JP3653341B2 - 改良された性質を有するabs成形組成物 - Google Patents
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Description
本発明は、公知のABS型成形組成物と比べて改良された性質を有する、特に高靭性、良好な加工性及び非常に良好な表面性(光沢、色合い)を組合せて有するABS型の熱可塑性成形組成物に関する。
【0002】
ABS型組成物は、
I.スチレンが全部又は一部α−メチルスチレン又はメタクリル酸メチルで代替されていてもよいスチレン及びアクリロニトリルの、SAN樹脂又はマトリックス樹脂としても公知であって、外部相を形成する、熱可塑性共重合体 ;
II.Iで言及した単量体の1つ又はそれ以上をブタジエン単独又は共重合体(「グラフト主鎖」)上にグラフト反応させることにより製造され、マトリックス樹脂における分散相を形成する少くとも1つのグラフト共重合体(「弾性体相」又は「グラフトゴム」)、
の2相プラスチックである。
【0003】
与えられたマトリックスに対して、ABSの靭性はグラフトゴムによって実質的に決定される。通常のABS成形組成物で達成される靭性は高応力成形部品に必要とされる信頼性に関して未だに十分でなく、或いはさもなければ高靭性は他の性質、例えば成形部品の表面性を犠牲にして達成される。
【0004】
それ故に、増大した靭性をもつABS成形組成物が他の性質、特に光沢及び許容しうる色の均一性(リブ付き構造を有する着色成形部品の場合に、リブの後で色の増強がないこと、即ち肉眼で不均一な着色の印象をもたないこと)を悪化させずに製造できる必要条件がグラフトゴムには必要である。
【0005】
今回、少くとも2つの正確に定義されたゴムラテックスの特別な混合物を用いる場合且つ好ましくは同時にグラフトゴムの製造中に特別な反応条件を適用することにより、靭性に対する高値と非常に良好な表面性、特に高光沢及び色むらのないこととを同時に示すABS成形組成物の得られることが発見された。
【0006】
ABS成形組成物に対するグラフトゴムの製造にゴムラテックス混合物を用いることは確かに公知であるが、必要とされる品質は達成されない。
【0007】
即ち加工性の良いABS成形組成物は、例えば独国特許公報第1813719号から公知であり、1つが純粋のポリブタジエンであり且つ他がスチレン含量<50%及びある粒径を有するSBRラテックスである2つのゴムラテックスの混合物10〜25重量部に、単量体混合物75〜90重量部を加圧下に一段グラフト重合させることによって得られる。
【0008】
米国特許第3509238号は、1つが弱く且つ他が強くグラフトされた2つのグラフトゴムを用いて製造されるABS生成物を記述する。しかしながらこれらの生成物は低温において不適当な性質を示す。
【0009】
米国特許第3928494号には、より弱くグラフトされた微粉砕の物質が噴霧乾燥時又は凝固時に粒状凝集物に集合する異ったグラフト強度の2つのグラフト重合体を含むABS生成物を記述している。そのような凝集物は弛く結合した構造体であり、例えば射出成形加工で起こるように高温及び高剪断力で再び破壊され、従って不適当な生成物の靭性をもたらす。
【0010】
ヨーロッパ特許第116330号には、ブタジエン重合体から製造されるグラフト重合体の特別なグラフト点距離を有する2つの異なるブタジエン重合体に基づくABS成形組成物が記述されている。これらの生成物は、室温において確かに良好な靭性を有するが、低温靭性と表面光沢に対する値は高い必要条件に対して不適当である。
【0011】
本発明は、
I)スチレン及び/又はアクリロニトリルが完全に又は一部α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドで代替されていてよいスチレン及びアクリロニトリルを、90:10〜50:50の重量比で且つ各が共重合した0〜50重量%の更なるビニル単量体を含有する(A)及び(B)型の少くとも2つのブタジエン重合体ラテックスの存在下に、但し用いる単量体と用いるブタジエン重合体の重量比を25:75〜70:30にして、乳化重合させることによって製造される少くとも1つのグラフト共重合体、及び
II)スチレン及び/又はアクリロニトリルが完全に又は一部α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドで代替されていてよいスチレン及びアクリロニトリルの、重量比90:10〜50:50での少くとも1つの共重合体、
のABS型熱可塑性成形組成物であって、
ブタジエン重合体ラテックス(A)が粒子直径d50 <320nm、好ましくは260〜310nm、粒径分布巾(全体の粒径分布からd90−d10として測定)30〜100nm、好ましくは40〜80nm及びゲル含量<70重量%、好ましくは40〜65重量%を有し且つブタジエン重合体ラテックス(B)が粒子直径d50 >370nm、好ましくは380〜450nm粒径分布巾(全体の粒径分布からd90−d10として測定)50〜500nm、好ましくは100〜400nm及びゲル含量>70重量%、好ましくは75〜90重量%を有する、
該ABS型熱可塑性成形組成物を提供する。このグラフト重合体は、単量体供給時間の最初の半分以内に、単量体の55〜90重量%、好ましくは60〜80重量%特に好ましくは65〜75重量%が添加されるように、単量体をブタジエン重合体ラテックス(A)及び(B)に供給することによって好適に行われる。
【0012】
本発明による成形組成物は、ビニル単量体からならない他のゴムを含まない熱可塑性樹脂を含有していてもよい。
【0013】
グラフト重合中、それぞれ(A)及び(B)型の少くとも2つのブタジエン重合体ラテックスの混合物が使用される。ラテックスの特別な固体成分に基づく(A):(B)の重量比は、好ましくは90:10〜10:90、特に好ましくは60:40〜30:70に相当する。
【0014】
ブタジエン重合体ラテックス(A)及び(B)はブタジエンの乳化重合によって製造することができる。この重合は公知であり、例えばフーベン(Houben)−ワイル(Weyl)、有機化学法、高分子物質、第1部、674頁(1961)、シーメ出版(Thieme Verlag,Stuttgart)に記述されている。ブタジエンと共重合しうる1つ又はそれ以上の単量体の(ブタジエン重合体の製造に用いた単量体の全量に基づいて)50重量%までが共単量体として使用できる。
【0015】
そのような単量体の例は、イソプレン、クロロプレン、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、C1〜C4アルキルスチレン、C1〜C8アルキルアクリレート、C1〜C8アルキルメタクリレート、アルキレングリコールジアクリレート、アルキレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼンである。好ましくはブタジエンが単独で使用される。最初に公知の方法によって微粉砕のブタジエン重合体を製造し、次いでこれを公知の方法で凝集させ、必要とされる粒径を得ることも可能である。
【0016】
関連する技術は以下のものに記述されている(参照、ヨーロッパ特許第29613号及び第7810号;DD第144415号;独国特許公報第1233131号及び第1258076号;独国公開特許第2101650号;米国特許第1379391号)。
【0017】
所謂種重合技術も同様に使用できる。この方法によれば最初に微粉砕ブタジエン重合体を製造し、次いでブタジエン含有単量体と更に転化して、更により大きい粒子に重合させてもよい。
【0018】
本質的にブタジエン重合体ラテックス(A)及び(B)は、微粉砕したブタジエン重合体の、水性媒体中への乳化によっても製造することができる(参照、特公昭55−125102号)。
【0019】
ブタジエン重合体ラテックス(A)は平均粒子直径d50 <320nm、好ましくは260〜310nm、(すべての粒子径分布からのd90−d10として測定して)粒子径分布巾30〜100nm、好ましくは40〜80nm、及びゲル含量<70重量%、好ましくは40〜65重量%を有する。
【0020】
ブタジエン重合体ラテックス(B)は平均粒子直径d50 >370nm、好ましくは380〜450nm、(すべての粒子径分布からのd90−d10として測定して)粒子径分布巾50〜500nm、好ましくは100〜400nm、及びゲル含量>70重量%、好ましくは75〜90重量%を有する。
【0021】
平均粒子直径d50並びにd10及びd90値は遠心分離測定[参照、W.ショルタン(Scholtan)、H.ランゲ(Lange):コロイドZ.とZ.重合体250、782〜796頁(1972)]により決定することができ、またゲル含量に対して示した値はトルエン中においてワイヤーケージ法で決定したものである[参照、フーベン−ワイル、有機化学法、高分子物質、第1部、307頁(1961)、シーメ出版]。
【0022】
ブタジエン重合体ラテックス(A)及び(B)のゲル含量は、本質的に公知の方法により適当な反応条件(例えば高反応温度及び/又は高転化率への重合並びに高ゲル含量を達成するための架橋効果を有する物質の随意の添加、或いは例えば低反応温度及び/又は架橋しすぎる前の重合の停止並びに低ゲル含量を達成するための分子量調節剤例えばn−ドデシルメルカプタン又はt−ドデシルメルカプタンの随意の添加)を用いて調節することができる。通常のアニオン性乳化剤例えば硫酸アルキル、スルホン酸アルキル、スルホン酸アラルキル、飽和又は不飽和脂肪酸の石けん並びにアルカリ性不均化又は水素化アビエチン酸又はトルオレイン酸が乳化剤として使用しうる。好ましくはカルボキシル基を有する乳化剤(例えばC10〜C18脂肪酸、不均化アビエチン酸の塩)が使用される。
【0023】
グラフト重合は、単量体混合物を、ブタジエン重合体ラテックス(A)及び(B)の混合物に連続的に添加し、これを重合させることによって行うことができる。
【0024】
単量体のゴムラテックスの添加中における特別な単量体:ゴム比及び定義された工程条件は、好ましくはこの過程中維持される。
【0025】
本発明による生成物の製造に対して、随時(グラフト重合に用いる単量体の全量に対して)50重量%までの1つ又はそれ以上の共単量体を含有していてもよいスチレン及びアクリロニトリルの混合物好ましくは25〜70重量部、特に好ましくは30〜60重量部が、(A)及び(B)のブタジエン重合体ラテックス混合物の(それぞれの場合固体に対して)好ましくは30〜75重量部、特に好ましくは40〜70重量部の存在下に重合せしめられる。
【0026】
このグラフト重合で用いる単量体は、スチレン及び/又はアクリロニトリルが全部又は一部共重合しうる単量体、好ましくはα−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドで代替されていてよいスチレン及びアクリロニトリルの、好ましくは90:10〜50:50、特に好ましくは65:35〜75:25の重量比での混合物である。
【0027】
分子量調節剤は、更にグラフト重合中、(グラフト重合段階における全単量体混合物に対して)好ましくは0.05〜2重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%の量で使用できる。
【0028】
適当な分子量調節剤は例えばn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン及び2量体α−メチルスチレンである。
【0029】
開始剤として可能なものは、無機及び有機過酸化物、例えばH2O2、ジ−tert−ブチルパーオキシド、クモールハイドロパーオキシド、過炭酸ジシクロヘキシル、tert−ブチルハイドロパーオキシド、p−メンテンハイドロパーオキシド、アゾ開始剤、例えばアゾビス(イソブチリロニトリル)、無機過酸塩、例えば過硫酸アンモニウム、ナトリウム又はカリウム、過リン酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、並びに普通有機酸化剤及び還元剤からなる、但し更に重金属イオンが反応媒体に存在していてもよいレドックス系である[参照、H.ロゲマン(Logemann)、有機化学法(フーベン−ワイル)、第14/1巻、263〜297頁]。
【0030】
反応温度は25〜160℃、好ましくは40〜90℃である。上述した組成物は乳化剤として使用することができる。
【0031】
本発明による生成物の製造に対して、グラフト重合は好ましくは単量体の仕込み時間の最初の半分以内に、グラフト重合に使用する全単量体の55〜90重量%、好ましくは60〜80重量%、特に好ましくは65〜75重量%が添加され、単量体の残りの部分が全単量体の仕込み時間の第2の半分以内に添加されるように、単量体を供給することにより行われる。
【0032】
最後に、このように製造したグラフト重合体を少くとも1つの熱可塑性樹脂と混合する。これは種々の方法で可能である。熱可塑性樹脂がそれ自体乳化重合で製造されたならば、ラテックスを混合し、一緒に沈殿させ、処理してもよい。熱可塑性樹脂が溶液又はバルク重合で製造されたならば、公知の方法により、例えば噴霧乾燥により或いは塩及び/又は酸の添加、沈殿の洗浄及び粉末の乾燥によりグラフト重合体を単離し、続いて好ましくは(好ましくはマルチロールミル、混練押出し機、又は内部混練り機に)粒状形で存在する熱可塑性樹脂と混合しなければならない。
【0033】
重量比90:10〜50:50のスチレン及びアクリロニトリルの共重合体はビニル樹脂として使用される。但しスチレン及び/又はアクリロニトリルは全部又は一部がα−メチルスチレン及び/又はメタクリル酸メチルで代替されていてもよい。更に随時ビニル樹脂には、無水マレイン酸、マレイミド、N−(シクロ)アルキルマレイミド、N−(アルキル)フェニルマレイミドが30重量%までの割合で一緒に使用されていてもよい。
【0034】
これらの樹脂の製造に関する詳細は例えば独国特許公報第2420358号及び第2724360号に記述される。バルク又は溶液重合で製造されるビニル樹脂は特に有用であることが判明した。
【0035】
ビニル単量体からなるそのような熱可塑性樹脂のほかに、本発明による成形組成物には、例えば芳香族ポリカーボネート、芳香族ポリエステルカーボネート、ポリエステル又はポリアミドを樹脂成分として用いることも可能である。
【0036】
そのような熱可塑性ポリカーボネート及びポリエステルカーボネートは公知であり(参照、例えば独国特許公報第1495626号;独国公開特許第2232877号、第2703376号、第2714544号、第3000610号、第3832396号及び第3077934号)、例えば式(I)及び(II)
【0037】
【化1】
【0038】
[式中、Aは単結合、C1〜C5アルキレン、C2〜C5アルキリデン、C5〜C6シクロアルキリデン、−O−、−S−、−SO−、−SO2−又は−CO−であり、
R5及びR6は互いに独立に水素、メチル又はハロゲン、特に水素、メチル、塩素又は臭素を示し、
R1及びR2は互いに独立に水素、ハロゲン、好ましくは塩素又は臭素、C1〜C8アルキル、好ましくはメチル、エチル、C5〜C6シクロアルキル、好ましくはシクロヘキシル、C6〜C10アリール、好ましくはフェニル、或いはC7〜C12アラルキル、好ましくはフェニル−C1〜C4アルキル、特にベンジルを表わし、
mは4〜7、好ましくは4又は5の全数であり、
nは0又は1であり、
R3及びR4は各Xに対して独立に且つ互いに独立に選択できて、水素又はC1〜C6アルキルを表わし、そして
Xは炭素を表わす]
のジフェノールを、相界面法により炭酸ジハライド、好ましくはホスゲンと及び/又は芳香族ジカルボン酸ハライド、好ましくはベンゼンジカルボン酸ジハライドと、或いは均一相法(所謂ピリジン法)によりホスゲンと反応させることにより製造することができる。この場合分子量は公知の方法に従い、適当量の公知の連鎖停止剤により調節することができる。式(I)及び(II)の適当なジフェノールは、例えばハイドロキノン、レゾルシノール、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5,5−テトラメチルシクロヘキサン、又は1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,4,4−トリメチルシクロペンタンである。
【0039】
式(I)の好適なジフェノールは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン及び1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンである。式(II)の好適なジフェノールは1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンである。
【0040】
ジフェノールの混合物も使用しうる。
【0041】
適当な連鎖停止剤は、例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノール、独国公開特許第2842005号による長鎖アルキルフェノール例えば4−(1,3−テトラメチル−ブチル)フェノール、独国公開特許第3506472号によるアルキル置換基の全炭素数が8〜20のジアルキルフェノール、例えばp−ノニルフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−トデシルフェノール、2−(3,5−ジメチルヘプチル)フェノール及び4−(3,5−ジメチルヘプチル)フェノールである。連鎖停止剤の必要量は一般にジフェノール(I)及び(II)の合計に対して0.5〜10モル%である。
【0042】
適当なポリカーボネート又はポリエステルカーボネートは直鎖又は分岐鎖状であってよい。分岐鎖生成物は用いるジフェノールの合計に対して0.05〜2.0モル%の3官能性又は3官能性以上の組成物、例えば3つ又は3つ以上のフェノール性OH基を有するものを混入することによって好適に製造される。
【0043】
適当なポリカーボネート又はポリエステルカーボネートは芳香族的に結合したハロゲン、好ましくは臭素及び/又は塩素を含有していてもよいが、好ましくはハロゲンを含まない。
【0044】
それらは例えば超遠心又は光散乱法で決定して10,000〜200,000、
【0045】
【外1】
【0046】
る。
【0047】
適当な熱可塑性ポリエステルは好ましくはポリアルキレンテレフタレート、即ち芳香族ジカルボン酸又はその反応性誘導体(例えばジメチルエステル又は無水物)及び脂肪族、脂環族又はアラリファチックのジオール及びそのような反応生成物の混合物からの反応生成物である。
【0048】
好適なポリアルキレンテレフタレートは、公知の方法に従い、テレフタル酸(又はその反応性誘導体)及び炭素数2〜10の脂肪族又は脂環族ジオールから製造することができる[参照、合成樹脂ハンドブック、第VIII巻、695頁以降、カール・ハンザー出版(Carl Hanser Verlag,Muenchen)、1973年]。
【0049】
好適なポリアルキレンテレフタレートにおいて、ジカルボン酸基の80〜100、好ましくは90〜100モル%はテレフタル酸基であり、またジオール基の80〜100、好ましくは90〜100モル%はエチレングリコール及び/又は1,4−ブタンジオール基である。
【0050】
好適なポリアルキレンテレフタレートは、エチレングリコール又は1,4−ブタンジオール基のほかに、炭素数3〜12の他の脂肪族ジオール又は炭素数6〜12の脂環族ジオールの基、例えば1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、3−メチル−1,3−ペンタンジオール及び3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,4−ジ(6−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン,2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン、2,2−ビス(3,6−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパン(独国公開特許第2407647号、第2407776号、第2715932号)の基を0〜20モル%含有しうる。
【0051】
ポリアルキレンテレフタレートは、独国公開特許第1900270号及び米国特許第3692744号に記述されているように、比較的少量の3又は4価のアルコール或いは3又は4塩基性カルボン酸を導入することによって分岐させることができる、好適な分岐鎖剤の例は、トリメシン酸、トリメリット酸、トリメチロールエタン及びプロパン並びにペンタエリスリトールである。酸成分に対して1モル%以上の分岐鎖剤を用いることは得策でない。
【0052】
特に好適なものは、テレフタル酸及びその反応性誘導体(例えばジアルキルエステル)及びエチレングリコール及び/又は1,4−ブタンジオールのみから製造されたポリアルキレンテレフタレート及びこれらのポリアルキレンテレフタレートの混合物である。
【0053】
好適なポリアルキレンテレフタレートは、上述したアルコール成分の少くとも2つから製造されるコポリエステルである。特に好適なポリエステルはポリ(エチレングリコール1,4−ブタンジオール)テレフタレートである。
【0054】
好適なポリアルキレンテレフタレートは、それぞれフェノール/o−ジクロロベンゼン(重量部1:1)中25℃で測定して一般に0.4〜1.5、好ましくは0.5〜1.3、特に0.6〜1.2dl/gの固有粘度を有する。
【0055】
適当なポリアミドは公知のホモポリアミド、コポリアミド及びこれらのポリアミドの混合物である。これらは部分的に結晶性及び/又は非晶性のポリアミドであってよい。部分的結晶性ポリアミドとして適当なものはポリアミド−6、ポリアミド−6,6、混合物及び対応するこれらの成分の共重合体である。更に可能なものは、酸成分が全部又は一部テレフタル酸及び/又はイソフタル酸及び/又はスベリン酸及び/又はセバシン酸及び/又はアゼライン酸及び/又はアジピン酸及び/又はシクロヘキサンジカルボン酸からなり、ジアミン成分が全部又は一部m−及び/又はp−キシリレンジアミン及び/又はヘキサメチレンジアミン及び/又は2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン及び/又はイソフォロンジアミンからなる部分結晶性のポリアミドであり、その組成は本質的に公知である。
【0056】
随時上述した出発成分の1つ又はそれ以上を同時に用いて、環炭素数7〜12のラクタムから全部又は一部が製造されるポリアミドも言及しうる。
【0057】
特に好適な部分結晶性のポリアミドはポリアミド−6、ポリアミド−6,6、及びこれらの混合物である。公知の生成物は非晶性ポリアミドとして使用しうる。それらはジアミン例えばエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、m−及び/又はp−キシリレンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ジシクロヘキシルメタン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン、2,5−及び/又は2,6−ビス(アミノメチル)ノルボルナン及び/又は1,4−ジアミノメチルシクロヘキサンを、ジカルボン酸、例えばシュウ酸、アジピン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、ヘプタデカンジカルボン酸、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルアジピン酸、イソフタル酸及びイソフタル酸と重縮合させることによって得られる。いくつかの単量体の重縮合によって得られる共重合体も適当であり、更にアミノカルボン酸例えばε−アミノヘキサン酸、ω−アミノウンデカン酸及び/又はω−アミノラウリン酸又はそのラクタムを添加して製造される共重合体も適当である。
【0058】
特に適当な非晶性ポリアミドは、イソフタル酸、ヘキサメチレンジアミン及び他のジアミン例えば4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソフォロンジアミン、2,2,4−及び/又は2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,5−及び/又は2,6−ビス(アミノメチル)ノルボルネンから、或いはイソフタル酸、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン及びε−カプロラクタムから、或いはイソフタル酸、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ジシクロヘキシルメタン及びラウリルラクタムから、或いはテレフタル酸及び2,2,4−及び/又は2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの異性体混合物から製造されるポリアミドである。
【0059】
純粋な4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタンの代りに、
4,4′−ジアミノ異性体 70〜99モル%、
2,4′−ジアミノ異性体 1〜30モル%、
2,2′−ジアミノ異性体 0〜2モル%、及び随時
工業用のジアミノジフェニルメタンの水素化によって得られる対応して高縮合したジアミン、
の組成を有する位置異性体ジアミノジシクロヘキシルメタンの混合物を使用してもよい。イソフタル酸の30%までをテレフタル酸で代替することもできる。
【0060】
ポリアミドは、好ましくは(m−クレゾール中1重量%溶液を用いて25℃で測定して)2.0〜5.0、特に好ましくは2.5〜4.0の相対粘度を有する。
【0061】
本発明による成形組成物のグラフトゴムの割合は広い範囲内で変えることができる。それは好ましくは10〜80重量%、特に好ましくは20〜75重量%に相当する。
【0062】
本発明の成形組成物には、その製造、処理、更なる加工及び最終成形中に、必要な又は有用な添加剤、例えば抗酸化剤、UV安定剤、過酸化物分解剤、帯電防止剤、潤滑剤、離型剤、難燃剤、充填剤又は強化剤(ガラス繊維、炭素繊維など)及び着色剤を添加してもよい。
【0063】
最終成形は通常の商業用加工工場で行うことができ、例えば射出成形加工、シート押出しと随時後続の加熱圧縮成形、冷間成形、管及びプロフィールの押出し、カレンダー加工を含んでなる。
【0064】
次の実施例において、示さない限り部は重量部であり且つ%は重量%である。
【0065】
【実施例】
実施例1
d50値277nm、d90−d10値44nm及びゲル含量58重量%を有するラジカル重合で製造したアニオン的に乳化されたポリブタジエンラテックス(ラテックスA)8重量部(固体として計算)及びd50値415nm、d90−d10値144nm及びゲル含量83重量%を有するラジカル重合で製造したアニオン的に乳化されたポリブタジエンラテックス(ラテックスB)50重量部(固体として計算)を、水で固体含量約20%にし、次いで混合物を63℃まで加熱し、過硫酸カリウム0.5重量部(水に溶解)を添加した。次いでスチレン73重量%及びアクリロニトリル27重量%の混合物42重量部及びtert−ドデシルメルカプタン0.1重量部を4時間にわたって均一に添加した。これと平行にオレオ樹脂酸混合物のナトリウム塩[ドレシネート(Dresinate)731、アルカリ性水に溶解]1重量部(固体物質として計算)を4時間にわたって添加した。4時間の後反応時間後、フェノール性酸化防止剤約1.0重量部を添加してから、グラフトラテックスを硫酸マグネシウム/酢酸混合物で凝固させ、水洗後に得られる粉末を真空中70℃で乾燥した。
【0066】
このグラフト重合体35重量部をスチレン/アクリロニトリル共重合体樹脂(
【0067】
【外2】
【0068】
エチレンジアミンビステアリルアミド2重量部、シリコーン油0.1重量部及び着色混合物[アンスラサイト(anthracite)]1.28重量部を内部混練機中で混合し、次いで試験棒及び特別なリブ付きシート(色の増強を評価するため)及び平らなシート(表面光沢を評価するため)に加工した。
【0069】
次のデータを測定した:
ISO 180/1Aによるノッチ耐衝撃性(単位kJ/m2):ak RT(室温)及びak -40℃(−40℃)、DIN53456によるボール凹み硬度(単位N/mm2):Hc、DIN53460による曲げ荷重下での変形温度(単位℃):ビキャットB、DIN67530による反射角20°での表面光沢(反射計値)、DIN53735uによる流動性MVI(単位cm3/10分)。色の強さは次の尺度により肉眼で判定した:
1=非常に弱い〜認識できない
2=弱い
3=中程度
4=強い
5=非常に強い
結果を表1に要約する。
【0070】
実施例2
実施例1で用いたラテックスA14.5重量部(固体として計算)及び実施例1で用いたラテックスB43.5重量部(固体として計算)を水で固体含量20重量%とし、次いで混合物を63℃まで加熱し、過硫酸カリウム(酸に溶解)0.5重量部を添加した。続いて最初の2時間以内に全単量体量の70重量%が反応混合物に添加されるように、スチレン73重量%及びアクリロニトリル27重量%の混合物42重量部及びtert−ドデシルメルカプタン0.1重量部を4時間にわたって均一に添加した。これと平行にオレオ樹脂酸混合物のナトリウム塩[ドレシネート(Dresinate)731、アルカリ性水に溶解]1重量部(固体物質として計算)を4時間にわたって添加した。4時間の後反応時間後、フェノール性酸化防止剤約1.0重量部を添加してから、グラフトラテックスを硫酸マグネシウム/酢酸混合物で凝固させ、水洗後に得られる粉末を真空中70℃で乾燥した。
【0071】
スチレン/アクリロニトリル共重合体樹脂及び添加剤と混合した後、実施例1と同様にして試験した。
【0072】
実施例3
d50値282nm、d90−d10値48nm及びゲル含量49重量%を有するラジカル重合で製造したアニオン的に乳化されたポリブタジエンラテックス29重量部(固体として計算)及びd50値432nm、d90−d10値128nm及びゲル含量81重量%を有するラジカル重合で製造したアニオン的に乳化されたポリブタジエンラテックス29重量部(固体として計算)を、水で固体含量約20%にし、次いで混合物を63℃まで加熱し、過硫酸カリウム0.5重量部(水に溶解)を添加した。続いて最初の2時間以内に全単量体量の70重量%が反応混合物に添加されるように、スチレン73重量%及びアクリロニトリル27重量%の混合物42重量部及びtert−ドデシルメルカプタン0.1重量部を4時間にわたって均一に添加した。これと平行にオレオ樹脂酸混合物のナトリウム塩[ドレシネート(Dresinate)731、アルカリ性水に溶解]1重量部(固体物質として計算)を4時間にわたって添加した。4時間の後反応時間後、フェノール性酸化防止剤約1.0重量部を添加してから、グラフトラテックスを硫酸マグネシウム/酢酸混合物で凝固させ、水洗後に得られる粉末を真空中70℃で乾燥した。
【0073】
スチレン/アクリロニトリル共重合体樹脂及び添加剤と混合した後、実施例1と同様にして試験した。
【0074】
実施例4(対照例)
ポリブタジエンラテックスA及びBの混合物の代りにラテックスA58重量部を用いる以外実施例2を繰返した。他の反応条件並びに処理及びスチレン/アクリロニトリル共重合体樹脂及び添加剤との混合は変えなかった。
【0075】
実施例5(対照例)
ポリブタジエンラテックスA及びBの混合物の代りにラテックスB58重量部を用いる以外実施例2を繰返した。他の反応条件並びに処理及びスチレン/アクリロニトリル共重合体樹脂及び添加剤との混合は変えなかった。
【0076】
表1に要約した試験結果から、本発明による成形組成物だけが高靭性、良好な表面光沢及び非常に弱いにすぎない顕著な色の増強を示すということは明白である。
【0077】
他の技術的に重要なABSの性質、例えば硬度、曲げ荷重下の変形温度及び特に加工性の尺度としての熱可塑的流動性に対する値が悪い影響を受けないということも重要である。
【0078】
【表1】
Claims (4)
- I)スチレン及び/又はアクリロニトリルが完全に又は一部α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドで代替されていてよいスチレン及びアクリロニトリルを、90:10〜50:50の重量比で且つ各が共重合した0〜50重量%の更なるビニル単量体を含有する(A)及び(B)型の少くとも2つのブタジエン重合体ラテックスの存在下に、但し用いる単量体と用いるブタジエン重合体の重量比を25:75〜70:30にして、乳化重合させることによって製造される少くとも1つのグラフト共重合体、及び
II)スチレン及び/又はアクリロニトリルが完全に又は一部α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドで代替されていてよいスチレン及びアクリロニトリルの、重量比90:10〜50:50での少くとも1つの共重合体、
のABS型熱可塑性成形組成物であって、
ブタジエン重合体ラテックス(A)が粒子直径d50260〜310nm、粒径分布巾(全体の粒径分布からd90−d10として測定)40〜80nm及びゲル含量40〜65重量%を有し且つブタジエン重合体ラテックス(B)が粒子直径d50380〜450nm、粒径分布巾(全体の粒径分布からd90−d10として測定)100〜400nm及びゲル含量75〜90重量%を有する、
ABS型熱可塑性成形組成物。 - 更に単量体供給時間の最初の半分以内に単量体の60〜80重量%を仕込むように、単量体をブタジエン重合体ラテックス(A)及び(B)の混合物に供給することによってグラフト重合を行なう、請求項1記載のABS型の熱可塑性成形組成物。
- 更に芳香族ポリカーボネート、芳香族ポリエステルカーボネート、ポリエステル及びポリアミドから選択される少くとも1つの樹脂を含有する請求項1又は2記載のABS型の熱可塑性成形組成物。
- 成形部品の製造に対して請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性成形組成物を使用する方法。
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