JP5438446B2 - 鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、スクータ型の自動二輪車等の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造に関するものである。
自動二輪車のバッテリ収納部の構造として、側方に開口する略矩形状のバッテリ収納ボックスを車体に取り付け、バッテリの取り付け時やメンテナンス時に、バッテリ収納ボックスの側部の開口を通して作業を行えるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のバッテリ収納部構造は、バッテリ収納ボックスの外側容器の内側にバッテリ保持室が設けられ、バッテリ保持室内にバッテリが縦置きに配置されるとともに、外側容器内のバッテリ保持室の前方側の空間部にリレーやヒューズ等の電装品が収納されている。また、バッテリの前部側の電極端子に接続される一方のハーネスは、直接前方側のハーネス取り出し口に向かって引き回され、バッテリの後部側の電極端子に接続される他方のハーネスは、バッテリ保持室の後方と下方の空間部を経由して前方側のハーネス取り出し口に向かって引き回されている。
このバッテリ収納部構造の場合、外側容器とその内側のバッテリ保持室は車体の側方に開口し、その開口が別体の蓋部材によって閉塞されている。このため、バッテリの取り付け時やメンテナンス時には、蓋部材を開くことによって側方から作業を行うことができる。
特開平5−92782号公報
しかし、この従来のバッテリ収納部構造は、バッテリ収納ボックスの側方からの作業を前提とするものであるため、シート下に配置される物品収納ボックスにバッテリが収納され、該物品収納ボックスの側方を車体カバーで覆うタイプの車両では、物品収納ボックスの開口が上向きであることから、採用が難しいというのが実情である。
そこでこの発明は、シート下の物品収納ボックス内にバッテリやハーネスを容易に配置できるようにして、物品収納ボックス内のバッテリのメンテナンス性を向上させることのできる鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、乗員着座用のシート(28)によって上部を開閉される物品収納ボックス(27)を備え、該物品収納ボックス(27)の側方を車体カバー(30)で覆う鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造において、前記物品収納ボックス(27)の底部にバッテリ収納部(43)が設けられ、このバッテリ収納部(43)の底壁(43a)に、上方に開口するハーネス配索溝(61)が形成されて、バッテリ(50)に接続されるハーネス(59A)がこのハーネス配索溝(61)内に収容され、前記ハーネス配索溝(61)の開口が前記バッテリ(50)によって覆われ、前記ハーネス配索溝(61)は、前記バッテリ収納部(43)の底壁(43a)上の、前記バッテリ(50)の一方の電極端子(57A)側の下方から他方の電極端子(57B)側の下方に渡って設けられ、前記バッテリ(50)の下方に位置される前記ハーネス配索溝(61)の上縁部位置には、当該ハーネス配索溝(61)の内側方向に向かって突出する係止突起(63)が設けられ、前記ハーネス配索溝(61)のうちの、前記係止突起(63)よりも外側、かつ前記バッテリ(50)よりも外側位置には、前記ハーネス(59A)の引き出し方向の開口端から底部に向かって漸次幅狭となるテーパ部(61a)が設けられていることを特徴とする。
この発明の場合、バッテリを取り付けるときには、シートを持ち上げることによって物品収納ボックスの上部を開口し、上方側からバッテリ収納部の底壁のハーネス配索溝内にハーネスを収容した後に、バッテリ収納部内にバッテリを配置する。また、メンテナンス時には、同様に物品収納ボックスの上部を開口した状態で上方からバッテリを取り外し、その後にハーネスをハーネス配索溝内から取り外す。
また、バッテリの各電極端子に接続される2本のハーネスのうちの1本のみをハーネス配索溝内に配置することで、両ハーネスを一定位置から外部に引き出すことが可能になる。
ハーネスをハーネス配索溝内に設置すると、ハーネス配索溝の開口からのハーネスの飛び出しが係止突起によって規制されるようになる。
ハーネス配索溝に対するハーネスの脱着時には、ハーネスがテーパ部によってガイドされることになる。
バッテリの設置時や設置後にハーネスを引き回すときには、バッテリの外側位置のテーパ部によってハーネスの移動や湾曲がテーパ部によって許容されることになる。また、このとき、バッテリの直下位置では、ハーネス配索溝にテーパ部が設けられていないために、ハーネスの移動が制限される。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造において、前記ハーネス配索溝(61)のうちの、前記バッテリ収納部(43)の車幅方向の端部近傍の底部位置には、水抜き孔(65)が設けられていることを特徴とする。
これにより、物品収納ボックス内に入り込んだ雨水等の水は、ハーネス配索溝内の水抜き孔を通して外部に排出されるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造において、前記水抜き孔(65)は、前記テーパ部(61a)が設けられる位置に配置されていることを特徴とする。
この場合、ハーネス配索溝内のテーパ部ではハーネスの移動可能な範囲が拡大され、ハーネスと水抜き孔との間に隙間を取り易くなる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造において、前記バッテリ収納部(43)は、上方が開口したボックス状に形成されるとともに、内部に他の電装品(51,52,53)を収容する電装品収納部(56)を一体に備え、当該バッテリ収納部(43)の上方の開口が開閉可能な蓋部材(54)によって覆われることを特徴とする。
これにより、電装品収納部の内部には、バッテリやケーブル等とともに他の電装品が集中配置され、これらの上部が蓋部材によって覆われることになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造において、前記バッテリ(50)は、前記バッテリ収納部(43)に横置きに配置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造において、前記物品収納ボックス(27)は、エンジン(E)と変速機(M)が後輪(WR)とともに車体に揺動可能に支持されるユニットスイング式のパワーユニット(P)の上方に配置され、前記バッテリ収納部(43)は、前記パワーユニット(P)の揺動中心(Q)の上方に位置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ハーネスが物品収納ボックスの底部のハーネス配索溝内に収容され、バッテリがハーネス配索溝の開口を覆うように物品収納ボックスの底部に配置されるため、物品収納ボックスの上方側からバッテリやハーネスの脱着を容易に行なうことができ、メンテナンス性を向上させることができる。さらに、ハーネスがバッテリの下方でハーネス配索溝内に配置されることから、そのハーネスがバッテリの前後や上部を占有しなくなる分、物品収納ボックス内におけるバッテリ及びハーネスの占有スペースを狭めることができる。したがって、バッテリやハーネスに対する上方からの作業性を犠牲にすることなく、物品収納ボックス内にバッテリやハーネスを容易に配置でき、しかも、物品収納ボックス内のスペース効率を向上させることができる。
また、この発明においては、ハーネス配索溝内に収容されたハーネスの上方が剛性の高いバッテリによって覆われるため、ハーネスに対する保護性能が高いという利点がある。
請求項に記載の発明によれば、バッテリに接続される2本のハーネスのうちの一方をハーネス配索溝に通すことで2本のハーネスを一ヶ所に集合させて容易に取り回すことができる。
請求項に記載の発明によれば、ハーネスのハーネス配索溝からの飛び出しが係止突起によって規制されるため、バッテリを設置する際のバッテリの底面とハーネスとの干渉を未然に防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、ハーネス配索溝に対するハーネスの脱着時にハーネスをテーパ部によってガイドすることができるため、ハーネスの脱着作業の容易化を図ることができる。
また、この発明によれば、テーパ部によってハーネス配索溝内でのハーネスの移動可能なスペースが増大するため、ハーネスの取り回しの自由度を高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、バッテリの設置時や設置後に、バッテリの外側位置のテーパ部によってハーネスの移動や湾曲が許容されるようになるため、ハーネスの配索の自由度を向上させることができるとともに、バッテリの脱着時やメンテナンス時の作業性を向上させることができる。また、バッテリの直下位置のハーネス溝部分にテーパ部が設けられていないことから、作業時にバッテリ直下位置でハーネスが動き難く、このことも作業性を高めるうえで有効となる。
請求項に記載の発明によれば、周囲に比較して低位となるハーネス溝の底部に水抜き孔が設けられているため、物品収納ボックスに入り込んだ水を効率良く外部に排出することができる。
請求項に記載の発明によれば、テーパ部が設けられている位置に水抜き孔が配置され、ハーネと水抜き孔との間に隙間を取り易くなるため、水抜き孔での排水性を高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、バッテリの下方のハーネス配索溝内にハーネスを収容して、バッテリとハーネスの占有スペースを狭めた上で、他の電装品をボックス状の電装品収納部の内部に集中配置したため、他の電装品の配線を容易化することができるとともに、物品収納ボックス内のスペース効率をさらに高めることができる。また、バッテリ収納部の上方を覆う蓋部材によって他の電装品をバッテリやハーネス等とともに保護することができる。
請求項に記載の発明によれば、バッテリがバッテリ収納部に横置きに配置されるため、バッテリの電極端子からのハーネスの引き出し長さを短くすることができる。
請求項に記載の発明によれば、物品収納ボックスがスイングユニット式のパワーユニットの上方に配置され、物品収納ボックス内のバッテリ収納部がパワーユニットの揺動中心の上方に位置されているため、バッテリ収納部の底壁を下方に突出させるようにしてハーネス配索溝を形成した場合であっても、パワーユニットの揺動中心の周囲にできるスペースを効率良く利用して、パワーユニットとバッテリ収納部の干渉を防止することができる。
この発明の一実施形態の鞍乗り型車両の側面図である。 この発明の一実施形態の鞍乗り型車両のシート下部分の分解斜視図である。 この発明の一実施形態の物品収納ボックスにバッテリを設置したときの平面図である。 この発明の一実施形態のバッテリ収納部の平面図である。 この発明の一実施形態のバッテリ収納部の図4のB−B断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態のバッテリ収納部を図3のA−A断面に対応する部分で破断した斜視図である。 この発明の一実施形態のバッテリ収納部の図4のC−C断面に対応する拡大断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左側方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ指すものとする。
図1は、鞍乗り型車両の一形態であるスクータ型の自動二輪車1の側面を示すものである。この自動二輪車1の車体フレームFは、前端にヘッドパイプ11が結合されるメインフレームパイプ12と、メインフレームパイプ12の後端に直交して結合されるクロスパイプ13と、クロスパイプ13の左右の端部に前端がそれぞれ結合される左右一対のリヤフレームパイプ14と、を備えている。
メインフレームパイプ12は、ヘッドパイプ11から後下がりに傾斜したダウンフレーム部12aと、ダウンフレーム部12aの後端からほぼ水平に後方に延出するロアフレーム部12bとからなる。
ヘッドパイプ11には、前輪WFの両側に配置される一対の脚部15と、これら脚部15の上端を連結するブリッジ部材16とを有するフロントフォーク17が回動操作可能に支持され、左右の脚部15の下端間に前輪WFが軸支されている。フロントフォーク17の上端にはバータイプの操向ハンドル18が結合されている。
左右のリヤフレームパイプ14の前部には、後輪WRの前方側に配置されるエンジンEと、後輪WRの左側方に配置されるベルト式無段変速機Mとからなるユニットスイング式のパワーユニットPが、リンク19を介して上下揺動可能に支持されている。また、後輪WRは、パワーユニットPの後部右側に回転可能に軸支され、左側のリヤフレームパイプ14とパワーユニットPの後部との間にはクッションユニット20が介装されている。
なお、図1中27,29は、リヤフレームパイプ14の上部に固定設置された物品収納ボックスと燃料タンクであり、28は、物品収納ボックス27と燃料タンク29の上方側に開閉可能に設けられた乗員着座用のシートである。また、48は、エンジンEの吸気管に接続されたエアクリーナであり、67は、エアクリーナ48とエンジンEの間に設けられて吸入空気量を調整するスロットルボディ、68は、エンジンで用いられる燃料を噴射するインジェクター、49は、エンジンEの排気管に接続されたマフラーである。
また、車体フレームF、エンジンE、物品収納ボックス27及び燃料タンク29は、合成樹脂製の車体カバー30によって覆われている。
車体カバー30は、ヘッドパイプ11周りを前方側から覆うフロントカバー31と、ヘッドパイプ11及びダウンフレーム部12a周りを後方側から覆うフロントインナーカバー32と、ダウンフレーム部12aの下部及びロアフレーム部12b周りを、下方及び左右から覆うアンダーカバー34と、このアンダーカバー34の上縁部間に渡ってロアフレーム部12b周りを上方から覆うステップフロア37と、このステップフロア37の後端部から起立するように設けられてシート28の前端部下側を前方側から覆うフロントセンターカバー38と、このフロントセンターカバー38の左右後方に連なるように設けられて左右のリヤフレームパイプ14、物品収納ボックス27及び燃料タンク29を側方から覆う左右のリヤサイドカバー36と、左右のリヤサイドカバー36の後部上縁部間に渡るように設けられてシート28の後端部下側を斜め上後方から覆うリヤセンターカバー39とを備えている。
図2は、シート28を前部側のヒンジ軸40を中心に持ち上げたときの車両のシート下部分を示す斜視図であり、図3は、このときのシート下の前部を拡大して示す平面図である。
これらの図に示すように、物品収納ボックス27と燃料タンク29の周囲を取り囲む車体カバー30(フロントセンターカバー38、リヤサイドカバー36、リヤセンターカバー39)の上端には、上方に開口する略楕円状のカバー開口30aが設けられ、シート28を閉じたときに、このカバー開口30aがシート28によって覆われるようになっている。
物品収納ボックス27は、カバー開口30aの前端側に配置され、カバー開口30aの内側でリヤフレームパイプ14(図1参照)にボルト固定されている。この物品収納ボックス27は、上方に開口するボックス本体41と、ボックス本体41の前端部に回動可能に支持され、ボックス本体41の上部を開閉するボックスカバー42と、を備えている。ボックス本体41は、前方側が先窄まりとなる略台形状の平面視形状に形成され、その前端側の上縁部に一対のヒンジアーム46が突設されている。このヒンジアーム46には、シート28とボックスカバー42の前端部が同軸にかつ回動可能に支持されている。
図4,図5は、ボックス本体41の単品図を示すものである。
これらの図にも示すように、ボックス本体41の底部には、ボックス本体41の内側前方側にバッテリ収納部43を形成する仕切り壁44が突設されている。バッテリ収納部43は、ボックス本体41の前壁41aと仕切り壁44とに囲まれ、上部に開口45を持つボックス形状に形成されている。バッテリ収納部43は、図2,図3に示すように、仕切り壁44の内側に電源用のバッテリ50と、スターターリレー51、バッテリカットリレー52、ヒューズ53等の電装品が設置され、その状態で開口45の上部が別体の蓋部材54によって閉塞されるようになっている。こうして蓋部材54によって上部を閉塞されるバッテリ収納部43は、ボックス本体41の周壁の高さ対して充分に低くなるように設定されている。そして、ボックス本体41内のバッテリ収納部43を除く残余の空間部は、ヘルメット等の大形の物品を収納することのできる物品収納空間となっている。
なお、物品収納ボックス27は、図1に示すように、ユニットスイング式のパワーユニットPの上方に配置されており、その内部のバッテリ収納部43は、パワーユニットPの揺動中心Qの上方に位置されている。
また、バッテリ収納部43の底壁43aには一対のバッテリ保持壁55が突設され、このバッテリ保持壁55の前面側にバッテリ50が配置されるようになっている。そして、バッテリ収納部43内のバッテリ保持壁55と仕切り壁44とに挟まれる領域は、スターターリレー51、バッテリカットリレー52、ヒューズ53等の電装品が収納される電装品収納部56とされている。なお、電装品収納部56の底部中央にはボス部70が突設され、蓋部材54がこのボス部70にクリップ止めされるようになっている。
図6は、ボックス本体41の一部を破断してバッテリ収納部43の内部を示した斜視図である。
同図にも示すように、バッテリ50は、電極端子57A,57Bの突設される蓋部58が車体後方側に向き、かつ最も長尺な辺が車幅方向に延出するように、バッテリ収納部43内に横置きに配置される。そして、バッテリ50は、このように横置きに配置された状態において、電極端子57A,57Bが車幅方向の両端位置で上向きに突出する。各電極端子57A,57Bには、対応する給電用のハーネス59A,59Bがバッテリターミナル60を介して接続される。
ところで、上述のようにバッテリ50が横置きに配置されるバッテリ収納部43の底壁43aには、バッテリ収納部43の車幅方向の一端から他端に渡るようにハーネス配索溝61が形成されている。このハーネス配索溝61は、バッテリ50の電極端子57A,57Bに近接するようにバッテリ収納部43内の後方寄り位置に配置され、一方の電極端子57Aに接続されるハーネス59Aの一部がその内部に収容されるようになっている。一方の電極端子57Aに接続されるハーネス59Aは、バッテリ収納部43の車幅方向の一側からハーネス配索溝61を通してバッテリ収納部43内の他側に引き回され、バッテリ収納部43の他側のハーネス引き出位置O(図3参照)から外部に引き出されるようになっている。また、他方の電極端子57Bに接続されるハーネス59Bは、電極端子57Bからハーネス引き出し位置Oに向かって直接引き回され、その引き出し位置Oから外部に引き出されるようになっている。つまり、一方のハーネス59Aは、一方の電極端子57Aの下方から他方の電極端子57Bの下方に渡るハーネス配索溝61を経由してハーネス引き出し位置Oに引き回され、その引き出し位置Oで他方のハーネス59Bと束ねるようにしてバッテリ収納部43の外側に引き出される。
なお、電装品収納部56内のスターターリレー51、バッテリカットリレー52、ヒューズ53等の電装品に接続されたハーネス62a,62b,62cも他方のハーネス59Bと同様に直接的に同じ引き出し位置Oに引き回されている。
また、ハーネス配索溝61のバッテリ50の下方に位置される領域は、上方に開口する略コ字状の基本断面形状とされているが、図4,図5,図7に示すように、この領域内の車幅方向に離間した2ヶ所では、ハーネス配索溝61の対向する上部両縁に係止突起63が設けられている。この各係止突起63は、図7に示すように、ハーネス配索溝61の内側方向(中心方向)に迫り出すように所定量突出し、その先端部が円弧状に湾曲して形成されるとともに、上面が底壁43aの上面と面一となっている。なお、図中64は、ハーネス配索溝61の底部の係止突起63の直下位置に成形時に型抜きの関係できた孔である。
ハーネス配索溝61は、底壁43a上のバッテリ50の載置される位置よりも車幅方向外側位置まで延出しており、バッテリ50よりも車幅方向外側に位置される両側部位にはテーパ部61aが設けられている。このテーパ部61aは、ハーネス配索溝61の底部の車体後方側(バッテリ50の電極端子57A,57Bの有る側)に配置されており、ハーネス配索溝61のこの部位においては、テーパ部61aにより開口から底部に向かって漸次幅狭となっている。
また、ハーネス配索溝61の両側のバッテリ50の載置される位置よりも車幅方向外側位置(テーパ部61aの形成される位置)の底部には、車体下方側に貫通する水抜き孔65が形成されており、バッテリ収納部43内に入り込んだ水をこの水抜き孔65から外部に排出するようになっている。
一方、蓋部材54は、前端部の離間した箇所に二つの係止爪71が形成されるとともに、後縁部のほぼ中央にクリップ(図示せず)の脚部が挿入されるクリップ孔72が形成されている。ボックス本体41の前壁41aには、蓋部材54の係止爪71が挿入される係合溝73が形成されており、蓋部材54は、前端側の係止爪71を対応する係合溝73に係合させた状態で後縁側のクリップ孔72にクリップが挿入され、そのクリップによって後縁部がボス部70に固定される。
以上の構成において、この自動二輪車1にバッテリ50を取り付ける場合には、シート28を持ち上げ、さらにボックスカバー42を持ち上げて物品収納ボックス27の上方を開口し、バッテリ収納部43の蓋部材54を取り外した後に、バッテリ50の一方のハーネス59Aをバッテリ収納部43の底壁43aのハーネス配索溝61に沿わせ、一部をハーネス配索溝61内に収容する
次に、この状態でバッテリ50をバッテリ収納部43の底壁43a上に横置きに設置し、その状態でハーネス配索溝61から引き出された一方のハーネス59Aをバッテリ50の一方の電極端子57Aに接続するとともに、バッテリ収納部43内のハーネス引き出位置Oから直接引き出された他方のハーネス59Bをバッテリ50の他方の電極端子57Bに接続する。この後に蓋部材54を再度取り付け、バッテリ50の取り付けを完了する。
また、バッテリ50やハーネス59A,59Bのメンテナンス時には、同様に蓋部材54を取り外し、さらに各電極端子57A,57Bに対するハーネス59A,59Bの接続を外した後にバッテリ50をバッテリ収納部43から取り外し、その後にハーネス59Aをハーネス配索溝内61から取り外す。
以上のように、この自動二輪車1で採用するバッテリ収納部構造は、一方のハーネス59Aが物品収納ボックス27の底部のハーネス配索溝61内に収容され、バッテリ50がハーネス配索溝61の開口を覆うようにその上方に配置されるため、シート28を持ち上げて物品収納ボックス27の上部を開き、その上方側からハーネス59A,59Bの脱着を容易に行うことができる。したがって、このバッテリ収納部構造を採用することにより、メンテナンス性を向上させることができる。
また、このバッテリ収納部構造においては、一方のハーネス59Aがバッテリ50の下方でハーネス配索溝61内に配置され、そのハーネス59Aがバッテリ50の前後や上部を占有しなくなることから、物品収納ボックス27内でのバッテリ収納部43の占有スペースを狭めることができる。
さらに、この実施形態の場合、バッテリ50がバッテリ収納部43内に横置きに配置されるため、バッテリ収納部43内におけるハーネス59A,59Bの引き回し長さを短くできるという利点がある。
また、この実施形態においては、バッテリ収納部43が上方に開口したボックス状に形成され、内部に一体に設けられた電装品収納部56にスターターリレー51やバッテリカットリレー52、ヒューズ53等の電装品を収納して、これらの上部がバッテリ50とともに蓋部材54によって覆われるため、他の電装品をバッテリ50に近接させて容易に配線することができるとともに、他の電装品も物品収納ボックス27内にコンパクトに配置することができる。また、他の電装品はバッテリ50やハーネス59A,59B等とともに蓋部材54によって保護される。
したがって、このバッテリ収納部構造を採用することにより、物品収納ボックス27内のスペース効率が高まり、物品収納ボックス27内の残余のスペースにヘルメット等の大型の荷物を、余裕をもって収納することが可能になる。
また、このバッテリ収納部構造の場合、ハーネス配索溝61内に配置したハーネス59Aの上方が剛性の高いバッテリ50によって覆われるため、ハーネス59Aに対する保護性能が高まるという利点がある。
また、このバッテリ収納部構造では、一方のハーネス59Aをハーネス配索溝61に通すことで、他方の電極端子57Bに接続された他方のハーネス59Bとともに一ヶ所に集合させることができるため、ハーネス59A,59Bの取り回しが容易になるという利点もある。
さらに、このバッテリ収納部構造においては、ハーネス配索溝61の上縁部に開口の内側に迫り出すように係止突起63が設けられているため、ハーネス59Aの配索時におけるハーネス配索溝61からの飛び出しを係止突起63によって規制することができる。このため、バッテリ50を設置する際に、バッテリ50の底面と、ハーネス配索溝61から飛び出したハーネス59Aとの干渉を未然に防止することができる。
また、この実施形態のバッテリ収納部構造では、ハーネス配索溝61のバッテリ50の外側位置に、電極端子57A,57B側からハーネス配索溝61の底部側に向かって下方傾斜するようにテーパ部61aが設けられているため、ハーネス59Aの移動や湾曲がテーパ部61aによって許容され、ハーネス59Aの配索が容易になるとともに、ハーネス59Aの取り回しの自由度も高まる。さらに、ハーネス59Aをハーネス配索溝61に脱着するときには、テーパ部61aがハーネス59Aをガイドするように機能するため、ハーネス59Aの脱着作業も容易化することができる。
さらに、テーパ部61aはバッテリ50の直下から外れる位置にのみ設けられているため、ハーネス59Aをハーネス配索溝61に収納した後には、ハーネス59Aがハーネス配索溝61の中央側で動き難くなり、この点でもハーネス59Aの取り回し作業が容易になる。
またさらに、このバッテリ収納部構造においては、バッテリ収納部43内の他の部位よりも低いハーネス配索溝61の底部に水抜き孔65が設けられているため、物品収納ボックス27内に入り込んだ水を効率良く外部に排出することができる。
特に、この実施形態の場合、ハーネス配索溝61のうちでもテーパ部61aの設けられている位置の底部に水抜き孔65が設けられているため、テーパ部61aでハーネス59Aを底部からずらし、ハーネス59Aが水抜き孔65を狭めるのを抑制することができる。したがって、これにより排水性を高めることができる。
また、この実施形態の構造においては、物品収納ボックス27がスイングユニット式のパワーユニットPの上方に配置され、物品収納ボックス27内のバッテリ収納部43がパワーユニットPの揺動中心Qの上方に位置されているため、バッテリ収納部43の底壁43aの一部がハーネス配索溝61の形成によって下方に突出するにも拘わらず、パワーユニットPの揺動中心Qの周囲にできるスペースを有効利用し、パワーユニットP上のスロットルボディ67やインジェクター68等の突出部分がバッテリ収納部43と干渉するのを防止することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、この発明にかかるバッテリ収納部構造をスクータ型の自動二輪車に適用したが、三輪または四輪の鞍乗り型車両に適用することも可能である。
27…物品収納ボックス
28…シート
30…車体カバー
43…バッテリ収納部
43a…底壁
45…開口
50…バッテリ
51…スターターリレー(電装品)
52…バッテリカットリレー(電装品)
53…ヒューズ(電装品)
54…蓋部材
56…電装品収納部
57A,57B…電極端子
59A,59B…ハーネス
61…ハーネス配索溝
61a…テーパ部
63…係止突起
65…水抜き孔
E…エンジン
M…ベルト式無段変速機(変速機)
Q…揺動中心
P…パワーユニット

Claims (6)

  1. 乗員着座用のシート(28)によって上部を開閉される物品収納ボックス(27)を備え、該物品収納ボックス(27)の側方を車体カバー(30)で覆う鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造において、
    前記物品収納ボックス(27)の底部にバッテリ収納部(43)が設けられ、
    このバッテリ収納部(43)の底壁(43a)に、上方に開口するハーネス配索溝(61)が形成されて、バッテリ(50)に接続されるハーネス(59A)がこのハーネス配索溝(61)内に収容され、
    前記ハーネス配索溝(61)の開口が前記バッテリ(50)によって覆われ、
    前記ハーネス配索溝(61)は、前記バッテリ収納部(43)の底壁(43a)上の、前記バッテリ(50)の一方の電極端子(57A)側の下方から他方の電極端子(57B)側の下方に渡って設けられ、
    前記バッテリ(50)の下方に位置される前記ハーネス配索溝(61)の上縁部位置には、当該ハーネス配索溝(61)の内側方向に向かって突出する係止突起(63)が設けられ、
    前記ハーネス配索溝(61)のうちの、前記係止突起(63)よりも外側、かつ前記バッテリ(50)よりも外側位置には、前記ハーネス(59A)の引き出し方向の開口端から底部に向かって漸次幅狭となるテーパ部(61a)が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造。
  2. 前記ハーネス配索溝(61)のうちの、前記バッテリ収納部(43)の車幅方向の端部近傍の底部位置には、水抜き孔(65)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造。
  3. 前記水抜き孔(65)は、前記テーパ部(61a)が設けられる位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造。
  4. 前記バッテリ収納部(43)は、上方が開口したボックス状に形成されるとともに、内部に他の電装品(51,52,53)を収容する電装品収納部(56)を一体に備え、当該バッテリ収納部(43)の上方の開口が開閉可能な蓋部材(54)によって覆われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造。
  5. 前記バッテリ(50)は、前記バッテリ収納部(43)に横置きに配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造。
  6. 前記物品収納ボックス(27)は、エンジン(E)と変速機(M)が後輪(WR)とともに車体に揺動可能に支持されるユニットスイング式のパワーユニット(P)の上方に配置され、前記バッテリ収納部(43)は、前記パワーユニット(P)の揺動中心(Q)の上方に位置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のバッテリ収納部構造。
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