JP3650833B2 - 乗物用の容器保持装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗り物のコンソールボックスなどの傾斜面の裏側に形成されるスペースを利用して、容器を保持するようにした乗物用の容器保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の乗物用の容器保持装置としては、例えば、特開平4−238753号公報に開示されたものがある。
すなわち、コンソールボックスの傾斜面の裏側スペースにカップハウジングが形成され、傾斜面の一部をカップハウジングの蓋体と該蓋体を取り囲むように形成された収容枠とにより構成し、蓋体および収容枠はシャフトにより揺動可能にそれぞれ支持され、カップの底で蓋体を付勢力に抗して下方へ押し込むことで開口する収容枠の開口部にカップを挿入し、カップハウジングにカップが置かれ、収容枠が水平状態まで跳ね上がり、収容枠の開口部の口縁でカップが倒れないように保持されるものである。
コンソールボックスが運転席と助手席の間のスペースに配置されるものでは、コンソールボックスの幅が規制されており、特に、コンソールボックスの傾斜面から車室内側にブレーキレバーが突出しているものでは、コンソールボックスの傾斜面に容器保持装置を設置するためのスペースが制限されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の乗物用の容器保持装置では、コンソールボックスの傾斜面の一部が、蓋体と該蓋体を取り囲むように形成された収容枠とにより構成されているので、コンソールボックスの傾斜面に開設される開口が、蓋体に相当する大きさでなく、蓋体より一回り大きな収容枠に相当する大きさになり、カップを挿入するために必要な本来の容器挿入口の大きさより、開口を一回り大きくする必要があり、開口を一回り大きくした分だけ、コンソールボックスの剛性が低くなり、コンソールボックスの剛性が低くならないよう、例えば、開口の側縁を幅広にしたりすると、コンソールボックスが全体的に大型になる。しかし、前述したように、コンソールボックスの幅が制限され、開口の幅を広くできないタイプの車両には本従来の容器保持装置は採用し難いという問題点があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、コンソールボックスの傾斜面に容器挿入口に見合った幅より広い開口を開設する必要をなくし、コンソールボックスが全体的に大型にならないで、コンソールボックスの幅が制限され、開口の幅を広くできないタイプの車両にも採用することができ、汎用性を高め、また、リッド部材をアッパリッドとロアリッドとから構成し、アッパリッドとロアリッドとを装置本体の高壁と低壁とにそれぞれ沿うようにして格納して、装置の設置スペースを有効に利用することができ、さらに、開閉機構を備え、アッパリッドとロアリッドとを連動して開閉させるようにして、アッパリッドとロアリッドとの一方を開閉させれば、他方のリッドが開閉し、使い勝手を良くすることができ、さらに、一方のリッドを閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とに付勢したので、簡単な構成により、アッパリッドとロアリッドとが閉じ位置および開き位置でそれぞれガタツキ不能になり、コストを低減することができるとともに、操作性が高まって、使い勝手を良くすることができ、さらに、プッシュ部材を備えて、大径容器から小径容器に至るまで、外径の相違に関係なくガタツキなく保持することができ、さらに、装置本体の底部に小径容器用のガイド溝を形成して、小径容器が安定して載置され、容器の保持性を高めることができる乗物用の容器保持装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項に記載された事項に存する。
[1] 乗り物のコンソールボックス(10)などの傾斜面(12)の裏側に形成されるスペースを利用して、容器を保持するようにした乗物用の容器保持装置において、
前記容器保持装置の本体(20)の容器挿入口(22)を開閉可能であって、該容器挿入口(22)を閉じた際に前記傾斜面(12)を構成するリッド部材(30a)を備え、
該リッド部材(30a)はアッパリッド(30)およびロアリッド(40)から成り、
前記アッパリッド(30)および前記ロアリッド(40)は、前記容器挿入口(22)を閉じた際に互いに斜め上方および斜め下方から近接する閉じ位置と、前記容器挿入口(22)を開いた際に斜め上方および斜め下方へ相互に離間して前記本体の対向する壁(25,26)にそれぞれ沿うようになる開き位置とに揺動可能に前記本体(20)に支持されていることを特徴とする乗物用の容器保持装置。
【0006】
[2] 前記アッパリッド(30)は、前記容器挿入口(22)の半分以上を閉じ可能なように前記ロアリッド(40)より大きく形成され、
前記アッパリッド(30)が沿うようになる前記本体(20)の対向する壁の一方を高い高壁(25)とし、前記ロアリッド(40)が沿うようになる前記本体(20)の対向する他方の壁を低い低壁(26)としたことを特徴とする1項記載の乗物用の容器保持装置。
【0007】
[3] 前記アッパリッド(30)と前記ロアリッド(40)とが連動して開閉するための開閉機構(50)を備え、
該開閉機構(50)は前記本体(20)の側壁に揺動可能に支持される中継リンク(51)を有し、
該中継リンク(51)の一端部が連接ロッド(55)を介して前記アッパリッド(30)に連結する一方、前記中継リンク(51)の他端部が連接ロッド(56)を介して前記ロアリッド(40)に連結していることを特徴とする1または2項記載の乗物用の容器保持装置。
【0008】
[4] 前記アッパリッド(30)および前記ロアリッド(40)の少なくとも一方は、閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とにそれぞれ付勢されていることを特徴とする1乃至3項記載の乗物用の容器保持装置。
【0009】
[5] 前記容器保持装置の本体(20)の高壁(25)には、該高壁(25)に沿った大径容器保持位置と前記低壁(26)側へ突出した小径容器保持位置とに揺動可能に支持されるプッシュ部材(60)が装着され、該プッシュ部材(60)は前記小径容器保持位置へ揺動する方向へ付勢されていることを特徴とする2乃至4項記載の乗物用の容器保持装置。
【0010】
[6] 前記容器保持装置の本体(20)の底部(24)には、前記低壁(26)側へ向かって徐々に小径容器の外径とほぼ同じ寸法の溝幅になる小径容器用のガイド溝(28)が形成されていることを特徴とする2乃至5項記載の乗物用の容器保持装置。
【0011】
次に前記各項に記載された発明の作用について説明する。
1項記載の乗物用の容器保持装置では、
アッパリッド(30)およびロアリッド(40)を閉じ位置に揺動すると、アッパリッド(30)およびロアリッド(40)は、斜め上方および斜め下方から近接し、容器保持装置の本体(20)の容器挿入口(22)を閉じる。また、アッパリッド(30)およびロアリッド(40)を開き位置に揺動すると、アッパリッド(30)およびロアリッド(40)は、斜め上方および斜め下方へ離間し、容器保持装置の本体(20)の容器挿入口(22)を開く。
【0012】
容器保持装置の本体(20)の容器挿入口(22)はアッパリッド(30)およびロアリッド(40)とで斜め上方および斜め下方から閉じられるので、コンソールボックスの傾斜面(12)に容器挿入口(22)の大きさに対して必要以上に大きな開口を開設しないで済み、コンソールボックスの幅が比較的に狭く制限されている車両にも採用することができる。
【0013】
2項記載の乗物用の容器保持装置では、
コンソールボックスの傾斜面(12)の裏側の設置スペースは、一般的に、傾斜面(12)の高い位置から低い位置にかけて、徐々に設置スペースの上下丈が低くなっている。したがって、傾斜面(12)の高い位置においては、装置本体(20)の壁が高い高壁(25)にすることができる一方、傾斜面(12)の高い位置においては、装置本体(20)の壁が低い低壁(26)にする必要がある。
大きめのアッパリッド(30)および小さめのロアリッド(40)は、斜め上方および斜め下方へ離間して開き位置に揺動する。その開き位置においては、大きめのアッパリッド(30)は装置本体(20)の高壁(25)に沿うようにして格納され、小さめのロアリッド(40)は装置本体(20)の低壁(26)に沿うようにして格納される。それにより、コンソールボックスの傾斜面(12)の裏側の設置スペースを有効に利用することができる。
【0014】
3項記載の乗物用の容器保持装置では、
装置本体(20)の容器挿入口(22)を開閉するには、アッパリッド(30)とロアリッド(40)との一方を開閉動作させればよい。
アッパリッド(30)とロアリッド(40)とが連接ロッド(55)〜中継リンク(51)〜連接ロッド(56)を介して連結されているので、アッパリッド(30)とロアリッド(40)との一方を開閉動作させると、開閉機構(50)が作動して、アッパリッド(30)とロアリッド(40)との他方が開閉し、開閉機構(50)が作動して、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とが連動して開閉するようになり、使い勝手を良くすることができる。
【0015】
4項記載の乗物用の容器保持装置では、
アッパリッド(30)とロアリッド(40)との少なくとも一方は閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とに付勢しているので、例えば、ターンオーバーばねなどを備えた簡単な構成により、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とが閉じ位置および開き位置でそれぞれガタツキ不能に拘束される。
ターンオーバーばねなどを備えた簡単な構成にしたことにより、コストを低減することができる。また、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とを閉じ位置と開き位置との中間位置まで揺動操作すれば、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とは、付勢力により閉じ位置と開き位置にそれぞれ揺動していき、さらに、例えば、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とが連動して開閉するものでは、アッパリッド(30)とロアリッド(40)との一方を操作すればよく、操作性を向上することができる。
【0016】
5項記載の乗物用の容器保持装置では、
容器保持装置の本体(20)に容器が収容された状態では、大径容器を収容する場合には、プッシュ部材(60)が本体(20)の高壁(25)に沿った大径容器保持位置にあって、大径容器を低壁(26)側へ押し付けており、小径容器を収容する場合には、プッシュ部材(60)が本体(20)の高壁(25)に沿った位置から低壁(26)側へ突出した小径容器保持位置にあって、同じく小径容器を低壁(26)側へ押し付けている。
それにより、容器の外径の大きさの相違に関係なく、プッシュ部材(60)により大径容器から小径容器に至るまでガタツキなく保持することができる。
【0017】
6項記載の乗物用の容器保持装置では、
装置本体(20)の底部に小径容器用のガイド溝(28)が形成されており、小径容器を低壁(26)側へ寄せるようにすれば、ガイド溝(28)は、小径容器を低壁(26)側へ案内して、その溝幅が小径容器の外径にほぼ同じ位置の溝壁で、径容器を安定して支持することができ、容器の保持性を高めることができる。
また、前記プッシュ部材(60)を備えた乗物用の容器保持装置では、小径容器は、プッシュ部材(60)に押されて、ガイド溝(28)に案内されて、小径容器を低壁(26)側へ自動的に寄せられるようになり、操作性をよくすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1および図2に示すように、乗り物の運転席と助手席との間の隙間に設置されたコンソールボックス10は、本体の上部開口をコンソールカバー11で塞いで成る。コンソールカバー11の傾斜面12には、ハンドブレーキの操作レバーを車室内に突出させるためのハンドブレーキ用開口が開設されるとともに、ハンドブレーキ用開口に隣接して、容器保持装置用開口およびシートヒータ等の操作スイッチを設定する操作スイッチ用開口が開設されている。
【0019】
コンソールカバー11の容器保持装置用開口の下方には、容器保持装置が設置される。
容器保持装置の本体20には、容器保持装置用開口に対応して容器挿入口22が開設されている。容器挿入口22を開閉するものとして、リッド部材30aが備えられている。リッド部材30aは、容器挿入口22を閉じた際に、容器保持装置用開口をも閉じ、傾斜面12を構成する。
【0020】
容器保持装置の本体20は、上方に開いた箱形であり、底部24、後側の壁である高壁25、前側の壁である低壁26、および両側壁27を有して成る。
【0021】
図3〜図12に示すように、リッド部材30aは、アッパリッド30およびロアリッド40から成る。アッパリッド30およびロアリッド40は一対となって、容器挿入口22を開閉するものである。
アッパリッド30およびロアリッド40は、閉じた際に互いに斜め上方および斜め下方から相互に近接する閉じ位置(図7において実線で示した位置)と、容器挿入口22を開いた際に斜め上方および斜め下方へ相互に離間して前記本体の対向する高壁25,低壁26にそれぞれ沿うようになる開き位置(図7において想像線で示した位置)とに揺動するものである。アッパリッド30の一方の側縁には、本体20の一方の側壁27に沿うように直線形状のアーム部31が延設され、アッパリッド30の他方の側縁には、本体20の他方の側壁27に沿うよう円弧形状のアーム部32が延設されている。アーム部32の円弧形状は、その基端部を中心とする円弧になっている。一方の側壁27には、アーム部31の基端部と先端部との中間部が枢着され、他方の側壁27には、アーム部32の基端部が枢着されている。
【0022】
図8〜図11に示すように、アーム部32の先端部は二股に分かれて形成され、二股の一方は被係合突起38になっている。アーム部32の被係合突起38は、アッパリッド30が閉じ位置に揺動した際に、ロック部材39に係合して、アッパリッド30を閉じ位置にガタツキなく拘束可能にするものである。ロック部材39は、側壁27の嵌合孔に嵌着されている。アッパリッド30は巻きバネ65aにより開き方向へ付勢されている。また、側壁27にはダンパ部材37が嵌着され、ダンパ部材37のピニオンがアッパリッド30の揺動中心回りに設けた歯車部材に係合している。ロック部材39と被係合部材38の係合を解除させることで、巻きばね65aの付勢力によりアッパリッド30が開き動作する。
【0023】
また図13に示すように、巻きばね65aの代わりに後記するターンオーバーばね65を用いた構成とすることもできる。ターンオーバーばね65の付勢力にて、アッパリッド30を閉じ位置にガタツキなく拘束できれば、ダンパ部材37、アーム部32の被係合突起38、ロック部材39は不要となる。
図1、図4〜図7に示すように、ロアリッド40の一方の側縁には、本体20の一方の側壁27に沿うようにアーム部41が延設され、一方の側壁27には、アーム部41の基端部と先端部との中間部が枢着されている。ロアリッド40の他方の側縁には、本体20の他方の側壁27に沿うようにアーム部42が延設され、他方の側壁27には、アーム部42の先端部が枢着されている。
【0024】
アッパリッド30は、斜め上下方向で容器挿入口22の半分以上を閉じ可能なようにロアリッド40より大きめに形成されている。容器挿入口22を開いた状態においては、大きめのアッパリッド30は、本体20の高壁25に沿って格納され、小さめのロアリッド40は、本体の低壁26に沿って格納される。
図3に示すように、本体20の高壁25および低壁26側には、高壁25及び低壁26にアッパリッド30およびロアリッド40がそれぞれ沿うように格納するための格納空間が設けられている。また、本体20の高壁25および低壁26には、コンソールカバー11側のボス部11a,11bに固定する際の取付アーム25a,26aがそれぞれ形成されている。取付アーム25a,26aはボス部11a,11bに裏側からねじ止めされている。
【0025】
本体20の側壁27側には開閉機構50が設けられている。開閉機構50は、アッパリッド30とロアリッド40とが連動して開閉するためのものである。
開閉機構50は、本体20の側壁27に揺動可能に枢着される中継リンク51を有している。中継リンク51の一端部は、連接ロッド55を介してアッパリッド30のアーム部31の先端部に回動可能にピン連結される。一方、中継リンク51の他端部は、連接ロッド56を介してロアリッド40のアーム部41の先端部に回動可能にピン連結されている。
【0026】
本体20の他方の側壁27には止めねじが螺着され、止めねじには、ターンオーバーばね65の一端部が巻着され、ターンオーバーばね65の他端部が、アッパリッド30のアーム部32の先端部に連結されている。ターンオーバーばね65の両端部を結んだ線が延びる方向は、その付勢方向となる。アッパリッド30は、ターンオーバーばね65により、閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とにそれぞれ付勢されている。すなわち、ターンオーバーばね65は、アッパリッド30が前記中間位置に揺動した際に、アッパリッド30の揺動中心をその付勢方向の線が通過するように設計される。
アッパリッド30およびロアリッド40が閉じ位置にそれぞれ揺動した際に、アーム部31およびアーム部41の各基端部がその両端部にそれぞれ当接して、アッパリッド30およびロアリッド40を閉じ位置に拘束するストッパフランジ29aが容器挿入口22の側縁部に形成されている。
【0027】
尚、ターンオーバーばね65によりアッパリッド30を付勢したが、ロアリッド40を付勢してもよい。
容器保持装置の本体20の高壁25には、水平フランジ61および垂直フランジ62を有する、逆L字状断面形状に形成されたプッシュ部材60のコーナー部63が揺動可能に枢軸部材66により支持されている。プッシュ部材60の水平フランジ61の前縁61aは、容器の外径に沿うように湾曲状に形成されている。水平フランジ61の両側縁部には外側方へ突出する係合凸部61bが形成され、係合凸部61bが側壁27側の凹部29bに弾撥的に係合することで、プッシュ部材60は、水平フランジ61が水平になる状態(大径容器を常時使用する状態)に維持される。
【0028】
プッシュ部材60は、垂直フランジ62が高壁25に沿った大径容器保持位置(図14にて想像線で示す位置)と低壁26側へ突出した小径容器保持位置(図14にて実線で示す位置)とに揺動可能なものである。また、プッシュ部材60は、垂直フランジ62が枢軸部材66に巻着したコイルばね67により、小径容器保持位置へ揺動する方向へ付勢されている。容器保持装置の本体20の底部24には、低壁26側へ向かって徐々に小径容器の外径とほぼ同じ寸法の溝幅になる小径容器用のガイド溝28が形成されている。小径容器用のガイド溝28は、その溝内に大径容器が嵌り込まない程度に狭めに設計され、大径容器が底部24に載置された状態では、大径容器の底周縁部はガイド溝28の溝周縁に載置されている。
【0029】
容器保持装置の本体20の両側壁27の内壁には湾曲水平断面部29がそれぞれ形成されている。湾曲水平断面部29の湾曲形状の径は、大径容器の径に応じて形成されている。
【0030】
次に本発明の実施の形態の作用について説明する。
アッパリッド30およびロアリッド40が閉じ位置に揺動しているとき、アッパリッド30およびロアリッド40は、斜め上方および斜め下方から近接しており、容器保持装置の本体20の容器挿入口22を閉じている。
【0031】
また、アッパリッド30およびロアリッド40を閉じ位置から開き位置に揺動していくと、アッパリッド30およびロアリッド40は、斜め上方および斜め下方へ離間し、それにより、容器保持装置の本体20の容器挿入口22が開かれる。図12は、アッパリッド30およびロアリッド40の開閉動作時の軌跡をそれぞれ示している。
コンソールカバー11の傾斜面12には、容器保持装置の本体20の容器挿入口22とほぼ同じ大きさの開口を開設すればよく、コンソールボックスの傾斜面12に容器挿入口22の大きさに対して必要以上に大きな開口を開設しないで済む。
【0032】
アッパリッド30およびロアリッド40が開き位置に揺動しているとき、大きめのアッパリッド30は本体20の高壁25に沿うようにして格納され、小さめのロアリッド40は本体20の低壁26に沿うようにして格納されている。このようにして、アッパリッド30およびロアリッド40の大きさの違いは、コンソールボックスの傾斜面12の裏側の設置スペースの上下丈の違いに応じて割り出され、コンソールボックスの傾斜面12の裏側の設置スペースを有効に利用する上で合理的でもある。
【0033】
また、本体20の容器挿入口22を開閉操作するには、アッパリッド30の前縁凹部35に指を掛けて、容器挿入口22の開き操作をすれば、アッパリッド30とロアリッド40とが、アーム部31〜連接ロッド55〜中継リンク51〜連接ロッド56〜アーム部41を介して連結されているので、アッパリッド30と連動してロアリッド40が開き動作する。
同じく、容器挿入口22の閉じ操作においても、アッパリッド30とロアリッド40との一方を閉じ操作すれば、アッパリッド30とロアリッド40との他方が連動して閉じ動作するようになる。
【0034】
アッパリッド30を、閉じ位置から開き位置へ、あるいは、開き位置から閉じ位置へ揺動していくとき、アッパリッド30が閉じ位置と開き位置との中間位置に揺動すると、中間位置を境にして、ターンオーバーばね65の付勢力が閉じ方向から開き方向へ、あるいは、開き方向から閉じ方向へ切り換わる。すなわち、利用者はアッパリッド30を中間位置まで開閉操作すれば、アッパリッド30およびアッパリッド30に連動してロアリッド40が、開き位置あるいは閉じ位置に自然に揺動していくので、容器挿入口22の開閉操作性が向上し、使い勝手がよい。
【0035】
また、アッパリッド30とロアリッド40とは、ターンオーバーばね65の付勢力により閉じ位置および開き位置でそれぞれガタツキ不能に拘束され、車両の走行中の振動などによるアッパリッド30およびロアリッド40のガタを防止することができる。
容器保持装置の本体20の容器挿入口22を開いて、容器挿入口22を通して大径容器(例えば、350ml缶容器や大きめの紙コップ容器)を本体20内に収容していくと、大径容器が、本体20内へ突出したプッシュ部材60の垂直フランジ62を、コイルばね67の付勢力に抗して、低壁26側へ斜めに突出した小径保持位置、さらには本体20の高壁25に沿った大径容器保持位置へ押し込んでいく。
【0036】
このため、大径容器を本体20内に収容した状態では、コイルばね67の付勢力により、プッシュ部材60の垂直フランジ62が大径容器を低壁26側へ押し付けられ、大径容器をガタツキなく安定して保持することができる。
容器挿入口22を通して小径容器(例えば、200ml缶容器や小さめの紙コップ容器)を本体20内に収容していくと、小径容器が、本体20内へ突出したプッシュ部材60の垂直フランジ62を、コイルばね67の付勢力に抗して、小径容器保持位置へ押し込んでいく。このため小径容器を本体20内に収容した状態では、同じく、コイルばね67の付勢力により、プッシュ部材60の垂直フランジ62が小径容器を低壁26側へ押し付けており、小径容器をガタツキなく安定して保持することができる。
【0037】
すなわち、プッシュ部材60は、容器が大径のものであろうと、小径のものであろうと、径の大きさに関係なく、容器をガタツキなく保持することができる。また、大径容器を本体20内に収容した状態では、大径容器はガイド溝28の溝内に落ち込まないで、ガイド溝28の溝周縁部に載置される。さらに、小径容器を本体20内に収容した状態では、小径容器は、ガイド溝28の溝内に落ち込み、さらに、プッシュ部材60の垂直フランジ62に押し込まれて、ガイド溝28の両溝壁に案内されて、低壁26側へ寄せられる。小径容器が低壁26側へ寄せられた状態では、ガイド溝28の溝幅が小径容器の外径にほぼ同じ位置の溝壁で、小径容器が安定して支持される。
【0038】
前記実施の形態では、容器保持装置の本体20の底部24に、小径容器用のガイド溝28を一体的に形成したものを示したが、本体20とは別体のプレート体を設け、プレート体に小径容器用のガイド溝28に相当するものを形成して、小径容器を保持する場合に、そのプレート体を底部24に置いて使用するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明にかかる乗物用の容器保持装置によれば、コンソールボックスの傾斜面に容器挿入口に見合った幅より広い開口を開設する必要をなくし、コンソールボックスが全体的に大型にならないで、コンソールボックスの幅が制限され、開口の幅を広くできないタイプの車両にも採用することができ、汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す乗物用のコンソールボックスの分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の装着状態説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の側面図である。
【図9】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の平面図である。
【図10】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の要部断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の作用説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の作用説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の作用説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の作用説明図である。
【符号の説明】
10…コンソールボックス
11…コンソールカバー
12…傾斜面
20…本体
22…容器挿入口
25…高壁
26…低壁
27…側壁
30…アッパリッド
31…アーム部
32…アーム部
40…ロアリッド
41…アーム部
42…アーム部
50…開閉機構
51…中継リンク
55,56…連接ロッド
60…プッシュ部材
61…水平フランジ
62…垂直フランジ
65…ターンオーバーばね
66…枢軸部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗り物のコンソールボックスなどの傾斜面の裏側に形成されるスペースを利用して、容器を保持するようにした乗物用の容器保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の乗物用の容器保持装置としては、例えば、特開平4−238753号公報に開示されたものがある。
すなわち、コンソールボックスの傾斜面の裏側スペースにカップハウジングが形成され、傾斜面の一部をカップハウジングの蓋体と該蓋体を取り囲むように形成された収容枠とにより構成し、蓋体および収容枠はシャフトにより揺動可能にそれぞれ支持され、カップの底で蓋体を付勢力に抗して下方へ押し込むことで開口する収容枠の開口部にカップを挿入し、カップハウジングにカップが置かれ、収容枠が水平状態まで跳ね上がり、収容枠の開口部の口縁でカップが倒れないように保持されるものである。
コンソールボックスが運転席と助手席の間のスペースに配置されるものでは、コンソールボックスの幅が規制されており、特に、コンソールボックスの傾斜面から車室内側にブレーキレバーが突出しているものでは、コンソールボックスの傾斜面に容器保持装置を設置するためのスペースが制限されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の乗物用の容器保持装置では、コンソールボックスの傾斜面の一部が、蓋体と該蓋体を取り囲むように形成された収容枠とにより構成されているので、コンソールボックスの傾斜面に開設される開口が、蓋体に相当する大きさでなく、蓋体より一回り大きな収容枠に相当する大きさになり、カップを挿入するために必要な本来の容器挿入口の大きさより、開口を一回り大きくする必要があり、開口を一回り大きくした分だけ、コンソールボックスの剛性が低くなり、コンソールボックスの剛性が低くならないよう、例えば、開口の側縁を幅広にしたりすると、コンソールボックスが全体的に大型になる。しかし、前述したように、コンソールボックスの幅が制限され、開口の幅を広くできないタイプの車両には本従来の容器保持装置は採用し難いという問題点があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、コンソールボックスの傾斜面に容器挿入口に見合った幅より広い開口を開設する必要をなくし、コンソールボックスが全体的に大型にならないで、コンソールボックスの幅が制限され、開口の幅を広くできないタイプの車両にも採用することができ、汎用性を高め、また、リッド部材をアッパリッドとロアリッドとから構成し、アッパリッドとロアリッドとを装置本体の高壁と低壁とにそれぞれ沿うようにして格納して、装置の設置スペースを有効に利用することができ、さらに、開閉機構を備え、アッパリッドとロアリッドとを連動して開閉させるようにして、アッパリッドとロアリッドとの一方を開閉させれば、他方のリッドが開閉し、使い勝手を良くすることができ、さらに、一方のリッドを閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とに付勢したので、簡単な構成により、アッパリッドとロアリッドとが閉じ位置および開き位置でそれぞれガタツキ不能になり、コストを低減することができるとともに、操作性が高まって、使い勝手を良くすることができ、さらに、プッシュ部材を備えて、大径容器から小径容器に至るまで、外径の相違に関係なくガタツキなく保持することができ、さらに、装置本体の底部に小径容器用のガイド溝を形成して、小径容器が安定して載置され、容器の保持性を高めることができる乗物用の容器保持装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項に記載された事項に存する。
[1] 乗り物のコンソールボックス(10)などの傾斜面(12)の裏側に形成されるスペースを利用して、容器を保持するようにした乗物用の容器保持装置において、
前記容器保持装置の本体(20)の容器挿入口(22)を開閉可能であって、該容器挿入口(22)を閉じた際に前記傾斜面(12)を構成するリッド部材(30a)を備え、
該リッド部材(30a)はアッパリッド(30)およびロアリッド(40)から成り、
前記アッパリッド(30)および前記ロアリッド(40)は、前記容器挿入口(22)を閉じた際に互いに斜め上方および斜め下方から近接する閉じ位置と、前記容器挿入口(22)を開いた際に斜め上方および斜め下方へ相互に離間して前記本体の対向する壁(25,26)にそれぞれ沿うようになる開き位置とに揺動可能に前記本体(20)に支持されていることを特徴とする乗物用の容器保持装置。
【0006】
[2] 前記アッパリッド(30)は、前記容器挿入口(22)の半分以上を閉じ可能なように前記ロアリッド(40)より大きく形成され、
前記アッパリッド(30)が沿うようになる前記本体(20)の対向する壁の一方を高い高壁(25)とし、前記ロアリッド(40)が沿うようになる前記本体(20)の対向する他方の壁を低い低壁(26)としたことを特徴とする1項記載の乗物用の容器保持装置。
【0007】
[3] 前記アッパリッド(30)と前記ロアリッド(40)とが連動して開閉するための開閉機構(50)を備え、
該開閉機構(50)は前記本体(20)の側壁に揺動可能に支持される中継リンク(51)を有し、
該中継リンク(51)の一端部が連接ロッド(55)を介して前記アッパリッド(30)に連結する一方、前記中継リンク(51)の他端部が連接ロッド(56)を介して前記ロアリッド(40)に連結していることを特徴とする1または2項記載の乗物用の容器保持装置。
【0008】
[4] 前記アッパリッド(30)および前記ロアリッド(40)の少なくとも一方は、閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とにそれぞれ付勢されていることを特徴とする1乃至3項記載の乗物用の容器保持装置。
【0009】
[5] 前記容器保持装置の本体(20)の高壁(25)には、該高壁(25)に沿った大径容器保持位置と前記低壁(26)側へ突出した小径容器保持位置とに揺動可能に支持されるプッシュ部材(60)が装着され、該プッシュ部材(60)は前記小径容器保持位置へ揺動する方向へ付勢されていることを特徴とする2乃至4項記載の乗物用の容器保持装置。
【0010】
[6] 前記容器保持装置の本体(20)の底部(24)には、前記低壁(26)側へ向かって徐々に小径容器の外径とほぼ同じ寸法の溝幅になる小径容器用のガイド溝(28)が形成されていることを特徴とする2乃至5項記載の乗物用の容器保持装置。
【0011】
次に前記各項に記載された発明の作用について説明する。
1項記載の乗物用の容器保持装置では、
アッパリッド(30)およびロアリッド(40)を閉じ位置に揺動すると、アッパリッド(30)およびロアリッド(40)は、斜め上方および斜め下方から近接し、容器保持装置の本体(20)の容器挿入口(22)を閉じる。また、アッパリッド(30)およびロアリッド(40)を開き位置に揺動すると、アッパリッド(30)およびロアリッド(40)は、斜め上方および斜め下方へ離間し、容器保持装置の本体(20)の容器挿入口(22)を開く。
【0012】
容器保持装置の本体(20)の容器挿入口(22)はアッパリッド(30)およびロアリッド(40)とで斜め上方および斜め下方から閉じられるので、コンソールボックスの傾斜面(12)に容器挿入口(22)の大きさに対して必要以上に大きな開口を開設しないで済み、コンソールボックスの幅が比較的に狭く制限されている車両にも採用することができる。
【0013】
2項記載の乗物用の容器保持装置では、
コンソールボックスの傾斜面(12)の裏側の設置スペースは、一般的に、傾斜面(12)の高い位置から低い位置にかけて、徐々に設置スペースの上下丈が低くなっている。したがって、傾斜面(12)の高い位置においては、装置本体(20)の壁が高い高壁(25)にすることができる一方、傾斜面(12)の高い位置においては、装置本体(20)の壁が低い低壁(26)にする必要がある。
大きめのアッパリッド(30)および小さめのロアリッド(40)は、斜め上方および斜め下方へ離間して開き位置に揺動する。その開き位置においては、大きめのアッパリッド(30)は装置本体(20)の高壁(25)に沿うようにして格納され、小さめのロアリッド(40)は装置本体(20)の低壁(26)に沿うようにして格納される。それにより、コンソールボックスの傾斜面(12)の裏側の設置スペースを有効に利用することができる。
【0014】
3項記載の乗物用の容器保持装置では、
装置本体(20)の容器挿入口(22)を開閉するには、アッパリッド(30)とロアリッド(40)との一方を開閉動作させればよい。
アッパリッド(30)とロアリッド(40)とが連接ロッド(55)〜中継リンク(51)〜連接ロッド(56)を介して連結されているので、アッパリッド(30)とロアリッド(40)との一方を開閉動作させると、開閉機構(50)が作動して、アッパリッド(30)とロアリッド(40)との他方が開閉し、開閉機構(50)が作動して、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とが連動して開閉するようになり、使い勝手を良くすることができる。
【0015】
4項記載の乗物用の容器保持装置では、
アッパリッド(30)とロアリッド(40)との少なくとも一方は閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とに付勢しているので、例えば、ターンオーバーばねなどを備えた簡単な構成により、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とが閉じ位置および開き位置でそれぞれガタツキ不能に拘束される。
ターンオーバーばねなどを備えた簡単な構成にしたことにより、コストを低減することができる。また、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とを閉じ位置と開き位置との中間位置まで揺動操作すれば、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とは、付勢力により閉じ位置と開き位置にそれぞれ揺動していき、さらに、例えば、アッパリッド(30)とロアリッド(40)とが連動して開閉するものでは、アッパリッド(30)とロアリッド(40)との一方を操作すればよく、操作性を向上することができる。
【0016】
5項記載の乗物用の容器保持装置では、
容器保持装置の本体(20)に容器が収容された状態では、大径容器を収容する場合には、プッシュ部材(60)が本体(20)の高壁(25)に沿った大径容器保持位置にあって、大径容器を低壁(26)側へ押し付けており、小径容器を収容する場合には、プッシュ部材(60)が本体(20)の高壁(25)に沿った位置から低壁(26)側へ突出した小径容器保持位置にあって、同じく小径容器を低壁(26)側へ押し付けている。
それにより、容器の外径の大きさの相違に関係なく、プッシュ部材(60)により大径容器から小径容器に至るまでガタツキなく保持することができる。
【0017】
6項記載の乗物用の容器保持装置では、
装置本体(20)の底部に小径容器用のガイド溝(28)が形成されており、小径容器を低壁(26)側へ寄せるようにすれば、ガイド溝(28)は、小径容器を低壁(26)側へ案内して、その溝幅が小径容器の外径にほぼ同じ位置の溝壁で、径容器を安定して支持することができ、容器の保持性を高めることができる。
また、前記プッシュ部材(60)を備えた乗物用の容器保持装置では、小径容器は、プッシュ部材(60)に押されて、ガイド溝(28)に案内されて、小径容器を低壁(26)側へ自動的に寄せられるようになり、操作性をよくすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1および図2に示すように、乗り物の運転席と助手席との間の隙間に設置されたコンソールボックス10は、本体の上部開口をコンソールカバー11で塞いで成る。コンソールカバー11の傾斜面12には、ハンドブレーキの操作レバーを車室内に突出させるためのハンドブレーキ用開口が開設されるとともに、ハンドブレーキ用開口に隣接して、容器保持装置用開口およびシートヒータ等の操作スイッチを設定する操作スイッチ用開口が開設されている。
【0019】
コンソールカバー11の容器保持装置用開口の下方には、容器保持装置が設置される。
容器保持装置の本体20には、容器保持装置用開口に対応して容器挿入口22が開設されている。容器挿入口22を開閉するものとして、リッド部材30aが備えられている。リッド部材30aは、容器挿入口22を閉じた際に、容器保持装置用開口をも閉じ、傾斜面12を構成する。
【0020】
容器保持装置の本体20は、上方に開いた箱形であり、底部24、後側の壁である高壁25、前側の壁である低壁26、および両側壁27を有して成る。
【0021】
図3〜図12に示すように、リッド部材30aは、アッパリッド30およびロアリッド40から成る。アッパリッド30およびロアリッド40は一対となって、容器挿入口22を開閉するものである。
アッパリッド30およびロアリッド40は、閉じた際に互いに斜め上方および斜め下方から相互に近接する閉じ位置(図7において実線で示した位置)と、容器挿入口22を開いた際に斜め上方および斜め下方へ相互に離間して前記本体の対向する高壁25,低壁26にそれぞれ沿うようになる開き位置(図7において想像線で示した位置)とに揺動するものである。アッパリッド30の一方の側縁には、本体20の一方の側壁27に沿うように直線形状のアーム部31が延設され、アッパリッド30の他方の側縁には、本体20の他方の側壁27に沿うよう円弧形状のアーム部32が延設されている。アーム部32の円弧形状は、その基端部を中心とする円弧になっている。一方の側壁27には、アーム部31の基端部と先端部との中間部が枢着され、他方の側壁27には、アーム部32の基端部が枢着されている。
【0022】
図8〜図11に示すように、アーム部32の先端部は二股に分かれて形成され、二股の一方は被係合突起38になっている。アーム部32の被係合突起38は、アッパリッド30が閉じ位置に揺動した際に、ロック部材39に係合して、アッパリッド30を閉じ位置にガタツキなく拘束可能にするものである。ロック部材39は、側壁27の嵌合孔に嵌着されている。アッパリッド30は巻きバネ65aにより開き方向へ付勢されている。また、側壁27にはダンパ部材37が嵌着され、ダンパ部材37のピニオンがアッパリッド30の揺動中心回りに設けた歯車部材に係合している。ロック部材39と被係合部材38の係合を解除させることで、巻きばね65aの付勢力によりアッパリッド30が開き動作する。
【0023】
また図13に示すように、巻きばね65aの代わりに後記するターンオーバーばね65を用いた構成とすることもできる。ターンオーバーばね65の付勢力にて、アッパリッド30を閉じ位置にガタツキなく拘束できれば、ダンパ部材37、アーム部32の被係合突起38、ロック部材39は不要となる。
図1、図4〜図7に示すように、ロアリッド40の一方の側縁には、本体20の一方の側壁27に沿うようにアーム部41が延設され、一方の側壁27には、アーム部41の基端部と先端部との中間部が枢着されている。ロアリッド40の他方の側縁には、本体20の他方の側壁27に沿うようにアーム部42が延設され、他方の側壁27には、アーム部42の先端部が枢着されている。
【0024】
アッパリッド30は、斜め上下方向で容器挿入口22の半分以上を閉じ可能なようにロアリッド40より大きめに形成されている。容器挿入口22を開いた状態においては、大きめのアッパリッド30は、本体20の高壁25に沿って格納され、小さめのロアリッド40は、本体の低壁26に沿って格納される。
図3に示すように、本体20の高壁25および低壁26側には、高壁25及び低壁26にアッパリッド30およびロアリッド40がそれぞれ沿うように格納するための格納空間が設けられている。また、本体20の高壁25および低壁26には、コンソールカバー11側のボス部11a,11bに固定する際の取付アーム25a,26aがそれぞれ形成されている。取付アーム25a,26aはボス部11a,11bに裏側からねじ止めされている。
【0025】
本体20の側壁27側には開閉機構50が設けられている。開閉機構50は、アッパリッド30とロアリッド40とが連動して開閉するためのものである。
開閉機構50は、本体20の側壁27に揺動可能に枢着される中継リンク51を有している。中継リンク51の一端部は、連接ロッド55を介してアッパリッド30のアーム部31の先端部に回動可能にピン連結される。一方、中継リンク51の他端部は、連接ロッド56を介してロアリッド40のアーム部41の先端部に回動可能にピン連結されている。
【0026】
本体20の他方の側壁27には止めねじが螺着され、止めねじには、ターンオーバーばね65の一端部が巻着され、ターンオーバーばね65の他端部が、アッパリッド30のアーム部32の先端部に連結されている。ターンオーバーばね65の両端部を結んだ線が延びる方向は、その付勢方向となる。アッパリッド30は、ターンオーバーばね65により、閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とにそれぞれ付勢されている。すなわち、ターンオーバーばね65は、アッパリッド30が前記中間位置に揺動した際に、アッパリッド30の揺動中心をその付勢方向の線が通過するように設計される。
アッパリッド30およびロアリッド40が閉じ位置にそれぞれ揺動した際に、アーム部31およびアーム部41の各基端部がその両端部にそれぞれ当接して、アッパリッド30およびロアリッド40を閉じ位置に拘束するストッパフランジ29aが容器挿入口22の側縁部に形成されている。
【0027】
尚、ターンオーバーばね65によりアッパリッド30を付勢したが、ロアリッド40を付勢してもよい。
容器保持装置の本体20の高壁25には、水平フランジ61および垂直フランジ62を有する、逆L字状断面形状に形成されたプッシュ部材60のコーナー部63が揺動可能に枢軸部材66により支持されている。プッシュ部材60の水平フランジ61の前縁61aは、容器の外径に沿うように湾曲状に形成されている。水平フランジ61の両側縁部には外側方へ突出する係合凸部61bが形成され、係合凸部61bが側壁27側の凹部29bに弾撥的に係合することで、プッシュ部材60は、水平フランジ61が水平になる状態(大径容器を常時使用する状態)に維持される。
【0028】
プッシュ部材60は、垂直フランジ62が高壁25に沿った大径容器保持位置(図14にて想像線で示す位置)と低壁26側へ突出した小径容器保持位置(図14にて実線で示す位置)とに揺動可能なものである。また、プッシュ部材60は、垂直フランジ62が枢軸部材66に巻着したコイルばね67により、小径容器保持位置へ揺動する方向へ付勢されている。容器保持装置の本体20の底部24には、低壁26側へ向かって徐々に小径容器の外径とほぼ同じ寸法の溝幅になる小径容器用のガイド溝28が形成されている。小径容器用のガイド溝28は、その溝内に大径容器が嵌り込まない程度に狭めに設計され、大径容器が底部24に載置された状態では、大径容器の底周縁部はガイド溝28の溝周縁に載置されている。
【0029】
容器保持装置の本体20の両側壁27の内壁には湾曲水平断面部29がそれぞれ形成されている。湾曲水平断面部29の湾曲形状の径は、大径容器の径に応じて形成されている。
【0030】
次に本発明の実施の形態の作用について説明する。
アッパリッド30およびロアリッド40が閉じ位置に揺動しているとき、アッパリッド30およびロアリッド40は、斜め上方および斜め下方から近接しており、容器保持装置の本体20の容器挿入口22を閉じている。
【0031】
また、アッパリッド30およびロアリッド40を閉じ位置から開き位置に揺動していくと、アッパリッド30およびロアリッド40は、斜め上方および斜め下方へ離間し、それにより、容器保持装置の本体20の容器挿入口22が開かれる。図12は、アッパリッド30およびロアリッド40の開閉動作時の軌跡をそれぞれ示している。
コンソールカバー11の傾斜面12には、容器保持装置の本体20の容器挿入口22とほぼ同じ大きさの開口を開設すればよく、コンソールボックスの傾斜面12に容器挿入口22の大きさに対して必要以上に大きな開口を開設しないで済む。
【0032】
アッパリッド30およびロアリッド40が開き位置に揺動しているとき、大きめのアッパリッド30は本体20の高壁25に沿うようにして格納され、小さめのロアリッド40は本体20の低壁26に沿うようにして格納されている。このようにして、アッパリッド30およびロアリッド40の大きさの違いは、コンソールボックスの傾斜面12の裏側の設置スペースの上下丈の違いに応じて割り出され、コンソールボックスの傾斜面12の裏側の設置スペースを有効に利用する上で合理的でもある。
【0033】
また、本体20の容器挿入口22を開閉操作するには、アッパリッド30の前縁凹部35に指を掛けて、容器挿入口22の開き操作をすれば、アッパリッド30とロアリッド40とが、アーム部31〜連接ロッド55〜中継リンク51〜連接ロッド56〜アーム部41を介して連結されているので、アッパリッド30と連動してロアリッド40が開き動作する。
同じく、容器挿入口22の閉じ操作においても、アッパリッド30とロアリッド40との一方を閉じ操作すれば、アッパリッド30とロアリッド40との他方が連動して閉じ動作するようになる。
【0034】
アッパリッド30を、閉じ位置から開き位置へ、あるいは、開き位置から閉じ位置へ揺動していくとき、アッパリッド30が閉じ位置と開き位置との中間位置に揺動すると、中間位置を境にして、ターンオーバーばね65の付勢力が閉じ方向から開き方向へ、あるいは、開き方向から閉じ方向へ切り換わる。すなわち、利用者はアッパリッド30を中間位置まで開閉操作すれば、アッパリッド30およびアッパリッド30に連動してロアリッド40が、開き位置あるいは閉じ位置に自然に揺動していくので、容器挿入口22の開閉操作性が向上し、使い勝手がよい。
【0035】
また、アッパリッド30とロアリッド40とは、ターンオーバーばね65の付勢力により閉じ位置および開き位置でそれぞれガタツキ不能に拘束され、車両の走行中の振動などによるアッパリッド30およびロアリッド40のガタを防止することができる。
容器保持装置の本体20の容器挿入口22を開いて、容器挿入口22を通して大径容器(例えば、350ml缶容器や大きめの紙コップ容器)を本体20内に収容していくと、大径容器が、本体20内へ突出したプッシュ部材60の垂直フランジ62を、コイルばね67の付勢力に抗して、低壁26側へ斜めに突出した小径保持位置、さらには本体20の高壁25に沿った大径容器保持位置へ押し込んでいく。
【0036】
このため、大径容器を本体20内に収容した状態では、コイルばね67の付勢力により、プッシュ部材60の垂直フランジ62が大径容器を低壁26側へ押し付けられ、大径容器をガタツキなく安定して保持することができる。
容器挿入口22を通して小径容器(例えば、200ml缶容器や小さめの紙コップ容器)を本体20内に収容していくと、小径容器が、本体20内へ突出したプッシュ部材60の垂直フランジ62を、コイルばね67の付勢力に抗して、小径容器保持位置へ押し込んでいく。このため小径容器を本体20内に収容した状態では、同じく、コイルばね67の付勢力により、プッシュ部材60の垂直フランジ62が小径容器を低壁26側へ押し付けており、小径容器をガタツキなく安定して保持することができる。
【0037】
すなわち、プッシュ部材60は、容器が大径のものであろうと、小径のものであろうと、径の大きさに関係なく、容器をガタツキなく保持することができる。また、大径容器を本体20内に収容した状態では、大径容器はガイド溝28の溝内に落ち込まないで、ガイド溝28の溝周縁部に載置される。さらに、小径容器を本体20内に収容した状態では、小径容器は、ガイド溝28の溝内に落ち込み、さらに、プッシュ部材60の垂直フランジ62に押し込まれて、ガイド溝28の両溝壁に案内されて、低壁26側へ寄せられる。小径容器が低壁26側へ寄せられた状態では、ガイド溝28の溝幅が小径容器の外径にほぼ同じ位置の溝壁で、小径容器が安定して支持される。
【0038】
前記実施の形態では、容器保持装置の本体20の底部24に、小径容器用のガイド溝28を一体的に形成したものを示したが、本体20とは別体のプレート体を設け、プレート体に小径容器用のガイド溝28に相当するものを形成して、小径容器を保持する場合に、そのプレート体を底部24に置いて使用するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明にかかる乗物用の容器保持装置によれば、コンソールボックスの傾斜面に容器挿入口に見合った幅より広い開口を開設する必要をなくし、コンソールボックスが全体的に大型にならないで、コンソールボックスの幅が制限され、開口の幅を広くできないタイプの車両にも採用することができ、汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す乗物用のコンソールボックスの分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の装着状態説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の側面図である。
【図9】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の平面図である。
【図10】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の要部断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の作用説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の作用説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の作用説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態を示す乗物用の容器保持装置の作用説明図である。
【符号の説明】
10…コンソールボックス
11…コンソールカバー
12…傾斜面
20…本体
22…容器挿入口
25…高壁
26…低壁
27…側壁
30…アッパリッド
31…アーム部
32…アーム部
40…ロアリッド
41…アーム部
42…アーム部
50…開閉機構
51…中継リンク
55,56…連接ロッド
60…プッシュ部材
61…水平フランジ
62…垂直フランジ
65…ターンオーバーばね
66…枢軸部材
Claims (6)
- 乗り物のコンソールボックスなどの傾斜面の裏側に形成されるスペースを利用して、容器を保持するようにした乗物用の容器保持装置において、
前記容器保持装置の本体の容器挿入口を開閉可能であって、該容器挿入口を閉じた際に前記傾斜面を構成するリッド部材を備え、
該リッド部材はアッパリッドおよびロアリッドから成り、
前記アッパリッドおよび前記ロアリッドは、前記容器挿入口を閉じた際に互いに斜め上方および斜め下方から近接する閉じ位置と、前記容器挿入口を開いた際に斜め上方および斜め下方へ相互に離間して前記本体の対向する壁にそれぞれ沿うようになる開き位置とに揺動可能に前記本体に支持されていることを特徴とする乗物用の容器保持装置。 - 前記アッパリッドは、前記容器挿入口の半分以上を閉じ可能なように前記ロアリッドより大きく形成され、
前記アッパリッドが沿うようになる前記本体の対向する壁の一方を高い高壁とし、前記ロアリッドが沿うようになる前記本体の対向する他方の壁を低い低壁としたことを特徴とする請求項1記載の乗物用の容器保持装置。 - 前記アッパリッドと前記ロアリッドとが連動して開閉するための開閉機構を備え、
該開閉機構は前記本体の側壁に揺動可能に支持される中継リンクを有し、
該中継リンクの一端部が連接ロッドを介して前記アッパリッドに連結する一方、前記中継リンクの他端部が連接ロッドを介して前記ロアリッドに連結していることを特徴とする請求項1または2記載の乗物用の容器保持装置。 - 前記アッパリッドおよび前記ロアリッドの少なくとも一方は、閉じ位置と開き位置との中間位置を境にして、閉じ方向と開き方向とにそれぞれ付勢されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の乗物用の容器保持装置。
- 前記容器保持装置の本体の高壁には、該高壁に沿った大径容器保持位置と前記低壁側へ突出した小径容器保持位置とに揺動可能に支持されるプッシュ部材が装着され、該プッシュ部材は前記小径容器保持位置へ揺動する方向へ付勢されていることを特徴とする請求項2乃至4記載の乗物用の容器保持装置。
- 前記容器保持装置の本体の底部には、前記低壁側へ向かって徐々に小径容器の外径とほぼ同じ寸法の溝幅になる小径容器用のガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項2乃至5記載の乗物用の容器保持装置。
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