JP2003182346A - 車載用空調装置 - Google Patents

車載用空調装置

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JP2003182346A
JP2003182346A JP2001383365A JP2001383365A JP2003182346A JP 2003182346 A JP2003182346 A JP 2003182346A JP 2001383365 A JP2001383365 A JP 2001383365A JP 2001383365 A JP2001383365 A JP 2001383365A JP 2003182346 A JP2003182346 A JP 2003182346A
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drain pan
evaporator
vehicle
heat exchanger
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JP2001383365A
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Kazuhiro Fukuda
和啓 福田
Takashi Sano
宝史 佐野
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Denso Corp
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Denso Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H1/3233Cooling devices characterised by condensed liquid drainage means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天地方向に薄型の車載用空調装置において、
ドレインパン30から風下への水飛びを防止できる構造
を提供する。 【解決手段】 エバポレータ17の幅以上の長さを持
ち、ドレインパン30の底面からエバポレータ17の空
気流れ後方下端の辺に接触するリブ32を設けている。
これにより、パッキン33とエバポレータ17の空気流
れ後方下端との間に設けた隙から風が流れ出しても、リ
ブ32を設けたことによりドレインパン堰30a側への
流れではなく、下方のドレインパン30へ向かう流れと
なる。そして、エバポレータ17のフィン下端に集まっ
た水滴はこの風流れに乗り、リブ32を伝ってスムーズ
に下方のドレインパン30内へ落下してゆくことより、
ドレインパン30から風下側への水飛びを有効に防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械、農機、
産業機械等の車両のキャビン内天井部等に搭載される天
地方向に薄型の車載用空調装置に関し、特に、ドレイン
パンから風下への水飛びを防止するための改良に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の車載用空調装置として、
本出願人が先に出願した特開平9−249020号公報
に記載されたものがある。 【0003】この従来装置では、車室天井部に空調ユニ
ット14を設置する車載用空調装置において、車両前面
の窓ガラス11の内側面に沿って下方に空気を吹き出す
フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cを有する吹
出ダクト16を、車室天井部の最前部に配置し、この吹
出ダクト16に、車室内乗員の上半身に向けて空気を吹
き出すフェイス吹出口28a〜28dを有するフェイス
吹出ダクト27を連結し、吹出ダクト16の車室前方側
に空調ユニット14を隣接して配置し、吹出ダクト16
内に、空調ユニット14の暖房用熱交換器18のバイパ
ス通路24の開度を調整する温度調整用エアミックスド
ア25と、フェイス吹出ダクト27への空気流れを断続
する吹出モード切替用ドア26とを回動可能に設け、空
調ユニット14の小型化を図っている。尚、文中の符号
は後述する本発明の実施形態と対応するものである。 【0004】そして、図4(a)は、エバポレータ(冷
房用熱交換器)17周りの従来構造を示す通風方向断面
図であり、(b)は(a)中のC−C断面図である。図
に示すように、天地方向に薄型の空調用ケース15の中
に、図示しない送風機より送風される空気を冷却するエ
バポレータ17が配置されており、そのエバポレータ1
7で発生する凝縮水を受けて集めるためのドレインパン
30が、エバポレータ17の下側から空気下流側にかけ
てのケース15の下側内面で構成されている。 【0005】エバポレータ17は、高さ寸法の自由度が
大きいプレートフィンタイプが用いられ、ドレインパン
30から浮かせるため、ケース15を部分的に突出させ
た受け部30bで支えられている。 【0006】ドレインパン30の風下側には凝縮水の流
れを堰き止めて吹出通路側への水漏れを防ぐ立壁として
ドレインパン堰30aが設けられている。そして、この
ドレインパン30に溜まった凝縮水は、ドレインパン3
0の四隅に設けられたドレインポート31(図2参照)
からケース15外へ排出されるようになっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、本装置のよう
に天地方向に薄型の車載用空調装置ではドレインパン3
0が浅くなるうえ、ドレインパン30上を流れる風が多
くなるため、エバポレータ17のフィン下端から落下す
る水滴が風に乗って吹出通路側へ飛び、水漏れが発生す
るという問題がある。 【0008】そのため、エバポレータ17の下面にはド
レインパン30へ風が流入するのを防ぐためのパッキン
33が貼られている。因みに、このパッキン33は、エ
バポレータ17の下面全面に貼ってしまうと、フィンか
らの水がそのパッキン33上を滑って飛び易くなるた
め、適度に手前で落下するようエバポレータ17の空気
流れ後方下端からは若干の隙を設けている。 【0009】しかし、上記対応は完全なものではなく、
風量が多くなると上記隙からドレインパン30側へ流れ
る出る風も強くなり、その風がドレインパン堰30aに
当たって吹き上げる流れに乗って水が飛ぶという問題が
ある。 【0010】本発明は、この従来の問題に鑑みて成され
たものであり、その目的は、天地方向に薄型の車載用空
調装置において、ドレインパン30から風下側への水飛
びを防止できる構造を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では以下の技術的手段を採用する。 【0012】請求項1記載の発明では、天地方向に薄型
の空調用ケース(15)と、そのケース(15)内に配
置され、送風機(19)より送風される空気を冷却する
冷房用熱交換器(17)と、その冷房用熱交換器(1
7)下側から空気下流側にかけてのケース(15)下側
内面で構成され、冷房用熱交換器(17)で発生する凝
縮水を受けて集めるドレインパン(30)と、そのドレ
インパン(30)に溜まった凝縮水をケース(15)外
に排出するドレインポート(31)とを備えた車載用空
調装置において、冷房用熱交換器(17)の幅以上の長
さを持ち、ドレインパン(30)の底面から冷房用熱交
換器(17)の空気流れ後方下端の辺に接触するリブ
(32)を設けたことを特徴とする。 【0013】これにより、パッキン33と冷房用熱交換
器17の空気流れ後方下端との間に設けた隙から風が流
れ出しても、リブ32を設けたことによりドレインパン
堰30a側への流れではなく、下方のドレインパン30
へ向かう流れとなる。そして、冷房用熱交換器17のフ
ィン下端に集まった水滴はこの風流れに乗り、リブ32
を伝ってスムーズに下方のドレインパン30内へ落下し
てゆくことより、ドレインパン30から風下側への水飛
びを有効に防止することができる。 【0014】因みに、上記手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を小型特殊車両(例
えば、農業用トラクター)に適用した例を示すもので、
(a)はその平面配置図、(b)は側面配置図である。
図2は本発明装置の空調ユニット14の構造を示す平面
断面図である。 【0016】10は車両の天井部外板、11は車両前面
の窓ガラス、12は車両後面の窓ガラス、13は車両の
天井部内板、14は空調ユニット、15はこのユニット
14のケースで、本例では樹脂にて後述する吹出ダクト
16部分と一体成形されている。 【0017】このケース15は、図示を省略している
が、上ケースと下ケースとに2分割され、その内部にエ
バポレータ(冷房用熱交換器)17、ヒータコア(暖房
用熱交換器)18等の機器を内蔵した後、上ケースと下
ケースを適宜の締結手段にて一体に結合するようになっ
ている。エバポレータ17は、図示しない車両エンジン
にて駆動される圧縮機をもつ冷凍サイクルに設けられ、
送風空気を冷媒の蒸発潜熱により冷却する。また、ヒー
タコア18は車両エンジンの冷却水(温水)を熱源とし
て送風空気を加熱する。 【0018】エバポレータ17の下側から空気下流側に
かけては、ケース15の下側内面でエバポレータ17で
発生する凝縮水を受けて集めるドレインパン30が形成
されている。そのドレインパン30の空気下流側立壁で
あるドレインパン堰30aとケース15の側壁とで構成
されるドレインパン角部には、ドレインパン30に溜ま
った凝縮水をケース15外に排出するドレインポート3
1が設けられている。 【0019】尚、本装置のように天地方向に薄型の車載
用空調装置ではドレインパン30が浅くなるため、車両
が前後左右いずれの方向でも傾斜した時に排水できるよ
うに、ドレインパン30の四隅にドレインポート31を
設けている。 【0020】車両の天井部において、吹出ダクト16部
分は最前部に配置され、空調ユニット14はこの吹出ダ
クト16の後方側に隣接して配置されている。そして、
送風機19は空調ユニット14の車両左右方向の側方、
本例では右側の側方に配置されている。 【0021】この送風機19は周知の遠心式多翼ファン
19aをスクロールケーシング19b内に収納した構成
であり、このスクロールケーシング19bの吹出口部
を、空調ユニット14においてエバポレータ17の空気
上流側(車両後方側)に連結して、ファン19aの送風
空気がエバポレータ17の空気上流側に流入するように
なっている。 【0022】また、車両の天井部外板10と天井部内板
13との間の空間を利用して、空調ユニット14の空気
吸入流路20(図1(b)参照)が形成されており、ス
クロールケーシング19bの空気吸入口(図示せず)は
上面側に配置されて、空気吸入流路20に連通してい
る。 【0023】この空気吸入流路20は、天井部外板10
の内側に全面的に形成されるものであって、その最も後
方側の部位に、外気を導入する外気導入口21及び内気
を導入する内気導入口22が配置されている。この内外
気の両導入口21、22は内外気切替ドア23により、
空気吸入流路20に対して連通、遮断される。また、内
外気の両導入口21、22には、それぞれ空気中の塵埃
等を除去するフィルタ部材(図示せず)が設けられてい
る。 【0024】前記したヒータコア18に温水を循環させ
る温水回路には、ヒータコア18への温水量を調整する
温水弁34が設けられている。次に、図1・図2に基づ
いて、車室内への吹出空気温度の制御機構及び吹出モー
ド切替機構を説明する。図2は本発明装置の空調ユニッ
ト14の構造を示す平面断面図である。 【0025】ヒータコア18は空調ユニット14のケー
ス15内において、エバポレータ17の空気下流側の中
央部位に配置され、ヒータコア18の左右両側には冷風
のバイパス通路24が形成してある。そして、ヒータコ
ア18の空気下流側の面は、直接、吹出ダクト16に面
して、吹出ダクト16に連通している。 【0026】バイパス通路24には、温度調整用のエア
ミックスドア25が天地方向に向いた回動軸25aによ
り回動可能に配置されている。尚、この回動軸25a
は、先のドレインポート31と同じくドレインパン角部
に配置されており、ドア25は先のドレインパン堰30
aを吹出開口部25bの外枠の一部として、その吹出開
口部25bを開閉している。このドア25によりバイパ
ス通路24の開度を調整して、冷風量を調整できる。 【0027】尚、エアミックスドア25と温水弁34
は、図示しない空調制御パネルに設けられた温度調整部
材(手動操作部材)に連結され、この温度調整部材の手
動操作により連動して作動するようになっており、その
連動関係は、エアミックスドア25がバイパス通路24
を全開する位置で温水弁34は全閉となり、エアミック
スドア25がバイパス通路24を全閉する位置で温水弁
34は全開となる。 【0028】また、吹出ダクト16内において、バイパ
ス通路24からフェイス吹出ダクト27に向かう流路
に、吹出モード切替用ドア26が軸26aにより回動可
能に配置されている。このドア26はエアミックスドア
25より空気下流側の部位を開閉して、フェイス吹出ダ
クト27への空気流れを断続する。吹出モード切替用ド
ア26は空調制御パネルに設けられた吹出モード切替部
材(手動操作部材)に連結され、この切替部材の手動操
作により開閉される。 【0029】フェイス吹出ダクト27は図1に示すよう
に、車室天井部の左右両側において、車室前部から後部
に向かって延びるように配置されると共に、車室前部の
位置にて吹出ダクト16の左右両端部に連結されてい
る。 【0030】そして、この左右のフェイス吹出ダクト2
7にはそれぞれ2個づつのフェイス吹出口28a〜28
dが設けられ、このフェイス吹出口28a〜28dから
運転者Jの上半身に向かって冷風を吹き出す。尚、フェ
イス吹出口28a〜28dには、手動操作にて吹出空気
の遮断及び吹出方向の調整が可能なグリル機構(図示せ
ず)が備えられている。 【0031】また、吹出ダクト16において、ヒータコ
ア18の空気下流側の直後の部位に、下方に向けて、フ
ット・デフロスタ用吹出口29a〜29cが設けてあ
り、この吹出口29a〜29cにも、手動操作にて冷風
吹出の遮断及び吹出方向の調整が可能なグリル機構(図
示せず)が備えられている。 【0032】この吹出口29a〜29cは複数個、本例
では3個、車両左右方向に並べて配置してあり、この吹
出口29a〜29cからの吹出空気は、車両前面の窓ガ
ラス11の内側面に沿って下方に向かうので、運転者J
の足元部に温風を到達させるフット吹出口としての役割
と窓ガラス11の曇り止めを行うデフロスタ吹出口とし
ての役割を兼ねるものである。 【0033】次に、上記構成において作動を説明する。 【0034】最大冷房モード 冷凍サイクルの圧縮機及び送風機19を作動させること
により、エバポレータ17に冷媒が循環すると共に、送
風機19の送風空気(内気または外気)がエバポレータ
17に送風され、エバポレータ17にて送風空気が冷却
され、冷風となる。 【0035】ここで、エアミックスドア25がバイパス
通路24の全開位置に操作されると、前記の連動特性か
ら、温水弁34は全閉位置に操作される。また、吹出モ
ード切替用ドア26は全開位置に操作され、フェイス吹
出ダクト27への流路を全開している。 【0036】従って、エバポレータ17で冷却された冷
風は、バイパス通路24を通って、吹出ダクト16を経
由して車室左右のフェイス吹出ダクト27に至る。そし
て、このダクト27に設けられたフェイス吹出口28a
〜28dから運転者Jの上半身に向かって冷風が吹き出
され、車室の冷房が行われる。 【0037】尚、最大冷房モード時には、温水弁34の
全閉によりヒータコア18への温水の循環が停止されて
おり、冷風中への放熱を防止する。また、吹出ダクト1
6のフット・デフロスタ用吹出口29a〜29cに備え
たグリル機構を手動操作して、吹出口29a〜29cを
閉鎖することにより、吹出口29a〜29cからの冷風
の吹出が阻止される。 【0038】冷房モードにおける吹出空気温度の調整
は、エアミックスドア25をバイパス通路24の全開位
置から閉位置側に閉じることにより行うことができる。
すなわち、エアミックスドア25を閉じることにより、
前記の連動特性に従って温水弁34が開弁して、ヒータ
コア18への温水の循環が開始されるので、ヒータコア
18を通過する空気が加熱され、温風となる。この温風
とバイパス通路24からの冷風とを吹出ダクト16にお
いて混合することにより、フェイス吹出口28a〜28
dから車室内へ吹き出す冷風温度を調整できる。 【0039】バイレベルモード次は、春秋期のような中
間シーズンに用いるバイレベルモードである。このモー
ドでは、上記冷房モードに対して、エアミックスドア2
5をバイパス通路24の中間の開度位置に操作する。ま
た、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cに備え
たグリル機構を手動操作して、吹出口29a〜29cを
全開すると共に、吹出モード切替用ドア26を全開す
る。 【0040】これにより、ヒータコア18を通過して加
熱された温風の多くがフット・デフロスタ用吹出口29
a〜29c側へ流れ、この温風の一部が吹出ダクト16
を通って、バイパス通路24からの冷風と混合してフェ
イス吹出ダクト27側へ流れる。従って、このダクト2
7のフェイス吹出口28a〜28dから吹き出す空気の
温度を、フット・デフロスタ用吹出口29a〜29cか
ら吹き出す空気の温度より低くすることができ、頭寒足
熱型の快適な温度分布を車室内に形成できる。 【0041】除湿暖房モード 次は、除湿暖房モードであり、外気温度が比較的低く、
且つ湿度が高いような条件で使用する。この除湿暖房モ
ードでは、吹出モード切替用ドア26を全閉位置に操作
して、フェイス吹出ダクト27への流路を全閉する。ま
た、エアミックスドア25をバイパス通路24の中間の
開度位置に操作すると共に、フット・デフロスタ用吹出
口29a〜29cを全開する。 【0042】これにより、エバポレータ17で冷却、除
湿された冷風と、ヒータコア18で加熱された温風とが
混合した後、この混合空気は全てフット・デフロスタ用
吹出口29a〜29cから車両前面の窓ガラス11の内
側面に沿って下方に吹出し、窓ガラス11の曇り止めを
行いながら、車室の暖房を行う。 【0043】最大暖房モード 次は、最大暖房モードであり、エアミックスドア25を
バイパス通路24の全閉位置に操作する。また、吹出モ
ード切替用ドア26を全閉位置に操作すると共に、フッ
ト・デフロスタ用吹出口29a〜29cを全開する。 【0044】これにより、送風機19の送風空気が全
量、ヒータコア18を通過して加熱され、温風となるの
で、最大暖房状態となる。この時、吹出モード切替用ド
ア26によりフェイス吹出ダクト27への流路を全閉さ
れるので、ヒータコア18で加熱された温風はすべてフ
ット・デフロスタ用吹出口29a〜29cから車室内へ
吹出す。 【0045】尚、上記したバイレベルモード及び除湿暖
房モードにおいても、エアミックスドア25の開度を調
整して、冷風と温風の混合割合を調整することにより、
吹出空気温度の調整を行うことができる。 【0046】次に、本発明の要部と、その効果を説明す
る。図3は本発明装置の要部であるエバポレータ17周
りの構造を示し、(a)は図2中のA−A断面図、
(b)は(a)中のB−B断面図である。図に示すよう
に、天地方向に薄型の空調用ケース15の中に、送風機
19より送風される空気を冷却するエバポレータ17が
配置されており、そのエバポレータ17で発生する凝縮
水を受けて集めるためのドレインパン30が、エバポレ
ータ17の下側から空気下流側にかけてのケース15の
下側内面で構成されている。 【0047】エバポレータ17は、高さ寸法の自由度が
大きいプレートフィンタイプが用いられ、ドレインパン
30から浮かせるため、ケース15を部分的に突出させ
た受け部30bで支えられている。 【0048】ドレインパン30の風下側には凝縮水の流
れを堰き止めて吹出通路側への水漏れを防ぐ立壁として
ドレインパン堰30aが設けられている。そして、この
ドレインパン30に溜まった凝縮水は、ドレインパン3
0の四隅に設けられたドレインポート31からケース1
5外へ排出されるようになっている。 【0049】エバポレータ17の下面にはドレインパン
30へ風が流入するのを防ぐためのパッキン33が貼ら
れている。因みに、このパッキン33は、エバポレータ
17の下面全面に貼ってしまうと、フィンからの水がそ
のパッキン33上を滑って飛び易くなるため、適度に手
前で落下するようエバポレータ17の空気流れ後方下端
からは若干の隙を設けている。 【0050】そして、本発明ではエバポレータ17の幅
以上の長さを持ち、ドレインパン30の底面からエバポ
レータ17の空気流れ後方下端の辺に接触するリブ32
を設けている。 【0051】これにより、パッキン33とエバポレータ
17の空気流れ後方下端との間に設けた隙から風が流れ
出しても、リブ32を設けたことによりドレインパン堰
30a側への流れではなく、下方のドレインパン30へ
向かう流れとなる。そして、エバポレータ17のフィン
下端に集まった水滴はこの風流れに乗り、リブ32を伝
ってスムーズに下方のドレインパン30内へ落下してゆ
くことより、ドレインパン30から風下側への水飛びを
有効に防止することができる。 【0052】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、ヒータコア(加熱用熱交換器)18を持つエアコン
タイプの車載用空調装置であるが、ヒータコア18を持
たないクーラタイプの車載用空調装置であっても同様の
効果を得ることができる。また、エバポレータ17下面
のパッキン33がなくても、同様の効果を得ることがで
きる。 【0053】また、上述の実施形態では、エバポレータ
17の空気流れ後方下端の辺にリブ32の空気流れ前方
上端の辺が接触するようにリブ32を設けているが、エ
バポレータ17下面の空気流れ後方端部にリブ32の上
面が接触するようにリブ32を設けても良い。いわゆる
エバポレータ17の空気流れ後方下の角部が幅方向に渡
ってリブ32と接触していることがポイントとなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)は本発明装置の一実施形態を示す平面配
置図、(b)はその側面配置図である。 【図2】本発明装置の空調ユニットの構造を示す平面断
面図である。 【図3】本発明装置の要部を示し、(a)は図2中のA
−A断面図、(b)は(a)中のB−B断面図である。 【図4】(a)はエバポレータ周りの従来構造を示す通
風方向断面図、(b)は(a)中のC−C断面図であ
る。 【符号の説明】 15 空調用ケース 17 エバポレータ(冷房用熱交換器) 19 送風機 30 ドレインパン 31 ドレインポート 32 リブ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 天地方向に薄型の空調用ケース(15)
    と、 そのケース(15)内に配置され、送風機(19)より
    送風される空気を冷却する冷房用熱交換器(17)と、 その冷房用熱交換器(17)下側から空気下流側にかけ
    ての前記ケース(15)下側内面で構成され、前記冷房
    用熱交換器(17)で発生する凝縮水を受けて集めるド
    レインパン(30)と、 そのドレインパン(30)に溜まった前記凝縮水を前記
    ケース(15)外に排出するドレインポート(31)と
    を備えた車載用空調装置において、 前記冷房用熱交換器(17)の幅以上の長さを持ち、前
    記ドレインパン(30)の底面から前記冷房用熱交換器
    (17)の空気流れ後方下端の辺に接触するリブ(3
    2)を設けたことを特徴とする車載用空調装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100903312B1 (ko) 2007-04-12 2009-06-16 한라공조주식회사 차량용 공조장치
JP2009255920A (ja) * 2009-08-07 2009-11-05 Kubota Corp 作業車のキャビン用空調構造

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JP2009255920A (ja) * 2009-08-07 2009-11-05 Kubota Corp 作業車のキャビン用空調構造

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