JP3656107B2 - ディスクプレーヤ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、データが記録された光ディスク(以下、単にディスクという)を演奏して出力再生するディスクプレーヤで、特に、データの蓄積が可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるディスクプレーヤで演奏するディスクには、音声データ等の圧縮データが記録されており、そのディスクのトラックに記録された圧縮データを読み取って、一定の書込速度のレートで記憶手段であるメモリに書き込んで記憶させ、書込速度より遅い一定の読出速度のレートで読み出して、その圧縮データを伸長して出力再生する機能を備えている。
【0003】
すなわち、音声データの蓄積が可能なプレーヤシステムの再生状態では、通常そのメモリに対し、ディスクから読み出したデータを(出力側に対し)速いレートでため込む一方で、実際に音として出力するデータを比較的遅いレートではきだしている。
【0004】
しかし、通常再生及びトラックジャンプの繰り返しによりデータを断続的に読み取る特殊再生モードであるサーチ動作の場合、サーチ中(特に速い倍速)では、ディスクからのデータ読み出しの方法が再生中と異なり、読み出し→数本トラックジャンプ→読み出し→数本トラックジャンプ→…を繰り返すこととなるので(トラックジャンプ本数は、倍速が速いほど多くなる)、ジャンプ処理等に時間がかかり、メモリに対する入力レート(データ書込速度)が再生時に比べ遅くなる、しかしその一方で出力側の出力レート(データ読出速度)は再生時と変わらないので、音声データ、再生時に比べたまりにくい状態にあると言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなサーチ状態において、キズ等により更に読みとりが困難になる条件が加わった場合、最悪の状態ではメモリに蓄積されたデータを使い果たし、その時点で出力音声データが途切れ、以降のサーチ処理が不可能となる。この場合、エラーとしてストップするか、再度サーチを実行させることになるが、ユーザーに対し不快感を与えることになる。
【0006】
本発明はかかる従来の問題を解決するものであり、サーチ状態において、キズ等により読みとりが困難になる条件が加わった場合でも、正常に再生動作を行うことのできる優れたディスクプレーヤを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、光ディスクのトラックに記録された圧縮データを読み取って、当該圧縮データを一定の書込速度で記憶手段に書き込んで記憶させ、前記書込速度より遅い一定の読出速度で読み出して、当該圧縮データを伸長して出力再生する機能を備え、前記圧縮データを連続的に読み取る通常再生モードと、通常再生及びトラックジャンプの繰り返しにより前記圧縮データを断続的に読み取る特殊再生モードとを有するとともに、前記記憶手段に記憶されたデータ量が所定量以下であるか否かを判定するデータ量判定手段と、前記特殊再生モードにおいて、前記データ量判定手段の判定結果に応じて、前記トラックジャンプの際のジャンプ本数を変更するトラック本数変更手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】
【作用】
したがって本発明によれば、通常再生及びトラックジャンプの繰り返しにより前記圧縮データを断続的に読み取る特殊再生モードにおいて、キズ等により読みとりが困難になる条件が加わった場合でも、メモリ残が0となることがなく、正常に再生動作を行うことが可能となる。
【0009】
【実施例】
以下、ここではMD(ミニディスク)を演奏するディスクプレーヤであるMD装置を例にとり説明する。
【0010】
図1は、そのMD装置の制御部、信号処理部の構成を示したブロック図である。 図で1はミニディスク、2はターンテーブル、20はスピンドルモーターを示している。4は、ピックアップ3から出力される高周波信号を増幅するRFアンプ、7は、RFアンプ4から得られる信号をディジタル信号の音声データに変換するとともに、所定の処理を行う信号処理部である。9は信号処理部7からの時間軸を圧縮された音声データを記憶手段であるメモリ10に書き込むとともに、メモリ10から読み出した音声データを、書き込みと非同期に(遅い読み出しレートで)出力するメモリーコントローラーである。11は、メモリーコントローラー9からの音声データの時間軸を伸長し、種々の聴感補正を施すATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)信号処理部である。12は、ディジタル信号である音声データをアナログ信号に変換するD/Aコンバーター、13は、このアナログ音声信号を増幅するオーディオアンプ、14はこの音声信号の供給により音声を発するスピーカーである。
【0011】
6は、RFアンプ4からの読みとり同期信号成分その他の信号を受けて、駆動制御信号を生成するサーボ処理部である。5はこのサーボ処理部6からの制御信号により、ピックアップ3の光ビームの照射手段、トラッキング、フォーカスアクチュエーター、スレッドモーター、(いずれも図示せず)を駆動する駆動信号を生成するドライバー、8は、サーボ処理部6からの制御信号により、スピンドルモーター20を駆動する駆動信号を生成するドライバーである。16はこの装置を制御するとともに、ヘッドユニット(図示せず)と通信を行う手段としてのCPUである。15は前面パネルに設けられたキー入力を受けて、その入力データをCPU16に供給するキー入力インターフェースである。
【0012】
19は、CPU16によって制御されるディスクローディング機構であり、各種センサー及びアクチュエーター等により構成される。また、17は、CPU16から出力される表示データに基づいて表示器18を駆動する表示用ドライバーである。21はADIP(Addres In Pre−groove)の信号処理である。
【0013】
これらの構成において、通常トラックジャンプは、CPU16により制御線Aを通じて、サーボ処理部6に命令が送られ、サーボ処理部6は、ドライバーに対し駆動電圧を発生し、ドライバー5が、ピックアップ3に所定のジャンプ電圧を加える事で実行される。このトラックジャンプ本数は、CPU16により(1本、2本、フォワード、バック等)任意に設定する事が出来る。
【0014】
また、このジャンプ処理は、プレイ状態でメモリ10に空きが無いときのポーズ時や、サーチ時にピックアップを次々に先送り(戻し)する時等に実行される。
【0015】
ここで、一般的なプレイ時(メモリに空きが有り、ため込み処理中)のディスク読み取り状態と、データメモリの入出力の状態を図2に示す。図2(a)は圧縮データが記録されたディスク、図2(b)はこのディスク1から読み取られた圧縮データの概念を示し、図2(c)は伸長された再生データを示す。
【0016】
それぞれのデータのひとかたまりを、セクター単位で考え、便宜的にそのセクターを読み取りの順番に、S0、S1、S2、、、としている。またディスク上のデータの記述は、そのイメージであり、実際はインターリーブ処理により、ある程度のばらつきを持って配置されているものとし、信号処理11は、時間軸で5倍のデータ伸長を行うものとする。
【0017】
この様に、プレイ状態では、メモリ10に対して、(リンクエリアのデータが無い部分を除き)、連続して読み取りデータの入力が有り、その転送時間Ttが、出力データの転送時間Tに比べ、1/5であることからデータが貯まり易い状態にあると言える。
【0018】
一方、サーチ中のディスク読み取り状態と、データメモリの状態を図3に示す。図3においても図2の場合と同様、ディスク1とともに、圧縮データ、再生データの様子を示す。
【0019】
仮定として、ここでは、2本フォワードジャンプ、2連続セクターリード、を繰り返す事でサーチ動作を行っているものとする。
【0020】
この場合、データ入力転送時間に2本ジャンプの処理にかかる時間Tjが加わった、2Tt+Tjがよりデータ出力時間2Tに近づき、よりメモリに貯まりにくい状態となる。倍速を上げようと、ジャンプ本数を増やせばそのぶんその危険性は上がることになる。
【0021】
前述の様に、ここで、キズ等により読み込みデータに不正なセクターが来た場合、その不正なデータは、メモリに貯めることはせず、その次のデータを待つことになる。図4にキズ等により読み込みデータに不正なセクターが来た場合の様子を示す。図4(a)はサーチ中の圧縮データを示し、セクターS10及びS11にキズがある場合である。この場合には、キズのあるセクターの次のセクターS12及びS13を読み取る。図4(b)は再生データを示し、セクターS0、S1、S12、S13……と再生する。図4に示すように、キズがある場合のデータ入力時間Tkは、キズがない場合よりもαだけ長くなる。このαの値に応じてデータ入力時間Tkとデータ出力時間2Tとの差が決定する。したがってキズが多くなるとαが累積されることになる。その結果、データ入力時間Tkがデータ出力時間2Tに近づくことになる。
【0022】
このように、上記データ入力時間Tkがデータ出力時間2Tに近づき、越えた場合、メモリ残量の減少が始まる。
【0023】
そこで、このメモリ残量がある値(ここではNとする)を下まわった場合、例えばジャンプ本数を減らして、メモリ10の残量を増加させる。図5にジャンプ本数を0本、つまり連続読みとする場合を示す。この場合には、α=0となるのでデータ入力時間Tkがデータ出力時間2Tに近づくことがなく、メモリの減る速度を補うことができる。
【0024】
上記の例のS11、S12、S13、S14…は、出力の際にもその順番でオーディオデータとして転送される、出力段階で当然この部分でサーチの倍速はダウンすることになるが、メモリ10の残量は一時的に増加することになり、サーチの継続性が保たれることになる。もっともこの倍速ダウンは、実際の音声や表示ではユーザー認識されることはほとんど無い。
【0025】
本実施例のCPU16が実行する概略フローチャートを図6に示す。図6において、2セクターを読み込み(ステップST1)、その読み込んだデータを検査する(ステップST2)。検査の結果、データはOKかどうかを判定し(ステップST3)、OKであれば、メモリ10に空があるかどうかを判定する(ステップST4)。メモリ10に空がある場合には、データをメモリ10に書込み(ステップST4a)、続いてそのメモリ残がN(バイト)以上であるかどうかを判定する(ステップST5)。N以上である場合には2本ジャンプして(ステップST6)、ジャンプ先で2セクターの読み込みを行う(ステップST1)。
【0026】
ステップST3においてデータがOKでなくNGである場合には、ピックアップをもとのアドレス(セクタ)に戻し(ステップST7)、ステップST1に移行して再度2セクターの読込みを行う。ステップST5においてメモリ残がN未満である場合には、ステップST1に移行して2セクターの読み込みを行う。
【0027】
また、ステップST4において、メモリ10に空がない場合(すなわちメモリが満杯である場合)には2本ジャンプして(ステップST8)、ポーズ処理を行い(ステップST9)、メモリ10に空が生じたかどうかを判定する(ステップST10)。メモリ10に空がない場合にはステップST9のポーズ処理を続行し、メモリ10に空が生じた場合には直前のステップST1で読込まれたデータをメモリ10に書込み(ステップST10a)、そしてステップST1に移行する。
【0028】
なお、ステップST1で設定されたセクター数、並びにステップST6及びST8で設定されたジャンプ本数は、特にその数に限定されないことは当然である。また、メモリ残の判定を残量に応じて複数回行い(例えば、N1>N2>…のとき、N1を超えているか否か、N2を超えているか否かを段階的に行い)、それぞれの判定結果に応じて、順次ジャンプ本数を減少させても良い。
【0029】
【発明の効果】
上記実施例により明らかなように、本発明によれば、ディスク上のキズや、外乱が加わった場合でも、メモリ内のデータ残が0となることはなく、これにより安定したサーチ処理を継続出来、サーチ中の音切れによりユーザーに不快感を与えることをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクプレーヤであるMD装置の制御部、信号処理部の構成を示したブロック図である。
【図2】一般的なプレイ時のディスク読み取り状態と、データメモリの入出力の状態を示す図である。
【図3】サーチ中のディスク読み取り状態と、データメモリの状態を示す図である。
【図4】キズ等により読み込みデータに不正なセクターが来た場合の様子を示す図である。
【図5】ジャンプ本数を0本(連続読み)とする場合を示す図である。
【図6】CPU16が実行する概略フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク
3 ピックアップ
6 サーボ処理部
7 信号処理部
9 メモリコントローラー
10 メモリ(記憶手段)
11 ATRAC信号処理部
16 CPU
Claims (2)
- 光ディスクのトラックに記録された圧縮データを読み取って、当該圧縮データを一定の書込速度で記憶手段に書き込んで記憶させ、前記書込速度より遅い一定の読出速度で読み出して、当該圧縮データを伸長して出力再生する機能を備え、前記圧縮データを連続的に読み取る通常再生モードと、通常再生及びトラックジャンプの繰り返しにより前記圧縮データを断続的に読み取る特殊再生モードとを有するディスクプレーヤであって、
前記記憶手段に記憶されたデータ量が所定量以下であるか否かを判定するデータ量判定手段と、
前記特殊再生モードにおいて、前記データ量判定手段の判定結果に応じて、前記トラックジャンプの際のジャンプ本数を変更するトラック本数変更手段とを具備したことを特徴とするディスクプレーヤ。 - 光ディスクのトラックに記録された圧縮データを読み取って、当該圧縮データを一定の書込速度で記憶手段に書き込んで記憶させ、前記書込速度より遅い一定の読出速度で読み出して、当該圧縮データを伸長して出力再生する機能を備え、前記圧縮データを連続的に読み取る通常再生モードと、通常再生及びトラックジャンプの繰り返しにより前記圧縮データを断続的に読み取る特殊再生モードとを有するディスクプレーヤであって、
前記記憶手段に記憶されたデータ量が所定量以下であるか否かを判定するデータ量判定手段と、
前記特殊再生モードにおいて、前記データ量判定手段の判定結果に応じて、前記トラックジャンプの際のジャンプ本数を順次変更するトラック本数変更手段とを具備したことを特徴とするディスクプレーヤ。
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JPH07225956A JPH07225956A (ja) | 1995-08-22 |
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JP03753494A Expired - Fee Related JP3656107B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | ディスクプレーヤ |
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JP (1) | JP3656107B2 (ja) |
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1994
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