JP2783994B2 - メモ台支持装置 - Google Patents

メモ台支持装置

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JP2783994B2
JP2783994B2 JP11802996A JP11802996A JP2783994B2 JP 2783994 B2 JP2783994 B2 JP 2783994B2 JP 11802996 A JP11802996 A JP 11802996A JP 11802996 A JP11802996 A JP 11802996A JP 2783994 B2 JP2783994 B2 JP 2783994B2
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圭祐 長町
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Kokuyo Co Ltd
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Takano Corp
Kokuyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劇場や会議場等の
椅子に好適に使用されるメモ台支持装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のメモ台支持装置として、
椅子の一側部に固設された支持体に沿ってメモ台を出し
入れ可能に収納しておくようにしたものが知られてい
る。このものは、収納位置にあるメモ台を支持体から取
り出した後、そのメモ台を蝶着している支持フレームに
対して軸回りに回動させ、着座者の前面に設定した使用
位置に略水平に配設するとともに、この位置から前記と
は逆方向にメモ台を回動させて、再び支持体に沿う収納
位置にまで引き込むことにより、該メモ台を略鉛直な姿
勢で邪魔にならないように格納しておけるようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メモ台を使
用位置に保持するためには、該メモ台の下面にメモ台の
荷重を支持するための支持面を設けておく必要がある。
このような手段として、従来、メモ台を蝶着している支
持フレームのその蝶着軸近傍に上向きの支持面を一体形
成したものや、メモ台を支持すべき位置に支持体から固
定の支持面を突出させておくようにしたものが知られて
いる。
【0004】ところが、前者の場合には、支持面積の確
保に制約が多く、メモ台の回動基端近傍を極めて狭い範
囲で支持しなければならないため、支持面や蝶着部分に
応力が集中し易く、上載荷重に対して十分な強度を確保
することが難しい。このため、それらの部位が早期に破
損したり、破損しない場合にも支持状態がグラつきのあ
る不安定なものになり易いという欠点がある。一方、後
者の場合には、必要十分な支持面積を確保することがで
き、支持面の位置も適宜に選定することができる反面、
このような位置に固定支持面を設けるとメモ台を使用し
ないときにも固定支持面がその位置に突出して存続する
ことになり、見苦しい上に、椅子を使用する際の大きな
妨げにもなるという不具合がある。
【0005】本発明は、このような課題を有効に解決す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、使用位置にあるメモ台の荷重を有効
に支持し得る位置に支持部材を配設するとともに、この
支持部材を、メモ台を支持体側に収納する動作に関連づ
けてその支持位置から退避させることとしている。この
ため、メモ台に対する良好な支持状態と、メモ台を使用
しないときの支持部材の好ましい撤去状態とを好適に両
立させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のメモ台支持装置は、基端
部を支持体に支持され先端部にメモ台を回動可能に蝶着
して該メモ台を略水平な使用位置と支持体に沿った略鉛
直な収納位置との間で移動可能に支持するメモ台支持ア
ームと、このメモ台支持アームに連動して作動しメモ台
の使用位置で支持体よりも前方に突出してメモ台の荷重
を支持しメモ台の収納位置でその位置よりも支持体側に
退避する補助アームとを具備してなることを特徴とす
る。
【0008】このような構成のものであれば、収納位置
にあるメモ台をメモ台支持アームを介して支持体から取
り出した後、メモ台支持アームの蝶着軸を支点にして使
用者の前面に設定した使用位置に向かって回動させる
と、メモ支持アームを取り出す動作に連動して補助アー
ムが支持体から突出してくるので、回動したメモ台は使
用位置においてこの補助アームに添設し、荷重を有効に
支持される。一方、この位置から蝶着軸回りに前記とは
逆方向にメモ台を回動させた後、メモ台支持アームを介
してメモ台を支持体に沿う収納位置に向かって移動させ
ると、メモ台支持アームの動作に連動して補助アームが
前記支持位置から支持体側に退避させられるので、メモ
台が収納位置に達した時点で補助アームも邪魔にならな
い状態で格納されることとなる。
【0009】具体的な実施の一形態としては、メモ台支
持アームの基端部を支持体に水平軸を介して枢着すると
ともに、補助アームの前端部をメモ台支持アームの前記
水平軸から偏位した部位に水平軸を介して枢結し、かつ
その後端部を案内機構を介して支持体に遊動可能に支持
しておき、メモ台の使用位置でメモ台支持アームと補助
アームの相対動作をメモ台を介して拘束し、この使用位
置からメモ台が蝶着軸回りに回動する動作に伴ってメモ
台支持アームと補助アームの拘束を解除して両アームに
支持体に向かう退避動作を惹起させるように構成したも
のが挙げられる。
【0010】メモ台の収納動作を確実にするためには、
補助アームを弾性付勢機構を介して支持体側に付勢して
おくことが望ましい。案内機構を、簡単な構成によって
確実に動作するものにするためには、一端を水平軸を介
して補助アームに枢結され他端を水平軸を介して支持体
に枢着されたリンクメンバを使用することが好ましい。
【0011】メモ台が収納動作を行う際にその自重によ
って急回動を惹起することを有効に防止するためには、
補助アームの退避動作を抑制する位置にダンパ機構を設
けておくことが効果的である。支持体の好ましい実施の
態様としては、メモ台を収納するための前面側に開口す
る中空部を形成し、メモ台の収納位置でこの中空部内に
メモ台支持アーム及び補助アームを退避させるようにし
たものが挙げられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に示すメモ台支持装置1は、劇場用の椅
子2の一側部に固設された支持体3に沿ってメモ台4を
出し入れ可能に収納しておくようにしたものである。椅
子2は、左右の支持体3の後縁間に背もたれ5を配設す
るとともに、下端近傍部間に座6をライジング可能に支
持してなる通常のものである。
【0013】支持体3は、一対の側板31、32を所定
間隔を隔てて平行に配設し、その間に少なくとも前方及
び上方に開口する中空部Sを形成してなるもので、上端
にはその開口を蓋封する位置に肘掛け33が装着されて
いる。メモ台支持装置1は、前記支持体3を利用して構
成されるもので、図2〜図5に示すように、メモ台4を
蝶着した状態で回動可能に支持するメモ台支持アーム1
1と、このメモ台支持アーム11に連動して作動する補
助アーム12と、この補助アーム12を介して前記メモ
台支持アーム11の挙動を制御する案内機構たるリンク
メンバ13、弾性付勢機構たる引っ張りコイルバネ14
及びダンパ機構15とを具備してなる。
【0014】メモ台支持アーム11は、平板状のもの
で、基端部11aの両側に円盤状のスペーサ11b、1
1cを添設し、一方のスペーサ11bから挿入したボル
トv1をその基端部11a及び他方のスペーサ11cを
貫通した後に正面視左側の側板32に止着することによ
って水平軸m回りに回動可能に枢着されている。このメ
モ台支持アーム11の先端部11dには櫛歯状の蝶番要
素11eが一体に形成されており、この蝶番要素11e
を前記水平軸m回りの回動動作に伴って支持体3の中空
部Sから前方へ突出する位置(図4参照)とその中空部
S内に没入する位置(図6参照)との間で選択的に移動
させ得るようにしている。
【0015】メモ台4は、ブラケット41を介して前記
メモ台支持アーム11に取付けられるもので、このブラ
ケット41には、先端にメモ台4を止着するための止着
面41aが形成され、基端に前記メモ台支持アーム11
の蝶番要素11eに噛み合う櫛歯状の蝶番要素41bが
形成されている。そして、噛み合い状態にある両蝶番要
素11e、41bに共通のピン42を挿通することによ
って蝶番43を構成し、この蝶番43を介してブラケッ
ト41をメモ台支持アーム11に蝶着軸w回りに回動可
能に蝶着している。この実施例では、メモ台4の面板部
が略鉛直姿勢をとり且つメモ台支持アーム11を介して
メモ台4が支持体3内に没入した位置(図6及び図7参
照)を該メモ台4の収納位置Pとなし、メモ台4がメモ
台支持アーム11を介して前上方に持ち上げられ且つメ
モ台支持アーム11に対してメモ台4が面板部を略水平
とするまで前記蝶着軸w回りに回動した位置(図4及び
図5参照)を該メモ台4の使用位置Qとなしている。
【0016】補助アーム12は、ペリカンの嘴状のもの
で、前端部12aを前記メモ台支持アーム11の水平軸
mから前方へ偏位した部位にボルトv2を用いて水平軸
n回りに枢結され、後端部12bに設定した枢結点sを
リンクメンバ13の上端13aにボルトv3を介して枢
結されている。このリンクメンバ13の下端13bはボ
ルトv4を介して正面視右側の側板31に水平軸o回り
に枢着されており、前記後端部12bはこの水平軸oを
支点として回動動作を行い得るようになっている。つま
り、補助アーム12は、前記メモ台支持アーム11の回
動動作に連鎖してその前端部12aが水平軸nを介して
従動し、この従動動作に連動して後端部12bが必要な
距離だけリンクメンバ13を介し水平軸o回りに回動し
て、全体として揺動動作を行うものとなっている。そし
て、メモ台4がメモ台支持アーム11を介して使用位置
Qにまで案内されている図4及び図5の状態では、補助
アーム12の前端部12aの上面に設定したメモ台支持
面12cがブラケット41の下面41cに当接して該ブ
ラケット41を介してメモ台4を水平に支持し得る状態
となり、この位置からメモ台支持アーム11が後下方に
回動すると、補助アーム12は挙動の前半部において前
傾しながら支持体3内に向かって後退し、後半部におい
て後傾しながら更に後退するという揺動動作を行い、最
終的にメモ台4がメモ台支持アーム11を介して収納位
置Pにまで案内された図6及び図7の状態で、補助アー
ム12全体が支持体3の内部に引き込まれるようになっ
ている。前記スペーサ11bはこの補助アーム12が図
4に示す突出位置にあるときの回動範囲を規制するスト
ッパの役割を兼ねており、メモ台支持アーム11がメモ
台4を使用位置Qに保持すべき本来の位置を越えて更に
上方に回動することを禁止している。また、このスペー
サ11bの後方には、補助アーム12が図6に示す没入
位置にあるときのそれ以上の逆回動動作を禁止するスト
ッパ16が設けてある。
【0017】引っ張りコイルバネ14は、前端部14a
を前記リンクメンバ13の上端13aに係合され後端部
14bを側板31の内面に固定されたもので、リンクメ
ンバ13を介して補助アーム12を支持体3内に引き込
む方向に付勢している。ダンパ機構15は、下端に開口
部を有するパイプ部材15aと、このパイプ部材15a
の下端に突没可能に嵌装したロッド15bとを具備して
なるもので、パイプ部材15aの上端15cが前記リン
クメンバ13の長手方向中間部前縁に水平軸t回りに枢
結され、ロッド15bと一体をなす下端15dが側板3
2の内面に水平軸u回りに枢結されている。このダンパ
機構15は、少なくともロッド15bがパイプ部材15
aから急激に突出する動作を行った場合に内部にその突
出動作を妨げる負荷を発生させる機能を有しており、前
記リンクメンバ13を介して補助アーム12が支持体3
内に急激に引き込まれることを抑制している。
【0018】次に、本装置の作動を説明する。図6及び
図7に示す収納位置Pにあるメモ台4は、支持体3の側
板31、32間の中空部Sにその全体が収納され、使用
端4aがその中空部Sの開口を介して前面側に臨む位置
に配設されている。このとき、補助アーム12がリンク
メンバ13を介して引っ張りコイルバネ14により後方
に付勢され、メモ台支持アーム11は図6において反時
計回りに回動してストッパ16に弾接する位置に保持さ
れているので、このメモ台支持アーム11に取着された
メモ台4は前記収納位置Pに安定的に停止する。
【0019】次に、このメモ台4の使用縁4aを指で摘
んで前上方に引き出す操作を行うと、メモ台支持アーム
11が水平軸mを中心として時計回りに回動しながら支
持体3から取り出され、同時にこのメモ台支持アーム1
1に水平軸nを介して枢結されている補助アーム12が
連動して支持体3から引き出される。このとき補助アー
ム12の後端部12bに設定した枢結点sはリンクメン
バ13の枢着点o回りに回動動作を行いながら従動す
る。そして、前記メモ台支持アーム11を図2に示すよ
うにその先端部11dが水平となる位置にまで回動させ
ると、補助アーム12も連動してその支持面12cを前
記先端部11dの隣接位置に水平となる状態で配設する
ので、メモ台支持アーム11に付帯しているメモ台4を
蝶着軸w回りに座6側へ回動すると、メモ台4を支持し
ているブラケット41の下面41cが前記補助アーム1
2の支持面12cに添設し、図4及び図5に示す状態と
なる。この使用位置Qにおいて、メモ台支持アーム11
には自重により後下方へ回動する方向のモーメントが作
用するが、本実施例ではそのモーメントはメモ台4を蝶
着軸w回りに逆回動させて持ち上げるに要するモーメン
トよりもある程度小さく設定されている上に、メモ台支
持アーム11及び補助アーム12がその間に横架された
メモ台4(ブラケット41を含む)を介して機構的に一
体物となるため、リンクメンバ13を含めて全体が拘束
連鎖状態となり、メモ台4が使用位置Qに安定して保持
される。このときのメモ台4の安定度は該メモ台4に掛
かる上載荷重の増大と共に増大する。
【0020】更に、この使用位置Qからメモ台4を掴ん
で蝶着軸w回りに逆回動させて持ち上げると、メモ第4
が図2に示す位置にまで起立し、これによってメモ台支
持アーム11と補助アーム12の一体状態が解除される
ので、その位置からそれらの自重を利用することによっ
てメモ台支持アーム11を反時計回りに回動させると、
補助アーム12が先に述べた引出し時とは逆の揺動動作
を行う。このとき、引っ張りコイルバネ14が有効に作
用して、メモ台4は再び支持体3内に没入する図6及び
図7の収納位置Pに達し、両アーム11、12も支持体
3内に格納される。特に、メモ台4をその使用端4aが
鉛直になる状態にまで持ち上げた後に手を放すと、動作
の初期にはメモ台支持アーム11はそれ自体の自重及び
メモ台4の自重によるモーメントが作用するが、このメ
モ台支持アーム11に一部を枢結された補助アーム12
にはリンクメンバ13を介してダンパ機構15が取り付
けてあるので、メモ台4が収納位置Pに向かって一挙に
急回動する動作が抑制され、比較的緩やかで滑らかな挙
動が確保される。また、メモ台4が支持体3に近づく
と、前記モーメントが極めて小さくなるが、前記リンク
メンバ13は引っ張りコイルバネ14によって後方に牽
引されているため、メモ台支持アーム11はストッパ1
6に当接する位置にまで確実に回動し、メモ台4を適正
な収納位置Pに引き込むものとなる。
【0021】さらに、この実施例のメモ台支持装置1
は、必ずしもメモ台4を図2に示したように使用端4a
が鉛直となる位置にまで起立させずとも、収納位置Pに
向かう動作を惹起させ得るものとなっている。すなわ
ち、メモ台4が僅かでも補助アーム12の支持面12c
から浮き上がり、メモ台支持アーム11と補助アーム1
2の一体状態が解除されたとき、メモ台4に上方への引
き上げ力を作用させていない場合にはメモ台支持アーム
11は即座に水平軸m回りの回動を始め、補助アーム1
2も従動して前傾しながら後退動作を惹起するので、図
8及び図9に示すように、メモ台4の蝶着軸wが水平な
状態から次第に前傾状態に変化してゆく動作とメモ台4
がその蝶着軸w回りに回動する動作とが同時に起こり、
結果的にメモ台4は着座者から見て前側方へ退避する動
作を行う。勿論、着座者がメモ台4に対して図2に示す
鉛直位置にまで持ち上げる操作と殆ど持ち上げ力を作用
させない図8及び図9に示す操作との間で任意の操作を
行うことができる。このような操作は、着座者が無意識
に椅子から立ち上がった際にメモ台4が撥ね上げられる
動作によって自然に与えられる。そして、何れにせよメ
モ台4は、最終的にその面板部を鉛直とする姿勢に至っ
た後に支持体1の中空部S内に格納されることとなる。
勿論、このメモ台4を引き出す際にも同様の事が言える
ものであり、必ずしも鉛直姿勢にまで持ち上げずとも途
中から蝶着軸w回りの回動動作を同時進行させればより
短いルートで使用位置Qに引き出すことができるもので
ある。
【0022】以上のように、本実施例のメモ台支持装置
1は、収納位置Pにあるメモ台4を取り出して使用位置
Qに移動させたときには支持体3から補助アーム12を
前方に突出させてその支持面12cをメモ台4を支持し
得る位置に配設し、この使用位置Qからメモ台4を再び
収納位置Pに格納する操作に伴って天板4を支持してい
た補助アーム12をその位置から支持体3内に格納する
ことができるので、メモ台使用時にはメモ台4に対する
十分な荷重支持面積を確保してメモ台4を無理なく安定
的に支持することができ、また、メモ台不使用時には、
その補助アーム12をその位置から撤去して椅子の前方
空間を確実に開放することができる。したがって、かか
るメモ台4及びそれを付帯した椅子2自体の使い勝手や
見栄え、耐久性等を有効に向上させることが可能とな
る。
【0023】しかも、本実施例は、メモ台支持アーム1
1の回動動作と補助アーム12の揺動動作とを関連づ
け、かつメモ台4の使用位置Qで両アーム11、12を
メモ台4を介して拘束し、さらにメモ台4が僅かでも浮
き上がれば拘束を解除するように構成しているため、常
に一義的な操作によってメモ台4を使用位置Qから収納
位置Pに導く必要がなく、前側方への自在な撥ね上げ動
作によってメモ台4を着座者の前面から速やかに退避さ
せることができる。このため、地震発生時などのように
緊急避難の必要が生じた場合に、着座者の速やかな避難
動作を保障でき、安全面においても極めて優れたものと
なり得る。勿論、メモ台4を使用位置Qに保持するため
の格別のロック機構を必要としない点でも部品点数や製
作工数の削減を図る上で有効なものとなる。
【0024】以上に加えて、本実施例は、補助アーム1
2を介してメモ台支持アーム11の挙動を制御するリン
クメンバ13、引っ張りコイルバネ14及びダンパ機構
15を全てスペース的な制約の少ない支持体1の中空部
S内に取り付けるようにしているので、好ましい作動を
付与するために比較的大きな引っ張りコイルバネ14や
ダンパ機構15をも無理なく採用することができる。そ
して、かかるリンクメンバ13によってメモ台4を簡単
な構造で確実に支持し、引っ張りコイルバネ14によっ
てメモ台4を確実に収納位置Pに引き込み、ダンパ機構
15によって滑らかな作動を確保して、メモ台4を使用
するための望ましい機能を容易に付与することができ
る。
【0025】なお、各部の具体的な構成は、図示実施例
のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。その一例として、
図10に前記実施例と異なる形状のリンクメンバ113
を採用し、これに付随して引っ張りコイルバネ114及
びダンパ機構115の配置を変更したものを示す。以下
において、前記実施例と共通する部分には同一符号を付
し、説明を省略する。リンクメンバ113は、前記実施
例のリンクメンバ13の下端枢着点oから更に直角方向
に延出部113aを一体形成したブーメラン状のもので
あり、全体が枢着点oを支点として回動し、上端が補助
アーム12に枢結点sを介して枢結されている。そし
て、その延出部113aの中間部分と支持体3の下端近
傍部との間を引っ張りコイルバネ114によって連結す
るとともに、その延出部113aの延出端と支持体3の
上端近傍部との間にダンパ機構115を介在させてい
る。このような構成においても、リンクメンバ113に
よって補助アーム12の後端部12bの揺動動作を簡単
且つ確実に支持することができ、引っ張りコイルバネ1
14によってリンクメンバ113及び補助アーム12を
介してメモ台4を確実に収納位置Pに引き込むことがで
き、ダンパ機構115によってリンクメンバ113を介
し補助アーム12の急激な後退動作を抑止してメモ台4
の滑らかな挙動を確保することができる。特に、このよ
うに構成すると、引っ張りコイルバネ114とダンパ機
構115とを略平行に配置することができるため、メモ
台支持装置全体の前後方向への嵩張りを有効に低減する
ことができ、引っ張りコイルバネ114を複数本設ける
ことも容易になるため引っ張り力の設定に係る自由度も
向上させることができる。しかも、ダンパ機構115が
接続されているリンクメンバ113の延出部113aが
ダンパ機構115の作動方向へ大きく変位するため、衝
撃吸収効果も有効に高めることが可能となる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明のメモ台支持装置は、使用位置にあるメモ台
の荷重を有効に支持し得る位置に補助アームを配設する
とともに、この補助アームを、メモ台を支持体側に収納
する動作に関連づけてその支持位置から退避させること
としている。このため、メモ台に対する良好な支持状態
と、メモ台を使用しないときの好ましい撤去状態とを好
適に両立させて、メモ台やそれが適用される椅子等の強
度や使い勝手、見栄えなどを確実に向上させることが可
能となる。
【0027】また、メモ台支持アームの回動動作と補助
アームの揺動動作とを関連づけ、かつメモ台の使用位置
で両アームをメモ台を介して拘束するように構成してお
けば、メモ台を自在な撥ね上げ動作によって使用位置か
ら速やかに退避させることができ、緊急避難時の安全性
を有効に向上させることができる。以上に加えて、補助
アームの挙動を、案内機構、付勢機構及びダンパ機構に
よって制御するように構成すれば、好ましい作動を付与
するための設計をスペース的な制約の少ない支持体近傍
において無理なく実現することができる。そして、かか
る案内機構を特にリンクメンバで構成することによって
メモ台を簡単な構造で確実に支持することができ、付勢
機構によってメモ台を確実に収納位置に引き込むことが
でき、ダンパ機構によって滑らかな作動を確保すること
が可能となる。
【0028】さらに、支持体を前面側に開口する中空部
を有する構造とすることによって、メモ台不使用時のメ
モ台支持装置全体の格納状態を極めて良好なものにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した椅子を示す斜視
図。
【図2】同実施例の要部を示す斜視図。
【図3】図3に対応した分解斜視図。
【図4】同実施例の椅子の一部省略した側面図。
【図5】同正面図。
【図6】図4に対応した作用説明図。
【図7】図5に対応した作用説明図。
【図8】図4及び図6に対応した作用説明図。
【図9】図5及び図7に対応した作用説明図。
【図10】本発明の変形例を示す図4に対応した図。
【符号の説明】
1…メモ台支持装置 3…支持体 4…メモ台 11…メモ台支持アーム 11a…基端部 11d…先端部 12…補助アーム 12a…前端部 12b…後端部 13、113…案内機構(リンクメンバ) 14、114…弾性付勢機構(引っ張りコイルバネ) 15、115…ダンパ機構 m、n…水平軸 P…収納位置 Q…使用位置 w…蝶着軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠山 俊英 長野県上伊那郡宮田村137 タカノ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平9−206171(JP,A) 実開 昭63−183838(JP,U) 実開 平5−58455(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 7/68

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基端部を支持体に支持され先端部にメモ台
    を回動可能に蝶着して該メモ台を略水平な使用位置と支
    持体に沿った略鉛直な収納位置との間で移動可能に支持
    するメモ台支持アームと、このメモ台支持アームに連動
    して作動しメモ台の使用位置で支持体よりも前方に突出
    してメモ台の荷重を支持しメモ台の収納位置でその位置
    よりも支持体側に退避する補助アームとを具備してなる
    ことを特徴とするメモ台支持装置。
  2. 【請求項2】メモ台支持アームの基端部を支持体に水平
    軸を介して枢着するとともに、補助アームの前端部をメ
    モ台支持アームの前記水平軸から偏位した部位に水平軸
    を介して枢結し、かつその後端部を案内機構を介して支
    持体に遊動可能に支持しておき、メモ台の使用位置でメ
    モ台支持アームと補助アームの相対動作をメモ台を介し
    て拘束し、この使用位置からメモ台が蝶着軸回りに回動
    する動作に伴ってメモ台支持アームと補助アームの拘束
    を解除して両アームに支持体に向かう退避動作を惹起さ
    せるように構成してなることを特徴とする請求項1記載
    のメモ台支持装置。
  3. 【請求項3】補助アームが弾性付勢機構を介して支持体
    側に付勢されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のメモ台支持装置。
  4. 【請求項4】案内機構が、一端を水平軸を介して補助ア
    ームに枢結され他端を水平軸を介して支持体に枢着され
    たリンクメンバであることを特徴とする請求項2又は3
    記載のメモ台支持装置。
  5. 【請求項5】補助アームの退避動作を抑制する位置にダ
    ンパ機構を設けていることを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載のメモ台支持装置。
  6. 【請求項6】支持体が、メモ台を収納するための前面側
    に開口する中空部を有したものであり、メモ台の収納位
    置でこの中空部内にメモ台支持アーム及び補助アームを
    退避させるように構成していることを特徴とする請求項
    1、2、3、4又は5記載のメモ台支持装置。
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