JP3645972B2 - クオータガラス取付用治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体開口部にクオータガラスを取り付ける際に、該クオータガラスを前記車体開口部に位置決めするためのクオータガラス取付用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体後部に設けられるクオータガラスには、開閉不能な固定式のものと、開閉可能なポップアップ式のものとがある。ポップアップ式のクオータガラスは、前縁側がヒンジで車体に枢支され、後縁側がロック装置で車体に対して接近/離反するようになっており、クオータガラスはヒンジとロック装置とによって車体開口部に支持されている。
【0003】
従来、クオータガラスをヒンジ及びロック装置を介して車体開口部に装着するとき、作業者がクオータガラスを手で支持しながらボルトの締め付け作業を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かなりの重量があるクオータガラスを手で支持しながらボルトの締め付け作業を行うことは困難であり、作業者に大きな労力を強いるだけでなく、クオータガラスが車体開口部に対して位置ずれした状態で装着されてしまう可能性があった。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ポップアップ式のクオータガラスを車体開口部に容易且つ正確に装着するためのクオータガラス取付用治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明では、治具本体の位置決め支持面にクオータガラスの下部が当接するように吸着手段をクオータガラスに吸着させることにより、治具本体をクオータガラスに固定する。続いて治具本体を車体開口部の下縁に上方から嵌合させると、この治具本体に前記位置決め支持面を介して支持したクオータガラスが車体開口部に対して正しく位置決めされ、しかもクオータガラスの重量の一部が車体開口部に支持されるため、車体開口部にクオータガラスを容易且つ正確に取り付けることができる。
【0007】
請求項2に記載された発明では、治具本体が弾性材料で形成されているので、その治具本体を車体開口部に嵌合させる際に車体を傷付けることがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1は車両の右側面図、図2は図1の2部拡大図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は図3の4方向矢視図、図5は図2の5−5線拡大断面図、図6は図5に対応する作用説明図である。
【0010】
図1に示すように、リクリエーショナルビークルVの車体右側面後部にポップアップ式のクオータガラスGが装着される。車体左側面後部にも前記クオータガラスGと左右対称なクオータガラスGが設けられているが、両クオータガラスGの構造は実質的に同一であるため、以下車体右側のクオータガラスGについて説明を行う。
【0011】
図2に示すように、クオータガラスGは概略矩形状に形成されており、そのクオータガラスGが装着される車体開口部1は、前縁2、後縁3、上縁4及び下縁5を備えて概略矩形状に形成される。車体開口部1に装着されるクオータガラスGには、その前縁部に予め上下一対のヒンジ6,6が固定されており、またその後縁部に予めロック装置7が固定されている。クオータガラスGの装着は、2本のボルト8,8でヒンジ6,6を車体開口部1の前縁2に螺着するとともに、2本のボルト9,9でロック装置7を車体開口部1の後縁3に螺着することにより行われる。上記作業は、クオータガラス取付用治具Jを使用してクオータガラスを車体開口部1に位置決めした状態で行われる。
【0012】
次に、図2〜図4を参照しながらクオータガラス取付用治具Jの構造を説明する。
【0013】
クオータガラス取付用治具Jは、例えば軟質ナイロン等の弾性材で形成した治具本体11を備える。治具本体11が装着される車体開口部1の下縁5は、上端において一体に結合されたアウターパネル12及びインナーパネル13と、両パネル12,13の結合部に装着されてクオータガラスGの内面に当接するウエザーストリップ14と、インナーパネル13の内面を覆うガーニッシュ15とを備える。治具本体11の下面には、ガーニッシュ15及びウエザーストリップ14に上方から嵌合する逆U字状の溝部111 と、アウターパネル12の角部に当接する当接面112 とが形成されており、これら溝部111 及び当接面112 によって治具本体11は車体開口部1の下縁5に安定した一定姿勢で係止される。
【0014】
治具本体11の上部にはボルト16が2個のナット17,18により固定されており、このボルト16の先端にクオータガラスGの内表面に吸着可能な吸着手段としてのバキュームパッド19が設けられる。また治具本端11の外側下部には、クオータガラスGの下縁を下側から支持する第1位置決め支持面113 と、クオータガラスGの下部内表面を内側支持する第2位置決め支持面114 とが形成される。
【0015】
次に、図5に基づいてロック装置7の構造を説明する。
【0016】
ロック装置7は、クオータガラスGの後部に予めリベット20で固定された第1アーム21と、前記2本のボルト9,9で車体開口部1の後縁3に固定される第2アーム22と、第1アーム21にピン23で一端を枢支されたレバー24と、一端がレバー24の中間部にピン25で枢支されるとともに他端が第2アーム22にピン26で枢支されたリンク27とから構成される。車体開口部1の後縁3は、前端において一体に結合されたアウターパネル28及びインナーパネル29と、両パネル28,29の結合部に装着されてクオータガラスGの内表面に当接するウエザーストリップ30と、インナーパネル29の内面を覆うガーニッシュ31とを備える。前記2本のボルト9,9は、ガーニッシュ31に形成した開口311 を通してインナーパネル29に螺着される。
【0017】
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【0018】
先ず、前縁部に一対のヒンジ6,6を装着し、後縁部にロック装置7を装着したクオータガラスGを予め準備しておき、このクオータガラスGの後下部内表面の所定位置にクオータガラス取付用治具Jのバキュームパッド19を吸着させる。このとき、図3に示すようにクオータガラスGの下縁を治具本体11の第1位置決め面113 に当接させるとともに、内表面を治具本体11の第2位置決め面114 に当接させておく。
【0019】
続いて、作業者がクオータガラス取付用治具Jを装着したクオータガラスGを持ち上げて治具本体11を車体開口部1の下縁5に上方から嵌合させると、クオータガラスGの後部がクオータガラス取付用治具Jを介して車体開口部1に支持される。これにより、クオータガラスGが車体開口部1に対して位置決めされるとともに、クオータガラスGの後部の重量が車体開口部1に支持されるため、作業者はクオータガラスGの前部を軽く支持するだけで良くなって負担が軽減される。また治具本体11を弾性材で形成したので、それが当接する車体開口部1を傷付けることがない。
【0020】
この状態で、作業者は車体外側から2本のボルト8,8で一対のヒンジ6,6を車体開口部1の前縁2に締結し、更に車体内側から2本のボルト9,9でロック装置7を車体開口部1の後縁3に締結することにより、クオータガラスGの装着を完了する。このように、クオータガラス取付用治具Jを用いてクオータガラスGを位置決めした状態で車体開口部1に装着するので、その装着位置の精度を容易に確保することができる。
【0021】
クオータガラスGの装着が完了した図3の状態からクオータガラス取付用治具Jを取り外すべく、先ずバキュームカップ19を手で摘んで吸着を解除する。次にロック装置7を操作してクオータガラスGを図3の鎖線位置、つまり図5に示す開位置に移動させると、クオータガラスGと干渉することなく車体開口部1の下縁5からクオータガラス取付用治具Jを取り外すことができる。
【0022】
装着が完了したクオータガラスGは、図5に示す開位置と図6に示す閉位置との間を開閉可能であり、且つ前記閉位置においてロック装置7によりロック可能である。
【0023】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変更を行うことが可能である。
【0024】
例えば、治具本体11の材質は実施例のナイロンに限定されず、他の任意の材質の弾性部材を採用することができる。また治具本体11の全体を弾性部材で形成する代わりに、少なくとも車体開口部1の下縁5に当接する部分だけを弾性部材で形成しても良い。尚、クオータガラスGの形状は矩形に限定されず、種々の形状のものを含むものとする。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載された発明によれば、車体開口部の下縁に上方から嵌合する治具本体と、治具本体に設けられてクオータガラスを吸着する吸着手段と、治具本体に形成されて吸着手段に吸着されたクオータガラスの下部を支持する位置決め支持面とを備えているので、吸着手段にクオータガラスを吸着した治具本体を車体開口部に装着することにより、治具本体の位置決め支持面に支持したクオータガラスを車体開口部に対して正しく位置決めするとともに、該クオータガラスの重量の一部を車体開口部に支持させ、車体開口部にクオータガラスを容易且つ正確且に取り付けることができる。
【0026】
また請求項2に記載された発明によれば、治具本体を弾性材料で形成したので、その治具本体を車体開口部に嵌合させる際に車体を傷付けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の右側面図
【図2】図1の2部拡大図
【図3】図2の3−3線拡大断面図
【図4】図3の4方向矢視図
【図5】図2の5−5線拡大断面図
【図6】図5に対応する作用説明図
【符号の説明】
G クオータガラス
1 車体開口部
5 下縁
11 治具本体
113 第1位置決め支持面(位置決め支持面)
114 第2位置決め支持面(位置決め支持面)
19 バキュームパッド(吸着手段)
Claims (2)
- 車体開口部(1)にクオータガラス(G)を取り付ける際に、該クオータガラス(G)を前記車体開口部(1)に位置決めするためのクオータガラス取付用治具であって、
車体開口部(1)の下縁(5)に上方から嵌合する治具本体(11)と、
治具本体(11)に設けられてクオータガラス(G)を吸着する吸着手段(19)と、
治具本体(11)に形成されて吸着手段(19)に吸着されたクオータガラス(G)の下部を支持する位置決め支持面(113 ,114 )と、
を備えたことを特徴とするクオータガラス取付用治具。 - 前記治具本体(11)を弾性材料で形成したことを特徴とする、請求項1記載のクオータガラス取付用治具。
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