JPH0870190A - 蓋体の開閉装置 - Google Patents

蓋体の開閉装置

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JPH0870190A
JPH0870190A JP6230746A JP23074694A JPH0870190A JP H0870190 A JPH0870190 A JP H0870190A JP 6230746 A JP6230746 A JP 6230746A JP 23074694 A JP23074694 A JP 23074694A JP H0870190 A JPH0870190 A JP H0870190A
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Atsushi Miyagawa
淳 宮川
Satoshi Murakami
聡史 村上
Masahiro Kobayashi
昌弘 小林
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 係止部材による蓋体の係止の解除に伴って蓋
体が自発的に開く蓋体の開閉装置を提供する。 【構成】 この蓋体の開閉装置10は、装置本体21に
係止片231を有する蓋体23が開閉自在に取り付けら
れるとともに、前記係止片231に係合して蓋体23を
閉めた状態に係止する係止部材11と該係止部材11を
所定位置に復帰させる付勢手段13を備えている。そし
て、特に、前記係止部材11が、該係止部材11による
前記蓋体23の係止の解除に伴って蓋体23を開く方向
に押し上げる押上げ部14を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押圧などの手動操作に
より蓋体が押し上げられて簡単に開けられるようにした
蓋体の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図21および図22に示すよう
に、電子機器などの本体310と、押圧操作自在な係止
部材320と、該係止部材320を所定位置に復帰させ
る復帰用ばね330と、前記係止部材320によって閉
じた状態に係止される蓋体340とを備えた電子機器な
どの蓋体の開閉装置300が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
蓋体の開閉装置300は蓋体340を開く方向に押し上
げる押上げ手段を備えていなかったので、押圧部121
を押して係止部材320による蓋体340の係止を解除
しても、そのままでは蓋体340は開かないので、爪先
等でこじるようにして開けなければならず、片手で開け
るときなどに極めて面倒だという問題があった。
【0004】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、係止部材による蓋体の係止の解除に伴
って蓋体が自発的に開く蓋体の開閉装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、装置本体と、この装置本
体に対して開閉可能に取り付けられた第1の係止部を有
する蓋体と、前記装置本体に対して押圧可能に設けられ
た押圧部と、この押圧部に設けられ、前記蓋体を閉じた
際に前記第1の係止部と係合して当該蓋体を前記装置本
体上に被着させる第2の係止部を有する係止手段と、前
記押圧部の押圧操作の際に前記第1の係止部と前記第2
の係止部との係合状態を解除させ、かつ、前記蓋体を押
し上げて当該蓋体を前記装置本体から予め設定されてい
る間隔分離間させる押上げ手段とを備えた構成としてい
る。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記押圧手段を
押圧操作方向とは逆の方向に常時付勢する付勢手段を更
に備えた構成とした。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記押上げ手段は、前記係止手
段に取り付けられたばねである構成されている。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明において、前記押上げ手段が、前記
係止手段の下部位に一体成形された弾性押上げ片によっ
て構成されている。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記押上げ手段は、前記係止手
段の上面に形成されていて、この係止手段による前記蓋
体の係止の解除に伴って、前記蓋体の第1の係止部に押
上げ力を付与する傾斜部によって構成されている。
【0010】請求項6に記載の発明は、前記付勢手段と
前記押上げ手段はそれぞれ前記係止手段に弾性変形自在
に一体成形されて構成されている。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
何れかに記載の発明において、前記押上げ手段が、前記
蓋体が前記装置本体上に被着されている際に、前記蓋体
の第1の係止部と前記係止手段の第2の係止部との係合
状態を保持するように構成されている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、押圧操作によ
って係止手段による蓋体の係止が解除されると、押上げ
手段により、蓋体が押し上げられて自発的に開く。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、押圧手段
を押圧して係止手段による蓋体の係止の解除が行われた
後、押圧手段の押圧を解除すると、付勢手段によって係
止手段が元の位置に復帰される。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、係止手段
による蓋体の係止の解除が行われると、係止手段に取り
付けられたばねにより蓋体が押し上げられて自発的に開
く。請求項4に記載の発明によれば、係止手段による蓋
体の係止の解除が行われると、係止手段の下方に一体に
設けられた弾性押上げ片によって蓋体が押し上げられて
自発的に開く。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、手動操作
により係止手段による蓋体の係止の解除が行われると、
係止手段の傾斜部が蓋体の第1の係止部に接触すること
により蓋体が押し上げられて自発的に開く。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、手動操作
により係止手段による蓋体の係止の解除が行われると、
係止手段と一体成形の押上げ手段により蓋体が押し上げ
られて開く一方、係止手段と一体成形の付勢手段により
係止手段が所定位置に復帰される。
【0017】請求項7に記載の発明によれば、蓋体が装
置本体上に被着されている際には、押上げ手段は、蓋体
の第1の係止部と係止手段の第2の係止部との係合状態
を保持する。
【0018】
【実施例】
〔第1実施例〕図1〜図4にはこの発明に係る蓋体の開
閉装置の第1実施例を示す。これらのうち、図1はこの
発明に係る蓋体の開閉装置が適用された電子機器の蓋体
が閉められた状態を示す全体斜視図、図2はその蓋体が
開けられた状態を示す全体斜視図、図3は蓋体の開閉装
置の係止状態を示す部分縦断側面図、図4は蓋体の開閉
装置の係止が解除された状態を示す部分縦断側面図であ
る。
【0019】この電子機器2は、図1および図2に示す
ように、電子機器等の装置本体21と、該装置本体21
に支軸22を軸芯として開閉自在(回動自在)に取り付
けられた蓋体23によって構成されている。この電子機
器2の蓋体23の自由端側とこの自由端側と対応する装
置本体21部分に、この発明に係る蓋体の開閉装置10
が設けられている。
【0020】この蓋体の開閉装置10は、図3および図
4に詳しく示すように、装置本体21と、係止手段とし
ての係止部材11と、蓋体23と、該蓋体23に設けら
れた第1の係止部としての係止片231と、前記係止部
材11に復帰力を付与する付勢手段13と、前記蓋体2
3に押上げ力を付与する押上げ手段14とを備えてい
る。装置本体21は、例えば、電子機器や時計などの本
体部分からなり、その形状や構造は、どのように構成し
てもよい。
【0021】この装置本体21の一側部内に、前記係止
部材11が外部からの手動操作(押圧操作も含む)によ
って摺動自在に収納されている。この係止部材11は、
前記蓋体23を閉じた状態に係止させ得る第2の係止部
111と、外部から押圧操作を行わせるための押圧部1
12とが一体的に形成されたものである。そして、その
第2の係止部111は前記装置本体21の上側開口部2
51中に位置せしめられ、押圧部112は前記装置本体
21の側部側開口部252から一部外方に突出せしめら
れている。
【0022】付勢手段13は、前記係止部材11に所定
位置(蓋体23を係止し得る位置)方向への移動復帰力
を与えるもので、装置本体21と係止部材11の奥側端
部との間に多少圧縮された状態に装着されていて、係止
部材11に図3および図4中左方向への復帰力を付与し
ている。
【0023】この付勢手段13は、この実施例の場合、
コイルスプリングによって構成しているが、それだけに
限定せず、弾性材(ばね、ゴムなどを含む)など、どの
ようなもので構成してもよい。
【0024】押上げ手段14は前記蓋体23に押上げ力
を付与して自発的に開かせるもので、例えば折曲した金
属製のばね(例えば、板ばね)によって構成されてい
る。そして、この押上げ手段14の基部141側が前記
係止部材11に固定される一方、その自由端側が装置本
体21の上側開口部251中に位置せしめられている。
【0025】蓋体23は前記装置本体21の一部を覆う
もので、図1および図2に示すように、支軸22を軸心
として開閉(回動)自在に取り付けられている。この蓋
体23の自由端側には図2〜図4に示すように前記第1
の係止部として例示する係止片231が形成されてい
る。この係止片231は前記係止部材11の第2の係止
部111と係合して前記蓋体23を閉じた状態に係止す
るもので、第2の係止部111と係合し得る鉤状形状に
形成されている。
【0026】この実施例に係る蓋体の開閉装置10は上
記のように構成されていて次のように動作する。先ず、
蓋体の開閉装置10により、図1および図3に示すよう
に蓋体23が閉じられている状態について説明すると、
図3に示すように、係止部材11が付勢手段13により
所定位置に復帰され、係止部材11の第2の係止部11
1が蓋体23の係止片231に係合している。この時、
蓋体23の第1の係止部を圧接している押上げ手段14
の自由端部142には、係止片231を押し上げる力が
働いているので、第2の係止部111と係止片231と
の係合を一層強固なものにしている。そして、押上げ手
段14の自由端部142が、蓋体23の係止片231の
下端部に押し下げられることにより、自らの弾性力に抗
して図3に示すように下降変形した状態になっている。
【0027】この状態で、図3に矢印を付して示すよう
に押圧部112を右方に押圧すると、係止部材11およ
びこれに取り付けられている押上げ手段14が付勢手段
13の力に抗して右方に移動する。この移動に伴い、係
止部材11の第2の係止部111による蓋体23の係止
片231の係止が解除される。この解除と同時に、蓋体
23が係止片231を介して押上げ手段14の自由端部
142により上昇力を付与されることによって、図4に
示すように開かれる。
【0028】このように、係止部材11を押圧すること
によって係止部材11による蓋体23の係止を解除する
だけで、蓋体23が押上げ手段14により押し上げられ
て図4に示すように開かれるので、従来のように係止部
材による蓋体の係止の解除後に蓋体を爪先等でこじ開け
なくて済み、蓋体の開放がワンタッチで簡単に行われる
ものとなる。
【0029】蓋体23を閉めるときには、蓋体23を図
4に示す状態から押し下げれば、蓋体23の係止片23
1の傾斜部232が係止部材11の第2の係止部111
の傾斜部113に当たって係止部材11を図4中右方に
逃がすとともに、その係止片231の下端部で押上げ手
段14の自由端部142を押し下げながら、蓋体23が
下降する。そして、蓋体23の係止片231が係止部材
11の第2の係止部111に係合し得る位置まで下降し
た時点で、係止部材11が付勢手段13により図3に示
す所定位置に復帰されて、係止部材11の第2の係止部
111が蓋体23の係止片231に係合する。この係合
によって、蓋体23が係止部材11によって閉じられた
状態となる。
【0030】この実施例の蓋体の開閉装置10によれ
ば、手動操作によって蓋体23の係止が解除されると、
付勢手段13により、蓋体23が押し上げられ、蓋体2
3が自発的に開くので、係止の解除後に蓋体23を爪先
等でこじ開けなくて済み簡単に開くことができる。
【0031】〔第2実施例〕図5〜図7にはこの発明の
第2実施例を示す。それらのうち、図5は蓋体が閉めら
れた状態、図6は係止手段が押圧されて移動した状態、
図7は係止手段による蓋体の係止が解かれた状態をそれ
ぞれ示す蓋体の開閉装置の部分縦断側面図である。
【0032】この実施例では、蓋体の押上げ手段とし
て、係止部材31の下部位に弾性押上げ片が一体成形さ
れている。他の部分の技術的思想上の構成は、第1実施
例におけると同様であるので、第1実施例におけると同
じ符号を付して重複説明は避け、弾性押上げ片を有する
係止手段について説明する。
【0033】この実施例の係止部材31には、第1実施
例の係止部材11に取り付けられた板ばね14の代わり
に、第2の係止部111の前方(図5中左方)斜め下方
に蓋体23を押し上げる弾性押上げ片113が合成樹脂
等により一体成形されている。弾性押上げ片113は図
5に示すようにその先端側(図5中左側)が斜め上向き
に設けられている。
【0034】このように構成された係止部材31を採用
した第2実施例の蓋体の開閉装置30により、図5に示
すように蓋体23が閉じられている状態から、図7に示
すように開かれた状態に至る過程について説明すると、
次のようになる。
【0035】図5に示すように蓋体23が閉じられた状
態においては、付勢手段13により係止部材31が所定
位置に復帰されて、係止部材31の第2の係止部111
が蓋体23の係止片231に係合し、係止部材31によ
り蓋体23が閉じられた状態にある。この時、弾性押上
げ片113は同図に示すように蓋体23の係止片231
の外側下端部から上方に回り込むが如き状態になって蓋
体23の係止片231を押し上げている。。
【0036】この状態で図6に示す如く押圧部112を
押圧すると、係止部材31が付勢手段13の力に抗して
右方に移動する。その移動の過程で、弾性押上げ片11
3の先端側上向き部が下降変形しながら蓋体23の係止
片231の下側に至る。
【0037】その状態より、押圧部112をさらに押圧
して係止部材31を右方に移動させると、図7に示すよ
うに第2の係止部111による係止片231の係止が解
かれる。と同時に、弾性押上げ片113により係止片2
31が上方に押し上げられて蓋体23が上昇されて開
く。
【0038】この実施例によれば、蓋体23に押上げ力
を与える押上げ手段が弾性押上げ片113として係止部
材31に一体成形されているので、第1実施例における
発明の効果が得られる他、別個に作った押上げ手段を係
止部材に取り付ける手間がかからないし、部品点数も減
る。
【0039】〔第3実施例〕図8〜図10にはこの発明
の第3実施例を示す。それらのうち、図8は蓋体が閉め
られた状態、図9は係止部材41が押圧されて移動した
状態、図10は係止部材41による蓋体23の係止が解
かれた状態をそれぞれ示す蓋体の開閉装置の部分縦断側
面図である。
【0040】この実施例では、蓋体の押上げ手段とし
て、係止部材41の係止部の斜め下方に、係止手段の手
動操作時に、前記蓋体の前記係止片231の下端部に接
触して前記係止片231に押上げ力を付与する傾斜部が
形成されている。
【0041】他の部分の技術的思想上の構成は、第1実
施例におけると同様であるので、第1実施例におけると
同じ符号を付して重複説明は避け、蓋体に押上げ力を付
与する傾斜部の形成された係止部材について説明する。
【0042】この実施例の係止部材41には、第2の係
止部111の斜め下方に、係止部材41の押圧操作時に
蓋体23の係止片231の下端部に接触して蓋体23の
係止片231に押上げ力を付与する傾斜部114が形成
されている。
【0043】このように構成された係止部材41を採用
した第3の実施例の蓋体の開閉装置40により、図8に
示すように蓋体23が閉じられている状態から、図10
に示すように開かれた状態に至る過程について説明する
と、次のようになる。
【0044】図8に示すように蓋体23が閉じられた状
態においては、付勢手段13により係止部材41が所定
位置に復帰されて、係止部材41の第2の係止部111
が蓋体23の係止片231に係合し、係止部材31によ
り蓋体23が閉じられた状態にある。そして、傾斜部1
14が蓋体23の係止片231から離れた状態となって
いる。
【0045】この状態で図9に示す如く押圧部112を
左方に押圧すると、係止部材41が付勢手段13の力に
抗して左方に移動する。その移動の過程で、傾斜部11
4が蓋体23の係止片231の下端部と接触する。
【0046】その状態より、押圧部112をさらに押圧
して係止部材41を左方に移動させると、図10に示す
ように第2の係止部111による係止片231の係止が
解かれる。と同時に、傾斜部114により係止片231
が上方に押し上げられ蓋体23が上昇されて開く。
【0047】この実施例によれば、係止部材41の第2
の係止部111の斜め下方に、係止部材41の押圧操作
時に、蓋体23の係止片231の下端に接触して係止片
231に押上げ力を付与する傾斜部114が形成されて
いるので、第1実施例における発明の効果が得られる
他、ばねや弾性片等によって蓋体23を押し上げるのに
比べ壊れにくい。また、傾斜部114は係止部材41に
一体成形されているので、別個に作った押上げ手段を係
止部材に取り付ける手間が省ける。
【0048】〔第4実施例〕図11〜図20にはこの発
明の第4実施例を示す。それらのうち、図11は蓋体を
開いた状態を示す蓋体の開閉装置の平面図、図12は本
体の内部を底側から見上げた平断底面図、図13はその
部分平断底面図、図14は図13のA−A断面図、図1
5は係止部材の平面図、図16は図15のB−B断面図
である。また、図17は本体の部分平断底面図、図18
は図17のC−C断面図、図19は本体の部分平断底面
図、図20は図19のD−D断面図である。
【0049】この実施例では、付勢手段としての弾性付
勢片(弾性片)と、押上げ手段としての弾性押上げ片が
係止部材に一体成形されている。他の部分の技術的思想
上の構成は、第1実施例におけると同様であるので、第
1実施例におけると同じ符号を付して重複説明は避け、
自らに所定位置への復帰力を与え付勢手段と蓋体に押上
げ力を付与する押上げ手段とを備えた係止部材について
説明する。
【0050】この実施例の係止部材51は第1〜第3実
施例のものとは大分形が異なるが、それら実施例におけ
ると同様、蓋体23の係止片231と係合し得る第2の
係止部111と押圧部112とを備えている。
【0051】この係止部材51の基部側左右には、付勢
手段としての弾性付勢片511、511が一体成形され
ている。これら弾性付勢片511、511は係止部材5
1と同じ材質の合成樹脂又は金属など、弾性変形可能な
材質のもので作られている。
【0052】また、この係止部材51の第2の係止部1
11と押圧部112との間の左右の側壁部に弾性押上げ
片512、512が一体成形されている。これら弾性押
上げ片512、512はそれらの自由端側が第2の係止
部111と押圧部112との間の空間中の中央近くまで
延び、図16に示すようにそれらの基部側が低く自由端
側が高くなっている。これら弾性押上げ片512、51
2は係止部材と同じ質材の合成樹脂又は金属など、弾性
変形可能な材質のもので作られている。
【0053】このように構成された係止部材51は第1
3図に示すように、左右の弾性付勢片511、511が
装置本体21内に設けられた左右一対ずつの支持片21
1−212間に位置せしめられた状態で組み込まれてい
る。
【0054】このように構成された係止部材51を採用
した第4実施例の蓋体の開閉装置50により、図14に
示すように蓋体23が閉じられている状態から、図20
に示すように開かれた状態に至る過程について説明する
と、次のようになる。
【0055】図13および図14に示すように蓋体23
が閉じられた状態においては、弾性付勢片511、51
1が図13に示すように左右に真直ぐ延びることにより
係止部材51が所定位置に復帰されて、係止部材51の
第2の係止部111が蓋体23の係止片231に係合
し、係止部材51により蓋体23が閉じられた状態にあ
る。このとき、係止部材51の弾性押上げ片512、5
12の自由端側は図14に示すように蓋体23の係止片
231の下端により弾性力に抗して押し下げられた状態
になっている。
【0056】この状態で図17および図18に示す如く
押圧部112を押圧すると、係止部材51が図17に示
す如くその弾性付勢片511、511を弾性変形させな
がら装置本体21内方向に移動して、図18に示すよう
に第2の係止部111による係止片231の係止が解か
れる。と同時に弾性押上げ片512、512により係止
片231が上方に押し上げられて蓋体23が上昇されて
開く。その開いたときに、押圧部112の押圧を解除す
れば、係止部材51はその弾性付勢片511、511の
弾性復帰力により所定位置に復帰される。
【0057】この実施例における係止部材51には、該
係止部材51に所定位置への復帰力を与える付勢手段5
12、512と蓋体23に押上げ力を付与する弾性押上
げ片512、512が一体成形されているので、上記第
1実施例におけると同様の効果が得られる他、付勢手段
および押上げ手段を係止部材と別個に作らなくて済み、
その分部品点数が減り、また製造工程も簡素化できる。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、押圧部
を押圧操作させると、蓋体側に設けられた第1の係止部
と装置本体側に設けられた第2の係止部との係合状態が
解除され、かつ、前記蓋体を押し上げられて当該蓋体が
前記装置本体から予め設定されている間隔分押上げ手段
により離間されることとなるので、指先等で蓋体をこじ
開けなくても済み、片手でも開閉操作することができ
る。
【0059】請求項2に記載の発明によれば、係止手段
を常時押圧方向とは逆の方向に付勢する付勢手段を装置
本体に備えることで押圧後に係止手段を所定位置に自動
的に復帰させるので、その分操作の手間が省ける。
【0060】請求項3に記載の発明によれば、係止手段
による蓋体の係止の解除が行われると、係止手段に取り
付けられたばねにより蓋体が押し上げられて開かれるの
で、爪先等でこじ開けなくて済み、片手でも開閉操作が
できる。
【0061】請求項4に記載の発明によれば、係止手段
による蓋体の係止の解除が行われると、係止手段に一体
成形された弾性片によって蓋体が押し上げられて開かれ
るので、請求項1又は2記載の発明によって得られる効
果の他、別個に作った押上げ部を係止部材に取り付ける
手間がかからないし、部品点数が減る。
【0062】請求項5に記載の発明によれば、押圧操作
により係止手段による蓋体の第1の係止部の係止の解除
が行われると、係止手段の上面に設けられた傾斜部が蓋
体の第1の係止部に接触することにより蓋体が押し上げ
て開かれるので、請求項1又は2記載の発明によって得
られる効果の他、ばねや弾性片等によって蓋体を押し上
げるのに比べ壊れにくい。また、傾斜部は係止部材に一
体成形されているので、別個に作った押上げ手段を係止
部材に取り付ける手間が省ける。
【0063】請求項6に記載の発明によれば、押圧操作
により係止手段による蓋体の第1の係止部の係止の解除
が行われると、係止手段と一体成形の押上げ部により蓋
体が押し上げられて開く一方、係止手段と一体成形の付
勢手段により係止手段が所定位置に復帰されるので請求
項1又は2記載の発明によって得られる効果の他、付勢
手段および押上げ手段を係止部材と別個に作らなくて済
み、その分、部品点数が減り、また製造工程も簡素化で
きる。
【0064】請求項7に記載の発明によれば、係止手段
の第2の係止部と蓋体の第1の係止部とが係合状態にあ
るとき、押上げ手段は第1の係止部を押し上げる力が働
いているので、第1と第2の係止部の係合を一層強固な
ものにする。すなわち、蓋体を装置本体に対して確実に
がたつきなくとじることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る蓋体の開閉装置が
適用された電子機器の蓋体が閉められた状態を示す全体
斜視図である。
【図2】同、電子機器の蓋体が開けられた状態を示す全
体斜視図である。
【図3】蓋体の開閉装置の係止状態を示す部分縦断側面
図である。
【図4】蓋体の開閉装置の係止が解除された状態を示す
部分縦断側面図である。
【図5】この発明の第2実施例に係る蓋体の開閉装置の
蓋体が閉められた状態を示す部分縦断側面図である。
【図6】同、蓋体の開閉装置の係止手段が押圧されて移
動した状態を示す部分縦断側面図である。
【図7】同、蓋体の開閉装置の係止手段による蓋体の係
止が解かれた状態を示す部分縦断側面図である。
【図8】第3実施例に係る蓋体の開閉装置の蓋体が閉め
られた状態を示す部分縦断側面図である。
【図9】同、蓋体の開閉装置の係止手段が押圧されて移
動した状態を示す部分縦断側面図である。
【図10】同、蓋体の開閉装置の係止手段による蓋体の
係止が解かれた状態を示す部分縦断側面図である。
【図11】第4実施例に係る蓋体の開閉装置の蓋体を開
いた状態を示す平面図である。
【図12】同、本体の内部を底側から見上げた平断底面
図である。
【図13】同、部分平断面図である。
【図14】図13のA−A断面図である。
【図15】同、係止部材の平面図である。
【図16】図15のB−B断面図である。
【図17】同、本体の部分平断底面図である。
【図18】図17のC−C断面図である。
【図19】同、本体の部分平断底面図である。
【図20】図19のD−D断面図である。
【図21】従来の蓋体の開閉装置の蓋体が係止された状
態を示す部分縦断側面図である。
【図22】同、蓋体の開閉装置の蓋体の係止が解かれた
状態を示す部分縦断側面図である。
【符号の説明】
10,30,40,50 蓋体の開閉装置 11,31,41,51 係止手段(係止部材) 13,511 付勢手段(弾性付勢片) 14,113,114,512 押上げ手段(ばね、弾
性押上げ片、傾斜部、弾性押上げ片) 23 蓋体 112 押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 清 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体と、 この装置本体に対して開閉可能に取り付けられた第1の
    係止部を有する蓋体と、 前記装置本体に対して押圧可能に設けられた押圧部と、 この押圧部に設けられ、前記蓋体を閉じた際に前記第1
    の係止部と係合して当該蓋体を前記装置本体上に被着さ
    せる第2の係止部を有する係止手段と、 前記押圧部の押圧操作の際に前記第1の係止部と前記第
    2の係止部との係合状態を解除させ、かつ、前記蓋体を
    押し上げて当該蓋体を前記装置本体から予め設定されて
    いる間隔分離間させる押上げ手段と、 を備えていることを特徴とする蓋体の開閉装置。
  2. 【請求項2】前記押圧手段を押圧操作方向とは逆の方向
    に常時付勢する付勢手段を更に備えていることを特徴と
    する請求項1記載の蓋体の開閉装置。
  3. 【請求項3】前記押上げ手段は、前記係止手段に取り付
    けられたばねであることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の蓋体の開閉装置。
  4. 【請求項4】前記押上げ手段は、前記係止手段に一体成
    形された弾性押上げ片によって構成されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の蓋体の開閉装置。
  5. 【請求項5】前記押上げ手段は、前記係止手段の上面に
    形成されていて、この係止手段による前記蓋体の係止の
    解除に伴って、前記蓋体の第1の係止部に押上げ力を付
    与する傾斜部によって構成されていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の蓋体の開閉装置。
  6. 【請求項6】前記付勢手段と前記押上げ手段は、それぞ
    れ前記係止手段に弾性変形可能に一体成形されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の蓋体の開閉装置。
  7. 【請求項7】前記押上げ手段は、前記蓋体が前記装置本
    体上に被着されている際に、前記蓋体の第1の係止部と
    前記係止手段の第2の係止部との係合状態を保持するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1乃至6何
    れかに記載の蓋体の開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010190338A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 筐体構造、及び携帯機器
JP2017156459A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2017181752A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及びカバー開閉構造
CN111631434A (zh) * 2020-06-23 2020-09-08 深圳市吉迩科技有限公司 一种烟弹和主机的按压卡扣连接结构及气溶胶产生装置

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