JP2915286B2 - 道路用防護柵 - Google Patents

道路用防護柵

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JP2915286B2
JP2915286B2 JP11265694A JP11265694A JP2915286B2 JP 2915286 B2 JP2915286 B2 JP 2915286B2 JP 11265694 A JP11265694 A JP 11265694A JP 11265694 A JP11265694 A JP 11265694A JP 2915286 B2 JP2915286 B2 JP 2915286B2
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直樹 林
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Sekisui Jushi Corp
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Sekisui Jushi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路用防護柵に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、道路用防護柵は、歩行者の安全を
守るために設けられるもので、道路の側縁に沿って複数
本の防護柵用支柱を立て、隣合う防護柵用支柱にビーム
パイプを架け渡して取り付けたものである。この防護柵
用支柱にビームパイプを取り付ける構造は種々あるが、
防護柵用支柱の側壁に設けられた通孔の中にビームパイ
プの端部を挿入し、この挿入したビームパイプの先端に
設けられた通孔に取付ピンを挿入してビームパイプを抜
けないように防護柵用支柱を取り付ける構造がある。
【0003】例えば、実公昭58−53293号公報に
は、防護柵用支柱の側壁に通孔を設け、この通孔の周縁
部をバーリング加工を施し、この通孔の中にビームパイ
プの先端部を挿入し、この挿入したビームパイプの先端
部に設けた通孔の中に取付ピンを挿入した道路用防護柵
が記載されている。
【0004】又、実公昭53−2527号公報、実公昭
58−40091号公報には、防護柵用支柱の側壁に通
孔を設け、この通孔の周縁部に環状のリングを取り付
け、このリングの中にビームパイプの先端部を挿入し、
この挿入したビームパイプの先端部に設けた通孔の中に
取付ピンを挿入したり、ビームパイプの先端部に設けた
通孔からピンを突出させた道路用防護柵が記載されてい
る。この際、リングが外れないように、この挿入したリ
ングの先端部を防護柵用支柱の裏側に沿うように折り曲
げ、この折曲部と外側のリングとで防護柵用支柱の側壁
を挟んでリングを防護柵用支柱に取り付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常、防護柵
用支柱の側壁に設けた通孔の大きさは、ビームパイプの
径より大きくしているから、前者の公報記載の道路用防
護柵では、ビームパイプの外周面と通孔の周縁部との間
に隙間が生じ、この結果、ビームパイプがガタツクとい
う問題がある。又、通孔の周縁部は切断面であるため、
錆が発生し易い。又、後者の公報記載の道路用防護柵
は、通孔の周縁部にリングが設けられているから、ビー
ムパイプのガタツキが少なく、通孔の切断面が錆難いの
で好ましいが、リングを取り付ける際に、リングの防護
柵用支柱の中に挿入した先端部を防護柵用支柱の側壁の
裏側に沿うように折り曲げる必要があるが、この折曲加
工が細い筒状の防護柵用支柱の中での作業となるから極
めて困難で施工性が悪いという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、ビームパイプの
ガタツキがなく、通孔の錆が発生し難いリングを防護柵
用支柱に取り付ける道路用防護柵であって、防護柵用支
柱の中に挿入したリングの先端を折り曲げることなく取
り付けることができる道路用防護柵を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、筒状の防護柵用支柱
の側壁に通孔が設けられ、この通孔の周縁部に環状のリ
ングが取り付けられ、このリングの中にビームパイプの
先端部が挿入され、このビームパイプの先端部に設けら
れた通孔の中に取付ピンが挿入されてビームパイプが防
護柵用支柱に取り付けられた道路用防護柵であって、前
記リングは防護柵用支柱の通孔の周縁部表面に取り付け
られたリング本体と、このリング本体の裏面に周方向に
間隔をおいて取り付けられた複数の板バネとからなり、
この複数の板バネがビームパイプにより圧着されて防護
柵用支柱の通孔の周縁部裏側とビームパイプの外周面と
を押圧することによってリングが通孔の周縁部に取り付
けられると同時にビ−ムパイプが支持されているもので
ある。
【0008】本発明において、防護柵用支柱は筒状で
り、本発明においては、複数の板バネがビームパイプ
により圧着されて防護柵用支柱の通孔の周縁部裏側とビ
ームパイプの外周面とを押圧することによってリングが
通孔の周縁部に取り付けられると同時に、ビームパイプ
が支持されている。このように、複数の板バネが圧着さ
れて防護柵用支柱の通孔の周縁部裏側とビームパイプの
外周面とを押圧する方法は種々ある。
【0009】例えば、複数の中の一部の板バネを外側方
向に向けて設け、この板バネがビームパイプにより圧着
されて防護柵用支柱の通孔の周縁部裏側を押圧すること
によって、リングを通孔の周縁部に取り付け、残りの板
バネを内側方向に向けてこの板バネがビームパイプによ
り圧着されてビームパイプの外周面を押圧することによ
って、ビームパイプを支持するようにしてもよい。
【0010】又、板バネの外面に係止突部を設け、この
係止突部が防護柵用支柱の通孔に係止されると共に、ビ
ームパイプにより圧着されて通孔の周縁部裏側を押圧す
ることによって、リングを通孔の周縁部に取り付け、板
バネがビームパイプにより外側に広がるように圧着され
てビームパイプの外周面を押圧することによって、ビー
ムパイプを支持するようにしてもよい。
【0011】又、板バネの根元部を外側に曲げ、中間部
分を内側に曲げたく字形にし、この外側に曲げた板バネ
の根元部が防護柵用支柱の通孔に係止されると共に、ビ
ームパイプにより圧着されて通孔の周縁部裏側を押圧す
ることによって、リングを通孔の周縁部に取り付け、内
側に曲げられた板バネの先端部がビームパイプにより外
側に広がるように圧着されてビームパイプの外周面を押
圧することによって、ビームパイプを支持するようにし
てもよい。
【0012】請求項の発明は、護柵用支柱が円筒
の防護柵用支柱の側壁に通孔が設けられ、この通孔の周
縁部に環状のリングが取り付けられ、このリングの中に
ビームパイプの先端部が挿入され、このビームパイプの
先端部に設けられた通孔の中に取付ピンが挿入されてビ
ームパイプが防護柵用支柱に取り付けられた道路用防護
柵であって、前記リングは防護柵用支柱の通孔の周縁部
表面に取り付けられたリング本体と、このリング本体の
裏面に周方向に間隔をおいて取り付けられた複数の板バ
ネとからなり、この複数の板バネがビームパイプにより
圧着されて防護柵用支柱の通孔の周縁部裏側とビームパ
イプの外周面とを押圧することによってリングが通孔の
周縁部に取り付けられると同時にビームパイプが支持さ
れている道路用防護柵において、板バネがリング本体の
裏面の左右に対向して内側に傾斜された左右の板バネと
その他の板バネとからなり、これらの板バネは外面に係
止突部を有し、左右の板バネ又は左右及びその他の板バ
ネの係止突部が防護柵用支柱の通孔に係止されると共に
通孔の周縁部裏側を押圧してリングが通孔の周縁部に取
り付けられると同時に、左右及びその他の板バネがビ−
ムパイプの外周面を押圧してビームパイプが支持されて
いるものである。
【0013】又、請求項の発明は、護柵用支柱が円
状の防護柵用支柱の側壁に通孔が設けられ、この通孔
の周縁部に環状のリングが取り付けられ、このリングの
中にビームパイプの先端部が挿入され、このビームパイ
プの先端部に設けられた通孔の中に取付ピンが挿入され
てビームパイプが防護柵用支柱に取り付けられた道路用
防護柵であって、前記リングは防護柵用支柱の通孔の周
縁部表面に取り付けられたリング本体と、このリング本
体の裏面に周方向に間隔をおいて取り付けられた複数の
板バネとからなり、この複数の板バネがビームパイプに
より圧着されて防護柵用支柱の通孔の周縁部裏側とビー
ムパイプの外周面とを押圧することによってリングが通
孔の周縁部に取り付けられると同時にビームパイプが支
持されている道路用防護柵において、板バネがリング本
体の裏面の左右に対向して取り付けられた左右の板バネ
とその他の板バネとからなり、この左右の板バネは根元
部が外側に曲げられ、中間部が内側に曲げられたく字形
をしており、この左右の板バネの根元部が防護柵用支柱
の通孔に係止されると共に通孔の周縁部裏側を押圧して
リングが通孔の周縁部に取り付けられると同時に、左右
及びその他の板バネがビ−ムパイプの外周面を押圧して
ビ−ムパイプが支持されているものである。
【0014】
【作用】本発明道路用防護柵は、次のようにして、防護
柵用支柱にビームパイプを取り付ける。まず、筒状の防
護柵用支柱の側壁の通孔にリングを取り付ける。する
と、リングの裏面に取り付けられた複数の板バネが防護
柵用支柱の通孔に仮に係止されてリングが通孔の周縁部
に仮に取り付けられる。次に、このリングの中にビーム
パイプを挿入する。すると、板バネがビームパイプによ
り外側に広がるように圧着されて板バネが防護柵用支柱
の通孔の周縁部裏側を押圧すると同時に、ビームパイプ
の外周面を押圧して支持するから、ビームパイプがガタ
ツクことがないように取り付けられる。最後に、この挿
入されたビームパイプの先端部に設けられた通孔に取付
ピンを挿入する。すると、ビームパイプが抜けなくな
る。又、筒状の防護柵用支柱の上にはキャップを取り付
ける。
【0015】このようにして取り付けた道路用防護柵
は、複数の板バネで防護柵用支柱の通孔の周縁部裏側を
押圧してリングが取り付けられているから、リングの挿
入端部を折り曲げる等の困難な作業をすることがなく、
施工が極めて簡単である。又、複数の板バネがビームパ
イプの外周面を押圧して支持しているから、ガタツキが
なく良好にビームパイプが防護柵用支柱に取り付けられ
る。又、防護柵用支柱の通孔にリングが取り付けられて
いるから、ビームパイプがガタツカないように取り付け
られるし、通孔の周縁部が錆難い。
【0016】通常、道路用防護柵を設ける道路は上下し
たり、又、左右に曲がったりしているから、防護柵用支
柱に取り付けられるビームパイプは防護柵用支柱に対し
て直角に取り付けられるとは限らない。従って、ビーム
パイプの方向が防護柵用支柱に対して直角より若干上下
左右に向きを替えても取り付けられることができるよう
にしておくことが好ましい。本発明では、リングが板バ
ネで取り付けられているから、板バネを変形させてこの
リングの向きを変えることができ、従って、このビーム
パイプに挿入されているビームパイプの方向を上下左右
に変えることができる。
【0017】請求項の発明では、円筒状の防護柵用支
柱の通孔にリングを取り付ける際、板バネを防護珊用支
柱の通孔の中に挿入すると、左右の板バネ又は左右及び
その他の板バネの係止突部が前記通孔に仮に係止され、
ビームパイプの挿入により係止突部が通孔の周縁部裏側
を押圧することによってリングが通孔の周縁部に取り付
けられる。従って、リングの先端を折曲せずとも、簡単
に、リングを防護柵用支柱に取り付けることができる。
【0018】又、リングの中にビームパイプを挿入する
際、ビームパイプは左右の板バネとその他の板バネを押
し広げながらリングの中に入る。すると、板バネの弾性
により元の形状に戻ろうとする力により、左右の板バネ
とその他の板バネはビームパイプの外周面を強く押圧し
て支持する。特に、内側に傾斜した左右の板バネは、ビ
ームパイプを挿入することにより、外側に押し広げられ
る結果、係止突部が防護柵用支柱の通孔の周縁部裏側を
強く押圧し、リングが通孔の周縁部に強固に支持され
る。
【0019】請求項の発明では、円筒状の防護柵用支
柱の通孔にリングを取り付ける際、板バネを防護柵用支
柱の通孔の中に挿入すると、左右の板バネの外側に曲げ
られている根元部が前記通孔に係止され、ビームパイプ
の挿入により根元部が通孔の周縁部裏側を押圧すること
によってリングが通孔の周縁部に取り付けられる。従っ
て、リングの先端を折曲せずとも、簡単に、リングを防
護柵用支柱に取り付けることができる。
【0020】又、リングの中にビームパイプを挿入する
際、請求項と同様に板バネの弾性により、左右の板バ
ネとその他の板バネはビ−ムパイプの外周面を強く押圧
して支持する。特に、左右の板バネは、ビームパイプの
挿入により、外側に押し広げられる結果、根元部が防護
柵用支柱の通孔の周縁部裏側を強く押圧し、リングが通
孔の周縁部に強固に支持される。
【0021】又、本発明を適用すると、道路用防護柵を
設ける道路が左右に曲がっている場合には、リングを円
筒状の防護柵用支柱の外周面に沿って水平方向に若干移
動させれば、リングの向きが変わる。又、この道路が上
がったり下がったりしている場合には、左右の板バネを
中心にして上下方向に回転させてリングの向きを変える
ことができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1〜図
4は本発明の一実施例を示し、図1は道路用防護柵の正
面図、図2は図1A部の拡大横断面図、図3は図1の防
護柵用支柱にビームパイプが取り付けられた部分を拡大
して示す一部切欠正面図、図4はリングを示すもので、
(イ)は側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は裏面図であ
る。図5〜図7は本発明の他の実施例を示し、図5は図
1A部における拡大横断面図、図6は防護柵用支柱にビ
ームパイプが取り付けられた部分を拡大して示す一部切
欠正面図、図7はリングを示すもので、(イ)は側面
図、(ロ)は平面図、(ハ)は裏面図である。
【0023】まず、本発明の一実施例について説明する
と、図1〜図4において、1は道路用防護柵であり、こ
の道路用防護柵1は防護柵用支柱2と、リング3と、ビ
ームパイプ6とからなる。防護柵用支柱2は金属製の円
筒であり、側壁に通孔21が設けられ、上端にキャップ
22が取り付けられている。
【0024】リング3は、合成樹脂や金属製となされ、
図4に示すように、リング本体4と板バネ5とからな
る。リング本体4は、通孔21の周縁部表面に取り付け
られるように、カップ状に成形した環状体である。板バ
ネ5はリング本体4の裏面に周方向に間隔をおいて6個
取り付けられ、この内の2個はリング本体4の左右に対
向して取り付けられた左右の板バネ51であり、後の4
個はその他の板バネ52である。左右の板バネ51はリ
ング本体4の裏側から内側方向に傾斜されて延出され、
外面に係止突部53が設けられている。その他の板バネ
52はリング本体4の裏側からほぼ真直ぐ延出され、外
面に係止突部54が設けられている。
【0025】ビームパイプ6はリング3の中に挿入でき
る口径を有する金属製円筒長尺体であり、このビームパ
イプ6の先端部に通孔61が設けられている。7は取付
ピンであり、ビームパイプ6の中に挿入できる径の棒状
体である。
【0026】次に、この道路用防護柵1の施工方法及び
作用について説明する。複数本の防護柵用支柱2を道路
の側縁に沿って設ける。次に、リング3の板バネ5を通
孔21の中に挿入する。すると、左右の板バネ51、又
は左右及びその他の板バネ51,52の外面の係止突部
53,54が通孔21に係止され、リング3は防護柵用
支柱2の側面に仮に取り付けられる。
【0027】次に、ビームパイプ6をリング3の中に挿
入する。すると、ビームパイプ6の先端部は、左右の板
バネ51とその他の板バネ52を押し広げながらリング
3の中に入る。その結果、左右の板バネ51とその他の
板バネ52とは元の形状に戻ろうとする弾性により、板
バネ5でビームパイプ6の外周面を押圧してビームパイ
プ6が支持される。左右の板バネ51は挿入されたビー
ムパイプ6によって外側方向に押される結果、、係止突
部53が防護柵用支柱2の通孔21の周縁部裏側を強く
押圧し、リング3が強固に防護柵用支柱2に取り付けら
れる。
【0028】次に、挿入したビームパイプ6の先端部に
設けられている通孔61に防護柵用支柱2の上端から取
付ピン7を落とし込んでビームパイプ6を抜けなくす
る。最後に、防護柵用支柱2の上端にキャップ22を取
り付ける。このように、この道路用防護柵1の施工は極
めて簡単である。尚、道路が曲がっていたりしてビーム
パイプ6の向きが左右にずれていると、リング3を防護
柵用支柱の外周面に沿って水平方向に若干移動させれば
よいし、又、道路が上がったり、下がったりしていて、
ビームパイプ6の向きが上下にズレていると、リング3
を左右の板バネ51を中心にして若干回転させればよ
い。
【0029】次に、本発明の他の実施例について説明す
ると、図5〜図7において、前記実施例と同様、2は防
護柵用支柱、21は通孔、3はリング、4はリング本
体、5は板バネ、6はビームパイプ、61は通孔、7は
取付ピンである。リング3は、図7に示すように、リン
グ本体4と板バネ5とからなる。リング本体4は金属板
を、通孔21の周縁部表面に取り付けられるように、カ
ップ状に成形した環状体である。板バネ5はリング本体
4の裏面に周方向に間隔をおいて6個取り付けられ、こ
の内の2個はリング本体4の左右に対向して取り付けら
れた左右の板バネ51であり、後の4個はその他の板バ
ネ52である。左右の板バネ51は根元部55が外側方
向に曲げられ、中間部が内側に曲げられたく字形をして
いる。その他の板バネ52はリング本体4の裏側からほ
ぼ真直ぐに延出されている。
【0030】次に、道路用防護柵の施工方法及び作用に
ついて説明する。複数本の防護柵用支柱2を道路の側縁
に沿って設ける。次に、リング3の板バネ5を通孔21
の中に挿入する。すると、左右の板バネ51の外側に曲
がっている根元部55が防護柵用支柱2の通孔21に係
止され、リング3は防護柵用支柱2の側面に仮に取り付
けられる。
【0031】次に、ビームパイプ6をリング3の中に挿
入する。すると、ビームパイプ6の先端部は、左右の板
バネ51とその他の板バネ52の先端部を押し広げなが
らリング3の中に入る。その結果、左右の板バネ51と
その他の板バネ52とは元の形状に戻ろうとする弾性に
より、板バネ5でビームパイプ6の外周面を押圧してビ
ームパイプ6が支持される。このとき、左右の板バネ5
1は挿入されたビームパイプ6によって外側方向に押さ
れる結果、左右の板バネ51の根元部55が外側に変形
する。そのため、左右の板バネ51で防護柵用支柱2の
通孔21の周縁部裏側を強く押圧し、リング3が強固に
防護柵用支柱2に取り付けられる。以下、前記実施例と
同様である。
【0032】
【発明の効果】本発明道路用防護柵は、防護柵用支柱の
側壁に設けられた通孔にリングが取り付けられているか
ら、ビームパイプがガタツカず、通孔の周縁部が錆難
い。又、リングはリング本体と、このリング本体の裏面
に設けられた複数の板バネとからなり、この板バネで防
護柵用支柱の通孔の周縁部裏側とビームパイプの外周面
とを押圧するから、リングを通孔の周縁部に取り付ける
ことができるし、ビームパイプを支持して取り付けるこ
とができる。従って、リングの防護柵用支柱の中に挿入
している端部を折曲する必要がなく、施工が簡単にな
る。又、ビームパイプがガタツカないように取り付ける
ことができるので有益である。
【0033】又、道路が曲がったり、上がったり、下が
ったりしていても、リングが裏面に取り付けられている
板バネを変形させることによりリングの向きを左右上下
に変えることにより、ビームパイプを支障なく取り付け
ることができる。
【0034】請求項の発明では、リングの左右の板バ
ネとその他の板バネの外面に係止突部が設けられ、係止
突部が防護柵用支柱の通孔に係止され、ビームパイプの
挿入により係止突部が通孔の周縁部裏側を押圧するよう
になされているので、リングを容易に取り付けることが
できる。又、請求項の発明では、リングの左右の板バ
ネの根元部が防護柵用支柱の通孔に係止され、ビームパ
イプの挿入により根元部が通孔の周縁部裏側を押圧する
ようになされているので、リングを容易に取り付けるこ
とができる。
【0035】さらに、本発明では、リングの中にビーム
パイプが左右の板バネとその他の板バネを押し広げて挿
入されるから、左右の板バネとその他の板バネが元の形
状に戻ろうとする弾性によりビームパイプを強固に支持
するので、ビームパイプを強固に取り付けることができ
る。又、道路が左右に曲がっている場合には、リングを
円筒形の防護柵用支柱の側壁に沿って水平方向に移動さ
せることによりリングの向きを変えることができるし、
道路が上がったり、下がったりしていると、左右の板バ
ネを中心にしてリングを上下方向に回転させることによ
り、簡単にリングの向きを変えることができるので、便
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、道路用防護柵の正面
図である。
【図2】図1A部の拡大横断面図である。
【図3】図1の防護柵用支柱にビームパイプが取り付け
られた部分を拡大して示す一部切欠正面図である。
【図4】リングを示すもので、(イ)は側面図、(ロ)
は平面図、(ハ)は裏面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示し、図1A部における
拡大横断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示し、防護柵用支柱にビ
ームパイプが取り付けられた部分を拡大して示す一部切
欠正面図である。
【図7】本発明の他の実施例におけるリングを示すもの
で、(イ)は側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は裏面図
である。
【符号の説明】
1 道路用防護柵 2 防護柵用支柱 21 通孔 3 リング 4 リング本体 5 板バネ 51 左右の板バネ 52 その他の板バネ 53,54 係止突部 55 根元部 6 ビームパイプ 61 通孔 7 取付ピン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01F 15/02 E01F 15/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の防護柵用支柱の側壁に通孔が設けら
    れ、この通孔の周縁部に環状のリングが取り付けられ、
    このリングの中にビームパイプの先端部が挿入され、こ
    のビームパイプの先端部に設けられた通孔の中に取付ピ
    ンが挿入されてビームパイプが防護柵用支柱に取り付け
    られた道路用防護柵であって、前記リングは防護柵用支
    柱の通孔の周縁部表面に取り付けられたリング本体と、
    このリング本体の裏面に周方向に間隔をおいて取り付け
    られた複数の板バネとからなり、この複数の板バネがビ
    ームパイプにより圧着されて防護柵用支柱の通孔の周縁
    部裏側とビームパイプの外周面とを押圧することによっ
    てリングが通孔の周縁部に取り付けられると同時にビー
    ムパイプが支持されている道路用防護柵において、防護
    柵用支柱が円筒状であり、板バネがリング本体の裏面の
    左右に対向して内側に傾斜された左右の板バネとその他
    の板バネとからなり、これらの板バネは外面に係止突部
    を有し、左右の板バネ又は左右及びその他の板バネの係
    止突部が防護柵用支柱の通孔に係止されると共に、左右
    及びその他の板バネがビームパイプの外周面を押圧して
    ビームパイプが支持されていることを特徴とする道路用
    防護柵。
  2. 【請求項2】筒状の防護柵用支柱の側壁に通孔が設けら
    れ、この通孔の周縁部に環状のリングが取り付けられ、
    このリングの中にビームパイプの先端部が挿入され、こ
    のビームパイプの先端部に設けられた通孔の中に取付ピ
    ンが挿入されてビームパイプが防護柵用支柱に取り付け
    られた道路用防護柵であって、前記リングは防護柵用支
    柱の通孔の周縁部表面に取り付けられたリング本体と、
    このリング本体の裏面に周方向に間隔をおいて取り付け
    られた複数の板バネとからなり、この複数の板バネがビ
    ームパイプにより圧着されて防護柵用支柱の通孔の周縁
    部裏側とビームパイプの外周面とを押圧することによっ
    てリングが通孔の周縁部に取り付けられると同時にビー
    ムパイプが支持されている道路用防護柵において、防護
    柵用支柱が円筒状であり、板バネがリング本体の裏面の
    左右に対向して取り付けられた左右の板バネとその他の
    板バネとからなり、この左右の板バネは根元部が外側に
    曲げられ、中間部が内側に曲げられたく字形をしてお
    り、この左右の板バネの根元部が防護柵用支柱の通孔に
    係止されると共に、左右及びその他の板バネがビームパ
    イプの外周面を押圧してビームパイプが支持されている
    ことを特徴 とする道路用防護柵。
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