JP2002533513A - 高い耐衝撃性を有するabs成形用組成物 - Google Patents

高い耐衝撃性を有するabs成形用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、3種のゴムラテックスおよび溶液重合、バルク重合または懸濁重合によって調製されたABSポリマーの混合物をベースとする、乳化重合によって生成される特定のグラフトポリマーの組み合わせに関する。非常に高い耐衝撃性を有する製品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 長年、あらゆる種類の成形部品の製造用の熱可塑性樹脂として、ABS成形用
組成物が大量に使用されている。前記樹脂の特性範囲は、比較的脆いものから非
常に強靭なものに至る。
【0002】 ABS成形用組成物についての具体的な用途分野は、衝撃の影響下(特に、低
温)での靭性と、(例えば、自動車分野における、またはハウジング部品を製造
するための)表面グロスの選択的調節(光沢とマットの間の程度)が非常に望ま
れる成形部品の製造である。
【0003】 高い衝撃強さと比較的高い表面グロスを有するABS製品は、従来使用されて
いるエマルションABSと大量のゴムを用いて製造できるが、別の特性(例えば
、弾性率、熱撓み温度および熱可塑流動性)に関する欠点も併せ持つ。
【0004】 比較的低い表面グロスを有するABS製品は、例えば、溶液重合法またはバル
ク重合法による重合によって入手できるが、高い低温衝撃強さを有する製品はこ
の方法では得られない。
【0005】 特定の具体的な改良は、通常使用されているエマルションABS類を溶液また
はバルクABS類と混合することによって達成できるが(例えば、米国特許第44
30478号公報参照)、前記材料は、衝撃強さと流動性に関する高い要求を満たさ
ず、同時に、バルクABSの低い表面グロス特徴も有する。
【0006】 バルク重合で製造されたABSポリマーを、乳化重合で製造される小さなおよ
び大きな粒径の種々のグラフトゴムポリマーと混合物ことも知られている(米国
特許第4430478号公報、同第4713420号公報、欧州特許第190884号公報、同第390,
781、同第436,381号公報 参照)。しかし、得られる製品は、改良された低温衝
撃強さを示さない。
【0007】 欧州特許出願公開第845497号公報には、バルク重合または懸濁重合によって得
られるABSポリマーと、2種のゴム成分を用いて乳化重合により得られる特定
のグラフトゴムを含有する混合物が開示されている。しかし、前記混合物から製
造される成型用組成物の衝撃強さは、過激な応力を受ける成形部品の製造には不
適当であることがある。
【0008】 非常に高い衝撃強さ値を有する製品は、3種のゴムラテックスの混合物をベー
スとして乳化重合で生成される特定のグラフトポリマーと、溶液重合、バルク重
合または懸濁重合によって生成されるABSポリマーとの組み合わせによって得
られることが分かった。
【0009】 本発明は、 I)スチレンとアクリロニトリルを重量比90:10〜50:50で、平均粒子
直径d50が230nm以下、好ましくは150〜220nm、特に好ましくは
170〜215nm、最も好ましくは175〜200nm、およびゲル含量が4
0〜95重量%、好ましくは50〜90重量%、特に好ましくは60〜85重量
%のブタジエンポリマーラテックス(A)、平均粒子直径d50が250〜33
0nm、好ましくは260〜320nm、特に好ましくは270〜310nmお
よびゲル含量が35〜75重量%、好ましくは40〜70重量%、特に好ましく
は45〜60重量%のブタジエンポリマーラテックス(B)、および平均粒子直
径d50が350nm以上、好ましくは370〜450nm、特に好ましくは3
75〜430nm、最も好ましくは380〜425nmおよびゲル含量が60〜
90重量%、好ましくは65〜85重量%、特に好ましくは70〜80重量%の
ブタジエンポリマーラテックス(C)を含有する混合物の存在下において乳化重
合することによって得られるグラフトゴムポリマーであって、スチレンおよび/
またはアクリロニトリルは、α-メチルスチレン、メチルメタクリレートまたは
N-フェニルマレインイミドで全体的または部分的に置換されていてよく、前記
ブタジエンポリマーラテックスはそれぞれ、別のビニルモノマーを共重合された
形態で0〜50重量%含有し、そして用いられるグラフトモノマーと用いられる
ブタジエンポリマーとの質量比は10:90〜60:40、好ましくは20:8
0〜50:50、特に好ましくは25:75〜45:55であるもの、 II)スチレンとアクリロニトリルとの重量比90:10〜50:50でゴムの存
在下において溶液重合、バルク重合または懸濁重合することによって得られる少
なくとも1種のグラフトポリマーであって、スチレンおよび/またはアクリロニ
トリルは、α-メチルスチレン、メチルメタクリレートまたはN-フェニルマレイ
ンイミドで全体的または部分的に置換されていてよく、前記ゴムは、別のビニル
モノマーを共重合された形態で0〜50重量%含有し、そして用いられるグラフ
トモノマーと用いられるゴムとの質量比が50:50〜97:3、好ましくは7
0:30〜95:5であるもの、および場合により、 III)スチレンおよびアクリロニトリルを重量比90:10〜50:50で含有
する少なくとも1種のゴムを含まないコポリマーであって、スチレンおよび/ま
たはアクリロニトリルは、α-メチルスチレン、メチルメタクリレートまたはN-
フェニルマレインイミドで全体的または部分的に置換されていてよいもの を含有する、高い耐衝撃性を有するABS成型用組成物を提供する。
【0010】 一般に、本発明の成型用組成物は、前記成分Iを、1〜50重量部、好ましく
は2.5〜45重量部、特に好ましくは5〜40重量部、前記成分IIを、50〜
99重量部、好ましくは55〜97.5重量部、特に好ましくは60〜95重量
部、前記組成IIIを、0〜100重量部、好ましくは0〜80重量部、特に好ま
しくは0〜60重量部含有する。
【0011】 さらに、本発明の成形用組成物は、ビニルモノマーから構成されない、別のゴ
ムを有しない熱可塑性樹脂を含有していてもよく、前記熱可塑性樹脂は、(前記
成分I)、II)およびIII)の和100重量部に対して)500重量部まで、好
ましくは400重量部まで、特に好ましくは300重量部までの量で使用される
【0012】 グラフトゴムポリマー(I)の製造において、ブタジエンポリマーラテックス
(A)、(B)および(C)は、(それぞれ前記ラテックスの特定の合計固形分
に対し)前記(A)を10〜40重量%、好ましくは20〜37.5重量%、特
に好ましくは22.5〜35重量%、前記(B)を10〜70重量%、好ましく
は20〜65重量%、特に好ましくは30〜60重量%、そして前記(C)を5
〜50重量%、好ましくは7.5〜45重量%、特に好ましくは10〜40重量
%の含量で好ましく使用される。
【0013】 グラフトゴムポリマー(I)の製造において、更に好ましい群として、ブタジ
エンポリマーラテックス(A)、(B)および(C)は、(それぞれ前記ラテッ
クスの特定の合計固形分に対し)(A)を10〜40重量%、好ましくは20〜
35重量%、(B)を30〜70重量%、好ましくは35〜65重量%、そして
(C)を5〜45重量%、好ましくは10〜35重量%の含量で使用される。
【0014】 特に、ブタジエンポリマーラテックス(A)、(B)および(C)は、ゴムの
量に対して下記の式を満たす量で使用される。
【数1】 B≦A+C、B>A、およびB>C
【0015】 ブタジエンポリマーラテックス(A)、(B)および(C)は、ブタジエンの
乳化重合によって生成されてよい。この重合法は、例えば、ホウベン-ヴェイル
著、「メトーデン・デル・オルガニッシェン・ヘミー」、マクロモレキュラー・
シュトッフェ、パート1、第674頁(1961年)、ティエメ-フェルラーク・パブリッ
シャーズ、シュトゥットガルトから公知であり、かつ説明されている。ブタジエ
ンと共重合し得る1種以上のモノマーの(ブタジエンポリマー生成のために使用
されるモノマー全量に対して)50重量%まで、好ましくは30重量%までがコ
モノマーとして使用され得る。
【0016】 前記モノマーの例は、イソプレン、クロロプレン、アクリロニトリル、スチレ
ン、α-メチルスチレン、C-Cアルキルスチレン、C-Cアルキルアク
リレート、C-Cアルキルメタクリレート、アルキレングリコールジアクリ
レート、アルキレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼンであり、好
ましくはブタジエンを単独で使用する。(A)、(B)および(C)に製造にお
いて、微粒子ブタジエンポリマーを既知の方法で最初に生成し、次いでそれを既
知の方法で凝集させて必要な粒子直径に近づけることも可能である。
【0017】 関連する方法が開示されている(欧州特許第0029613号公報、同第0007810号公
報、ドイツ特許第144415号公報、ドイツ特許出願公開(AS)第1233131号公報
、同(AS)第1258076号公報、同(OS)第2101650号公報、米国特許第137939
1号公報 参照)。
【0018】 微粒子ブタジエンポリマーを最初に生成し、その後、ブタジエン含有モノマー
を用いて更に加工することによって、より大きな粒子へと更に重合する、いわゆ
る播種重合法により操作することも可能である。
【0019】 一般に、ブタジエンポリマーラテックス(A)、(B)および(C)は、微粒
子ブタジエンポリマーを水性媒体中で乳化することによって生成されてもよい(
特開昭55-125102号公報参照)。
【0020】 ブタジエンポリマーラテックス(A)は、平均粒子直径d50が230nm以
下、好ましくは150〜220nm、特に好ましくは170〜215nm、最も
好ましくは175〜200nmであり、そしてゲル含量が40〜95重量%、好
ましくは50〜90重量%、特に好ましくは60〜85重量%である。
【0021】 ブタジエンポリマーラテックス(B)は、平均粒子直径d50が250〜33
0nm、好ましくは260〜320nm、特に好ましくは270〜310nmで
あり、そしてゲル含量が35〜75重量%、好ましくは40〜70重量%、特に
好ましくは45〜60重量%である。
【0022】 ブタジエンポリマーラテックス(C)は、平均粒子直径d50が350nm以
上、好ましくは370〜450nm、特に好ましくは375〜430nm、最も
好ましくは380〜425nmであり、およびゲル含量が60〜90重量%、好
ましくは65〜85重量%、特に好ましくは70〜80重量%である。
【0023】 平均粒子直径d50は、超遠心分離測定法を用いて決定できる(ダブリュー・
ショルタン、エイチ・ランゲ著、コロイド・ツァイトシュリフト・ウント・ツァ
イトシュリフト・フュール・ポリマー250、第782〜796頁(1972年)参照)。ゲ
ル含量について引用された前記値は、トルエン中でのワイヤー・ケージ法による
決定と合致する(ホウベン-ヴェイル著、「メトーデン・デル・オルガニッシェ
ン・ヘミー」、マクロモレキュラー・シュトッフェ、パート1、第307頁(1961年
)、ティエメ-フェルラーク・パブリッシャーズ、シュトゥットガルト)。
【0024】 既知の方法において、一般にブタジエンポリマーラテックス(A)、(B)お
よび(C)のゲル含量は、適した反応条件を用いることによって近づけることが
できる(例えば、高い反応温度および/または高転化率までの重合、および場合
により架橋作用によって物質を添加して高いゲル含量を達成すること、あるいは
低い反応温度および/または架橋し過ぎる前の重合反応の停止、そして場合によ
りn-ドデシルメルカプタンまたはt-ドデシルメルカプタンのような分子量制御剤
を添加して低いゲル含量を達成すること)。アルキルスルフェート、アルキルス
ルホネート、アラルキルスルホネート、石けんまたは飽和もしくは不飽和脂肪酸
、およびアルカリ不均化または水素化アビエチン酸またはトール油酸のような通
常用いられているアニオン性乳化剤を乳化剤として使用してもよい。好ましくは
、カルボキシル基を有する乳化剤が使用される(例えば、C10-C18脂肪酸
、不均化アビエチン酸)。
【0025】 グラフトポリマーI)の製造において、グラフト重合は、モノマー混合物がブ
タジエンポリマーラテックス(A)、(B)および(C)の混合物に連続して添
加されかつ重合されるように行なわれてよい。
【0026】 特定のモノマー/ゴム比率が好ましく維持され、そしてモノマーは、ゴムラテ
ックスに既知の方法で添加される。
【0027】 本発明の成分I)を生成するために、スチレンおよびアクリロニトリルを含有
する混合物[これは任意に、1種以上のコモノマーを(グラフト重合に使用され
るモノマー全量に対して)50重量%まで含有していてよい]を好ましくは15
〜50重量部、特に好ましくは20〜40重量部を、前記成分(A)、(B)お
よび(C)を含有するブタジエンポリマーラテックス混合物(固形分に対して)
50〜85重量部、特に好ましくは60〜80重量部の存在下で重合する。
【0028】 グラフト重合に使用されるモノマーは、好ましくは、スチレンとアクリロニト
リルとの重量比90:10〜50:50、特に好ましくは重量比65:35〜7
5:25の混合物である。ここで、スチレンおよび/またはアクリロニトリルは
、共重合性モノマー(好ましくはα-メチルスチレン、メチルメタクリレートま
たはN-フェニルマレインイミド)で全体的または部分的に置換されていてよい
【0029】 グラフト重合では、分子量制御剤を、好ましくは(グラフト重合段階における
合計モノマー量に対して)0.05〜2重量%の量で、特に好ましくは0.1〜1
重量%の量で更に使用してよい。
【0030】 好適な分子量制御剤の例は、n-ドデシルメルカプタン、t-ドデシルメルカプタ
ンのようなアルキルメルカプタン、α-メチルスチレン二量体、そしてテルピノ
レンである。
【0031】 考えられ得る重合開始剤は、無機および有機過酸化物(例えば、過酸化水素、
ジ-tert-ブチルペルオキサイド、クメンヒドロペルオキシド、ジシクロヘキシル
ペルカーボネート、tert-ブチルヒドロペルオキシド、p-メタンヒドロペルオキ
シド);アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ系開始剤;過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸ナトリウムまたは過硫酸カリウム、ナトリウムペルボレートのような
無機の過酸塩;およびレドックス系である。レドックス系は、一般には、有機酸
化剤と還元剤とから構成され、反応媒体中に重金属イオンを更に含ませることも
できる(ホウベン-ヴェイル著、「メトーデン・デル・オルガニッシェン・ヘミ
ー、第14/1巻、第263〜297頁)。
【0032】 重合温度は、25℃〜160℃、好ましくは40℃〜90℃である。好適な乳
化剤は前述のものである。
【0033】 本発明の成分I)を生成するために、グラフト重合は、モノマーを、グラフト
重合中に用いられる全モノマーの55〜90重量%、好ましくは60〜80重量
%、特に好ましくは65〜75重量%が、合計モノマー計量供給時間の最初の半
分の時間で計量しながら供給されるように仕込むことによって好ましく行なわれ
てよい。残りのモノマー含量は、合計モノマー計量供給時間の次の半分の時間に
おいて計量しながら供給される。
【0034】 成分II)の生成は、公知である(例えば、ドイツ特許出願公開(OS)第1300
241号公報、同(OS)第2659175号公報、欧州特許第67536号公報、同第103657
号公報、同第412801号公報、同第505798号公報、米国特許第4252911号公報、同
第4362850号公報、同第5286792号公報参照;これらの開示内容を参照としてここ
に挿入する)。
【0035】 スチレンとアクリロニトリルは、重量比90:10〜50:50、好ましくは
重量比65:35〜75:25で、溶液重合法、バルク重合法または懸濁重合法
で知られた溶解性ゴムの存在下において重合されてよい。ここで、スチレンおよ
び/またはアクリロニトリルは、共重合性モノマー(好ましくはα-メチルスチ
レン、メチルメタクリレートまたはN-フェニルマレインイミド)で全体的また
は部分的に置換されていてよい。
【0036】 ガラス転移温度10℃以下のゴムが使用される。ポリブタジエン、ブタジエン
/スチレンコポリマー(例えば、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、星
形コポリマー)、ブタジエン/アクリロニトリルコポリマーおよびポリイソプレ
ンが好ましい。
【0037】 ポリブタジエンとブタジエン/スチレンコポリマーは、成分II)を生成するの
に特に好ましいゴムである。
【0038】 本発明の成分II)のゴム含量は、3〜50重量%、好ましくは5〜30重量%
、特に好ましくは6〜25重量%である。
【0039】 成分II)において、ゴムは、平均粒子直径 約100nm〜約10,000n
mのゴム相の形態で含まれており、ゴム相の平均粒子直径が200nm〜5,0
00nm、特に好ましくは400nm〜2,000nm、特に500〜1,500
nmのABSポリマーが好ましく使用される。
【0040】 スチレンとアクリロニトリルの重量比90:10〜50:50のコポリマーは
、場合により更に使用されるゴムを含まないコポリマーIII)として用いられる
。スチレンおよび/またはアクリロニトリルは、α-メチルスチレン、メチルメ
タクリレートまたはN-フェニルマレインイミドで全体的または部分的に置換さ
れていてよい。
【0041】 組み込まれたアクリロニトリル単位の含量が30重量%未満のコポリマーIII
)が特に好ましい。
【0042】 コポリマーIII)は、好ましくは平均分子量 20,000〜200,000、および/または極限粘度[η]20〜110mL/
gを有している(ジメチルホルムアミド中、25℃で測定したもの)。
【0043】 前記樹脂の生成についての詳細は、ドイツ特許出願公開(AS)第2420358号
公報および同(AS)第2724360号公報に開示されている。バルク重合および/
または溶液重合で生成されるビニル樹脂は、特にうまくいくことが分かった。
【0044】 前記コポリマーは、単独で、または混合物で添加されてよい。
【0045】 本発明の成形用組成物中でのゴムを含まないコポリマーとしては、ビニルモノ
マーから成る熱可塑性樹脂の他に、重縮合物(例えば、芳香族ポリカーボネート
、芳香族ポリエステルカーボネート、ポリエステル、ポリアミド)の使用も可能
である。
【0046】 好適な熱可塑性ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネートは公知であ
る(例えば、ドイツ特許出願公開(AS)第1495626号公報、同(OS)第22328
77号公報、同(OS)第2703376号公報、同(OS)第2714544号公報、同(OS
)第3000610号公報、同(OS)第3832396号公報、同(OS)第3077934号公報
)。これらは、例えば、下記の式(I)と(II):
【化1】
【化2】 (式中、Aは、単結合、C-Cアルキレン、C-Cアルキリデン、C-
シクロアルキリデン、-O-、-S-、-SO-、-SO-または-CO-であり、
およびRは、互いに独立して、水素、メチルまたはハロゲン、特に水素、
メチル、塩素または臭素を表し、RおよびRは、互いに独立して、水素、ハ
ロゲン(好ましくは塩素または臭素)、C-Cアルキル(好ましくはメチル
、エチル)、C-Cシクロアルキル(好ましくはシクロヘキシル)、C-C 10 アリール(好ましくはフェニル)、あるいはC-C12アラルキル(好ま
しくはフェニル-C-C-アルキル、特にベンジル)を表し、mは、4〜7の
整数、好ましくは4または5であり、nは、0または1であり、RおよびR は、各Xについて別個に選択でき、かつ互いに独立して、水素またはC-C
アルキルを表し、そしてXは、炭素を表す。) で表されるジフェノールと、カルボン酸ハライド、好ましくはホスゲン、および
/または芳香族ジカルボン酸ジハライド、好ましくはベンゼンジカルボン酸ジハ
ライドとの反応により、相界面重縮合法で、あるいはホスゲンとの均一相中での
重縮合法(いわゆる、ピリジン法)によって生成され得る。これは、既知の方法
により、対応する量の既知の連鎖停止剤で分子量を設定することができる。
【0047】 前記式(I)および(II)の好適なジフェノールの例は、ヒドロキノン、レゾ
ルシノール、4,4'-ジヒドロキシジフェニル、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-
プロパン、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン、2,2-ビス(4-ヒ
ドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジク
ロロフェニル)-プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジブロモフェニル)-プロ
パン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-シクロヘキサン、1,1-ビス-(4-ヒドロ
キシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェ
ニル)-3,3-ジメチルシクロヘキサン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5,
5-テトラメチルシクロヘキサン、または1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-2,4,
4-トリメチルシクロヘキサンである。
【0048】 式(I)の好ましいジフェノールは、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル) -プロ
パンおよび1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-シクロヘキサンであり、式(II)
の好ましいフェノールは、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチル
シクロヘキサンである。
【0049】 前記ジフェノールの混合物を使用してもよい。
【0050】 好適な連鎖停止剤の例は、フェノール;p-tert-ブチルフェノール;ドイツ特
許出願公開(OS)第2842005号公報に記載の4-(1,3-テトラメチルブチル)-フェ
ノールのような長鎖アルキルフェノール;2,5-ジ-tert-ブチルフェノール、p-te
rt-オクチルフェノール、p-ドデシルフェノール、2-(3,5-ジメチルヘプチル)-フ
ェノールおよび4-(3,5-ジメチルヘプチル)-フェノールのような、ドイツ特許出
願公開(OS)第3506472号公報に記載のアルキル置換基中の合計炭素数が8〜
20のモノアルキルフェノールやジアルキルフェノールである。連鎖停止剤の必
要な量は、一般には、前記ジフェノール(I)および(II)の合計に対して0.
5〜10モル%である。
【0051】 好適なポリカーボネートおよび/またはポリエステルカーボネートは、直鎖で
あっても、枝分かれしていてもよい。枝分かれした生成物は、好ましくは、3官
能価または3官能価以上の化合物(例えば、フェノール性OH基を3個以上有す
るもの)を、用いられる前記ジフェノールの合計量に対して0.05〜2.0モル
%を組み込むことによって得られる。
【0052】 好適なポリカーボネートおよび/またはポリエステルカーボネートは、芳香族
的に結合されたハロゲン、好ましくは臭素および/または塩素を含有していてよ
いが、好ましくは、それらはハロゲンを有しない。
【0053】 前記ポリカーボネートおよび/またはポリエステルカーボネートは、例えば、
超遠心分離または光散乱測定法によって決定される平均分子量( 、重量平均)10,000〜200,000、好ましくは20,000〜80,00
0を有する。
【0054】 好適な熱可塑性ポリエステルは、好ましくはポリアルキレンテレフタレート、
すなわち、芳香族ジカルボン酸またはその反応性誘導体(例えば、ジメチルエス
テルまたは無水物)と、脂肪族、脂環式またはアリールアリファティックジオー
ルとの反応生成物、並びに前記反応生成物の混合物である。
【0055】 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸(またはその反応性
誘導体)と、炭素数2〜10の脂肪族もしくは脂環式ジオールとから、既知の方
法で生成される(クンシュトシュトッフ-ハンドブッフ、第VIII巻、第695頁以
降、カール-ハンサー・フェルラーク・パブリッシャーズ、ミュンヘン、1973年
)。
【0056】 好ましいポリアルキレンテレフタレートにおいて、ジカルボン酸基の80〜1
00モル%、好ましくは90〜100モル%はテレフタル酸基であり、ジオール
基の80〜100モル%、好ましくは90〜100モル%は、エチレングリコー
ルおよび/またはブタン-1,4-ジオール基である。
【0057】 エチレングリコールおよび/またはブタン-1,4-ジオール基に加えて、好まし
いポリアルキレンテレフタレートは、炭素数3〜12の別の脂肪族ジオールの基
、または炭素数6〜12の脂環式ジオールの基を0〜20モル%含有してよい(
例えば、プロパン-1,3-ジオール、2-エチル-プロパン-1,3-ジオール、ネオペン
チルグリコール、ペンタン-1,5-ジオール、ヘキサン-1,6-ジオール、シクロヘキ
サンジ-1,4-メタノール、3-メチルペンタン-1,3-および-1,6-ジオール、2-エチ
ルへキサン-1,3-ジオール、2,2,-ジエチルプロパン-1,3-ジオール、ヘキサン-2,
5-ジオール、1,4-(ジ(β-ヒドロキシエトキシ)-ベンゼン、2,2-ビス-(4-ヒドロ
キシシクロヘキシル)-プロパン、2,4-ジヒドロキシ-1,1,3,3-テトラメチルシク
ロブタン、2,2-ビス-(3-β-ヒドロキシエトキシフェニル)-プロパンおよび2,2-
ビス(4-ヒドロキプロポキシフェニル)-プロパンなどの基)(ドイツ特許出願公
開(OS)第2407647号公報、同第2407776号公報、同第2715932号公報)。
【0058】 ポリアルキレンテレフタレートは、ドイツ特許出願公開(OS)第1900270号
公報および米国特許第3692744号公報に記載のように、比較的少量の3価もしく
は4価のアルコールまたは3塩基性もしくは4塩基性カルボン酸を組み込むこと
によって枝分かれできる。好ましい枝分かれ剤の例は、トリメシン酸、トリメリ
ット酸、トリメチロール-エタンおよび-プロパン、およびペンタエリスリトール
である。酸成分に対して1モル%以下の枝分かれ剤を使用することが有利である
【0059】 テレフタル酸およびその反応性誘導体(例えば、そのジアルキルエステル)と
、エチレングリコールおよび/またはブタン-1,4-ジオールから単に生成される
ポリアルキレンテレフタレート、並びに前記ポリアルキレンテレフタレートの混
合物が特に好ましい。
【0060】 前記アルコール成分少なくとも2種から生成されるコポリエステルも、好まし
いポリアルキレンテレフタレートであり、ポリ-(エチレングリコールブタン-1,4
-ジオール)-テレフタレートが特に好ましいコポリエステルである。
【0061】 好ましい好適なポリアルキレンテレフタレートは、一般には、極限粘度0.4
〜1.5dL/g、好ましくは0.5〜1.3dL/g、特に0.6〜1.2dL/
gを有する(フェノール/o-ジクロロベンゼン(重量部比1:1)中、25℃で
測定したもの)。
【0062】 好適なポリアミドは、既知のホモポリアミド、コポリアミドおよびそれらポリ
アミドの混合物である。これらは、部分結晶性および/または非晶質ポリアミド
であってよい。
【0063】 ポリアミド-6、ポリアミド-6,6、前記成分を含有する混合物および対応するコ
ポリマーが、部分結晶性ポリアミドとして適している。その酸成分が全体的また
は部分的に、テレフタル酸および/またはイソフタル酸および/またはスベリン
酸および/またはセバシン酸および/またはアゼライン酸および/またはアジピ
ン酸および/またはシクロヘキサンジカルボン酸から構成され、ジアミン成分が
全体的または部分的に、m-および/またはp-キシリレン-ジアミンおよび/また
はヘキサメチレンジアミンおよび/または2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジア
ミンおよび/または2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジアミンおよび/またはイ
ソホロンジアミンから構成され、そしてその組成が一般には公知である部分結晶
性ポリアミドも考えられる。
【0064】 環の炭素数が7〜12のラクタムから、場合により1種以上の前記出発成分を
同時に使用して、全体的または部分的に製造されたポリアミドも挙げられる。
【0065】 ポリアミド-6およびポリアミド-6,6、そしてそれらの混合物は、特に好ましい
部分結晶性ポリアミドである。既知の生成物も非晶質ポリアミドとして使用して
よい。それらは、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレンジ
アミン、2,2,4-および/または2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミン、m-お
よび/またはp-キシリレンジアミン、ビス-(4-アミノシクロヘキシル)-メタン、
ビス-(4-アミシクロヘキシル)-プロパン、3,3'-ジメチル-4,4'-ジアミノ-ジシク
ロヘキシルメタン、3-アミノメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシルアミン、2
,5-および/または2,6-ビス-(アミノメチル)-ノルボルネンおよび/または1,4-
ジアミノメチルシクロヘキサンのようなジアミンを、蓚酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、デカンジカルボン酸、ヘプタデカンジカルボン酸、2,2,4-および/また
は2,4,4-トリメチルアジピン酸、イソフタル酸およびテレフタル酸のようなジカ
ルボン酸と重縮合することによって得られる。
【0066】 数種のモノマーの重縮合によって得られるコポリマーも適しており、ε-アミ
ノカプロン酸、ω-アミノウンデカン酸もしくはω-アミノラウリン酸のようなア
ミノカルボン酸、またはそれらのラクタムを添加して生成されるコポリマー も適している。
【0067】 特に適した非晶質ポリアミドは、イソフタル酸、ヘキサメチレンジアミン、お
よび4,4'-ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロンジアミン、2,2,4-およ
び/または2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミンのような別のジアミン、お
よび2,5-および/または2,6-ビス-(アミノメチル)-ノルボルネンから;あるいは
イソフタル酸、4,4'-ジアミノ-ジシクロヘキシルメタンおよびε-カプロラクタ
ムから;あるいはイソフタル酸、3,3'-ジメチル-4,47ジアミノ-ジシクロヘキシ
ルメタンおよびラウリンラクタムから;あるいはテレフタル酸と、2,2,4-および
/または2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミンを含有する異性体混合物から
生成されるポリアミドである。
【0068】 純粋な4,4'-ジアミノジシクロヘキシルメタンの代わりに、ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン構造異性体の混合物も使用してよく、それは、 4,4'-ジアミノ異性体 70〜99モル%、 2,4'-ジアミノ異性体 1〜30モル%、 2,2'-ジアミノ異性体 0〜2モル%、および場合により、 工業用ジアミノジフェニルメタンの水素化によって得られる、対応する非常 に高度に縮合されたジアミン から構成される。イソフタル酸の30%までをテレフタル酸で置き換えてもよい
【0069】 ポリアミドは、好ましくは、相対粘度2.0〜5.0、特に好ましくは2.5〜
4.0を有する(1重量%のm-クレゾール溶液中、25℃において測定したもの
)。
【0070】 本発明の好ましい成形用組成物は、前記グラフトポリマー成分I)を1〜50
重量部、好ましくは2.5〜45重量部、特に好ましくは5〜40重量部、およ
び前記グラフトポリマー成分II)を50〜99重量部、好ましくは55〜97.
5重量部、特に好ましくは60〜95重量部含有する。
【0071】 コポリマー成分III)を更に使用するのであれば、成分III)の量は、100重
量部まで、好ましくは80重量部まで、特に好ましくは60重量部までである。
【0072】 ゴムを含まない熱可塑性樹脂(ビニルモノマーを含有しないもの)を更に使用
するのであれば、その量は、(前記成分I)、II)およびIII)の和100重量
部に対して)500重量部まで、好ましくは400重量部まで、特に好ましくは
300重量部までである。
【0073】 本発明の成型用組成物は、前記成分I)、II)およびIII)を従来使用されて
いる混合装置(好ましくは、マルチロールミル、混合用押出機または内部ミキサ
ー)で混合することによって製造される。
【0074】 すなわち、本発明は、前記成分I)、II)およびIII)を混合し、高温で、一
般には150〜300℃の温度で混合して押し出す、本発明の成形用組成物の製
造方法も提供する。
【0075】 酸化防止剤、UV安定化剤、過酸化物分解剤、静電防止剤、潤滑剤、離型剤、
防炎加工剤、フィラーまたは強化物質(ガラス繊維、炭素繊維など)や着色剤な
どのような、必要とされるおよび/または好適な添加物を、製造、調製、更なる
加工および最終成形の過程で本発明の成形用組成物に添加してよい。
【0076】 最終成形は、通常市販されている加工装置で行なわれてよく、例えば、射出成
形、場合によりその後の加熱形成を含むシート押出、常温成形、パイプおよびプ
ロフィールの押出、カレンダー加工による加工を含む。
【0077】 以降の実施例において、特に断りのない限り、常に、記載される部は重量部を
、%は重量%をそれぞれ示す。
【0078】実施例 成分 ABSグラフトポリマー 1 (成分I) d50値が183nmでゲル含量が79重量%の遊離基重合により生成された
アニオン性乳化ポリブタジエンラテックス15重量部(固形分として計算したも
の)、d50値が305nmでゲル含量が55重量%の遊離基重合により生成さ
れたアニオン性乳化ポリブタジエンラテックス30重量部(固形分として計算し
たもの)、およびd50値が423nmでゲル含量が78重量%の遊離基重合に
より生成されたアニオン性乳化ポリブタジエンラテックス15重量部(固形分と
して計算したもの)を、水で固形分約20重量%にし、その後、63℃に加熱し
て、カリウムペルオキシジスルフェート(水に溶解したもの)0.5重量部と混
合する。次に、スチレン73重量%とアクリロニトリル27重量%を含有する混
合物40重量部およびtert-ドデシルメルカプタン0.12重量部を4時間で均一
に計量供給し、これと平行して、樹脂酸混合物(ドレシネート(Dresinate)731、
アビエタ・ヘミー・ゲゼルシャフトミットベシュレンクテル、ゲルシュトーフェ
ン、ドイツ;水に溶解してアルカリ性にしたもの)のナトリウム塩1重量部(固
形物として計算したもの)を4時間かけて計量供給する。4時間の後反応時間後
に、フェノール性酸化防止剤 約1.0重量部を添加した後でグラフトラテック
スを硫酸マグネシウム/酢酸混合物で凝集させて、水で洗浄した後、得られた粉
末を70℃で真空乾燥させた。
【0079】ABSグラフトポリマー 2 (成分I) d50値が183nmでゲル含量が79重量%の遊離基重合により生成された
アニオン性乳化ポリブタジエンラテックス17.5重量部(固形分として計算し
たもの)、d50値が305nmでゲル含量が55重量%の遊離基重合により生
成されたアニオン性乳化ポリブタジエンラテックス35重量部(固形分として計
算したもの)、およびd50値が423nmでゲル含量が78重量%の遊離基重
合により生成されたアニオン性乳化ポリブタジエンラテックス17.5重量部(
固形分として計算したもの)を、水で固形分約20重量%にし、その後、63℃
に加熱して、カリウムペルオキシジスルフェート(水に溶解したもの)0.4重
量部と混合する。次に、スチレン73重量%とアクリロニトリル27重量%を含
有する混合物30重量部およびtert-ドデシルメルカプタン0.1重量部を4時間
で均一に計量供給する。後続の製造は、ABSグラフトポリマー 1の記載の通
りである。
【0080】ABSグラフトポリマー 3 (成分I) 遊離基重合により生成された、d50値が182nmでゲル含量が71重量%
のアニオン性乳化スチレン/ブタジエンコポリマー(共重合比10:90)17
.5重量部(固形分として計算したもの)、遊離基重合により生成された、d
値が288nmでゲル含量が51重量%のアニオン性乳化ポリブタジエンラテ
ックス30重量部(固形分として計算したもの)、および遊離基重合により生成
された、d50値が410nmでゲル含量が75重量%のアニオン性乳化ポリブ
タジエンラテックス12.5重量部(固形分として計算したもの)を、水で固形
分約20重量%にし、その後、63℃に加熱して、カリウムペルオキシジスルフ
ェート(水に溶解したもの)0.5重量部と混合する。次に、スチレン73重量
%とアクリロニトリル27重量%を含有する混合物40重量部と、tert-ドデシ
ルメルカプタン0.12重量部を4時間で均一に計量供給する。後続の製造は、
ABSグラフトポリマー 1の記載の通りである。
【0081】ABSグラフトポリマー 4 (本発明のものではない、比較用の材料) d50値が305nmでゲル含量が55重量%のポリブタジエンラテックス3
0重量部と、d50値が423nmでゲル含量が78重量%のポリブタジエンラ
テックス30重量部(それぞれ固形分として計算したもの)を含有する混合物を
、ポリブタジエンラテックス混合物の代わりに使用して、「ABSグラフトポリ
マー 1」に記載の配合を繰り返す。
【0082】ABSグラフトポリマー 5 (本発明のものではない、比較用の材料) d50値が423nmでゲル含量が78重量%のポリブタジエンラテックス6
0重量部(固形分として計算したもの)を、ポリブタジエンラテックス混合物の
代わりに使用して、「ABSグラフトポリマー 1」に記載の配合を繰り返す。
【0083】ABSグラフトポリマー 6 (成分II) ゴム含量約10重量%およびゴム相の平均粒子直径が約900nmのバルクA
BSマグナム(Magnum)3504(ダウ・ケミカル・ヨーロッパ・ソシエテ・アノニム
、ホルゲン、スイス)。
【0084】ABSグラフトポリマー 7 (成分II) ゴム含量が約15重量%で(スチレン:アクリロニトリルの重量比=74:2
6)、ゴム相の平均粒子直径が約800nmの懸濁重合によって生成されたAB
Sポリマー。
【0085】樹脂成分 1 (成分III) 遊離基溶液重合法で得られた、重量平均分子量 約85,000でかつ分子量分布 が2以下のスチレン/アクリロニトリルランダムコポリマー(スチレン:アクリ
ロニトリルの重量比=72:28)。
【0086】成型用組成物 表1に示す配合量の上記ポリマー成分を、エチレンジアミンビスステアリルア
ミド2重量部およびシリコーン油0.1重量部と内部ミキサーで混合し、造粒し
た後、試験用バーと(表面評価用)平坦なシートに加工する。
【0087】 以下のデータが得られる。 ISO180/1Aによる室温(a RT)および−40℃(a −40℃
)でのノ ッチ付き衝撃強さ(単位:kJ/m)、 DIN53456によるボール押込硬度(H)(単位:N/mm)、 DIN53735Uによる熱可塑流動性(MVI)(単位:cm/10分) 、および DIN67530による、反射角度20°での表面グロス(反射計測定値)。
【0088】 実施例より、本発明の成形用組成物は、残りの特性に悪影響を与えずに、極め
て高い衝撃強さを特徴とすることが分かる(試験結果については表2参照)。
【0089】表 1 成型用組成物の組成
【表1】
【0090】表 2 成型用組成物に関する試験結果
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/00 C08L 67/00 69/00 69/00 77/00 77/00 // B29K 55:02 B29K 55:02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 D−51368 Leverkusen,Ge rmany Fターム(参考) 4F071 AA12 AA22 AA34 AA43 AA50 AA54 AA76 AA77 AA80 AF23 BA01 BB05 BC07 4F207 AA13 KA01 KA17 4J002 BC06Y BN15W BN15X CF00Z CF05Z CF06Z CF07Z CG00Z CG01Z CG03Z CG04Z CL00Z CL01Z CL03Z CL05Z 4J026 AA68 AC10 AC19 AC31 AC32 AC36 BA05 BA27 BA31 BA38 BB03 DA04 DA07 DB04 DB08 DB12 DB14 DB15 DB16 DB24 DB26 FA04 FA07 GA08 GA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I)スチレンとアクリロニトリルを重量比90:10〜50 :50で、平均粒子直径d50が230nm以下およびゲル含量が40〜9 5重量%のブタジエンポリマーラテックス(A)、平均粒子直径d50が2 50〜330nmおよびゲル含量が35〜75重量%のブタジエンポリマー ラテックス(B)、および平均粒子直径d50が350nm以上およびゲル 含量が60〜90重量%のブタジエンポリマーラテックス(C)を含有する 混合物の存在下において乳化重合することによって得られるグラフトゴムポ リマーであって、 スチレンおよび/またはアクリロニトリルは、α-メチルスチレン、メチル メタクリレートまたはN-フェニルマレインイミドで全体的または部分的に 置換されていてよく、前記ブタジエンポリマーラテックスがそれぞれ、別の ビニルモノマーを共重合された形態で0〜50重量%含有し、そして用いら れるグラフトモノマーと用いられるブタジエンポリマーとの質量比が10: 90〜60:40であるもの、 II)スチレンとアクリロニトリルを重量比90:10〜50:50でゴムの存在 下において溶液重合、バルク重合または懸濁重合することによって得られる 少なくとも1種のグラフトポリマーであって、 スチレンおよび/またはアクリロニトリルは、α-メチルスチレン、メチル メタクリレートまたはN-フェニルマレインイミドで全体的または部分的に 置換されていてよく、前記ゴムが、別のビニルモノマーを共重合された形態 で0〜50重量%含有し、そして用いられるグラフトモノマーと用いられる ゴムとの質量比が50:50〜97:3であるもの、および場合により、 III)スチレンとアクリロニトリルを重量比90:10〜50:50で含有 する少なくとも1種のゴムを含まないコポリマーであって、 スチレンおよび/またはアクリロニトリルが、α-メチルスチレン、メチル メタクリレートまたはN-フェニルマレインイミドで全体的または部分的に 置換されていてよいもの を含有するABS成型用組成物。
  2. 【請求項2】 I)スチレンとアクリロニトリルを重量比90:10〜50 :50で、平均粒子直径d50が150〜220nmおよびゲル含量が50 〜90重量%のブタジエンポリマーラテックス(A)、平均粒子直径d50 が260〜320nmおよびゲル含量が40〜70重量%のブタジエンポリ マーラテックス(B)、および平均粒子直径d50が370〜450nmお よびゲル含量が65〜85重量%のブタジエンポリマーラテックス(C)を 含有する混合物の存在下において乳化重合することによって得られるグラフ トゴムポリマーであって、 スチレンおよび/またはアクリロニトリルが、α-メチルスチレン、メチル メタクリレートまたはN-フェニルマレインイミドで全体的または部分的に 置換されていてよく、前記ブタジエンポリマーラテックスがそれぞれ、別の ビニルモノマーを共重合された形態で0〜50重量%含有し、そして用いら れるグラフトモノマーと用いられるブタジエンポリマーとの質量比が20: 80〜50:50であるもの、 II)スチレンとアクリロニトリルを重量比90:10〜50:50でゴムの 存在下において溶液重合、バルク重合または懸濁重合することによって得ら れる少なくとも1種のグラフトポリマーであって、 スチレンおよび/またはアクリロニトリルは、α-メチルスチレン、メチル メタクリレートまたはN-フェニルマレインイミドで全体的または部分的に 置換されていてよく、前記ゴムが、別のビニルモノマーを共重合された形態 で0〜50重量%含有し、そして用いられるグラフトモノマーと用いられる ゴムとの質量比が70:30〜95:5であるもの、および場合により、 III)スチレンおよびアクリロニトリルを重量比90:10〜50:50で 含有する少なくとも1種のゴムを含まないコポリマーであって、 スチレンおよび/またはアクリロニトリルが、α-メチルスチレン、メチル メタクリレートまたはN-フェニルマレインイミドで全体的または部分的に 置換されていてよいもの を含有する請求項1記載のABS成型用組成物。
  3. 【請求項3】 成分IIのABSポリマーのゴムが、平均粒子直径100〜1
    0,000nmを有する請求項2または3記載の熱可塑性成型用組成物。
  4. 【請求項4】 成分IIのゴムが、平均粒子直径200nm〜5,000nm
    を有する請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性成型用組成物。
  5. 【請求項5】 成分IIのゴムが、平均粒子直径400nm〜2,000nm
    を有する請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性成形用組成物。
  6. 【請求項6】 グラフトゴムポリマー(I)の製造において、ブタジエンポ
    リマーラテックス(A)、(B)および(C)が、(前記ラテックスの特定の合
    計固形分に対して)(A)を10〜40重量%、(B)を20〜37.5重量%
    および(C)を5〜50重量%の含量で使用される請求項1〜5のいずれかに記
    載の熱可塑性成形用組成物。
  7. 【請求項7】 ブタジエンポリマーラテックス(A)、(B)および(C)
    のうち1種以上が、イソプレン、クロロプレン、アクリロニトリル、スチレン、
    α-メチルスチレン、C-Cアルキルスチレン、C-Cアルキルアクリレ
    ート、C-Cアルキルメタクリレート、アルキレングリコールジアクリレー
    ト、アルキレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼンまたはそれらの
    混合物から成る群より選択されるコモノマーを50重量%まで、重合によって組
    み込んで含有する請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性成形用組成物。
  8. 【請求項8】 芳香族ポリカーボネート、芳香族ポリエステルカーボネート
    、ポリエステル、ポリアミド、またはそれらの混合物から選択される少なくとも
    1種の樹脂を更に含有する請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑性成形用組成
    物。
  9. 【請求項9】 成分I)、II)および場合によりIII)を混合して、高温で
    混合して押し出すことを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の成形用組成物の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 成形部品を製造するための請求項1〜8のいずれかに記載
    の熱可塑性成形用組成物の使用。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の成形用組成物から得られ
    る成形部品。
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