入キー312を1回押すと、左誘導加熱調理部203が切から入に変化し、電力切/入キー312をもう1回押すと、左誘導加熱調理部203が入から切に変化する。電力切/入キー312を押して左誘導加熱調理部203が入になった時、左誘導加熱調理部203は通常の加熱モード(最大電力が2.0kW)になる。
【0062】
左誘導加熱調理部203は通常の加熱モード及び最大出力増加モードの2つの制御モードを有する。最大出力増加モード切/入キー311は、通常の加熱モードと最大出力増加モードとを切り換えるスイッチである。最大出力増加モード切/入キー311を1回押すと、左誘導加熱調理部203は切(通常の加熱モード)から入(最大出力増加モード)に変化し、最大出力増加モード切/入キー311をもう1回押すと、左誘導加熱調理部203は入(最大出力増加モード。最大電力が3.0kW)から切(通常の加熱モード。最大電力が2.0kW)に戻る。通常の加熱モードにおいて3kWIHヒータ109に印加できる最大電力は2.0kWである。従って左誘導加熱調理部203には最大レベル5の消費電力までしか印加することができない。
【0063】
最大出力増加モードになると、3kWIHヒータ109には最大3.0kWの電力を印加出来る。従って誘導加熱調理部の電力はレベル1からレベル6までの6段階のレベル(レベル6においては、6個のLED全てが点灯する。)に設定することができる。
料理を加熱する上で通常は、通常の加熱モード(最大電力が2.0kW)で十分である。3.0kWの電力は通常の料理には大き過ぎる。例えば3.0kWの電力で鍋を加熱したままにしておくと、沸騰した湯が飛び散る恐れもある。一般に、最大出力増加モードは、例えばやかんのお湯(お湯及びやかんの温度は自動的に100℃以下に保たれる。)を速く沸かしたい場合等に使用する。
【0064】
タイマー設定部314には、時間単位でタイマーを設定する時間キーと、分単位でタイマーを設定する分キーと、タイマーを取り消す取り消しキーと、を設けている。タイマー設定部314で加熱時間を設定した後、左誘導加熱調理部203を作動させた場合は、加熱を開始してから設定された加熱時間が経過すると、左誘導加熱調理部203の加熱が終了する。この機能により長時間加熱しすぎることを防止することができる。なお残り加熱時間は表示部315のタイマーに表示される。
【0065】
ラジエントヒータ加熱調理部205及びロースタ部208の操作部302について説明する。ラジエントヒータ加熱調理部及びロースタ部の操作部302において、上に説明した左誘導加熱調理部の操作部301と同様の構成を有する部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ヒータ加熱調理部及びロースタ部の操作部には、ロースタ部(ラジエントヒータを有する。)を作動させるためのロースタ電力切/入キー321及びラジエントヒータ加熱調理部を加熱するための中央ラジエント用電力切/入キー322が設けられている。
【0066】
ロースタ電力切/入キー321及び中央ラジエント用電力切/入キー322の機能は、上述した電力切/入キー312と同様である。
尚、本実施例の加熱調理器においては、ロースタ部208とラジエントヒータ加熱調理部205を同時に使うことはできない。従って、ロースタ部208又はラジエントヒータ加熱調理部205のどちらかが入状態になっている場合は、入状態になっている方を切にしてからでないと、他方を入にすることはできない。電力調節部323の機能は、左誘導加熱調理部203の電力調節部313と同様である。本実施例においてはラジエントヒータ加熱調理部205及びロースタ部208の電力をそれぞれ弱(レベル1)から強(レベル3)までの3段階に調節することができる。
【0067】
タイマー設定部324には、分単位でタイマーを設定する分キーと、タイマーを取り消す取り消しキーと、ロースタ自動動作メニューキー351と、を設けている。分キー及び取り消しキーは、左誘導加熱調理部203のタイマー設定部314と同様である。ロースタ部及びラジエントヒータ加熱調理部を1時間以上連続して使用することは稀である故に、タイマー設定部324は時キーを有していない。
【0068】
ロースタ部208を用いて調理する場合には、ロースタ自動動作機能を用いて調理する方法と、手動でロースタ部を操作する方法とがある。
本実施例においてはロースタ自動動作機能が使える制御モードとして「生・姿焼き」、「切身/干物」、「つけ焼き」の三つの制御モードがある。
表示部325にはこれらに対応して「生・姿焼き」、「切身/干物」、「つけ焼き」及び「手動」の4つ制御モードを示す表示が記されている。矢印が指している制御モードが現在選択されている制御モードである。
使用者がロースタ自動動作メニューキー351を1回押すごとに、選択されている制御モードが一つずつ変わる。使用者は制御モードを確定した後、ロースタキーを押しロースタを作動させる。
「生・姿焼き」、「切身/干物」、「つけ焼き」のいずれかの制御モードを選択した場合には、ロースタ自動動作機能が働き、各制御モードに最適と考えられる加熱電力や加熱時間が選択され、自動的に調理がされる。「手動」モードが選択された場合には、使用者が手動で加熱電力や加熱時間を調節して調理を行う。
【0069】
右誘導加熱調理部の操作部303について説明する。右誘導加熱調理部の操作部303において、上に説明した左誘導加熱調理部の操作部301と同様の構成を有する部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
右誘導加熱調理部204を作動させるスイッチとして、揚げ物切/入キー331及び電力切/入キー332の2つのキーを有する。電力切/入キー332の機能は、左誘導加熱調理部の電力切/入キー312と同様である。
右誘導加熱調理部204は、設定された電力を加熱手段に印加する通常の加熱モードと、被加熱物(「負荷」とも呼ぶ。例えば天ぷら鍋)の温度を設定された目標温度になるように調節する温度調節モード(温度調節手段(図1の122)が実行する)と、の2つの制御モードを有している。
【0070】
電力切/入キー332を押して右誘導加熱調理部204を入状態にすると、右誘導加熱調理部204は、設定された電力を加熱手段に印加する通常の加熱モードになる。揚げ物切/入キー331を1回押すと、右誘導加熱調理部204は通常の加熱モードから温度調節モードに変化する。温度調節モードにおいては、「揚げ物」の表示が点灯する(通常の加熱モードにおいては消灯している。)。揚げ物切/入キー331をもう1回押すと、右誘導加熱調理部204は温度調節モードから通常の加熱モードに戻る。
【0071】
電力/温度調節部334には、電力/温度上昇キー及び電力/温度低下キーの2つのキーが配置されている。電力/温度上昇キー及び電力/温度低下キーは、温度調節モードにおいてはそれぞれ設定温度を上昇又は低下させ、通常の加熱モードにおいてはそれぞれ右誘導加熱調理部204の誘導コイルの消費電力を上昇又は低下させる。
6つのLEDは、通常の加熱モードにおいては加熱手段(誘導コイル)に印加される電力レベルを示し(LEDの下の表示が火力を示す。)、温度調節モードにおいては設定された目標温度を示す(LEDの上の表示が目標温度を示す。)。
【0072】
通常の加熱モードにおいては、最大で2kWの電力を誘導コイルに印加することが出来る。この時、1〜5番目の5個のLEDが点灯する。右誘導加熱調理器204においては、通常の加熱モードでは6番目(右端)のLEDは点灯することはない。
揚げ物切/入キー331で右誘導加熱調理部204を温度調節モードにした場合、右誘導加熱調理部204は、被加熱物の温度を設定した目標温度に上昇させ、被加熱物の温度が目標温度に達するとその後はその温度で保つようにする。
温度調節モードは主にフライや天ぷらなどの揚げ物をするときに用いる。
【0073】
使用者は油の入った天ぷら鍋(油の温度の初期値を25℃とする。)を右誘導加熱調理部204に置き、揚げ物切/入キー331を押して温度調節モードにする。
使用者は電力/温度調節部333の2つのキーを押して油の目標温度を設定する。この時(油の温度は目標温度に達していない。)、表示部335の右中央に目標温度(例えば180℃)が点滅表示される。
油の温度が設定した目標温度に達していないときは、表示部35の6つのLEDのうち、現在の油の温度よりも低い温度に対応するLEDが常時点灯し、現在の温度よりも高く且つ最も近い温度に対応するLEDが点滅し、それより右側のLEDは消灯する。
【0074】
従って、最初は(油の温度は25℃)1番目のLEDのみが点滅し、2〜6番目のLEDは消灯する。てんぷら鍋の温度が140℃に達すると1番目のLEDが点滅状態から常時点灯に変り、2番目のLEDが点滅を始める。てんぷら鍋の温度が150℃に達すると1〜2番目のLEDが常時点灯し、3番目のLEDが点滅を始める。このようにてんぷら鍋の温度が上昇するにつれてLEDが順番に点滅状態から常時点灯に変わり、次のLEDが点滅を開始する。やがててんぷら鍋が目標温度である180℃に達すると、5つのLEDが全て常時点灯になり、目標温度の表示(例えば「180℃」)が点滅状態から常時点灯に変る。
油が目標温度に達すると、加熱調理器の制御手段(図1の101)は油の温度をその温度に保つ。
電力切/入キー332で右誘導加熱調理部204を作動させた場合は、通常の加熱モードにおける右誘導加熱調理部204の動作は、左誘導加熱調理部203の通常の加熱モードで動作させた場合と同様である。右誘導加熱調理部204においては、最大出力増加モードはない。
タイマー設定部334は、左誘導加熱調理部203のタイマー設定部314と同様である。
【0075】
実施例1の加熱調理器は、例えば幼児が加熱調理器をさわっても、加熱調理器が動作しないチャイルドロックモードを有する。チャイルドロックキー336は、チャイルドロックモードと、そうでないモードとを切り換える。チャイルドロックキー336を1回押すと、通常の制御モード(チャイルドロックモードでない制御モード)からチャイルドロックモードに変る。チャイルドロックモードにおいては、チャイルドロックキー336以外の全てのキー(図3及び図4に示す全てのキー)がきかなくなる。チャイルドロックモードにおいては、表示部315、325、335の鍵マークが点灯する。チャイルドロックキー336をもう1回押すと、チャイルドロックモードから通常の制御モードに変る。通常の制御モードにおいては、表示部315、325、335の鍵マークが消灯する。
【0076】
上操作部206について図4を用いて説明する。
上操作部は、左誘導加熱調理部の操作部401及び右誘導加熱調理部の操作部402を有する。
左誘導加熱調理部の操作部401は、電力切/入キー411、左誘導加熱調理部に印加する電力を上昇させる電力上昇キー412及び電力を低下させる電力低下キー413を有する。それらのキーの上部に、現在の電力レベルを表示すための、6つのLEDから成る表示部がある。
同様に右誘導加熱調理部の操作部402は、電力切/入キー421、右誘導加熱調理部に印加する電力(又は目標温度)を上昇させる電力/温度上昇キー422及び電力(又は目標温度)を低下させる電力電力/温度低下キー423を有する。それらのキーの上部に、現在の電力レベル(又は温度)を表示すための、6つのLEDから成る表示部がある。上操作部206のキーは、全て、凹凸及び隙間を生じないタッチスイッチ(対向する電極により構成されたスイッチ)である。
それらの機能は、主操作部の説明で説明したものと同一のものであるので、ここでの説明は省略する。
【0077】
次に、本発明の加熱調理器の制御系の構成を説明する。図1は本発明の加熱調理器の制御系のブロック図を示す。
本発明の加熱調理器の制御系は、マイクロコンピュータを有する制御手段101(カンガルーポケット207内に配置されている。)、上操作部206(トッププレート上に設けられている。)、主操作部209(主としてカンガルーポケット207上に設けられている。電源スイッチ210を含む。)、3kWIHヒータ駆動手段104、ロースタヒータ駆動手段105、ラジエントヒータ駆動手段106、2kWIHヒータ駆動手段107、温度検出手段108、3kWIHヒータ109、ロースタヒータ110、ラジエントヒータ111、2kWIHヒータ112、調理鍋113(被加熱物)を有する。
【0078】
制御手段101は入力状態検知手段121、温度調節手段122、最大出力増加手段123を有する。上操作部206は、キー入力手段131、表示手段132を有する。主操作部209は、キー入力手段141、表示手段142を有する。
主操作部209及び上操作部206の詳細な説明は図3、図4の説明で述べたとおりである。
【0079】
制御手段101は、使用者が上操作部206又は主操作部209から入力した操作命令に応じて、加熱調理器の制御モード(例えば最大出力増加モード)を設定し、3kWIHヒータ駆動手段104、ロースタヒータ駆動手段105、ラジエントヒータ駆動手段106、2kWIHヒータ駆動手段107を制御する。制御手段101の制御に応じて、3kWIHヒータ駆動手段104は3kWIHヒータ109を駆動し、ロースタヒータ駆動手段105はロースタヒータ110を駆動し、ラジエントヒータ駆動手段106はラジエントヒータ111を駆動し、2kWIHヒータ駆動手段107は2kWIHヒータ112を駆動する。
3kWIHヒータ109は左誘導加熱調理部203(図2)の加熱手段である。ロースタヒータ110はロースタ部208の加熱手段である。ラジエントヒータ111はラジエントヒータ加熱調理部205の加熱手段である。2kWIHヒータ112は右誘導加熱調理部204の加熱手段である。
制御手段101は、上操作部206の表示部(図4)及び主操作部209の表示部(図3)を制御する。各表示部は、制御信号に応じて表示する。
【0080】
入力状態検知手段121は、上操作部206のキー入力手段131のキーの入力状態を検知する。入力状態検知手段121は、上操作部206のキーが一定時間(例えば5秒)以上押され続けていると、このキー入力が使用者の意図しない入力(異常入力)であると判断する。通常、使用者は操作命令を入力する時、1秒以内しかキーを押さない。例えば5秒以上押されつづけているということは、実際に使用者がそのキーを押し続けているのではなく、例えばそのキーの上に誤って鍋が置かれており、又はそのキーが水に濡れており、キーが押されていると誤認している可能性が高い。入力状態検知手段121は、そのような異常入力を検出する。制御手段101は、入力状態検知手段121が異常入力を検出した場合には、上操作部206から入力された操作命令の実行を制限する。
【0081】
制御手段101は、右誘導加熱調理部204を温度調節モードに設定した場合は、温度調節手段122を動作させる。温度調節手段122は、温度検知手段108により被加熱物である調理鍋113(例えば油を入れたてんぷら鍋)の温度を検知し、検知された現在の被加熱物の温度と設定されている目標温度とを比較し、被加熱物の温度が設定されている目標温度になるように2kWIHヒータ駆動手段107を制御し、2kWIHヒータ駆動手段107は2kWIHヒータ112を駆動する。
【0082】
制御手段101は、左誘導加熱調理部203を最大出力増加モードに設定した場合は、最大出力増加手段123を動作させる。最大出力増加手段123は、3kWIHヒータ109に供給する電力の上限を2kWから3kWに増加させる。制御手段101はマイクロコンピュータを有し、マイクロコンピュータはソフトウエアにより各駆動手段104〜107を制御する。入力状態検知手段121、温度調節手段122及び最大出力増加手段123は、ソフトウエアにより実行される手段である。
【0083】
本発明の加熱調理器は、上操作部206のタッチパネルのキーに誤って調理器具などが置かれたままの状態になること等により異常入力がされた場合の処理に特徴を有する。
例えば、上操作部の左誘導加熱調理部の操作部401の電力上昇キー412の上に調理用のしゃもじなどが置かれたまま使用者が気づかなかったとする。
この場合、使用者が気づかないまま左誘導加熱調理部204の設定電力が上昇してしまう。その結果、調理が失敗してしまったり、沸騰した湯が飛び散る恐れがある。
【0084】
そこで、制御手段101は入力状態検知手段121の検知結果に基づき異常入力があった場合は、上操作部206から入力された操作命令の一部の実行を制限する。
例えば、上操作部206の左誘導加熱調理部の操作部401の電力上昇キー412が一定の時間以上押されたままになっていることを入力状態検知手段121が検知すると、その時上操作部206で押されたキー(左誘導加熱調理部203の電力上昇キー412)に関係するヒータ(左誘導加熱調理部203の3kWIHヒータ109)の電源を切り、その後の上操作部206からの操作入力を受け付けない。動作を停止する。その後、上操作部のキーがOFFに戻ると、制御部101は異常入力が解消されたと判断し、それ以降の上操作部206からの操作は有効となる。また上操作部からの操作が制限されている場合でも主操作部からの操作入力は一切制限されない。
【0085】
図5に本実施例の加熱調理器の制御方法のフローチャートを示す。図5に示された加熱調理器の制御方法フローチャートはステップ501からステップ512を有する。制御手段101のマイクロコンピュータが図5の処理を実行する。
ステップ501で、上操作部のいずれかのキーが押されているか否かを判断し、全てのキーが押されていないと判断した場合はステップ508へ進み、いずれかのキーが押されていると判断した場合はステップ502へ進む。
ステップ508で、上操作部の制限フラグがON状態であるか否かを判断する。上操作部制限フラグがOFF状態であると判断した場合はそのままステップ510へ進み、上操作部の制限フラグがON状態であると判断した場合は、上操作部の全てのキーが押されていない場合は異常入力状態が解消されている故に、ステップ509で上操作部制限フラグをOFFにしてステップ510へ進む。上操作部の全てのキーが押されていない状態が一定時間(例えば1秒)以上継続した場合にのみ、上操作部制限フラグをOFFにしても良い。
上操作部制限フラグがONであると、制御手段101が上操作部206からの操作命令の入力を制限し(安全機能が働いた状態)、上操作部制限フラグがOFFであると、制御手段101が上操作部206からの操作命令の入力を制限しない(安全機能が働いていない状態)。
【0086】
ステップ501で上操作部のいずれかのキーが押されている場合は、ステップ502で、上操作部の制限フラグがOFF状態であるか否かを判断する。上操作部の制限フラグがOFF状態であると判断した場合はステップ503へ進み、ON状態であると判断した場合はそのままステップ510へ進む(上操作部からのキー入力を受け付けない。)。
上操作部の制限フラグがOFF状態であると判断した場合は、ステップ503で、上操作部のキーが押されている時間が一定の閾値(実施例では5秒間)以上であるか否かを判断する。キーが押されている時間が一定の閾値未満であると判断した(正常なキー入力と判断した)場合はステップ506へ進み、一定の閾値以上であると判断した(異常なキー入力と判断した)場合はステップ504へ進む。
ステップ504で、上操作部制限フラグをONする。
ステップ505で、ステップ501で押された上操作部のキーに関するヒータをオフにする。
【0087】
ステップ506(正常なキー入力と判断した場合)で、上操作部のキーがOFF状態からON状態へ変化したか否かを判断する。上操作部のキーがOFF状態からON状態へ変化したのでなければそのままステップ510へ進み、OFF状態からON状態へ変化したと判断した場合はステップ507でそのキーのキー入力処理をした(そのキーの操作命令を実行した)後ステップ510へ進む。
ステップ510で、主操作部のキーのいずれかがON状態であるか否かを判断する。主操作部のキーのいずれかがON状態であると判断した場合はステップ511へ進み、主操作部のキーが全てOFF状態であると判断した場合はステップ501に戻り、再びステップ501以下の処理を実行する。
ステップ511で、主操作部のキーがOFF状態からON状態へ変化したか否かを判断する。主操作部のキーがOFFからONへ変化したのでなければ、ステップ501へ戻り再びステップ501以下の処理を実行する。主操作部のキーがOFFからONへ変化したと判断した場合はステップ512でそのキーのキー入力処理をした後(上操作部制限フラグがONであるかOFFであるかにかかわらず、主操作部から入力された操作命令が受け付けられる。)、ステップ501に戻り、再びステップ501以下の処理を実行する。
【0088】
実施例1においては、上操作部制限フラグがONであれば、制御部はそのキーに関係するヒーターをOFF(切)して、上操作部のそのヒータに関連する表示部を消灯する。上操作部の制限フラグがON状態であっても、主操作部はキー入力を受け付ける。
【0089】
《実施例2》
図6、7を用いて、本発明の実施例2の加熱調理器について説明する。実施例2の加熱調理器は、実施例1と同一の外観及び構成(図1〜4)を有する。実施例2の加熱調理器は、上操作部制限フラグがON状態である時の処理方法が実施例1と異なる。それ以外の点は実施例1と同一である。
【0090】
実施例2においては上操作部206から異常入力がされたこと(例えば電力上昇キー412が5秒間以上押されっぱなしになっていたとする。)を入力状態検知手段121が検知すると、制御手段101はその異常入力に係る(電力上昇キー412が押されたという)操作命令を無効にする。つまり、設定温度は電力上昇キー412が押される前の設定電力に戻して運転する。
このように、入力状態検知手段121が上操作部206からの操作が異常であることを検知すると、上操作部206からの操作を無効化する。上操作部206からの操作が無効化されると、それ以降は上操作部206からの操作は無視される。
上操作部206からの操作が無効にされた後でも主操作部209からの操作は可能とする。すなわち、主操作部209から電力上昇キー341を押した場合は加熱手段に印加する電力を上昇させることができる。上操作部206からの操作命令の実行が制限されている場合に主操作部209から何らかの操作がされると、上操作部206からの操作の制限は解除される。
【0091】
図6に実施例2の加熱調理器の制御方法のフローチャートを示す。図6に示された加熱調理器の制御方法のフローチャートはステップ601からステップ613を有する。
ステップ601で、装置全体の電源をONにする(電源スイッチ210をONする。)。
ステップ602で、上操作部の制限フラグをOFFにする(初期設定)。
ステップ603で、上操作部のキーのいずれかがON状態であるか否かを判断する。OFF状態であると判断した場合はそのままステップ610へ進み、ON状態であると判断した場合はステップ604へ進む。
ステップ604で、上操作部制限フラグがOFFであるか否かを判断する。OFF状態であると判断した場合はステップ605へ進む。ON状態であると判断した場合はそのままステップ610へすすむ(上操作部からのキー入力を受け付けない。)。
【0092】
ステップ605で、上操作部のキーがON状態である時間が一定の閾値(例えば5秒間)以上であるか否かを判断する。上操作部のキーがON状態である時間が一定の閾値以上であると判断した場合はステップ606へ進み、一定の閾値以下であると判断した場合はステップ608へ進む。
ステップ606で、上操作部制限フラグをONにする。
ステップ607で、上操作部のキーがON状態になる前の状態に誘導加熱調理部の状態を戻す。例えば異常入力に係る電力上昇キーを受け付けたことにより、左誘導加熱調理部203がレベル5になっていたとすれば、レベル4の電力に戻す。ステップ610に進む。
【0093】
上操作部のキーがON状態である時間が一定の閾値以下であれば、ステップ608で、上操作部のキーがOFF状態からON状態へ変化したものであるか否かを判断する。OFF状態からON状態へ変化したものではないと判断した場合はそのままステップ610へ進む。OFF状態からON状態へ変化したものであると判断した場合はステップ609でそのキーのキー入力処理をし、その後ステップ10へすすむ。
ステップ610で、主操作部のキーのいずれかのキーがON状態であるか否かを判断する。OFF状態であると判断した場合はそのままステップ603の直前に戻り入力待ち状態となる(上記の処理を繰り返す。)。ON状態であると判断した場合はステップ611へ進む。
【0094】
ステップ611で、上操作部制限フラグをOFFにする。主操作部のキーが押された場合には、加熱調理器の前に使用者がおり、それ故に鍋の過熱等の恐れはないと考えられる。そこで、本実施例においては、主操作部のキーが押された場合には、安全機能を解除する。
ステップ612で、ステップ610で主操作部のキーがOFF状態からON状態へ変化したか否かを判断する。OFFからONへ変化していない(ON状態が継続している)と判断した場合はそのままステップ603に戻り入力待ち状態になる。OFFからONへ変化したと判断した場合は、ステップ613で、現在ONにされている主操作部のキーに対応するキー入力処理を行い、その後ステップ603に戻り入力待ち状態になる。
【0095】
図7に実施例2の加熱調理器の上操作部の操作が制限された場合の表示LEDの点灯方法について説明する。
ステップ701で、表示LEDが点灯しているか否かを判断する。点灯していると判断した場合はステップ702へ進み、点灯していないと判断した場合はステップ705へ進む。
ステップ702で、上操作部制限フラグがON状態であるか否かを判断する。ON状態であると判断した場合はステップ03へ進み、OFF状態であると判断した場合はステップ704へ進む。
ステップ703(安全機能が働いた状態)で、表示LEDを一定時間(例えば0.5秒)間隔でフラッシュさせる。
ステップ704で、表示LEDを常時点灯させる。
ステップ705で、表示LEDを消灯する。
【0096】
《実施例3》
図8、9を用いて、本発明の実施例3の加熱調理器について説明する。
本発明の実施例3の加熱調理器は、上述した実施例1と同様の外観及び構成(図1〜4)を有する。
本実施例の加熱調理器においては、最大出力増加モード及び温度調節モードでは上操作部206からの入力(安全機能が働いているか又は働いていないかを問わない。)を受け付けない。それ以外の制御モードにおいては、通常は上操作部からの制御命令を入力して実行し、上操作部206から異常な操作がされた場合に、上操作部からの制御命令の実行の一部を制限する。実施例3は、このことを特徴とする。
【0097】
最大出力増加モードで湯を沸かすと、湯がふきこぼれて上操作部のキー周辺に溜まり、キーが誤動作する恐れがある。温度調節モードでてんぷら鍋を加熱する場合には、鍋近傍のキー周辺に油やてんぷらの衣等が付着し、キーが誤動作する恐れがある。そこで、実施例3においては、この2つの制御モードにおいては、上操作部からの操作入力を初めから禁止している。
最大出力増加モード及び温度調節モード以外の制御モードにおいては、通常は上操作部からの任意の操作入力を受け付けるが、異常入力を検知して安全機能が働いた場合(上操作部制限フラグがON状態になった場合)には、上操作部からの制御命令の入力を受け付けず、且つ出力レベルをその制御モードでの最大出力より低いレベルに制限する(最大出力より低いレベルであれば、制御手段101は上操作部からの操作入力を受け付ける。)。
制御手段101は、上操作部制限フラグがON状態であるかOFF状態であるかにかかわらず、主操作部209からの操作入力を受け付ける。
【0098】
図8に実施例3の加熱調理器の制御方法のフローチャートを示す。図8に示された加熱調理器の制御方法のフローチャートはステップ801からステップ809を有する。
ステップ801で、上操作部のキーのうちいずれかのキーがON状態であるか否かを判断する。上操作部のキーのいずれかがON状態であると判断した場合はステップ802ヘ進み、上操作部のキーのどれもON状態でないと判断した場合はステップ805へ進む。
ステップ802で、誘導加熱調理部が最大出力増加モードで運転されているか否かを判断する。最大出力増加モードであると判断した場合はステップ805へ進み(最大出力増加モードにおいては、上操作部からのキー入力を受け付けない。)、最大出力増加モードでないと判断した場合はステップ803へ進む。
【0099】
ステップ803で、加熱調理器が温度調節モードで運転されているか否かを判断する。温度調節モードで運転されていると判断した場合はステップ805へ進み(温度調節モードにおいては、上操作部からのキー入力を受け付けない。)、温度調節モードでないと判断した場合は、ステップ804へ進む。
ステップ804で、ステップ801で押されたキーのキー入力処理(最大出力増加モード及び温度調節モード以外の制御モードでのキー入力処理)を行う。ステップ804の詳細は、図9で説明する。次に、ステップ805へ進む。
【0100】
ステップ805で、主操作部のいずれかのキーがONであるか否かを判断する。主操作部のキーがどれもON状態でないと判断した場合は、ステップ801に戻り入力待ち状態となる(ステップ801以下の処理を再び実行する。)。主操作部のキーのいずれかがON状態であると判断した場合はステップ806へ進む。
ステップ806で、ONになった主操作部のキーが有効であるか否かを判断する。ONになった主操作部のキーが有効でなければ、ステップ801に進む。ONになった主操作部のキーが有効であれば、ステップ807に進む。実施例3においては、主操作部の有効なキーを押した場合にのみ、上操作部制限フラグをOFFする。
【0101】
「有効なキー」とは、そのキー入力を処理することにより、加熱調理器の状態が何らかの変化を生じるキーを意味する。例えば左誘導加熱調理部でレベル3の電力でお湯を沸かしている時を仮定する。左誘導加熱調理部の操作部301の電力上昇キー341(図3)を押した場合には、キー入力を受け付けて電力をレベル3からレベル4に上げる。この場合、電力上昇キー341(図3)を押すというキー入力は有効である。
一方同じ場合(右誘導加熱調理部は切状態であると仮定する。)に、右誘導加熱調理部の操作部303の電力/温度上昇キー(図3)を押した場合には、誘導加熱調理器の状態は変化しない。この場合、電力/温度上昇キーを押すというキー入力は無効である。
【0102】
ステップ807で、上操作部制限フラグをOFFにする。
ステップ808で、ステップ805でON状態であると判断した主操作部のキーがOFF状態からON状態へ変化したか否かを判断する。OFF状態からON状態へ変化したものでないと判断した場合は、ステップ801へ戻り再び入力待ち状態となる。OFF状態からON状態へ変化したと判断した場合は、ステップ809でそのキーのキー入力処理を行いステップ801へ戻りキー入力待ち状態になる。
【0103】
図9に本実施例の加熱調理器において、最大出力増加モード及び温度調節モード以外の制御モード(他の制御モード)で動作中に上操作部のキーが押されたときの処理方法(図8のステップ804)のフローチャートを示す。図9に示された処理方法のフローチャートはステップ901からステップ910を有する。
ステップ901で、上操作部制限フラグがOFF状態であるか否かを判断する。上操作部制限フラグがOFF状態であると判断した場合はステップ902へ進み、上操作部制限フラグがON状態であると判断した場合は、ステップ908へ進む。
ステップ902で、上操作部のキーがON状態である時間が一定の閾値(例えば5秒間)以上であるか否かを判断する。一定の閾値以上であると判断した場合はステップ903へ進み、一定の閾値未満であると判断した場合は、ステップ906へ進む。
【0104】
ステップ903で、上操作部制限フラグをONにする(安全機能を働かせる。)。
ステップ904で、現在の誘導加熱コイルへの出力は現在の制御モードでの最大値であるか否かを判断する。出力が現在の制御モードでの最大値でないと判断した場合はそのまま過程は終了する。ステップ904で出力が現在の制御モードでの最大値(2kW)であると判断した場合はステップ905で出力レベルを1段階下げた後過程を終了する。
【0105】
上操作部のキーがON状態である時間が一定の閾値以下であれば、ステップ906で、現在上操作部で押されているキーがOFF状態からON状態へ変化したか否かを判断する。OFF状態からON状態へ変化したものでないと判断した場合はそのまま過程は終了する。ステップ906でOFF状態からON状態へ変化したと判断した場合はステップ907で現在上操作部で押されているキーのキー入力処理をし過程を終了する。
【0106】
上操作部制限フラグがON状態であれば、ステップ908で、現在上操作部で押されているキーがOFF状態からON状態へ変化したものであるか否かを判断する。OFF状態からON状態へ変化したものでないと判断した場合は、そのまま過程を終了し、OFF状態からON状態変化したものであると判断した場合は、ステップ909へ進む。
ステップ909で現在上操作部で押されているキーのキー入力処理をすると現在の制御モードでの最大出力(2kW)になるか否かを判断する。現在の制御モードでの最大出力になると判断した場合はキー入力処理をしないでそのまま過程を終了する。最大出力増加モードにならないと判断した場合は、ステップ910でキー入力処理をした後過程を終了する。
【0107】
実施例3においては、安全機能が働いたこと(上操作部制限フラグがON状態)を示すため、電力又は温度を表示する6つのLEDの発光色が、赤色から緑色に変化する。
実施例3において、最大出力増加モード又は温度調節モードにおいて、制御手段101は、上操作部からの異常入力を検知した場合及び検知しない場合のいずれにおいても、同一の制御方法で加熱駆動手段104〜107を制御する(異常入力を検知した場合にも、その制御モードを継続して行う。)。
【0108】
《実施例4》
図10〜12、14を用いて、本発明の実施例4の加熱調理器について説明する。
本発明の実施例4の加熱調理器は、上述した実施例1と同様の外観及び構成(図1〜4)を有する。
本実施例の加熱調理器においては、温度調節モードでは、通常は上操作部206からの任意の操作入力を受け付けるが、異常入力を検知して安全機能が働いた場合(上操作部制限フラグがON状態になった場合)には、上操作部からの制御命令の入力を受け付けない。安全機能が働いた場合にも、実際の温度を目標の温度にするという温度調節制御をそのまま継続する。但し、安全機能が働いた場合における実際の温度を目標温度に到達させる温度制御方法(又は温度制御パターン)は、安全機能が働いていない通常の場合における温度制御方法と異なる。それ以外の制御モードにおいては、上操作部206から異常な操作がされた場合に、上操作部からの制御命令の実行の一部を制限する。実施例4は、このことを特徴とする。
【0109】
温度調節モード以外の制御モード(最大出力増加モードを含む。)においては、通常は上操作部からの任意の操作入力を受け付けるが、異常入力を検知して安全機能が働いた場合(上操作部制限フラグがON状態になった場合)には、上操作部からの制御命令の入力を受け付けず、且つ出力レベルをその制御モードでの最大出力より低いレベルに制限する(最大出力より低いレベルであれば、制御手段101は上操作部からの操作入力を受け付ける。)。制御モードが最大出力増加モードであれば、最大出力増加モードを解除し、通常の加熱モードに変更する。
制御手段101は、上操作部制限フラグがON状態であるかOFF状態であるかにかかわらず、主操作部209からの操作入力を受け付ける。
本実施例においては、上操作部制限フラグがON状態(上操作部からの操作入力を制限した状態)になると、電源を切らない限り、その状態を解除できない。
【0110】
図10に本実施例の加熱調理器の制御方法のフローチャートを示す。図10に示された加熱調理器の制御方法のフローチャートはステップ1001からステップ1009を有する。
ステップ1001で、電源(電源スイッチ210)をOFFからONに切り替える。ステップ1002で、上操作部制限フラグをOFFにする。
ステップ1003で、上操作部のキーのいずれかがON状態であるか否かを判断する。ON状態でないと判断するとステップ1007へ進み、ON状態であると判断するとステップ1004へ進む。
【0111】
ステップ1004で、誘導加熱調理部が温度調節モードで運転されているか否かを判断する。温度調節モードであると判断した場合は、ステップ1005で上操作部で押されているキーのキー入力処理を温度調節モードで行う。ステップ1005の処理は、図11で説明する。ステップ1005において、現在の設定が最高温度(200℃)である場合のみ、設定温度を1段階下げても良い。
ステップ1004で温度調節モードで運転されていないと判断した場合は、ステップ1006で上操作部で押されているキーのキー入力処理を温度調節モード以外の制御モードで行い、ステップ1007へ進む。ステップ1006の処理の詳細は、図12で説明する。
【0112】
ステップ1007で、主操作部のキーのいずれかがON状態であるか否かを判断する。ON状態でないと判断した場合はステップ1003に戻り入力待ち状態となる(ステップ1003以下の処理を実行する。)。主操作部のキーの何れかがON状態であると判断した場合はステップ1008へ進む。
ステップ1008で、前ステップで押されていると判断したキーがOFF状態からON状態へ変化したか否かを判断する。OFF状態からON状態へ変化したものでないと判断した場合は、ステップ1003へ戻り入力待ち状態となる。OFF状態からON状態へ変化したと判断した場合は、ステップ1009で主操作部で押されているキーのキー入力処理をし、その後ステップ1003へ戻り入力待ち状態になる。
【0113】
図11は、本実施例の加熱調理器において、温度調節モードで動作中に上操作部のキーが押されたときの処理方法(図10のステップ1005)のフローチャートを示す。図11に示された処理方法のフローチャートはステップ1101からステップ1105を有する。
ステップ1101で、上操作部制限フラグがOFF状態であるか否かを判断する。上操作部制限フラグがOFF状態であると判断した場合はステップ1102へ進み、上操作部制限フラグがON状態であると判断した場合は、処理を終了する(上操作部からのキー入力を受け付けない。)。
【0114】
ステップ1102で、上操作部のキーがON状態である時間が一定の閾値(例えば5秒間)以上であるか否かを判断する。一定の閾値以上であると判断した場合はステップ1103へ進み、一定の閾値未満であると判断した場合は、ステップ1104へ進む。
ステップ1103で、上操作部制限フラグをONにする(安全機能を働かせる。)。処理を終了する。
ステップ1104で、現在上操作部で押されているキーがOFF状態からON状態へ変化したか否かを判断する。OFF状態からON状態へ変化したものでないと判断した場合はそのまま過程は終了する。ステップ1104でOFF状態からON状態へ変化したと判断した場合はステップ1105で現在上操作部で押されているキーのキー入力処理をし処理を終了する。
【0115】
図12に本実施例の加熱調理器において、温度調節モード以外の制御モード(他の制御モード)で動作中に上操作部のキーが押されたときの処理方法(図10のステップ1006)のフローチャートを示す。図12に示された処理方法のフローチャートはステップ1201からステップ1212を有する。
ステップ1201で、上操作部制限フラグがOFF状態であるか否かを判断する。上操作部制限フラグがOFF状態であると判断した場合はステップ1202へ進み、上操作部制限フラグがON状態であると判断した場合は、ステップ1210へ進む。
ステップ1202で、上操作部のキーがON状態である時間が一定の閾値(例えば5秒間)以上であるか否かを判断する。一定の閾値以上であると判断した場合はステップ1203へ進み、一定の閾値未満であると判断した場合は、ステップ1208へ進む。
ステップ1203で、上操作部制限フラグをONにする(安全機能を働かせる。)。
【0116】
ステップ1204で、加熱調理器が現在最大出力増加モードで運転されているか否かを判断する。最大出力増加モードでないと判断した場合はそのままステップ1206へ進み、最大出力増加モードであると判断した場合はステップ1205で加熱調理器を最大出力増加モードから通常の加熱モードに設定変更しステップ1206へ進む。
ステップ1206で、現在の誘導加熱コイルへの出力は現在の制御モードでの最大値であるか否かを判断する。出力が現在の制御モードでの最大値でないと判断した場合はそのまま過程は終了する。ステップ1206で出力が現在の制御モードでの最大値(3kW又は2kW)であると判断した場合はステップ1207で出力レベルを1段階下げた後過程を終了する。
【0117】
上操作部のキーがON状態である時間が一定の閾値以下であれば、ステップ1208で、現在上操作部で押されているキーがOFF状態からON状態へ変化したか否かを判断する。OFF状態からON状態へ変化したものでないと判断した場合はそのまま過程は終了する。ステップ1208でOFF状態からON状態へ変化したと判断した場合はステップ1209で現在上操作部で押されているキーのキー入力処理をし過程を終了する。
【0118】
上操作部制限フラグがON状態であれば、ステップ1210で、現在上操作部で押されているキーがOFF状態からON状態へ変化したものであるか否かを判断する。OFF状態からON状態へ変化したものでないと判断した場合は、そのまま過程を終了し、OFF状態からON状態変化したものであると判断した場合は、ステップ1211へ進む。
ステップ1211で現在上操作部で押されているキーのキー入力処理をすると現在の制御モードでの最大出力(3kW又は2kW)になるか否かを判断する。現在の制御モードでの最大出力になると判断した場合はキー入力処理をしないでそのまま過程を終了する。最大出力にならないと判断した場合は、ステップ1212でキー入力処理をした後過程を終了する。
【0119】
図14は、本実施例における温度調節モードでの温度制御方法のフローチャートである。図14に示された処理方法のフローチャートはステップ1401からステップ1403を有する。
ステップ1401で、上操作部制限フラグがON状態であるか否かを判断する。上操作部制限フラグがON状態であると判断した場合はステップ1402へ進み、上操作部制限フラグがON状態でない(OFF状態である)と判断した場合は、ステップ1403へ進む。
【0120】
上操作部制限フラグがON状態であれば、ステップ1402において一定以下の電力を供給する条件で、最短時間で目標温度に到達するように被加熱物を加熱する。安全機能が働いた場合は、一定以下の電力(実施例においては、最大電力より低い電力)を加熱手段に供給して温度調節を行う。実際の温度が目標の温度になるのに余計に時間がかかるが、温度調節モードそのものが解除されることはなく、目標温度そのものを自動的に下げることもない。高い安全性を確保することが出来、且つ使用者が気がつかないうちに自動的に目標温度が下がってしまうこと等の不都合が生じない。
上操作部制限フラグがOFF状態であれば、ステップ1403において最短時間で目標温度に到達するように(必要であれば最大電力を供給して)被加熱物を加熱する。
実施例は例示であり、他の任意の方法により、安全機能が働いた場合に、温度調節モードにおける温度制御方法又は温度制御パターン(例えば、所定の目標温度に到達するために、どれだけの電力で何分加熱し、次にどれだけの電力で何分加熱するというような電力供給パターン)を変えても良い。
【0121】
本実施例において、上操作部の入力状態を検知する入力状態検知手段121が上操作部206からの異常入力を検知すると、トッププレート上に設けられた安全機能が働いていることを表示するLEDを点灯させる。これに代えて、LEDを一定間隔で点滅しても良い。これにより、上操作部の操作が制限されている旨を使用者に知らせる。
また、上操作部からの操作命令が制限された場合は、上操作部206からの操作が制限された場合には、上操作部下方に設けた表示内容を状態の変化に合わせて変化させ、上操作部206からの操作が制限されていることを使用者に示す。
【0122】
上記の実施例においてはキッチンに組み込む型の加熱調理器を示したが、本発明は任意の加熱調理器に適用できる。本発明は、例えばコンロ型(単体で独立の筐体に収納されており、テーブル等に置いて使用できる加熱調理器)の加熱調理器においても、有用である。例えばテーブルに座ってコンロ型の加熱調理器を使用する場合にも、使用者の目線は高いので、前面パネルの操作部(主操作部に相当する。)のみから加熱調理器を操作することは不便である。上操作部から安全に加熱調理器を使用し、且つ安全機能が働いた場合には主操作部から加熱調理器を操作できる本発明は有用である。
【0123】
上記の実施例においてはトッププレートが1枚の平面であり、その上に上操作部が配置された加熱調理器を示したが、本発明は、トッププレート及びトッププレートに略平行な面を有する任意の加熱調理器に適用できる。例えば1枚のパネルを絞り加工し又は2枚のプレートを段差をつけて接続することにより形成された、鍋等を置くトッププレートと、上操作部を有しトッププレートと平行で高さの異なる面と、を有する加熱調理器に本発明を適用可能である。
【0124】
上記の実施例においては誘導加熱調理器を示した。誘導加熱調理器は鍋等の被加熱物以外の物(例えば操作スイッチ、使用者の手)をほとんど加熱しない故に、上操作部を設ける本発明に特に適している。しかし、これに限定されるものではなく、例えば加熱ヒータを有する加熱調理器においても、操作スイッチを操作する時に手が熱くならないような工夫をすることにより、本発明を適用可能である。
上記実施例においては、左誘導加熱調理部203及び右誘導加熱調理部204用の操作部401、402を設け、それぞれのブロック毎に入力状態検知手段が入力状態を検知し、それぞれのブロック毎に操作部からの操作命令の実行を制限する構成としたが、上操作部の全ての操作スイッチ(例えば操作部401、402を含む上操作部206の全ての操作スイッチ)を1ブロックとして、上操作部のいずれか1つ以上の操作スイッチで異常入力が検知された場合に、上操作部の全ての操作命令の実行を禁止又は制限する構成としても良い。
【0125】
【発明の効果】
本発明によれば、上操作部からの異常な操作を検知すると、上操作部からの操作を制限することにより、上操作部からの異常な操作により事故が発生することを排除できる。又、上操作部からの操作を制限した状態においても、主操作部は入力を受け付けるので、使用者は料理を支障なく続けることが出来る。
上操作部からの操作を制限されると不都合が生じ、且つ現在の状態を継続しても沸騰した湯が飛び散る等の事故の恐れがない特定の制御モードにおいては、上操作部からの操作を制限せず現在の制御モードを継続する。これにより、必要な場合のみ上操作部からの操作を制限し、それ以外の場合は使用者が支障なく料理を続けることが出来る過熱調理器を実現出来る。
上操作部から異常な操作を検知した場合は、誘導加熱調理部を駆動するための、誘導加熱コイルに加えることのできる電力の最大値を制限することにより、より安全性を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の加熱調理器の制御系のブロック図
【図2】 本発明の加熱調理器の外観を示す図
【図3】 本発明の加熱調理器の主操作部の図
【図4】 本発明の加熱調理器の上操作部の図
【図5】 本発明の実施例1の加熱調理器の制御方法のフローチャート
【図6】 本発明の実施例2の加熱調理器の制御方法のフローチャート
【図7】 本発明の実施例2の加熱調理器の表示LEDの点灯方法のフローチャート
【図8】 本発明の実施例3の加熱調理器の制御方法のフローチャート
【図9】 本発明の実施例3の加熱調理器の他の制御モードでの上操作部からのキー入力処理を示すフローチャート
【図10】 本発明の実施例4の加熱調理器の制御方法のフローチャート
【図11】 本発明の実施例4の加熱調理器の温度調節モードでの上操作部からのキー入力処理を示すフローチャート
【図12】 本発明の実施例4の加熱調理器の他の制御モードでの上操作部からのキー入力処理を示すフローチャート
【図13】 従来例の加熱調理器のトップパネルの構成を示す図
【図14】 本発明の実施例4の加熱調理器の温度調節モードでの温度調節方法を示すフローチャート
【符号の説明】
101 制御手段
104 3kWIHヒータ駆動手段
105 ロースタヒータ駆動手段
106 ラジエントヒータ駆動手段
107 2kWIHヒータ駆動手段
108 温度検出手段
109 3kWIHヒータ
110 ロースタヒータ
111 ラジエントヒータ
112 2kWIHヒータ
113 調理鍋
121 入力状態検知手段
122 温度調節手段
123 最大出力増加手段
131、141 キー入力手段
132、142 表示手段
201 外郭ケース
202 トッププレート
203 左誘導加熱調理部
204 右誘導加熱調理部
205 ラジエントヒータ加熱調理部
206 上操作部
207 カンガルーポケット
208 ロースタ部
209 主操作部
210 電源スイッチ
301 左誘導加熱調理部の操作部
302 ヒータ加熱調理部及びロースタ部の操作部
303 右誘導加熱調理部の操作部
311 最大出力増加モード切/入キー
312、322、332 電力切/入キー
313、323、333 温度調節部
314、324、334 タイマー設定部
315、325、335 表示部
321 ロースタキー
331 温度調節キー

Claims (16)

  1. 本体内に設け被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段と前記被加熱物との間に設けたトッププレートと、
    前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面上に設られ操作命令を入力する上操作部と、
    前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面以外の場所に設けた操作命令を入力する主操作部と、
    を有し、
    前記主操作部が、前記上操作部が有する全ての操作スイッチと同一の操作スイッチを有することを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記上操作部の入力状態を検知する入力状態検知手段を有し且つ前記上操作部及び前記主操作部からの操作命令を実行する制御手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記入力状態検知手段の検知結果に基づき前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 本体内に設け被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段と前記被加熱物との間に設けたトッププレートと、
    前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面上に設られ操作命令を入力する上操作部と、
    前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面以外の場所に設けた操作命令を入力する主操作部と、
    前記上操作部の入力状態を検知する入力状態検知手段を有し、前記上操作部及び前記主操作部からの操作命令を実行する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記入力状態検知手段の検知結果に基づき前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限し、
    前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行が制限された状態において、少なくとも1つの前記制限された操作命令と同一の操作命令を前記主操作部から入力すると、その操作命令を制限することなく実行する、
    ことを特徴とする加熱調理器。
  4. 前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行が制限された場合において、前記主操作部からの任意の又は所定の入力命令により、前記上操作部からの操作命令の実行の制限を解除することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記入力状態検知手段が前記上操作部が第1の入力状態であることを検知した場合に、前記制御手段は前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限し、
    前記入力状態検知手段が前記上操作部が前記第1の入力状態と異なる第2の入力状態であることを検知した場合に、前記制御手段は前記上操作部からの操作命令の実行の制限を解除することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の加熱調理器。
  6. 本体内に設け被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段と前記被加熱物との間に設けたトッププレートと、
    前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面上に設けた操作命令を入力する上操作部と、
    前記トッププレート又は前記トッププレートと略平行な平面以外の場所に設けた操作命令を入力する主操作部と、
    前記上操作部の入力状態を検知する入力状態検知手段を有し、前記上操作部及び前記主操作部からの操作命令を実行し、前記主操作部に入力された操作命令に応じて制御モードを設定し、前記入力状態検知手段の検知結果及び前記制御モードに基づき前記上操作部から入力した操作命令の実行を制限する制御手段と、
    を有することを特徴とする加熱調理器。
  7. 被加熱物の温度を検知する温度検知手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記温度検知手段が検知した被加熱物の温度に基づいて前記被加熱物の温度を設定された目標温度に調節する温度調節手段を更に有し、
    前記制御手段は、主操作部に入力された操作命令に応じて前記温度調節手段による被加熱物の温度調節を行う温度調節モードを設定した場合に、前記上操作部からの入力による操作命令の実行を制限することを特徴とする請求項から請求項6のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
  8. 前記制御手段は、主操作部に入力された操作命令に応じて前記加熱手段又は前記被加熱物に加える電力の上限値を増加させる最大出力増加モードを設定した場合に、前記上操作部からの入力による操作命令の実行を制限することを特徴とする請求項から請求項7のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
  9. 前記制御手段は、前記上操作部からの操作命令の実行を制限している場合においても、所定の前記制御モードにおいては、その制御モードを継続して実行することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
  10. 前記上操作部からの操作命令の実行が制限されている場合と制限されていない場合とで異なる表示を行う表示手段を有し、
    上操作部からの操作命令の実行が制限されている場合に、前記表示手段は上操作部からの操作命令の実行を制限している場合の表示を行うことを特徴とする請求項2から請求項9のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
  11. 前記入力状態検知手段の検知結果に基づき前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限した場合に、
    所定の制御モードにおいては前記加熱手段又は被加熱物に加える電力又はその上限値を制限せず、その制御モードを継続して実行し、
    所定の制御モード以外の制御モードにおいては、前記加熱手段又は被加熱物に加える電力又はその上限値を制限する、
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の加熱調理器。
  12. 前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限する時に、上操作部下方に設けた表示手段が、その制限内容に応じて表示を変更することを特徴とする請求項2から請求項11のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
  13. 1つ又は複数の発光素子を有する表示手段を有し、
    前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行を制限する時の前記表示手段の表示が、
    前記上操作部からの操作命令の実行を制限することを表示する発光素子を常時点灯若しくは点滅させること、又は、
    制限された操作命令に係る表示を行う1つ又は複数の発光素子の少なくとも一部を、点滅させること、通常の発光色と異なる色で発光させること若しくは消灯させること、
    のいずれかを含むことを特徴とする請求項2から請求項12のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
  14. 前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行が制限された場合に、電源をオフすることによって、その制限を解除することを特徴とする請求項2から請求項13のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
  15. 前記上操作部からの操作命令の一部又は全部の実行の制限が、前記上操作部からの操作命令を実行しないこと、前記加熱手段に供給する電力の上限値を下げること、前記加熱手段に供給する電力を下げる若しくは停止すること、及び前記上操作部からの操作命令の実行を制限する起因となった上操作部の操作スイッチが押される前の状態に戻すことのいずれかを含むことを特徴とする請求項2から請求項14のいずれかに記載の加熱調理器。
  16. 前記加熱手段の少なくとも1つが、誘導加熱方式の誘導コイルであることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
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