JP3641673B2 - 自動車用空気調和装置の空気調和ケース及びこれを用いた自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置の空気調和ケース及びこれを用いた自動車用空気調和装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用空気調和装置の空気調和ケース及びこれを用いた自動車用空気調和装置に関し、特に、内/外気2層分離空気流動構造を採用することにより、内/外気をそれぞれ単独で送風し、或いは分離乃至は混合して送風することができるとともに、暖房性能及び白霧(white fogging)防止性能に優れるうえ、自動車ガラス窓の除霜性能にも優れる自動車用空気調和装置の空気調和ケース及びこれを用いた自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来の自動車用空気調和装置は、エンジンの動力が伝達されて駆動される圧縮機によって圧縮された冷媒が凝縮機に流入され、冷却ファンの強制送風によって熱交換されて凝縮された後、レシーバードライヤ、膨張バルブ及び蒸発器を順次通過して更に圧縮機に流入される。この過程において、ブロアユニットの送風ファンによって送風される空気を、蒸発器の内部を流動する冷媒と熱交換して冷気状態で室内に吐き出すことにより、自動車室内を冷房する装置と、エンジンの冷却水がヒータコアを介してエンジンに回帰する過程において、送風ファンによって送風される空気を、ヒータコアの内部を流動する冷却水と熱交換して温気状態で室内に吐き出すことにより、自動車室内を暖房する暖房装置とを有している。
【0003】
図11は、一般的な従来の自動車用空気調和装置を示す。従来の空気調和装置は、空気調和ケース930の内部空気流路中に蒸発器910及びヒータコア920が設けられ、空気調和ケース930の入口端に送風機940が設けられている。送風機940は、空気調和ケース930に連結されるブロアケース942と、ブロアケース942に回転可能に設けられた送風ファン944と、前記送風ファン944を回転させるモータ946と、ブロアケース942の上部に設けられ、切換ドア950によって開度が調節される内気吸入口952及び外気吸入口954を備えた吸気ダクト948とからなる。
【0004】
したがって、モータ946の駆動による送風ファン944の回転によって発生する吸入力のために、内気吸入口952または外気吸入口954を介して空気がブロアケース942の内部に流入して空気調和ケース930の内部空気流路に送風されることにより、蒸発器910及び/又はヒータコア920を通過する空気が熱交換されて冷気または温気に切り換えられる。
【0005】
そして、空気調和ケース930の出口端には、熱交換された空気を自動車窓側に吐き出すことにより自動車窓を除霜するためのデフロストベント932、熱交換された空気を自動車室内空間に吐き出すことにより室内を冷暖房するためのフェースベント934、及び熱交換された空気を自動車フロア側に吐き出すことにより室内を冷暖房するためのフットベント936が順次設けられている。
【0006】
前記各ベント932、934、936は、所定の冷暖房モードに応じてそれぞれドア932d、934d、936dによってその開度が調節される。そして、ヒータコア920の前方には、ヒータコア920側の送風通路及びヒータコア920上部側の送風通路の開度を調節する温度調節ドア922が設けられている。
【0007】
従って、冷房モードの際、温度調節ドア922がヒータコア920側の送風通路を塞いでいる場合には、ヒータコア920上部側の送風通路が開放されるので、蒸発器910を通過した空気がヒータコア920を経由することなく開放されたベントを介して自動車室内に吐き出されることにより、自動車室内の冷房が行われる。
【0008】
一方、暖房モードの際、温度調節ドア922がヒータコア920上部側の送風通路を塞いでいる場合には、ヒータコア920側の送風通路が開放されるので、蒸発器910を通過した空気はヒータコア920を経由して開放されたベントを介して自動車室内に吐き出されることにより、自動車室内の暖房が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の空気調和装置では、開放された内気吸入口952または外気吸入口954を介して内気または外気が一つの空気流路に吸入されるか、或いは切換ドア950が中立位置に置かれる時には内/外気が一つの空気流路に混合、吸入される。従って、空気調和装置の作動時、外気のみを自動車室内に供給する場合には圧縮機の負荷が高くなって燃料損失が多く、内気のみを循環させる場合には自動車室内の空気が汚染して搭乗者の健康を害する。さらに、内/外気混合空気を供給する場合には、外気のみを供給する時より暖房性能は向上するが、外気の新鮮感を搭乗者に感じさせず、内気の湿度影響によって除霜性能が低下する。
【0010】
かかる問題点を解決するために、冷暖房モードに応じて内/外気を分離または混合して自動車室内に供給できるようにした空気調和装置が提案されている。
例えば、特開平10−109520号の空気調和装置は、内/外気を2層空気流動構造で流入することができ、2つのフットベント及びこれらの開度を調節するための2つのフットドアを備えている。しかし、この空気調和装置の場合は、内/外気2層空気流動時、ヒータコアの前方に設けられた温度調節ドアの空気混合区間で空気混合性が低下し、これにより前方フットベント側と後方フットベント側との温度差が大きいという問題点がある。このように空気混合性が低下すると、例えば内気モードから外気モードに切り換える時に流入する高温多湿な外気が低温低湿な蒸発器部位の空気と混合されながらベントらの吐出口側に白霧現象が誘発される。
【0011】
特開平10−181332号には、空気通路内の空気流れを制御する2つのドアが隣接して回転可能に設けられ、前記2つのドアの回転領域の一部は重なり合い、ドアの停止位置におけるシール面が形成された空気調和装置が開示されている。この他にも、特開平10−181331号、特開平10−181336号、特開平10−230734号など様々な空気調和装置が提案されている。
しかし、このような空気調和装置の場合には内/外気分離位置でドアと蒸発器間のギャップが大きく、位置のばらつきが生ずる場合、内/外気の相互混合が増加し、前述した問題点と同じ問題点が発生する。
【0012】
特に、従来の空気調和装置の場合、いずれも自動車室内のフロアの前方と後方に対する空気吐出を効率良く制御できないという問題点がある。
【0013】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、内/外気2層分離空気流動構造を採用することにより、効率的な冷暖房制御によって冷暖房性能の向上を図るとともに、白霧防止性能及び自動車ガラス窓に対する除霜性能に優れた自動車用空気調和装置の空気調和ケース及びこれを用いた自動車用空気調和装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、前後に蒸発器及びヒータコアが内蔵されているケース本体の内部空気流路中の、前記蒸発器の設置空間とヒータコアの設置空間との間が第1仕切壁によって上部空気流路及び下部空気流路に区画され、前記下部空気流路の出口端側に前方フットベントが設けられるとともに、上部空気流路の出口端側にドアによってそれぞれ開閉されるデフロストベント及びフェースベントが設けられ、前記ヒータコア設置空間の後方を上下に区画して上方に屈曲延長された案内壁によって、前記案内壁とヒータコア設置空間の上半部との間には上部空気流路と連通する前方空気流路が区画形成され、案内壁の後方には上部空気流路及び下部空気流路と連通する後方空気流路が区画形成され、前記後方空気流路と下部空気流路との境界部には前方フットベントの開度及び後方空気流路の開度を調節するフットドア兼用組合せドアが設けられ、前記ヒータコア設置空間の下半部前後方にはヒータコアと蒸発器との間に配置されて下部空気流路の開度を調節する第1温度調節ドア、ヒータコアの後端に配置されて下部空気流路と後方空気流路の連通流路の開度を調節する第2温度調節ドア、及びヒータコア設置空間の上半部前方にはヒータコアと蒸発器との間に配置されて上部空気流路の開度を調節する第3温度調節ドアがそれぞれ開閉旋回可能に設けられていることを特徴とする。
【0015】
また、前記後方空気流路及び下部空気流路に亘った領域を含むケース本体の後方壁面に後方フットベントが形成された後方ベントケースがさらに設けられ、前記ケース本体の後方壁面には後方空気流路と後方フットベントとを連通させる第1中継フットベントが設けられ、前記第1中継フットベントの開度は前記フットドア兼用組合せドアと連動する第1中継ドアによって調節されることを特徴とする。
【0016】
また、前記フットドア兼用組合せドアは、第1中継ドアとともにヒンジ結合され、第1中継ドアと連動することを特徴とする。
【0017】
また、前記第1中継ドアは、フットドア兼用組合せドアとは独立して構成され、フットドア兼用組合せドアと連動することを特徴とする。
【0018】
また、前記前方フットベントと後方フットベントとを連通させる第2中継フットベントがケース本体の後方壁面にさらに設けられ、前記第2中継フットベントの開度は第2中継ドアによって調節されることを特徴とする。
【0019】
また、前記ケース本体の内部空気流路中のヒータコア設置空間は、ケース本体の底面から所定間隔離隔した位置に配置されることにより、冷房モード時、ヒータコアの下方に対応する下部空気流路に常時冷たい空気が流動することを特徴とする。
【0020】
また、前記下部空気流路の後端部には、下部空気流路を流動する空気を前方フットベント又は後方空気流路に誘導し、フットドア兼用組合せドアが前方フットベントを全開し、或いは第2温度調節ドアがヒータコア設置空間側の送風通路を全開するように作動する時、前記フッドドア兼用組合せドア又は第2温度調節ドアの先端が接触して下部空気流路を遮断するバッフルがさらに設けられていることを特徴とする。
【0021】
また、前記ケース本体のうち蒸発器が設けられた空間の下方には蒸発器に宿る凝縮水を排出するための凝縮水排出口が設けられ、前記ケース本体のうち下部空気流路側底部にはヒータコアの下方に流れる凝縮水を前記凝縮水排出口へ誘導するバッフルが設けられていることを特徴とする。
【0022】
また、蒸発器及びヒータコアと、前記蒸発器及びヒータコアが前後に内蔵されているケース本体の内部空気流路中の、前記蒸発器の設置空間とヒータコアの設置空間との間が第1仕切壁によって上部空気流路及び下部空気流路に区画され、前記下部空気流路の出口端側に前方フットベントが設けられるとともに、上部空気流路の出口端側にドアによってそれぞれ開閉されるデフロストベント及びフェースベントが設けられ、前記ヒータコア設置空間の後方を上下に区画して上方に屈曲延長された案内壁によって、前記案内壁とヒータコアの設置空間との間には上部空気流路と連通する前方空気流路が区画形成され、案内壁の後方には上部空気流路及び下部空気流路と連通する後方空気流路が形成され、前記後方空気流路と下部空気流路との境界部には前方フットベントの開度及び後方空気流路の開度を調節するフットドア兼用組合せドアが設けられ、前記ヒータコア設置空間の下半部前後方にはヒータコアと蒸発器との間に配置されて下部空気流路の開度を調節する第1温度調節ドア、ヒータコアの後端に配置されて下部空気流路と後方空気流路の連通流路の開度を調節する第2温度調節ドア、及びヒータコア設置空間の上半部前方にはヒータコアと蒸発器との間に配置されて上部空気流路の開度を調節する第3温度調節ドアがそれぞれ開閉旋回可能に設けられてなる空気調和ケースと、前記空気調和ケースのケース本体入口に設けられ、上部空気流路及び下部空気流路に内/外気を単独で送風し、或いは分離乃至は混合して送風する送風機とを有することを特徴とする。
【0023】
また、前記送風機は、前記空気調和ケースの入口端に設けられ、第2仕切壁によって、上部空気流路に連通する上部スクロール部と下部空気流路に連通する下部スクロール部とに区画されるスクロールケースと、前記上/下部スクロール部に設けられた第1送風ファン及び第2送風ファンと、前記送風ファンを同時に回転させるためのモータと、外気吸入口または内気吸入口の開度を調節することにより、外気及び/又は内気を前記スクロールケースに吸入する吸気ダクトと、前記吸気ダクトの内部に吸入される空気を下部スクロール部側に案内するように前記吸気ダクトと空気調和ケースの入口端とを連結するエアガイドダクトとを備えたことを特徴とする。
【0024】
また、前記ヒータコアは、ケース本体の底面から所定の間隔離隔した位置に配置されることにより、冷房モード時、ヒータコアの下方に対応する下部空気流路に常時冷たい空気が流動することを特徴とする。
【0025】
また、前記下部空気流路の後端部には、下部空気流路を流動する空気を前方フットベントまたは後方空気流路へ誘導し、フットドア兼用組合せドアが前方フットベントを全開し、或いは第2温度調節ドアがヒータコア設置空間側の送風通路を全開するように作動するとき、前記フッドドア兼用組合せドアまたは第2温度調節ドアの先端が接触して下部空気流路を遮断するバッフルがさらに設けられていることを特徴とする。
【0026】
さらに、前記ケース本体のうち蒸発器の下方には蒸発器に宿る凝縮水を排出するための凝縮水排出口が設けられ、前記ケース本体のうち下部空気流路側底部にはヒータコアの下方に流れる凝縮水を前記凝縮水排出口に誘導するバッフルが設けられていることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る好ましい一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
本明細書及び特許請求の範囲に用いられた用語は、発明者が本発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想に符合する意味及び概念に基づくものである。
【0028】
図1に示すように、参照符号30は、本発明に係る空気調和ケースであって、そのケース本体30bの内部空気流路に蒸発器10及びヒータコア20が前後に設けられている。蒸発器10は、ケース本体30bの内部空気流路の入口端にその面積を全て占めるように設けられている。ヒータコア20は、ケース本体30bの内部空気流路中の、ケース本体30bの底面から所定の間隔離隔した位置、即ちほぼ中央部に配置されている。
そして、ケース本体30bの内部空気流路は、ほぼ中央に横方向に設けられた第1仕切壁32によって上部空気流路34及び下部空気流路36に区画されている。
【0029】
具体的には、第1仕切壁32は、蒸発器10の設置空間の後方からヒータコア20の設置空間まで設けられている。従って、空気調和ケース30にヒータコア20が設けられ、第1仕切壁32によって、ヒータコア20の上半部は上部空気流路34側に、ヒータコア20の下半部は下部空気流路36側に配置されている。
また、空気調和ケース30に蒸発器10が設けられ、第1仕切壁32によって、蒸発器10の上半部は上部空気流路34の入口に、蒸発器10の下半部は下部空気流路36の入口に配置されている。
【0030】
上述したように蒸発器10及びヒータコア20が設けられ、蒸発器10を経て上部空気流路34を流動する空気は、ヒータコア20の上半部を通過するとともに、ヒータコア20の上方に流動する。また、下部空気流路36を流動する空気は、ヒータコア20の下半部を通過するとともに、ヒータコア20の下方を通過する。
【0031】
そして、下部空気流路36の出口端(即ち、ケース本体30bの後方下端)側には、自動車室内のフロア前方側に空気を吐き出す前方フットベント38が設けられている。また、上部空気流路34の出口端(即ち、ケース本体30bの上端)側には、自動車のガラス窓側に空気を吐き出すデフロストベント40と、自動車室内の上半部に空気を吐き出すフェースベント42が順次設けられている。デフロストベント40は、デフロストドア40dの旋回角度によって開度が調節され、フェースベント42はフェースドア42dの旋回角度によって開度が調節される。そして、前方フットベント38の開閉構造については後述する。
【0032】
本発明によれば、第1仕切壁32の後端に対応して、ヒータコア20の設置空間の後方からデフロストベント40とフェースベント42との間の方向側へ案内壁44が屈曲延長されることにより、ヒータコア20の後方は上下に区画されるとともに、案内壁44とヒータコア20の設置空間との間には上部空気流路34と連通する前方空気流路46fが区画形成されている。案内壁44の後方には上部空気流路34と連通し且つ下部空気流路36と連通する後方空気流路46bが区画形成されている。
【0033】
また、下部空気流路36の後端部には、下部空気流路36内を流動する空気を前方フットベント38または後方空気流路46bへ誘導するためのバッフル48が設けられており、下部空気流路36と後方空気流路46bとの境界部には、前方フットベント38の開度及び後方空気流路46bの開度を調節するためのフットドア兼用組合せドア50が旋回可能に設けられている。
【0034】
即ち、フットドア兼用組合せドア50が旋回してその自由端がバッフル48の自由端に接触すると、前方フットベント38は閉鎖状態になり、下部空気流路36は前方フットベント38とは連通せずに後方空気流路46bと連通する。
一方、フットドア兼用組合せドア50が旋回してその自由端が案内壁44に接触すると、下部空気流路36は後方空気流路46bとは連通せず、前方フットベント38と連通する。
【0035】
一方、ヒータコア20が設けられる空間の下半部前後方には、ヒータコア20側の送風通路の開度を調節することにより、自動車室内に吐き出される空気の温度を調節するための第1温度調節ドア52及び第2温度調節ドア54が順次旋回可能に設けられている。
【0036】
従って、蒸発器10及びヒータコア20が設けられた状態で、第1温度調節ドア52及び第2温度調節ドア54がヒータコア20下半部側の送風通路を開放するように作動する場合、蒸発器20を経由して下部空気流路36を流動する空気の一部はヒータコア20を通過し、残部はヒータコア20を経由しないでヒータコア20の下方を通過する。このように流動する空気は、フットドア兼用組合せドア50の旋回角度に応じて後方空気流路46bまたは前方フットベント38側に流動する。
【0037】
この際、第2温度調節ドア54が全開作動してその先端がバッフル48に接触している場合には、下部空気流路36が遮断状態になるので、ヒータコア20を経由しないでヒータコア20の下方を通過する空気は後方空気流路46b及び前方フットベント38のどちらにも流動することができず、ヒータコア20の下半部を通過した空気のみがフットドア兼用組合せドア50の旋回角度に応じて後方空気流路46bまたは前方フットベント38側に流動する。
【0038】
また、第1温度調節ドア52及び第2温度調節ドア54がヒータコア20の下半部を遮断している場合には、下部空気流路36を流動する空気は全てヒータコア20を経由しないでヒータコア20の下部を通過し、フットドア兼用組合せドア50の旋回角度に応じて後方空気流路46bまたは前方フットベント38側に流動する。
【0039】
そして、ヒータコア20が設けられた空間の上半部前方には、ヒータコア20の上半部側の送風通路及びヒータコア20の上部側の送風通路の開度を調節することにより、自動車室内に吐き出される空気の温度を調節するための第3温度調節ドア56が旋回可能に設けられている。温度調節ドア52、54、56は相互に連動する。
【0040】
従って、蒸発器10及びヒータコア20が設けられた状態で、第3温度調節ドア56がヒータコア20の上半部を塞いでいる場合には、蒸発器10を経て上部空気流路34を流動する空気は、ヒータコア20の上半部を通過せず全てヒータコア20の上方を通過してデフロストベント40またはフェースベント42側に流動する。
【0041】
また、第3温度調節ドア56がヒータコア20上半部側の送風通路を開放するとともにヒータコア20の上部側の送風通路を閉鎖するように作動する場合には、上部空気流路34を流動する空気は、全てヒータコア20を経て案内壁44の前方、即ち前方空気流路46fに沿って案内され、デフロストベント40またはフェースベント42側に流動する。
【0042】
例えば、第1、第2、第3温度調節ドア52、54、56がヒータコア20側の送風通路を完全に遮断する冷房モード中、デフロストベント40及びフェースベント42のみが開放された場合において、下部空気流路36を流動する空気は、ヒータコア20を経由せずにヒータコア20の下方及び後方空気流路46bを介してデフロストベント40及びフェースベント42側へ流動し、前方フットベント38側には流動しない。また、上部空気流路34を流動する空気もヒータコア20を経由せずにヒータコア20の上部を経てデフロストベント40及びフェースベント42側に流動する。
【0043】
そして、第1温度調節ドア52、第2温度調節ドア54及び第3温度調節ドア56がヒータコア20側の送風通路を開放する暖房モードにおいて、例えばフットドア兼用組合せドア50の先端が案内壁44に接触して後方空気流路46bを塞いでいる場合、上部空気流路34内を流動する空気はヒータコア20を経て前方空気流路4fを流動する。そして、下部空気流路36内を流動する空気は、ヒータコア20を経て前方フットベント38側に流動し、後方空気流路46b側には流動しない。
【0044】
図1において、未説明符号66は、ケース本体30b内の蒸発器10の下方底部に設けられ、蒸発器10に宿る凝縮水を排出するための凝縮水排出口であり、参照符号68は、冷房モード時、ヒータコア20の下方に流れる凝縮水を凝縮水排出口66に誘導するため、ケース本体30b内の下部空気流路36の底部に形成されるバッフルを示す。
【0045】
一方、本発明に係る第1実施の形態による空気調和装置は、上述したように構成された空気調和ケース30に蒸発器10及びヒータコア20が内蔵され、図2の(a)に示すように、空気調和ケース30のケース本体30bの入口端に送風機80が更に設けられている。
【0046】
この送風機80のスクロールケース81は、第2仕切壁82によって、上部空気流路34に連通する上部スクロール部84及び下部空気流路36に連通する下部スクロール部86に区画されている。また、上部スクロール部84には上部送風ファン85が回転可能に設けられているとともに、下部スクロール部86には下部送風ファン87が回転可能に設けられており、上部送風ファン85及び下部送風ファン87は下部スクロール部86の下方に設けられたモータ88によって共に回転される。従って、上部送風ファン85によって送風される空気は上部空気流路34に送風され、下部送風ファン87によって送風される空気は下部空気流路36に送風される。
【0047】
そして、参照符号90は、内気または外気をスクロールケース81側に吸入するための吸気ダクトであって、上部に設けられた内気吸入口94、外気吸入口96及びこれらの開度を旋回角度によって調節する切換ドア92を有している。
【0048】
本発明によれば、内/外気を下部スクロール部86側に案内できるように、前記吸気ダクト90と空気調和ケース30の入口端に連結される吸気ダクト98とがさらに設けられている。
【0049】
また、切換ドア92が所定の位置に旋回した時、切換ドア92に接して上部スクロール部84と下部スクロール部86との連通を遮断することにより、上部スクロール部84には外気のみ流入し、下部スクロール部86には内気のみ流入するようにするため、上部スクロール部84の上部一側には内/外気区画手段99が更に設けられるのが好ましい。内/外気区画手段99は、一実施の形態による図2の(a)に示すように突出状にしてもよく、他の実施の形態による図2の(b)に示すように凹状にしてもよい。
【0050】
一方、図3は本発明に係る第2実施の形態による空気調和ケース30が適用された空気調和装置を示す。第2実施の形態による空気調和ケース30は、上部空気流路34側を流動する空気をデフロストベント40及び自動車室内のフロア後方側に吐き出すことにより、自動車の前ガラス及び後ガラスの除霜を効率よく行うことができる。即ち、前記後方空気流路46b及び下部空気流路36に亘った領域を含むケース本体30bの後方壁面に、自動車フロアの後方側へ空気を吐き出す後方フットベント60が設けられた後方ベントケース58をさらに設置している。
【0051】
後方フットベント60は、ケース本体30bの後方壁面に設けられた第1中継フットベント62によって後方空気流路46bと連通する。第1中継フットベント62の開度は、フットドア兼用組合せドア50と連動する第1中継ドア62dによって調節される。フットドア兼用組合せドア50は、第1中継ドア62dとともにヒンジ結合され、第1中継ドア62dと連動するように設けられることが好ましい。
【0052】
また、本発明に係る第3実施の形態によれば、図4に示すように、前方フットベント38と後方フットベント60とを互いに連通させるために、第2中継フットベント64がケース本体30bの後方壁面にさらに設けられている。この第2中継フットベント64の開度は、第2中継ドア64dによって調節される。
【0053】
図4に示すように、第3実施の形態による空気調和ケース30が適用された空気調和装置によれば、フットドア兼用組合せドア50が後方空気流路46bを塞ぐと、これと連動して第1中継ドア62dは第1中継フットベント62を開放するように動作する。
【0054】
例えば、暖房モード時、上部空気流路34を流動する空気は、デフロストベント40及び/又はフェースベント42側に流動するだけでなく、後方空気流路46b及び第1中継フットベント62を経由して後方フットベント60を介して自動車室内のフロア後方側に吐き出されるので、デフロストベント40を介して吐き出される一部の乾燥した外気によって自動車前ガラスの除霜が行われる。さらに、後方フットベント60を介して吐き出される一部の空気によって自動車後ガラスの除霜が同時に行われる。
【0055】
また、この場合には上部空気流路34に対する送風空気の通気抵抗が減少し、さらに上部空気流路34に吸入された外気のうち、デフロストベント40を介して自動車室内に吐き出された風量を除いた残りの外気が、後方フットベント60を介して自動車のフロア後方に吐き出されるため、風量損失が少ない。従って、自動車室内に吐き出される空気の全体風量が増大することにより、暖房性能を一層向上させることができるという利点がある。
【0056】
一方、図5は、本発明に係る第4実施の形態による空気調和ケース30が適用された自動車用空気調和装置を示す。第4実施の形態による空気調和ケース30においては、第1中継ドア62dが、フットモードまたはミックスモードの時、第1中継フットベント62を開放するようにフットドア兼用組合せドア50とは独立して構成され、フットドア兼用組合せドア50と連動するようになっている。これを除き、残りの構成は前述した実施の形態と全て同一なので、前述した実施の形態と同一部分に対しては同一符号を付けて示し、これらに対する詳細な説明は省略する。
【0057】
次に、前述したように構成された本発明に係る自動車用空気調和装置における様々な空気吸入モードについて説明する。
【0058】
外気モードでは、切換ドア92によって、内気吸入口94は閉鎖され、外気吸入口96は開放される。従って、外気吸入口96を介してのみ新鮮な外気がスクロールケース81に流入する。この外気は、上部スクロール部84だけでなく、吸気ダクト98を経て下部スクロール部86にも流入し、上部送風ファン85及び下部送風ファン87によって上部空気流路34及び下部空気流路36側に送風される。この外気は、冷房時には蒸発器10を通過して冷気に変わり、暖房時にはヒータコア20を通過して温気に変わり、最終的に空気吐出モードに応じて開放されたベントを介して自動車室内に吐き出されることにより、室内の冷暖房に用いられる。
【0059】
温度調節は、第1、第2、第3温度調節ドア52、54、56の操作による風量調節によって行われる。また、自動車室内に対する空気吐出モードは、各ドアの作動によるベントの開度によって適切に制御される。さらに、自動車の前ガラス及び後ガラスの霜付はデフロストドア40d、フットドア兼用組合せドア50及び第1中継ドア62dの作動によって除去される。これらの作動については後術する。
【0060】
内気モードでは、切換ドア92によって、外気吸入口96は閉鎖され内気吸入口94は開放される。従って、内気吸入口94を介して内気のみスクロールケース81に流入し、残りの作用は外気流入モードと同じである。
【0061】
一方、内/外気分離モードでは、切換ドア92の自由端が内/外気区画手段99まで旋回することにより、外気吸入口96及び内気吸入口94が全開されるが、外気吸入口96は上部スクロール部84側にのみ連通し、且つ内気吸入口94は下部スクロール部86側にのみ連通する状態となる。従って、上部空気流路34には外気のみ送風され、下部空気流路36には内気のみ送風される。この内/外気分離モードにおいて、ケース本体30bにおける空気流動経路と自動車室内に吐き出される過程は、前記外気分離モード及び内気分離モードと同一であるが、内/外気がバイレベル状態で自動車室内に吐き出されるため、自動車室内を快適にすることができる。
【0062】
さらに詳述すると、例えばフットドア兼用組合せドア50が案内壁44に接するように旋回した場合、上部空気流路34を流動する外気及び下部空気流路36を流動する内気は互いに混合されないため、内/外気がバイレベル状態で自動車室内に吐き出される。
【0063】
内/外気複合モードでは、切換ドア92が外気吸入口96と内/外気区画手段99間の位置に旋回することにより、上述した内/外気分離モードの場合のように、外気吸入口96及び内気吸入口94が全開される。しかし、この内/外気複合モードでは、切換ドア92の開放角度によって、内気吸入口94を介して流入される内気は、下部スクロール部86側だけでなく上部スクロール部84側にも容易に流動する。外気吸入口96を介して流入する外気は、下部スクロール部86側には流動し難い。
【0064】
従って、上部スクロール部84には外気及び内気が混合されて流入し、下部スクロール部86には殆ど内気のみ流入されるので、上部送風ファン85によって上部空気流路34へ送風される空気は内/外気混合空気であり、下部送風ファン87によって下部空気流路36へ送風される空気は内気である。このように送風される空気は、蒸発器10及び/又はヒータコア20を通過する過程で熱交換され、冷気または温気に変わり、最終的に各ベントを介して自動車室内に吐き出されることにより、室内の冷暖房に用いられる。この内/外気複合モードは、冷房の際に内気モードで持続的に作動すれば室内空気が汚染されるので、新鮮な空気を流入するために間歇的に新鮮な外気導入が必要な場合に有用である。
【0065】
従来の空気調和装置では、内気を外気モードに切り換える時、高温多湿な外気が流入されると、この外気が蒸発器10部位の低温低湿な空気と混合されてベント等の吐出口側に白霧現象が発生する。これに対し、本発明では、外気と内気が吸気ダクト98の内部で予め混合されることにより、高温多湿な外気と低温低湿な内気との混合によって外気と内気との温度及び湿度差が減少する。従って、この状態で混合空気が蒸発器10側に送風され、白霧現象の発生が防止される。
【0066】
次に、上述した各空気吸入モードの設定状態で各空気吸入モードに応じて送風される空気を自動車室内に吐き出すモードについて説明する。
【0067】
まず、冷房フェースベントモードの場合、図6に示すように、第1温度調節ドア52、第2温度調節ドア54及び第3温度調節ドア56は、ヒータコア20側の送風通路を塞ぐように作動する。また、デフロストドア40dは、デフロストベント40を塞ぐように作動し、フェースドア42dはフェースベント42を開放するように作動する。そして、フットドア兼用組合せドア50は、その自由端がバッフル48の自由端に接触することにより前方フットベント38を塞ぐように作動し、これと連動して第1中継ドア62dは第1中継フットベント62を塞ぐように作動することにより、下部空気流路36は、後方空気流路46bとは連通するが、前方フットベント38及び後方フットベント60とは連通しない。
【0068】
従って、下部空気流路36は、後方空気流路46bと連通する。このモードでは、上部空気流路34を流動する空気及び下部空気流路36を流動する空気は、全てフェースベント42側へ流動して自動車室内に吐き出される。この場合、空気吸入モードは、内気モードであることが好ましい。
【0069】
本発明では、ヒータコア20がケース本体30bの底面から所定の間隔離隔した位置に配置されており、冷房モード時にはヒータコア20の下方に対応する下部空気流路36に常時冷たい空気が流動するので、冷房性能を高めることができるという利点がある。
【0070】
冷房バイレベルモードの場合には、図7に示すように、第1温度調節ドア52、第2温度調節ドア54及び第3温度調節ドア56は、いずれもヒータコア20側の送風通路を開放するように作動し、これらの旋回位置は中立位置である。また、フットドア兼用組合せドア50は、その自由端が案内壁44とバッフル48との間(即ち、中立位置)に置かれるように作動することにより、下部空気流路36は、前方フットベント38及び後方空気流路46bと全て連通する。
【0071】
また、第1中継ドア62dは、第1中継フットベント62を開放するように作動し、図7には示してないが、図4のように第2中継ドア64dがある場合、第2中継ドア64dは第2中継フットベント64を開放するように作動する。また、デフロストドア40dはデフロストベント40を閉鎖するように作動し、フェースドア42dはフェースベント42を開放するように作動する。
【0072】
従って、下部空気流路36を流動する空気は、ヒータコア20の下半部のみならず、ヒータコア20の下方を通過するので、ヒータコア20の後方で合流して前方フットベント38及び後方フットベント60を介して自動車室内のフロア前/後方側に吐き出される。また、ヒータコア20の下半部を通過した空気の一部は、後方空気流路46bに流動してフェースベント42側に流動し、その一部が第1中継フットベント62を経て後方フットベント60を通過して自動車室内のフロア後方側に吐き出される。空気の吐出量は、全体に対し、前方フットベント38側が25%、後方フットベント60側が15%程度であることが好ましい。
【0073】
一方、上部空気流路34を流動する空気の一部はヒータコア20上半部側の送風通路を経て案内壁44の前方に沿ってフェースベント42側に流動し、残部はヒータコア20の上方を経てフェースベント42側に流動して互いに混合される。この空気は、前述したようにヒータコア20の下半部及び後方空気流路46bを経てフェースベント42側に流動する空気とも混合され、フェースベント42を介して自動車室内の上半部に吐き出される。このモードにおいて、フェースベント42を通過した空気吐出量は、全体に対し、約60%であることが好ましい。また、このバイレベルモード時の空気吸入モードは、内気モードまたは外気モードであることが好ましい。
【0074】
暖房フット及びデフロストモードの場合には、図8に示すように、第1温度調節ドア52及び第2温度調節ドア54は、ヒータコア20下半部側の送風通路を開放するとともに、ヒータコア20下部側の送風通路を閉鎖するように作動する。従って、下部空気流路36を流動する空気は全てヒータコア20を経由する。また、フットドア兼用組合せドア50は、その自由端が案内壁44に接触することにより、下部空気流路36と後方空気流路46bとが連通しないようにするとともに、前方フットベント38を開放するように作動する。
【0075】
また、第1中継ドア62dは、第1中継フットベント62を開放するように作動する。図8には示していないが、図4のように第2中継ドア64dがある場合、第2中継ドア64dは第2中継フットベント64を開放するように作動する。従って、ヒータコア20の下半部を通過した温気は、前方フットベント38及び後方フットベント60を介して自動車室内に吐き出される。
【0076】
一方、第3温度調節ドア56は、ヒータコア20上部側の送風通路を閉鎖するとともに、ヒータコア20上半部側の送風通路を開放するように作動する。また、デフロストドア40dはデフロストベント40を開放するように作動し、フェースドア42dはフェースベント42を閉鎖するように作動する。従って、上部空気流路34を流動する空気は全てヒータコア20を経てデフロストベント4側に流動する。このデフロストベント40側に流動する空気の一部はデフロストベント40を介して自動車ガラス窓側に吐き出され、残部は後方空気流路46に迂回して第1中継フットベント62を経て後方フットベント60を介して自動車室内のフロア後方側に吐き出される。
【0077】
このモードにおいて、第2中継フットベント64が開放された場合、自動車室内に吐出される空気量のうちデフロストベント40を通過した空気吐出量は全体に対して25%程度、前方フットベント38を通過した空気吐出量は45%程度、後方フットベント60を通過した空気吐出量は30%程度であることが好ましい。この時の空気吸入モードは内/外気分離モード(または外気モード)であり、上部空気流路34には外気が流動するとともに、下部空気流路36には内気(または外気)が流動する。従って、デフロストベント40に吐き出される空気は外気、前方フットベント38に吐き出される空気は内気(または外気)、後方フットベント60に吐き出される空気は、第2中継フットベント64が開放された場合には内/外気混合空気、第2中継フットベント64が閉鎖された場合には外気である。
【0078】
暖房ミックスモードの場合には、図9に示すよに、ドアが暖房フット及びデフロストモードの場合と同様に作動する。但し、このモードにおいて、暖房フット及びデフロストモードの時に比べてデフロストベント40の開度が大きく、図9に示していないが、図4に示す第2中継フットベント64が開放された場合、自動車室内に吐き出される空気量のうちデフロストベント40を通過した空気吐出量は全体に対して45%程度、前方フットベント38を通過した空気吐出量は20%程度、後方フットベント60を通過した空気吐出量は35%程度であることが好ましい。
【0079】
この時の空気吸入モードは内/外気分離モードであって、上部空気流路34には外気が流動するとともに、下部空気流路36には内気が流動する。従って、デフロストベント40に吐き出される空気は外気、前方フットベント38に吐き出される空気は内気、後方フットベント60に吐き出される空気は内/外気混合空気である。また、このモードにおいて、図4に示す第2中継フットベント64が閉鎖された場合には、後方フットベント60に吐き出される空気は外気である。
【0080】
暖房デフロストモードの場合には、図10に示すように、第1温度調節ドア52及び第2温度調節ドア54は、ヒータコア20下半部側の送風通路を開放するとともに下部空気流路36を閉鎖するように作動する。また、フットドア兼用組合せドア50は、その自由端がバッフル48に接触することにより、前方フットベント38を閉鎖するとともに後方空気流路46bを開放するように作動する。第1中継ドア62dは、第1中継フットベント62を閉鎖するように作動する。また、第3温度調節ドア56は、ヒータコア20上半部側の送風通路を開放するとともに、ヒータコア20上部側の送風通路を閉鎖するように作動する。また、デフロストドア40dは、デフロストベント40を開放するように作動し、フェースドア42dは、フェースベント42を閉鎖するように作動する。
【0081】
従って、下部空気流路36を流動する空気は、全てヒータコア20の下半部を経由して後方空気流路46bを介してデフロストベント40側に流動し、上部空気流路34を流動する空気は、全てヒータコア20の上半部を経て案内壁111144の前方に沿ってデフロストベント40側に流動し、デフロストベント40を介して自動車室内に吐き出される。このモードにおける空気吸入モードは、外気モードであることが好ましい。
【0082】
各空気吸入モードに対して空気を室内に吐き出すモード、即ち冷暖房モードをまとめると、次の表1の通りに表わされる。
【表1】
Figure 0003641673
【0083】
【発明の効果】
本発明では、後方ベントケース58によってフロア側に吐き出される空気が前/後方に効率良く制御され、デフロストベント40を介して吐き出される空気によって自動車前ガラスの除霜が行われると同時に、後方フットベント60を介して吐き出される空気によって自動車後ガラスの除霜が行われるので、除霜効果を向上させることができる。また、この場合、上部空気流路34に対する送風空気の一部が後方空気流路46bを経て後方フットベント60を介して吐き出されることにより、上部空気流路34に対する通気抵抗が減少するとともに風量が増大するため、暖房性能を向上させることができる。
【0084】
なお、内気を外気モードに切り換える時、外気と内気が吸気ダクト98の内部で予め混合されるのでエアミックス性が向上する。このため高温多湿な外気と低温低湿な内気との混合によって外気と内気との温度及び湿度差が減少した状態で蒸発器10側に空気が送風されるので、白霧現象の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態による空気調和ケースが適用された自動車用空気調和装置を示す断面図である。
【図2】(a)は、本発明に係る自動車用空気調和装置を構成する一実施の形態による送風機の断面図である。
(b)は、本発明に係る自動車用空気調和装置を構成する他の実施の形態による送風機の断面図である。
【図3】本発明に係る第2実施の形態による空気調和ケースが適用された自動車用空気調和装置を示す断面図である。
【図4】本発明に係る第3実施の形態による空気調和ケースが適用された自動車用空気調和装置を示す断面図である。
【図5】本発明に係る第4実施の形態による空気調和ケースが適用された自動車用空気調和装置を示す断面図である。
【図6】図3の空気調和装置において冷房フェースベントモード時の空気流動を示す断面図である。
【図7】図3の空気調和装置において冷房バイレベル(bi−level)モード時の空気流動を示す断面図である。
【図8】図3の空気調和装置において暖房フット及びデフロストモード時の空気流動を示す断面図である。
【図9】図3の空気調和装置において暖房ミックスモード時の空気流動を示す断面図である。
【図10】図3の空気調和装置において暖房デフロストモード時の空気流動を示す断面図である。
【図11】従来の空気調和装置の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 蒸発器
20 ヒータコア
30 空気調和ケース
30b ケース本体
32 第1仕切壁
34 上部空気流路
36 下部空気流路
38 前方フット(foot)ベント
40 デフロストベント
42 フェース(face)ベント
44 案内壁
46f 前方空気流路
46b 後方空気流路
48、68 バッフル
50 フットドア兼用組合せドア(combination door)
52、54、56 第1、第2、第3温度調節ドア
58 後方ベントケース
60 後方フットベント
62 第1中継フットベント
64 第2中継フットベント
66 凝縮水排出口
80 送風機
81 スクロールケース
82 第2仕切壁
84、86 上部、下部スクロール部
85、87 第1、第2送風ファン
90 吸気ダクト(air intake duct)
92 切換ドア
94 内気吸入口
96 外気吸入口
98 エアガイドダクト(air guide duct)
99 内/外気区画手段

Claims (13)

  1. 前後に蒸発器及びヒータコアが内蔵されているケース本体の内部空気流路中の、前記蒸発器の設置空間とヒータコアの設置空間との間が第1仕切壁によって上部空気流路及び下部空気流路に区画され、
    前記下部空気流路の出口端側に前方フットベントが設けられるとともに、上部空気流路の出口端側にドアによってそれぞれ開閉されるデフロストベント及びフェースベントが設けられ、
    前記ヒータコア設置空間の後方を上下に区画して上方に屈曲延長された案内壁によって、前記案内壁とヒータコア設置空間の上半部との間には上部空気流路と連通する前方空気流路が区画形成され、案内壁の後方には上部空気流路及び下部空気流路と連通する後方空気流路が区画形成され、
    前記後方空気流路と下部空気流路との境界部には、前方フットベントの開度及び後方空気流路の開度を調節するフットドア兼用組合せドアが設けられ、
    前記ヒータコア設置空間の下半部前後方には、ヒータコアと蒸発器との間に配置されて下部空気流路の開度を調節する第1温度調節ドア、ヒータコアの後端に配置されて下部空気流路と後方空気流路の連通流路の開度を調節する第2温度調節ドア、及びヒータコア設置空間の上半部前方には、ヒータコアと蒸発器との間に配置されて上部空気流路の開度を調節する第3温度調節ドアがそれぞれ開閉旋回可能に設けられていることを特徴とする自動車用空気調和装置の空気調和ケース。
  2. 前記後方空気流路及び下部空気流路に亘った領域を含むケース本体の後方壁面に後方フットベントが形成された後方ベントケースがさらに設けられ、
    前記ケース本体の後方壁面には、後方空気流路と後方フットベントとを連通させる第1中継フットベントが設けられ、
    前記第1中継フットベントの開度は、前記フットドア兼用組合せドアと連動する第1中継ドアによって調節されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用空気調和装置の空気調和ケース。
  3. 前記フットドア兼用組合せドアは、第1中継ドアとともにヒンジ結合され、第1中継ドアと連動することを特徴とする請求項2に記載の自動車用空気調和装置の空気調和ケース。
  4. 前記第1中継ドアは、フットドア兼用組合せドアとは独立して構成され、フットドア兼用組合せドアと連動することを特徴とする請求項2に記載の自動車用空気調和装置の空気調和ケース。
  5. 前記前方フットベントと後方フットベントとを連通させる第2中継フットベントが、ケース本体の後方壁面にさらに設けられ、
    前記第2中継フットベントの開度は、第2中継ドアによって調節されることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の自動車用空気調和装置の空気調和ケース。
  6. 前記ケース本体の内部空気流路中のヒータコア設置空間は、ケース本体の底面から所定間隔離隔した位置に配置されることにより、冷房モード時、ヒータコアの下方に対応する下部空気流路に常時冷たい空気が流動することを特徴とする請求項1に記載の自動車用空気調和装置の空気調和ケース。
  7. 前記下部空気流路の後端部には、下部空気流路を流動する空気を前方フットベント又は後方空気流路に誘導し、フットドア兼用組合せドアが前方フットベントを全開し、或いは第2温度調節ドアがヒータコア設置空間側の送風通路を全開するように作動する時、前記フッドドア兼用組合せドア又は第2温度調節ドアの先端が接触して下部空気流路を遮断するバッフルがさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用空気調和装置の空気調和ケース。
  8. 前記ケース本体のうち蒸発器が設けられた空間の下方には、蒸発器に宿る凝縮水を排出するための凝縮水排出口が設けられ、
    前記ケース本体のうち下部空気流路側底部には、ヒータコアの下方に流れる凝縮水を前記凝縮水排出口へ誘導するバッフルが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用空気調和装置の空気調和ケース。
  9. 蒸発器及びヒータコアと、
    前記蒸発器及びヒータコアが前後に内蔵されているケース本体の内部空気流路中の、前記蒸発器の設置空間とヒータコアの設置空間との間が第1仕切壁によって上部空気流路及び下部空気流路に区画され、前記下部空気流路の出口端側に前方フットベントが設けられるとともに、上部空気流路の出口端側にドアによってそれぞれ開閉されるデフロストベント及びフェースベントが設けられ、前記ヒータコア設置空間の後方を上下に区画して上方に屈曲延長された案内壁によって、前記案内壁とヒータコアの設置空間との間には上部空気流路と連通する前方空気流路が区画形成され、案内壁の後方には上部空気流路及び下部空気流路と連通する後方空気流路が形成され、前記後方空気流路と下部空気流路との境界部には前方フットベントの開度及び後方空気流路の開度を調節するフットドア兼用組合せドアが設けられ、前記ヒータコア設置空間の下半部前後方にはヒータコアと蒸発器との間に配置されて下部空気流路の開度を調節する第1温度調節ドア、ヒータコアの後端に配置されて下部空気流路と後方空気流路の連通流路の開度を調節する第2温度調節ドア、及びヒータコア設置空間の上半部前方にはヒータコアと蒸発器との間に配置されて上部空気流路の開度を調節する第3温度調節ドアがそれぞれ開閉旋回可能に設けられてなる空気調和ケースと、
    前記空気調和ケースのケース本体入口に設けられ、上部空気流路及び下部空気流路に内/外気を単独で送風し、或いは分離乃至は混合して送風する送風機とを有することを特徴とする自動車用空気調和装置。
  10. 前記送風機は、
    前記空気調和ケースの入口端に設けられ、第2仕切壁によって、上部空気流路に連通する上部スクロール部と下部空気流路に連通する下部スクロール部とに区画されるスクロールケースと、
    前記上/下部スクロール部に設けられた第1送風ファン及び第2送風ファンと、
    前記送風ファンを同時に回転させるためのモータと、
    外気吸入口または内気吸入口の開度を調節することにより、外気及び/又は内気を前記スクロールケースに吸入する吸気ダクトと、
    前記吸気ダクトの内部に吸入される空気を下部スクロール部側に案内するように前記吸気ダクトと空気調和ケースの入口端とを連結するエアガイドダクトとを備えたことを特徴とする請求項9に記載の自動車用空気調和装置。
  11. 前記ヒータコアは、ケース本体の底面から所定の間隔離隔した位置に配置されることにより、冷房モード時、ヒータコアの下方に対応する下部空気流路に常時冷たい空気が流動することを特徴とする請求項9に記載の自動車用空気調和装置。
  12. 前記下部空気流路の後端部には、下部空気流路を流動する空気を前方フットベントまたは後方空気流路へ誘導し、フットドア兼用組合せドアが前方フットベントを全開し、或いは第2温度調節ドアがヒータコア設置空間側の送風通路を全開するように作動するとき、前記フッドドア兼用組合せドアまたは第2温度調節ドアの先端が接触して下部空気流路を遮断するバッフルがさらに設けられていることを特徴とする請求項9に記載の自動車用空気調和装置。
  13. 前記ケース本体のうち蒸発器の下方には、蒸発器に宿る凝縮水を排出するための凝縮水排出口が設けられ、
    前記ケース本体のうち下部空気流路側底部には、ヒータコアの下方に流れる凝縮水を前記凝縮水排出口に誘導するバッフルが設けられていることを特徴とする請求項9に記載の自動車用空気調和装置。
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