JP3691110B2 - 受光素子およびその基板への固定方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は受光部の位置および向きを基板に対して正確に位置決めすることができる受光素子およびその基板への固定方法に関する。さらに詳しくは、リードのフォーミング形状の改良により簡単、かつ、正確に受光部の位置を位置決めすることができる受光素子およびその基板への固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置など各種小型電子部品は樹脂でモールドされたパッケージから外部回路との接続用のリードが延出され、そのリードを回路基板に挿入して適当な長さのところでハンダづけなどにより電気的に接続して使用されている。これらの電子部品のリードは外部回路との電気的接続がえられればよいため、回路基板にハンダづけする際、電子部品の傾きとか高さについては余り考慮されず、ハンダづけのし易い状態で基板のスルーホールに電気的に接続して固定されることのみに観点がおかれている。
【0003】
一方、受光素子では、たとえばリモートコントロールなどに用いられるばあい、受光素子の受光部が、外部からの送信光を受光できるように、電気機器の筐体の窓部に正面を向いて位置するように基板に取りつけられるとともにそのリードが外部回路に接続されなければならない。そのため正確な位置合わせを必要とする受光素子の基板への取りつけは図4に示されるように、ケースを用いて位置決めをする方法が用いられている。
【0004】
図4(a)は樹脂により形成されたケース21に受光素子1を組立てて基板に固定する方法で、図4(b)はケース22が金属板の板金加工により形成された例である。このケース21、22の窓部21a、22aが受光素子1の受光部2aと一致するようにケース21、22はその内形が受光素子1の外形に合わせて形成されているため、ケース21、22の中に受光素子1を挿入すれば、ケース21、22と受光素子1とは正確に位置決めされる。ケース21、22には基板との固定用爪21b、22bが形成されており、基板に設けられたケース固定用孔13に嵌め込むことにより正確な高さおよび向きで基板に取りつけられる。受光素子1は、その位置はケース21、22により決められ、基板のスルーホール12に挿入されたリード3、4、5がハンダづけされることにより外部回路と電気的に接続されて組立てられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
受光部の位置を正確に位置決めしなければならない受光素子を回路基板に取りつけるには前述のように、位置決めのためのケースを用いなければならない。そのため、ケースの部品代がコストアップになるとともに、回路基板にケース用のスペースを必要とし、電子機器の小型化の妨げになるという問題がある。
【0006】
本発明はこのような問題を解決し、ケースを使用しなくてもリードだけで受光部の正確な位置決めをすることができるリードフォーミングが施された受光素子およびその基板への固定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の受光素子は、(a)パッケージの一面から3本のリードが一列に並んで延出し、(b)該一列に並んだリードにより形成される平面に対して前記3本のリードの両端の2本と真中の1本がそれぞれ反対方向に前記パッケージの一面から一定の長さの第1の屈曲部で折り曲げられ、(c)前記3本のリードはそれぞれ第1の屈曲部からさらに一定の長さの第2の屈曲部で前記リードの延出方向に折り曲げられ、(d)該第2の屈曲部からジグザグ形状になるように、第3の屈曲部を有し各リードの先端が基板のスルーホールに挿入し易い方向になるように折り曲げられ、前記リードの各々は前記第2の屈曲部の外周と第3の屈曲部の外周との距離が前記スルーホールの直径より大きくなるように第3の屈曲部が設けられることにより、前記第2の屈曲部の内側2箇所と該第2の屈曲部の外側とを基板のスルーホールに接触させて、受光面の高さおよび向きを正確に位置決めし得る構造に形成されている。
【0009】
本発明の受光素子の固定方法は、請求項1記載の受光素子を基板のスルーホールに固定する方法であって、
(e)第2の屈曲部の内側の第1の屈曲部側の第1の固定点を基板表面のスルーホール端面と接触させ、
(f)第2の屈曲部の外周部の第2の固定点を前記スルーホールの内周壁と接触させ、
(g)第2の屈曲部の内側の第3の屈曲部側の第3の固定点を前記基板裏面のスルーホール端面と接触させる
ことにより前記基板に受光素子を固定するものである。
【0010】
【作用】
本発明の受光素子によれば、一列に並んだ3本のリードの両端の2本と真中の1本が第1の屈曲部で互いに逆方向に折り曲げられているため、3本のリードで相互に支えられる形となって傾きが生じない。さらに第2、第3の屈曲部でジグザグ形状に折り曲げられているため、第2の屈曲部の外周部とスルーホールの内周壁および第2の屈曲部の内側で第1および第3の屈曲部側に僅かに離れた2箇所でスルーホールの基板表面側および裏面側と固定され、高さも正確に位置決めされる。この屈曲部およびその曲げ方向はリードのフォーミング機により正確な長さにフォーミングすることができる。そのため、受光素子の各リードを回路基板などの基板のスルーホールに挿入するだけで、高さおよび向きが正確に位置決めされ、また傾きも生ぜず、電子機器の筐体に対する基板の位置は正確に取りつけられるため、筐体の受光用窓と正確に位置合わせをすることができる。
【0011】
また、本発明の受光素子の固定方法によれば、前記リードフォーミングされた受光素子のリードを回路基板のスルーホールに挿入して第2の屈曲部の外周部である第2の固定点と第2の屈曲部の内側の両サイドの第1および第3の固定点を用いてスルーホールの内周壁およびスルーホールの基板表面側と裏面側の端面に接触させて固定するため、常に同じ高さで固定されるとともに、受光部の傾きとか回転が生じないで正確に固定することができる。
【0012】
【実施例】
つぎに、図面を参照しながら本発明の受光素子およびその基板への固定方法について説明する。
【0013】
図1は本発明の受光素子の一実施例の斜視図、図2(a)は本発明の受光素子の基板への固定方法を説明する図、図2(b)は(a)のさらなる拡大説明図である。
【0014】
本発明の受光素子1は図1に示されるようにパッケージ2の一面(底面)から3本のリード3、4、5が一列に配列されて延出し、底面から一定の長さLの第1の屈曲部3a、4a、5aで両端のリード3、5と真中のリード4とが3本のリード3、4、5で形成される面に対してそれぞれ逆方向になるように折り曲げ角度δで折り曲げられ、さらに第1の屈曲部3a、4a、5aからそれぞれ一定の長さMの第2の屈曲部4b、5bで前記リードの延出方向にジグザグ形状を形成できるように、角度θに折り曲げ、ついで第3の屈曲部4c、5cおよび第4の屈曲部4d、5dでそれぞれ折り曲げてジグザグ形状が形成されている(リード3の第2、第3、第4の屈曲部は図示されていないが、リード5と同じ形状に折り曲げられている)。各リード3、4、5の先端Eは、パッケージ2の底面から延出するリード3、4、5の方向と同じ方向または3本のリード3、4、5で形成される面側に向く方向になるようにし、回路基板などの基板のスルーホール12に挿入し易く形成されている。リードの折り曲げ長さL、Mなどは用途に応じて一定の長さに定められる。
【0015】
さらに、図2(b)に示されるように、パッケージから延出されるリード列の面Pと垂直な面内における第2の屈曲部5bの外周と第3の屈曲部5cの外周との距離Sはスルーホール12の直径dよりも大きくなるように形成されることにより固定が確実にできるとともに、引き抜きの力に対しても強固となる。
【0016】
各リード3、4、5(ただし、リード3は図示されていない)の折り曲げ部と基板11のスルーホール12により固定される部分の拡大説明図が図2(a)および(b)に示されている。図2(a)および(b)には一部のリードのみが図示されているが、他のリードも同様(リード3と5は同じ形状で、リード4はリード3、5とリード列の面に対して対称形)である。本発明の受光素子1の各リードは、図2(a)に一部リード5が示されるように、第2の屈曲部5bの内側の近傍の2点(第1の固定点Aと第3の固定点C)および第2の屈曲部5bの外周部の1点(第2の固定点B)の3点とスルーホールの内周壁および両端面とで固定される。
【0017】
すなわち、第2の屈曲部5bの内側で第1の屈曲部5a側の第1の固定点A(第2の屈曲部5bの中心F(図2(b)参照)から通常0.4〜0.5mm程度の点)と基板11の表面のスルーホール12の端面とが接触し、第2の屈曲部5bの外周部の第2の固定点Bがスルーホール12の内周壁と接触し、第2の屈曲部5bの内側で第3の屈曲部5c側の第3の固定点C(基板の厚さが1.5〜1.6mm程度のばあい、第2の屈曲部5bの中心Fから通常1.3〜1.4mm程度の点)が基板11の裏面のスルーホール12の端面と接触することにより3点の固定点でリード5は固定されている。しかも、第2の屈曲部5bの外周と第3の屈曲部5cの外周Dとにおけるパッケージから延出するリードで形成される平面Pと垂直な面内における距離Sがスルーホール12の直径dより大きくなるように折り曲げられていることにより、リード5を引き抜こうとしても第3の屈曲部5cの外周部Dにより阻止され、またさらにリード5を突込もうとしても第1の固定点Aによりそれ以上奥には進まず、安定して固定される。さらに両端部のリード3(図1参照)、5と真中のリード4とがリード列の面に対して反対方向に折り曲げられ両側から基板11をかかえ込むようにして保持されるため、前後への傾きも生ぜず、高さ、向きとも安定した固定がえられる。この状態でスルーホール12内および回路基板の配線とハンダづけすることにより電気的にも機械的にもしっかりと固着される。
【0018】
図3には本発明の受光素子の固定方法の応用例が示されている。すなわち、本発明によれば、ケースを使用しないでリードのみで受光素子を基板に正確に固定することができるため、たとえば基板11の受光素子1の取付場所と筐体の受光窓とが離れているばあいでも、延出するリード3を長くしておく(図3(a)参照)ことにより、容易に筐体の受光窓に合わせることができる。また、基板11と筐体の受光窓との間隔が離れているばあいでも、延出するリード3を長くして図3(b)に示されるようにそのリードを折り曲げることにより筐体の受光窓に受光素子1の受光部2aを合わせることができる。さらに、基板11の向きと筐体の受光窓の方向とが合わないときでも、延出するリード3を長くして図3(c)に示されるようにリード3を曲げて対応することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、受光素子のリードの先端部に第1から第4の屈曲部が設けられるとともに、3本のリードの両端の2本と真中の1本とが、リード列の面に対して対称になるように各リードがフォーミングされているため、基板のスルーホールに差し込むだけで、安定に固定できる。しかも各リードの屈曲部はフォーミング機により同じ長さのところに形成でき、同じ角度でフォーミングされるため、基板に差し込むだけで受光素子の受光部が同じ高さで同じ向きになるように正確に固定される。
【0020】
その結果、組立工数が簡単で作業工数を低減できるとともに、ケースを必要とせず部品点数を減らすことができ、電子機器のコストダウンに寄与する。しかもケースのスペースも不要で電子機器の小型化を達成することができる。さらに、ケースが不要であるため、電子機器の回路基板の配設場所と受光窓との自由度も大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受光素子の一実施例の斜視説明図である。
【図2】図1の受光素子のリードを基板のスルーホールに固定した状態を示す説明図である。
【図3】本発明の受光素子の固定方法の応用例を示す図である。
【図4】従来の受光素子の固定方法の説明図である。
【符号の説明】
1 受光素子
2 パッケージ
2a 受光部
3、4、5 リード
3a、4a、5a 第1の屈曲部
4b、5b 第2の屈曲部
4c、5c 第3の屈曲部
4d、5d 第4の屈曲部
11 基板
12 スルーホール
Claims (2)
- (a)パッケージの一面から3本のリードが一列に並んで延出し、
(b)該一列に並んだリードにより形成される平面に対して前記3本のリードの両端の2本と真中の1本がそれぞれ反対方向に前記パッケージの一面から一定の長さの第1の屈曲部で折り曲げられ、
(c)前記3本のリードはそれぞれ第1の屈曲部からさらに一定の長さの第2の屈曲部で前記リードの延出方向に折り曲げられ、
(d)該第2の屈曲部からジグザグ形状になるように、第3の屈曲部を有し各リードの先端が基板のスルーホールに挿入し易い方向になるように折り曲げられ、
前記リードの各々は前記第2の屈曲部の外周と第3の屈曲部の外周との距離が前記スルーホールの直径より大きくなるように第3の屈曲部が設けられることにより、前記第2の屈曲部の内側2箇所と該第2の屈曲部の外側とを基板のスルーホールに接触させて、受光面の高さおよび向きを正確に位置決めし得る構造に形成されてなる受光素子。 - 請求項1記載の受光素子を基板のスルーホールに固定する方法であって、
(e)第2の屈曲部の内側の第1の屈曲部側の第1の固定点を基板表面のスルーホール端面と接触させ、
(f)第2の屈曲部の外周部の第2の固定点を前記スルーホールの内周壁と接触させ、
(g)第2の屈曲部の内側の第3の屈曲部側の第3の固定点を前記基板裏面のスルーホール端面と接触させる
ことにより前記基板に受光素子を固定する受光素子の固定方法。
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JP12004195A JP3691110B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 受光素子およびその基板への固定方法 |
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JPH08316502A JPH08316502A (ja) | 1996-11-29 |
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- 1995-05-18 JP JP12004195A patent/JP3691110B2/ja not_active Expired - Fee Related
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