JP3815319B2 - 車載用空調装置 - Google Patents
車載用空調装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3815319B2 JP3815319B2 JP2001383364A JP2001383364A JP3815319B2 JP 3815319 B2 JP3815319 B2 JP 3815319B2 JP 2001383364 A JP2001383364 A JP 2001383364A JP 2001383364 A JP2001383364 A JP 2001383364A JP 3815319 B2 JP3815319 B2 JP 3815319B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- drain pan
- drain
- case
- door
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械、農機、産業機械等の車両のキャビン内天井部等に搭載される天地方向に薄型の車載用空調装置に関し、特に、ドレインパン角部にドアの軸部とドレインポートの排水孔とが配置される場合の排水性向上を図るための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車載用空調装置として、本出願人が先に出願した特開平9−249020号公報に記載されたものがある。
【0003】
この従来装置では、車室天井部に空調ユニット14を設置する車載用空調装置において、車両前面の窓ガラス11の内側面に沿って下方に空気を吹き出すフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cを有する吹出ダクト16を、車室天井部の最前部に配置し、この吹出ダクト16に、車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス吹出口28a〜28dを有するフェイス吹出ダクト27を連結し、吹出ダクト16に隣接して、車室後方側に空調ユニット14を配置し、吹出ダクト16内に、空調ユニット14の暖房用熱交換器18のバイパス通路24の開度を調整する温度調整用エアミックスドア25と、フェイス吹出ダクト27への空気流れを断続する吹出モード切替用ドア26とを回動可能に設け、空調ユニット14の小型化を図っている。
【0004】
また本発明者らは、上記公報に記載された構造に対し、吹出ダクト16内にあった温度調整用エアミックスドア25をバイパス通路24(ドレインパン30)内に設けることにより、吹出ダクト16内での通風抵抗を下げて冷房時の風量を多くすると共に、上記ドア配置とすることでドア25が風圧を受けて閉じる方向となり、ドア25を閉じた時のシール性を上げる改良を行っている。尚、文中の符号は後述する本発明の実施形態と対応するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本装置のように天地方向に薄型の車載用空調装置ではドレインパンが浅くなるため、車両が前後左右いずれの方向でも傾斜した時に排水できるように、ドレインパンの四隅にドレインポートを設けている。しかし、上記のようにドレインパン内にドアを配置した場合、ドレインパン角部にドアの軸部とドレインポートの排水孔とが配置される場合がある。
【0006】
図4は、このような場合において、発明者らが改良の試作段階で行ったドア軸受穴25cとドレインポート排水孔31aとの位置関係を示す断面図であり、後述する本発明を表す図3(b)に対応するものである。図4(a)ではドア軸受穴25cとドレインポート排水孔31aとをケース15で形成されたドレインパン30の底面に横並びとした構造である。
【0007】
しかし、このような構造では、車両が風下側へ傾斜した場合、図4(b)に示すように排水孔31aとドレインパン堰30aとの間に凝縮水が溜まってしまい、風に乗って吹出通路側へ水が飛び、水漏れが発生するという問題がある。また、ドア軸受穴25cに水が侵入して凍結ロックを引き起こす可能性も出てくる。本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、ドレインパン角部にドアの軸部とドレインポートの排水孔とが配置される場合において、排水性を向上する構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では以下の技術的手段を採用する。
【0009】
請求項1記載の発明では、車室内に配置され、天地方向に薄型の空調用ケース(15)と、そのケース(15)内に配置され、送風される空気を冷却する冷房用熱交換器(17)と、その冷房用熱交換器(17)下側から空気下流側にかけてのケース(15)下側内面で構成され、冷房用熱交換器(17)で発生する凝縮水を受けて集めるドレインパン(30)と、そのドレインパン(30)の空気下流側立壁であるドレインパン堰(30a)とケース(15)の側壁とで構成されるドレインパン角部に設けられ、ドレインパン(30)に溜まった凝縮水をケース(15)外に排出するドレインポート(31)と、同じくドレインパン角部に天地方向に回動軸(25a)を持ち、ドレインパン堰(30a)を吹出開口部(25b)の外枠の一部としてその吹出開口部(25b)を開閉するドア(25)を備えた車載用空調装置において、ドレインパン角部の回動軸(25a)の軸受穴(25c)の下側に、ドレインパン堰(30a)の内側面とドレインパン(30)の底面に接するようにドレインポート(31)の排水孔(31a)を設けたことを特徴とする。
【0010】
これにより、車両が風下側へ傾斜した場合にも凝縮水を溜めることなく、良好に排出することができる。また、軸受穴(25c)がドレインパン(30)に対して高い位置となり水が侵入し難くなるため、凍結ロックの心配もなくなる。因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を小型特殊車両(例えば、農業用トラクター)に適用した例を示すもので、(a)はその平面配置図、(b)は側面配置図である。図2は本発明装置の空調ユニット14の構造を示す平面断面図である。
【0012】
10は車両の天井部外板、11は車両前面の窓ガラス、12は車両後面の窓ガラス、13は車両の天井部内板、14は空調ユニット、15はこのユニット14のケースで、本例では樹脂にて後述する吹出ダクト16部分と一体成形されている。
【0013】
このケース15は、図示を省略しているが、上ケースと下ケースとに2分割され、その内部にエバポレータ(冷房用熱交換器)17、ヒータコア(暖房用熱交換器)18等の機器を内蔵した後、上ケースと下ケースを適宜の締結手段にて一体に結合するようになっている。エバポレータ17は、図示しない車両エンジンにて駆動される圧縮機をもつ冷凍サイクルに設けられ、送風空気を冷媒の蒸発潜熱により冷却する。また、ヒータコア18は車両エンジンの冷却水(温水)を熱源として送風空気を加熱する。
【0014】
エバポレータ17の下側から空気下流側にかけては、ケース15の下側内面でエバポレータ17で発生する凝縮水を受けて集めるドレインパン30が形成されている。そのドレインパン30の空気下流側立壁であるドレインパン堰30aとケース15の側壁とで構成されるドレインパン角部には、ドレインパン30に溜まった凝縮水をケース15外に排出するドレインポート31が設けられている。
【0015】
尚、本装置のように天地方向に薄型の車載用空調装置ではドレインパン30が浅くなるため、車両が前後左右いずれの方向でも傾斜した時に排水できるように、ドレインパン30の四隅にドレインポート31を設けている。
【0016】
車両の天井部において、吹出ダクト16部分は最前部に配置され、空調ユニット14はこの吹出ダクト16の後方側に隣接して配置されている。そして、送風機19は空調ユニット14の車両左右方向の側方、本例では右側の側方に配置されている。
【0017】
この送風機19は周知の遠心式多翼ファン19aをスクロールケーシング19b内に収納した構成であり、このスクロールケーシング19bの吹出口部を、空調ユニット14においてエバポレータ17の空気上流側(車両後方側)に連結して、ファン19aの送風空気がエバポレータ17の空気上流側に流入するようになっている。
【0018】
また、車両の天井部外板10と天井部内板13との間の空間を利用して、空調ユニット14の空気吸入流路20(図1(b)参照)が形成されており、スクロールケーシング19bの空気吸入口(図示せず)は上面側に配置されて、空気吸入流路20に連通している。
【0019】
この空気吸入流路20は、天井部外板10の内側に全面的に形成されるものであって、その最も後方側の部位に、外気を導入する外気導入口21及び内気を導入する内気導入口22が配置されている。この内外気の両導入口21、22は内外気切替ドア23により、空気吸入流路20に対して連通、遮断される。また、内外気の両導入口21、22には、それぞれ空気中の塵埃等を除去するフィルタ部材(図示せず)が設けられている。
【0020】
前記したヒータコア18に温水を循環させる温水回路には、ヒータコア18への温水量を調整する温水弁32が設けられている。次に、図1・図2に基づいて、車室内への吹出空気温度の制御機構及び吹出モード切替機構を説明する。図2は本発明装置の空調ユニット14の構造を示す平面断面図である。
【0021】
ヒータコア18は空調ユニット14のケース15内において、エバポレータ17の空気下流側の中央部位に配置され、ヒータコア18の左右両側には冷風のバイパス通路24が形成してある。そして、ヒータコア18の空気下流側の面は、直接、吹出ダクト16に面して、吹出ダクト16に連通している。
【0022】
バイパス通路24には、温度調整用のエアミックスドア25が天地方向に向いた回動軸25aにより回動可能に配置されている。尚、この回動軸25aは、先のドレインポート31と同じくドレインパン角部に配置されており、ドア25は先のドレインパン堰30aを吹出開口部25bの外枠の一部として、その吹出開口部25bを開閉している。このドア25によりバイパス通路24の開度を調整して、冷風量を調整できる。
【0023】
尚、エアミックスドア25と温水弁32は、図示しない空調制御パネルに設けられた温度調整部材(手動操作部材)に連結され、この温度調整部材の手動操作により連動して作動するようになっており、その連動関係は、エアミックスドア25がバイパス通路24を全開する位置で温水弁32は全閉となり、エアミックスドア25がバイパス通路24を全閉する位置で温水弁32は全開となる。
【0024】
また、吹出ダクト16内において、バイパス通路24からフェイス吹出ダクト27に向かう流路に、吹出モード切替用ドア26が軸26aにより回動可能に配置されている。このドア26はエアミックスドア25より空気下流側の部位を開閉して、フェイス吹出ダクト27への空気流れを断続する。吹出モード切替用ドア26は空調制御パネルに設けられた吹出モード切替部材(手動操作部材)に連結され、この切替部材の手動操作により開閉される。
【0025】
フェイス吹出ダクト27は図1に示すように、車室天井部の左右両側において、車室前部から後部に向かって延びるように配置されると共に、車室前部の位置にて吹出ダクト16の左右両端部に連結されている。
【0026】
そして、この左右のフェイス吹出ダクト27にはそれぞれ2個づつのフェイス吹出口28a〜28dが設けられ、このフェイス吹出口28a〜28dから運転者Jの上半身に向かって冷風を吹き出す。尚、フェイス吹出口28a〜28dには、手動操作にて吹出空気の遮断及び吹出方向の調整が可能なグリル機構(図示せず)が備えられている。
【0027】
また、吹出ダクト16において、ヒータコア18の空気下流側の直後の部位に、下方に向けて、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cが設けてあり、この吹出口29a〜29cにも、手動操作にて冷風吹出の遮断及び吹出方向の調整が可能なグリル機構(図示せず)が備えられている。
【0028】
この吹出口29a〜29cは複数個、本例では3個、車両左右方向に並べて配置してあり、この吹出口29a〜29cからの吹出空気は、車両前面の窓ガラス11の内側面に沿って下方に向かうので、運転者Jの足元部に温風を到達させるフット吹出口としての役割と窓ガラス11の曇り止めを行うデフロスタ吹出口としての役割を兼ねるものである。
【0029】
次に、上記構成において作動を説明する。
【0030】
最大冷房モード
冷凍サイクルの圧縮機及び送風機19を作動させることにより、エバポレータ17に冷媒が循環すると共に、送風機19の送風空気(内気または外気)がエバポレータ17に送風され、エバポレータ17にて送風空気が冷却され、冷風となる。
【0031】
ここで、エアミックスドア25がバイパス通路24の全開位置に操作されると、前記の連動特性から、温水弁32は全閉位置に操作される。また、吹出モード切替用ドア26は全開位置に操作され、フェイス吹出ダクト27への流路を全開している。
【0032】
従って、エバポレータ17で冷却された冷風は、バイパス通路24を通って、吹出ダクト16を経由して車室左右のフェイス吹出ダクト27に至る。そして、このダクト27に設けられたフェイス吹出口28a〜28dから運転者Jの上半身に向かって冷風が吹き出され、車室の冷房が行われる。
【0033】
尚、最大冷房モード時には、温水弁32の全閉によりヒータコア18への温水の循環が停止されており、冷風中への放熱を防止する。また、吹出ダクト16のフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cに備えたグリル機構を手動操作して、吹出口29a〜29cを閉鎖することにより、吹出口29a〜29cからの冷風の吹出が阻止される。
【0034】
冷房モードにおける吹出空気温度の調整は、エアミックスドア25をバイパス通路24の全開位置から閉位置側に閉じることにより行うことができる。すなわち、エアミックスドア25を閉じることにより、前記の連動特性に従って温水弁32が開弁して、ヒータコア18への温水の循環が開始されるので、ヒータコア18を通過する空気が加熱され、温風となる。この温風とバイパス通路24からの冷風とを吹出ダクト16において混合することにより、フェイス吹出口28a〜28dから車室内へ吹き出す冷風温度を調整できる。
【0035】
バイレベルモード
次は、春秋期のような中間シーズンに用いるバイレベルモードである。このモードでは、上記冷房モードに対して、エアミックスドア25をバイパス通路24の中間の開度位置に操作する。また、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cに備えたグリル機構を手動操作して、吹出口29a〜29cを全開すると共に、吹出モード切替用ドア26を全開する。
【0036】
これにより、ヒータコア18を通過して加熱された温風の多くがフット・デフロスタ用吹出口29a〜29c側へ流れ、この温風の一部が吹出ダクト16を通って、バイパス通路24からの冷風と混合してフェイス吹出ダクト27側へ流れる。従って、このダクト27のフェイス吹出口28a〜28dから吹き出す空気の温度を、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cから吹き出す空気の温度より低くすることができ、頭寒足熱型の快適な温度分布を車室内に形成できる。
【0037】
除湿暖房モード
次は、除湿暖房モードであり、外気温度が比較的低く、且つ湿度が高いような条件で使用する。この除湿暖房モードでは、吹出モード切替用ドア26を全閉位置に操作して、フェイス吹出ダクト27への流路を全閉する。また、エアミックスドア25をバイパス通路24の中間の開度位置に操作すると共に、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cを全開する。
【0038】
これにより、エバポレータ17で冷却、除湿された冷風と、ヒータコア18で加熱された温風とが混合した後、この混合空気は全てフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cから車両前面の窓ガラス11の内側面に沿って下方に吹出し、窓ガラス11の曇り止めを行いながら、車室の暖房を行う。
【0039】
最大暖房モード
次は、最大暖房モードであり、エアミックスドア25をバイパス通路24の全閉位置に操作する。また、吹出モード切替用ドア26を全閉位置に操作すると共に、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cを全開する。
【0040】
これにより、送風機19の送風空気が全量、ヒータコア18を通過して加熱され、温風となるので、最大暖房状態となる。この時、吹出モード切替用ドア26によりフェイス吹出ダクト27への流路を全閉されるので、ヒータコア18で加熱された温風はすべてフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cから車室内へ吹出す。
【0041】
尚、上記したバイレベルモード及び除湿暖房モードにおいても、エアミックスドア25の開度を調整して、冷風と温風の混合割合を調整することにより、吹出空気温度の調整を行うことができる。
【0042】
次に、本発明の要部と、その効果を説明する。図3は本発明装置の要部であるドレインパン30の角部の構造であり、(a)は図2中A部の拡大図、(b)は(a)中のB視図、(c)は(a)中のC斜視図である。エバポレータ17によって発生した凝縮水は、空調風に押されて風下側へドレインパン30を伝って流れてゆく。そして、吹出通路側への水漏れを防ぐドレインパン堰30aによって堰き止められ、これに沿って左右流れドレインポート31から排水される。
【0043】
本発明では、ドレインパン角部のドア軸受穴25cの下側に、ドレインパン堰30aの内側面とドレインパン30の底面に接するようにドレインポート31の排水孔31aを設けている。これにより、車両が風下側へ傾斜した場合にも凝縮水を溜めることなく、排水孔31aから良好に排出することができる。また、軸受穴25cがドレインパン30に対して高い位置となって水が侵入し難くなるため、凍結ロックの心配もなくなる。
【0044】
(その他の実施形態)
上記実施形態は、送風機19が熱交換器の上流にある、いわゆる押し込みタイプの空調ユニット14であるが、送風機19が熱交換器の下流にある、いわゆる吸い込みタイプの空調ユニット14であっても同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明装置の一実施形態を示す平面配置図、(b)はその側面配置図である。
【図2】本発明装置の空調ユニットの構造を示す平面断面図である。
【図3】本発明装置の要部であり、(a)は図2中A部の拡大図、(b)は(a)中のB視図、(c)は(a)中のC斜視図である。
【図4】図3(b)に対応する試作段階でのドア軸受穴とドレインポート排水孔との位置関係を示す断面図である。
【符号の説明】
15 空調用ケース
17 エバポレータ(冷房用熱交換器)
25 エアミックスドア(ドア)
25a 回動軸
25b 吹出開口部
25c 軸受穴
30 ドレインパン
30a ドレインパン堰
31 ドレインポート
31a 排水孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械、農機、産業機械等の車両のキャビン内天井部等に搭載される天地方向に薄型の車載用空調装置に関し、特に、ドレインパン角部にドアの軸部とドレインポートの排水孔とが配置される場合の排水性向上を図るための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車載用空調装置として、本出願人が先に出願した特開平9−249020号公報に記載されたものがある。
【0003】
この従来装置では、車室天井部に空調ユニット14を設置する車載用空調装置において、車両前面の窓ガラス11の内側面に沿って下方に空気を吹き出すフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cを有する吹出ダクト16を、車室天井部の最前部に配置し、この吹出ダクト16に、車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス吹出口28a〜28dを有するフェイス吹出ダクト27を連結し、吹出ダクト16に隣接して、車室後方側に空調ユニット14を配置し、吹出ダクト16内に、空調ユニット14の暖房用熱交換器18のバイパス通路24の開度を調整する温度調整用エアミックスドア25と、フェイス吹出ダクト27への空気流れを断続する吹出モード切替用ドア26とを回動可能に設け、空調ユニット14の小型化を図っている。
【0004】
また本発明者らは、上記公報に記載された構造に対し、吹出ダクト16内にあった温度調整用エアミックスドア25をバイパス通路24(ドレインパン30)内に設けることにより、吹出ダクト16内での通風抵抗を下げて冷房時の風量を多くすると共に、上記ドア配置とすることでドア25が風圧を受けて閉じる方向となり、ドア25を閉じた時のシール性を上げる改良を行っている。尚、文中の符号は後述する本発明の実施形態と対応するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本装置のように天地方向に薄型の車載用空調装置ではドレインパンが浅くなるため、車両が前後左右いずれの方向でも傾斜した時に排水できるように、ドレインパンの四隅にドレインポートを設けている。しかし、上記のようにドレインパン内にドアを配置した場合、ドレインパン角部にドアの軸部とドレインポートの排水孔とが配置される場合がある。
【0006】
図4は、このような場合において、発明者らが改良の試作段階で行ったドア軸受穴25cとドレインポート排水孔31aとの位置関係を示す断面図であり、後述する本発明を表す図3(b)に対応するものである。図4(a)ではドア軸受穴25cとドレインポート排水孔31aとをケース15で形成されたドレインパン30の底面に横並びとした構造である。
【0007】
しかし、このような構造では、車両が風下側へ傾斜した場合、図4(b)に示すように排水孔31aとドレインパン堰30aとの間に凝縮水が溜まってしまい、風に乗って吹出通路側へ水が飛び、水漏れが発生するという問題がある。また、ドア軸受穴25cに水が侵入して凍結ロックを引き起こす可能性も出てくる。本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、ドレインパン角部にドアの軸部とドレインポートの排水孔とが配置される場合において、排水性を向上する構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では以下の技術的手段を採用する。
【0009】
請求項1記載の発明では、車室内に配置され、天地方向に薄型の空調用ケース(15)と、そのケース(15)内に配置され、送風される空気を冷却する冷房用熱交換器(17)と、その冷房用熱交換器(17)下側から空気下流側にかけてのケース(15)下側内面で構成され、冷房用熱交換器(17)で発生する凝縮水を受けて集めるドレインパン(30)と、そのドレインパン(30)の空気下流側立壁であるドレインパン堰(30a)とケース(15)の側壁とで構成されるドレインパン角部に設けられ、ドレインパン(30)に溜まった凝縮水をケース(15)外に排出するドレインポート(31)と、同じくドレインパン角部に天地方向に回動軸(25a)を持ち、ドレインパン堰(30a)を吹出開口部(25b)の外枠の一部としてその吹出開口部(25b)を開閉するドア(25)を備えた車載用空調装置において、ドレインパン角部の回動軸(25a)の軸受穴(25c)の下側に、ドレインパン堰(30a)の内側面とドレインパン(30)の底面に接するようにドレインポート(31)の排水孔(31a)を設けたことを特徴とする。
【0010】
これにより、車両が風下側へ傾斜した場合にも凝縮水を溜めることなく、良好に排出することができる。また、軸受穴(25c)がドレインパン(30)に対して高い位置となり水が侵入し難くなるため、凍結ロックの心配もなくなる。因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を小型特殊車両(例えば、農業用トラクター)に適用した例を示すもので、(a)はその平面配置図、(b)は側面配置図である。図2は本発明装置の空調ユニット14の構造を示す平面断面図である。
【0012】
10は車両の天井部外板、11は車両前面の窓ガラス、12は車両後面の窓ガラス、13は車両の天井部内板、14は空調ユニット、15はこのユニット14のケースで、本例では樹脂にて後述する吹出ダクト16部分と一体成形されている。
【0013】
このケース15は、図示を省略しているが、上ケースと下ケースとに2分割され、その内部にエバポレータ(冷房用熱交換器)17、ヒータコア(暖房用熱交換器)18等の機器を内蔵した後、上ケースと下ケースを適宜の締結手段にて一体に結合するようになっている。エバポレータ17は、図示しない車両エンジンにて駆動される圧縮機をもつ冷凍サイクルに設けられ、送風空気を冷媒の蒸発潜熱により冷却する。また、ヒータコア18は車両エンジンの冷却水(温水)を熱源として送風空気を加熱する。
【0014】
エバポレータ17の下側から空気下流側にかけては、ケース15の下側内面でエバポレータ17で発生する凝縮水を受けて集めるドレインパン30が形成されている。そのドレインパン30の空気下流側立壁であるドレインパン堰30aとケース15の側壁とで構成されるドレインパン角部には、ドレインパン30に溜まった凝縮水をケース15外に排出するドレインポート31が設けられている。
【0015】
尚、本装置のように天地方向に薄型の車載用空調装置ではドレインパン30が浅くなるため、車両が前後左右いずれの方向でも傾斜した時に排水できるように、ドレインパン30の四隅にドレインポート31を設けている。
【0016】
車両の天井部において、吹出ダクト16部分は最前部に配置され、空調ユニット14はこの吹出ダクト16の後方側に隣接して配置されている。そして、送風機19は空調ユニット14の車両左右方向の側方、本例では右側の側方に配置されている。
【0017】
この送風機19は周知の遠心式多翼ファン19aをスクロールケーシング19b内に収納した構成であり、このスクロールケーシング19bの吹出口部を、空調ユニット14においてエバポレータ17の空気上流側(車両後方側)に連結して、ファン19aの送風空気がエバポレータ17の空気上流側に流入するようになっている。
【0018】
また、車両の天井部外板10と天井部内板13との間の空間を利用して、空調ユニット14の空気吸入流路20(図1(b)参照)が形成されており、スクロールケーシング19bの空気吸入口(図示せず)は上面側に配置されて、空気吸入流路20に連通している。
【0019】
この空気吸入流路20は、天井部外板10の内側に全面的に形成されるものであって、その最も後方側の部位に、外気を導入する外気導入口21及び内気を導入する内気導入口22が配置されている。この内外気の両導入口21、22は内外気切替ドア23により、空気吸入流路20に対して連通、遮断される。また、内外気の両導入口21、22には、それぞれ空気中の塵埃等を除去するフィルタ部材(図示せず)が設けられている。
【0020】
前記したヒータコア18に温水を循環させる温水回路には、ヒータコア18への温水量を調整する温水弁32が設けられている。次に、図1・図2に基づいて、車室内への吹出空気温度の制御機構及び吹出モード切替機構を説明する。図2は本発明装置の空調ユニット14の構造を示す平面断面図である。
【0021】
ヒータコア18は空調ユニット14のケース15内において、エバポレータ17の空気下流側の中央部位に配置され、ヒータコア18の左右両側には冷風のバイパス通路24が形成してある。そして、ヒータコア18の空気下流側の面は、直接、吹出ダクト16に面して、吹出ダクト16に連通している。
【0022】
バイパス通路24には、温度調整用のエアミックスドア25が天地方向に向いた回動軸25aにより回動可能に配置されている。尚、この回動軸25aは、先のドレインポート31と同じくドレインパン角部に配置されており、ドア25は先のドレインパン堰30aを吹出開口部25bの外枠の一部として、その吹出開口部25bを開閉している。このドア25によりバイパス通路24の開度を調整して、冷風量を調整できる。
【0023】
尚、エアミックスドア25と温水弁32は、図示しない空調制御パネルに設けられた温度調整部材(手動操作部材)に連結され、この温度調整部材の手動操作により連動して作動するようになっており、その連動関係は、エアミックスドア25がバイパス通路24を全開する位置で温水弁32は全閉となり、エアミックスドア25がバイパス通路24を全閉する位置で温水弁32は全開となる。
【0024】
また、吹出ダクト16内において、バイパス通路24からフェイス吹出ダクト27に向かう流路に、吹出モード切替用ドア26が軸26aにより回動可能に配置されている。このドア26はエアミックスドア25より空気下流側の部位を開閉して、フェイス吹出ダクト27への空気流れを断続する。吹出モード切替用ドア26は空調制御パネルに設けられた吹出モード切替部材(手動操作部材)に連結され、この切替部材の手動操作により開閉される。
【0025】
フェイス吹出ダクト27は図1に示すように、車室天井部の左右両側において、車室前部から後部に向かって延びるように配置されると共に、車室前部の位置にて吹出ダクト16の左右両端部に連結されている。
【0026】
そして、この左右のフェイス吹出ダクト27にはそれぞれ2個づつのフェイス吹出口28a〜28dが設けられ、このフェイス吹出口28a〜28dから運転者Jの上半身に向かって冷風を吹き出す。尚、フェイス吹出口28a〜28dには、手動操作にて吹出空気の遮断及び吹出方向の調整が可能なグリル機構(図示せず)が備えられている。
【0027】
また、吹出ダクト16において、ヒータコア18の空気下流側の直後の部位に、下方に向けて、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cが設けてあり、この吹出口29a〜29cにも、手動操作にて冷風吹出の遮断及び吹出方向の調整が可能なグリル機構(図示せず)が備えられている。
【0028】
この吹出口29a〜29cは複数個、本例では3個、車両左右方向に並べて配置してあり、この吹出口29a〜29cからの吹出空気は、車両前面の窓ガラス11の内側面に沿って下方に向かうので、運転者Jの足元部に温風を到達させるフット吹出口としての役割と窓ガラス11の曇り止めを行うデフロスタ吹出口としての役割を兼ねるものである。
【0029】
次に、上記構成において作動を説明する。
【0030】
最大冷房モード
冷凍サイクルの圧縮機及び送風機19を作動させることにより、エバポレータ17に冷媒が循環すると共に、送風機19の送風空気(内気または外気)がエバポレータ17に送風され、エバポレータ17にて送風空気が冷却され、冷風となる。
【0031】
ここで、エアミックスドア25がバイパス通路24の全開位置に操作されると、前記の連動特性から、温水弁32は全閉位置に操作される。また、吹出モード切替用ドア26は全開位置に操作され、フェイス吹出ダクト27への流路を全開している。
【0032】
従って、エバポレータ17で冷却された冷風は、バイパス通路24を通って、吹出ダクト16を経由して車室左右のフェイス吹出ダクト27に至る。そして、このダクト27に設けられたフェイス吹出口28a〜28dから運転者Jの上半身に向かって冷風が吹き出され、車室の冷房が行われる。
【0033】
尚、最大冷房モード時には、温水弁32の全閉によりヒータコア18への温水の循環が停止されており、冷風中への放熱を防止する。また、吹出ダクト16のフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cに備えたグリル機構を手動操作して、吹出口29a〜29cを閉鎖することにより、吹出口29a〜29cからの冷風の吹出が阻止される。
【0034】
冷房モードにおける吹出空気温度の調整は、エアミックスドア25をバイパス通路24の全開位置から閉位置側に閉じることにより行うことができる。すなわち、エアミックスドア25を閉じることにより、前記の連動特性に従って温水弁32が開弁して、ヒータコア18への温水の循環が開始されるので、ヒータコア18を通過する空気が加熱され、温風となる。この温風とバイパス通路24からの冷風とを吹出ダクト16において混合することにより、フェイス吹出口28a〜28dから車室内へ吹き出す冷風温度を調整できる。
【0035】
バイレベルモード
次は、春秋期のような中間シーズンに用いるバイレベルモードである。このモードでは、上記冷房モードに対して、エアミックスドア25をバイパス通路24の中間の開度位置に操作する。また、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cに備えたグリル機構を手動操作して、吹出口29a〜29cを全開すると共に、吹出モード切替用ドア26を全開する。
【0036】
これにより、ヒータコア18を通過して加熱された温風の多くがフット・デフロスタ用吹出口29a〜29c側へ流れ、この温風の一部が吹出ダクト16を通って、バイパス通路24からの冷風と混合してフェイス吹出ダクト27側へ流れる。従って、このダクト27のフェイス吹出口28a〜28dから吹き出す空気の温度を、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cから吹き出す空気の温度より低くすることができ、頭寒足熱型の快適な温度分布を車室内に形成できる。
【0037】
除湿暖房モード
次は、除湿暖房モードであり、外気温度が比較的低く、且つ湿度が高いような条件で使用する。この除湿暖房モードでは、吹出モード切替用ドア26を全閉位置に操作して、フェイス吹出ダクト27への流路を全閉する。また、エアミックスドア25をバイパス通路24の中間の開度位置に操作すると共に、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cを全開する。
【0038】
これにより、エバポレータ17で冷却、除湿された冷風と、ヒータコア18で加熱された温風とが混合した後、この混合空気は全てフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cから車両前面の窓ガラス11の内側面に沿って下方に吹出し、窓ガラス11の曇り止めを行いながら、車室の暖房を行う。
【0039】
最大暖房モード
次は、最大暖房モードであり、エアミックスドア25をバイパス通路24の全閉位置に操作する。また、吹出モード切替用ドア26を全閉位置に操作すると共に、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cを全開する。
【0040】
これにより、送風機19の送風空気が全量、ヒータコア18を通過して加熱され、温風となるので、最大暖房状態となる。この時、吹出モード切替用ドア26によりフェイス吹出ダクト27への流路を全閉されるので、ヒータコア18で加熱された温風はすべてフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cから車室内へ吹出す。
【0041】
尚、上記したバイレベルモード及び除湿暖房モードにおいても、エアミックスドア25の開度を調整して、冷風と温風の混合割合を調整することにより、吹出空気温度の調整を行うことができる。
【0042】
次に、本発明の要部と、その効果を説明する。図3は本発明装置の要部であるドレインパン30の角部の構造であり、(a)は図2中A部の拡大図、(b)は(a)中のB視図、(c)は(a)中のC斜視図である。エバポレータ17によって発生した凝縮水は、空調風に押されて風下側へドレインパン30を伝って流れてゆく。そして、吹出通路側への水漏れを防ぐドレインパン堰30aによって堰き止められ、これに沿って左右流れドレインポート31から排水される。
【0043】
本発明では、ドレインパン角部のドア軸受穴25cの下側に、ドレインパン堰30aの内側面とドレインパン30の底面に接するようにドレインポート31の排水孔31aを設けている。これにより、車両が風下側へ傾斜した場合にも凝縮水を溜めることなく、排水孔31aから良好に排出することができる。また、軸受穴25cがドレインパン30に対して高い位置となって水が侵入し難くなるため、凍結ロックの心配もなくなる。
【0044】
(その他の実施形態)
上記実施形態は、送風機19が熱交換器の上流にある、いわゆる押し込みタイプの空調ユニット14であるが、送風機19が熱交換器の下流にある、いわゆる吸い込みタイプの空調ユニット14であっても同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明装置の一実施形態を示す平面配置図、(b)はその側面配置図である。
【図2】本発明装置の空調ユニットの構造を示す平面断面図である。
【図3】本発明装置の要部であり、(a)は図2中A部の拡大図、(b)は(a)中のB視図、(c)は(a)中のC斜視図である。
【図4】図3(b)に対応する試作段階でのドア軸受穴とドレインポート排水孔との位置関係を示す断面図である。
【符号の説明】
15 空調用ケース
17 エバポレータ(冷房用熱交換器)
25 エアミックスドア(ドア)
25a 回動軸
25b 吹出開口部
25c 軸受穴
30 ドレインパン
30a ドレインパン堰
31 ドレインポート
31a 排水孔
Claims (1)
- 車室内に配置され、天地方向に薄型の空調用ケース(15)と、
そのケース(15)内に配置され、送風される空気を冷却する冷房用熱交換器(17)と、
その冷房用熱交換器(17)下側から空気下流側にかけての前記ケース(15)下側内面で構成され、前記冷房用熱交換器(17)で発生する凝縮水を受けて集めるドレインパン(30)と、
そのドレインパン(30)の空気下流側立壁であるドレインパン堰(30a)と前記ケース(15)の側壁とで構成されるドレインパン角部に設けられ、前記ドレインパン(30)に溜まった前記凝縮水を前記ケース(15)外に排出するドレインポート(31)と、
同じく前記ドレインパン角部に天地方向に回動軸(25a)を持ち、前記ドレインパン堰(30a)を吹出開口部(25b)の外枠の一部としてその吹出開口部(25b)を開閉するドア(25)を備えた車載用空調装置において、
前記ドレインパン角部の前記回動軸(25a)の軸受穴(25c)の下側に、前記ドレインパン堰(30a)の内側面と前記ドレインパン(30)の底面に接するように前記ドレインポート(31)の排水孔(31a)を設けたことを特徴とする車載用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001383364A JP3815319B2 (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 車載用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001383364A JP3815319B2 (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 車載用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003182345A JP2003182345A (ja) | 2003-07-03 |
JP3815319B2 true JP3815319B2 (ja) | 2006-08-30 |
Family
ID=27593436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001383364A Expired - Fee Related JP3815319B2 (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 車載用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3815319B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4661067B2 (ja) * | 2004-03-24 | 2011-03-30 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
-
2001
- 2001-12-17 JP JP2001383364A patent/JP3815319B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003182345A (ja) | 2003-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6874575B2 (en) | Air conditioning housing for an air conditioner of an automobile | |
JP3525344B2 (ja) | 自動車用空気調和装置 | |
KR20070050247A (ko) | 2층 공기유동구조의 차량용 공조장치 | |
JP2003130385A (ja) | 空気調和機 | |
KR20170038686A (ko) | 차량용 공조장치 | |
JP4082121B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2003083566A (ja) | 空気調和機 | |
KR100623504B1 (ko) | 자동차용 공기조화장치 | |
JP2003106555A (ja) | 空気調和機 | |
JP3653848B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3815319B2 (ja) | 車載用空調装置 | |
KR100352879B1 (ko) | 자동차용 공기조화장치 | |
KR20070049284A (ko) | 센터 마운팅 타입의 차량용 공조장치 | |
JP3687174B2 (ja) | 車載用空調装置 | |
JP2003285620A (ja) | 車両用空調装置の内外気切換装置 | |
JPH07276971A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2000094946A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2003182346A (ja) | 車載用空調装置 | |
JP2003130383A (ja) | 空気調和機 | |
KR100926986B1 (ko) | 차량용 공기조화장치 | |
JP2004262409A (ja) | 車載用空調装置 | |
JP4130185B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
KR101442532B1 (ko) | 센터 마운팅 타입 차량 공조장치 | |
JP2004098782A (ja) | 車両用空調装置 | |
KR20230174050A (ko) | 차량용 공조장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040122 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040416 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060529 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |