JP3133464B2 - ディスクプレーヤの演奏方法 - Google Patents

ディスクプレーヤの演奏方法

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JP3133464B2 JP04065779A JP6577992A JP3133464B2 JP 3133464 B2 JP3133464 B2 JP 3133464B2 JP 04065779 A JP04065779 A JP 04065779A JP 6577992 A JP6577992 A JP 6577992A JP 3133464 B2 JP3133464 B2 JP 3133464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクプレーヤの演奏
方法に係り、特にディスクに傷があっても音飛びや異音
が生じることのないディスクプレーヤの演奏方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CDやビデオディスク等のディスクプレ
ーヤにおいては、光ピックアップから発射したレーザの
ビームスポットを、フォーカシングサーボによりディス
ク信号面に合焦させた状態で、トラッキングサーボによ
りディスクの回転に従いピット列(トラック)を正しく
トレースさせていきながら反射ビームを4分割フォトダ
イオード等で光電変換し、RFアンプに入力してRF信
号を作成したあと、ディジタル信号処理回路でデータ復
調、誤り検出/訂正等の処理を行い、サブコードデータ
やオーディオデータの再生を行うようにしている。
【0003】ところで、ディスクプレーヤにおいては、
振動によりピックアップ、即ちビームスポットが何本か
のトラックを飛び越してしまう場合がある。特に車載用
のディスクプレーヤには自動車の振動が加わるため、頻
繁にトラックジャンプが生じる。
【0004】かかるトラックジャンプが発生した時、何
もしなければジャンプした場所からプレイが再開されて
音飛びが生じ好ましくない。そこで、従来はトラックジ
ャンプが生じるとオーディオ出力をミュートしてビーム
スポットをジャンプ前の位置に戻し、ジャンプ発生位置
から演奏を再開するようにしている。すなわち、従来は
サブコードQ情報から得られる絶対時間情報(トータル
の経過時間)、フォーカスサーボ外れ検出回路の出力等
を監視し、トラックジャンプの検出によりオーディオ出
力をミュートし、しかる後ジャンプ開始位置における絶
対時間情報を用いてビームスポットを該ジャンプ開始位
置に復帰させ、ミュートを解除して演奏を再開するよう
にしている。
【0005】しかし、トラックジャンプが発生した時、
ジャンプ先からジャンプ前の位置に戻るまでの間、ミュ
ートを掛けているため、この間1〜2秒という長い時間
音が切れ、聴く者に不快感を与える。このため、ディス
クを通常線速度のn倍(例えば2倍)で回転制御すると
共に、該ディスクに記録されているデータをn倍速で間
欠的に読み取ってメモリに書き込み、該書き込みと平行
してメモリから通常の読み出し速度でデータを読み出し
てD/A変換することによりディスクの演奏を行い、か
かるディスクの演奏中にトラックジャンプが発生した
時、メモリからのデータ読み出しは継続したままピック
アップをジャンプ元に戻し、しかる後n倍速でデータを
ディスクより読み取り、該読み取ったデータをメモリに
書き込むディスクプレーヤの演奏方法が提案されてい
る。
【0006】この提案されている方法によれば、トラッ
クジャンプが発生してもショックプルーフメモリからデ
ータを読み出して演奏を継続するため、音飛びや音切れ
が生じることはなく聴く者に不快感を与えることはな
い。尚、ショックプルーフメモリにはTm秒(例えば
2.8秒程度)間のデータを記憶(記録)できるから、
トラックジャンプが発生しても、この最大記憶時間Tm
秒の間にピックアップがジャンプ元に戻れば、換言すれ
ばジャンプ元に戻るに要する時間をTjとし、Tm>T
jであれば、ジャンプ元に復帰後、再びデータのn倍速
再生・書き込みが行われるため、音飛びや音切れは生じ
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクに
傷があると、ビームスポットが該傷を通過する間、RF
信号がドロップアウトするほか、ピックアップサーボ系
が傷による高域成分に応答してしまい、フォーカスエラ
ー信号やトラッキングエラー信号が通常の値から掛け離
れた値となって、ピックアップサーボに乱れを生じ、傷
通過後、暫くしないと、正常なサーボ状態に戻らなかっ
たり(図18(1)参照)、フォーカス外れやトラック
外れ、トラックジャンプ等を起こしたりすることがある
(図18(2)参照)。
【0008】傷通過中に、RF信号が短期間の間、ドロ
ップアウトしただけであれば、ディジタル信号処理回路
による誤り訂正能力により訂正可能であるから良いが、
傷通過後も暫く正常なサーボ状態に戻らないとき、バー
ストエラーが生じて、ディジタル信号処理回路により誤
り訂正しきれないことがある。このとき、ショックプル
ーフメモリに誤ったオーディオデータが書き込まれるこ
とになるが、後に、該データが読み出されてD/A変換
されると、異音が発せられたり、音切れが生じたりし、
不快感が生じる。また、傷を通過して、フォーカス外れ
やトラック外れ、トラックジャンプ等を起こしたとき、
ショックによるトラックジャンプ時と同様に、傷直前位
置までピックアップを戻してデータを再度読み取ること
が考えられるが、傷自体が無くなる訳ではないので、再
び、フォーカス外れやトラック外れ等の不具合が生じて
しまい、音切れ、音飛びを免れられない。以上から、本
発明の目的は、ディスクに傷があっても、異音や音切
れ、音飛びを生じることなく演奏することが可能なディ
スクプレーヤの演奏方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、光ピックアップから発射されるビームスポットを
ディスクに合焦させるとともにピット列をトレースさ
せ、サーボ帯域が通常帯域と狭帯域に切り換え可能なピ
ックアップサーボ系と、ディスクに記録されているデー
タがn倍速で間欠的に書き込まれ、該書き込みと平行し
て通常の読み出し速度でデータの読み出しがなされるシ
ョックプルーフメモリと、ディスクの傷を検出する手段
と、ディスクの傷が検出されたとき、ピックアップを傷
が検出される直前の位置に戻すとともに、ピックアップ
サーボ系の帯域を狭くする手段と、しかる後、再度、デ
ィスクからデータを読み取り、ショックプルーフメモリ
に書き込ませる手段とにより達成される。
【0010】
【作用】本発明によれば、ピックアップサーボ系のサー
ボ帯域を通常帯域にして、ディスクを通常線速度のn倍
で回転制御しながら、該ディスクに記憶されているデー
タをn倍速で間欠的に読み取ってメモリに書き込み、該
書き込みと平行してメモリから通常の読み出し速度でデ
ータを読み出してD/A変換することによりディスクの
演奏を行う。かかる演奏中に、ディスクの傷が検出され
たとき、メモリからのデータの読み出しを継続しながら
ピックアップを傷が検出される直前の位置に戻すととも
に、ピックアップサーボ系の帯域を狭くし、再度、ディ
スクからデータを読み取り、メモリに書き込む。
【0011】このようにすれば、傷の直前までにショク
プルーフメモリに蓄えられたデータで演奏を継続してい
る間に、傷を一旦通過してしまったあと、ピックアップ
サーボ系を傷に応答しにくくして、データ読み取りエラ
ーの発生する可能性を少なくしながら、再度、傷の存在
する箇所及びその直後のデータの読み取りを行うので、
異音や音切れの発生する恐れを大幅に低下させることが
できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明をCDプレーヤに適用した場合
の実施例構成図である。図中、11は音楽信号がピット
列によりディジタル記録されたコンパクトディスク、1
2はコンパクトディスクを所定の一定の線速度で回転さ
せるスピンドルモータ、13はコンパクトディスクのデ
ィジタル記録信号を検出するピックアップであり、13
aはビームスポットをピット列に合焦させ、かつ、ピッ
ト列をトレースさせる対物レンズ、13bはディジタル
記録信号を検出する4分割光検出器で、A〜Dの4つの
光検出信号を出力する。14はピックアップをディスク
半径方向へ送る送りモータ、15はピックアップで検出
された信号からRF信号,フォーカスエラー信号FE,
トラッキングエラー信号TEを作成するRFアンプ、1
6はRF信号からデータの復調、誤り検出/訂正等の処
理を行い、サブコードデータやオーディオデータの再生
を行うディジタル信号処理回路、17はシステムの全体
的な制御を行うシステムコントローラ、18は操作/表
示パネルである。
【0013】19はピックアップサーボ制御(フォーカ
スサーボ制御、トラッキングサーボ制御)、ピックアッ
プ送りサーボ制御、スピンドルサーボ制御等を行うサー
ボプロセッサである。スピンドルサーボにより、通常の
線速度のn倍(例えば2倍)でディスクを回転制御す
る。なお、19aはフォーカスサーボ制御部、19bは
トラッキングサーボ制御部、19cはピックアップ送り
サーボ制御部、19dはスピンドルサーボ制御部であ
る。20aはフォーカスサーボ制御部の出力に基づきピ
ックアップに設けたフォーカスアクチュエータ(図示せ
ず)を駆動するフォーカスドライバ、20bはトラッキ
ングサーボ制御部の出力に基づきピックアップに設けた
トラッキングアクチュエータ(図示せず)を駆動するト
ラッキングドライバ、20cはピックアップ送りサーボ
制御部の出力に基づき送りモータ14を駆動する送りモ
ータドライバ、20dはスピンドルサーボ制御部の出力
に基づきスピンドルモータ12を駆動するスピンドルモ
ータドライバである。21はデータが倍速度で書き込ま
れ、該書き込みと平行して記憶データがノーマル速度で
読み出されるショックプルーフメモリ、22はマイコン
構成のショックプルーフメモリコントローラ、23はD
/Aコンバータである。
【0014】コンパクトディスク11のプログラムエリ
アには、音響データと共に、1フレーム毎にフレーム同
期信号やサブコードと称せられる制御データが記録され
ている。サブコードのうちQチャンネルにより、(1) ピ
ックアップの現在位置に応じた曲番、(2) インデックス
(曲の楽章等を指示する)、(3) 当該曲番の先頭からの
経過時間(演奏時間:何分何秒何フレーム)、(4) ピッ
クアップの初期位置からの絶対的な経過時間、等が指示
され、適宜、操作/表示パネル18に表示されるように
なっている。
【0015】システムコントローラ17はマイコンで構
成されており、サブコードQチャンネルデータに基づい
て曲番、曲毎の経過時間、トータルの経過時間等を操作
/表示パネル18に表示すると共に、該操作/表示パネ
ルでの指示に基づいて所望曲番へのアクセス処理を行
い、更には、(1) ショック、傷によるトラックジャンプ
等の異常発生の検出、(2) 異常発生直前位置へのピック
アップの復帰制御、(3) ポーズ制御、(4) 各種サーボの
復帰制御、(5) サーボ特性切換制御、(6) ショックプル
ーフメモリコントローラ22との通信等を行う。ピック
アップ13は光学的にコンパクトディスク11上に記録
されているピット列信号(ディジタル記録情報)を4分
割型光検出器13aで検出し、A,B,C,Dの4つの
光検出信号を出力する。
【0016】RFアンプ15は図2に示す如く構成され
ており、演算器15a、波形等化器15b、波形整形回
路15c、フォーカスエラー検出回路15d、トラッキ
ングエラー検出回路15e、RF正常検出回路15f、
ディフェクト回路15gを有している。演算器15aは
ピックアップ13から出力された各光検出信号A〜Dを
演算器15aで全て加算し、RF信号を作成する。この
RF信号を波形等化器15b及び波形整形回路15cで
波形等化及び波形整形をして、EFM信号をディジタル
信号処理回路へ出力する。フォーカスエラー検出回路1
5dは(A+C)−(B+D)の演算を行うなどしてフ
ォーカスエラー信号FEを出力し、トラッキングエラー
検出回路15eは(A+B)−(C+D)の演算を行う
などしてトラッキングエラー信号TEを出力する。な
お、フォーカスエラー検出回路15dとトラッキングエ
ラー検出回路15eは、各々、フォーカスエラー信号F
Eとトラッキングエラー信号TEを増幅して出力するも
のとする。RF正常検出回路15fは演算器15aから
出力されたRF信号をローパスフィルに通して検出した
平均信号レベルが所定の基準レベル以上あるとき、Hレ
ベルのRFOK信号をサーボプロセッサへ出力する(図
3参照)。ディフェクト回路15gは演算器15aから
出力されたRF信号の上側エンベロープを大きな時定数
でホールドした値に対し、上側エンベロープが一定レベ
ル以上低下しているとき、傷有りを示すHレベルの傷検
出信号DFSを出力する(図4参照)。なお、RFOK
信号のLレベルはフォーカスサーボ外れを示す。
【0017】コンパクトディスク11は、通常の回転速
度のn倍(例えば2倍)の線速度で回転制御されるた
め、ピックアップ13、RFアンプ15、ディジタル信
号処理回路16の再生系は通常のCDプレーヤに比べて
2倍の速度でディジタル記録情報を読み取っている(倍
速再生)。
【0018】ショックプルーフメモリ21はDRAMで
構成され、約2.8 秒程度の長さのデータを記憶できる容
量を有し、ショックプルーフメモリコントローラ22の
制御で通常の2倍速でデータが書き込まれ、ノーマル速
度でデータが読み出されるようになっている。ショック
プルーフメモリコントローラ22はショックプルーフメ
モリ21に対するデータの書き込み・読み出し制御を行
う。例えば、(1) システムコントローラ17から異常発
生通知があったか監視しており、異常が発生するとショ
ックプルーフメモリ21への書き込みを停止する(読み
出しは続行する)。また、(2) ショックプルーフメモリ
21がデータで一杯(データフル)になったか監視し、
データフルになったらシステムコントローラ17にデー
タフルを通知すると共に、ショックプルーフメモリ21
への書き込みを停止する(読み出しは続行する)。そし
て、読み出しが続行されて、所定数のデータが読み取ら
れて空きが生じるとその旨をシステムコントローラ17
に通知すると共に、ディジタル信号処理回路16から入
力されるデータの書き込みを再開する。更に、(3) ショ
ックプルーフメモリ21へのデータの書き込みに際し
て、ディジタル信号処理回路17から入力される所定の
クロック信号に基づいて書き込み、これにより、ショッ
クプルーフメモリ21に2倍速書き込みを行う。
【0019】ディジタル信号処理回路16はRFアンプ
15から入力したEFM信号に対し、クロック再生、同
期検出、データ復調、誤り検出/誤り訂正等の処理を行
ってオーディオデータをショックプルーフメモリコント
ローラ22に出力したり、サブコードを読み取ってシス
テムコントローラ17に出力する。ディジタル信号処理
回路内には同期信号発生部16aが設けられ、同期信号
SYSが発生される。
【0020】図5に同期信号発生部16aの構成を示
す。16a-1 は同期信号検出器、16a-2は擬似同期信号発
生部、16a-3 は切換器である。同期信号検出器16a-1 は
EFM信号より、フレーム同期信号SYS′を抽出して
出力するとともに該フレーム同期信号の検出時にハイレ
ベルとなる同期検出信号SDTを出力する。フレーム同
期信号SYS′はディスクの回転線速度が規定線速度の
数%以内の時のみ再生でき、それ以外では再生できな
い。フレーム同期信号SYS′の検出時には、スピンド
ルサーボ制御部19dはこのフレーム同期信号SYS′
を用いて線速度一定制御(CLV制御)を行う。しか
し、フレーム同期信号SYS′が検出されていない時に
は、EFM信号からフレーム同期信号SYS′を再生で
きないため、擬似同期信号発生部16a-2 で発生された擬
似同期信号SYS″を用いてスピンドルサーボ制御部1
9dはディスクの回転速度を規定線速度の数%の範囲内
にもたらす。擬似同期信号発生部16a-2 は、EFM信号
から最短3T又は最長11Tのパルスを検出する最短/
最長パルス検出回路PDTと、最短又は最長パルスの長
さから(588/3) 又は(588/11)倍して擬似同期信号SY
S″を発生する擬似同期信号発生器FSGを有してい
る。なお、588 Tで1フレームが構成されている。切換
器16a-3 はフレーム同期信号SYS′が検出されていな
いとき(同期検出信号SDTがLレベル)、擬似同期信
号SYS″を、フレーム同期信号SYS′が検出されて
いるとき(同期検出信号SDTがHレベル)、フレーム
同期信号SYS′を、それぞれフレーム同期信号SYS
としてスピンドルサーボ制御部19dへ出力する。
【0021】図6はフォーカスサーボ制御部19aの構
成を示す。19a-1 は帯域制限回路、19a-2 は位相補償回
路、19a-3 はサーボスイッチ、19a-4 は合焦検出部、19
a-5はサーチ信号発生器、19a-6 はフォーカスサーボ外
れ検出回路である。帯域制限回路19a-1 はRFアンプ1
5から入力したフォーカスエラー信号FEに対し、所定
の帯域制限を行うが、スイッチSW1 の開閉で帯域が通
常帯域と狭帯域の2段階に切り換わるようになっている
(図7参照)。傷で異常が発生し、データの再読み取り
をする場合を除き、スイッチSW1 は開かれてR1 ,C
1 ,R2 によりサーボゲインは通常の帯域とされ、面振
れの高い周波数成分までサーボが追従できるようになっ
いる。傷で異常が発生し、データの再読み取りをする際
は、スイッチSW2 が閉じられてR1 ,C1 ,R2 ,R
3 によりサーボゲインが狭帯域に切り換わり、当該傷の
箇所及び傷の直後のデータを再読み取りする際、傷によ
る高い周波数成分(倍速再生時2kHz 以上)にサーボが
応答しないようにできる。
【0022】位相補償回路19a-2 は帯域制限後のフォー
カスエラー信号に対し、特に高域での位相補償を行って
サーボの安定化をするが、帯域制限回路19a-1 での帯域
切り換えに連動して、スイッチSW2 の開閉で位相補償
特性が2段階に切り換わるようになっている(図8参
照)。傷で異常が発生し、データの再読み取りをする場
合を除き、スイッチSW2 は開かれてR4 ,R5 ,C2
によりサーボゲインの通常帯域化に応じて位相補償のピ
ーク周波数がより高くされ(サーボゲインが通常帯域の
とき、より高い周波数で位相余裕がなくなる)、傷で異
常が発生し、データの再読み取りをする際は、スイッチ
SW2 が閉じられてR4 ,R5 ,C2 ,C 3 によりサー
ボゲインの通常帯域化に応じて位相補償のピーク周波数
がより低くされる(サーボゲインが通常帯域のとき、よ
り低い周波数で位相余裕がなくなる)。なお、スイッチ
SW1 、SW2 の切り換え制御はシステムコントローラ
17によってなされる。
【0023】合焦検出部19a-4 はフォーカスサーボをオ
ンする際に、サーボスイッチ19a-3の切換タイミングを
検出するもので、比較器CP1とAND回路より構成さ
れている。サーチ信号発生器19a-5 はフォーカスサーボ
をオンする際に、1〜2Hzの三角波電圧からなるサーチ
信号FSを発生する。これらの動作波形を図9に示す。
フォーカスサーボをオンさせる際、システムコントロー
ラ17のフォーカスサーボオン制御でサーボスイッチ19
a-3 がサーチ信号発生器19a-5 側に切り換えられ、サー
チ信号発生器19a-5 がサーチ信号FSを発生する。この
サーチ信号FSをフォーカスドライバ20aが増幅し、
フォーカスアクチュエータを駆動して対物レンズ13a
を上下方向に移動させる。RFアンプ15のフォーカス
エラー検出回路15dはビームスポットの焦点位置とデ
ィスク信号面位置の差に応じたフォーカスエラー信号F
Eを出力するが、検出範囲は非常に狭く、初めの内は零
となる。サーチ信号FSが正のピークになるまで、ピッ
クアップ13の対物レンズ13aは一旦ディスクから離
れ、続いてサーチ信号FSの電圧下降に伴って、ディス
クに近づき、或る所からRF信号が立ち上がり、基準レ
ベルを越えた所で、RF正常検出回路15fがHレベル
のRFOK信号を出力する。サーチ信号FSが更に下降
すると、初め零であったフォーカスエラー信号FEが下
側に振れ、下側ピークに達したあと、今度は上昇する。
そして、フォーカスエラー信号FEが零を越えたところ
で、比較器CP1がHレベルを出力する。このとき、対
物レンズ13aから発射されたビームスポットはディス
ク信号面に対し合焦位置に来ており、AND回路はHレ
ベルの合焦検出信号FMSを出力し、該合焦検出信号F
OKを入力したシステムコントローラ17の制御でサー
ボスイッチ19a-3 が位相補償回路19a-2 の側に切り換わ
る。これにより、フォーカスサーボがオン状態となる。
以降は、フォーカスエラー信号FEに基づき、帯域制限
回路19a-1 、位相補償回路19a-2 、サーボスイッチ19a-
3 、フォーカスアクチュエータ20aの経路でフォーカ
スサーボがなされる。
【0024】フォーカスサーボ外れ検出部19a-6 は、R
F正常検出回路15fから入力したRFOK信号を反転
する反転回路INVで構成されており、RFOK信号が
Lレベルとなっているとき、Hレベルのフォーカスサー
ボ外れ検出信号FNGをシステムコントローラ17へ出
力する。
【0025】図10はトラッキングサーボ制御部19b
の構成を示す。19b-1 は帯域制限回路、19b-2 は位相補
償回路、19b-3 はサーボスイッチ、19b-4 は制御部、19
b-5は加算器、19b-6 はジャンプモードスイッチ、19b-7
はジャンプパルス発生器である。帯域制限回路19b-1
はトラッキングエラー信号TEに対し、所定の帯域制限
を行うが、スイッチSW3 の開閉で帯域が通常帯域と狭
帯域の2段階に切り換わるようになっている(図7参
照)。傷で異常が発生してデータの再読み取りをする場
合を除き、スイッチSW3 は開かれてR6 ,C4 ,R7
によりサーボゲインが通常の帯域に切り換わり、芯振れ
の高い周波数成分までサーボが追従できるようになって
おり、傷で異常が発生し、データの再読み取りをする際
は、スイッチSW3 が閉じられてR6 ,C4 ,R7 ,R
8 によりサーボゲインが狭帯域に切り換わり、当該傷の
箇所及び傷の直後のデータを再読み取りする際、傷によ
る高い周波数成分(倍速再生時2kHz 以上)にサーボが
応答しないようにされる。
【0026】位相補償回路19b-2 は帯域制限後のトラッ
キングエラー信号TEに対し、特に高域での位相補償を
行ってサーボの安定化をするが、帯域制限回路19b-1 で
の帯域切り換えに連動して、スイッチSW4 の開閉で位
相補償特性が2段階に切り換わるようになっている(図
8参照)。傷で異常が発生して、データの再読み取りを
する場合を除き、スイッチSW4 が開かれてR9
10,C5 によりサーボゲインの通常帯域化に応じて位
相補償のピーク周波数がより高くされ(サーボゲインが
通常帯域のとき、より高い周波数で位相余裕がなくな
る)、傷で異常が発生して、データの再読み取りをする
際は、スイッチSW4 が閉じられてR9 ,R10,C5
6 によりサーボゲインの通常帯域化に応じて位相補償
のピーク周波数がより低くされる(サーボゲインが通常
帯域のとき、より低い周波数で位相余裕がなくなる)。
なお、スイッチSW3 、SW4 の切り換え制御もシステ
ムコントローラ17によってなされる。
【0027】サーボスイッチ19b-3 は制御部19b-4 によ
って開閉制御される。制御部19b-4はシステムコントロ
ーラ17からトラッキングサーボオフ指令が与えられる
と、サーボスイッチ19b-3 を開く。又、システムコント
ローラ17からサーボオン指令が与えられたとき、トラ
ッキングサーボをオンするのに最適な所定タイミング
(例えばディスクの芯振れ速度が零近くで、かつ、サー
ボが負帰還となるタイミング)でサーボスイッチ19b-3
を閉じる。サーボスイッチ19b-4 が閉じたあとは、トラ
ック中心からのビームスポットのずれに比例してトラッ
キングエラー信号TEが変化し、該トラッキングエラー
信号TEが帯域制限回路19b-1 と位相補償回路19b-2 で
帯域制限と位相補償がなされたあと、サーボスイッチ19
b-3 、加算器19b-5 を介してトラッキングドライバ20
bに入力され、該トラッキンクドライバ20bが増幅を
行ったのちトラッキングアクチュエータ20bを駆動
し、対物レンズ13aをディスク半径方向へトラックを
追跡するように移動させる。
【0028】加算器19b-5 は中距離のサーチを行う際
(例えば数百トラック単位)、システムコントローラ1
7から入力したステップジャンプ信号をトラッキングド
ライバ20bへ出力し、ビームスポットをディスク半径
方向へ複数のトラックを飛び越こさせるようにして所望
位置まで移動可能とするものである。ジャンプモードス
イッチ19b-6 は短距離のサーチを行う際、システムコン
トローラ17の制御で短時間閉じられ、かつ、システム
コントローラ17の制御でジャンプパルス発生器19b-6
が発生したバンバン制御用のジャンプパルス信号(フォ
ワードジャンプパルス又はリバースジャンプパルス)を
サーボスイッチ19b-3 の出力側に印加させ、ビームスポ
ットを1トラック単位でディスク半径方向の所望位置へ
移動可能とさせるものである。
【0029】図11はピックアップ送りサーボ制御部1
9cの構成を示す。19c-1 はLPF、19c-2 は加算器で
ある。LPF19c-1 はトラッキングサーボ制御部19b
のサーボスイッチ19b-3 からの入力を積分して、ピック
アップ送り信号を作成する。このピックアップ送り信号
は加算器19b-2 を介して送りモータドライバ20cに入
力され、該送りモータドライバ20cが増幅して送りモ
ータ14の駆動を行い、ピックアップ全体をディスク半
径方向へ移動する。ディスクの芯振れに対するトラック
の追跡は主にトラッキングサーボ制御部19bでなさ
れ、演奏の進行に伴うトラックの追跡は主にピックアッ
プ送りサーボ制御部19cでなされる。加算器19c-2 は
比較的離れた地点をサーチする必要があるときに、シス
テムコントローラ17から入力したサーチ信号を送りモ
ータドライバ20cへ出力し、ビームスポットをディス
ク半径方向へ大きく所望位置まで移動可能とする機能を
有する。
【0030】図12はスピンドルサーボ制御部19dの
構成を示す。19d-1 はf/V変換器、19d-2 は位相比較
器、19d-3 は水晶発振器、19d-4 は加算器、19d-5 は切
換器、19d-6 はは立ち上げ電圧発生部である。f/V変
換器19d-1 は同期信号発生部16a(図5参照)から出
力されるフレーム同期信号SYSに応じた電圧信号Vf
を出力する。位相比較器19d-2 は、フレーム同期信号S
YSと水晶発振器19d-3 からのクロック信号CLとの位
相差に応じた電圧信号Vpを出力する。これらの電圧V
fとVpを加算器19d-4 が加算し、切換器19d-5 を介し
てスピンドルモータドライバ20dへ出力する。スピン
ドルモータドライバ20dは入力電圧を増幅してスピン
ドルモータ12を駆動する。切換器19d-5 はシステムコ
ントローラ17により、スピンドルモータ12の立ち上
げ時に立ち上げ電圧発生部19d-6の側に切換られて、ス
ピンドルモータ12を一定電圧で駆動するようになって
いる。スピンドルモータ12の立ち上げを行ってから一
定時間後に、システムコントローラ17の制御で切換器
19d-5 は加算器19d-4 側に切り換えられてスピンドルサ
ーボがオンされる。以下、本発明の全体動作をシステム
コントローラ17とショックプルーフメモリコントロー
ラ22に分けて説明する。
【0031】システムコントローラの処理 図13〜図16は本発明におけるシステムコントローラ
17の処理を示す流れ図である。操作/表示パネル18
で演奏が指示されると、システムコントローラ17はサ
ーボプロセッサ19に指令を出して、フォーカスサーボ
オン、スピンドルモータ12の立ち上げ、トラッキング
サーボオン、スピンドルサーボオンの順で各種サーボを
オンさせる(図13のステップ101)。この際、フォ
ーカスサーボ制御部19aとトラッキングサーボ制御部
19bの帯域制限回路19a-1 ,19b-1 のスイッチS
1 ,SW3 を開にさせて通常帯域のサーボゲイン特性
とし、位相補償回路19a-2 ,19b-2 のスイッチSW2
SW4 を開にさせて通常の位相補償特性とさせ、サーボ
特性を通常状態に設定する。これにより、スピンドルモ
ータ12は通常の2倍の線速度でコンパクトディスク1
1を回転し、ピックアップ13、RFアンプ15がコン
パクトディスクからディジタル記録情報を倍速度で読み
取る。ディジタル信号処理回路16はRFアンプ15か
ら入力したEFM信号からデータ復調、誤り検出/訂正
等の処理を施し、オーディオデータをクロックとともに
出力し、又、サブコードを抽出してシステムコントロー
ラ17へ出力する(以上、ステップ102)。
【0032】システムコントローラ17は上記動作と平
行してサブコードQチャンネルデータを用いて、ショッ
ク、傷等による演奏上の異常が発生したかチェックする
(ステップ103)。具体的には、まず、サーブコード
Qチャンネルデータから得られる絶対時間情報(トータ
ルの経過時間)を監視し、該経過時間が途切れたり不連
続になったとき異常有りと判断する。異常が無ければ、
ショックプルーフメモリコントローラ22より、ショッ
クプルーフメモリ21がデータフルに成った旨の通知
(データフル信号)を受信しているかチェックする(ス
テップ104)。
【0033】データフル信号を受信していなければ、換
言すればショックプルーフメモリ21がデータフルでな
ければステップ102以降の処理を継続し、データフル
であれば、各部に指示を出し、コンパクトディスクから
のデータの倍速読み取りを一時的に停止する(ポーズ状
態)。なお、ポーズ状態においてはスピンドルモータ1
2の回転を停止せず、又、ポーズ開始位置における絶対
時間情報を記憶しておき、ピックアップ13が所定時間
分移動する毎に、該ピックアップを先に記憶しておいた
絶対時間情報が示す位置に戻す動作を繰り返して、ピッ
クアップ13をポーズ開始位置に維持する(以上、ステ
ップ105)。
【0034】以降、ショックプルーフメモリコントロー
ラ22からデータ空き信号を受信したか監視し(ステッ
プ106)、受信しなければポーズ状態を継続し、受信
すればポーズ状態を解除して、ステップ102に戻り以
降の処理を繰り返す。なお、データフル後に所定数のデ
ータがショックプルーフメモリ21から読み出され、該
メモリに適当な量の空きができた時、ショックプルーフ
メモリコントローラ22はデータ空き信号をシステムコ
ントローラ17へ送信する。
【0035】以上は、演奏上の異常が発生していない場
合であるが、異常が発生するとステップ103でYES
となる。このとき、システムコントローラ17は異常発
生の直前の絶対時間情報を記憶し(図14のステップ2
01)、ショックプルーフメモリコントローラ22に異
常発生を通知する(ステップ202)。次いで、RFア
ンプ15のディフェクト回路15gから出力されている
傷検出信号DFSを参照して、今回の異常が傷によるも
のかチェックする(ステップ203)。若し、傷検出信
号DFSがHレベルでYESとなったとき、システムコ
ントローラ17の制御で、フォーカスサーボ制御部19
aとトラッキングサーボ制御部19bの帯域制限回路19
a-1 ,19b-1 のスイッチSW1 ,SW3 を閉にさせて狭
帯域のサーボゲイン特性とし、位相補償回路19a-2 ,19
b-2 のスイッチSW2 ,SW4 を閉にさせてサーボゲイ
ンの狭帯域化に適した位相補償特性とさせる(ステップ
204)。これにより、ピックアップ13が傷を通過す
る際、ピックアップサーボを傷に応答しにくくでき、サ
ーボの不安定化等の不具合を最小限に抑えることができ
る。
【0036】次いで、サーボプロセッサ19のフォーカ
スサーボ制御部19aから出力されるフォーカスサーボ
外れ検出信号FNGを参照して、フォーカスサーボが外
れているかチェックする(ステップ205)。なお、フ
ォーカスサーボが外れている場合には、大きな傷がある
ことが考えられ、RF信号が無信号状態となるため、ト
ラッキングサーボやスピンドルサーボも外れており、サ
ーボ不能状態となっている。
【0037】フォカースサーボが外れてしまっている場
合、システムコントローラ17はフォーカスサーボとト
ラッキングサーボをオンし(ステップ206、20
7)、スピンドルモータ12のCLV制御を再開させた
あと(ステップ208)、ディジタル信号処理回路16
で読み取られた絶対時間情報を入力し、先に記憶した異
常発生直前の絶対時間情報との差を計算し、サーチ量を
決定する(ステップ209)。
【0038】そして、トラッキングサーボをオフさせた
あと(図15のステップ301)、ピックアップ送りサ
ーボ制御部19cやトラッキングサーボ制御部19bに
対し、サーチ制御を行いピックアップ13を傷直前の位
置まで復帰させる(ステップ302)。次いで、トラッ
キングサーボをオンさせ(ステップ303)、スピンド
ルモータ12のCLV制御を再開させたあと(ステップ
304)、ディジタル信号処理回路16で読み取られた
絶対時間情報を入力し(ステップ305)、先に記憶し
た異常発生直前位置(傷直前位置)の絶対時間情報と一
致するか、換言すればサーチが完了したかチェックし
(ステップ306)、NOであれば、ステップ301〜
306を繰り返し、ステップ306でYESとなったな
らば、換言すればサーチが完了したならば、システムコ
ントローラ17はショックプルーフメモリコントローラ
22に復帰通知を行い(ステップ307)、CDの倍速
再生を再開させる(ステップ308)。今回は、ピック
アップサーボ系のサーボ特性が傷に強くなっているの
で、傷通過中にRF信号が短時間ドロップアウトして
も、傷通過中や傷通過後、ピックアップサーボ系が不安
定になったり、フォーカスサーボ外れやトラック外れ、
トラックジャンプを起こすことはなく、傷通過後、直ぐ
にRF信号は正常復帰する。
【0039】サーチ完了後、ディジタル信号処理回路1
6はデータの読み取りを行うが、前回と同じ傷を通過し
たあとRF信号が直ぐに正常復帰すること、及び、傷通
過中、RF信号に短時間のドロップアウトが生じても、
誤り訂正してデータを出力することができることから、
正しいデータを連続的に出力することができる。ショッ
クプルーフメモリコントローラ22はディジタル信号処
理回路16から入力したデータを、同じくディジタル信
号処理回路16から入力したクロックを用いてショック
プルーフメモリ21に倍速で書き込んでいく。
【0040】サーチ完了後、システムコントローラ17
はディフェクト回路15gから出力されている傷検出信
号DFSを監視し、Hレベルの傷検出信号DFSが一定
時間(例えばディスクの最大回転周期より少しだけ長い
時間)以上入力されなくなるまで待つ(ステップ30
9)。これは、同じ傷が複数のトラックに跨がっている
可能性があり、該傷部分の演奏を全て完了するまで待つ
ためである(図18参照)。そして、ステップ309で
YESとなったところで、フォーカスサーボ制御部19
aとトラッキングサーボ制御部19bの帯域制限回路19
a-1 ,19b-1 のスイッチSW1 ,SW3 を開にさせて通
常帯域のサーボゲイン特性とし、位相補償回路19a-2 ,
19b-2 のスイッチSW2 ,SW4 を開にさせて通常の位
相補償特性とさせ、サーボ特性を通常状態に復帰させる
(ステップ310)。これにより、面振れや芯振れに対
し確実にビームスポットが追従可能となる。
【0041】以上は、傷でフォーカスサーボ外れを起こ
した場合であるが、フォーカスサーボが外れていない場
合は、図14のステップ205でNOとなる。このと
き、システムコントローラ17はディジタル信号処理回
路16からLレベルの同期検出信号SDTがあるか、換
言すればトラッキングサーボ外れが生じているかチェッ
クし(ステップ210)、外れていなければ、ステップ
209へ進んで前述と同様にサーチ処理を行う。ステッ
プ210でトラッキングサーボが外れていれば(このと
きスピンドルサーボも外れている)、ステップ207へ
進んで、トラッキングサーボをオンし、CLV制御を再
開させたあと、前述と同様にサーチ処理を行う。このよ
うにして、傷によりデータ読み取り異常が発生したと
き、ピックアップサーボ系のサーボ特性を傷に強くなる
ように切り換えたあと、再度、前回読み取れなかった傷
部分からのデータの読み取りを行うので、ショックプル
ーフメモリ21に書き込まれるべきデータが欠落した
り、誤データになるのを回避でき、音飛びや異音の発生
を回避できる。
【0042】これと異なり、図14のステップ203で
ディフェクト回路15gから入力した傷検出信号DFS
がLレベルのままであったとき、ショックによるトラッ
クジャンプ等が起きただけなので、この場合は、ピック
アップサーボ系のサーボ特性切り換えはしない。そし
て、サーボプロセッサ19のフォーカスサーボ制御部1
9aから出力されるフォーカスサーボ外れ検出信号FN
Gを参照して、フォーカスサーボが外れているかチェッ
クする(図16のステップ401)。なお、フォーカス
サーボが外れている場合には、大きなショックが発生し
たと考えられ、RF信号が無信号状態となるため、トラ
ッキングサーボやスピンドルサーボも外れており、サー
ボ不能状態となっている。
【0043】フォカースサーボが外れてしまっている場
合、システムコントローラ17はフォーカスサーボとト
ラッキングサーボをオンし(ステップ402、40
3)、スピンドルモータ12のCLV制御を再開させた
あと(ステップ404)、ディジタル信号処理回路16
で読み取られた絶対時間情報を入力し、先に記憶した異
常発生直前の絶対時間情報との差を計算し、サーチ量を
決定する(ステップ405)。
【0044】そして、トラッキングサーボをオフさせた
あと(406)、ピックアップ送りサーボ制御部19c
やトラッキングサーボ制御部19bに対し、サーチ制御
を行いピックアップ13を傷直前の位置まで復帰させる
(ステップ407)。次いで、トラッキングサーボをオ
ンさせ(ステップ408)、スピンドルモータ12のC
LV制御を再開させたあと(ステップ409)、ディジ
タル信号処理回路16で読み取られた絶対時間情報を入
力し(ステップ410)、先に記憶した異常発生直前の
絶対時間情報と一致するか、換言すればサーチが完了し
たかチェックし(ステップ411)、NOであれば、ス
テップ406〜411を繰り返し、ステップ411でY
ESとなったならば、換言すればサーチが完了したなら
ば、システムコントローラ17はショックプルーフメモ
リコントローラ22に復帰通知を行い(ステップ41
2)、CDの倍速再生を再開させる(ステップ41
3)。
【0045】サーチ完了後、ディジタル信号処理回路1
6はデータの読み取りを行い、該データをクロックとと
もに出力する。ショックプルーフメモリコントローラ2
2はディジタル信号処理回路16から入力したデータ
を、同じくディジタル信号処理回路16から入力したク
ロックを用いて、ショックプルーフメモリ21に倍速で
書き込んでいく。
【0046】なお、フォーカスサーボが外れていない場
合は、図16のステップ402でNOとなる。このと
き、システムコントローラ17はディジタル信号処理回
路16からLレベルの同期検出信号SDTがあるか、換
言すればトラッキングサーボ外れが生じているかチェッ
クし(ステップ414)、外れていなければ、ステップ
405へ進んで前述と同様にサーチ処理を行う。ステッ
プ414でトラッキングサーボが外れていれば(このと
きスピンドルサーボも外れている)、ステップ403へ
進んで、トラッキングサーボをオンし、CLV制御を再
開させたあと、前述と同様にサーチ処理を行う。このよ
うにして、ショックでトラックジャンプ等が生じた場
合、ジャンプ開始位置に復帰してショックプルーフメモ
リ21に書き込まれるべきデータが欠落するのを回避で
き、音飛の発生を回避できる。
【0047】ショックプルーフメモリコントローラの処
図17はショックプルーフメモリコントローラ22の処
理を示す流れ図である。演奏開始により、ディジタル信
号処理回路16からデータを受信すると(ステップ50
1)、ショックプルーフメモリコントローラ22は該デ
ータをディジタル信号処理回路16から入力したクロッ
クに同期してショックプルーフメモリ21に倍速で書き
込む(ステップ502)。
【0048】以上の書き込み制御と平行して、ショック
プルーフメモリコントローラ22はショックプルーフメ
モリ21からの通常のノーマル速度による読み出しを行
い、該読み出したデータをD/Aコンバータ23へ出力
する(ステップ503)。また、異常発生戻し中フラグ
Fjが「1」か、換言すれば、異常が発生しピックアッ
プ13を戻し中かチェックする(ステップ504)。な
お、異常が発生すると、システムコントローラ17より
異常発生通知があるから、ショックプルーフメモリコン
トローラ22は割り込み処理で異常発生戻し中フラグF
j(初期値は「0」)を「1」にする。又、ピックアッ
プの異常発生直前位置への復帰完了によりシステムコン
トローラ17により復帰通知があるから、割り込み処理
で異常発生戻し中フラグFjを「0」に戻す。即ち、異
常発生から、復帰完了まではFj=「1」になってい
る。
【0049】Fj=「1」でなければ、ショックプルー
フメモリ21がデータで満杯(データフル)になったか
チェックし(ステップ505)、データフルでなければ
データ満杯フラグFdが「1」かチェックし(ステップ
506)、「1」でなければステップ501に戻り以降
の処理を繰り返す。なお、データ満杯フラグFd(初期
値「0」)はショックプルーフメモリ21がデータフル
になると「1」となり、データフルとなったあと、予め
定めた数のデータが読み出されてショックプルーフメモ
リ21に所定量の空きができた時に「0」に戻される。
【0050】異常が発生し、異常発生戻し中フラグFj
が「1」となれば、ステップ504でYESとなる。こ
れにより、ステップ503に飛び、以降、異常発生前の
位置までピックアップ13の復帰が完了するまで、ショ
ックプルーフメモリ21へのデータの書き込みは行わ
ず、データのノーマル速度での読み出しのみ行う。そし
て、異常発生前の位置までピックアップ13の復帰が完
了し、システムコントローラ17から復帰通知を受けた
ならば、以降、倍速書き込みを再開させる(ステップ5
04でNO)。
【0051】一方、ショックプルーフメモリ21がデー
タで満杯になれば、ステップ505でYESとなる。こ
れにより、データ満杯フラグFdを「1」にすると共に
(ステップ507)、データフル信号をシステムコント
ローラ17に送る(ステップ508)。以降、ステップ
503に飛び、ショックプルーフメモリ21に所定量の
空きができるまで(Fd=0となるまで)、ショックプ
ルーフメモリ21へのデータの書き込みを停止する。な
お、ステップ503においてショックプルーフメモリ2
1からのデータのノーマル読み出しは継続される。
【0052】データフルになって書き込みが停止された
後に、データが読み出されるとデータフルでなくなる
が、データ満杯フラグFd=「1」となっているため、
直ちに書き込み停止が解除されることはない。即ち、デ
ータフルでなくなってステップ505でNOとなって
も、Fd=「1」であるため、ステップ506でYES
となり、ステップ509でショックプルーフメモリ21
に所定量の空きが発生したかチェックされ、所定量の空
きが発生していなければステップ503に飛び、依然と
してショックプルーフメモリ21へのデータの書き込み
が停止される。
【0053】しかし、ショックプルーフメモリ21に所
定量の空きが発生すれば、ステップ509でYESとな
るから、データ満杯フラグFdを「0」に戻すと共に
(ステップ510)、システムコントローラ17へデー
タ空き信号を送り出し(ステップ511)、以降、ステ
ップ501に戻りデータの倍速書き込みとノーマル読み
出しを行う。
【0054】なお、以上ではショックプルーフメモリ2
1にデータを圧縮せずに書き込む場合について説明した
が、ADPCM方式その他の方式によりデータ圧縮を行
ってショックプルーフメモリに書き込み、読み出し時に
下のデータを復元するように構成することもできる。ま
た、ピックアップサーボ特性の切換は、トラッキングサ
ーボ制御部だけ行うようにしたり、フォーカスサーボ制
御部だけ行うようにしてもよい。以上、本発明を実施例
により説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発
明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれ
らを排除するものではない。
【0055】
【発明の効果】以上本発明によれば、ディスクを通常線
速度のn倍で回転制御するとともに、該ディスクに記憶
されているデータをn倍速で間欠的に読み取ってメモリ
に書き込み、該書き込みと平行してメモリから通常の読
み出し速度でデータを読み出してD/A変換することに
よりディスクの演奏を行う。かかる演奏中に、ディスク
の傷が検出されたとき、メモリからのデータの読み出し
を継続しながらピックアップを傷が検出される直前の位
置に戻すとともに、ピックアップサーボ系の帯域を狭く
し、再度、ディスクからデータを読み取り、メモリに書
き込むように構成したから、傷の直前までにショクプル
ーフメモリに蓄えられたデータで演奏を継続している間
に、傷を一旦通過してしまったあと、ピックアップサー
ボ系を傷に応答しにくくし、データ読み取りエラーの発
生する可能性を少なくしながら、再度、傷の存在する箇
所及びその直後のデータの読み取りを行うので、異音や
音切れの発生する恐れを大幅に低下させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例構成図である。
【図2】RFアンプの構成図である。
【図3】RF正常検出回路の動作波形図である。
【図4】ディフェクト回路の動作波形図である。
【図5】同期信号発生部の構成図である。
【図6】フォーカスサーボ制御部の構成図である。
【図7】帯域制限回路の動作を示す線図である。
【図8】位相補償回路の動作を示す線図である。
【図9】合焦検出部の動作波形図である。
【図10】トラッキングサーボ制御部の構成図である。
【図11】ピックアップ送りサーボ制御部の構成図であ
る。
【図12】スピンドルサーボ制御部の構成図である。
【図13】システムコントローラの処理を示す第1の流
れ図である。
【図14】システムコントローラの処理を示す第2の流
れ図である。
【図15】システムコントローラの処理を示す第3の流
れ図である。
【図16】システムコントローラの処理を示す第4の流
れ図である。
【図17】ショックプルーフメモリコントローラの処理
を示す流れ図である。
【図18】従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
11 コンパクトディスク 13 ピックアップ 15 RFアンプ 16 ディジタル信号処理回路 17 システムコントローラ 19 サーボプロセッサ 21 ショックプルーフメモリ 22 ショックプルーフメモリコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/095 G11B 20/10 G11B 20/14 G11B 7/00 - 7/013

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを通常線速度のn倍で回転制御
    するとともに、該ディスクに記録されているデータをn
    倍速で間欠的に読み取ってメモリに書き込み、該書き込
    みと平行してメモリから通常の読み出し速度でデータを
    読み出してD/A変換することによりディスクの演奏を
    行うディスクプレーヤの演奏方法において、 ディスクの傷が検出されたとき、メモリからのデータの
    読み出しを継続しながらピックアップを傷が検出される
    直前の位置に戻すとともに、ピックアップサーボ系の帯
    域を狭くし、 しかる後、再度、ディスクからデータを読み取り、メモ
    リに書き込むようにしたこと、 を特徴とするディスクプレーヤの演奏方法。
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