JP3652126B2 - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機やプリンター、ファックス等の画像形成装置におけるシート材を大容量収容するために配置される例えばサイドデッキ等のシート材給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシート材給送装置を側部に配置した画像形成装置としては図3に示すようなものがある。
【0003】
本画像形成装置は、画像形成装置本体101の一側部に多量のシート材S′を積載収納したシート材給送装置としての給紙デッキ102を配置するほか、画像形成装置本体101内の下部に所定量のシート材S′を積載収納した複数の給紙カセット103,105を備えている。
【0004】
そして、シート材S′を画像形成装置本体101に給送するための給紙デッキ102、及び各給紙カセット103,105の設置部位にはそれぞれ、リタード分離方式のシート材供給部106,107,109が備えられている。
【0005】
給紙デッキ102、給紙カセット103,105内のシート材S′はそれぞれのシート材供給部106,107,109によって給送されると、まず回転停止して入るレジストローラ対110に送られて、ここで斜行状態の矯正が行われる。
【0006】
次いで、感光体ドラム111上に形成される潜像とのタイミングをとって回転するレジストローラ110により、感光体ドラム111と転写帯電器112との間に送られて、ここで感光体ドラム111上のトナー像が転写される(画像形成)。
【0007】
この後、シート材S′は搬送ベルト113により定着器(定着ローラ対)115に送られて、ここで転写されたトナー像をシート材表面に定着させるための定着処理がなされる。
【0008】
本画像形成装置本体101はシート材S′への両面複写を行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モードを備えているが、通常複写モードの場合、定着処理後のシート材S′は内排出ローラ対117により機外の排出トレイ119上に排出される。
【0009】
また、両面複写モード及び多重複写モードの場合には、内排出ローラ対116またはスイッチバックローラ対127により再給送パス120及び両面搬送パス126を介して中間トレイ121上に一時的に積載収納される。
【0010】
そして中間トレイ121上に収納されたシート材S′は再給紙装置130により再び画像形成のためにレジストローラ対110に搬送され、以後片面複写と同一のプロセスを経て機外に排出される。
【0011】
図4に給紙デッキ102のリタード分離方式のシート材供給部106を拡大して示す。
【0012】
このシート材供給部106は図3に示した画像形成装置本体101にシート材S′を供給する。
【0013】
図4に示す如く、シート材供給部106は図示しない積載台上に複数枚のシート材S′が積み重ねられて収納されたシート材収納部201から最上層のシート材S′を1枚ずつ給送するピックアップローラ202と、このピックアップローラ202によりシート材収納部201から給送されたシート材S′を画像形成装置本体101内(図示矢印b方向)へ搬送するフィードローラ203と、このフィードローラ203に対向配置されてシート材収納部201から供給されたシート材S′が複数枚の場合にはフィードローラ203の回転方向と逆方向に回転して1枚のシート材S′に分離するためのリタードローラ204と、画像形成装置本体101の手前に配置された搬送ローラ対205とを具備している。
【0014】
また、ピックアップローラ202とフィードローラ203及びリタードローラ204との間のシート材通過領域206にはガイド207が配置され、フィードローラ203及びリタードローラ204と搬送ローラ対205との間、及び搬送ローラ対205と画像形成装置本体101との間にガイド208,209が配置され、それぞれシート材S′が案内搬送されるようになっている。
【0015】
上記フィードローラ203及びリタードローラ204は図5に示す駆動伝達手段210によって駆動される。
【0016】
図5に示す如く、駆動伝達手段210には、フィードローラ203が軸支されるフィードローラ軸211と、リタードローラ204を軸支するリタードローラ軸212及びこのリタードローラ軸212に連結されたリタードローラ駆動軸213が略平行に設けられている。
【0017】
リタードローラ軸212は図示しない揺動自在な支持部材に支持されてフィードローラ軸211に対して平行に接離可能となっている。また、リタードローラ軸212とリタードローラ駆動軸213との間にはカップリング214及びトルクリミッタ215が配置されている。
【0018】
更に、フィードローラ軸211の端部には、画像形成装置本体101の不図示のメイン駆動手段から駆動入力ベルト216を介して伝達された駆動力をフィードローラ軸211に伝達する電磁クラッチ217が設けられている。
【0019】
また、フィードローラ軸211とリタードローラ駆動軸213との間には、フィードローラ軸211に伝達された回転駆動力をリタードローラ駆動軸213に伝達するリタード駆動ベルト218が巻き掛けられている。
【0020】
尚、カップリング214はリタードローラ204が変位しても、駆動をリタードローラ駆動軸213からリタードローラ軸212に伝達するためのものである。
【0021】
上記駆動伝達手段210によるフィードローラ203及びリタードローラ204の駆動について説明する。図示しない画像形成装置本体のメイン駆動手段から与えられた回転駆動力は駆動入力ベルト216に伝達され、シート材S′の給送タイミングに応じてON−OFF制御される電磁クラッチ217のアマチュア部に設けられたプーリ219に入力される。
【0022】
ここで、電磁クラッチ217のロータ部と一体に回転するフィードローラ軸211とリタードローラ駆動軸213及びリタードローラ軸212はリタード駆動ベルト218によって連結されているので、フィードローラ軸211とリタードローラ軸212及びリタードローラ駆動軸213は同方向に回転し、フィードローラ203とリタードローラ204は、給送タイミングON時に同期して回転駆動される。
【0023】
上記駆動伝達手段210により、シート材S′が給送方向(図4,図5に示す矢印b方向)に1枚ずつ送られる際、リタードローラ204はフィードローラ203及びシート材S′との間の摩擦力によりトルクリミッター215が空転して、リタードローラ駆動軸213の駆動回転方向と逆方向に回転する。
【0024】
また、複数枚のシート材S′が給送された際は、リタードローラ204とシート材S′との間の摩擦力に対して、複数枚のシート材S′間の摩擦力が小さいことからトルクリミッター215は空転せずにリタードローラ204はリタードローラ駆動軸213の回転駆動方向と同方向に回転する。
【0025】
これにより、複数枚送られたシート材S′の中のフィードローラ203側すなわち最上部のシート材S′とそれ以外のシート材S′とを分離し、画像形成装置本体101内へのシート材S′の重送を防止するようになっている。
【0026】
次に、上記構成のシート材供給部106によるシート材S′の供給、分離条件を満足する理論式について説明する。
【0027】
N>T/rμBP+(μAPP −μAP)W/μBP…(1)
N<T/rμBPP −2μAPP W/μBPP …(2)
N<T/rμCP…(3)
上式(1)は供給条件、(2)は分離条件、(3)はリタードローラ204つれまわり条件をそれぞれ満足する式である。
【0028】
ここで、
μAP:ピックアップローラ202とシート材S′間の摩擦係数
μBP:フィードローラ203とシート材S′間の摩擦係数
μCP:リタードローラ204とシート材S′間の摩擦係数
μAPP :ピックアップローラ202加圧部下のシート材S′間の摩擦係数
μBPP :フィードローラ203とリタードローラ204とのニップ部のシート材S′間の摩擦係数
N:リタードローラ204の加圧力
T:トルクリミッター215の空転トルク
r:リタードローラ204の半径
W:ピックアップローラ202の加圧力
である。
【0029】
尚、上式中で同一のシート材S′を用いれば各ローラ加圧部の摩擦係数はさほど大きくばらつくことがないので、μAPP =μBPP =μPPと置き換えると(1)(2)式はそれぞれ、
N>T/rμBP+(μPP−μAP)W/μBP…(4)
N<T/rμPP−2W…(5)
となる。
【0030】
(3)(4)(5)式の関係をリタードローラ204の加圧力Nとトルクリミッター215の空転トルクTをパラメータとしてグラフ化したものを図6に示す。図6において、斜線部が給送領域である。
【0031】
すなわち、斜線部領域を拡大するためには、各ローラとシート材S′間の摩擦係数を大きくするか、ピックアップローラ202の加圧力を小さくすることが必要となり、また、リタードローラ203の加圧力Nとトルクリミッター215の空転トルクTを共に大きくする方向(図中右上の方向)の条件下に供給条件を設定した方が給送領域は広くなることが理解できる。
【0032】
但し、トルクリミッター215の空転トルクをむやみやたらに大きくするとローラ駆動における負荷トルクが増大するため、適正給送領域の上限(図中右上の限界)もある程度の制約を受けることになる。
【0033】
さて、このような給送構成におけるローラ材質としては、ピックアップローラ202、フィードローラ203にはEPDM、シリコン等の合成ゴム、リタードローラ204にはシリコンスポンジ等の弾性体が用いられている。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の給紙デッキ102を備えた画像形成装置にあっては、ジャムが発生し、残留したジャムシート材の下流側先端が給紙デッキ102のシート材供給部106と画像形成装置本体101の受け渡し部近傍にある場合は、給紙デッキ102を画像形成装置から離れる方向へスライドした後に、給紙デッキ102側に残ったジャムシート材を取り除く操作が必要となる。
【0035】
そして、ジャムシート材の先端をつかんでジャムシート材を給紙デッキ102から完全に引き出すためには、更に、ガイド208,209を開放して十分なジャム処理空間を確保する必要があり、複雑なジャム処理操作を必要とした。
【0036】
また、処理すべきジャムシート材を引き出すことに伴って、積載シート材S′に圧接しているピックアップローラ202が連れまわり、ジャムシート材以外の積載シート材S′を連れて引き出してしまうことがあった。
【0037】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ジャム処理操作を容易に行い、且つジャムシート材以外のシート材の連れ出しを防止するシート材給送装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のシート材給送装置にあっては、積載シート材の最上面に当接してシート材を順次送り出す給送手段と、該給送手段に送り出されたシート材を外部装置に給送する給送部にシート材を案内する搬送路と、を備えたシート材給送装置において、前記搬送路は1対のガイド部材によって形成され、該1対のガイド部材の内どちらか一方は、外部装置と離脱する動作に連動して、給送部側を開放する方向に回動可能に設けられると共に、回動可能なガイド部材を、給送部側を開放する方向に付勢する付勢手段と、外部装置と装着される際に外部装置の壁面に摺動し、前記付勢手段の付勢に抗して、前記ガイド部材を、給送部側を開放する方向と逆方向に回動させる摺動部材と、を備えたことを特徴とする。
【0039】
従って、搬送路の外部装置への給送部側を開放して処理すべきジャムシート材を引き出すことが容易にでき、ジャム処理操作を容易に行うことができる。
【0041】
また、外部装置と離脱する動作にて、1対のガイド部材の内どちらか一方は外部装置への給送部側を開放する方向に回動して処理すべきジャムシート材を引き出すことが容易にでき、ジャム処理操作を容易に行うことができる。
【0043】
更に、外部装置と離脱する動作にて、付勢手段が外部装置への給送部側を開放する方向に付勢して回動可能なガイド部材が開放されると共に、外部装置と装着する動作にて、摺動部材が外部装置の壁面に摺動して付勢手段の付勢に抗して回動可能なガイド部材を開放する方向と逆方向に回動させてシート材を搬送できるようにする。
【0044】
前記給送手段は、前記回動可能なガイド部材が給送部側を開放する方向に回動する動作に連動して、積載シート材の最上面から退避可能に設けられたことが好ましい。
【0045】
これにより、外部装置への給送部側を開放して処理すべきジャムシート材を引き出す場合に給送手段は積載シート材の最上面から退避でき、給送手段は積載シートに当接しないので、ジャムシート材を引き出してもジャムシート材以外のシート材にその引き出す力は影響せず、ジャムシート材以外のシート材の連れ出しを防止することができる。
【0046】
前記回動可能なガイド部材は、給送部側を開放する方向に回動すると、前記給送手段を支持する支持部材を前記給送手段が積載シート材の最上面から退避する方向に付勢する付勢部を備えたことが好ましい。
【0047】
これにより、回動可能なガイド部材が給送部側を開放する方向に回動すると付勢部が支持部材を付勢し、付勢された支持部材は給送手段を積載シート材の最上面から退避させる。
【0048】
前記1対のガイド部材のそれぞれに支持されてシート材を搬送する搬送ローラ対を備えたことが好ましい。
【0049】
これにより、搬送路中でのシート材の搬送が安定すると共に、回動可能なガイド部材が給送部側を開放する方向に回動すると、回動可能なガイド部材に支持された一方の搬送ローラは他方から離れ十分なジャム処理空間を確保することができ、ジャム処理操作性が向上する。
【0050】
本発明の画像形成装置にあっては、上記のシート材給送装置を配置し、該シート材給送装置から給送されたシート材に画像形成を行うことを特徴とする。
【0051】
従って、画像形成装置との離脱の際にシート材給送装置の搬送路の画像形成装置への給送部側を開放して処理すべきジャムシート材を引き出すことが容易にでき、ジャム処理操作を容易に行うことができると共に、ジャムシート材以外のシート材の連れ出しを防止することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0053】
(第1の実施の形態)
図1に本発明に係るシート材給送装置を示す。図1では、外部装置としての画像形成装置本体1の側部に配置されたシート材給送装置としての給紙デッキ2が設けられており、給紙デッキ2は画像形成装置本体1に対して、矢印a方向に着脱スライド可能となっている。
【0054】
ここで、画像形成装置本体1については従来技術と同様であるので、ここではその説明を省略し、給紙デッキ2について詳しく説明する。
【0055】
給紙デッキ2は、複数枚のシート材Sを収納するシート材収納部3と、シート材収納部3からシート材Sを1枚ずつ分離して画像形成装置本体1にシート材Sを給送するシート材供給部4とを有する。
【0056】
シート材供給部4には、複数の積載シート材Sの最上部のシート面に当接して順次シート材Sを送り出すピックアップローラ5を備える。
【0057】
また、ピックアップローラ5によって送り出されたシート材Sを搬送するフィードローラ6と、フィードローラ6に対向して、複数枚のシート材Sが給送されたときに搬送方向と逆回転するリタードローラ7が設けられ、リタード分離方式の分離手段を構成している。
【0058】
ここで、各ピックアップローラ5、フィードローラ6、リタードローラ7の駆動伝達構成は従来技術で述べた通りである。
【0059】
また、ピックアップローラ5とフィードローラ6及びリタードローラ7との間のシート材通過領域には搬送ガイド対8が配設され、フィードローラ6及びリタードローラ7の下流側には画像形成装置本体1にシート材Sを案内するため、画像形成装置本体1にシート材Sを給送する下流側端部の給送部までのガイド対として上ガイド9及び下ガイド10が配設されて搬送路を形成している。
【0060】
ここで、この上ガイド9及び下ガイド10の内、下方のガイド10はヒンジ11を中心に回動可能な構成となっている。
【0061】
更に、下ガイド10には、上ガイド9に対して下ガイド10の下流側の画像形成装置本体1への給送部側を開放する方向に付勢する付勢手段としての付勢バネ12と、下ガイド10の下流側先端に設けられ、画像形成装置本体1の壁面13との摺動抵抗を低減し、画像形成装置本体1に装着される場合に付勢バネ12の付勢に抗して下ガイド10を開放する方向と逆方向に回動させる摺動部材14と、が備わっている。
【0062】
よって、給紙デッキ2を画像形成装置本体1から離脱させて離れる方向にスライドさせると、破線形状で示すように下ガイド10は付勢バネ12により自動的に開放する方向に回動して開放される。
【0063】
また、給紙デッキ2を画像形成装置本体1に装着すると、摺動部材14が画像形成装置本体1の壁面13に当接し、付勢バネ12に抗して下ガイド10が回動してシート材Sを搬送できる給送位置まで持ち上げる力が発生し、自動的に下ガイド10を給送位置に復帰させることが可能となっている。
【0064】
一方、下ガイド10の上流側端部には、下ガイド10の開放方向への回動により、ピックアップローラ5を支持する支持部材15と当接し、ピックアップローラ5を上方の積載シート材Sと当接しない退避方向に付勢する付勢部を有する構成となっている。
【0065】
従って、給紙デッキ2を画像形成装置本体1から離す動作に連動して下ガイド10が開放し、画像形成装置本体1への給送部側からジャム処理作業を容易に行うことができる。
【0066】
また、下ガイド10の開放動作に連動してピックアップローラ5が積載シート材Sの最上面から上方に退避するため、ジャムシート材以外のシート材Sにはユーザによる装置外へシート材を引き出す力が影響せず、複雑なジャム処理操作を行うことなく、ジャムシート材以外のシート材Sの連れ出しのない、適切なジャム処理操作を行うことが可能となる。
【0067】
このとき、下ガイド10の上流側先端の付勢部は、給送位置では十分に支持部材15から離れているため、給送動作中のピックアップローラ5の上下動を妨げるおそれはない。
【0068】
尚、本発明の開放される回動可能なガイドは、下方の下ガイド10に限定されるものではなく、ガイドの回転中心位置を選ぶことで、上方の上ガイド9を開放するように回動可能な構成であっても同様な効果が得られることはいうまでもない。
【0069】
また、本実施の形態では、分離手段としてリタード分離方式を用いたものを説明したが、これに限られず種々の方式を用いることができる。
【0070】
(第2の実施の形態)
図2は第2の実施の形態に係るシート材給送装置の要部を示す断面図であり、図2では、フィードローラ6及びリタードローラ7の下流側の上ガイド9及び下ガイド10に搬送ローラ対が設けられた構成となっている。その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0071】
この構成によれば、リタードローラ7の逆転により搬送力が不安定になる場合のあるフィードローラ6の下流近傍に、搬送力の安定した搬送ローラ対を設けたため、シート材Sの給送性能が格段に安定し、搬送抵抗や剛性の異なる多様なマテリアルに対応可能な高性能な給紙デッキ2を提供することができる。
【0072】
この搬送ローラ対は、駆動側のゴムローラ16と従動側の樹脂コロ17との2つの搬送ローラから構成され、従動コロ17は開放する回動可能な下ガイド10に支持されている。
【0073】
従って、給紙デッキ2を画像形成装置本体1から離す動作に連動して下ガイド10が開放する方向に回動し、下ガイド10の開放回動動作に連動してピックアップローラ5が積載シート材Sの最上面から上方に退避するため、ジャムシート材以外のシート材Sにはユーザによる装置外へシート材を引き出す力が影響せず、複雑なジャム処理操作を行うことなく、ジャムシート材以外のシート材Sの連れ出しのない、適切なジャム処理操作を行うことが可能になる。
【0074】
また、下ガイド10の開放方向の回動動作に連動して、搬送ローラ対がローラ間が離間されるため、ジャム処理時にジャムシート材を給紙デッキ2から引き出す時の負荷が軽減され、且つ、十分なジャム処理空間も確保できるため、ジャム処理操作性が向上する。
【0075】
【発明の効果】
本発明のシート材給送装置は、搬送路の給送部側を開放可能に設けたことで、搬送路の外部装置への給送部側を開放して処理すべきジャムシート材を引き出すことが容易にでき、ジャム処理操作を容易に行うことができる。
【0076】
搬送路は1対のガイド部材によって形成され、1対のガイド部材の内どちらか一方は、外部装置と離脱する動作に連動して、給送部側を開放する方向に回動可能に設けられたことで、外部装置と離脱する動作にて、1対のガイド部材の内どちらか一方は外部装置への給送部側を開放する方向に回動して処理すべきジャムシート材を引き出すことが容易にでき、ジャム処理操作を容易に行うことができる。
【0077】
1対のガイド部材の内どちらか一方の回動可能なガイド部材を給送部側を開放する方向に付勢する付勢手段と、外部装置と装着される際に外部装置の壁面に摺動して付勢手段の付勢に抗してガイド部材を給送部側を開放する方向と逆方向に回動させる摺動部材と、を備えたことで、外部装置と離脱する動作にて、付勢手段が外部装置への給送部側を開放する方向に付勢して回動可能なガイド部材が開放されると共に、外部装置と装着する動作にて、摺動部材が外部装置の壁面に摺動して付勢手段の付勢に抗して回動可能なガイド部材を開放する方向と逆方向に回動させてシート材を搬送できるようにする。
【0078】
給送手段は、回動可能なガイド部材が給送部側を開放する方向に回動する動作に連動して、積載シート材の最上面から退避可能に設けられたことで、外部装置への給送部側を開放して処理すべきジャムシート材を引き出す場合に給送手段は積載シート材の最上面から退避でき、給送手段は積載シートに当接しないので、ジャムシート材を引き出してもジャムシート材以外のシート材にその引き出す力は影響せず、ジャムシート材以外のシート材の連れ出しを防止することができる。
【0079】
回動可能なガイド部材は、給送部側を開放する方向に回動すると、給送手段を支持する支持部材を給送手段が積載シート材のシート面から退避する方向に付勢する付勢部を備えたことで、回動可能なガイド部材が給送部側を開放する方向に回動すると付勢部が支持部材を付勢し、付勢された支持部材は給送手段を積載シート材の最上面から退避させ、ジャムシート材以外のシート材の連れ出しを防止する。
【0080】
1対のガイド部材のそれぞれに支持されてシート材を搬送する搬送ローラ対を備えたことで、搬送路中でのシート材の搬送が安定すると共に、回動可能なガイド部材が給送部側を開放する方向に回動すると、回動可能なガイド部材に支持された一方の搬送ローラは他方から離れ十分なジャム処理空間を確保することができ、ジャム処理操作性が向上する。
【0081】
本発明の画像形成装置は、上記のシート材給送装置を配置し、シート材給送装置から給送されたシート材に画像形成を行うことで、画像形成装置との離脱の際にシート材給送装置の搬送路の画像形成装置への給送部側を開放して処理すべきジャムシート材を引き出すことが容易にでき、ジャム処理操作を容易に行うことができると共に、ジャムシート材以外のシート材の連れ出しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態に係るシート材給送装置を示す要部断面図である。
【図2】図2は第2の実施の形態に係るシート材給送装置を示す要部断面図である。
【図3】図3は従来技術のシート材給送装置を備えた画像形成装置を示す断面図である。
【図4】図4はシート材供給部を示す断面図である。
【図5】図5はシート材供給部を示す斜視図である。
【図6】図6はトルクリミッタの空転トルクTとリタードローラの加圧力Nの関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
2 給紙デッキ
3 シート材収納部
4 シート材供給部
5 ピックアップローラ
6 フィードローラ
7 リタードローラ
8 搬送ガイド
9 上ガイド
10 下ガイド
11 ヒンジ
12 付勢ばね
13 壁面
14 摺動部材
15 支持部材
16 ゴムローラ
17 樹脂コロ

Claims (5)

  1. 積載シート材の最上面に当接してシート材を順次送り出す給送手段と、
    該給送手段に送り出されたシート材を外部装置に給送する給送部にシート材を案内する搬送路と、を備えたシート材給送装置において、
    前記搬送路は1対のガイド部材によって形成され、
    該1対のガイド部材の内どちらか一方は、外部装置と離脱する動作に連動して、給送部側を開放する方向に回動可能に設けられると共に、
    回動可能なガイド部材を、給送部側を開放する方向に付勢する付勢手段と、
    外部装置と装着される際に外部装置の壁面に摺動し、前記付勢手段の付勢に抗して、前記ガイド部材を、給送部側を開放する方向と逆方向に回動させる摺動部材と、を備えたことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 前記給送手段は、前記回動可能なガイド部材が給送部側を開放する方向に回動する動作に連動して、積載シート材の最上面から退避可能に設けられたことを特徴とする請求項に記載のシート材給送装置。
  3. 前記回動可能なガイド部材は、給送部側を開放する方向に回動すると、前記給送手段を支持する支持部材を前記給送手段が積載シート材の最上面から退避する方向に付勢する付勢部を備えたことを特徴とする請求項に記載のシート材給送装置。
  4. 前記1対のガイド部材のそれぞれに支持されてシート材を搬送する搬送ローラ対を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一つに記載のシート材給送装置を配置し、該シート材給送装置から給送されたシート材に画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
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