JP3634553B2 - 防護柵の水平ビーム取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路や橋梁公園等の屋外に主として用いられる防護柵の水平ビームの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、防護柵に水平ビームを取り付ける構造は種々あるが、支柱の側壁に設けられた通孔の中に水平ビームの端部を挿入し、この挿入した水平ビームの先端に設けられた通孔に取付ピンを挿入して水平ビームを抜けないように取り付ける構造がある。
【0003】
管体からなる支柱に水平ビームを取着する構造の防護柵として、例えば、実公昭58−53293号公報には、防護柵用支柱の側壁に通孔を設け、この通孔の周縁部をバーリング加工を施し、この通孔の中に水平ビームの先端部を挿入し、この挿入した水平ビームの先端部に設けた通孔の中に取付ピンを挿入した道路用防護柵が記載されている。
【0004】
又、実公昭53−2527号公報、実公昭58−40090号公報には、防護柵用支柱の側壁に通孔を設け、この通孔の周縁部に環状のリングを取り付け、このリングの中に水平ビームの先端部を挿入し、この挿入した水平ビームの先端部に設けた通孔の中に取付ピンを挿入したり、水平ビームの先端部に設けた通孔からピンを突出させた道路用防護柵が記載されている。この際、リングが外れないように、この挿入したリングの先端部を防護柵用支柱の裏側に沿うように折り曲げ、この折曲部と外側のリングとで防護柵用支柱の側壁を挟んでリングを防護柵用支柱に取り付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、通常、防護柵用支柱の側壁に設けた通孔の大きさは、水平ビームの径より大きくしているから、前者の公報記載の道路用防護柵では、水平ビームの外周面と通孔の周縁部との間に隙間が生じ、この結果、水平ビームがガタツクという問題がある。又、後者の公報記載の道路用防護柵は、通孔の周縁部にリングが設けられているから、水平ビームのガタツキが少なく、好ましいが、リングを支柱の通孔に先に取着するので水平ビームの挿入に多大な労力が必要であり、リングを取り付ける際に、リングの防護柵用支柱の中に挿入した先端部を防護柵用支柱の側壁の裏側に沿うように折り曲げる必要があるが、この折曲加工が細い管体の防護柵用支柱の中での作業となるから極めて困難で施工性が悪いという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ビームのガタツキがなく、施工が容易な防護柵の水平ビーム取付構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであって、本発明請求項1記載の防護柵の水平ビーム取付構造は、地表に適宜間隔で立設された複数の支柱とこの支柱間に架設された水平ビームからなる防護柵に於いて、側壁の水平ビーム取付位置に水平ビーム取付孔が設けられた支柱とこの水平ビーム取付孔内径より稍々小径の外径を有する水平ビームと係止部材とからなり、係止部材は半円筒状体となされた係止部材本体とその端部に設けられた板状部とからなると共に板状部の先端に弾性係止部が設けられ、支柱側壁の水平ビーム取付孔に水平ビームの端部が挿入されると共に、水平ビーム取付孔と水平ビームの隙間に係止部材の係止部材本体が挿入され、先端の弾性係止部が水平ビーム取付孔の周縁部裏面に係止されて、水平ビームが支柱に取着されたものである。本発明防護柵の水平ビーム取付構造に於いては、次のようにして、支柱に水平ビームを取り付ける。まず、支柱の水平ビームの取付孔に水平ビームの一端を挿入する。最後に係止部材を支柱側壁の水平ビーム取付孔と水平ビームの隙間に挿入し、係止部材の先端に設けられた弾性係止部が支柱の水平ビーム取付孔の周縁部裏側に係止され、水平ビームのガタツキがなくされる。
【0008】
本発明において、支柱は管状であればよく、断面形状は適宜でよい。例えば、円形状でもよいし、四角形状でもよい。又、水平ビームは管状でもよいし棒状でもよい。本発明においては、弾性係止部は支柱側壁の水平ビーム取付孔とビームの隙間に挿入されるときは弾性的に圧縮され、支柱内部で弾性的に拡がり、支柱の水平ビーム取付孔の周縁部裏側に係止されるものであればよい。
【0009】
又、本発明請求項2記載の防護柵は、芯材に合成樹脂が被覆された合成樹脂被覆体から水平ビームが作製されたもので、水平ビームの表面に適度な弾性が付与される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態の一例について説明する。図1は本発明防護柵の水平ビーム取付構造の実施形態の一例を示す正面図であり、この防護柵は防護柵用支柱1と、係止部材2と、水平ビーム3とからなる。防護柵用支柱1は金属製の管体であり、側壁にビームより大径の通孔が設けられ水平ビーム取付孔11となされている。上端にキャップ12が取り付けられている。
【0011】
係止部材2は、合成樹脂製や金属製となされ、係止部材本体21と板状部22とからなる。係止部材本体21は、水平ビーム3と支柱側壁に設けられた水平ビーム取付孔の隙間に挿入されるように、成形された半円筒状体である。板状部22は係止部材本体21の端部に設けられ、板状部22の先端が外側方向に折曲され、弾性係止部23となされている。板状部22の内側には楔状突起24が設けられれば、この楔状突起が水平ビームの表面に食い込み抜けにくくなされる。
【0012】
水平ビーム3は支柱側壁に設けられた水平ビーム取付孔の内径より稍々小径の外径を有する金属製円筒長尺体であり、この水平ビーム3の先端部に通孔31が設けられている。水平ビームは表面に塗装等適宜表面処理が施されるが、合成樹脂が被覆されれば、水平ビーム表面に適度な弾性が付与され、更に好適なものとなされる。4は取付ピンであり、水平ビーム3の先端部に設けられた通孔31に挿入できる径の棒状体である。
【0013】
次に、この防護柵の施工方法について説明する。複数本の防護柵用支柱1を道路の側縁に沿って設ける。次に、水平ビーム3を支柱1の側壁の水平ビーム取付孔11の中に挿入し、挿入した水平ビーム3の先端部に設けられている通孔31に防護柵用支柱1の上端から取付ピン4を落とし込んで水平ビーム3を抜けなくする。支柱1の側壁の水平ビーム取付孔11の内径は水平ビーム3の外径より大径となされているので、支柱1間への水平ビーム3の架設が容易になされる。
【0014】
次に、係止部材2の板状部22を支柱1の水平ビーム取付孔11と水平ビーム3の隙間に挿入する。すると、板状部22の先端に形成された弾性係止部23が支柱1の水平ビーム取付孔11の縁端と水平ビーム3の側壁間に圧縮されて挿入され、弾性係止部23が支柱内部で弾性的に広がり、支柱1の側壁の水平ビーム取付孔11の周縁部裏側に係止され、水平ビーム3と支柱1のガタツキがなくされる。係止部材が水平ビーム取付孔と水平ビームの隙間に挿入されることにより水平ビームの回転やガタツキが防止される。
【0015】
【発明の効果】
上述の如く、本発明請求項1記載の防護柵の水平ビーム取付構造は、地表に適宜間隔で立設された複数の支柱とこの支柱間に架設された水平ビームからなる防護柵に於いて、側壁の水平ビーム取付位置に水平ビーム取付孔が設けられた支柱とこの水平ビーム取付孔内径より稍々小径の外径を有する水平ビームと係止部材とからなり、係止部材は半円筒状体となされた係止部材本体とその端部に設けられた板状部とからなると共に板状部の先端に弾性係止部が設けられ、支柱側壁の水平ビーム取付孔に水平ビームの端部が挿入されると共に、水平ビーム取付孔と水平ビームの隙間に係止部材の係止部材本体が挿入され、先端の弾性係止部が水平ビーム取付孔の周縁部裏面に係止されて、水平ビームが支柱に取着されたものであり、水平ビームの端部を支柱の水平ビーム取付孔に挿入後水平ビームと水平ビーム取付孔との隙間に係止部材を挿入するだけで、水平ビームの回転やガタツキが容易に防がれる。又、係止部材は水平ビームを水平ビーム取付孔に挿入後隙間に挿入するだけでよいので水平ビームの取付が容易である。
【0016】
又、道路が曲がったり、上がったり、下がったりしていても、係止部材の裏面に設けられている弾性係止部を変形させることにより、ビームを支障なく取り付けることができる。
【0017】
本発明請求項2記載の防護柵の水平ビーム取付構造は、芯材に合成樹脂が被覆された合成樹脂被覆体から水平ビームが作製されたもので、水平ビームの表面に適度な弾性が付与されるので、水平ビームの外径が多少異なっても同一の係止部材で対応でき、施工現場での部材の管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明防護柵の水平ビーム取付構造を用いた防護柵の一例を示す正面図である。
【図2】図1の水平ビーム取付部の詳細を示す断面図である。
【図3】係止部材の挿入過程を示す水平ビーム取付部の断面図である。
【図4】本発明防護柵の水平ビーム取付構造に用いられる係止部材の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支柱
11 水平ビーム取付孔
12 キャップ
2 係止部材
21 係止部材本体
22 板状部
23 弾性係止部
24 楔状突起
3 水平ビーム
31 通孔
4 取付ピン
Claims (2)
- 地表に適宜間隔で立設された複数の支柱とこの支柱間に架設された水平ビームからなる防護柵に於いて、側壁の水平ビーム取付位置に水平ビーム取付孔が設けられた支柱とこの水平ビーム取付孔内径より稍々小径の外径を有する水平ビームと係止部材とからなり、係止部材は半円筒状体となされた係止部材本体とその端部に設けられた板状部とからなると共に板状部の先端に弾性係止部が設けられ、支柱側壁の水平ビーム取付孔に水平ビームの端部が挿入されると共に、水平ビーム取付孔と水平ビームの隙間に係止部材の係止部材本体が挿入され、先端の弾性係止部が水平ビーム取付孔の周縁部裏面に係止されて、水平ビームが支柱に取着されたことを特徴とする防護柵の水平ビーム取付構造。
- 芯材に合成樹脂が被覆された合成樹脂被覆体から水平ビームが作製されたことを特徴とする請求項1記載の防護柵の水平ビーム取付構造。
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JP10761297A JP3634553B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 防護柵の水平ビーム取付構造 |
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- 1997-04-24 JP JP10761297A patent/JP3634553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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