JP2004299430A - カップホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】開時におけるカップホルダ本体のインストルメントパネル表面からの突出量を小さくすると共に、開口部を小さくすることができるようにする。
【解決手段】インストルメントパネル1に形成された開口部3に水平軸4を中心としてカップホルダ本体2aが回転可能に取付けられ、水平軸4は開口部3の側面視上下方向略中央位置に設定され、カップホルダ本体2aは底壁5と側壁6とを有しており、閉時には、底壁5は開口部3の蓋体となると共に、少なくとも手前側の側壁6aが低くなり、開時には、手前側の側壁6aが上昇するよう構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】インストルメントパネル1に形成された開口部3に水平軸4を中心としてカップホルダ本体2aが回転可能に取付けられ、水平軸4は開口部3の側面視上下方向略中央位置に設定され、カップホルダ本体2aは底壁5と側壁6とを有しており、閉時には、底壁5は開口部3の蓋体となると共に、少なくとも手前側の側壁6aが低くなり、開時には、手前側の側壁6aが上昇するよう構成している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カップホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両には、車室内にカップホルダが設けられている。このようなカップホルダには、回転式のものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような回転式のカップホルダは、底壁と側壁とを有するカップホルダ本体を、インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心として回転可能に取付けたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−42964号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回転式のカップホルダでは、開時におけるカップホルダ本体のインストルメントパネル表面からの突出量が大きくなると共に、開口部が大きくなるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、開時におけるカップホルダ本体のインストルメントパネル表面からの突出量を小さくすると共に、開口部を小さくすることのできるカップホルダを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心としてカップホルダ本体が回転可能に取付けられ、前記水平軸は開口部内の側面視上下方向略中央位置に設定され、前記カップホルダ本体は底壁と側壁とを有しており、閉時には、前記底壁は開口部の蓋体となると共に、少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には、手前側の側壁が上昇するよう構成されたカップホルダを特徴としている。
【0008】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心としてカップホルダ本体を回転可能に取付けると共に、水平軸を開口部の側面視上下方向略中央位置に設定したことにより、インストルメントパネルの表面からの突出量を少なくすることができる。また、閉時には、底壁が開口部の蓋体となるようにしたことにより、見栄え良くインストルメントパネルにカップホルダ本体を納めることができる。更に、閉時には少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には手前側の側壁が上昇するように構成したことにより、カップホルダ本体の回転軌跡を小さくしてインストルメントパネル内部に対する設置スペースを小さくすることができる。
【0009】
請求項2に記載された発明では、手前側の側壁は、飲料を乗せると上昇する請求項1記載のカップホルダを特徴としている。
【0010】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、飲料を乗せると手前側の側壁が上昇するようにしたことにより、飲料の自重を利用して、閉時には少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には手前側の側壁が上昇するようにすることができ、手前側の側壁の昇降の手間をなくすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態について、図示例と共に説明する。
【0012】
図1〜図6は、この発明の実施の形態を示すものである。
【0013】
まず、構成を説明すると、この実施の形態では、自動車などの車両における車室内のインストルメントパネル1の部分に回転式のカップホルダ2を設ける。
【0014】
即ち、インストルメントパネル1に形成された開口部3に水平軸4を中心としてカップホルダ本体2aを回転可能に取付ける。ここで、水平軸4は開口部3の側面視上下方向略中央位置に設定する。また、水平軸4はインストルメントパネル1の表面よりも内側位置に設定する。なお、水平軸4は、インストルメントパネル1の表面に沿って水平方向に延設されている。
【0015】
上記カップホルダ本体2aは底壁5と側壁6とを有している。そして、閉時には、底壁5は開口部3の蓋体となるよう構成されている。この際、底壁5は、インストルメントパネル1と略面一となるよう設定される。
【0016】
更に、カップホルダ本体2aの閉時には、少なくとも手前側の側壁6aが低くなり、カップホルダ本体2aの開時には、手前側の側壁6aが上昇するよう構成されている。
【0017】
特に、手前側の側壁6aは、飲料を乗せると高さが上昇するよう構成されている。
【0018】
上記を具体化するために、上記カップホルダ2を、飲料を収容するカップホルダ本体2aと、開口部3に取付けられると共にカップホルダ本体2aを水平軸4を中心として回転自在に保持するカップホルダケース部2bとで構成する。なお、水平軸4はカップホルダ本体2aの両側面から突設される。
【0019】
上記したカップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間には、カップホルダ本体2aを開方向へ付勢する付勢装置31が取付けられている。この付勢装置31は、例えばコイルバネなどで構成する。このコイルバネは、水平軸4に外嵌されると共に、一端をカップホルダ本体2aに係止され、他端をカップホルダケース部2bに係止される。
【0020】
そして、カップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間には、付勢装置31によるカップホルダ本体2aの開速度を減衰するダンパ機構32が取付けられている。ダンパ機構32の詳細構造については省略する。
【0021】
更に、カップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間には、カップホルダ本体2aをプッシュオープンさせる開閉機構が設けられている。開閉機構は図示しないラッチ機構とこのラッチ機構に把持・開放される爪部33とで構成されている。ラッチ機構については特に図示しない。
【0022】
そして、カップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間には、カップホルダ本体2aの開位置を規制するストッパ機構35が設けられている。このストッパ機構35は、カップホルダ本体2aに設けられた爪部36と、カップホルダケース部2bに設けられて爪部36を案内するガイド孔37とで構成されている。
【0023】
そして、カップホルダ本体2aは、内殻11と外殻12との間に中空部13を有する中空二重構造とする。カップホルダ本体2aを中空二重構造とするために、カップホルダ本体2aは分割構造とする。なお、カップホルダ本体2aの分割位置や分割形状などは適宜のものとする。
【0024】
ここで、カップホルダ本体2aは、奥側の側壁6bに比べて手前側の側壁6aを低く構成する。即ち、奥側の側壁6bは飲料を収容するのに必要な高さとし、手前側の側壁6aは飲料を収容するのに必要な高さよりも低くする。即ち、カップホルダ本体2aの回転軌跡を考慮した高さとする。そして、左右の側壁6cは、奥側の側壁6bと手前側の側壁6aとの間を繋ぐ傾斜面や段差面などとする(この実施の形態では傾斜面となっている)。そして、カップホルダ本体2aの手前側の側壁6aの内部に、手前側の側壁6aの一部として機能する昇降壁部材16を昇降可能に設置し、昇降壁部材16を昇降機構15を介して手前側の側壁6aの上端に対し突出収納可能とする。
【0025】
ここで、昇降壁部材16は、その下端の両側部に連結軸17を一体に突出形成されている。連結軸17は、水平軸4と平行な方向に延設されている。
【0026】
そして、昇降機構15は、昇降壁部材16下端の連結軸17にその先端を軸支された傾動部材18を備えている。この傾動部材18はカップホルダ本体2aの中空部13に収容されている。そして、傾動部材18は、平面視略コ字状の二又アーム19を有しており、二又アーム19の先端にて上記連結軸17を軸支している。この二又アーム19は左右の側壁6cの内部にて傾動可能とされている。そして、傾動部材18は二又アーム19後端の連結部20に一対の支持軸21を一体に突出形成されている。支持軸21は連結軸17と平行な方向に延設されている。そして、連結部20は底壁5の内部に配設されており、支持軸21が底壁5の内殻11底面に形成した支軸部22に軸支されている。なお、支軸部22はクリップ形状をしており、支持軸21をワンタッチで嵌合保持可能とされている。
【0027】
更に、傾動部材18の連結部20の後部には、操作端23が一体に突出形成され、この操作端23は底壁5の内殻11に形成した貫通孔24から上方へ突出されている。そして、傾動部材18には、昇降壁部材16が下降する方向へ付勢する戻りバネ25などの付勢手段が介装されている。戻りバネ25は、例えばコイルバネなどで構成する。このコイルバネは、支軸部22に外嵌されると共に、その一端を傾動部材18に係止され、他端をカップホルダ本体2aに係止される。
【0028】
そして、カップホルダ本体2aの側壁6の内側で且つ底壁5の内殻11上方には底板28が昇降可能に取付けられている。この底板28には底面に昇降ガイド29が設けられている。この昇降ガイド29はカップホルダ本体2aの底壁5の内殻11に形成したガイド孔30に案内されるように構成されている。そして、底板28は操作端23に当接して、操作端23を操作するように構成されている。
【0029】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0030】
図1に示すように、インストルメントパネル1と略面一となるように閉じているカップホルダ本体2aの底壁5を押すと、図示しない開閉機構によって係止保持されていたカップホルダ本体2aが解放される。すると、カップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間に設けられた付勢装置31の付勢力により、カップホルダ本体2aは水平軸4を中心として回転され、図3、図4に示すように、オープンされる。この際、ダンパ機構32によって付勢装置31の付勢力によるカップホルダ本体2aの開速度が減衰され、カップホルダ本体2aは高級感のあるゆっくりとした開き方をする。そして、カップホルダ本体2aに設けられた爪部36が、カップホルダケース部2bに設けられたガイド孔37に沿って案内されつつカップホルダ本体2aは開いて行き、ガイド孔37の端部に爪部36が当った所でカップホルダ本体2aは停止される。
【0031】
このようにカップホルダ本体2aが開いた状態でカップホルダ本体2aの側壁6の内側に飲料を入れると、飲料の自重によって底板28がガイド孔30および昇降ガイド29に沿って下降される。すると、底板28によって傾動部材18の操作端23が下方へ押され、支持軸21を中心として二又アーム19の先端が上昇される。これにより、二又アーム19の先端に連結軸17を介して連結された昇降壁部材16が上昇され、図5、図6に示すように、手前側の側壁6aが所要の高さとなる。これにより、飲料を安定して保持することが可能となる。
【0032】
飲料を持上げると、上記とは反対に、戻りバネ25などの付勢手段により、昇降壁部材16が下降され、図3、図4の状態となる。
【0033】
そして、カップホルダ本体2aを収納する場合には、上記とは反対にカップホルダ本体2aの底壁5を下から押し上げて、付勢装置31とダンパ機構32に抗して水平軸4を中心に回動させる。ことれより、図1に示すように、カップホルダ本体2aを閉じて、インストルメントパネル1内に収納することができる。
【0034】
このようにこの実施の形態によれば、インストルメントパネル1に形成された開口部3に水平軸4を中心としてカップホルダ本体2aを回転可能に取付けると共に、水平軸4を開口部3の側面視上下方向略中央位置に設定したことにより、インストルメントパネル1の表面からの突出量aを少なくすることができる(図1参照)。
【0035】
また、閉時には、底壁5が開口部3の蓋体となるようにしたことにより、見栄え良くインストルメントパネル1にカップホルダ本体2aを納めることができる。
【0036】
更に、閉時には少なくとも手前側の側壁6aが低くなり、開時には手前側の側壁6aが上昇するように構成したことにより、カップホルダ本体2aの回転軌跡を小さくしてインストルメントパネル1内部に対する設置スペースを小さくすることができる(図6参照)。これに対し、手前側の側壁6aを低くしなかった場合には、仮想線で示すように設置スペースが一回り大きくなる。
【0037】
また、飲料を乗せると手前側の側壁6aが上昇するようにしたことにより、飲料の自重を利用して、閉時には少なくとも手前側の側壁6aが低くなり、開時には手前側の側壁6aが上昇するようにすることができ、手前側の側壁6aの昇降の手間をなくすことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心としてカップホルダ本体を回転可能に取付けると共に、水平軸を開口部内の側面視上下方向略中央位置に設定したことにより、インストルメントパネルの表面からの突出量を少なくすることができる。また、閉時には、底壁が開口部の蓋体となるようにしたことにより、見栄え良くインストルメントパネルにカップホルダ本体を納めることができる。更に、閉時には少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には手前側の側壁が上昇するように構成したことにより、カップホルダ本体の回転軌跡を小さくしてインストルメントパネル内部に対する設置スペースを小さくすることができる。
【0039】
請求項2の発明によれば、飲料を乗せると手前側の側壁が上昇するようにしたことにより、飲料の自重を利用して、閉時には少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には手前側の側壁が上昇するようにすることができ、手前側の側壁の昇降の手間をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における閉状態の側方断面図である。
【図2】カップホルダ本体の分解斜視図である。
【図3】開状態の斜視図である。
【図4】開状態の側方断面図である。
【図5】手前側の側壁の上昇状態の斜視図である。
【図6】手前側の側壁の上昇状態の側方断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2a カップホルダ本体
3 開口部
4 水平軸
5 底壁
6 側壁
6a 手前側の側壁
【発明の属する技術分野】
この発明は、カップホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両には、車室内にカップホルダが設けられている。このようなカップホルダには、回転式のものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような回転式のカップホルダは、底壁と側壁とを有するカップホルダ本体を、インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心として回転可能に取付けたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−42964号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回転式のカップホルダでは、開時におけるカップホルダ本体のインストルメントパネル表面からの突出量が大きくなると共に、開口部が大きくなるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、開時におけるカップホルダ本体のインストルメントパネル表面からの突出量を小さくすると共に、開口部を小さくすることのできるカップホルダを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心としてカップホルダ本体が回転可能に取付けられ、前記水平軸は開口部内の側面視上下方向略中央位置に設定され、前記カップホルダ本体は底壁と側壁とを有しており、閉時には、前記底壁は開口部の蓋体となると共に、少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には、手前側の側壁が上昇するよう構成されたカップホルダを特徴としている。
【0008】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心としてカップホルダ本体を回転可能に取付けると共に、水平軸を開口部の側面視上下方向略中央位置に設定したことにより、インストルメントパネルの表面からの突出量を少なくすることができる。また、閉時には、底壁が開口部の蓋体となるようにしたことにより、見栄え良くインストルメントパネルにカップホルダ本体を納めることができる。更に、閉時には少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には手前側の側壁が上昇するように構成したことにより、カップホルダ本体の回転軌跡を小さくしてインストルメントパネル内部に対する設置スペースを小さくすることができる。
【0009】
請求項2に記載された発明では、手前側の側壁は、飲料を乗せると上昇する請求項1記載のカップホルダを特徴としている。
【0010】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、飲料を乗せると手前側の側壁が上昇するようにしたことにより、飲料の自重を利用して、閉時には少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には手前側の側壁が上昇するようにすることができ、手前側の側壁の昇降の手間をなくすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態について、図示例と共に説明する。
【0012】
図1〜図6は、この発明の実施の形態を示すものである。
【0013】
まず、構成を説明すると、この実施の形態では、自動車などの車両における車室内のインストルメントパネル1の部分に回転式のカップホルダ2を設ける。
【0014】
即ち、インストルメントパネル1に形成された開口部3に水平軸4を中心としてカップホルダ本体2aを回転可能に取付ける。ここで、水平軸4は開口部3の側面視上下方向略中央位置に設定する。また、水平軸4はインストルメントパネル1の表面よりも内側位置に設定する。なお、水平軸4は、インストルメントパネル1の表面に沿って水平方向に延設されている。
【0015】
上記カップホルダ本体2aは底壁5と側壁6とを有している。そして、閉時には、底壁5は開口部3の蓋体となるよう構成されている。この際、底壁5は、インストルメントパネル1と略面一となるよう設定される。
【0016】
更に、カップホルダ本体2aの閉時には、少なくとも手前側の側壁6aが低くなり、カップホルダ本体2aの開時には、手前側の側壁6aが上昇するよう構成されている。
【0017】
特に、手前側の側壁6aは、飲料を乗せると高さが上昇するよう構成されている。
【0018】
上記を具体化するために、上記カップホルダ2を、飲料を収容するカップホルダ本体2aと、開口部3に取付けられると共にカップホルダ本体2aを水平軸4を中心として回転自在に保持するカップホルダケース部2bとで構成する。なお、水平軸4はカップホルダ本体2aの両側面から突設される。
【0019】
上記したカップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間には、カップホルダ本体2aを開方向へ付勢する付勢装置31が取付けられている。この付勢装置31は、例えばコイルバネなどで構成する。このコイルバネは、水平軸4に外嵌されると共に、一端をカップホルダ本体2aに係止され、他端をカップホルダケース部2bに係止される。
【0020】
そして、カップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間には、付勢装置31によるカップホルダ本体2aの開速度を減衰するダンパ機構32が取付けられている。ダンパ機構32の詳細構造については省略する。
【0021】
更に、カップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間には、カップホルダ本体2aをプッシュオープンさせる開閉機構が設けられている。開閉機構は図示しないラッチ機構とこのラッチ機構に把持・開放される爪部33とで構成されている。ラッチ機構については特に図示しない。
【0022】
そして、カップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間には、カップホルダ本体2aの開位置を規制するストッパ機構35が設けられている。このストッパ機構35は、カップホルダ本体2aに設けられた爪部36と、カップホルダケース部2bに設けられて爪部36を案内するガイド孔37とで構成されている。
【0023】
そして、カップホルダ本体2aは、内殻11と外殻12との間に中空部13を有する中空二重構造とする。カップホルダ本体2aを中空二重構造とするために、カップホルダ本体2aは分割構造とする。なお、カップホルダ本体2aの分割位置や分割形状などは適宜のものとする。
【0024】
ここで、カップホルダ本体2aは、奥側の側壁6bに比べて手前側の側壁6aを低く構成する。即ち、奥側の側壁6bは飲料を収容するのに必要な高さとし、手前側の側壁6aは飲料を収容するのに必要な高さよりも低くする。即ち、カップホルダ本体2aの回転軌跡を考慮した高さとする。そして、左右の側壁6cは、奥側の側壁6bと手前側の側壁6aとの間を繋ぐ傾斜面や段差面などとする(この実施の形態では傾斜面となっている)。そして、カップホルダ本体2aの手前側の側壁6aの内部に、手前側の側壁6aの一部として機能する昇降壁部材16を昇降可能に設置し、昇降壁部材16を昇降機構15を介して手前側の側壁6aの上端に対し突出収納可能とする。
【0025】
ここで、昇降壁部材16は、その下端の両側部に連結軸17を一体に突出形成されている。連結軸17は、水平軸4と平行な方向に延設されている。
【0026】
そして、昇降機構15は、昇降壁部材16下端の連結軸17にその先端を軸支された傾動部材18を備えている。この傾動部材18はカップホルダ本体2aの中空部13に収容されている。そして、傾動部材18は、平面視略コ字状の二又アーム19を有しており、二又アーム19の先端にて上記連結軸17を軸支している。この二又アーム19は左右の側壁6cの内部にて傾動可能とされている。そして、傾動部材18は二又アーム19後端の連結部20に一対の支持軸21を一体に突出形成されている。支持軸21は連結軸17と平行な方向に延設されている。そして、連結部20は底壁5の内部に配設されており、支持軸21が底壁5の内殻11底面に形成した支軸部22に軸支されている。なお、支軸部22はクリップ形状をしており、支持軸21をワンタッチで嵌合保持可能とされている。
【0027】
更に、傾動部材18の連結部20の後部には、操作端23が一体に突出形成され、この操作端23は底壁5の内殻11に形成した貫通孔24から上方へ突出されている。そして、傾動部材18には、昇降壁部材16が下降する方向へ付勢する戻りバネ25などの付勢手段が介装されている。戻りバネ25は、例えばコイルバネなどで構成する。このコイルバネは、支軸部22に外嵌されると共に、その一端を傾動部材18に係止され、他端をカップホルダ本体2aに係止される。
【0028】
そして、カップホルダ本体2aの側壁6の内側で且つ底壁5の内殻11上方には底板28が昇降可能に取付けられている。この底板28には底面に昇降ガイド29が設けられている。この昇降ガイド29はカップホルダ本体2aの底壁5の内殻11に形成したガイド孔30に案内されるように構成されている。そして、底板28は操作端23に当接して、操作端23を操作するように構成されている。
【0029】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0030】
図1に示すように、インストルメントパネル1と略面一となるように閉じているカップホルダ本体2aの底壁5を押すと、図示しない開閉機構によって係止保持されていたカップホルダ本体2aが解放される。すると、カップホルダ本体2aとカップホルダケース部2bとの間に設けられた付勢装置31の付勢力により、カップホルダ本体2aは水平軸4を中心として回転され、図3、図4に示すように、オープンされる。この際、ダンパ機構32によって付勢装置31の付勢力によるカップホルダ本体2aの開速度が減衰され、カップホルダ本体2aは高級感のあるゆっくりとした開き方をする。そして、カップホルダ本体2aに設けられた爪部36が、カップホルダケース部2bに設けられたガイド孔37に沿って案内されつつカップホルダ本体2aは開いて行き、ガイド孔37の端部に爪部36が当った所でカップホルダ本体2aは停止される。
【0031】
このようにカップホルダ本体2aが開いた状態でカップホルダ本体2aの側壁6の内側に飲料を入れると、飲料の自重によって底板28がガイド孔30および昇降ガイド29に沿って下降される。すると、底板28によって傾動部材18の操作端23が下方へ押され、支持軸21を中心として二又アーム19の先端が上昇される。これにより、二又アーム19の先端に連結軸17を介して連結された昇降壁部材16が上昇され、図5、図6に示すように、手前側の側壁6aが所要の高さとなる。これにより、飲料を安定して保持することが可能となる。
【0032】
飲料を持上げると、上記とは反対に、戻りバネ25などの付勢手段により、昇降壁部材16が下降され、図3、図4の状態となる。
【0033】
そして、カップホルダ本体2aを収納する場合には、上記とは反対にカップホルダ本体2aの底壁5を下から押し上げて、付勢装置31とダンパ機構32に抗して水平軸4を中心に回動させる。ことれより、図1に示すように、カップホルダ本体2aを閉じて、インストルメントパネル1内に収納することができる。
【0034】
このようにこの実施の形態によれば、インストルメントパネル1に形成された開口部3に水平軸4を中心としてカップホルダ本体2aを回転可能に取付けると共に、水平軸4を開口部3の側面視上下方向略中央位置に設定したことにより、インストルメントパネル1の表面からの突出量aを少なくすることができる(図1参照)。
【0035】
また、閉時には、底壁5が開口部3の蓋体となるようにしたことにより、見栄え良くインストルメントパネル1にカップホルダ本体2aを納めることができる。
【0036】
更に、閉時には少なくとも手前側の側壁6aが低くなり、開時には手前側の側壁6aが上昇するように構成したことにより、カップホルダ本体2aの回転軌跡を小さくしてインストルメントパネル1内部に対する設置スペースを小さくすることができる(図6参照)。これに対し、手前側の側壁6aを低くしなかった場合には、仮想線で示すように設置スペースが一回り大きくなる。
【0037】
また、飲料を乗せると手前側の側壁6aが上昇するようにしたことにより、飲料の自重を利用して、閉時には少なくとも手前側の側壁6aが低くなり、開時には手前側の側壁6aが上昇するようにすることができ、手前側の側壁6aの昇降の手間をなくすことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心としてカップホルダ本体を回転可能に取付けると共に、水平軸を開口部内の側面視上下方向略中央位置に設定したことにより、インストルメントパネルの表面からの突出量を少なくすることができる。また、閉時には、底壁が開口部の蓋体となるようにしたことにより、見栄え良くインストルメントパネルにカップホルダ本体を納めることができる。更に、閉時には少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には手前側の側壁が上昇するように構成したことにより、カップホルダ本体の回転軌跡を小さくしてインストルメントパネル内部に対する設置スペースを小さくすることができる。
【0039】
請求項2の発明によれば、飲料を乗せると手前側の側壁が上昇するようにしたことにより、飲料の自重を利用して、閉時には少なくとも手前側の側壁が低くなり、開時には手前側の側壁が上昇するようにすることができ、手前側の側壁の昇降の手間をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における閉状態の側方断面図である。
【図2】カップホルダ本体の分解斜視図である。
【図3】開状態の斜視図である。
【図4】開状態の側方断面図である。
【図5】手前側の側壁の上昇状態の斜視図である。
【図6】手前側の側壁の上昇状態の側方断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2a カップホルダ本体
3 開口部
4 水平軸
5 底壁
6 側壁
6a 手前側の側壁
Claims (2)
- インストルメントパネルに形成された開口部に水平軸を中心としてカップホルダ本体が回転可能に取付けられ、
前記水平軸は開口部内の側面視上下方向略中央位置に設定され、
前記カップホルダ本体は底壁と側壁とを有しており、
閉時には、前記底壁は開口部の蓋体となると共に、少なくとも手前側の側壁が低くなり、
開時には、手前側の側壁が上昇するよう構成されたことを特徴とするカップホルダ。 - 手前側の側壁は、飲料を乗せると上昇することを特徴とする請求項1記載のカップホルダ。
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- 2003-03-28 JP JP2003091595A patent/JP2004299430A/ja not_active Withdrawn
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