JP3655560B2 - 自動車用赤外光照射ランプ - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/40Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by screens, non-reflecting members, light-shielding members or fixed shades
    • F21S41/43Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by screens, non-reflecting members, light-shielding members or fixed shades characterised by the shape thereof
    • F21S41/435Hoods or cap-shaped

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載して、車輌の前方を赤外光で照明する自動車用赤外光照射ランプに係わり、特に、近赤外までの感度を有するCCDカメラと共用する自動車用赤外光照射ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、この種のランプは、ランプボディと前面レンズで画成された灯室内に可視光源およびリフレクターを配置し、赤外光透過多層膜を表面にコーティングした赤外光透過グローブを、可視光源を覆うように配設し、光源光のうちグローブを透過した赤外光がリフレクターで反射され、前面レンズを透過して前方に配光される構造となっている。
【0003】
そして、車輌前方の赤外光照射領域を、自動車前部に設けられた近赤外までの感度を有するCCDカメラで撮影し、画像処理装置で処理して、車室内のモニタ画面に映し出す。ドライバーは、車輌前方の視界を映すモニタ画面上で、人やレーンマークや障害物といったものを遠方まで確認できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の赤外光照射ランプでは、赤外光透過多層膜が700〜800nmあたりの長波長側の可視光を完全にカットできないため、ランプが赤く点灯して見える。このため、自動車の前部に設けた赤外光照射ランプをテールランプやストップランプと誤認するおそれがあり、安全上問題であった。
【0005】
発明者が検討した結果、赤外光透過グローブでカットしきれなかった可視光(赤外光透過グローブを透過した可視光)の赤色光成分は、リフレクター全体に導かれるが、リフレクターにおける光源周辺領域で反射されて前面レンズ中央部付近から出射する光のエネルギー(光束密度)が最も高いため、前面レンズ中央部付近(リフレクターにおける光源周辺領域)がリング状に赤く発光して見えることが確認された。
【0006】
そこで、発明者は、ランプが赤く見える原因となる可視光の赤色光成分を希釈してやればよいと考えて、リフレクターにおける光源周辺領域や前面レンズ中央部付近に、光を拡散させる拡散ステップを設けたところ、ランプの赤く発光する色合いを薄める上で有効であることが確かめられたので、本発明を提案するに至ったものである。
【0007】
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ランプが赤く発光して見える原因となる可視光の赤色光成分を希釈して前面レンズから出射させることで、テールランプやストップランプと誤認することのない赤外光照射ランプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
前記目的を達成するために、請求項1に係る赤外光照射ランプにおいては、ランプボディと前面レンズで画成された灯室と、前記ランプボディの内側に設けられたリフレクターと、前記灯室内の前記リフレクター前方に配置された光源と、前記光源を覆うように配置され、可視光を遮光し赤外光だけを透過させる円筒形状の赤外光形成用グローブとを備えた自動車用赤外光照射ランプにおいて、
前記前面レンズにおける前記リフレクターの前記光源周辺領域に対応するリング状領域に拡散ステップを設けるように構成したものである。
【0009】
即ち、第1の手段としては、前面レンズにおけるリフレクター光源周辺領域に対応するリング状領域に、赤外光形成用グローブを透過してリフレクター光源周辺領域で反射されて導かれた可視光の赤色光成分を拡散透過させる拡散ステップを設けるようにした。第2の手段としては、前面レンズにおけるリフレクター光源周辺領域に対応するリング状領域に、リフレクター光源周辺領域で拡散反射されて導かれた可視光の赤色光成分を拡散透過させる拡散ステップを設けるとともに、リフレクターの光源周辺領域にも、赤外光形成用グローブを透過して導かれた可視光の赤色光成分を拡散反射させる拡散ステップを設けるようにした。
【0010】
そして、リフレクターや前面レンズに設ける拡散ステップとしては、魚眼ステップやシリンドリカルステップ等がある。
【0011】
なお、ランプの配光は、リフレクターで反射された光を前面レンズに設けた配光制御用ステップで制御して形成する場合の他に、前面レンズに配光制御用ステップを設けずにリフレクターだけで制御して形成する場合があり、この配光制御用ステップが設けられていない前面レンズ、いわゆる前面カバーも、ここでいう前面レンズに含まれるものとする。
【0012】
(作用)赤外光形成用グローブでカットしきれなかった可視光(赤外光形成用グローブを透過した可視光)の赤色光成分は、リフレクター全体で反射されて、前面レンズから出射するが、リフレクターの光源周辺領域で反射されて、この光源周辺領域に対応する前面レンズ中央部付近から出射する光のエネルギー(光束密度)が最も高い。このため、従来では、前面レンズ中央部付近(リフレクターにおける光源周辺領域に対応する領域)が赤くリング状に発光して見えることになるが、本発明では、赤外光形成用グローブを透過してリフレクターの光源周辺領域に導かれた可視光の赤色光成分がリフレクターの光源周辺領域で反射されて後、前面レンズを透過(出射)する際に、拡散ステップによって拡散されることで、前面レンズ中央部付近から前方に配光される赤色光成分の光束密度が低下し、ランプの赤色の発光が希釈される。
【0013】
さらに、赤外光形成用グローブを透過してリフレクターにおける光源周辺領域に導かれた可視光の赤色光成分は、リフレクターで反射される際に拡散ステップによって拡散され、さらに前面レンズを透過(出射)する際にも拡散ステップによって拡散される。即ち、リフレクターで反射拡散された可視光の赤色光成分は、前面レンズを透過する際にさらに拡散されることで、前面レンズ中央部付近から前方に配光される赤色光成分の光束密度は、リフレクターまたは前面レンズのいずれか一方に拡散ステップを設ける場合よりもさらに低下し、ランプの赤色の発光が一層希釈される。
【0014】
請求項2においては、請求項1に記載の赤外光照射ランプにおいて、前記赤外光形成用グローブを、その後端部が前記リフレクターから離間するように配置して、光源光を前記リフレクターと前記赤外光形成用グローブ後端部の隙間から前記リフレクターにおける光源周辺領域に直接導くようにしたものである。
【0015】
(作用)リフレクターにおける光源周辺領域の内側に光源光が直接導かれ、ここで反射された光源光(白色光)も前記光源周辺領域に対応する前面レンズ中央部付近から出射することとなって、前面レンズ中央部付近から前方に配光される赤色光成分の光束密度がさらに低下したものとなる。
【0016】
請求項3においては、請求項1または2に記載の赤外光照射ランプにおいて、前記赤外光形成用グローブの前方に、前記グローブの前端側開口部から出射する光源光を遮光する遮光シェードを設け、前記遮光シェードの裏側に、光源光を反射して前記リフレクターの光源周辺領域に導く反射面を設けるようにしたものである。
【0017】
(作用)遮光シェードは、赤外光形成用グローブの前端側開口部から出射する光源光を遮光して、グレア光の発生を阻止する。また、遮光シェード裏側の反射面で反射された光源光(白色光)は、リフレクターの光源周辺領域で反射されて、前面レンズ中央部付近から拡散光として出射し、前面レンズ中央部付近から拡散配光される赤色光成分の光束密度はさらに低下したものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0019】
図1〜図5は、本発明を夜間前方視界検出システムに適用した実施例を示し、図1は本発明の第1の実施例である赤外光照射ランプを用いた夜間前方視界検出システムの全体構成を示す図、図2(a)はディスプレイに現れる車輌前方の画像の模式図、図2(b)は画像処理解析装置で取り出したその映像出力信号を示す図、図3は同赤外光照射ランプの縦断面図、図4(a)は同赤外光照射ランプの要部であるバルブ周辺領域の拡大縦断面図、図4(b)はリフレクターにおけるバルブ挿着孔周辺領域の正面図、図5は赤外光照射ランプの点灯を制御する制御部のCPUの処理フローを示す図である。
【0020】
夜間前方視界検出システムは、図1に示すように、車輌前部に設けられたヘッドランプ8および赤外光照射ランプ10Aと、車室内上部に並設され、車輌前方の視界を撮影する一対のCCDカメラ2A,2Bと、CCDカメラ2A,2Bの撮影した画像を解析する画像処理解析装置4と、画像処理解析装置4で解析したデータを表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)6とから主として構成されている。
【0021】
車輌前方領域を撮影するCCDカメラは、可視光域の感度をもつ可視光CCDカメラ2Aと、赤外光域までの感度をもつ赤外光CCDカメラ2Bとから構成されて、前方視対象物までの距離を計測できるステレオカメラ方式とされている。そして、両CCDカメラ2A,2Bで撮影した画像は画像処理解析装置4に送られて、2つの映像が比較されるようになっている。
【0022】
即ち、CCDカメラで撮影した図2(a)に示すような映像(画像)から各走査線(フイールド)の映像出力電圧を取り出し、両カメラ2A,2Bのγ特性(光電変換特性)を考慮した上で、全画面(或いは主要部)のデータとして保管する。この補正は、両カメラ2A,2Bの感度を合わせ、路上物体に対して両カメラ2A,2Bでほぼ同じ映像出力を得るために必要である。そして、2つの画像からその差分をとり、その差分がある閾値以上のものを映像から取り出せば、目に見えない遠方の歩行者や障害物そしてレーンマークなどの映像が得られる。そして、その差分の映像からエッジ処理やパターン認識を行うことで、歩行者や障害物そしてレーンマークなどを容易に認識することができる。
【0023】
そして、歩行者や障害物そしてレーンマークなどの映像は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)6でドライバーに示したり、形状認識で路上物体(歩行者や障害物やレーンマークなど)の特徴を判断し、音声でドライバーに知らせることができるように構成されている。
【0024】
なお、車輌前方領域を撮影するCCDカメラとしては、可視光対応CCDカメラ2Aと赤外光対応CCDカメラ2Bの2個のCCDカメラに代えて、近赤外光域と赤外光域の感度をもつCCDカメラ1個で構成するようにしてもよい。
【0025】
また、赤外光照射ランプ10Aは、図3に示されるように、容器状のランプボディ12と、ランプボディ12の前面開口部に組み付けられ、ランプボディ12と協働して灯室Sを画成する前面レンズ14と、ランプボディ12の内周面に一体に形成された放物面形状のリフレクター16と、ランプボディ12の後頂部に設けられたバルブ挿着孔13に挿着された光源であるハロゲンバルブ20と、バルブ20を取り囲むように配置された赤外光形成用グローブ30Aと、から主として構成されている。
【0026】
赤外光形成用グローブ30Aは、バルブ20をすっぽりと覆う円筒形状に形成され、円筒形状のガラス製グローブ本体の外周面全域には、可視光を遮光し赤外光だけを透過させる赤外光透過多層膜が設けられた構造となっている。したがって、バルブ20が点灯したときに、フィラメント22の発光のうちリフレクター16に向かう光L1,L2は、グローブ30Aを透過することになるが、可視光はグローブ30A(の赤外光透過多層膜)で遮光され、赤外光だけがこのグローブ30A(の赤外光透過多層膜)を透過できる。このためリフレクター16に導かれた赤外光は、図3矢印L1,L2に示すように反射され、前面レンズ14を透過してランプの光軸Lとほぼ平行な光として前方に配光される。
【0027】
また、リフレクター16における正面視リング状の光源周辺領域16aには、図4(a),(b)に示すように、拡散ステップである魚眼ステップ17がバルブ挿着孔13を取り囲むように設けられており、赤外光形成用グローブ30Aを透過してリフレクターの光源周辺領域16aに導かれた赤色光成分は、図4(a)矢印に示すように、魚眼ステップ17によって拡散反射される。図3矢印L2は、リフレクター16における光源周辺領域16a(魚眼ステップ17)で拡散反射される赤色光成分の方向を示し、矢印L21から矢印L22に示す範囲に拡散反射される。
【0028】
即ち、赤外光形成用グローブ30Aでカットしきれなかった可視光(赤外光形成用グローブ30Aを透過した可視光)の赤色光成分は、リフレクター16全体で反射されて、前面レンズ14から出射するが、リフレクターの光源周辺領域16aで反射され、この光源周辺領域16aに対応する前面レンズ中央部付近(の正面視リング状領域)14aから出射する光のエネルギー(光束密度)が最も高い。このため、従来では、前面レンズ中央部付近(リフレクターにおける光源周辺領域16aに対応する領域)14aが赤くリング状に発光して見えることになるが、本実施例では、赤外光形成用グローブ30Aを透過してリフレクターの光源周辺領域16aに導かれた可視光の赤色光成分がリフレクター(光源周辺領域16a)で反射される際に、符号L21,L22に示すように魚眼ステップ17によって拡散反射され、拡散光として前面レンズ14を透過(出射)する。このため、前面レンズ中央部領域14aから前方に配光された赤色光成分の光束密度は低下し、ランプが赤色に発光する度合いが低下する。このように、前面レンズ14の中央部付近から配光される可視光の赤色光成分L2(L21,L22)は、拡散光としてその光束密度が低下したものとなるため、ランプが赤色に発光して見えることがない。
【0029】
また、グローブ30Aの前方には、グローブ30Aの前端開口部を介して前方に出射する光源光を遮光してグレア光の発生を阻止する、遮光シェード40が配置されている。即ち、遮光シェード40は、その裏側には光を吸収しやすい黒化処理42が施されるとともに、グローブ30Aの口径より幾分大きく形成されて、バルブ20の直射光(白色光)がグローブ30Aの前端開口部からできる限り漏れない構造になっている。
【0030】
なお、遮光シェード40は、その脚(図示せず)がリフレクター16に固定されることで、リフレクター16に一体化されている。また、グローブ30Aは、接着やホルダー(図示せず)を介してリフレクター16のバルブ挿着孔13周りに固定されている。
【0031】
また、赤外光が長時間人の目に入ると目を傷つけるおそれがあるので、このランプ10Aでは、車速センサ110と、CPU122,記憶部124等を有する制御部120とを備えた点灯制御回路100(図3参照)によって、赤外光が目を傷つけるおそれのない走行中に限り、バルブ20が点灯し、赤外光が目を傷つけるおそれのある、停車するなど車輌速度Vが0に近い所定速度V0以下では、バルブ20が自動的に消灯するように構成されている。
【0032】
即ち、制御部120の記憶部124には、バルブ20(ランプ10A)の点灯を停止するための停止信号を出力する際の車輌速度条件が予め入力設定されており、CPU122は、車速センサ110からの出力により車速Vが0に近い所定速度V0以下となったことを判別すると、バルブ点灯スイッチSwをOFFにするための停止信号を出力する。これにより、バルブ点灯スイッチSwがOFFとなって、バルブ20への電流の供給が停止し、バルブ20(ランプ10A)が消灯する。
【0033】
図5には、点灯制御回路100の制御部120(CPU122)の処理フローが示されており、このルーチンは、ヘッドランプ8(すれ違い用ビームまたは走行用ビーム)の点灯状態を前提で開始する。
【0034】
まず、ステップS1において、夜間前方視界検出システムを作動させるためのスイッチが入っているか否かが判別される。このシステム作動スイッチは、ドライバがヘッドアップディスプレイ6の画像を見ながら運転する場合、マニュアルスイッチとして押されるが、ヘッドランプのすれ違いビームの点灯に連動してONとなるように構成してもよい。
【0035】
そして、ステップS1においてYES(夜間前方視界検出システム作動スイッチON)であれば、ステップS2において、車速センサ110の出力に基づいて、車速Vが0に近い所定値(V0)以下か否かが判別される。ステップS2においてNO(V>V0)であれば、ステップS3に移行し、バルブ20(赤外光照射ランプ10A)を点灯させるべく出力した後、ステップS1に戻る。一方、ステップS1においてNOの場合(夜間前方視界検出システム作動スイッチがONされていない場合)、またはステップS2においてYES(V≦V0)の場合は、ステップS4において、点灯中のバルブ20(赤外光照射ランプ10A)を消灯させるべく出力した後、ステップS1に戻る。
【0036】
図6は本発明の第2の実施例を示し、赤外光照射ランプの縦断面図である。
【0037】
前記した第1の実施例では、リフレクター16の光源周辺領域16aに設けた魚眼ステップ17によって、可視光の赤色光成分を拡散させるように構成されていたが、この第2の実施例における赤外光照射ランプ10Bでは、リフレクターの光源周辺領域16aに対応する前面レンズ中央部のリング状領域14aに、可視光の赤色光成分を拡散させる魚眼ステップ15を設けた構造となっている。
【0038】
即ち、リフレクター16の光源周辺領域(放物面形状の反射面)16bで符号L2に示すように反射された可視光の赤色光成分は、前面レンズ14を透過(出射)する際に、魚眼ステップ15によって矢印L21,L22に示すように拡散される。このため前面レンズ14の前方に配光された赤色光成分の光束密度が低下し、ランプが赤色に発光して見えることがない。
【0039】
その他は、前記した第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことにより、その重複した説明は省略する。
【0040】
また、図示はしないが、第1の実施例に示すように、リフレクター16の光源周辺領域16aに魚眼ステップ17を設けるとともに、リフレクター光源周辺領域16aに対応する前面レンズ14のリング状領域14aにも魚眼ステップ15を設けた構造としてもよい。
【0041】
このようにリフレクター16および前面レンズ14の双方に魚眼ステップ17,15を設けた場合には、赤外光形成用グローブ30Aでカットされずにリフレクターの光源周辺領域16aに導かれた可視光の赤色光成分は、リフレクター16で反射される際に、拡散ステップ17によって拡散され、さらに前面レンズ14から出射する際にも、拡散ステップ15によって拡散される。即ち、リフレクター周辺領域16aで拡散反射された可視光の赤色光成分は、前面レンズ中央部領域14aを透過(出射)する際にさらに拡散されるため、前面レンズ14の前方に配光された赤色光成分の光束密度は一層低下したものとなって、ランプが赤色に発光して見えることは全くない。
【0042】
図7は、本発明の第3の実施例である赤外光照射ランプの要部であるバルブ周辺領域の拡大縦断面図である。
【0043】
この第3の実施例における赤外光照射ランプ10Cでは、赤外光形成用グローブ30Bの長さが、前記第1の実施例における赤外光照射ランプ10Aに用いたグローブ30Aよりも短く形成されて、グローブ後端部がリフレクター16から離間するように配置されており、これによって、光源光がリフレクター16とグローブ30B後端部の隙間31からリフレクターの光源周辺領域16aの内側寄りに直接導かれるように構成された点に特徴がある。その他は、前記した第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことにより、その重複した説明は省略する。
【0044】
この実施例では、グローブ30Bを透過した可視光の赤色光成分が、リフレクターの光源周辺領域16aの魚眼ステップ17で符号L2(L21,L22)に示すように拡散反射されて前方に導かれるが、リフレクターの光源周辺領域16aの内側寄りに導かれたグローブ30Aを透過しない光源光(白色光)も、符号L3(L31,L32)に示すように魚眼ステップ17で拡散反射されて前方に導かれて、両者L2,L3が光源周辺領域16aに対応する前面レンズ中央部付近から出射する。このため、前面レンズ中央部付近から前方に配光される赤色光成分の光束密度は、第1の実施例におけるランプ10Aの場合よりもさらに希釈されて、ランプが赤色に発光して見えることは全くない。
【0045】
図8は、本発明の第4の実施例である赤外光照射ランプの要部であるバルブ周辺領域の拡大縦断面図である。
【0046】
この第4の実施例における赤外光照射ランプ10Dでは、前記第1の実施例に示す赤外光照射ランプ10Aに用いた遮光シェード40に代えて、裏面に反射面44処理が施された遮光シェード40Aを用いて、グローブ30Aの前端開口部から出射する光源光を反射面44で反射して、リフレクターの光源周辺領域16aに導くように構成されている。その他は、前記した第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことにより、その重複した説明は省略する。
【0047】
この第4の実施例では、グローブ30Aを透過した可視光の赤外光成分を拡散反射(符号L21,L22参照)するリフレクターの光源周辺領域16aに、光源光(白色光)がシェード40Aを介して矢印L4に示すように導かれるため、前面レンズ14の中央部付近からは、拡散された赤色光成分L21,L22に拡散された可視光成分(白色光成分)L41,L42が混ざった形態で出射する。したがって、前面レンズ14の中央部付近から前方に配光される赤色光成分の光束密度は希釈されて、ランプが赤色に発光して見えることはない。
【0048】
図9は、本発明の第5の実施例である赤外光照射ランプの拡大縦断面図である。
【0049】
この第5の実施例における赤外光照射ランプ10Eでは、前記第2の実施例に示す赤外光照射ランプ10Bに用いたシェード40に代えて、裏面に反射面44処理が施されたシェード40Bを用いて、グローブ30Aの前端開口部から出射する光源光(白色光)を反射面44で反射して、リフレクターの光源周辺領域16aに導くように構成されている。その他は、前記した第2の実施例と同一であり、同一の符号を付すことにより、その重複した説明は省略する。
【0050】
この第5の実施例では、前面レンズ中央部付近14aには、シェード40Bで反射され、リフレクターの光源周辺領域(放物面形状の反射面)16bで反射された光源光(白色光)L4も導かれるので、赤色光成分および白色光成分が前面レンズ中央部付近14aから出射する際に、矢印L2(L21,L22)、L4(L41,L42)に示すように、それぞれ拡散される。このため、前面レンズ中央部付近14aから前方に配光される赤色光成分の光束密度は希釈されて、ランプが赤色に発光して見えることはない。
【0051】
図10および図11は、本発明の第6の実施例である赤外光照射ランプを示し、図10は赤外光照射ランプの縦断面図、図11(a)〜(c)はそれぞれ同ランプの要部である赤外光形成用グローブの拡大縦断面図である。
【0052】
前記した第1〜第5の実施例に示す赤外光照射ランプ10A〜10Eは、いずれもリフレクター16がランプボディ12の内周面に一体に形成されていたが、この実施例における赤外光照射ランプ10Fでは、ランプボディ12に対しリフレクター16がエイミング機構(図示せず)によって傾動可能に支持されている。
【0053】
ハロゲンバルブ20を覆う赤外光形成用グローブ30Cは、リフレクター16に固定された金属製のホルダー50に把持されている。ホルダー50は、グローブ30Cの前端部および後端部を把持できる円環部51,52が前後に延びる直線部53で一体化された構造で、円環部51,52にはそれぞれ周方向等分3箇所に爪54が設けられている。そして、円環部51,52内にグローブ30Cを挿入し、爪54をかしめることで、グローブ30Cとホルダー50が一体化されている。円環部52には、直交して延出する左右一対の脚55が設けられ、この脚55をリフレクター16にねじ固定することで、グローブ30Cがリフレクター16に一体化されている。
【0054】
グローブ30Cに形成されている赤外光透過多層膜36は、図11(a)に示すように、グローブの長手方向に厚さが徐変(t1<t2)するように(バルブ20の付け根に近いほど厚くなるように)形成されて、可視光カット率が長手方向に徐変(赤外光透過多層膜36が厚いほど、可視光カット率が高い)している。このため、グローブ30C(赤外光透過多層膜36)を透過してリフレクターの光源周辺領域16aに向かう光は、可視光が多くカットされて赤外光の割合が多い光(可視光の赤外光成分の割合が少ない光)で、この可視光の赤外光成分の割合が少ない光がリフレクターの光源周辺領域16a(の魚眼ステップ17)で矢印L2(L21,L22)に示すように拡散反射されて、前面レンズ中央部領域14aから出射する。
【0055】
また、グローブ30C後端部とリフレクター16との間には隙間が形成されており、この隙間から光源光(白色光)がリフレクターの光源周辺領域16aに導かれて、魚眼ステップ17によって拡散反射される(矢印L3参照)。このため、前面レンズ中央部領域14aから前方に配光された赤外光成分L2(L21,L22)の光束密度は非常に希釈されたものとなって、ランプが赤色に発光して見えることがない。
【0056】
符号18は、エクステンションリフレクター、符号19は、ランプボディ12後頂部のバルブ交換用開口部に装着されたカバーである。その他は、前記した第1、第3の実施例(図6,7参照)と同一であり、同一の符号を付すことにより、その重複した説明は省略する。
【0057】
また、赤外光形成用グローブ30Cは、図11(b)、(c)に示すような構造であってもよい。即ち、図11(b)では、グローブ30Cに形成されている赤外光透過多層膜36が、長手方向に膜厚の異なる2種の部分36a,36bで一体に構成されている。図11(c)では、薄い赤外光透過多層膜36aが形成されたグローブ部30C1と、厚い赤外光透過多層膜36bが形成されたグローブ部30C2が、両グローブ部30C1,30C2の当接部を把持する円環部52Aの形成されたホルダー50Aによって一体化されて、グローブ30Cが構成されている。
【0058】
なお、図11(b),(c)では、赤外光透過多層膜36a,36bの膜の厚さの違いを出すために、模式的に厚さを異ならしめて図示しているが、実際の赤外光透過多層膜は蒸着により形成されるため、赤外光透過多層膜36a,36bの膜厚差は目に見えないほど僅かである。
【0059】
図12は、本発明の第7の実施例である赤外光照射ランプの縦断面図である。
【0060】
この実施例に示す赤外光照射ランプ10Gは、前記した第6の実施例のランプ10Fと同様に、ランプボディ12に対しリフレクター16がエイミング機構(図示せず)によって傾動可能に支持されている。また、リフレクターの光源周辺領域16aに導かれたグローブ30C透過光および光源光(白色光)が、矢印L2(L21,L22)、L3(L31,L32)に示すように拡散反射されて、前面レンズ中央部領域14aから出射する。
【0061】
また、赤外光形成用グローブ30Cをリフレクター16に固定する金属製のホルダー50Bには、リフレクター16の背後に延出する放熱フィン62を備えた金属製の第2ホルダー60が固定一体化されて、グローブ30C内に熱がこもらないようになっている。
【0062】
即ち、第2ホルダー60は、バルブ挿着孔13に係合する段付き筒型に形成されて、その前端に形成されたフランジ部63には、ホルダー50B後端部の内側に延出する一対の脚55Aが固定されている。第2ホルダー60には、円盤形状の放熱フィン62が形成されており、バルブ20が点灯することでグローブ30Cに伝達された熱は、ホルダー50B,第2ホルダー60を介して、放熱フィン62からリフレクター16の背後空間に放熱される。これによって、バルブ20の高温化に対する種々の問題が回避される。
【0063】
なお、バルブ20とホルダー50B(第2ホルダー60)とバルブ挿着孔13間の組み付け順序は任意であり、バルブ20をホルダー50B(第2ホルダー60)に固定して後、バルブ挿着孔13に組み付けてもよいし、ホルダー50B(第2ホルダー60)をバルブ挿着孔13に組み付けた後、バルブ20をホルダー50B(第2ホルダー60)に固定してもよい。
【0064】
その他は、前記第6の実施例である赤外光照射ランプ10F(図10,11参照)と同一であり、同一の符号を付すことにより、その重複した説明は省略する。
【0065】
図13は、本発明の第8の実施例である赤外光照射ランプの縦断面図である。
【0066】
この実施例に示す赤外光照射ランプ10Hは、赤外光形成用グローブ30Cが円環状のホルダー50Cを介して、前後に摺動可能なアクチュエータ70の摺動子72に固定されて、ヘッドランプの走行用(ビーム形成用)ランプとしても機能するように構成されている点に特徴がある。そして、赤外光照射ランプ10Hの基本構造は、前記した第1の実施例(図3,4参照)や第6の実施例(図10参照)と同一であり、同一の部分は同一の符号を付すことで、その重複した説明を省略する。
【0067】
即ち、バルブ20を覆う赤外光形成用グローブ30Cは、図13実線に示す位置にあれば、バルブ20の発光(白色光)がグローブ30Cを透過し赤外光となってリフレクター16で反射され、前面レンズ14から出射することで、赤外光照射ランプとして機能する。そして、グローブ30Cでカットしきれなかった可視光の赤色光成分は、リフレクターの光源周辺領域16a(魚眼ステップ17)で拡散反射されて前面レンズ14から出射する。さらに、グローブ30Cとリフレクター16間の隙間31から光源光がリフレクターの光源周辺領域16aに導かれ、この光源光(白色光)も魚眼ステップ17で拡散反射されて前面レンズ14から出射する。したがって、前面レンズ中央部領域14aの前方に配光される赤色光成分の光束密度は低下し、ランプが赤色に発光して見えることはない。
【0068】
また、バルブ20のガラス球先端部には、ブラックトップと称される遮光部26が設けられて、バルブ20から前方に向かう直射光(可視光および赤外光)を遮光し、グレア光の発生が阻止されている。
【0069】
一方、アクチュエータ70によって、赤外光形成用グローブ30Cが図13仮想線に示す位置まで移動してバルブ20の周りを解放すると、バルブ20の発光(白色光)がグローブ30Cを透過することなくリフレクター16全体に導かれることとなって、走行用ビームが形成される。
【0070】
また、このランプ10Hでは、車速センサ110と、ヘッドランプの配光切り替えスイッチ112と、CPU122,記憶部124等を有する制御部120とを備えた点灯制御回路100によって、赤外光照射ランプとして使用するときには、走行中に限り点灯し、停車するなど車輌速度Vが0に近い所定速度V0以下になると、自動的に消灯するように構成されている。さらに、ヘッドランプの配光を走行用ビームにする場合には、グローブ30Cが前方に移動して、可視光だけが配光される形態となる。
【0071】
即ち、制御部120の記憶部124には、バルブ20の発光を停止するための停止信号を出力する際の車輌速度条件が予め入力設定されており、CPU122は、車速センサ110からの出力により車輌速度Vが0に近い所定速度V0以下となったことを判別すると、バルブ点灯スイッチSwをOFFにするための停止信号を出力する。これにより、バルブ点灯スイッチSwがOFFとなって、バルブ20への電流の供給が停止し、バルブ20(ランプ10H)が消灯する。
【0072】
また、符号130は、バルブ20への給電路に設けられたチョッパ回路等で構成された電力変換回路で、走行用ビーム形成用ランプとして使用する時には作動せず、バッテリの電力をそのままバルブに供給するが、赤外光照射ランプとして使用する時には、バッテリからの供給電力が所定値(例えば、13V)を越えた場合に作動(供給電力を矩形波状にする等)して、所定の適正な電力(例えば、12V)に変換してバルブ20に供給する。これにより、グローブ30C内に熱がこもって、バルブ20の温度が上昇することに伴う種々の問題を回避できる。
【0073】
図14には、点灯制御回路100の制御部120(CPU122)の処理フローが示されており、このルーチンは、ヘッドランプ(すれ違い用ビームまたは走行用ビーム)の点灯状態を前提で開始する。
【0074】
まず、ステップS10において、配光切替スイッチ112からの信号に基づいて、ヘッドランプの点灯がすれ違い用ビームか否かが判別される。ステップS10においてYES(すれ違い用ビーム点灯)の場合は、ステップS11に移行し、走行ビーム夜間前方視界検出システムを作動させるためのスイッチが入っているか否かが判別される。このシステム作動スイッチは、ドライバがヘッドアップディスプレイ6の画像を見ながら運転する場合、マニュアルスイッチとして押されるが、すれ違い用ビームの点灯に連動してONとなるように構成してもよい。
【0075】
そして、ステップS11においてYES(夜間前方視界検出システム作動スイッチON)であれば、ステップS11Aにおいて、電力変換回路130を作動状態にするための信号を出力した後、ステップS12において、車速センサ110の出力に基づいて、車速Vが0に近い所定値(V0)以下か否かが判別される。ステップS12においてNO(V>V0)であればステップS13に移行し、バルブ20を点灯させるべく出力した後、ステップS10に戻る。
【0076】
一方、ステップS10においてNO(走行用ビーム点灯)の場合は、ステップS15に移行し、グローブ30Cを前方に移動させるべくアクチュエータ駆動信号を出力する。そして、ステップS16において、バルブ20を点灯させるべく出力する。これにより、可視光だけによる走行用ビームが得られる。
【0077】
また、ステップS11においてNOの場合(夜間前方視界検出システム作動スイッチがONされていない場合)、またはステップS12においてYES(V≦V0)であれば、ステップS14において、点灯中のバルブ20(赤外光照射ランプ10)を消灯させるべく出力した後、ステップS10に戻る。
【0078】
なお、前記した実施例では、リフレクター16や前面レンズ14に設ける、赤外光成分を拡散させるための拡散ステップとして魚眼ステップ17,15を例示したが、光を拡散反射あるいは拡散透過させる作用のあるシリンドリカルステップその他のステップであってもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1によれば、前面レンズ中央部付近から出射する赤色光成分の光束密度が低いので、赤外光照射ランプが点灯しても赤色が目立たず、従来のように赤く点灯して見えないので、ドライバーおよび歩行者が赤外光照射ランプの点灯をテールランプやストップランプの点灯と誤認するおそれがなく、それだけ走行上の安全が確保される。
【0080】
請求項2によれば、リフレクターの拡散ステップまたは/および前面レンズの拡散ステップによる光拡散作用によって、前面レンズ中央部付近から出射する赤色光成分の光束密度が低下することに加え、前面レンズ中央部付近から出射する白色光成分が増加するため、ランプの赤色の発光がさらに希釈されて、赤外光照射ランプを他のランプと誤認するおそれが全くない。
【0081】
請求項3によれば、ランプの点灯中にグレア光が発生しないので、対向車や歩行者に迷惑をかけない。
【0082】
また、前面レンズ中央部付近からの出射光には、リフレクターの拡散ステップまたは/および前面レンズの拡散ステップにより拡散された赤外光成分に、遮光シェード裏側の反射面で反射された光源光(白色光)の拡散光が付加されたものとなって、ランプの赤色の発光がさらに希釈されて、赤外光照射ランプを他のランプと誤認するおそれが全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である赤外光照射ランプを用いた夜間前方視界検出システムの全体構成を示す図である。
【図2】(a)は車輌前方の画像の模式図、
(b)は画像処理解析装置で取り出したその映像出力信号を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例である赤外光照射ランプの縦断面図である。
【図4】(a)同赤外光照射ランプの要部であるバルブ周辺領域の拡大縦断面図、
(b)リフレクターにおけるバルブ挿着孔周辺領域の正面図である。
【図5】赤外光照射ランプの点灯を制御する制御部のCPUの処理フローを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例である赤外光照射ランプの縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例である赤外光照射ランプの要部であるバルブ周辺領域の拡大縦断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例である赤外光照射ランプの縦断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例である赤外光照射ランプの縦断面図である。
【図10】本発明の第6の実施例である赤外光照射ランプの縦断面図である。
【図11】(a)同ランプの要部である赤外光形成用グローブの拡大縦断面図である。
(b)同ランプの要部である赤外光形成用グローブの変形例の拡大縦断面図である。
(c)同ランプの要部である赤外光形成用グローブの他の変形例の拡大縦断面図である。
【図12】本発明の第7の実施例である赤外光照射ランプの部分拡大縦断面図である。
【図13】本発明の第8の実施例である赤外光照射ランプの縦断面図である。
【図14】同赤外光照射ランプの点灯を制御する制御部のCPUの処理フローを示す図である。
【符号の説明】
2A 可視光CCDカメラ
2B 赤外光CCDカメラ
10A〜10H 赤外光照射ランプ
12 ランプボディ
13 バルブ挿着孔
14 前面レンズ
14a 前面レンズにおけるリフレクター光源周辺領域に対応するリング状領域15 拡散ステップである魚眼ステップ
16 リフレクター
16a リフレクターの光源周辺領域
17 拡散ステップである魚眼ステップ
20 光源であるハロゲンバルブ
22 フィラメント
30A,30B,30C 赤外光形成用グローブ
31 赤外光形成用グローブとリフレクター間の隙間
36、36a、36b 赤外光透過多層膜
40、40A、40B 遮光シェード
44 遮光シェードの反射面
50,50A,50B,50C ホルダー
70 アクチュエータ
100 点灯制御回路
110 車速センサ
112 ヘッドランプの配光切替スイッチ
120 制御部
122 CPU
124 記憶部
S 灯室
L21,L22 赤色拡散光
L31,L32、L41,L42 白色拡散光

Claims (3)

  1. ランプボディと前面レンズで画成された灯室と、前記ランプボディの内側に設けられたリフレクターと、前記灯室内の前記リフレクター前方に配置された光源と、前記光源を覆うように配置され、可視光を遮光し赤外光だけを透過させる円筒形状の赤外光形成用グローブとを備えた自動車用赤外光照射ランプにおいて、
    前記前面レンズにおける前記リフレクターの前記光源周辺領域に対応するリング状領域に拡散ステップが設けられたことを特徴とする自動車用赤外光照射ランプ。
  2. 前記赤外光形成用グローブは、その後端部が前記リフレクターから離間するように配置されて、光源光が前記リフレクターと前記赤外光形成用グローブ後端部の隙間から前記リフレクターにおける光源周辺領域に直接導かれるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用赤外光照射ランプ。
  3. 前記赤外光形成用グローブの前方には、前記グローブの前端側開口部から出射する光源光を遮光する遮光シェードが設けられ、前記遮光シェードの裏側には、光源光を反射して前記リフレクターの光源周辺領域に導く反射面が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用赤外光照射ランプ。
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