JP3677792B2 - 蓋体の開閉装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、押圧などの手動操作により蓋体が押し上げられて簡単に開けられるようにした蓋体の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図21および図22に示すように、電子機器などの本体310と、押圧操作自在な係止部材320と、該係止部材320を所定位置に復帰させる復帰用ばね330と、前記係止部材320によって閉じた状態に係止される蓋体340とを備えた電子機器などの蓋体の開閉装置300が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の蓋体の開閉装置300は蓋体340を開く方向に押し上げる押上げ手段を備えていなかったので、押圧部121を押して係止部材320による蓋体340の係止を解除しても、そのままでは蓋体340は開かないので、爪先等でこじるようにして開けなければならず、片手で開けるときなどに極めて面倒だという問題があった。
【0004】
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、係止部材による蓋体の係止の解除に伴って蓋体が自発的に開く蓋体の開閉装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、装置本体と、この装置本体に対して開閉可能に取り付けられた、第1の係止部を有する蓋体と、前記装置本体に設けられ、前記蓋体の開閉時に前記第1の係止部が出入される開口部と、前記装置本体に対して押圧可能に設けられた押圧部と、この押圧部を押圧操作方向とは逆の方向に常時付勢する付勢手段と、前記押圧部に設けられ、前記蓋体が閉じられる際に前記開口部に挿入された前記第1の係止部と係合して当該蓋体を前記装置本体上に被着させ、前記押圧部が押圧操作された際に前記第1の係止部との係合を解除する第2の係止部を有する係止手段と、折曲形成された基部と自由端部とから成り、前記基部は前記係止手段に固定され、前記自由端部は前記蓋体の開放時に前記開口部中に位置し、前記蓋体が閉じられる際に前記開口部に挿入された前記第1の係止部によって押し下げられることで弾性変形し、前記第1の係止部と前記第2の係止部との係合状態が解除された際に弾性復帰力によって前記開口部中の所定位置に復帰して前記第1の係止部を前記第2の係止部から離間させる押上げ手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記押上げ手段は、前記係止手段に取り付けられたばねで構成されている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の発明において、前記第1の係止部の下端及び前記第2の係止部の上端には傾斜部が形成されており、前記蓋体が閉じられる際に、前記第1の係止部の下端に形成された傾斜部と前記第2の係止部の上端に形成された傾斜部とが当接し、前記係止部材を前記押圧操作方向に逃がすことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、前記押上げ手段が、前記蓋体が前記装置本体上に被着されている際に、前記蓋体の第1の係止部と前記係止手段の第2の係止部との係合状態を保持するように構成されている。
【0012】
【作用】
請求項1に記載の発明によれば、押圧部の押圧操作によって係止手段による蓋体の係止が解除された際に、押上げ手段の自由端部側が、蓋体の開閉時に第1の係止部が出入される開口部中の所定位置に復帰し、第1の係止部を第2の係止部から離間させることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、係止手段による蓋体の係止の解除が行われると、係止手段に取り付けられたばねにより蓋体が押し上げられて自発的に開く。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、蓋体が閉じられる際に、第1の係止部の下端に形成された傾斜部と第2の係止部の上端に形成された傾斜部とが当接し、係止部材を前記押圧操作方向に逃がすことができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、蓋体が装置本体上に被着されている際には、押上げ手段は、蓋体の第1の係止部と係止手段の第2の係止部との係合状態を保持する。
【0018】
【実施例】
〔第1実施例〕
図1〜図4にはこの発明に係る蓋体の開閉装置の第1実施例を示す。これらのうち、図1はこの発明に係る蓋体の開閉装置が適用された電子機器の蓋体が閉められた状態を示す全体斜視図、図2はその蓋体が開けられた状態を示す全体斜視図、図3は蓋体の開閉装置の係止状態を示す部分縦断側面図、図4は蓋体の開閉装置の係止が解除された状態を示す部分縦断側面図である。
【0019】
この電子機器2は、図1および図2に示すように、電子機器等の装置本体21と、該装置本体21に支軸22を軸芯として開閉自在(回動自在)に取り付けられた蓋体23によって構成されている。
この電子機器2の蓋体23の自由端側とこの自由端側と対応する装置本体21部分に、この発明に係る蓋体の開閉装置10が設けられている。
【0020】
この蓋体の開閉装置10は、図3および図4に詳しく示すように、装置本体21と、係止手段としての係止部材11と、蓋体23と、該蓋体23に設けられた第1の係止部としての係止片231と、前記係止部材11に復帰力を付与する付勢手段13と、前記蓋体23に押上げ力を付与する押上げ手段14とを備えている。
装置本体21は、例えば、電子機器や時計などの本体部分からなり、その形状や構造は、どのように構成してもよい。
【0021】
この装置本体21の一側部内に、前記係止部材11が外部からの手動操作(押圧操作も含む)によって摺動自在に収納されている。
この係止部材11は、前記蓋体23を閉じた状態に係止させ得る第2の係止部111と、外部から押圧操作を行わせるための押圧部112とが一体的に形成されたものである。そして、その第2の係止部111は前記装置本体21の上側開口部251中に位置せしめられ、押圧部112は前記装置本体21の側部側開口部252から一部外方に突出せしめられている。
【0022】
付勢手段13は、前記係止部材11に所定位置(蓋体23を係止し得る位置)方向への移動復帰力を与えるもので、装置本体21と係止部材11の奥側端部との間に多少圧縮された状態に装着されていて、係止部材11に図3および図4中左方向への復帰力を付与している。
【0023】
この付勢手段13は、この実施例の場合、コイルスプリングによって構成しているが、それだけに限定せず、弾性材(ばね、ゴムなどを含む)など、どのようなもので構成してもよい。
【0024】
押上げ手段14は前記蓋体23に押上げ力を付与して自発的に開かせるもので、例えば折曲した金属製のばね(例えば、板ばね)によって構成されている。そして、この押上げ手段14の基部141側が前記係止部材11に固定される一方、その自由端側が装置本体21の上側開口部251中に位置せしめられている。
【0025】
蓋体23は前記装置本体21の一部を覆うもので、図1および図2に示すように、支軸22を軸心として開閉(回動)自在に取り付けられている。
この蓋体23の自由端側には図2〜図4に示すように前記第1の係止部として例示する係止片231が形成されている。
この係止片231は前記係止部材11の第2の係止部111と係合して前記蓋体23を閉じた状態に係止するもので、第2の係止部111と係合し得る鉤状形状に形成されている。
【0026】
この実施例に係る蓋体の開閉装置10は上記のように構成されていて次のように動作する。
先ず、蓋体の開閉装置10により、図1および図3に示すように蓋体23が閉じられている状態について説明すると、図3に示すように、係止部材11が付勢手段13により所定位置に復帰され、係止部材11の第2の係止部111が蓋体23の係止片231に係合している。この時、蓋体23の第1の係止部を圧接している押上げ手段14の自由端部142には、係止片231を押し上げる力が働いているので、第2の係止部111と係止片231との係合を一層強固なものにしている。そして、押上げ手段14の自由端部142が、蓋体23の係止片231の下端部に押し下げられることにより、自らの弾性力に抗して図3に示すように下降変形した状態になっている。
【0027】
この状態で、図3に矢印を付して示すように押圧部112を右方に押圧すると、係止部材11およびこれに取り付けられている押上げ手段14が付勢手段13の力に抗して右方に移動する。この移動に伴い、係止部材11の第2の係止部111による蓋体23の係止片231の係止が解除される。この解除と同時に、蓋体23が係止片231を介して押上げ手段14の自由端部142により上昇力を付与されることによって、図4に示すように開かれる。
【0028】
このように、係止部材11を押圧することによって係止部材11による蓋体23の係止を解除するだけで、蓋体23が押上げ手段14により押し上げられて図4に示すように開かれるので、従来のように係止部材による蓋体の係止の解除後に蓋体を爪先等でこじ開けなくて済み、蓋体の開放がワンタッチで簡単に行われるものとなる。
【0029】
蓋体23を閉めるときには、蓋体23を図4に示す状態から押し下げれば、蓋体23の係止片231の傾斜部232が係止部材11の第2の係止部111の傾斜部113に当たって係止部材11を図4中右方に逃がすとともに、その係止片231の下端部で押上げ手段14の自由端部142を押し下げながら、蓋体23が下降する。そして、蓋体23の係止片231が係止部材11の第2の係止部111に係合し得る位置まで下降した時点で、係止部材11が付勢手段13により図3に示す所定位置に復帰されて、係止部材11の第2の係止部111が蓋体23の係止片231に係合する。この係合によって、蓋体23が係止部材11によって閉じられた状態となる。
【0030】
この実施例の蓋体の開閉装置10によれば、手動操作によって蓋体23の係止が解除されると、付勢手段13により、蓋体23が押し上げられ、蓋体23が自発的に開くので、係止の解除後に蓋体23を爪先等でこじ開けなくて済み簡単に開くことができる。
【0031】
〔第2実施例〕
図5〜図7にはこの発明の第2実施例を示す。それらのうち、図5は蓋体が閉められた状態、図6は係止手段が押圧されて移動した状態、図7は係止手段による蓋体の係止が解かれた状態をそれぞれ示す蓋体の開閉装置の部分縦断側面図である。
【0032】
この実施例では、蓋体の押上げ手段として、係止部材31の下部位に弾性押上げ片が一体成形されている。
他の部分の技術的思想上の構成は、第1実施例におけると同様であるので、第1実施例におけると同じ符号を付して重複説明は避け、弾性押上げ片を有する係止手段について説明する。
【0033】
この実施例の係止部材31には、第1実施例の係止部材11に取り付けられた板ばね14の代わりに、第2の係止部111の前方(図5中左方)斜め下方に蓋体23を押し上げる弾性押上げ片113が合成樹脂等により一体成形されている。
弾性押上げ片113は図5に示すようにその先端側(図5中左側)が斜め上向きに設けられている。
【0034】
このように構成された係止部材31を採用した第2実施例の蓋体の開閉装置30により、図5に示すように蓋体23が閉じられている状態から、図7に示すように開かれた状態に至る過程について説明すると、次のようになる。
【0035】
図5に示すように蓋体23が閉じられた状態においては、付勢手段13により係止部材31が所定位置に復帰されて、係止部材31の第2の係止部111が蓋体23の係止片231に係合し、係止部材31により蓋体23が閉じられた状態にある。この時、弾性押上げ片113は同図に示すように蓋体23の係止片231の外側下端部から上方に回り込むが如き状態になって蓋体23の係止片231を押し上げている。。
【0036】
この状態で図6に示す如く押圧部112を押圧すると、係止部材31が付勢手段13の力に抗して右方に移動する。その移動の過程で、弾性押上げ片113の先端側上向き部が下降変形しながら蓋体23の係止片231の下側に至る。
【0037】
その状態より、押圧部112をさらに押圧して係止部材31を右方に移動させると、図7に示すように第2の係止部111による係止片231の係止が解かれる。と同時に、弾性押上げ片113により係止片231が上方に押し上げられて蓋体23が上昇されて開く。
【0038】
この実施例によれば、蓋体23に押上げ力を与える押上げ手段が弾性押上げ片113として係止部材31に一体成形されているので、第1実施例における発明の効果が得られる他、別個に作った押上げ手段を係止部材に取り付ける手間がかからないし、部品点数も減る。
【0039】
〔第3実施例〕
図8〜図10にはこの発明の第3実施例を示す。それらのうち、図8は蓋体が閉められた状態、図9は係止部材41が押圧されて移動した状態、図10は係止部材41による蓋体23の係止が解かれた状態をそれぞれ示す蓋体の開閉装置の部分縦断側面図である。
【0040】
この実施例では、蓋体の押上げ手段として、係止部材41の係止部の斜め下方に、係止手段の手動操作時に、前記蓋体の前記係止片231の下端部に接触して前記係止片231に押上げ力を付与する傾斜部が形成されている。
【0041】
他の部分の技術的思想上の構成は、第1実施例におけると同様であるので、第1実施例におけると同じ符号を付して重複説明は避け、蓋体に押上げ力を付与する傾斜部の形成された係止部材について説明する。
【0042】
この実施例の係止部材41には、第2の係止部111の斜め下方に、係止部材41の押圧操作時に蓋体23の係止片231の下端部に接触して蓋体23の係止片231に押上げ力を付与する傾斜部114が形成されている。
【0043】
このように構成された係止部材41を採用した第3の実施例の蓋体の開閉装置40により、図8に示すように蓋体23が閉じられている状態から、図10に示すように開かれた状態に至る過程について説明すると、次のようになる。
【0044】
図8に示すように蓋体23が閉じられた状態においては、付勢手段13により係止部材41が所定位置に復帰されて、係止部材41の第2の係止部111が蓋体23の係止片231に係合し、係止部材31により蓋体23が閉じられた状態にある。そして、傾斜部114が蓋体23の係止片231から離れた状態となっている。
【0045】
この状態で図9に示す如く押圧部112を左方に押圧すると、係止部材41が付勢手段13の力に抗して左方に移動する。その移動の過程で、傾斜部114が蓋体23の係止片231の下端部と接触する。
【0046】
その状態より、押圧部112をさらに押圧して係止部材41を左方に移動させると、図10に示すように第2の係止部111による係止片231の係止が解かれる。と同時に、傾斜部114により係止片231が上方に押し上げられ蓋体23が上昇されて開く。
【0047】
この実施例によれば、係止部材41の第2の係止部111の斜め下方に、係止部材41の押圧操作時に、蓋体23の係止片231の下端に接触して係止片231に押上げ力を付与する傾斜部114が形成されているので、第1実施例における発明の効果が得られる他、ばねや弾性片等によって蓋体23を押し上げるのに比べ壊れにくい。また、傾斜部114は係止部材41に一体成形されているので、別個に作った押上げ手段を係止部材に取り付ける手間が省ける。
【0048】
〔第4実施例〕
図11〜図20にはこの発明の第4実施例を示す。それらのうち、図11は蓋体を開いた状態を示す蓋体の開閉装置の平面図、図12は本体の内部を底側から見上げた平断底面図、図13はその部分平断底面図、図14は図13のA−A断面図、図15は係止部材の平面図、図16は図15のB−B断面図である。また、図17は本体の部分平断底面図、図18は図17のC−C断面図、図19は本体の部分平断底面図、図20は図19のD−D断面図である。
【0049】
この実施例では、付勢手段としての弾性付勢片(弾性片)と、押上げ手段としての弾性押上げ片が係止部材に一体成形されている。
他の部分の技術的思想上の構成は、第1実施例におけると同様であるので、第1実施例におけると同じ符号を付して重複説明は避け、自らに所定位置への復帰力を与え付勢手段と蓋体に押上げ力を付与する押上げ手段とを備えた係止部材について説明する。
【0050】
この実施例の係止部材51は第1〜第3実施例のものとは大分形が異なるが、それら実施例におけると同様、蓋体23の係止片231と係合し得る第2の係止部111と押圧部112とを備えている。
【0051】
この係止部材51の基部側左右には、付勢手段としての弾性付勢片511、511が一体成形されている。これら弾性付勢片511、511は係止部材51と同じ材質の合成樹脂又は金属など、弾性変形可能な材質のもので作られている。
【0052】
また、この係止部材51の第2の係止部111と押圧部112との間の左右の側壁部に弾性押上げ片512、512が一体成形されている。これら弾性押上げ片512、512はそれらの自由端側が第2の係止部111と押圧部112との間の空間中の中央近くまで延び、図16に示すようにそれらの基部側が低く自由端側が高くなっている。これら弾性押上げ片512、512は係止部材と同じ質材の合成樹脂又は金属など、弾性変形可能な材質のもので作られている。
【0053】
このように構成された係止部材51は第13図に示すように、左右の弾性付勢片511、511が装置本体21内に設けられた左右一対ずつの支持片211−212間に位置せしめられた状態で組み込まれている。
【0054】
このように構成された係止部材51を採用した第4実施例の蓋体の開閉装置50により、図14に示すように蓋体23が閉じられている状態から、図20に示すように開かれた状態に至る過程について説明すると、次のようになる。
【0055】
図13および図14に示すように蓋体23が閉じられた状態においては、弾性付勢片511、511が図13に示すように左右に真直ぐ延びることにより係止部材51が所定位置に復帰されて、係止部材51の第2の係止部111が蓋体23の係止片231に係合し、係止部材51により蓋体23が閉じられた状態にある。このとき、係止部材51の弾性押上げ片512、512の自由端側は図14に示すように蓋体23の係止片231の下端により弾性力に抗して押し下げられた状態になっている。
【0056】
この状態で図17および図18に示す如く押圧部112を押圧すると、係止部材51が図17に示す如くその弾性付勢片511、511を弾性変形させながら装置本体21内方向に移動して、図18に示すように第2の係止部111による係止片231の係止が解かれる。と同時に弾性押上げ片512、512により係止片231が上方に押し上げられて蓋体23が上昇されて開く。
その開いたときに、押圧部112の押圧を解除すれば、係止部材51はその弾性付勢片511、511の弾性復帰力により所定位置に復帰される。
【0057】
この実施例における係止部材51には、該係止部材51に所定位置への復帰力を与える付勢手段512、512と蓋体23に押上げ力を付与する弾性押上げ片512、512が一体成形されているので、上記第1実施例におけると同様の効果が得られる他、付勢手段および押上げ手段を係止部材と別個に作らなくて済み、その分部品点数が減り、また製造工程も簡素化できる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、押圧部を押圧操作させると、蓋体側に設けられた第1の係止部と装置本体側に設けられた第2の係止部との係合状態が解除され、押上げ手段の自由端部側が蓋体の開閉時に第1の係止部が出入される開口部中の所定位置に復帰して、第1の係止部を第2の係止部から離間させることができる。したがって、指先等で蓋体をこじ開けなくても済み、片手でも開閉操作することができる。
【0060】
請求項2に記載の発明によれば、係止手段による蓋体の係止の解除が行われると、係止手段に取り付けられたばねにより蓋体が押し上げられて開かれるので、爪先等でこじ開けなくて済み、片手でも開閉操作ができる。
【0061】
請求項3に記載の発明によれば、蓋体が閉じられる際に、第1の係止部の下端に形成された傾斜部と第2の係止部の上端に形成された傾斜部とが当接し、係止部材を前記押圧操作方向に逃がすことができる。
【0064】
請求項4に記載の発明によれば、係止手段の第2の係止部と蓋体の第1の係止部とが係合状態にあるとき、押上げ手段は第1の係止部を押し上げる力が働いているので、第1と第2の係止部の係合を一層強固なものにする。すなわち、蓋体を装置本体に対して確実にがたつきなくとじることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る蓋体の開閉装置が適用された電子機器の蓋体が閉められた状態を示す全体斜視図である。
【図2】同、電子機器の蓋体が開けられた状態を示す全体斜視図である。
【図3】蓋体の開閉装置の係止状態を示す部分縦断側面図である。
【図4】蓋体の開閉装置の係止が解除された状態を示す部分縦断側面図である。
【図5】この発明の第2実施例に係る蓋体の開閉装置の蓋体が閉められた状態を示す部分縦断側面図である。
【図6】同、蓋体の開閉装置の係止手段が押圧されて移動した状態を示す部分縦断側面図である。
【図7】同、蓋体の開閉装置の係止手段による蓋体の係止が解かれた状態を示す部分縦断側面図である。
【図8】第3実施例に係る蓋体の開閉装置の蓋体が閉められた状態を示す部分縦断側面図である。
【図9】同、蓋体の開閉装置の係止手段が押圧されて移動した状態を示す部分縦断側面図である。
【図10】同、蓋体の開閉装置の係止手段による蓋体の係止が解かれた状態を示す部分縦断側面図である。
【図11】第4実施例に係る蓋体の開閉装置の蓋体を開いた状態を示す平面図である。
【図12】同、本体の内部を底側から見上げた平断底面図である。
【図13】同、部分平断面図である。
【図14】図13のA−A断面図である。
【図15】同、係止部材の平面図である。
【図16】図15のB−B断面図である。
【図17】同、本体の部分平断底面図である。
【図18】図17のC−C断面図である。
【図19】同、本体の部分平断底面図である。
【図20】図19のD−D断面図である。
【図21】従来の蓋体の開閉装置の蓋体が係止された状態を示す部分縦断側面図である。
【図22】同、蓋体の開閉装置の蓋体の係止が解かれた状態を示す部分縦断側面図である。
【符号の説明】
10,30,40,50 蓋体の開閉装置
11,31,41,51 係止手段(係止部材)
13,511 付勢手段(弾性付勢片)
14,113,114,512 押上げ手段(ばね、弾性押上げ片、傾斜部、弾性押上げ片)
23 蓋体
112 押圧部
Claims (4)
- 装置本体と、
この装置本体に対して開閉可能に取り付けられた、第1の係止部を有する蓋体と、
前記装置本体に設けられ、前記蓋体の開閉時に前記第1の係止部が出入される開口部と、
前記装置本体に対して押圧可能に設けられた押圧部と、
この押圧部を押圧操作方向とは逆の方向に常時付勢する付勢手段と、
前記押圧部に設けられ、前記蓋体が閉じられる際に前記開口部に挿入された前記第1の係止部と係合して当該蓋体を前記装置本体上に被着させ、前記押圧部が押圧操作された際に前記第1の係止部との係合を解除する第2の係止部を有する係止手段と、
折曲形成された基部と自由端部とから成り、前記基部は前記係止手段に固定され、前記自由端部は前記蓋体の開放時に前記開口部中に位置し、前記蓋体が閉じられる際に前記開口部に挿入された前記第1の係止部によって押し下げられることで弾性変形し、前記第1の係止部と前記第2の係止部との係合状態が解除された際に弾性復帰力によって前記開口部中の所定位置に復帰して前記第1の係止部を前記第2の係止部から離間させる押上げ手段と、
を備えることを特徴とする蓋体の開閉装置。 - 前記押上げ手段は、前記係止手段に固定されたばねであることを特徴とする請求項1に記載の蓋体の開閉装置。
- 前記第1の係止部の下端及び前記第2の係止部の上端には傾斜部が形成されており、前記蓋体が閉じられる際に、前記第1の係止部の下端に形成された傾斜部と前記第2の係止部の上端に形成された傾斜部とが当接し、前記係止部材を前記押圧操作方向に逃がすことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋体の開閉装置。
- 前記押上げ手段は、前記蓋体が前記装置本体上に被着されている際に、前記蓋体の第1の係止部と前記係止手段の第2の係止部との係合状態を保持するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の蓋体の開閉装置。
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