JPH082340A - 自動車の電話器収納装置 - Google Patents

自動車の電話器収納装置

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Publication number
JPH082340A
JPH082340A JP6162902A JP16290294A JPH082340A JP H082340 A JPH082340 A JP H082340A JP 6162902 A JP6162902 A JP 6162902A JP 16290294 A JP16290294 A JP 16290294A JP H082340 A JPH082340 A JP H082340A
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JP
Japan
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telephone
lid
end side
open position
hinge
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Application number
JP6162902A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyunichi Shimonagane
潤一 下長根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Publication date
Application filed by Kanto Jidosha Kogyo KK, Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Jidosha Kogyo KK
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Publication of JPH082340A publication Critical patent/JPH082340A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/75Arm-rests
    • B60N2/79Adaptations for additional use of the arm-rests

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納本体に収納された電話器の受話器を収納
本体の側壁に邪魔されることなく、容易に取り出させる
ようにした自動車の電話器収納装置を提案する。 【構成】 収納本体7の内部に昇降自在に設けられた電
話器支持台31上に電話器6を支持し、リッド8を開い
たとき、その動作に連動させて電話器支持台31を上昇
させ、電話器6の受話器40を楽に掴めるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上部が開口し、内部に
電話器を収納する空間を有する収納本体と、該本体の上
部開口を閉鎖し、又は開放するように、収納本体に対し
て回動可能に枢着されたリッドとを有する自動車の電話
器収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室内に電話器を設置した場
合、これが車室内にむき出しとなっていると、車室内の
美観が害される。そこで、従来より上記形式の電話器収
納装置を用い、その収納本体内に電話器を納め、電話器
の非使用時にはリッドによって収納本体の上部開口を閉
鎖しておき、電話器が車室内にむき出しとなることを阻
止している。電話器を使用するときは、リッドを開いて
収納本体の上部開口を開放し、電話器の受話器を掴んで
これを持ち上げる。
【0003】このように、従来の電話器収納装置によっ
ても、電話器の非使用時に、これが車室内にむき出しと
なることを阻止できるのであるが、リッドを開いて電話
器の受話器を掴み、これを持ち上げるとき、手が収納本
体の側壁に当たり、受話器を持ち上げ難い点に問題があ
った。このような不具合を阻止するには、収納本体のサ
イズを大きく形成し、その上部を大きく開口させればよ
いが、このようにすると、収納本体が車室内で大きなス
ペースをとってしまうため、車室内の居住空間が狭めら
れる欠点を免れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を簡単な構成によって除去した自動車の電話
器収納装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の電話器収納装置にお
いて、リッドを閉じたとき、電話器が前記収納本体の空
間内に納まるように当該電話器を下降位置に保持すると
共に、リッドを開放するとき、その開放動作に連動して
電話器を上昇させ、かつリッドを閉鎖するとき、その閉
鎖動作に連動して電話器を前記下降位置に下げる電話器
昇降手段を設けた構成を提案する。
【0006】その際、上記電話器収納装置において、リ
ッドを収納本体に枢着するヒンジが、リッドの回動中心
側の基端部に固定された回動ヒンジプレートと、収納本
体に固定された固定ヒンジプレートと、回動ヒンジプレ
ート及び固定ヒンジプレートを互いに枢着するヒンジピ
ンとを有し、前記電話器昇降手段が、収納本体の底壁上
に固定されたベース部材と、前記ヒンジを向いた方の先
端側が上下動できるように、その基端側が前記ベース部
材に枢着された電話器支持台と、基端側が前記ヒンジの
回動ヒンジプレートに枢着され、先端側が前記ベース部
材に形成されたガイドスロットに摺動自在に係合した伝
動リンクと、一端側が前記伝動リンクの先端側に枢着さ
れ、他端側が前記電話器支持台に枢着された規制リンク
とを有し、前記リッドを閉位置から開位置に回動させる
とき、前記ガイドスロットに係合した伝動リンクの先端
側が、当該ガイドスロットに案内されて、前記ヒンジか
ら離れる向きの前方側へ移動するように、ガイドスロッ
トが収納本体のほぼ縦方向に延びており、前記リッドが
閉位置を占めたとき、前記規制リンクがその一端側を前
記ヒンジの側を向けた状態で、ほぼ水平状態に倒れた姿
勢を保ち、リッドを開位置へ向けて回動させるのに伴っ
て、規制リンクが伝動リンクによって収納本体の前方側
へ押されたとき、当該規制リンクが、その一端側を中心
として、その他端側が立上がる向きに回動するように、
ガイドスロットと規制リンクの相対位置が設定されてい
ると有利である。
【0007】さらに、上に述べた電話器収納装置におい
て、ガイドスロットは、前記リッドがその閉位置から第
1の開位置に回動するまでに、前記伝動リンクの先端側
が案内されながら移動する直線状の第1のスロット部
と、前記リッドが第1の開位置から、これよりも大きな
開放角度である第2の開位置に回動するまでの間、前記
伝動リンクの先端側が案内されて移動する第2のスロッ
ト部とから成り、該第2のスロット部は、リッドが前記
第1の開位置を占めたときの規制リンクの他端側と電話
器支持台との枢着部を中心とした円弧状に形成されてい
ると特に有利である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0009】図1は、自動車の車室内に配置されたリヤ
シート1を示し、このシートは図示していない着座者の
尻部を支えるシートクッション2と、着座者の背部を支
えるシートバック3を有している。
【0010】シートバック3の中央部には、着座者が肘
を載せるアームレスト4が配置され、このアームレスト
4は図1に示すようにシートクッション2の上に載った
使用位置と、シートバック3の中央部に形成された凹部
5に格納された非使用位置との間を矢印A方向に回動可
能にシートバックフレームに枢着されている。リヤシー
ト1に着座した着座者は、アームレスト4を使用位置に
もたらし、その上に肘を載せて安楽な姿勢をとることが
でき、またアームレスト4が不要なときは、これを凹部
5に収めておくことができる。本例では、このようなア
ームレスト4が自動車の電話器収納装置として構成され
ている。
【0011】図2は図1のII−II線に沿う拡大横断面図
であり、図3は図1のIII−III線に沿う拡大縦断面図で
ある。これらの図に示すように、アームレスト4を兼ね
る電話器収納装置は、その使用時の水平状態での上部が
開口し、かつ内部に電話器6を収納する空間Sを有する
箱状の収納本体7と、この本体7の上部開口を閉鎖し、
又は開放するリッド8と、後に詳しく説明する電話器昇
降手段9とを有している。
【0012】収納本体7とリッド8は、剛性の大なる金
属板又は合成樹脂板より成る芯材10,11と、その各
芯材に一体に積層された発泡体より成るパッド12,1
3と、これらの表面に一体に貼着された表皮14,15
とを有している。また収納本体7は、底壁17と、その
縦方向一端側に設けられた端壁(以下、前壁と記す)1
6と、同じく縦方向の他端側に設けられた端壁(以下、
後壁と記す)18と、収納本体幅方向の左右に設けられ
た側壁19,20とを有し、これらによって構成された
箱状体の内部に空間Sが区画形成されている。リッド8
は、図4にも示すヒンジ21を介して収納本体7に枢着
されている。
【0013】ここで、本明細書では、上述のヒンジ21
が設けられた側、すなわち後壁18の側を、電話器収納
装置ないしはその各構成要素の「後」側とし、その反対
の側、すなわち前壁16の側を「前」側とすることに
し、この前後の方向を縦方向、これに対して直交し、両
側壁19,20を結ぶ横方向を幅方向とする。
【0014】リッド8を収納本体7に枢着するヒンジ2
1は、リッド8の回動中心側の基端部、すなわち後端部
に一端側が固定された回動ヒンジプレート23と、収納
本体7の後壁内面に一端側が固着された固ヒンジプレー
ト22と、回動ヒンジプレート23及び固定ヒンジプレ
ート22の各他端側に形成されたカール部24,25に
挿通され、これらのプレート22,23を互いに枢着す
るヒンジピン26とを有している。回動ヒンジプレート
23は、固定ヒンジプレート22に対して、収納本体7
の幅方向に延びるヒンジピン26の中心軸線のまわりを
回動することができる。固定ヒンジプレート22は収納
本体7の芯材10に、例えばねじ止めによって固定さ
れ、回動ヒンジプレート23もリッド8の芯材11に例
えばねじ止めによって固定されている。
【0015】上述のようにして、リッド8は、図2及び
図3に示す如く収納本体7の上部開口を閉鎖し、又は図
5に示す如く収納本体7の上部開口を開放するように、
ヒンジ21を介して収納本体7に対して回動可能に枢着
されている。
【0016】次に、先に簡単に示した電話器昇降手段9
について説明する。なお、図2においては、図が煩雑化
するのを避けるため、以下に説明する電話器昇降手段9
の各要素のうち、一部の要素だけを示してある。
【0017】電話器昇降手段9は、図4から判るよう
に、収納本体の幅方向に左右対称に構成され、前述の固
定ヒンジプレート23に基端側が固着された支持ブラケ
ット27,27を有している。これらの各支持ブラケッ
ト27,27の先端側には、枢ピン28,28を介して
伝動リンク29,29の基端側が回動可能に枢着されて
いて、これらの枢ピン28,28の中心軸線は、前述の
ヒンジピン26の中心軸線と平行に幅方向に延びてい
る。両伝動リンク29,29は、図3に示すように互い
に平行状態で前方に向けて斜め下方に延びている。
【0018】電話器昇降手段9は、上述した一対の伝動
リンク29,29のほかに、収納本体7の底壁17上に
固定されたベース部材30と、これに枢着された電話器
支持台31と、一対の規制リンク32,32とを有し、
電話器支持台31は前述のヒンジ21を向いた方の先端
側が上下動できるように、その基端側が枢軸33を介し
てベース部材30に枢着されている。この枢軸33の中
心軸線も収納本体7の幅方向に延びていて、電話器支持
台31の上面に電話器6の本体34が図3に示すように
固定支持されている。
【0019】ベース部材30は、その幅方向各端にフラ
ンジ部35,35を有し、これらのフランジ部35,3
5には、収納本体7のほぼ縦方向(前後方向)に延びる
ガイドスロット36,36がそれぞれ形成され、これら
のガイドスロット36,36には、前述の各伝動リンク
29,29の先端側に付設されたガイドピン37,37
が摺動自在に嵌合している。またその各ガイドピン3
7,37には、前述の規制リンク32,32の一端側が
回転自在に嵌合し、各規制リンク32,32の他端側は
ピン38,38を介して電話器支持台31のフランジ部
39,39に回転自在に枢着されている。このように、
各伝動リンク29,29は、その先端側がガイドピン3
7,37を介してベース部材30に形成されたガイドス
ロット36,36に摺動自在に係合し、各規制リンク3
2,32は、その一端側がガイドピン37,37を介し
て各伝動リンク29,29の先端側に枢着され、かつそ
の他端側が電話器支持台31に枢着されている。
【0020】次に、以上の如く構成された電話器収納装
置の作用について説明する。
【0021】図1乃至図3は、リッド8が収納本体7の
上部開口を閉鎖した閉位置を占めた状態を示している
が、このとき電話器支持台31は、図3に示すように、
その上面が収納本体7の底壁17の面とほぼ平行な水平
状態を占め、また両伝動リンク29,29に付設された
ガイドピン37,37はガイドスロット36,36の後
端に位置している。しかも両規制リンク32,32は、
その一端側をヒンジ21の側を向けた状態で、ほぼ水平
状態に倒れた姿勢を保っている。かかる状態で電話器支
持台31上の電話器6が収納本体7とリッド8によって
区画された空間S内に納められ、よってこの電話器6が
その非使用時に車室内にむき出しとなることはない。こ
のように、電話器昇降手段9は、リッド8を閉じたと
き、電話器6が収納本体7の空間S内に納まるように、
この電話器6を下降位置に保持する用をなす。
【0022】電話器6を使用するときは、リッド8を図
5に示すようにヒンジピン26のまわりに回動させる。
これによりリッド8は、ヒンジ21の側と反対側の自由
端側が上方に持ち上がり、収納本体7の上部開口が開放
状態となる。
【0023】ここで、リッド8をその閉位置から、図5
に実線で示した開位置まで回動させると、そのリッド8
の自由端側が、図1に示した凹部5の底壁5aに当り、
当該リッド8がこの実線位置で停止するものとする。こ
のようにリッド8を開放させるとき、支持ブラケット2
7,27が、回動ヒンジプレート23と共に、ヒンジピ
ン26のまわりを図3における時計方向に回動するの
で、両伝動リンク29,29は支持ブラケット27,2
7によって前方側へ押され、その先端側のガイドピン3
7,37がガイドスロット36,36に案内されながら
前方に移動する。
【0024】このように、リッド8を閉位置から開位置
に回動させるとき、ガイドスロット36,36にガイド
ピン37を介して係合した伝動リンク29,29の先端
側が、その各ガイドスロット36,36に案内されて、
ヒンジ21から離れる向きの前方側へ移動するが、かか
る移動を許容するように、各ガイドスロット36,36
が収納本体7のほぼ縦方向に延びている。
【0025】リッド8を図5に実線で示した開位置まで
回動させるとき、各伝動リンク29,29の先端側が前
方に向けて移動するので、各規制リンク32,32は、
その一端側が伝動リンク29,29によって前方側へ押
されて移動する。このとき各規制リンク32,32は、
図3に示した初期位置から、図5に実線で示した立上が
り位置に、その一端側のガイドピン37,37のまわり
を回動する。各規制リンク32,32が図3に示した初
期位置にあるとき、その他端側のピン38,38の中心
がガイドスロット36,36の中心軸線Xよりも上方に
位置し、しかも各規制リンク32,32が前述のように
ほぼ水平状態に倒れた姿勢を保っているので、かかる規
制リンク32,32の一端側が伝動リンク29,29に
よって前方側に押されて移動すると、各規制リンク3
2,32は、その一端側のガイドピン37,37の軸線
を中心として、その他端側が持ち上がる向きに回動する
のである。
【0026】このように、リッド8が閉位置を占めたと
き、規制リンク32,32がその一端側をヒンジ21の
側を向けた状態で、ほぼ水平状態に倒れた姿勢を保ち、
リッド8を開位置へ向けて回動させるのに伴って、規制
リンク32,32が伝動リンク29,29によって収納
本体7の前方側へ押されたとき、当該規制リンク32,
32が、その一端側を中心として、その他端側が立上が
る向きに回動するように、ガイドスロット36,36と
規制リンク32,32の相対位置が設定されているので
ある。なお、伝動リンク29,29などの要素が上述の
ように作動することを阻害しないように、収納本体7の
後壁18には、切欠41が形成されている。
【0027】上述のように各規制リンク32,32が立
上がると、これらにピン38,38を介して枢着された
電話器支持台31が枢軸33を中心として回動し、その
先端側が図5に示したように上方に持ち上がる。これに
より電話器6も図5のように上昇する。このようにして
電話器昇降手段9は、リッド8を開放するとき、その開
放動作に連動して電話器6を上昇させるのである。図2
には、上昇した電話器6の高さ位置を破線で示してある
が、この図から判るように、リッド8を開放すれば電話
器6の受話器40が上方に大きく持ち上がるので、電話
の利用者は、収納本体7の側壁19,20に邪魔される
ことなく、容易にその受話器40を掴み、これを持ち上
げて使用することができる。
【0028】従来の電話器収納装置においては、リッド
8を開位置に回動させたとき、電話器6が上昇せず、従
って電話器の利用者は図2に鎖線で示すように収納本体
7の内部空間に指を大きく差し入れて受話器40を掴ま
なければならない。このとき、指が側壁19,20に当
り、受話器40を大変取り出し難い。本例の電話器収納
装置によれば、このような不具合を完全に回避すること
ができる。しかも、収納本体7を特に大きく構成する必
要もないので、自動車の車室内の有効居住空間を狭める
欠点も生じない。
【0029】リッド8を図5に実線で示した開位置か
ら、図3に示した閉位置へ回動させて収納本体7の上部
開口を閉鎖すれば、この動作時に、伝動リンク29,2
9、規制リンク32,32などは、前述したところと逆
の動作を行い、電話器支持台31は図3に示した位置に
下降する。このため、電話器6も下方に下げられ、リッ
ド8を電話器6に干渉することなく閉位置にもたらすこ
とができる。このように、電話器昇降手段9は、リッド
8を閉鎖するとき、その閉鎖動作に連動して電話器6を
下降位置に下げる用をなすのである。
【0030】ところで、図1に示したリヤシート1のシ
ートバック3は、同図に示した状態から、矢印Bで示す
ように、車体の後方側へ傾倒できるように支持されてい
る。シートバック3をこのように傾倒させると、凹部5
の底壁5aも後方側へ倒れるので、このときは、リッド
8を図5に実線で示した開位置から、さらに鎖線で示し
た開位置へ回動させることができる。図5には、その各
開位置の開放角度をθ1,θ2で示してあるが、以降、
図5に実線で示した開位置を第1の開位置、鎖線で示し
た開位置を第2の開位置と称することにする。ここで、
前述の各ガイドスロット36,36は、図3及び図5に
示すように第1のスロット部Pと第2のスロット部Qと
から構成され、第1のスロット部Pは、その後端から第
2のスロット部Qへ向けて、わずかな角度上方に傾斜し
た直線状に延びている。
【0031】前述のようにリッド8を閉位置から、図5
に実線で示した第1の開位置まで回動させるとき、伝動
リンク29,29の先端側のガイドピン37,37は直
線状の第1のスロット部Pに案内されながら、この第1
のスロッド部P中を移動する。このとき、前述のように
規制リンク32,32は図5に実線で示す如く立上がっ
て電話器支持台31の先端側を上昇させるのであるが、
リッド8を第1の開位置から、これよりも大きな開放角
度である第2の開位置へ回動させると、この間に伝動リ
ンク29,29は、図5に鎖線で示すように、さらに前
方に押され、その先端側のガイドピン37,37が第2
のスロット部Qに案内されながら、このスロットQ中を
前方に移動し、ガイドスロット36,36の前端部に当
る。これに伴って規制リンク32,32の一端側もさら
の前方に移動し、図5に鎖線で示した位置で停止する。
【0032】ここで、リッド8が第1の開位置を占めた
ときの規制リンク32,32の状態、すなわち図5に実
線で示した状態の規制リンク32,32を考え、このと
きの規制リンク32,32の他端側と電話器支持台31
との枢着部、すなわちピン38,38の部位に着目する
と、第2のスロット部Qは、この枢着部(ピン38,3
8の中心軸線)を中心とした円弧状に形成されている。
このため、伝動リンク29,29の先端側のガイドピン
37,37が第2のスロット部Qを移動し、規制リンク
32,32の一端側が図5の実線の位置から鎖線の位置
まで移動するとき、その規制リンク32,32の他端側
のピン38,38の高さは変化せずに停止し、規制リン
ク38,38の一端側がピン38,38のまわりを図5
における時計方向に回動する。従って、リッド8を第1
の開位置から第2の開位置まで回動させる間に、電話器
6の高さは図5に示した如く不変状態に維持される。
【0033】このように構成した理由は、電話器6の前
方にはこれに隣接して収納本体7の前壁16が位置して
いるので、もしも電話器6を図5に示した状態よりもさ
らに上方に回動させたとすると、電話器6がこの前壁1
6に干渉してしまうからである。換言すれば、電話器6
が上昇する高さを、図5に示した位置で最大となるよう
にして、小さな収納本体7に電話器6を収納できるよう
にしたのである。電話器6が図5の状態よりもさらに大
きく上方に回動するように構成したときは、電話器6と
前壁16の干渉を防止すべく、その前壁16をさらに前
方にずらした位置に設けなければならず、これによって
収納本体7が大型化する欠点を免れない。
【0034】またリッド8が第2の開位置を占めたと
き、規制リンク32,32は、その上部に位置する他端
側が、下部に位置する一端側よりも後方に向けた傾斜し
た態位をとり、そのときガイドピン37,37がガイド
スロット36,36の前端部に当って規制リンク32,
32はこの姿勢で保持されるので、電話器6と電話器支
持台31の自重が規制リンク32,32に作用しても、
規制リンク32,32がその自重によって回動すること
はなく、電話器6は図5に示した上昇位置に保持され
る。規制リンク32,32が、電話器支持台31を上昇
位置に停止させるロック手段としての機能を果すのであ
る。リッド8を第2の開位置から図3に示した閉位置に
回動させれば、電話器6は下降し、電話器昇降手段9の
各要素が図3の状態に戻ることは、先にも説明した通り
である。
【0035】以上説明した実施例では、伝動リンク2
9,29の先端側を、これに固設されたガイドピン3
7,37を介してガイドスロット36,36に摺動自在
に係合させたが、かかるガイドピンより成る移動体に代
え、回転自在なガイドローラなどから成る回転型移動体
を用いることもできる。この場合には、各伝動リンクの
先端側に支軸を立設し、これに回転自在にガイドローラ
を支持し、これを各ガイドスロット36,36に嵌合さ
せればよい。その際、規制リンク32,32の一端側を
そのガイドローラの支軸に枢着することができる。
【0036】また各伝動リンク29,29にガイドピン
37,37やガイドローラなどの移動体を設けずに、直
に各伝動リンク29,29の先端側を各ガイドスロット
36,36に摺動自在に係合させることも可能である。
【0037】図示した実施例では、伝動リンクや規制リ
ンクなどの要素を幅方向の左右に一組ずつ設けたが、そ
の一方を省略し、一組の要素を設けるだけであっても、
前述した動作を得ることができる。
【0038】また図示した実施例では、アームレスト4
を電話器収納装置として構成したが、運転席と助手席の
間に設けられるコンソールボックスなどを電話器収納装
置として構成することもできる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の自動車の電話器収納装
置によれば、リッドを開けば、その動作に連動して自動
的に収納本体内の電話器が上昇するので、その受話器を
容易に掴んで取り出すことができ、またリッドを閉じれ
ば、これに連動して自動的に電話器が収納本体内に下降
するので、支障なくリッドによって収納本体の上部開口
を閉鎖することができる。
【0040】請求項2に記載の自動車の電話器収納装置
によれば、簡単な構成で、上述した効果を奏することが
できる。
【0041】請求項3に記載の自動車の電話器収納装置
によれば、リッドを開いたときの電話器の高さを規制す
ることができるので、電話器を収納する収納本体のサイ
ズを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の車室内に配置されたリヤシートと、こ
れに付設されたアームレストを示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大横断面図である。
【図3】図のIII−III線に沿う拡大縦断面図である。
【図4】電話器昇降手段を、部分的に破断して示す斜視
図である。
【図5】リッドを開いたときの、図3と同様な縦断面図
である。
【符号の説明】
6 電話器 7 収納本体 8 リッド 9 電話器昇降手段 17 底壁 21 ヒンジ 22 固定ヒンジプレート 23 回動ヒンジプレート 26 ヒンジピン 29 伝動リンク 30 ベース部材 31 電話器支持台 32 規制リンク 36 ガイドスロット P 第1のスロット部 Q 第2のスロット部 S 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口し、内部に電話器を収納する
    空間を有する収納本体と、該本体の上部開口を閉鎖し、
    又は開放するように、収納本体に対して回動可能に枢着
    されたリッドとを有する自動車の電話器収納装置におい
    て、前記リッドを閉じたとき、電話器が前記収納本体の
    空間内に納まるように当該電話器を下降位置に保持する
    と共に、リッドを開放するとき、その開放動作に連動し
    て電話器を上昇させ、かつリッドを閉鎖するとき、その
    閉鎖動作に連動して電話器を前記下降位置に下げる電話
    器昇降手段を設けたことを特徴とする自動車の電話器収
    納装置。
  2. 【請求項2】 前記リッドを収納本体に枢着するヒンジ
    が、リッドの回動中心側の基端部に固定された回動ヒン
    ジプレートと、収納本体に固定された固定ヒンジプレー
    トと、回動ヒンジプレート及び固定ヒンジプレートを互
    いに枢着するヒンジピンとを有し、 前記電話器昇降手段が、収納本体の底壁上に固定された
    ベース部材と、前記ヒンジを向いた方の先端側が上下動
    できるように、その基端側が前記ベース部材に枢着され
    た電話器支持台と、基端側が前記ヒンジの回動ヒンジプ
    レートに枢着され、先端側が前記ベース部材に形成され
    たガイドスロットに摺動自在に係合した伝動リンクと、
    一端側が前記伝動リンクの先端側に枢着され、他端側が
    前記電話器支持台に枢着された規制リンクとを有し、 前記リッドを閉位置から開位置に回動させるとき、前記
    ガイドスロットに係合した伝動リンクの先端側が、当該
    ガイドスロットに案内されて、前記ヒンジから離れる向
    きの前方側へ移動するように、ガイドスロットが収納本
    体のほぼ縦方向に延びており、 前記リッドが閉位置を占めたとき、前記規制リンクがそ
    の一端側を前記ヒンジの側を向けた状態で、ほぼ水平状
    態に倒れた姿勢を保ち、リッドを開位置へ向けて回動さ
    せるのに伴って、規制リンクが伝動リンクによって収納
    本体の前方側へ押されたとき、当該規制リンクが、その
    一端側を中心として、その他端側が立上がる向きに回動
    するように、ガイドスロットと規制リンクの相対位置が
    設定されている請求項1に記載の自動車の電話器収納装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドスロットは、前記リッドがそ
    の閉位置から第1の開位置に回動するまでに、前記伝動
    リンクの先端側が案内されながら移動する直線状の第1
    のスロット部と、前記リッドが第1の開位置から、これ
    よりも大きな開放角度である第2の開位置に回動するま
    での間、前記伝動リンクの先端側が案内されて移動する
    第2のスロット部とから成り、該第2のスロット部は、
    リッドが前記第1の開位置を占めたときの規制リンクの
    他端側と電話器支持台との枢着部を中心とした円弧状に
    形成されている請求項2に記載の自動車の電話器収納装
    置。
JP6162902A 1994-06-22 1994-06-22 自動車の電話器収納装置 Pending JPH082340A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999019166A1 (de) * 1997-10-15 1999-04-22 Grammer Ag Armlehne für einen fahrzeugsitz
US9345383B2 (en) 2012-06-15 2016-05-24 3M Innovative Properties Company Tape cleaner
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