JP3046306B1 - メモ台 - Google Patents

メモ台

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JP3046306B1
JP3046306B1 JP11235208A JP23520899A JP3046306B1 JP 3046306 B1 JP3046306 B1 JP 3046306B1 JP 11235208 A JP11235208 A JP 11235208A JP 23520899 A JP23520899 A JP 23520899A JP 3046306 B1 JP3046306 B1 JP 3046306B1
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/62Accessories for chairs
    • A47C7/68Arm-rest tables ; or back-rest tables
    • A47C7/70Arm-rest tables ; or back-rest tables of foldable type

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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 メモ台本体の使用位置での安定性を高くす
る。 【解決手段】 四節回転連鎖を形成する支持体13とメ
モ台支持アーム20と補助アーム21と案内アーム22
とを備えると共にメモ台支持アーム20に回転可能に取
り付けられたメモ台本体2を備えて、メモ台本体2が水
平な使用位置Qに位置したときは補助アーム21がメモ
台本体2を下側から支えた状態で維持されると共に、メ
モ台本体2が支持体13に吊り下げられた退避位置Pに
位置したときは補助アーム21が支持体13の側部に退
避されるようにしたメモ台1において、メモ台本体2が
使用位置Qに有るときにメモ台支持アーム20と補助ア
ーム21とをメモ台本体2を介して拘束して該メモ台本
体2の位置を維持するようにメモ台本体2と補助アーム
21とを固定する固定手段56を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の側部に収容
されると共に必要に応じて引き出して使用可能になるメ
モ台に関する。更に詳述すると、本発明は劇場や会議場
等の椅子に適したメモ台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のメモ台100としては、
図18に示すように、平板状のメモ台本体101と、メ
モ台本体101を収容可能なメモ台収容部102と、メ
モ台収容部102に対してメモ台本体101を出没可能
に支持するメモ台支持部103とを備えたものが開発さ
れている(特許第2783994号公報参照)。
【0003】ここでのメモ台支持部103は、図19及
び図20に示すように一方の側板105に回転可能に取
り付けられたメモ台支持アーム106と、該メモ台支持
アーム106に回転可能に取り付けられた補助アーム1
07と、他方の側板(図示せず)と補助アーム107と
のそれぞれに回転可能に連結された案内アーム108と
を備えている。すなわち、メモ台支持部103は四節回
転連鎖を形成している。そして、メモ台支持アーム10
6には、メモ台本体101の裏側に固定されたブラケッ
ト109が回転可能に取り付けられている。
【0004】メモ台収容部102に鉛直に収容されたメ
モ台本体101を手前側に引き出すと、メモ台支持アー
ム106が幅方向を中心軸111にして回転しながらメ
モ台収容部102から引き出されると同時に補助アーム
107がほぼ水平を維持しながらメモ台収容部102か
ら引き出される。これにより、メモ台本体101は鉛直
状態を維持したまま上側に180度回転される。そし
て、メモ台本体101を図19に二点鎖線で示すように
上向きにしたときには、補助アーム107の平面から成
るメモ台支持面110がメモ台支持アーム106の先端
部に隣接される。
【0005】さらに、メモ台本体101を前後方向を中
心軸112にして座側へ回動すると、図20に示すよう
にブラケット109の下面が補助アーム107のメモ台
支持面110に載置されて、メモ台本体101が水平に
位置する。このとき、メモ台支持アーム106および補
助アーム107がその間に跨るメモ台本体101および
ブラケット109により機構的に一体物となるため、全
体が拘束連鎖状態となりメモ台本体101が水平に安定
して保持される。これにより、着座者はメモ台本体10
1を使用することができる。
【0006】また、このメモ台100では、メモ台本体
101が僅かでも補助アーム107のメモ台支持面11
0から浮き上がってメモ台支持アーム106と補助アー
ム107の一体状態が解除されれば、メモ台支持アーム
106は即座に下方に回転する。これに伴い、補助アー
ム107も従動して後退動作する。これにより、このメ
モ台本体101を引き出して使用しているときに着座者
が急に立ち上がったときでも、メモ台本体101は一旦
跳ね上げられて外側に退避しながらそのまま下方に回転
してメモ台収容部102に収容されるので、緊急避難時
等の安全性を向上することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たメモ台100では水平状態にあるブラケット109は
平面のメモ台支持面110に載置されるだけなので、図
18に矢印で示すようにメモ台本体101のメモ台支持
アーム106側の前端部付近に手を突いたりすると、下
降したメモ台支持アーム106に対して補助アーム10
7が相対的に上側に位置するようになり、図21に示す
ように補助アーム107の先端113がブラケット10
9の裏面を滑りながら押し上げてしまうことがある。そ
して、補助アーム107による押し上げ力が水平なメモ
台本体101を持ち上げるのに必要な力よりも大きくな
ると、メモ台本体101がメモ台支持面110から浮き
上がってメモ台支持アーム106と補助アーム107の
一体状態が解除されて、メモ台支持アーム106は即座
に支持軸111回りの回転を開始して、メモ台収容部1
02に収容されてしまう。
【0008】このため、例えばメモ台本体101の使用
中に着座者あるいは椅子の近傍にいる人がメモ台本体1
01のメモ台支持アーム106側の前端部付近を押し下
げたときにメモ台本体101が意に反して収容されてし
まうおそれがあり、メモ台本体101の使用位置におけ
る安定性が低かった。
【0009】そこで、本発明は、メモ台本体の使用位置
での安定性を高くしたメモ台を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、四節回転連鎖を形成する支
持体とメモ台支持アームと補助アームと案内アームとを
備えると共にメモ台支持アームに回転可能に取り付けら
れたメモ台本体を備えて、メモ台本体が水平な使用位置
に位置したときは補助アームがメモ台本体を下側から支
えた状態で維持されると共に、メモ台本体が支持体に吊
り下げられた退避位置に位置したときは補助アームが支
持体の側部に退避されるようにしたメモ台において、メ
モ台本体が使用位置に有るときにメモ台支持アームと補
助アームとをメモ台本体を介して拘束して該メモ台本体
の位置を維持するようにメモ台本体と補助アームとを固
定する固定手段を有するようにしている。
【0011】したがって、メモ台本体を使用位置に位置
させると、固定手段の作用によりメモ台本体と補助アー
ムとが固定されて、メモ台支持アームと補助アームとが
メモ台本体を介して拘束されるようになる。このため、
メモ台支持アームと補助アームとの回転を防止すること
ができるので、メモ台本体のメモ台支持アーム側の前端
部付近を押し下げても補助アームがメモ台本体を押し上
げてしまうことは無く、メモ台本体の使用位置での安定
性を向上することができる。
【0012】そして、メモ台本体を使用位置から退避さ
せるときは、使用者がメモ台本体を上方に回転させる。
この回転によって固定手段によるメモ台本体と補助アー
ムとの固定が解除されると、メモ台支持アームと補助ア
ームとメモ台本体との一体化が解除されて、メモ台本体
の重さによりメモ台支持アームが下方に回転して自動的
に退避位置に位置する。このため、緊急時等には、着座
者は固定手段が解除される程度にメモ台本体を持ち上げ
れば、後はメモ台本体が自動的に退避されるので、着座
者の速やかな避難動作を保障できるようになる。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のメモ台において、固定手段は、補助アームに形成さ
れた凸部と、メモ台本体に形成されると共にメモ台本体
が使用位置に有るときに凸部に係合する凹部とを備える
ようにしている。この場合、凸部と凹部とが係合して引
っ掛かることにより、メモ台本体と補助アームとが滑ら
ずに相対移動しないようにできる。これにより、メモ台
本体のメモ台支持アーム側の前端部付近の押し下げに対
して、メモ台支持アームと補助アームとの回転を防止し
てメモ台本体の水平状態の安定化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、
メモ台を劇場用椅子の側部に設けるようにしている。そ
して、本実施形態での「前後方向」と「左右方向」と
「上下方向」とは、それぞれ椅子についての方向を意味
している。
【0015】このメモ台1は、図1〜図7に示すよう
に、四節回転連鎖を形成する支持体13とメモ台支持ア
ーム20と補助アーム21と案内アーム22とを備える
と共に、メモ台支持アーム20に回転可能に取り付けら
れたメモ台本体2を備えて、メモ台本体2が水平な使用
位置Qに位置したときは補助アーム21がメモ台本体2
を下側から支えた状態で維持されると共に、メモ台本体
2が支持体13に吊り下げられた退避位置Pに位置した
ときは補助アーム21が支持体13の側部に退避される
ようにしたものである。このメモ台1は、メモ台本体2
が使用位置Qに有るときにメモ台支持アーム20と補助
アーム21とをメモ台本体2を介して拘束して該メモ台
本体2の位置を維持するようにメモ台本体2と補助アー
ム21とを固定する固定手段56を有するようにしてい
る。このため、メモ台本体2を使用位置Qに位置させる
と、固定手段56の作用によりメモ台本体2と補助アー
ム21とが固定されて、メモ台支持アーム20と補助ア
ーム21とがメモ台本体2を介して拘束されるようにな
る。これにより、メモ台支持アーム20と補助アーム2
1との回転を防止することができるので、メモ台本体2
のメモ台支持アーム20側の前端部付近を押し下げても
補助アーム21がメモ台本体2を押し上げて自動的に収
容されることを防止できる。
【0016】本実施形態での椅子12は、図2に示すよ
うに左右の側部に設けられた支持体13,13と、各支
持体13の後部間に設けられた背凭れ14と、各支持体
13の下部間に上下に揺動可能に設けられた座15とを
備えている。
【0017】そして、メモ台1は、一方の支持体13に
設けられている。この支持体13は、椅子12の内側に
位置する内側板16と椅子12の外側に位置する外側板
17との一対の側板16,17を所定間隔を隔てて平行
に配置して、その間に少なくとも前方及び上方に開口す
る中空部Sを形成してなる。各側板16,17の上端に
は、支持体13の上方の開口を塞ぐように肘掛け本体1
8が装着されている。
【0018】本実施形態では、メモ台本体2が鉛直姿勢
をとり且つメモ台支持アーム20を介してメモ台本体2
がメモ台収容部3内に収容された位置(図6に示す)を
メモ台本体2の退避位置Pとすると共に、メモ台本体2
がメモ台支持アーム20を介して前上方に持ち上げられ
且つメモ台支持アーム20に対してメモ台本体2が水平
になるまで回動した位置(図7に示す)をメモ台本体2
の使用位置Qとしている。
【0019】メモ台支持アーム20は、支持体13によ
り回転可能に支持されると共にメモ台本体2を回転可能
に保持する。そして、メモ台支持アーム20は、メモ台
本体2を、水平な使用位置Qと支持体13に鉛直に収容
される退避位置Pとの間で移動可能に支持している。こ
のメモ台支持アーム20の基端部は、左右を長手方向と
する支持軸24により外側板17に回転可能にねじ止め
されている。この基端部の両側面には、円筒状のスペー
サ25が設けられている。支持軸24としては、図1〜
図4に示すように1本のボルトから成るものにしたり、
あるいは図5〜図7に示すように棒状部材から成るもの
にしても良い。
【0020】メモ台支持アーム20の先端部には、例え
ば3本の歯状の蝶番部26が形成されている。そして、
メモ台支持アーム20が基端部を中心に回転することに
より、蝶番部26が中空部S内から前方へ突出する位置
(図4中実線で示す)と、中空部S内に収まる位置(図
4中二点鎖線で示す)とに移動する。
【0021】メモ台本体2は、ブラケット27を介して
メモ台支持アーム20に取り付けられている。ブラケッ
ト27は、メモ台本体2を止着するための止着面28
と、メモ台支持アーム20の蝶番部26に噛み合う例え
ば2本の歯状の蝶番部29とを備えている。そして、メ
モ台支持アーム20の蝶番部26とブラケット27の蝶
番部29とを噛み合わせて回転ピン30を挿通する事に
より、蝶番状に揺動可能に連結している。さらに、メモ
台支持アーム20を前方に突出させて回転ピン30が前
後を向いたときには、ブラケット27およびメモ台本体
2が上向きに鉛直な状態(図3に示す)と椅子12の内
側に水平な状態(図2に実線で示す)との間でのみ揺動
可能なように各蝶番部26,29を形成している。
【0022】補助アーム21は、メモ台本体2が使用位
置Qにあるときにメモ台本体2の下側に入り込んで荷重
を支持すると共に、メモ台本体2が退避位置Pにあると
きに支持体13に引き込まれて収容される。この補助ア
ーム21は、全体として下方に湾曲した形状に形成され
ている。補助アーム21の前部は、メモ台支持アーム2
0の支持軸24よりも前方へ偏位した部位にボルトから
成る支持軸31により回転可能に取り付けられている。
また、補助アーム21の後部は、案内アーム22の上部
にボルトから成る支持軸32により回転可能に取り付け
られている。
【0023】案内アーム22は、補助アーム21を介し
てメモ台支持アーム20の挙動を制御する。この案内ア
ーム22は、長辺部53と短辺部54とを備えるL字形
状であり、曲折部分がボルトから成る支持軸33により
内側板16に回転可能に取り付けられている。よって、
補助アーム21は、メモ台支持アーム20の回動動作に
連動してその前部が支持軸31を介して従動すると共
に、この動作に連動して後部が長辺部53に案内されて
支持軸32回りに回動して、全体として揺動動作を行
う。
【0024】また、案内アーム22の短辺部54には、
内側板16との間にダンパ23や引っ張りコイルばねか
ら成る戻りばね55を設けている。このダンパ23によ
り案内アーム22の急激な揺動を防止できるので、メモ
台本体2がメモ台収容部3に急激に引き込まれることを
抑制できる。なお、図4中の符号57は、戻りばね55
の初圧を調整する機構である。
【0025】そして、メモ台本体2が使用位置Qにある
ときは、補助アーム21の前部の上面に形成されたメモ
台支持面34がブラケット27の下面に当接して該ブラ
ケット27およびメモ台本体2を水平に支持する。ここ
で、メモ台本体2を持ち上げてメモ台支持アーム20を
後下方に回転させると、補助アーム21は回動の前半部
において前傾しながらメモ台収容部3内に向かって後退
し、回動の後半部において後傾しながらさらに後退する
という揺動動作を行う。そして、最終的にメモ台本体2
がメモ台支持アーム20を介して退避位置Pにまで案内
された状態で、補助アーム21の全体がメモ台収容部3
の内部に引き込まれる。
【0026】メモ台本体2と補助アーム21とを固定す
る固定手段56は、補助アーム21に形成された凸部5
8と、メモ台本体2に形成されると共にメモ台本体2が
使用位置Qに有るときに凸部58に係合する凹部59と
を備えるようにしている。このため、メモ台本体2が使
用位置Qにあるときに、凸部58と凹部59とが係合し
て引っ掛かることにより、メモ台本体2と補助アーム2
1とが滑らずに相対移動しないようにできる。これによ
り、メモ台本体2のメモ台支持アーム20側の前端部付
近の押し下げに対して、メモ台支持アーム20と補助ア
ーム21との回転を防止してメモ台本体2の水平状態の
安定化を図ることができる。
【0027】凸部58は補助アーム21のメモ台支持面
34の前端部に一体形成されている。凹部59はブラケ
ット27の裏側の前端部に形成されている。そして、図
1に示すように、凸部58が凹部59に嵌合した状態で
は、メモ台本体2のメモ台支持アーム20側の先端部を
押し下げる外力を与えても、メモ台本体2の凹部59の
前面が補助アーム21の凸部58の後面に当接してブラ
ケット27およびメモ台本体2は前傾できない。このた
め、メモ台本体2とメモ台支持アーム20と補助アーム
21との一体化が維持されるので、メモ台本体2が安定
して使用位置Qに位置するようになり、不用意に収容さ
れてしまうことを防止できる。本実施形態では凸部58
は補助アーム21に一体形成されているが、一体形成に
は限られず別部品を形成して後から取り付けるようにし
ても良い。
【0028】ところで、スペーサ25は、補助アーム2
1が突出位置にある時にその回動範囲を規制するストッ
パの役割を兼ねている。すなわち、図1に示すように、
メモ台本体2が使用位置Qにあるときに補助アーム21
の湾曲した内側縁がスペーサ25に当接する。これによ
り、メモ台支持アーム20がメモ台本体2を使用位置Q
に保持すべき本来の位置を越えてさらに上方に回動する
ことを補助アーム21の揺動を規制することにより禁止
している。また、このスペーサ25の後方には、メモ台
本体2が退避位置Pにあるときのメモ台支持アーム20
が更に後側に回転しないように制限するストッパ35を
設けている。
【0029】上述したメモ台1の動作を以下に説明す
る。
【0030】退避位置Pにあるメモ台本体2は、メモ台
収容部3の側板16,17間の中空部Sにその全体が収
納されている。このとき、メモ台本体2は、自重あるい
は戻りばね55の付勢力により退避位置Pに安定して位
置する。
【0031】このメモ台本体2の縁を指で摘んで開口5
から前上方に引き出すと、メモ台支持アーム20が支持
軸24を中心として回転しながらメモ台収容部3から取
り出される。このとき、メモ台支持アーム20に支持軸
31を介して連結されている補助アーム21が連動して
メモ台収容部3から引き出される。この補助アーム21
の後部の支持軸32は、支持軸33を中心に案内アーム
22により案内されて揺動する。
【0032】さらに、メモ台支持アーム20を180
度、すなわち回転ピン30が水平になる位置まで回転さ
せる。この回転に伴い補助アーム21が連動して、メモ
台支持面34をメモ台支持アーム20の先端部に隣接さ
せる。このときまで、メモ台本体2は鉛直状態になって
いる。
【0033】そして、メモ台本体2を回転ピン30回り
に座15側へ回動する。これにより、メモ台本体2を支
持しているブラケット27の下面が補助アーム21のメ
モ台支持面34に載置されて、メモ台本体2が使用位置
Qに位置する。このとき、凸部58が凹部59に入り込
んで固定手段56が固定状態に成る。
【0034】使用位置Qにあるメモ台本体2はメモ台支
持アーム20に対して後下方へ回転する方向のモーメン
トを与える。ここで、このモーメントはメモ台本体2を
回転ピン30回りに逆回転させて持ち上げるに要するモ
ーメントよりもある程度小さく成るように設定してい
る。このため、メモ台支持アーム20および補助アーム
21がその間に跨るメモ台本体2およびブラケット27
により機構的に一体物となるため、案内アーム22を含
めて全体が拘束連鎖状態となり、メモ台本体2が使用位
置Qに安定して保持される。このときのメモ台本体2の
安定度は、該メモ台本体2に作用する荷重の増大と共に
増大する。よって、本実施形態によれば、メモ台使用時
にはメモ台本体2に対する十分な荷重支持面積を確保で
きるので、メモ台本体2を無理なく安定支持することが
できる。
【0035】また、メモ台本体2が使用位置Qにあると
きにメモ台本体2のメモ台支持アーム20側の前端部付
近を押し下げようとしても、補助アーム21の凸部58
の後面がメモ台本体2の凹部59の前面に当接してメモ
台支持アーム20と補助アーム21がメモ台本体2を介
して回転を拘束されるので、メモ台本体2は前傾できな
い。このため、メモ台本体2が傾斜してそのまま収容さ
れてしまうことは無く、メモ台本体2の安定性を向上す
ることができる。
【0036】一方、メモ台本体2を収容するときは、使
用位置Qにあるメモ台本体2を掴んで回転ピン30回り
に上述の手順と逆方向に回転させて持ち上げる。これに
より、メモ台本体2と補助アーム21とが離隔して、メ
モ台支持アーム20と補助アーム21の一体状態が解除
される。
【0037】さらに、メモ台本体2が鉛直状態にまで起
立させて、その位置からメモ台本体2の自重および戻り
ばね55の付勢力を利用することによってメモ台支持ア
ーム20を前側下方に回転させる。これにより、補助ア
ーム21が先に述べた引き出し時とは逆の揺動動作を行
う。よって、メモ台本体2とメモ台支持アーム20と補
助アーム21とがメモ台収容部3に収容されて、メモ台
本体2は再び退避位置Pに位置する。
【0038】特に、メモ台本体2を上方に鉛直な状態に
してから手を放したときは、収容動作の初期にはメモ台
支持アーム20は自重及びメモ台本体2の自重、更には
戻りばね55の付勢力によるモーメントが作用して加速
するが、案内アーム22の揺動速度が一定以上に成ると
ダンパ23の作用により加速が抑制される。よって、比
較的穏やかで滑らかな挙動が確保される。
【0039】さらに、このメモ台1では、使用位置Qに
あるメモ台本体2を必ずしも鉛直状態にまで起立させず
とも、退避位置Pに位置させることができる。すなわ
ち、図5に二点鎖線で示すように、メモ台本体2をある
程度持ち上げて固定手段56を解除すればメモ台本体2
を前傾可能にできるので、メモ台支持アーム20と補助
アーム21の一体状態が解除されて、更にメモ台本体2
の上方への引き上げ力を作用させていない場合にはメモ
台支持アーム20は即座に支持軸31回りの回転を開始
する。これにより、補助アーム21も従動して前傾しな
がら後退動作するので、図2に示すようにメモ台本体2
の回転ピン30が水平よりも僅かに上側に位置する状態
から、次第に前傾する動作と回転ピン30回りに回動す
る動作とが同時に起こる。結果的に、メモ台本体2は着
座者から見て前方外側へ退避する動作を行う。これによ
り、例えば緊急時には、着座者がメモ台本体2を持ち上
げれば後は自動的に収容されるので着座者の立ち上がり
を妨害しないと共にメモ台本体2が通行の妨げになるこ
とはない。
【0040】また、着座者が使用位置Qにあるメモ台本
体2を鉛直状態にまで持ち上げてから収容する場合と、
固定手段56を解除する程度にメモ台本体2を持ち上げ
てから収容する場合との間の任意の持ち上げ量で収容操
作を行うことができる。逆に、退避位置Pにあるメモ台
本体2を引き出す際にも同様のことが当てはまり、必ず
しも鉛直姿勢にまで持ち上げなくても途中から回転ピン
30回りの回動動作を同時進行させれば、より短いルー
トで使用位置Qに引き出すことができる。
【0041】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば本実施形態では固定手段56として補助ア
ーム21に形成された凸部58とメモ台本体2に形成さ
れた凹部59とを備えているが、これには限られず使用
位置Qにあるメモ台本体2のメモ台支持アーム20側の
先端部を押し下げる外力を与えたときにメモ台本体2の
前向きの面が補助アーム21の後向きの面に当接してブ
ラケット27が前傾できないようにすれば良いので、補
助アーム21およびメモ台本体2の双方に凸部を形成し
たり、あるいはメモ台本体2に凸部を形成して補助アー
ム21に後向き面を有する凹部を形成するようにして前
向き面と後向き面とを当接させるようにしても良い。ま
た、固定手段9としては、2つの部材を相対回転しない
ように拘束する各種の手段を適用することができる。何
れの場合も、メモ台本体2が安定して使用位置Qに位置
するようになり、不用意に収容されてしまうことを防止
できる。
【0042】また、本実施形態では案内アーム22をL
字形状にしているが、これには限られず直線状にしても
良い。例えば図9に示す直線状の案内アーム22は、下
端部を支持軸33により内側板16に取り付けると共
に、上端部を補助アーム21に支持軸32により取り付
けている。この場合も、案内アーム22は四節回転連鎖
の一部に成って他の節の揺動を規制することができる。
また、この案内アーム22と内側板16との間には、ダ
ンパ23がボルト36により回転可能に取り付けられて
いる。
【0043】また、上述した実施形態では、ダンパ23
および戻りばね55を設けているが、これには限られず
いずれか一方だけを有していても良く、あるいは両方と
も有していなくても良い。戻りばね55を有していない
ときは、メモ台本体2は自重で収容されるようになる。
また、メモ台本体2が軽量である等の理由により収容時
の衝撃が小さいときは、ダンパ23を有していなくても
特に問題は無い。
【0044】さらに、上述した実施形態では、メモ台本
体2が支持体13の内部に収容されるようにしている
が、これには限られずメモ台本体2が着座者や通行人の
邪魔にならないように退避されれば良いので、例えばメ
モ台本体2が椅子12の側部に剥き出しのまま退避され
るようにしても良い。この場合でも、メモ台本体2を着
座者や通行人の邪魔にならないように退避できるので、
使用性の良いメモ台1を得ることができる。
【0045】ところで、上述した実施形態では、支持体
13の前部が開口5のまま開放されているが、これには
限られず開口5に蓋を設けるようにしても良い。例えば
図8〜図14に示すメモ台1では、メモ台収容部3のメ
モ台本体2が出入りする開口5に開閉可能な蓋6を設け
ると共に、メモ台本体2がメモ台収容部3から出ている
時には蓋6を開いた状態にロックする開放ロック機構7
を有している。このため、メモ台本体2がメモ台収容部
3から出ている時には、開放ロック機構7により蓋6が
開いた状態にロックされる。よって、メモ台本体2の使
用時に蓋6が閉まることを防止できるので、メモ台本体
2をメモ台収容部3に収容するときに蓋6にぶつけるこ
となく容易に収めることができる。これにより、例えば
緊急時に着座者がメモ台本体2を持ち上げた場合に、メ
モ台本体2はそのまま収容されて通行の妨げにならな
い。
【0046】この開放ロック機構7は、図8〜図11に
示すようにメモ台本体2の出入りに伴って摺動するよう
メモ台収容部3に設けられると共に摺動によって蓋6を
開放した状態に維持する開放位置Oに位置可能なロック
レバー8と、メモ台本体2がメモ台収容部3から出てい
る時にロックレバー8を開放位置Oに固定する開放固定
手段9とを備えている。このため、メモ台本体2がメモ
台収容部3から出ることにより開放固定手段9がロック
レバー8を開放位置Oに固定するので、蓋6を開放され
たまま維持することができる。
【0047】一方、このメモ台1は、メモ台本体2がメ
モ台収容部3に収容されている時には蓋6を閉じるよう
に付勢する閉塞機構10を有している。このため、メモ
台本体2がメモ台収容部3に収容されている時には、閉
塞機構10により蓋6が閉じるように付勢されている。
よって、メモ台本体2をメモ台収容部3に収容すること
により蓋6が自動的に閉まるので、メモ台本体2の収容
後に蓋6が開放されたままで邪魔になることを防止でき
る。これにより、例えば緊急時に着座者がメモ台本体2
を持ち上げてそのまま収容された場合に、蓋6が通行の
妨げになることはない。
【0048】閉塞機構10は、蓋6に連結されると共に
蓋6の開閉に伴って摺動するようメモ台収容部3に設け
られるロックレバー8と、ロックレバー8とメモ台支持
アーム20との間に設けられると共にメモ台本体2がメ
モ台収容部3に収容される時にロックレバー8を蓋6が
閉まる方向に摺動させる変位手段11とを備えている。
このため、メモ台本体2がメモ台収容部3に収容される
ことにより、変位手段11がメモ台支持アーム20を介
してロックレバー8を摺動させて蓋6を閉めるようにで
きる。
【0049】また、支持体13の前端には、蓋6が蝶番
19により揺動しながら開閉可能に取り付けられてい
る。蝶番19は、内側板16の前縁と蓋6の一辺との間
に取り付けられている。このため、蓋6は上下方向を中
心軸にして椅子12の前方内側に開くように揺動する。
そして、この蝶番19には、蓋6を開く方向に付勢する
捻りコイルばね(図示せず)を設けている。よって、ロ
ックレバー8が後方に位置していなくても、蓋6の開放
を維持することができる。この捻りコイルばねは、メモ
台本体2が退避位置Pにあるときに、メモ台本体2やメ
モ台支持アーム20の自重により蓋6を開放できない程
度の強さに設定されている。また、必要に応じてロック
レバー8を前方に押し出すばねを設けるようにしても良
い。
【0050】開放ロック機構7および閉蓋機構10に共
用されるロックレバー8は、左右方向に貫通すると共に
前後に伸びた長孔37と、前部に形成されて上下方向に
貫通すると共に蓋6に回転可能に連結される連結孔38
とを備えている。このロックレバー8は、メモ台収容部
3に対して前後方向に摺動可能に支持されている。具体
的には、例えば内側板16に固定されたブラケットやレ
ール等(図示せず)により、ロックレバー8を下方から
支持するようにする。ロックレバー8の長孔37は、支
持軸32により補助アーム21と案内アーム22との間
で支持されている。すなわち、ロックレバー8は補助ア
ーム21と案内アーム22とにより挟まれている。よっ
て、補助アーム21と案内アーム22との揺動により支
持軸32を介してロックレバー8が摺動されるので、長
孔37と支持軸32とはカム機構を構成することにな
る。
【0051】ここで、メモ台本体2が使用位置Qにある
ときにロックレバー8を開放位置Oに固定する開放固定
手段9は、支持軸32と長孔37の前縁39とを備えて
いる。このため、補助アーム21及び案内アーム22が
揺動して最前端に近づくと、支持軸32が長孔37の前
縁39に当接してロックレバー8を前方に押し出して開
放位置Oに固定する。
【0052】また、メモ台本体2が退避位置Pにあると
きにロックレバー8を蓋6が閉まる方向に摺動させる変
位手段11は、支持軸32と長孔37の後縁40とを備
えている。このため、補助アーム21及び案内アーム2
2が揺動して最後端に近づくと、支持軸32が長孔37
の後縁40に当接してロックレバー8を後方に押し込
む。
【0053】そして、連結孔38は、蓋6の上部の内側
に取り付けられた開閉ピン41に嵌合している。このた
め、ロックレバー8が前方向に摺動することにより開閉
ピン41を介して蓋6が開くと共に、ロックレバー8が
後方向に摺動することにより開閉ピン41を介して蓋6
が閉じる。
【0054】なお、この椅子12およびメモ台1の他の
構成は上述した図1〜図7に示す実施形態のものと同様
であるので、符号を同じくして詳細な説明は省略する。
【0055】メモ台本体2が退避位置Pにあるとき、ロ
ックレバー8は、図10に示すように最後端に寄せられ
ているので、蓋6が後方に引っ張られて、蝶番19の捻
りコイルばねに抗して閉じられている。そして、着座者
がメモ台本体2を使用するためには、まず蓋6を開く。
これにより、ロックレバー8が僅かに前方に引き出され
るので、メモ台本体2もまた僅かに前方に引き出され
る。このため、着座者はメモ台本体2を容易に摘んで引
き出せるように成る。
【0056】また、メモ台本体2が使用位置Qにあると
きは、ロックレバー8が開放固定手段9により開放位置
Oに固定されるので、蓋6は開放されたままロックされ
る。よって、メモ台本体2の使用時に蓋6が閉まること
を防止できるので、メモ台本体2をメモ台収容部3に収
容するときに蓋6にぶつけることなく容易に収めること
ができる。これにより、例えば緊急時に着座者がメモ台
本体2を持ち上げた場合に、メモ台本体2はそのまま収
容されて通行の妨げになることはない。
【0057】さらに、メモ台本体2の収容時には退避位
置Pに近づくにつれて、ロックレバー8が後方に摺動す
る。そして、メモ台本体2が退避位置Pの直前に位置す
ると変位手段11の作用により蓋6が自動的に閉じられ
る。よって、メモ台本体2をメモ台収容部3に収容する
ことにより蓋6が自動的に閉まるので、メモ台本体2の
収容後に蓋6が開放されたままで邪魔になることを防止
できる。これにより、例えば緊急時に着座者がメモ台本
体2を持ち上げてそのまま収容された場合に、蓋6が通
行の妨げになることを防止できる。
【0058】上述したように、この実施形態のメモ台1
によれば、メモ台本体2の不使用時には蓋6が自動的に
閉まるので、メモ台1を備えた椅子12自体の使い勝手
や見栄え等を向上させることができる。
【0059】一方、上述した図8〜図14に示す実施形
態ではロックレバー8はメモ台収容部3に対して前後方
向に摺動可能に支持されると共に蓋6の開閉に伴って摺
動するようにしているが、これには限られず図15〜図
17に示すように、ロックレバー8をメモ台収容部3に
対して左右方向に摺動可能に支持すると共に蓋6の開閉
にかかわらず摺動可能なようにしても良い。
【0060】この図15〜図17に示す実施形態でも、
メモ台1は開放ロック機構7と閉塞機構10とを備えて
いる。ここでの開放ロック機構7は、メモ台本体2の出
入りに伴って摺動するようメモ台収容部3に設けられる
と共に摺動によって開放位置Oに位置可能なロックレバ
ー8と、メモ台本体2がメモ台収容部3から出ている時
にロックレバー8を開放位置Oに固定する開放固定手段
9とを備えている。また、閉塞機構10は、メモ台本体
2の出入りに伴って摺動するようメモ台収容部3に設け
られると共に摺動によって蓋6が開閉可能に成る開閉位
置Cに移動するロックレバー8と、メモ台本体2がメモ
台収容部3に収容されている時にロックレバー8を開閉
位置Cに位置させる変位手段42と、蓋6を閉じる方向
に付勢する閉蓋手段とを備えている。
【0061】操作レバー8は上下方向に貫通すると共に
左右に伸びた長孔44と、メモ台支持アーム20に形成
されたカム溝45に案内される従動突起46と、蓋6に
固定された開閉ピン41に側方から当接可能な固定面4
7とを備えている。そして、ロックレバー8は、長孔4
4を貫通する2本のボルト48により天板49に摺動可
能に取り付けられている。また、蓋6が開放していると
きにロックレバー8が最も内側板16寄りに位置させる
ことにより、固定面47が開閉ピン41に当接して蓋6
が閉まらないようにする。すなわち、このロックレバー
8の位置が開放位置Oに成る。また、ロックレバー8が
外側板17寄りに移動すると、蓋6が開閉可能に成る。
このときのロックレバー8の位置が開閉位置Cになる。
さらに、ロックレバー8と天板49との間には、ロック
レバー8を開閉位置C側に摺動するよう付勢する引張コ
イルばね50が設けられている。
【0062】また、メモ台支持アーム20の支持軸24
のボス部分の周面には、カム溝45が形成されている。
このカム溝45は、円周に沿った直線部51と該直線部
51の一部が外側板17側に凹んだ形状の凹部5952
とを備えている。そして、凹部5952は、メモ台本体
2が退避位置Pにあるときに真上に位置するように形成
されている。
【0063】開放固定手段9は、メモ台支持アーム20
のカム溝45の直線部51とロックレバー8の従動突起
46とを備えている。このため、蓋6を開けてからメモ
台本体2をメモ台収容部3から引き出すことにより、ロ
ックレバー8の従動突起46がカム溝45の直線部51
に位置してロックレバー8を開放位置Oに位置させる。
よって、蓋6を開放したまま維持することができる。こ
のため、この実施形態によっても、メモ台本体2の使用
時に蓋6が閉まることを防止できるので、緊急時に着座
者がメモ台本体2を跳ね上げた場合でもメモ台本体2は
そのまま収容されて通行の妨げにならない。
【0064】変位手段42は、メモ台支持アーム20の
カム溝51の凹部5952とロックレバー8の従動突起
46と引張コイルばね50とを備えている。また、閉蓋
手段は、蝶番19に取り付けられると共に蓋6を閉じる
方向に付勢する捻りコイルばね(図示せず)から成るよ
うにしている。このため、メモ台本体2が退避位置Pに
位置することにより、従動突起46が引張コイルばね5
0により凹部5952に入り込んでロックレバー8が開
閉位置Cに位置される。これにより、ロックレバー8に
よる蓋6の開放のロックが解除されるので、閉蓋手段が
蓋6を閉じるように付勢して蓋6が自動的に閉まる。よ
って、この実施形態によっても、メモ台本体2をメモ台
収容部3に収容することにより蓋6が自動的に閉まるの
で、緊急時に着座者がメモ台本体2を跳ね上げてそのま
ま収容された場合に蓋6が通行の妨げになることはな
い。
【0065】この図15〜図17に示す実施形態での他
の部材は、図8〜図14に示す実施形態と同様であるの
で、符号を同じくして説明を省略する。
【0066】また、上述した図8〜図17に示す各実施
形態ではいずれも開放ロック機構7と閉塞機構10との
両方を備えているが、これには限られず少なくとも一方
を有していれば良い。例えば、開放ロック機構7を備え
ていれば、メモ台本体2の使用時に蓋6が閉まることを
防止できるので、緊急時に着座者がメモ台本体2を跳ね
上げた場合でもメモ台本体2はそのまま収容されて通行
の妨げにならない。また、閉塞機構10を備えていれ
ば、メモ台本体2をメモ台収容部3に収容することによ
り蓋6が自動的に閉まるので、緊急時に着座者がメモ台
本体2を跳ね上げてそのまま収容された場合に蓋6が通
行の妨げになることはない。
【0067】ところで、上述した各実施形態ではメモ台
1を劇場用椅子に設けているが、これには限られず椅子
の全般およびテーブル等に適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載のメモ台によれば、メモ台本体を使用位置に位置
させたときにメモ台本体と補助アームとが固定されてメ
モ台支持アームと補助アームとがメモ台本体を介して拘
束されるようになるので、メモ台本体のメモ台支持アー
ム側の前端部付近を押し下げても補助アームがメモ台本
体を押し上げることを防止できる。これにより、使用位
置にあるメモ台本体のメモ台支持アーム側の前端部付近
に手を突いただけでメモ台本体が退避されてしまうよう
なことを防止できるので、使用位置にあるメモ台本体の
安定性を向上することができる。
【0069】また、このメモ台によれば、使用位置にあ
るメモ台本体を持ち上げて固定手段を解除すればメモ台
支持アーム及び補助アームの拘束を解除するように構成
しているため、必ずしもメモ台本体を使用位置から鉛直
状態にまで持ち上げて収容させる必要がなく、持ち上げ
動作によってメモ台本体を着座者の前面から速やかに退
避させることができる。このため、地震発生時等のよう
に緊急避難の必要が生じた場合に、着座者の速やかな避
難動作を保障でき、安全面においてもきわめて優れたも
のと成る。もちろん、メモ台本体を使用位置に保持する
ための別個のロック機構を必要としないので、部品点数
や製作工程の削減を図る上で有効なものとなる。
【0070】また、請求項2記載のメモ台によれば、凸
部と凹部とが係合して引っ掛かることによりメモ台本体
と補助アームとが滑らずに相対移動しないようにできる
ので、メモ台本体のメモ台支持アーム側の前端部付近の
押し下げに対して、メモ台支持アームと補助アームとの
回転を防止してメモ台本体の水平状態の安定化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメモ台を示す主要部の側面図である。
【図2】メモ台を搭載した椅子を示す斜視図である。
【図3】メモ台を示す分解組立図である。
【図4】メモ台を示す側面図である。
【図5】メモ台本体が使用位置にあるときのメモ台の主
要部を示す正面図である。
【図6】メモ台本体が収容位置にあるときのメモ台を示
す正面図である。
【図7】メモ台本体が使用位置にあるときのメモ台を示
す正面図である。
【図8】他の実施形態のメモ台を搭載した椅子を示す斜
視図である。
【図9】メモ台の他の実施形態を示す分解組立図であ
る。
【図10】メモ台の他の実施形態を示す主要部の側面図
である。
【図11】メモ台の他の実施形態を示す主要部の側面図
である。
【図12】メモ台本体が使用位置にあるときのメモ台の
他の実施形態を示す正面図である。
【図13】メモ台本体が収容位置にあるときのメモ台の
他の実施形態を示す正面図である。
【図14】メモ台の他の実施形態を示す主要部の平面図
である。
【図15】メモ台の別の実施形態を示す主要部の側面図
である。
【図16】メモ台の別の実施形態を示す主要部の背面図
である。
【図17】メモ台の別の実施形態を示す主要部の平面図
である。
【図18】従来のメモ台を搭載した椅子を示す斜視図で
ある。
【図19】従来のメモ台を示す分解組立図である。
【図20】従来のメモ台のメモ台本体が水平な状態を示
す主要部の側面図である。
【図21】従来のメモ台のメモ台本体が僅かに傾いた状
態を示す主要部の側面図である。
【符号の説明】
1 メモ台 2 メモ台本体 13 支持体 20 メモ台支持アーム 21 補助アーム 22 案内アーム 56 固定手段 58 凸部 59 凹部 Q 使用位置 P 退避位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/68 - 7/70

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四節回転連鎖を形成する支持体とメモ台
    支持アームと補助アームと案内アームとを備えると共に
    前記メモ台支持アームに回転可能に取り付けられたメモ
    台本体を備えて、前記メモ台本体が水平な使用位置に位
    置したときは前記補助アームが前記メモ台本体を下側か
    ら支えた状態で維持されると共に、前記メモ台本体が前
    記支持体に吊り下げられた退避位置に位置したときは前
    記補助アームが前記支持体の側部に退避されるようにし
    たメモ台において、前記メモ台本体が前記使用位置に有
    るときに前記メモ台支持アームと前記補助アームとを前
    記メモ台本体を介して拘束して該メモ台本体の位置を維
    持するように前記メモ台本体と前記補助アームとを固定
    する固定手段を有することを特徴とするメモ台。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、前記補助アームに形成
    された凸部と、前記メモ台本体に形成されると共に前記
    メモ台本体が前記使用位置に有るときに前記凸部に係合
    する凹部とを備えることを特徴とする請求項1記載のメ
    モ台。
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