JP3014682U - バリケード支持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 風圧や外部からの衝撃にも変形しにくい強靭
性を有するバリケード支持具を提供する。 【構成】 Ｈ形綱の一方のフランジに着脱自在に取り付
けると共に、バリケードの支柱下方を支持する固定具
と、他方のフランジに着脱自在に取り付けるべく前後に
可動する可動固定具を、水平支持板にて一体的に連結
し、この水平支持板の一端に設けた支持板に、先端にバ
リケードの支柱の上方を支持する支持具を設けた傾斜支
持棒の後端を固定してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば道路工事における道路側方に安全確保のために立設するバリ ケードを支持、固定するためのバリケード支持具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のバリケード支持具としては図３に示すようなコの字形の固定具Ｃに差込 パイプＤを２本突設したものがある。 これは、Ｈ形綱ＥのフランジＥ１に固定具Ｃを固定し、差込パイプＤにバリケ ードＦの支柱Ｆ１を差し込む。 その後、一般に市販されているメガネバンドＧにて隣接するバリケードＦを連 結している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のようなバリケード支持具では単にバリケードＦの支柱Ｆ１を支 持するのみで、市販のメガネバンドＧで連結しても、強風などの圧力や外部から の衝撃により差込パイプＤが変形し易すく、再使用できなくなる危険性がある。 この考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、その目的は風圧や外部からの 衝撃にも変形しにくい強靭性を有するバリケード支持具を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を解決するため、この考案はＨ形綱の一方のフランジに着脱自在に取 り付けると共に、バリケードの支柱下方を支持する固定具と、他方のフランジに 着脱自在に取り付けるべく前後に可動する可動固定具を、水平支持板にて一体的 に連結し、この水平支持板の一端に設けた支持板に、先端にバリケードの支柱の 上方を支持する支持具を設けた傾斜支持棒の後端を固定した構成である。

【０００５】

【作用】 この考案は、上記の構成によりこれを使用する場合は、予め工事現場周囲に載 置したＨ形綱の一方のフランジに固定具を固定し、他方のフランジに可動固定具 を固定する。 その後、固定具の支持パイプに隣接するバリケードの支柱の下方を差し込み、 つづいて支柱の上方に支持具を取り付け、バリケードを支持・固定するものであ る。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 １はバリケード支持具である。 ２は固定具でＨ形綱Ａの前方のフランジＡ１に着脱自在に取り付けるべくコの 字形の固定板２ａの後板２ａ１に固定ボルト２ａ２を設けると共に、前板２ａ３ にはバリケードＢの支柱Ｂ１の下方を差し込んで支持する支持パイプ２ａ４を２ 本突設してなる。 ３は可動固定具で、Ｈ形綱Ａの後方のフランジＡ２に着脱自在に取り付ける べくコの字形の可動固定板３ａの後板３ａ１に上記と同様の固定ボルト３ａ２を 設けると共に、背板３ａ３に後述する水平支持板４に前後に可動させ固定するた めの可動ボルト３ａ４を設けたものである。 ４は水平支持板で、断面台形状に形成すると共に、頂部に上記可動ボルト３ａ ４を挿入支持する長孔４ａを設けたもので、上記固定具２と可動固定具３を一体 的に連結すると共に、後端に支持板４ｂ突設してある。 ５は傾斜支持棒で、棒５ａの先端にバリケードＢの支柱Ｂ１の上方を抱持すべ く、半円弧状の凹部６ａを２箇所設けると共に、中央に後述する受板７に取り付 けるための連結ボルト６ｂを設けた当板６と、上記と同様な凹部７ａを２箇所設 けると共に、背面に支持板７ｂを突設してなる受板７とを、ナット７ｃで固定し てなる支持具８を支持ボルト５ｂにて一体に連結し、棒５ａの後端を前記支持板 ４ｂに支持ボルト５ｃにて連結するものである。

【０００７】 この実施例を使用例として、まず工事現場周囲にＨ形綱ＡをフランジＡ１・Ａ ２が地面と垂直になるように連設する。 つぎに、フランジＡ１・Ａ２間の寸法に合せるべく、可動ボルト３ａ４を緩め 可動固定具３を調整する。 つづいて、フランジＡ１に固定板２ａを差し込み、固定ボルト２ａ２にて固定 具２を取り付け、フランジＡ２に可動固定板３ａを差し込み固定ボルト３ａ２に て取り付ける。 このようにして、適宜間隔をあけて取り付ける。 その後、支持パイプ２ａ４にバリケードＢの支柱Ｂ１を差し込んでゆく。 そして、隣接する支柱Ｂ１の上方を抱持すべく、外側より当板６の連結ボルト ６ｂを受板７に挿入し、ナット７ｃにて固定し、Ｈ形綱Ａ上にバリケードＢを連 設するものである。

【０００８】 なお、上記実施例における固定具２、可動固定具３及び支持具８は、上記形態 に限定せず同様の機能があれば別の形態でもよい。

【０００９】

【考案の効果】

この考案は、上記の構成により各種Ｈ形綱に簡単に取り付けられると共に、風 圧や外部からの衝撃に対しても変形しにくく、毎度でも繰り返し使用できる効果 を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のバリケード支持の一実施例を示す斜
面図。

【図２】この考案の使用例を示す略図。

【図３】従来例を示す斜視図。

【符号の説明】

１ バリケード支持具 ２ 固定具 ３ 可動固定具 ４ 水平支持板 ５ 傾斜支持棒 ６ 当板 ７ 受板 ８ 支持具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｈ形綱の一方のフランジに着脱自在に取
   り付けると共に、バリケードの支柱下方を支持する固定
   具と、他方のフランジに着脱自在に取り付けるべく前後
   に可動する可動固定具を、水平支持板にて一体的に連結
   し、この水平支持板の一端に設けた支持板に、先端にバ
   リケードの支柱の上方を支持する支持具を設けた傾斜支
   持棒の後端を固定してなることを特徴とするバリケード
   支持具である。