JP3692996B2 - ハーネス保持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハーネス保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンルームには多数のハーネス類が配索されている。
【0003】
このようなハーネス類は、特開平10−203272号公報に示すように、バッテリブラケットの側面に形成した取付孔に、クリップやクランプやベルトなどの保持具を介して取付けるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のハーネス保持構造では、ハーネス類にクリップやクランプやベルトなどの保持具を取付ける作業と、この保持具をバッテリブラケットの側面に形成した取付孔に取付ける作業とが必要となり、組付工数が増大するという問題があった。
【0005】
また、バッテリブラケットへハーネス類を取付けるのに、クリップやクランプやベルトなどの保持具が必要となるため、コストがかかるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、少ない組付工数で安価にハーネス類を配索することのできるハーネス保持構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、バッテリ装置を載置可能なバッテリブラケットに、ハーネスの中途部を収容保持可能な凹部を形成し、該凹部をバッテリ装置底面で閉塞可能とすると共に、前記凹部が、ハーネスの分岐に対応する分岐形状を有するハーネス保持構造を特徴としている。
【0008】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、車体にバッテリブラケットを取付け、バッテリブラケットの凹部にハーネスを収容した後、凹部をバッテリ装置底面で閉塞することにより、ハーネスを保持することができる。このハーネスは凹部とバッテリ装置とによって上下位置が確実に規制されると共に、ハーネスをバッテリブラケットに取付ける際に保持具が不要となり、コスト削減を図ることができる。また、凹部にハーネスを収容するだけで良いので、ハーネスの取付けが容易となり、工数削減を図ることができる。更に、バッテリブラケットにおける凹部の配置や凹部の長さを、ハーネスを設置したい場所や長さに合わせて自由に設計することができる。加えて、凹部が、ハーネスの分岐に対応する分岐形状を有することにより、ハーネスの分岐部位を有効に保持してハーネスの水平方向の移動を規制することができる。ここで、バッテリ単体、バッテリその他、バッテリとバッテリトレーとの組合せ、バッテリとバッテリトレーとその他との組合せを総称してバッテリ装置というものとする。
【0009】
請求項2に記載された発明では、バッテリ装置を載置可能なバッテリブラケットに、ハーネスの中途部を収容保持可能な凹部を形成し、該凹部をバッテリ装置底面で閉塞可能とすると共に、径の異なる複数本のハーネスに対応して大きさの異なる前記凹部が複数設けられ、且つ、大径のハーネスを保持する凹部を小径のハーネスを保持する凹部よりも前記バッテリブラケットの中央寄りに配置したハーネス保持構造を特徴としている。
【0010】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、請求項1と同様に、車体にバッテリブラケットを取付け、バッテリブラケットの凹部にハーネスを収容した後、凹部をバッテリ装置底面で閉塞することにより、ハーネスを保持することができる。このハーネスは凹部とバッテリ装置とによって上下位置が確実に規制されると共に、ハーネスをバッテリブラケットに取付ける際に保持具が不要となり、コスト削減を図ることができる。また、凹部にハーネスを収容するだけで良いので、ハーネスの取付けが容易となり、工数削減を図ることができる。更に、バッテリブラケットにおける凹部の配置や凹部の長さを、ハーネスを設置したい場所や長さに合わせて自由に設計することができる。加えて、径の異なる複数本のハーネスに対応して大きさの異なる凹部を複数設けたことにより、ハーネスの水平方向の移動を効果的に規制することができる。且つ、大径のハーネスを保持する凹部を小径のハーネスを保持する凹部よりもバッテリブラケットの中央寄りに配置したことにより、バッテリブラケットの下方に位置する周辺部品とハーネスとの干渉を抑えてレイアウト上の制約を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図示例と共に説明する。
【0012】
図1〜図4は、この発明の実施の形態を示すものである。なお、従来例と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0013】
まず、構成を説明すると、図1に示すように、自動車のエンジンルーム1の両側部には、ほぼ車両前後方向へ延びるサイドメンバ2が配設され、一方のサイドメンバ2の前端寄りの部分にはバッテリブラケット3がボルトや溶接などによって固定されている。このバッテリブラケット3にバッテリトレー4などを介してバッテリ5が搭載される。ここで、バッテリ5単体、バッテリ5その他、バッテリ5とバッテリトレー4との組合せ、バッテリ5とバッテリトレー4とその他との組合せを総称してバッテリ装置というものとする。
【0014】
一方、エンジンルーム1のほぼ中央部にはエンジン8が設置され、エンジン8のバッテリブラケット3側の側部にはトランスミッション9が付設されている。
【0015】
そして、図2に示すように、トランスミッション9に取付けられたミッションマウント部材10から上方へ向けて連結ピン11が突設され、この連結ピン11に、インシュレータ12、ナット13などを介してバッテリブラケット3が連結されている。
【0016】
そして、図1に示すように、エンジンルーム1には、バッテリ5の+端子とエンジン8の間とを接続するハーネス15や、エンジン8とエンジンコントロールユニット16(ECU)とを接続するハーネス17や、エンジンコントロールユニット16から延びて車両後部へ取り回されるハーネス18など各種のハーネス類が配索されている。
【0017】
この実施の形態のものでは、図3、図4に示すように、バッテリトレー4を介してバッテリ5など(バッテリ装置)を載置可能なバッテリブラケット3に、ハーネス15,17の中途部を収容保持可能な凹部25,26を形成し、凹部25,26をバッテリ5またはバッテリトレー4の底面など(バッテリ装置)で閉塞可能とする。
【0018】
この際、例えば、凹部25,26をバッテリブラケット3の前側の中央寄りのコーナー部近傍に形成する。この凹部25,26は、例えば、上面および両端に開口部を有するU溝などとする。
【0019】
そして、ハーネス17のように中途部で分岐しているものが存在する場合には、対応する凹部26を、ハーネス17の分岐に対応する分岐形状とする。分岐形状をした凹部26には、分岐側の端部にハーネス17の分岐数(図4では2つに分岐されている)と等しい数の開口部を形成する突壁27を設ける。この突壁27はバッテリ5の底面とほぼ同じ高さとする。
【0020】
また、ハーネス15,17のように径の異なるものが複数本存在する場合には、凹部25,26の大きさを、径の異なる各ハーネス15,17に対応する深さおよび幅寸法を有するものとする。
【0021】
且つ、大径のハーネス17を保持する凹部26を小径のハーネス15を保持する凹部25よりもバッテリブラケット3の中央寄りに配置する。
【0022】
更に、少なくとも1つの凹部25,26における、少なくとも1つの端部に、ハーネス15,17を係止する係止部28を設けるようにしても良い。この係止部28は、図4では、突壁27の一方の側部に突設されている。
【0023】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0024】
車体にバッテリブラケット3を取付け、バッテリブラケット3の凹部25,26にハーネス15,17をそれぞれ収容した後、バッテリブラケット3にバッテリトレー4およびバッテリ5など(バッテリ装置)を載置して、凹部25,26をバッテリ5など(バッテリ装置)の底面で閉塞することにより、ハーネス15,17を保持することができる。
【0025】
このハーネス15,17は凹部25,26とバッテリ5など(バッテリ装置)とによって上下位置が確実に規制されると共に、ハーネス15,17をバッテリブラケット3に取付ける際に保持具などが不要となり、コスト削減を図ることができる。また、凹部25,26にハーネス15,17を収容するだけで良いので、ハーネス15,17の取付けが容易となり、工数削減を図ることができる。更に、バッテリブラケット3における凹部25,26の配置や凹部25,26の長さを、ハーネス15,17を設置したい場所や長さに合わせて自由に設計することができ、これによって、ハーネス15,17を垂れ下がりなどなくスッキリ配索することができる。
【0026】
加えて、凹部26を、ハーネス17の分岐に対応する分岐形状としたことにより、ハーネス17の分岐部位を有効に保持してハーネス17の水平方向の移動を規制することができる。特に、分岐側の端部に突壁27を設けることにより、ハーネス17の分岐部位を有効に保持してハーネス17の水平方向の移動を規制することができる。また、突壁27の一方の側部に係止部28を設けることにより、ハーネス17の分岐部を安定させることができる。
【0027】
加えて、径の異なる複数本のハーネス15,17のそれぞれに対応する深さおよび幅寸法の凹部25,26を設けたことにより、ハーネス15,17の水平方向の移動を効果的に規制することができる。
【0028】
且つ、大径のハーネス17を保持する凹部26を、小径のハーネス15を保持する凹部25よりもバッテリブラケット3の中央寄りに配置したことにより、バッテリブラケット3の下方に位置する周辺部品、例えば、トランスミッション9やミッションマウント部材10とハーネス15,17との干渉を抑えてレイアウト上の制約を低減することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、車体にバッテリブラケットを取付け、バッテリブラケットの凹部にハーネスを収容した後、凹部をバッテリ装置底面で閉塞することにより、ハーネスを保持することができる。このハーネスは凹部とバッテリ装置とによって上下位置が確実に規制されると共に、ハーネスをバッテリブラケットに取付ける際に保持具が不要となり、コスト削減を図ることができる。また、凹部にハーネスを収容するだけで良いので、ハーネスの取付けが容易となり、工数削減を図ることができる。更に、バッテリブラケットにおける凹部の配置や凹部の長さを、ハーネスを設置したい場所や長さに合わせて自由に設計することができる。加えて、凹部が、ハーネスの分岐に対応する分岐形状を有することにより、ハーネスの分岐部位を有効に保持してハーネスの水平方向の移動を規制することができる。
【0030】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様に、車体にバッテリブラケットを取付け、バッテリブラケットの凹部にハーネスを収容した後、凹部をバッテリ装置底面で閉塞することにより、ハーネスを保持することができる。このハーネスは凹部とバッテリ装置とによって上下位置が確実に規制されると共に、ハーネスをバッテリブラケットに取付ける際に保持具が不要となり、コスト削減を図ることができる。また、凹部にハーネスを収容するだけで良いので、ハーネスの取付けが容易となり、工数削減を図ることができる。更に、バッテリブラケットにおける凹部の配置や凹部の長さを、ハーネスを設置したい場所や長さに合わせて自由に設計することができる。加えて、径の異なる複数本のハーネスに対応して大きさの異なる凹部を複数設けたことにより、ハーネスの水平方向の移動を効果的に規制することができる。且つ、大径のハーネスを保持する凹部を小径のハーネスを保持する凹部よりもバッテリブラケットの中央寄りに配置したことにより、バッテリブラケットの下方に位置する周辺部品とハーネスとの干渉を抑えてレイアウト上の制約を低減することができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のエンジンルームの概略平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の部分拡大側面図である。
【図4】図3のバッテリブラケットの斜視図である。
【符号の説明】
3 バッテリブラケット
4 バッテリトレー(バッテリ装置)
5 バッテリ(バッテリ装置)
15 ハーネス
17 ハーネス
25 凹部
26 凹部
Claims (2)
- バッテリ装置を載置可能なバッテリブラケットに、ハーネスの中途部を収容保持可能な凹部を形成し、該凹部をバッテリ装置底面で閉塞可能とすると共に、
前記凹部が、ハーネスの分岐に対応する分岐形状を有することを特徴とするハーネス保持構造。 - バッテリ装置を載置可能なバッテリブラケットに、ハーネスの中途部を収容保持可能な凹部を形成し、該凹部をバッテリ装置底面で閉塞可能とすると共に、
径の異なる複数本のハーネスに対応して大きさの異なる前記凹部が複数設けられ、且つ、大径のハーネスを保持する凹部を小径のハーネスを保持する凹部よりも前記バッテリブラケットの中央寄りに配置したことを特徴とするハーネス保持構造。
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