JP3640617B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄表示装置に確定表示された各図柄の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図柄を変動表示する図柄表示装置と、図柄始動領域への遊技球通過に起因して図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に確定表示された各図柄の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機は良く知られている。これらには、いわゆる第1種パチンコ遊技機及び第3種パチンコ遊技機がある。
【0003】
ここで、第1種パチンコ遊技機は、図柄を変動表示する複数の図柄表示部を具備する図柄表示装置と、開閉片により開閉制御される可変入賞口を具備する可変入賞装置と、遊技盤面に設けられた特別図柄始動領域への遊技球通過に起因して表示図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に所定の当り図柄態様が確定表示された場合に、可変入賞装置の可変入賞口の開放と、可変入賞口の所定制限時間の経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了による可変入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンドを、可変入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過することを継続条件として、所定制限回数まで繰り返してなる特別遊技作動を実行するものである。
【0004】
また、第3種パチンコ遊技機は、図柄を変動表示する図柄表示装置と、球通過を検知する図柄始動領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動役物と、開閉制御される可変入賞口と、球通過に伴って該可変入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う役物とを備え、図柄始動領域への遊技球通過に起因して、図柄表示装置の図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領域への球通過に伴って特別遊技作動が実行され、かつ該特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域への球通過が可能となり、かつ該球通過ごとに、可変入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年のパチンコ遊技機において、当りを契機に所定の終了条件が満たされるまで大当り確率が一時的に変化する種類のパチンコ遊技機は種々提案されている。例えば、特別遊技作動後に大当りとなる確率が向上する確率変動図柄が停止表示した場合に、次回に所定態様の図柄が停止表示するまで、通常の確率の大当り乱数を高確率の大当り乱数に差し替える構成が提案される。また、大当り図柄とは別に、確率変動判定図柄を一旦表示し、この表示された確率変動判定図柄が特別遊技作動後に大当りとなる確率が向上する図柄で停止表示した場合に、次回に所定態様の図柄が停止表示するまで、通常の確率の大当り乱数を高確率の大当り乱数に差し替える構成も提案され得る。何れも概ね1/2で通常確率と高確率とを選択している。また、高確率の乱数は通常確率の10倍以内の1種類に固定されている。
【0006】
ところで、上述した制御にあっては、大当り図柄態様となることを条件としてその特別遊技作動の終了後に、確率を変化させるものであり、従って次の大当り図柄態様の発生まで、通常確率の乱数か、一定値の高確率のいずれかで進行するだけであり、変化に乏しく、遊技者は次回大当りまで単調な時間を過ごすこととなる。
【0007】
本発明は、大当りへの期待感を刺激する変化に富んだ確率状態を発生させて、多様な作動状態を生じさせると共に、遊技の戦略性を誘引し、これにより遊技の興趣を増大し得るパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する図柄始動領域と、図柄始動領域への遊技球通過を所定始動記憶数を限度として記憶保持し、かつ始動記憶数を順次記憶消化する始動記憶装置と、始動記憶装置の始動記憶に基づいて所定個数を限度として始動記憶数を表示する始動記憶数表示装置と、図柄始動領域への遊技球通過又は始動記憶装置の始動記憶数消化に起因して図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に確定表示された図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機において、図柄表示装置に当り図柄態様が確定表示される複数の大当り確率をあらかじめ備え、各始動記憶数ごとに所定の大当り確率を、始動記憶数の増加に伴って大当り確率が漸増する関係となるように割り当てると共に、大当り確率を、図柄変動開始から所定時間経過時の始動記憶数に基づいて選択するようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0009】
このように、複数の大当り確率のうちいずれかを始動記憶数に基づいて選択するようにしたことにより、所定の始動記憶数分だけ大当り確率が多様性を有することとなる。また、始動記憶数は遊技中に刻々と変化するものであるため、遊技者は始動記憶数の変化に留意しながら遊技を行うこととなり、遊技の進行に気を逸らすことがない。したがって、遊技者は大当り確率をあらかじめ予見できず、遊技者の期待感を生じさせることとなる。
【0010】
また、あらかじめ定められた複数の大当り確率を、各始動記憶数に所定の大当り確率を割り当てる構成が提案される。このことにより、遊技者は始動記憶数の変化に留意しながら所望の大当り確率を得ようと遊技をすることとなる。
【0011】
ここで、各始動記憶数に特定の関係で割り当てることが提案される。かかる構成とすることにより、高確率の大当り確率が割り当てられた始動記憶数を維持しようと、又低確率の大当り確率が割り当てられた始動記憶数を回避しようと遊技者は打球操作をすることとなり、打球操作に戦略性を生ずる。
【0012】
また、この特定の関係を始動記憶数の増加に伴って大当り確率が漸増する関係としている。始動記憶数と大当り確率との関係が始動記憶数の増加に伴って大当り確率が漸増する関係である場合には、遊技者は始動記憶数を増加させようと打球操作をすることとなり、遊技者の挑戦意欲を常に持続し得る。
【0013】
大当り確率を選択するための始動記憶数としては、図柄変動開始から所定時間経過した時点での始動記憶数としている。かかる構成とすることにより、図柄の変動が開始された後であっても、所定時間内に遊技球が図柄始動領域を通過した場合は好条件の大当り確率となる可能性を生ずる。このため、遊技者は前記所定時間内に図柄始動領域に遊技球を通過させて高確率の大当り確率を得ようと打球操作をすることとなり、焦りや落胆等を刺激することができる。
【0015】
かかる各構成にあって、大当り確率を報知する大当り確率表示手段を備えたパチンコ遊技機が提案される。これにより遊技者は現在の確率状態を知得でき、挑戦意欲を刺激されたり、落胆や焦り等の感情が誘発されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
いわゆる第一種パチンコ遊技機に本発明を適用した一実施例を説明する。
図1はパチンコ遊技機の遊技盤1の正面図である。ここで、センターケース4内には液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは7セグメント指示器等からなる図柄表示装置6が設けられる。この図柄表示装置6の特別図柄表示領域Fには三つの特別図柄A,B,Cが表示される。この特別図柄A,B、Cは、「0」〜「9」からなる10の数字等が表示される。
【0017】
さらに、前記図柄表示装置6は大当り確率表示領域F’を備える。この大当り確率表示領域F’には、現在の大当り確率が表示される。
【0018】
また、センターケース4内にあって、図柄表示装置6の上方には四個のパイロットランプからなる特別始動記憶数表示装置8が配設される。この特別始動記憶数表示装置8は、図2で示す記憶装置RAMの一部領域により構成される始動記憶装置に記憶された球数を表示する。
【0019】
また、パチンコ遊技機の左下部には、三個のLEDを内部に備えた普通図柄表示装置10が配設される。この三個のLEDは順次点滅して、種々の組合せの点灯態様を表示する。そして、この点灯態様が所定の当り態様の場合には、普通電動役物15を開放する。この普通図柄表示装置10としては、液晶表示器や一乃至複数個の7セグメント指示器等により構成されて、その表示内容により、当り,ハズレを決定するものであっても良い。
【0020】
一方、センターケース4の両側には、普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設けられ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート13,13に内臓された普通図柄始動スイッチS2(図2参照)から球検出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変動する。
【0021】
また、パチンコ遊技機の右下部には、四個のLEDからなる普通始動記憶数表示装置12が配設される。この普通始動記憶数表示装置12は、普通図柄始動スイッチS2からの球検出信号が、図2で示す記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を報知する。
【0022】
さらに、センターケース4の直下位置には、内部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示装置10の表示結果が、上述したような所定の当り状態の場合には、開閉翼片が約0.2秒拡開して、特別図柄始動領域14の開口度を拡開させ、球が入り易い状態となる。この普通電動役物15内には、光電スイッチ、リミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図2参照)が備えられ、該特別図柄始動スイッチS1による球通過検知に伴って、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cが変動表示し、所定の図柄を停止表示することとなる。
【0023】
普通電動役物15のさらに下方には、内部に特定領域と一般領域とを有する可変入賞口23が配設され、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図2参照)により開閉制御することにより可変入賞口23を開放状態と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配設されている。そして、特別図柄表示領域Fの特別図柄A,B,Cが所定の組合せで表示され、大当りとなると、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案内作用を生じ、可変入賞口23へ遊技球を案内すると共に、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、後述する特別遊技作動を実行するものであって、その内部には、図2で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイッチS3と、大当り中の入賞個数を計数する入賞球検知スイッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッチS3は、特定領域に入った球を計数するカウントスイッチとしての機能も備える。
【0024】
次に上記パチンコ遊技機の作動につき説明する。
普通図柄作動ゲート13から遊技球が流入すると、普通図柄表示装置10が駆動し、普通図柄表示装置10が所定の当り態様の場合には、普通電動役物15を開放する。尚、普通図柄作動ゲート13に連続的に通過した場合には、普通図柄始動スイッチS2による球検出が記憶装置RAMに記憶され、その記憶に基づいて普通始動記憶数表示装置12により、最高四個まで記憶保持される。
【0025】
一方、特別図柄始動領域14から遊技球が流入すると、賞品球の供給と共に特別図柄表示領域Fの特別図柄A,B,Cが変動する。尚、連続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1による球検出が記憶装置RAMに記憶され、その記憶に基づいて特別始動記憶数表示装置8により、最高四個まで保留される。この記憶数は、特別図柄A,B,Cが変動開始する都度、減少する。
【0026】
図柄表示装置6の特別図柄表示領域Fにおいて、特別図柄A,B,Cが所定の図柄順列に従って変動開始すると、本実施例では6秒経過した後、特別図柄A,B,Cの順番に図柄変動が停止する。そして、特別図柄A,B,Cが後述するように、同じ図柄の組合せになると、大当りが発生し、サウンドジェネレーター(図2参照)がファンファーレを発すると共に、特別遊技作動が開始され、大入賞口開放ソレノイド(図2参照)が駆動し、開閉片24が前方に傾動して可変入賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、所定制限時間(25秒)が経過するか、該所定制限時間内で、入賞球検知スイッチS4により10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。また上述したように、可変入賞口23の特定領域を通過し、特定領域スイッチS3がオンした時は、次の開閉ラウンドへの条件が充足され、一旦開閉片24が傾動して可変入賞口23が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に再び可変入賞口23が開放して、次の開閉ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが最大16回繰り返されて、可変入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される。前記サウンドジェネレータは、中央制御装置CPUに接続され、音データを受けてアンプに出力するものであり、これにより各スピーカーに鳴音が発せられる。
【0027】
上述の図柄表示装置6及び普通図柄表示装置10の図柄制御手段は、図2で示す中央制御装置CPU等からなる遊技制御装置80(マイクロコンピュータシステム)によって構成される。かかる構成及び制御態様につき説明する。
【0028】
この中央制御装置CPUは、制御動作を所定の手順で実行するものであって、動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMが接続されている。記憶装置ROMには、制御プログラム、乱数テーブル、大当り遊技パターン及びランプ,LEDの表示パターン、スピーカーからの効果音等を発生させるための音声発生パターン等が記憶されている。そして、乱数テーブルには各種の乱数が格納され、これにより、各ステップに沿って各抽選がなされる。
【0029】
また中央制御装置CPUには入力ポートを介して特別図柄始動領域14に設けられた特別図柄始動スイッチS1 、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッチS3 、入賞球検知スイッチS4 が接続され、各スイッチから送り出された信号を波形整形回路により波形整形して中央制御装置CPUに入力データとして伝えられ、その情報が記憶装置RAMに記憶される。記憶装置RAMには図柄表示装置6の特別図柄表示領域Fで表示される特別図柄A,B,Cの停止表示態様を定めるデータ等を一時的に記憶する記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及び遊技制御装置80のワークエリア等が設けられている。この記憶装置RAMには、メモリにデータを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示せず)と、中央制御装置CPUと記憶装置ROM,RAMとデータのやり取りを行なうデータバスとが接続される。さらには、記憶装置RAMの記憶エリアには、特別図柄始動スイッチS1 ,普通図柄始動スイッチS2 からの球検知信号が所定個数(四個)を限度として記憶される。
【0030】
さらに、中央制御装置CPUには、出力ポートを介して制御する図柄制御装置81,上述した各種ソレノイド、装飾ランプ・LED等の周辺機器が接続される。図柄制御装置81は中央制御装置CPU等と共に図柄表示装置6の特別図柄表示領域F上で実行される特別図柄A,B,Cの図柄変動態様を実行すると共に、普通図柄表示装置10の表示実行を行うものであって、図柄制御手段を構成する。この図柄制御装置81は、LCD可変表示用CPU及びドライバーとを備え、そのドライバーに液晶表示器からなる図柄表示装置6が接続され、その図柄を制御するようにしている。この図柄制御装置81の図示しない記憶装置には、液晶表示器(図柄表示装置6)への可変表示データ、その表示パターン及び大当り表示態様等の固定データが記憶されている。
【0031】
その他、中央制御装置CPUには、上述したように、音データを受けてアンプに出力するサウンドジェネレータが接続されている。さらには、後述するように、特別遊技作動の開始から、規定個数10個が入賞満了するまでの時間を計測するタイマーTMが接続されている。
【0032】
ここで、本発明の要部である大当り確率の選択について説明する。
上述の遊技作動にあって、特別図柄A,B,Cが変動開始し、あらかじめ定められた所定時間(本実施例においては5秒)が経過した時点で、その時点における始動記憶数が始動記憶装置に記憶される。この始動記憶数に基づいて大当り確率が以下のように割り当てられている。まず、記憶された始動記憶数が0又は一個の場合は大当り確率が1/400、二個の場合には大当り確率が1/250、三個の場合には大当り確率が1/300、四個の場合には大当り確率が1/200とそれぞれ割り当てられる。
【0033】
次に図柄制御装置81による図柄表示装置6の図柄制御につき説明する。
本発明にあっては、上述の記憶装置ROMには、0〜399の400コマからなる大当り特別乱数K1と、0〜299の300コマからなる大当り特別乱数K2と、0〜249の250コマからなる大当り特別乱数K3と、0〜199の200コマからなる大当り特別乱数K4とが格納される。かかる大当り特別乱数K1〜4は、上述の各始動記憶数に対応している。すなわち、始動記憶数が0又は一個の時点で大当り確率が選択される場合には、大当り特別乱数K1が抽選される。この場合の大当り確率は1/400である。同様に、始動記憶数が二個の場合は、大当り特別乱数K2が抽選され、この場合の大当り確率は1/250である。始動記憶数が三個の場合は、大当り特別乱数K3が抽選され、この場合の大当り確率は1/300である。始動記憶数が四個の場合は、大当り特別乱数K4が抽選され、この場合の大当り確率は1/200である。そして、その内容が記憶装置RAMに記憶される。
【0034】
また記憶装置ROMには、大当り図柄乱数Lと、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc とが格納され、当り,ハズレに基づき停止図柄となる図柄を決定する。さらにまた記憶装置ROMには、0〜28のリーチ乱数Nが格納される。このリーチ乱数Nは、非リーチ状態のときと異なる変動態様の特殊なリーチ変動態様を複数種類備えていることから、いずれのリーチ変動態様でリーチ作動を行うかを決定するものであり、大当りの図柄の場合、及びハズレ図柄であってA=Bの場合に選択される。この特殊変動態様としては、例えば、ロングリーチ,低速スクロール,逆走行,低速走行からの加速度的停止,図柄の反転等の、種々の変動態様がある。
【0035】
次に上述の各乱数を用いてなる図柄表示装置6の図柄作動につき説明する。
まず、特別図柄始動領域14を遊技球が通過すると同時に、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cが変動開始する。そして、あらかじめ定められた所定時間経過後、例えば5秒後に、その時点での始動記憶数に基づいて選択された大当り確率に従って、大当り特別乱数K1〜4を選定し、当り又はハズレを決定する。尚、この過程で、特別始動記憶数表示装置8に表示される始動記憶数が満杯状態(四個点灯)となっている場合には、特別図柄始動領域14を遊技球が通過しても無効とされる。
【0036】
そして、この大当り特別乱数K1〜4が所定乱数値であると、大当りとなる。さらにこの場合に、抽出記憶した大当り図柄乱数Lの値に対応する大当り図柄が選択され、抽出記憶したリーチ乱数Nに従って所定のリーチ図柄を演出表示し、最終的に同一図柄の組合せである大当り図柄を確定表示する。そして、「大当り」となって、上述の可変入賞装置22の特別遊技作動が行われることとなる。
【0037】
一方、特別乱数K1〜4が当りコマでない場合には、ハズレとなり、特別図柄A,B,Cを変動させると共にハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc を順次選出し、特別図柄A,B,Cをハズレ表示する。この時、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb から選出された図柄が、同一又は順列図柄となった場合には、リーチ作動を発生させるようにし、当り図柄態様が得られた場合は、再度、ハズレ図柄乱数を選出し直して、ハズレ図柄態様となるようにする。
【0038】
次に本発明の要部に係る特別始動記憶数表示装置8の作動につき説明する。
図3に示すように、特別始動記憶数表示装置8は、四個のLED等が左右方向に列設されてなる。この特別始動記憶数表示装置8は、図2で示す記憶装置RAMの一部領域に記憶された始動記憶数を、四個の限度内で表示する記憶数表示機能を果たす。
【0039】
すなわち、この特別始動記憶数表示装置8は、図3で示すように、記憶数の漸増に従って、図中左から順に点灯する。また記憶数の漸減に従って右から順に消灯する。これにより遊技者は、記憶数を容易に認識することができる。
【0040】
上述するように本発明は、かかる始動記憶数に基づいて大当り確率が選択される。そして本実施例にあっては、大当り確率の選択は特別図柄A,B,Cの変動開始から5秒経過した時点での始動記憶数に基づくものである。
【0041】
上述した遊技作動にあって、例えば、始動記憶数が四個(満杯状態)の状態から特別図柄A,B,Cの変動が開始された場合には、始動記憶数が一個消失して三個の点灯状態で特別図柄A,B,Cは変動する。さらに、変動開始から5秒の間に一個も始動記憶数が増加しなかった場合、すなわち一度も特別図柄始動領域14に遊技球が通過しなかった場合には、点灯態様は維持され、5秒後の始動記憶数は三個と記憶される。そして、この始動記憶数(三個)に基づいて、1/300である大当り確率が選択される。一方、5秒経過するまでに特別図柄始動領域14に一個以上の遊技球が通過した場合には、5秒後の始動記憶数は、通過球数を加算した始動記憶数(四個)が記憶される。そして、加算された始動記憶数に基づいて対応する大当り確率、かかる場合には1/200の大当り確率が選択される。尚、始動記憶数が0〜3個の状態から特別図柄A,B,Cの変動が開始された場合にあっても同様に大当り確率が選択される。
【0042】
また、大当り確率を選択する時期は適宜変更可能である。すなわち、経過時間を変更しても良いし、遊技球が特別図柄始動領域14を通過した時点の始動記憶数に基づいて大当り確率を選択するようにしても良い。
【0043】
前記するように、遊技球が特別図柄始動領域14を通過した時点の始動記憶数に基づいて大当り確率を選択する場合にあっては、次のように大当り確率が選択される。例えば、特別図柄A,B,Cが変動せずに停止していて、かつ始動記憶数の点灯態様が0個の場合に遊技球が特別図柄始動領域14を通過した場合には、始動記憶数が0個(大当たり確率:1/400)であると判断される。また、図柄が変動中で、かつ始動記憶数の点灯態様が0個の場合に遊技球が特別図柄始動領域14を通過した場合には、始動記憶数が一個(大当たり確率:1/400)であると判断される。同様に、図柄が変動中でかつ点灯態様が一個である場合に遊技球が通過した場合には始動記憶数が二個(大当たり確率:1/250)、点灯態様が二個である場合には始動記憶数が三個(大当たり確率:1/300)、点灯態様が三個である場合には始動記憶数が四個(大当たり確率:1/200)であると判断される。尚、図柄が変動中でかつ点灯態様が四個である場合に遊技球が通過した場合にはその通過は無効とされる。
【0044】
ここで、かかる始動記憶数と大当り確率との関係にあっては、始動記憶数が四個の場合が最も大当り確率が高いため、始動記憶数を可及的に四個とするような打球操作が求められることとなり、遊技者に挑戦意欲を生じさせることができる。一方、上述するように、始動記憶数が三個の場合(大当り確率:1/300)よりも二個の場合(大当り確率:1/250)の方が高確率であるため、始動記憶数が三個となる状況は意識的に回避するような打球操作が求められることとなり、遊技者の打球操作に戦略性を生じさせることとなる。
【0045】
また、始動記憶数と大当り確率との関係を、始動記憶数の増加に伴って大当り確率が漸増又は漸減する関係としても良い。例えば、始動記憶数が0又は一個の場合における大当り確率を1/400とし、二個の場合における大当り確率を1/300とし、三個の場合における大当り確率を1/250とし、四個の場合における大当り確率を1/200とした構成が提案される。かかる構成にあっては、遊技者は常に意欲的に遊技球を特別図柄始動領域14に通過させようと打球操作することとなり、遊技者に挑戦意欲を生じさせる。尚、該始動記憶数と大当り確率との関係に代えて、始動記憶数の増加に伴って大当り確率が漸減する関係としても良いし、さらに上述のものと異なる関係としても勿論良い。また、各大当り確率の確率自体を適宜変更しても良い。
【0046】
尚、逐一現在の大当り確率は大当り確率表示領域F’に表示される。尚、かかる確率表示手段は、遊技盤内の任意の箇所に配設しても良い。また、画像表示に代えて、パチンコ遊技機に配設されるスピーカーから音声によって報知するようにしても良い。
【0047】
さらに、本発明は、第3種パチンコ遊技機にも適用し得るものである。また、本発明にかかる実施形態例にあっては、上記形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施し得るものである。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、複数の大当り確率のうちいずれかを、始動記憶数に基づいて選択するようにしたものであるから、大当りとなる確率が随時変化することとなり、大当りへの期待感を刺激する変化に富んだ作動態様が生成される。また、遊技者は、大当りの確率の変化に留意しながら、遊技を行うこととなり、遊技の進行に気を逸らすことがない。
【0049】
また、あらかじめ備えられる複数の大当り確率を各始動記憶数に特定の関係で割り当てることとしたから、高確率の大当り確率が割り当てられた始動記憶数を維持しようと、遊技者は打球操作をすることとなり、打球操作に戦略性を生ずる。
【0050】
この特定の関係を始動記憶数の増加に伴って大当り確率が漸増する関係としたから、遊技者は始動記憶数を増加させようと打球操作をするから、遊技者の挑戦意欲を持続し得るし、戦略性に富んだ遊技とすることも可能となる。
【0051】
また、図柄変動開始から所定時間経過した時の始動記憶数に基づいて大当り確率を選択するようにした構成としたから、図柄の変動が開始された後であっても所定時間内であれば好条件の大当り確率となる可能性が生じ、遊技者はさらに高い大当り確率を得ようとすることとなり、遊技者の挑戦意欲又は焦り等を刺激することができる。
【0053】
かかる各構成にあって、大当り確率を報知する大当り確率表示手段を備えたパチンコ遊技機としたから、遊技者は現在の確率状態を知得できることとなる。このため、遊技者は挑戦意欲を刺激されたり、落胆や焦り等の感情が誘発され、このことにより興趣性の高いパチンコ遊技機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤1の正面図である。
【図2】マイクロコンピュータを示すブロック回路図である。
【図3】センターケース4内の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
4 センターケース
6 図柄表示装置
8 特別始動記憶数表示装置
14 特別図柄始動領域
22 可変入賞装置
23 可変入賞口
F 特別図柄表示領域
F’ 大当り確率表示領域

Claims (2)

  1. 図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する図柄始動領域と、図柄始動領域への遊技球通過を所定始動記憶数を限度として記憶保持し、かつ始動記憶数を順次記憶消化する始動記憶装置と、始動記憶装置の始動記憶に基づいて所定個数を限度として始動記憶数を表示する始動記憶数表示装置と、図柄始動領域への遊技球通過又は始動記憶装置の始動記憶数消化に起因して図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に確定表示された図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機において、
    図柄表示装置に当り図柄態様が確定表示される複数の大当り確率をあらかじめ備え、各始動記憶数ごとに所定の大当り確率を、始動記憶数の増加に伴って大当り確率が漸増する関係となるように割り当てると共に、大当り確率を、図柄変動開始から所定時間経過時の始動記憶数に基づいて選択するようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 大当り確率を報知する大当り確率表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
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