JP3630362B2 - 基板ケースの封止構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン、パチンコ機等の遊技機に使用されている遊技機用の制御基板を収納するための遊技機用の基板ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スロットマシン等の遊技機では、基板ケース本体と基板ケースカバーにより開閉自在に構成された基板ケース内に、マイクロプロセッサやROM、RAM等の電子部品が装着・実装された主制御基板(主基板と呼ぶ)を収納して基板ケースとし、この基板ケースを遊技機内部にある基板ケース取付板に装着し、遊技機を構成する周辺部との間に配線を施し、この主基板上に装着された電子部品等により遊技動作を制御する電子制御方式を採用している。
【0003】
この種の遊技機では、主基板上に装着されたROM等の電子部品を不正に交換できないようにすると同時に、監督官庁等の検査機関による検査の時には、その基板ケースを開けて容易に検査できるようにしておく必要がある。
【0004】
そこで、従来の遊技機では、主基板に実装されているROMと基板の間に所定のシールを貼り、ROMの交換を不可とし、更にこのROMを装着した主基板を中に収納した基板ケース封印シール用のシール貼付部を設け、制御基板を基板ケースに収納した後、基板ケースのシール貼付部に封印シールを貼付して封印するようにし、更に基板ケースを遊技機の基板ケース取付板に装着し、同じく封印シールにより封印している。
【0005】
従って、封印シールを破って基板ケースを開封しROM等の電子部品を交換する等の不正改造(変造、改竄)や、基板ケースを取り替える等の不正改造があれば、封印シールの破壊によって、開封された事実が容易に判るようになっている。
【0006】
更に、検査機関による検査の時には、封印シールを破って基板ケースを容易に開封でき、検査終了後には検査員が、再度シール貼付部に封印シールを貼付することにより、基板ケースを容易に封印できるようになっている。
【0007】
<従来の問題点>
しかしながら、従来の封印シールによる封印方式では、基板ケースを開けてROMを交換する等の不正改造や、基板ケースを取り替える等の不正改造を完全に防止し得ない欠点があった。
【0008】
即ち、上述の封印方式では、粘着剤付きの封印シールを用い、この封印シールをシール貼付部に貼付しているため、その粘着力を低下させる特殊な溶剤を使用すれば、痕跡を残すことなく封印シールを比較的容易に剥がすことができ、また、その封印シールを再度シール貼付部に貼り付けることが可能である。
【0009】
このため、基板ケースを開けてROM等の電気部品を交換する不正改造が行われた場合、又は主基板の入っている封印された基板ケースをそっくり交換された場合でも、封印シールに痕跡が残らないため、単に基板ケースを外側から見て点検する程度では、不正事実を容易に発見できず、不正改造を助長する結果となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来の問題点に鑑み提案されるものである。即ち、本発明の目的は、基板ケースの遊技機への取付けの封止を開封(解除)する場合、基板ケース側に開封の痕跡を履歴として残し、開封の事実を容易に確認でき、また開封後に再封止する時にも容易に基板ケースを封止できる基板ケースの封止構造を提供する所にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この課題を解決するためになされたものである。
【0012】
本発明は、少なくとも、1)遊技機の機能を制御する電子部品を装着した主基板を、基板ケース本体と基板ケースカバーとで挟み、主基板上の電子部品の脱着が不可能であるように一体化した基板ケースに収納し、2)基板ケースの周縁のいずれかの側縁から平面方向に外側へ向けて突出する封止部を設け、封止部には基板ケースを遊技機へ取り付け封止する複数個のピン挿通部を側縁に沿って備えて基板ケース取付封止部とし、ピン挿通部に所定の形状をしたセフティロックピンを挿通するとセフティロックピンが抜けない所定の構造とし、またセフティロックピンは基板ケースの裏面より幾分かオフセット部として突出する構造とし、3)基板ケースを、少なくとも1つの所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの少なくとも1つの側縁の一部を所定の位置で受け止め、基板ケースを遊技機の取り付け面から離すことを阻止するように遊技機へ係止し、遊技機へ係止された基板ケースは、基板ケースを係止したときの方向と逆の方向へ平行移動することにより、遊技機の取り付け面より離せる封止部の補助部となる基板ケース係止手段を備え、4)基板ケースが基板ケース係止手段により係止された位置で、セフティロックピンをピン挿通部へ挿通した時に、オフセット部の位置に対応する遊技機側の基板ケース取り付け面に、オフセット部を嵌め込むセフティロックピン嵌込穴部を備え、5)基板ケースを基板ケース係止手段により遊技機へ係止し、セフティロックピンをピン挿通部へ挿通することにより、オフセット部が、嵌込穴部へ嵌め込まれ、基板ケースを平行移動不可能として封止を行い、6)セフティロックピン又はセフティロックピンを支えるピン挿通部又はピン挿通部を支える所定の部分を破壊し、セフティロックピンのオフセット部を嵌込穴部から除外することにより封止を解除し、基板ケースを遊技機より取り外すことを可能として、封止の解除履歴を破壊の痕跡として残すことを特徴とする遊技機の封止構造を提供する。
【0013】
他の基板ケース係止手段は、基板ケースの少なくとも1箇所の側縁を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する係止部を遊技機の所定の位置に備え、基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの側縁を「コ」形状部へ挟み込み基板ケースを遊技機へ係止し、セフティロックピンを封止部のピン挿通部へ挿通して封止することを特徴とする。
【0014】
更に他の基板ケース係止手段は、基板ケースの第1の側縁を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第1の係止部と、第1の側縁と概ね直角に位置する基板ケースの第2の側縁を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第2の係止部を遊技機に備え、基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの第1の側縁を第1の係止部の「コ」形状部へ挟み込み、基板ケースを遊技機の第1の係止部で係止し、基板ケースの第1の側縁を第1の係止部で係止した状態で、基板ケースを遊技機の基板ケース取り付け面上で概ね直角の所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの第2の側縁を第2の係止部の「コ」形状部へ挟み込み、基板ケースを遊技機へ第2の係止部で係止し、セフティロックピンを封止部のピン挿通部へ挿通して封止することを特徴とする。
【0015】
更に他の基板ケース係止手段は、基板ケースの少なくとも1箇所の側縁から平面方向に外へ向けて出る突起部を少なくとも1つ設け、突起部に対応した遊技機の所定の位置に基板ケースの突起部を受け入れる係合穴を備えた「コ」形状部で基板ケースを挟み込み係止する係止部を備え、基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの突起部を係合穴にスライド挿入すると同時に、基板ケースの側縁を「コ」形状部へ挟み込み、基板ケースを遊技機へ係止し、セフティロックピンを封止部のピン挿通部へ挿通して封止することを特徴とする。
【0016】
更に他の基板ケース係止手段は、基板ケースの第1の側縁を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第1の係止部を遊技機に備え、第1の側縁と概ね直角に位置する基板ケースの第2の側縁には、基板ケースから平面方向に外へ向けて出る突起部を少なくとも1つ備え、突起部に対応した遊技機の所定の位置に基板ケースの突起部を受け入れる係合穴を備えた第2の係止部を備え、基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの第1の側縁を第1の係止部の「コ」形状部へ挟み込み、基板ケースを遊技機の第1の係止部で係止し、基板ケースの第1の側縁を第1の係止部で係止した状態で、基板ケースを第1の係止部へ係止したときに平行移動した方向と概ね直角の所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの第2の側縁にある突起部を第2の係止部の係合穴にスライド挿入して、基板ケースを遊技機へ第2の係止部で係止し、セフティロックピンを封止部のピン挿通部へ挿通して封止することを特徴とする。
【0017】
更に他の基板ケース係止手段は、基板ケースの第1の側縁に沿って基板ケースから平面方向に外へ向けて突出する所定の長さのミミ突出部を少なくとも1つ備え、ミミ突出部を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第1の係止部を遊技機に備え、第1の側縁と概ね直角に位置する基板ケースの第2の側縁には、基板ケースから平面方向に外へ向けて出る突起部を少なくとも1つ備え、突起部に対応した遊技機の所定の位置に基板ケースの突起部を受け入れる係合穴を備えた第2の係止部を備え、基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの第1の側縁にあるミミ突出部を第1の係止部の「コ」形状部へ挟み込み、基板ケースを遊技機の第1の係止部で係止し、基板ケースの第1の側縁を第1の係止部で係止した状態で、基板ケースを第1の係止部へ係止したときに平行移動した方向と概ね直角の所定の方向へ平行移動することにより、基板ケースの第2の側縁にある突起部を第2の係止部の係合穴にスライド挿入して基板ケースを遊技機へ前記第2の係止部で係止し、セフティロックピンを封止部のピン挿通部へ挿通して封止することを特徴とする。
【0018】
更に他の基板ケース係止手段は、基板ケースの第1の側縁に沿って側縁の長さより十分に短く基板ケースから平面方向に外へ向けて突出する所定の長さのミミ突出部を少なくとも1つ備え、ミミ突出部を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第1の係止部を遊技機に備え、第1の側縁と概ね直角に位置する基板ケースの第2の側縁には、基板ケースから平面方向に外へ向けて出る突起部を少なくとも1つ備え、突起部に対応した遊技機の所定の位置に基板ケースの突起部を受け入れる係合穴を備えた第2の係止部を備え、基板ケースの第2の側縁にある突起部を第2の係合部の係合穴にスライド挿入する寸前の位置に置いたときに、基板ケースの第1の側縁にあるミミ突出部を縁に沿った方向に平行移動すれば第1の係止部の「コ」形状部の中に挟むことができる位置となるように構成し、基板ケースの第2の側縁にある突起部を第2の係合部の係合穴にスライド挿入する寸前の位置に置き、第1の側縁にあるミミ突出部を平行移動すれば第1の係止部の「コ」形状部の中に挟むことができる所定の位置に置き、基板ケースを第1の側縁に沿って平行移動し、基板ケースの第2の側縁にある突起部を第2の係合部の係合穴にスライド挿入することで、基板ケースを遊技機へ第2の係止部で係止し、同時に基板ケースの第1の側縁にあるミミ突出部を第1の係止部の前記「コ」形状部へ挟み込み、基板ケースを遊技機へ第1の係止部で係止し、セフティロックピンを封止部のピン挿通部へ挿通して封止することを特徴とする。
【0019】
更に、上述の基板ケースの第2の側縁の突起部を受け入れる係合穴を備えた遊技機の所定の位置に備える第2の係止部は、第2の側縁にある突起部に対応した所定の位置に、基板ケースの突起部に対応して突起部を受け入れる係合穴を備え、遊技機の基板ケース取り付け面に対して概ね直立する面状をした係止部、又は、第2の側縁の突起部を受け入れる係合穴を備えた「コ」形状部であって、基板ケースを所定の位置から所定の方向に平行移動することにより、第2の側縁の突起部を係合穴へスライド挿入し、かつ基板ケースを「コ」形状部で挟み込み係止する係止部であることを特徴とする。
【0020】
更に、少なくとも、1)頭部と、その下にある形状部と、更にその下にある係止部を構成するピンの爪部と、更に下にあるピン部からなり、前記頭部は治具により回転の力を与えることが可能な形状であり、前記形状部は異形を形成し、前記爪部は少なくとも1本の爪からなり前記頭部に向かって前記爪が開いた形状をしていて弾性を持って開いた状態を保持し、前記爪を閉じるとピン部の最小径に近い径の穴を通過可能な径となり、前記ピン部の最大径は、前記異形部の最小径より小であるセフッティロックピンを備え、2)前記セフティロックピンを、基板ケースの基板ケースカバー側に備わっていて異形穴部からなるピン挿通部へ挿通することにより封止され、前記ピン挿通部は破壊容易なリブにより中空的に基板ケースカバーに支持されていて、前記異形穴部は前記セフティロックピンの形状部と同形をしていて僅かに大きな形状で一致し、前記セフティロックピンは、前記セフティロックピンのピン部から挿通され、次に爪部が閉じた状態で挿通され、次に形状部が所定の位置まで挿通された所で、前記爪部が設けられた空間で開き、セフティロックピンを抜くことを不可能とし、基板ケースが係止された位置で前記セフティロックピンのピン部の先端は、前記挿通部の基板ケース本体に開けられた挿通穴を通過して前記基板ケースの裏面より幾分かオフセット部として突出して、前記オフセット部の位置に対応する前記遊技機側の基板ケース取り付け面に設けられた前記オフセット部を嵌め込む嵌込穴部まで到達し、基板ケースを平行移動することを不可能とすることにより前記基板ケースを遊技機へ封止し、3)前記セフティロックピンの頭部へ治具により回転力を与え、前記セフティロックピンの形状部を回転させることにより、前記異形穴部を介して前記ピン挿通部を支持しているリブへ力を与え、前記リブを破壊し、前記セフティロックピンを除去することにより封止の解除がなされ、前記封止の解除を前記リブの破壊の痕跡として残すことにより前記封止の解除の履歴として残すことを特徴とする
【0021】
更に、上記の基板ケースの封止部に位置し、基板ケースの裏側へ「コ」の字状に下へフック形状を形成したフック係合部を設け、基板ケースを所定の位置から基板ケース取付板の表面をスライドすることにより、フック係合部を基板ケース取付板に引っかかる構造とし、遊技機へ基板ケースを密着させる基板ケース取付封止の補助部なるフック係合部を設け基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする。
【0022】
更に上述の基板ケースの基板ケースカバーは、透明又は半透明で、基板ケースカバー側から、主基板に装着されている部品の状態を観測可能であることを特徴とする。
【0028】
<本実施の形態例における各部の構成>
(遊技機に基板ケースを装着、封止した例の概観)
図1は、遊技機に基板ケースを封止した例の概観を示す全体的斜視図である。図1では、遊技機100の前面扉103を開いた場合の簡略化した斜視図を示しており、内部に固定された基板ケース102が、遊技機100の筐体の基板ケース取付板206に取付けられている様子を示している。参照番号210は、以下に説明する本発明の封止部である。
【0029】
基板ケース102は後述するように、基板ケース本体(300:図3参照)と、その上に遊技機を制御するCPUやROM、RAM等々の電子部品が装着・実装した遊技機の主制御基板(主基板と呼ぶ)(302:図3参照)を乗せ、更にその上から透明または半透明な樹脂からなる基板ケースカバー(301:図3参照)でカバーし、内部の主基板に装着・実装されている部品の実装状態が外部から観測可能であるように構成し、封止した状態では実装部品の取り外しや、不正改造(改竄、変造)を行い実装することが不可能である機構としている。
【0030】
本発明の要旨は前述したように、第3者により、遊技機の動作が通常と異なる動作、制御をするように不正改造することを目的として、主基板302の収納されている基板ケース(102:図3参照)の基板ケースカバー301の封止を開封(解除)して外し、主基板302に実装されている部品を不正改造した部品に取り替えたり、主基板302を不正改造したり、主基板302を不正改造した主基板と取り替えたり、基板ケース102を遊技機100から取り外し、不正改造した基板ケースと取り替えて再び装着することを防ぐことを目的とし、
(1)遊技機100の基板ケース取付板206へ取り付けられた基板ケース102(主基板302を収納)を封止することにより、基板ケース102を基板ケース取付板206から取り外すには、基板ケース102の基板ケース取付板206(即ち遊技機100)への装着の封止を解除(破壊)する必要が生ずるように構成する。
【0031】
即ち、基板ケース102を遊技機100の基板ケース取付板206(基板ケース102の遊技機への取り付け面)に対して概ね平行方向への移動を阻止するように基板ケース取付封止部(204:図2参照)を備え、基板ケース取付封止部の補助部として基板ケース102を遊技機100の基板ケース取付面から離すことを阻止する部分を備えるように構成する。
【0032】
(2)更に、中に主基板302を収納し一体化した基板ケース102を封止することにより、基板ケース102から主基板302を取り外し不正改造することを防ぎ、主基板302を不正改造するにはこの封止を解除しなければ主基板302が取り出せず、この封止を解除しなければ、主基板302の実装部品の交換や不正改造が不可能である構造とする。
【0033】
即ち本発明は、基板ケース102の基板ケース取付け面への着脱、並びに主基板302の基板ケース102への脱着が容易であり、また封止作業、並びに封止の解除作業が容易であり、封止を解除した場合(正規には所定の機関による)は、所定の回数に限って再び封止をすることが容易にでき、更に、封止を解除した場合には封止を解除した履歴が残り(例えば痕跡として)、封止解除の履歴が容易に観察できる構造し、その解除の履歴に対応する理由を見やすい形で記録できる遊技機の基板ケース封止方法、並びに封止部材を提供する。
【0034】
本実施の形態例では、後述するが、図1に示すように、遊技機100の前扉103を開くと遊技機100の本体側の上方に、基板ケース102全体を見ることができ、封止部210は基板ケース102の上の方に見やすく並んでいるが、図1の位置に制限されることはない。
【0035】
(基板ケース)
主基板302を収納した基板ケース102を説明するために図1より取り出した図が図2である。図2では、図1の上部が左側になっている。更に、基板ケース102を説明するために基板ケース102が遊技機に取り付けられ封止部で封止、封印された断面を示す図が、図3(図1の上側が図3の上側となる)である。
【0036】
基板ケース102の基本的構成は、図3の断面からも判るように、基板ケース本体300と、その上側(図3では右側)に遊技機を制御するCPUやROM、RAM等々の電子部品を上面(図3では右側)に実装した主基板302を乗せ、部品の実装状態が外部(図3の右方向)から観測可能とし、更に主基板302を包むように主基板302の上側(図3では、更に右側)に、透明または半透明な樹脂をからなる基板ケースカバー301でカバーするように構成している。
【0037】
本実施の形態例では、基板ケース102の基板ケース本体300と、主基板302と、基板ケースカバー301は、図2に示すように、係合し、四隅のネジ200によって解体可能である形で一体化され止められている。
【0038】
基板ケース本体300と、主基板302と、ケースカバー301のネジ200による一体化は、図3から判るように、基板ケース本体300に所定の高さのボス305、306を設け、そのボス305、306の上に主基板302を乗せ、更に基板ケースカバー301に設けたボス307、308の部分で主基板302をカバーする位置から(図3では右側)、基板ケース本体300のボス305、306に開けた穴と、主基板302に開けた穴と、ケースカバー301のボス307、308に開けた穴により、ネジ200を用い、基板ケース本体300とケースカバー301の中に主基板302を収納するように止め、一体化する。
【0039】
本実施の形態例では、基板ケース本体300のボス305、306の下側にナットを収容する凹部を設け、この凹部の形状を、ナットが少しの余裕を持って収納できる形状とし、ケースカバー301側にボス307、308からビスで止めるように構成している。
【0040】
なお、このネジの止め方は、ナットを用いなくとも、基板ケース300側のボス305、306の穴にタップを切るか、ボス305、306の穴を少し小さめに開け、木ネジのようなネジで(タップを切りながら)止めてもよいことはいうまでもない。
【0041】
また、基板ケース本体300のボス305、306の上部(主基板の乗る側)の一部分を本来のボスより少し細くして、この細い径が少しの余裕を持って入る穴を主基板302に開けておくことにより、基板ケース本体300へ主基板302を乗せるのが容易になる。
【0042】
主基板302を基板ケース本体300へ乗せることを容易とする方法としては、基板ケース本体300やケースカバー301へ位置決め部分を設けること等によっても可能である。
【0043】
(封止部)
本実施の形態例における封止部210は、図2、図3から判るように、基板ケース102の上端部(図2では左側)に位置し、基板ケース102と一体となっており、基板ケース102の周縁から基板ケースと同じ平面方向で外側(本実施の形態例では上側)に向けて突出した部分が封止部である。
【0044】
封止部は前述したように、
(1)基板ケース102を遊技機の基板ケース取付板206(遊技機本体)へ取付けて封止する、基板ケース取付封止部204と(図2参照)、
(2)基板ケース本体300と、主基板302と、基板ケースカバー301を一体化して封止する基板ケース一体化封止部(基板ケース封止部)(203:図2参照)からなる。
【0045】
(基板ケースの封止)
封止された基板ケース102を遊技機に取付け、封止するための補助部分の例の1つとして、本実施の形態例では、図2に示すように、基板ケース102の下側に突出した2つの突起部201がある。
【0046】
この突起部201は、基板ケースを一体化して組み立てる時に、基板ケース本体300に主基板302を乗せ、次に基板ケースカバー301の突起部201を、基板ケース本体300の図3でいうと下側の対応する所に開けられた穴へ差込み、この差込み位置を回転軸として基板ケースカバー301の上部を閉じ、ネジ200で4箇所を止め、更に基板ケース一体化封止部203で封止して基板ケース102を一体化し、封止する。
【0047】
(基板ケース取付封止の補助部)
上述のようにして封止された基板ケース102を遊技機の基板ケース取付板206へ取付け、封止するための補助部部分の1つとして、上述の基板ケース102の下側に突起した突起部201がある。次に基板ケース102を基板ケース取付板206へ取り付けると、図3のようになる。
【0048】
即ち、この突起部201は、遊技機本体に取り付けられた基板ケース取付板206の下部で「L」形に基板ケース取付板206より概ね直角に立ち上がった面に開けられた係合穴202へ係合できるように構成している。
【0049】
そこで、更に他の補助部として、図2に示すように、基板ケース102の左側(図2では、下側)に設けた、2つのミミ状突出部205と、このミミ状突出部205に対応して、基板ケース取付板206の左端(図2では下端)に設けた「コ」形状部309がある。
【0050】
基板ケース取付板206の左端に設けた「コ」形状部309は、図示してないが、下から見ると(図2では右から見ると)「コ」形状(逆の字)をしており、基板ケース102を基板ケース取付板206の面へ平らに着くように乗せた場合に、上記のミミ突出部205が上記の「コ」形状部309の間に挟まるように位置する構造となっている。
【0051】
また、「コ」形状部309の表側の一部には切り込みがあり(本実施の形態では2箇所)、その位置と形状は、基板ケース102の下より出ている突起部201を、基板ケース取付板206の下部の「L」形状の対応する部分に開けられた係合穴202に差し込む直前の位置に置いた所で、上述の基板ケース102の2つのミミ突出部205が上述の「コ」形状部309へ表側より中側に挟まれるように入り込めるよう構成している。
【0052】
従って、基板ケース102の左側の2つのミミ突出部205を、基板ケース取付板206の切り込みに合せて「コ」形状部309の「コ」の間に入れ、更に基板ケース102の下側の突起部201を基板ケース取付板206の下部の「L」形の部分にある係合穴に合せ、差し込むように基板ケース102をスライド挿入することにより、図2に示すように、基板ケース102の左側にある2つのミミ突出部205は、基板ケース取付板206の「コ」形状部309に挟まれ左方向に平行移動が不可能であるように固定された状態となる。また、基板ケース102は、下側の「L」形の補助部により、下方向に平行移動が不可能であるように固定された状態となる。同時に、基板ケース102は、左側の「コ」形状部309に挟まれ、更に突起部201が、係合穴202に挿入されているので、基板ケース102は、遊技機100の基板ケース取付板206から離すことが阻止され、不可能となる。
【0053】
以上のようにして遊技機100の基板ケース取付板206へ取り付けられた基板ケース102を取り外すには、基板ケース102の左側の2つのミミ突出部205を、基板ケース取付板206の切り込みに合うまで基板ケース102を上方向にスライドし、基板ケース102を引き起こす必要がある。
【0054】
そこで、本実施の形態例として、上述のように基板ケース102が、基板ケース取付板206の「コ」形状部309に挟まれ収容された状態で、基板ケース102を上方向にスライド(平行移動)できないようにし、又突起部201が係合穴202に挿入・係合され右方向にも平行移動できない状態で、基板ケース102の上の基板ケース取付封止部204のいずれかに後述するセフティロックピン500を挿入することにより基板ケースと基板ケース取付板206の間を引っかけて平行移動を阻止して封止し、また挿入したセフティロックピン500を取外して封止を解除すには、セフティロックピン又はその挿入部を破壊しなければならなく、封止を解除・開封した解除履歴を破壊の痕跡として残す構成としている。
【0055】
ここで、基板ケース取付板206は、図2並びに図3に例を示しているように、基板ケース102が取り付けられていない状態で筐体100に、基板ケース取付板206を基板ケース取付固定ネジ304で取付け、基板ケース102を取り付けた状態では、基板ケース取付固定ネジ304を外すことのできない構造としている。
【0056】
上述のように、基板ケース102の左側にあるミミ突出部206に対応して、「コ」形状部309に切り込みを入れて置くことにより、基板ケース102を封止するのに、基板ケース102を左方向に平行移動する必要がなくなり、下方向に平行移動するだけで済み、基板ケースを取り付ける幅に制限のある場合にも、基板ケース102の幅、即ち主基板302の幅を余分に取れることになる。
【0057】
本実施の形態例では、更なる基板ケース取付封止の補助部として、図2、図3、図6の参照番号303で示すフック係合部を設けている。フック係合部303は、封止部210を基板ケース102の上にして見た時に、図示していないが、封止部210の両端に位置し、基板ケース102の裏側で、「コ」の字状に下へ伸びたフック状をしており、基板ケース102を所定の位置から、基板ケース取付板309の表面を上から下にスライドすると、フック係合部303が、基板ケース取付板206に引っかかる(フックする)構成になっている。
【0058】
従って、基板ケース102の封止部210の位置に設けたフック係合部303により、基板ケース102は、基板ケース取付板206に係合させ、密着させることができ、基板ケース102は手前側(基板ケース取付板206から離れる方向)にガタついて動かないように、基板ケース取付板206へ固定できる。このようにすることにより、基板ケース102は、放熱板のネジ208により締め付けなくても、各部の係合(突起部201、ミミ突出部205、フック係合部303)により、基板ケース取付板206へしっかり密着固定できる。
【0059】
ここで、基板ケース102がフック係合部303によって、基板ケース取付板206へ固定されていないと、不正改造者は、放熱板のネジ200を緩めた後、基板ケース102を手前に引いて無理に動かし基板ケース102を浮かせた状態で、セフティロックピン500のピン部505の基板ケース裏面にオフセット部として突出している部分を切断したり、抜き取ったりして、主基板の不正改造を行なった後、放熱板のネジ200を締付け、更に、セフティロックピン500を抜き取った場合はセフティロックピン500を基板ケース取付封止部204の挿通部から嵌め込むことにより、外観上は不正改造を見分けることが全くできなくなる。
【0060】
しかし、本発明の基板ケース102の基板ケース取付板206への取付構造に、本フック係合部303を更に基板ケース取付封止の補助部として設けることにより、基板ケース102をフック係合部303により基板ケース取付板206へ密着固定し、セフティロックピン500を基板ケース取付封止部204の挿通部に挿入し、基板ケース102を基板ケース取付板206へ一旦固定してしまえば、セフティロックピン500を固定しているリブ701を破壊(痕跡が履歴として残る)しない限り、基板ケース102を基板ケース取付板206から取外すことができなくなる。
【0061】
(放熱)
本実施の形態例では、図2から判るように、基板ケース102に収納されている主基板302に実装されているROM等、電子部品の発熱を放熱するための放熱板207を、主基板302の右側に基板ケースガバー301より外に出た状態で実装(図2では、放熱板固定ネジ208で取り付けられている)し、電子部品等から発生する熱を外気に放出する構造をとっている。なお本実施の形態では、図2の放熱板207の上下2箇所に設けてある締付け放熱板固定ネジ208により基板ケース102を基板ケース取付板206に固定している。
【0062】
更に、図2から判るように、本実施の形態例では、基板ケースカバー301に通気性の穴を複数開けて、少量の発熱はこの穴から発散するように構成している。
【0063】
(基板ケースの遊技機への取付、封止)
基板ケース102を遊技機へ取付けてこれを封止することは、上述の封止部の(1)で説明した封止であって、基板ケース102を基板ケース取付板206、即ち遊技機本体に封止することと、遊技機に封止してある基板ケース102を遊技機から取り外した場合に、1箇所で集中的にその痕跡が判るように構成している。
【0064】
基板ケース102を基板ケース取付板206(遊技機本体)に封止する基板ケース取付封止部204は、図2、図3に図示するように、基板ケース本体300の上端部および基板ケースカバー301の上端部にある基板ケース取付封止部204(本実施の形態例では4箇所、位置的には図2参照)の1箇所にセフティロックピン500(図4参照、詳細は後述する)を嵌合させ、基板ケース102を上にスライド(平行移動)できないようにし、セフティロックピン500を外すとその痕跡が残る構造とすることで、基板ケース102を基板ケース取付板206に封止し、遊技機に封止、封印する構成としている。
【0065】
(基板ケースの一体化、封止のセフティロックネジ)
基板ケースの一体化封止は、上述の(2)の封止であって、基板ケース本体300と、主基板302と、基板ケースカバー301を一体として封止し、基板ケースを開けた場合に、基板ケース102の遊技機への封止したと同様に、1箇所(本実施の形態例では、基板ケース102の遊技機への封止と同じ所に集中して2箇所ある)で集中的にその痕跡が判るように構成している。
【0066】
基板ケース102は、前述のように基板ケース本体300と基板ケースカバー301の間に、CPUやROM等の遊技機の制御の中枢となる主基板302を収納させ、固定ネジ200によって基板ケース102の四隅で接合して一体構成としている。
【0067】
更に、後述するようにセフティロックネジ400によって封止する位置を本実施の形態例では2箇所(図2、図6参照、詳細は後述する)設けており、セフティロックネジ400をネジ止することにより、基板ケース本体300と、主基板302と、基板ケースカバー301を一体化した基板ケース102を、基板ケース一体化封止部203(位置的には図2参照)で封止する。
【0068】
なお、基板ケース102の封止を解除して主基板302を取り出すには、セフティロックネジ又はその基板ケース封止部を破壊しなければならなく、封止を解除・開封した解除履歴を破壊の痕跡として残す構成としている。
【0069】
(基板ケースの遊技機への取付のセフティロックピン:500)
図4は、基板ケース102を基板ケース取付板206に封止するためのセフティロックピン500の断面図である。
【0070】
セフティロックピン500は、図4に示すように、抜き取り紐503を備えるピン頭部502と、その下に形状部504と、更に下に係止部を構成するピンの爪501と、更に下にピン部505から構成される。
【0071】
係止部となるピンの爪501は、図4に示すように、ピンの爪501が、弾性を持っており、図2に示す基板ケース取付封止部204に開けられたのピン挿通部を通る時は、点線のように閉状態となり、図6(基板ケースが基板ケース取付板206に取り付けられたときの断面を説明する図)から判るようセフティロックピン500がピン挿通部を通過した後は、再び開き、引き抜くことを不可能としている。また、ピン頭部502の下に設けられた形状部504は、図7(基板ケースの突出して設けてある封止部を説明するために一部を拡大して示した図)に示すように円形でなく異形(セフティロックピン500が回転できない形状、本実施の形態例の図6では四角形)をしたピン挿入通部を通過できるように合せた異形をしている。
【0072】
従って、セフティロックピン500を基板ケース取付封止部204に挿通すると、セフティロックピン500が、図3から判るように、基板ケース取付板206まで掛かって、基板ケース102をスライドできない構造となり、セフティロックピン500を抜き取らない限り、基板ケース102は、遊技機100から取外すことができない。
【0073】
即ち、セフティロックピン500がピン挿通部に嵌め込まれると、ピンの爪501が開いた状態となり基板ケース本体300のピン挿通部に抜けないようにロックされる。基板ケース取付封止部204のピン挿通部は、図7に示すように基板ケース取付封止部の挿通部を支えるため、その周辺の枠へ橋渡しするようにリブ701が設けられていて、このリブ701は、所定以上の回転トルクが加わると容易に破壊する構造となっている。従って、形状部504の異形のピン挿通部がピンの形状部と一致しているために、ピン頭部502をドライバー等により回転させてピン挿通部を破壊しない限り、セフティロックピン500は抜くことができない構造になっている。即ち、セフティロックピン500を抜くには、リブ701を破壊しなければならず、この破壊の痕跡は、基板ケース102を遊技機100より取り外した履歴として見やすい所に残る構成としている。
【0074】
ここで、抜き取り紐503は無くてもよいが、あると破壊したリブ701を取り出すのに便利である。
【0075】
以上詳細に説明したようにして、基板ケース102は遊技機100へ取付られ、封止、封印する。
【0076】
(基板ケースを封止するセフティロックネジ:400)
図5は、一体化した基板ケース102を封止するときに使用するセフティロックネジ400の断面図である。このセフティロックネジ400は、頭部401と、接触部402と、上端部403と、上端部403から下へ伸びる胴部からなり、胴部にはネジ部が切ってある。
【0077】
図6から判るように、このセフティロックネジ400を、保護筒部600から基板ケース一体化封止部203の保護筒部600を通じて背面に埋め込んであるナット(又はタップ部でもよい)と合せ、ドライバー等をセフティロックネジ400の頭部401に当てて締込む。ドライバーによる締付けが規定のトルクを超えると頭部401が、接触部402で切断される。
【0078】
頭部が切断されたセフティロックネジ400の上端部403は下底の面積が広く上部(底)の面積が小さくなる円錐を切断したような形状になっている。このため上端部403をペンチやニッパー等の工具で挟んでも外へ力が逃げるようになっていて、セフティロックネジ400の緩み方向には操作することができない構成となっている。
【0079】
ここで、セフティロックネジ400による止め方は、ナットを用いなくても、基板ケース300にタップを切っておいてもよく、又は基板ケース300に少し小さめの穴を開け、木ネジのようなネジでセルフタップを切りながら止めてもよいことはいうまでもない。
【0080】
また、図7に示すように基板ケース一体化封止部203の挿通部(ネジ螺合部)から周辺の枠へ橋渡しするようにリブ700が設けられていて、このリブ700は、所定以上の力が加わると破壊する構造となっている。従って、何らかの方法で、挿通部を破壊しない限り、セフティロックネジ400を抜くことができなく、セフティロックネジ400を抜くためには、リブ700を破壊することになり破壊の痕跡が残り、一体化された基板ケース本体300と、主基板302と、基板ケースカバー301よりなる封止した基板ケース102を解体し、(場合によっては内部に何らかの手を加え、改竄、変造等を行い)、再び装着したことの履歴となる。
【0081】
以上詳細に説明したように、一体化した基板ケース102の封止は、セフティロックネジ400でなされる。
【0082】
(封止部のリブ部分)
図7に簡略的にリブ700と、リブ701が示してある。前述したように、各挿通部は周辺の枠部分と離れて構成されており、各挿通部を囲む部分と、その挿通部を周辺の枠部分に橋渡しするようにリブがも設けられている。基板ケース102の一体化封止を行なう基板ケース一体化封止部203に対するリブは、リブ700であり、基板ケースを遊技機100に取付け封止する基板ケース取付封止部204に対するリブは、リブ701で示してある。
【0083】
各リブは、所定の力や回転トルクが加ると破壊される構造となっており、またリブを破壊、切断しなければ、封止を解除できない封止の構造となっていて、リブの破壊の痕跡が、各封止を解除した履歴として残る。
【0084】
<基板ケースの取付>
本実施の形態例における基板ケース102を使用した遊技機が遊技場(ホール)に設置された後に、必要により所定の機関等により、CPU、ROM等の電子部品の実装状態や、電子部品(ROM中の制御ソフトウエアを含む)等に不正改造(改竄)が加わっていないか、または故障がないか等の検査を行う場合、上述の封止を解除したり封止したりする手順と、その過程で発生する可能性のある不正を防止する対策等について以下詳細に説明する。
【0085】
(基板ケース一体化封止、封印)
一般に、ホール(遊技場、パーラー等ともいう)に遊技機を設置した業者とは異なる基板取付認定書を取得している専門の遊技機取扱主任者が、CPUやROM等の電子部品を収納した遊技機の中枢となる制御部の基板ケース102を単体でホールに持込み、遊技機に装着した後、必要な検査を行い、封止(封印)をし、ホールへの引き渡しを行なっている。
【0086】
ここで、基板ケース102の封止は、監督官庁等により指定された団体組織により行われる。本実施の形態例における基板ケース102の封止(上述のように、基板ケース本体300と、主基板302と、基板ケースカバー301を一体化して封止すること)は、本実施の形態例では、基板ケース102を遊技機100に取り付ける状態での、基板ケース102の周縁の上端に位置する封止部にある基板ケース一体化封止部203によって行われる。これは、見易い所ならばどこでもよいことはいうまでもない。
【0087】
基板ケース一体化封止部203の封止、封印は、(1)基板ケース一体化封止部203の左右の端にある基板ケース一体化封止部203の左端側の基板ケース一体化封止部203のネジ挿通部にセフティロックネジ400でネジ締めすることにより封止することと、(2)基板封印シールによる封印を合せて行なうことにより封印する。尚、基板ケース一体化封止部203の右端側の基板ケース一体化封止部203は、最初の時点での封止には使用しない。
【0088】
(基板ケースの遊技機への取付封止、封印)
遊技場(ホール)に遊技機を設置する際の基板ケース102の取付は、遊技機取扱主任者が立ち会い、遊技機100に基板ケース102を取付け封止し、封印をする。遊技機100への基板ケース102の取付け封止は、基板ケース102の一体化の封印と同じ基板ケース102の周縁の上端に位置する封止部にある基板ケース取付封止部204(4箇所の中の1つ)によって封止する。即ち、最初の封止は(1)基板ケース取付封止部204の最左端の1箇所にセフティロックピン500を嵌め込み、基板ケース102を基板ケース取付板206に固定し、封止することと、(2)基板ケース102と遊技機とを台封印シールにより封印する。尚、残りの基板ケース取付封止部204のピン挿通部は、この時点での封印には使用しない。
【0089】
(封止、封印の解除と再封止、封印)
遊技場(ホール)等に遊技機を設置した後、封止、封印を解除し、主基板302のCPUやROM等の検査を行い、再び封止、封印する場合について以下説明する。
【0090】
[遊技機から基板ケース取外、封止、封印を解除]
まず、基板ケース102を遊技機100から取り外す。その手順は、(1)遊技機の台封印シールを剥がした後、(2)基板ケース102を遊技機100に取り付けて基板ケース取付封止部204で封印してあるセフティロックピン500をドライバー等により回転させ、セフティロックピン500のピン挿通部を固定している2本のリブ部701を破壊し(図7参照)、抜き取り紐503を引いて破壊した部分を取り出し、基板ケース102を単体として基板ケース取付板206、即ち遊技機100から取り外する。
【0091】
[一体の基板ケースの封止、封印を解除]
次に、基板ケース102の封止を解除するには、(1)基板ケースの封印シールを剥がした後に、(2)単体になった基板ケース102のセーフティーロックネジ400のネジ螺合部を固定している2本のリブ部700にドライバー等を挿入させて破壊する(図7参照)ことにより、基板ケース102の封止を解除し、一体化した基板ケース本体300と、主基板302と、基板ケースカバー301を分離する。従って、基板ケース102を開けてCPUやROM等の実装された電子部品制御基板である主基板302を取り出して容易に検査できる。
【0092】
なお、基板ケース102の封止を解除した場合は、再度基板ケース102の封止を行なわず封印シールを貼るのみとする。
【0093】
[基板ケースの遊技機への取付、再封止、封印]
基板ケース102の封止を解除して取り外した後、主基板302に対する所定の必要な検査が終了したならば、再度、主基板302と、基板ケース本体300、並びに基板ケースカバー301を基板ケース102として一体化し、再封止、封印する。
【0094】
基板ケース102を遊技機100の基板ケース取付板206へ取付て再封止するには、前述封止と同様に次の手順で行なう。
(1)基板ケース102の周縁の上端に位置する封止部にある基板ケース取付封止部204によって封止する。即ち、基板ケース取付封止部204の最左端にある前回封印した封止部(破壊した封止部)に隣接する挿通部にセフティロックピン500を嵌め込み、基板ケース102を基板ケース取付板206に固定、封止する。残りの基板ケース取付封止部204のピン挿通部は、この時点での封止には使用しない。
(2)基板ケース取付の封印シールにより再封印する。
(3)更に、基板ケース102の正面のシール貼付部に貼付された検査履歴シールに、その検査履歴を記載する。
【0095】
以上の手順により基板ケース102を再度遊技機100へ装着し、封止、封印し、その履歴も残るので、本発明によれば、検査後の再封止、封印が容易であり、また主基板302等の不正改造が容易に発見できる遊技機を提供できる。
【0096】
(基板ケースの回収)
遊技場(ホール)側が遊技機を交換するときは、前述の基板ケース一体化封止部203の左右の端にある基板ケース一体化封止部203の右端側の基板ケース一体化封止部203のネジ挿通部にセフティロックネジ400を締付けし、基板ケース102を単体でメーカが回収するようにする。これにより、基板ケース102の回収経路の途中で、遊技機のゲーム性等を左右する重要な制御を行なうCPUやROM等の電子部品が実装されている主基板302の内容情報を外部の不正業者に漏らすことなくメーカの管理下のもと回収し、処分することが可能となり不正の防止を行うことができる。また、基板ケース102のみを封止したまま単体で回収できるので作業工数も省力化できる。
【0097】
(複数回の封止解除と再封止)
本発明の実施形態における基板ケース102を遊技機100より取り外し検査するために封止、封印の解除(開封)と、再封止は、以上の説明からも判るように1つの基板ケース102について3回まで可能であり、そのいづれの場合でも、封止の解除にあたりセフティロックピン500のピン挿通部を破壊し、再封止の場合は破壊したピン挿通部の右隣側の基板ケース取付封止部204にセフティロックピン500を嵌め込み再封止しすれば良い。
【0098】
即ち、本実施の形態例で示したように本発明によれば、封止、封印を解除し、主基板302へ改竄、改造を加え、再装着した場合、各セフティロックネジ400のネジ螺合部とセフティロックピン500のピン挿通部とが破壊されて欠損するため、基板ケース102側に必ず開封の痕跡ができ、その隠蔽も極めて困難となる。
【0099】
従って、基板ケース102を開封してCPUやROM等の電子部品の実装された主基板302を不正に交換する等の不正改造が行い難くなり、不正改造を未然に防止できることができる。
【0100】
特に、開封の痕跡が基板ケース102側に残り、その痕跡の完全な隠蔽が極めて困難であるため、不正改造者への精神的抑制の効果を期待でき、不正改造の横行を未然に防止できる。しかも、基板ケース側に痕跡と検査履歴シール側の検査履歴とを照合することによって不正改造済か否かの識別も容易にできる。
【0101】
更に、基板ケース102の各々の係合部および封止部は、周縁の外側方向に突出しているため、これらの封止部等によって基板ケース102に収納されているCPUやROM等の電子部品を実装する主基板302の制約が少なくなり、CPUやROM等の電子部品を実装する主基板302の実装有効面積を十分に確保することができる。
【0102】
以上詳細に説明したように本発明によれば、痕跡を残さずに基板ケースを開封することは殆ど不可能であり、基板ケースを開封すれば、必ずその痕跡が基板ケース側に残ることになり、不正改造を容易に発見できる。
【0103】
また、本発明によれば基板ケース102を遊技機100へ取付て封止、封印するのに、ネジ等を少なく、係合部を多くすることで、工具が不必要となり組み付け工数が飛躍的に改善され、かつCPUやROM等の電子部品を実装した主基板302の不正改造を防止できる。
【0104】
以上本実施の形態例では、基板ケース102を遊技機100、基板ケース取付板206(基板ケースの取り付け面)に対して概ね平行方向への移動を阻止する手段として、基板ケース取付板206の基板ケース102の取付位置に対して左側に左方向へ平行移動することを阻止する「コ」形状部309と、下方向へ平行移動することを阻止するように、基板ケース102の取付位置に対して下側に「L」形に基板ケース取付板206より概ね直角に立ち上がった面を備え、更に基板ケースを遊技機100の基板ケース取付板206から離すことを阻止する手段として、基板ケース102を左側で「コ」形状部309で挟み込み、また基板ケースの下側の突起部201に対応して基板ケース取付板206の「L」形の立ち上がった面に係合穴202を備え、突起部201と係合穴202を係合させて、基板ケース取付封止部204にセフティロックピンを挿入することにより、基板ケース102が基板ケース取付板206上でスライドしないように封止している。
【0105】
(他の封止の例)
本発明による封止は、基板ケース102を基板ケース取付板206上で平行移動できないように構成し、封止部により固定、封止するとことであるので、本発明がカバーする封止の形として多くあるが、その中の幾つか例として次のような封止があげられる。
【0106】
(1)基板ケース102の側縁を、1箇所又は2箇所、「コ」形状部で挟み込み係止する係止部を基板ケース取付板206上に備え、基板ケース102を基板ケース取付板206上で平行移動してこの係止部に挟み込み、遊技機100の基板ケース取付板206から離すことを阻止し、また「コ」形状部と基板ケース取付封止部204で、基板ケース102を基板ケース取付板206上で平行移動することを不可能として封止する。
【0107】
(2)基板ケース102の1箇所の側縁に突起部を少なくとも1つ備え、この突起部と係合する係合穴を備えた「コ」形状部を基板ケース取付板206上に備え、基板ケース102を基板ケース取付板206上で平行移動して突起部と係合穴を係合させ、同時に基板ケース102を「コ」形状部で挟み、基板ケース102を遊技機100の基板ケース取付板206から離すことを阻止し、同時に「コ」形状部と封止部で基板ケース102を基板ケース取付板206上で平行移動することを不可能として封止する。
【0108】
(3)基板ケース102の1箇所の側縁を「コ」形状部で挟み込み係止する係止部(第1の係止部とする)を基板ケース取付板206上に備え、また基板ケース102の第1の係止部により係止される側縁と概ね直角に位置する側縁に基板ケース102から平面方向に外へ向けて出る突起部(1つでも複数でもよい)を備え、この突起部に対応して基板ケース取付板206上に基板ケース102の突起部を受け入れる係合穴を備えた係止部(第2の係止部とする)を備え、
基板ケース102を基板ケース取付板206上で「コ」形状部(第1係止部)のある方向へ突起部が第2の係止部に引っかからない位置で平行移動し、基板ケースを第1の係止部の「コ」形状部へ挟み込み係止し、この状態で基板ケース102を前と概ね直角の方向にある第2の係止部の方向へ平行移動し、突起部を第2の係止部の係合穴にスライド挿入して係止し、第1の係止部と第2の係止部並びに封止部で基板ケース102を遊技機100の基板ケース取付板206から離すことを阻止すると同時に、基板ケース102を基板ケース取付板206上で平行移動することを不可能として封止する。
【0109】
(4)基板ケース102の1箇所の側縁に沿って基板ケースから平面方向に外へ向けて突出するミミ突出部(1つでも複数でもよい)備え、基板ケース取付板206には、このミミ突出部をで「コ」形状部により挟み込み係止する係止部(第1の係止部とする)を備え、また基板ケース102の第1の係止部により係止される側縁と概ね直角方向に位置する側縁に基板ケース102から平面方向に外へ向けて出る突起部(1つでも複数でもよい)を備え、この突起部に対応して基板ケース取付板206上に基板ケース102の突起部を受け入れる係合穴を備えた係止部(第2の係止部とする)を備え、基板ケース102を基板ケース取付板206上で「コ」形状部(第1係止部)のある方向へ突起部が第2の係止部に引っかからない位置で平行移動し、基板ケースのミミ突出部を第1の係止部の「コ」形状部へ挟み込み係止し、この状態で基板ケース102を前と概ね直角の方向にある第2の係止部の方向へ平行移動し、突起部を第2の係止部の係合穴にスライド挿入して係止し、第1の係止部と第2の係止部並びに封止部で基板ケース102を遊技機100の基板ケース取付板206から離すことを阻止すると同時に、基板ケース102を基板ケース取付板206上で平行移動することを不可能として封止する。
【0110】
(5)また、前の(4)で、ミミ突出部の側縁に沿っての長さを、側縁の長さに比べ数分の1以下に短くし(1つでも複数設けてもよい)、第2の係止部の係合穴に基板ケース102の突起部をスライド挿入して係止した時に、このミミ突出部をカバーし、ミミ突出部がに基板ケースから離れることを阻止する位置に「コ」形状部を配置し(「コ」形状部は、基板ケース102を係止した時にミミをカバーすればよく、ミミ突出部を複数備えた場合、「コ」形状部はミミをカバーする所だけに分散して備えても、側縁と同じ長さで備え、実施の形態の中で詳細に説明したように、ミミ突出部を「コ」形状部の間に挟む位置、即ち突起部を第2の係止部の係合穴にスライド挿入する寸前で、ミミ突出部が「コ」形状部の間に入り込める切り込みを入れた1個の「コ」形状部であっても良い)、第1の係止部と第2の係止部並びに封止部で基板ケース102を遊技機100の基板ケース取付板206から離すことを阻止すると同時に、基板ケース102を基板ケース取付板206上で平行移動することを不可能として封止する。
【0111】
(6)ここで、前の(3)〜(5)の突起部を受け入れる係合穴を備えた基板ケース取付板206上に備えるの第2の係止部は、基板ケースの突起部に対応して突起部を受け入れる係合穴を備えた基板ケース取付板206対して概ね直立する面状をした係止部であっても、基板ケースの突起部に対応して突起部を受け入れる係合穴を備えた「コ」形状部であってもよい。
【0112】
以上、本発明を実施の形態例や、好ましい様態で詳細に説明したが、基板ケース102に設けた基板ケース封止部204やその他の係合部の取付位置等を含め、本発明は本実施の形態例に制限されるものではなく、本発明の請求の範囲に記載された範囲で変形や追加や修正が可能であることはいうまでもない。
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、基板ケースの遊技機への取付けの封止を開封(解除)する場合、基板ケース側に開封の痕跡を履歴として残し、開封の事実を容易に確認でき、また開封後に再封止する時にも容易に基板ケースを封止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における遊技機に基板ケースを封止した例の外観を示す斜視図である。
【図2】主基板を収納した基板ケースを説明するための図である。
【図3】基板ケースが遊技機に取り付けられ封止部で封止、封印された断面を示す図である。
【図4】本実施の形態における遊技機へ基板ケースを取付ける基板ケース取付封止に使用されるセフティロックピンを説明するための図である。
【図5】本実施の形態における遊技機の基板ケースを一体化封止するのに使用されるセフティロックネジを説明するための図である。
【図6】本実施の形態における遊技機の基板ケースが基板ケース取付板に取付けられた断面図を示す図である。
【図7】本実施の形態における遊技機の基板ケースに突出して設けてある封止部を説明するために一部を拡大して示した図である。
【符号の説明】
100 遊技機(本体)
102 基板ケース
103 開閉扉
200 ネジ
201 突起部
202 係合穴
203 基板ケース一体化封止部
204 基板ケース取付封止部
205 ミミ突出部
206 基板ケース取付板
207 放熱板
208 放熱板固定ネジ
210 封止部
300 基板ケース本体
301 基板ケースカバー
302 制御基板(主基板)
303 フック係合部
304 基板ケース取付板固定ネジ
305、306、307、308 ボス
309 「コ」形状部
400 セフティロックネジ
401 頭部
402 接合部
403 上端部
500 セフティロックピン
501 ピンの爪
502 ピン頭部
503 抜取り紐
600 保護筒部
700 リブ(基板ケース一体化封止のネジ螺合部を支える)
701 リブ(基板ケース取付封止部の挿通部を支える)

Claims (11)

  1. 少なくとも、
    1)遊技機の機能を制御する電子部品を装着した主基板を、基板ケース本体と基板ケースカバーとで挟み、前記主基板上の電子部品の脱着が不可能であるように一体化した基板ケースに収納し、
    2)前記基板ケースの周縁のいずれかの側縁から平面方向に外側へ向けて突出する封止部を設け、前記封止部には前記基板ケースを遊技機へ取り付け封止する複数個のピン挿通部を側縁に沿って備えて基板ケース取付封止部とし、前記ピン挿通部に所定の形状をしたセフティロックピンを挿通すると前記セフティロックピンが抜けない所定の構造とし、また前記セフティロックピンは前記基板ケースの裏面より幾分かオフセット部として突出する構造とし、
    3)前記基板ケースを、少なくとも1つの所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの少なくとも1つの側縁の一部を所定の位置で受け止め、前記基板ケースを前記遊技機の取り付け面から離すことを阻止するように前記遊技機へ係止し、前記遊技機へ係止された基板ケースは、前記基板ケースを係止したときの方向と逆の方向へ平行移動することにより、前記遊技機の取り付け面より離せる前記封止部の補助部となる基板ケース係止手段を備え、
    4)前記基板ケースが前記基板ケース係止手段により係止された位置で、前記セフティロックピンを前記ピン挿通部へ挿通した時に、前記オフセット部の位置に対応する前記遊技機側の基板ケース取り付け面に、前記オフセット部を嵌め込むセフティロックピン嵌込穴部を備え、
    5)前記基板ケースを前記基板ケース係止手段により前記遊技機へ係止し、前記セフティロックピンを前記ピン挿通部へ挿通することにより、前記オフセット部が、前記嵌込穴部へ嵌め込まれ、前記基板ケースを平行移動不可能として封止を行い、
    6)前記セフティロックピン又は前記セフティロックピンを支えるピン挿通部又はピン挿通部を支える所定の部分を破壊し、前記セフティロックピンのオフセット部を前記嵌込穴部から除外することにより前記封止を解除し、前記基板ケースを前記遊技機より取り外すことを可能として、前記封止の解除履歴を前記破壊の痕跡として残し基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする遊技機の基板ケースの封止構造。
  2. 前記基板ケース係止手段は、前記基板ケースの少なくとも1箇所の側縁を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する係止部を前記遊技機の所定の位置に備え、
    前記基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの側縁を前記「コ」形状部へ挟み込み前記基板ケースを前記遊技機へ係止し、前記セフティロックピンを前記封止部のピン挿通部へ挿通して封止し基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  3. 前記基板ケース係止手段は、前記基板ケースの第1の側縁を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第1の係止部と、前記第1の側縁と概ね直角に位置する前記基板ケースの第2の側縁を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第2の係止部を前記遊技機に備え、
    前記基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの第1の側縁を前記第1の係止部の前記「コ」形状部へ挟み込み、前記基板ケースを前記遊技機の第1の係止部で係止し、
    前記基板ケースの第1の側縁を前記第1の係止部で係止した状態で、前記基板ケースを遊技機の基板ケース取り付け面上で概ね直角の所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの第2の側縁を前記第2の係止部の「コ」形状部へ挟み込み、前記基板ケースを前記遊技機へ前記第2の係止部で係止し、
    前記セフティロックピンを前記封止部のピン挿通部へ挿通して封止し基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  4. 前記基板ケース係止手段は、前記基板ケースの少なくとも1箇所の側縁から平面方向に外へ向けて出る突起部を少なくとも1つ設け、前記突起部に対応した前記遊技機の所定の位置に前記基板ケースの突起部を受け入れる係合穴を備えた「コ」形状部で前記基板ケースを挟み込み係止する係止部を備え、
    前記基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの突起部を前記係合穴にスライド挿入すると同時に、前記基板ケースの側縁を前記「コ」形状部へ挟み込み、前記基板ケースを前記遊技機へ係止し、
    前記セフティロックピンを前記封止部のピン挿通部へ挿通して封止し基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  5. 前記基板ケース係止手段は、前記基板ケースの第1の側縁を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第1の係止部を前記遊技機に備え、
    前記第1の側縁と概ね直角に位置する前記基板ケースの第2の側縁には、前記基板ケースから平面方向に外へ向けて出る突起部を少なくとも1つ備え、前記突起部に対応した前記遊技機の所定の位置に前記基板ケースの突起部を受け入れる係合穴を備えた第2の係止部を備え、
    前記基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの第1の側縁を前記第1の係止部の前記「コ」形状部へ挟み込み、前記基板ケースを前記遊技機の第1の係止部で係止し、
    前記基板ケースの第1の側縁を前記第1の係止部で係止した状態で、前記基板ケースを前記第1の係止部へ係止したときに平行移動した方向と概ね直角の所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの第2の側縁にある突起部を前記第2の係止部の係合穴にスライド挿入して、前記基板ケースを前記遊技機へ前記第2の係止部で係止し、
    前記セフティロックピンを前記封止部のピン挿通部へ挿通して封止し基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  6. 前記基板ケース係止手段は、前記基板ケースの第1の側縁に沿って前記基板ケースから平面方向に外へ向けて突出する所定の長さのミミ突出部を少なくとも1つ備え、前記ミミ突出部を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第1の係止部を前記遊技機に備え、
    前記第1の側縁と概ね直角に位置する前記基板ケースの第2の側縁には、前記基板ケースから平面方向に外へ向けて出る突起部を少なくとも1つ備え、前記突起部に対応した前記遊技機の所定の位置に前記基板ケースの突出部を受け入れる係合穴を備えた第2の係止部を備え、
    前記基板ケースを所定の位置から所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの第1の側縁にあるミミ突出部を前記第1の係止部の前記「コ」形状部へ挟み込み、前記基板ケースを前記遊技機の第1の係止部で係止し、
    前記基板ケースの第1の側縁を前記第1の係止部で係止した状態で、前記基板ケースを前記第1の係止部へ係止したときに平行移動した方向と概ね直角の所定の方向へ平行移動することにより、前記基板ケースの第2の側縁にある突起部を前記第2の係止部の係合穴にスライド挿入して前記基板ケースを前記遊技機へ前記第2の係止部で係止し、
    前記セフティロックピンを前記封止部のピン挿通部へ挿通して封止し基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  7. 前記基板ケース係止手段は、前記基板ケースの第1の側縁に沿って側縁の長さより十分に短く前記基板ケースから平面方向に外へ向けて突出する所定の長さのミミ突出部を少なくとも1つ備え、前記ミミ突出部を所定の位置で「コ」形状部により挟み込み係止する第1の係止部を前記遊技機に備え、
    前記第1の側縁と概ね直角に位置する前記基板ケースの第2の側縁には、前記基板ケースから平面方向に外へ向けて出る突起部を少なくとも1つ備え、前記突出部に対応した前記遊技機の所定の位置に前記基板ケースの突起部を受け入れる係合穴を備えた第2の係止部を備え、
    前記基板ケースの第2の側縁にある突起部を前記第2の係合部の係合穴にスライド挿入する寸前の位置に置いたときに、前記基板ケースの第1の側縁にあるミミ突出部を縁に沿った方向に平行移動すれば前記第1の係止部の「コ」形状部の中に挟むことができる位置となるように構成し、
    前記基板ケースの第2の側縁にある突起部を前記第2の係合部の係合穴にスライド挿入する寸前の位置に置き、前記第1の側縁にあるミミ突出部を平行移動すれば前記第1の係止部の「コ」形状部の中に挟むことができる所定の位置に置き、
    前記基板ケースを第1の側縁に沿って平行移動し、前記基板ケースの第2の側縁にある突起部を前記第2の係合部の係合穴にスライド挿入することで、前記基板ケースを前記遊技機へ前記第2の係止部で係止し、
    同時に前記基板ケースの第1の側縁にあるミミ突出部を前記第1の係止部の前記「コ」形状部へ挟み込み、前記基板ケースを前記遊技機へ前記第1の係止部で係止し、
    前記セフティロックピンを前記封止部のピン挿通部へ挿通して封止し基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  8. 前記基板ケースの第2の側縁の突起部を受け入れる係合穴を備えた前記遊技機の所定の位置に備える第2の係止部は、
    前記第2の側縁にある突起部に対応した所定の位置に、前記基板ケースの突起部に対応して前記突起部を受け入れる係合穴を備え、遊技機の基板ケース取り付け面に対して概ね直立する面状をした係止部、又は、前記第2の側縁の突起部を受け入れる係合穴を備えた「コ」形状部であって、前記基板ケースを所定の位置から所定の方向に平行移動することにより、前記第2の側縁の突起部を前記係合穴へスライド挿入し、かつ前記基板ケースを前記「コ」形状部で挟み込み係止する係止部であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1つに記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  9. 少なくとも、
    1)頭部と、その下にある形状部と、更にその下にある係止部を構成するピンの爪部と、更に下にあるピン部からなり、前記頭部は治具により回転の力を与えることが可能な形状であり、前記形状部は異形を形成し、前記爪部は少なくとも1本の爪からなり前記頭部に向かって前記爪が開いた形状をしていて弾性を持って開いた状態を保持し、前記爪を閉じるとピン部の最小径に近い径の穴を通過可能な径となり、前記ピン部の最大径は、前記異形部の最小径より小であるセフッティロックピンを備え、
    2)前記セフティロックピンを、基板ケースの基板ケースカバー側に備わっていて異形穴部からなるピン挿通部へ挿通することにより封止され、前記ピン挿通部は破壊容易なリブにより中空的に基板ケースカバーに支持されていて、前記異形穴部は前記セフティロックピンの形状部と同形をしていて僅かに大きな形状で一致し、前記セフティロックピンは、前記セフティロックピンのピン部から挿通され、次に爪部が閉じた状態で挿通され、次に形状部が所定の位置まで挿通された所で、前記爪部が設けられた空間で開き、セフティロックピンを抜くことを不可能とし、基板ケースが係止された位置で前記セフティロックピンのピン部の先端は、前記挿通部の基板ケース本体に開けられた挿通穴を通過して前記基板ケースの裏面より幾分かオフセット部として突出して、前記オフセット部の位置に対応する前記遊技機側の基板ケース取り付け面に設けられた前記オフセット部を嵌め込む嵌込穴部まで到達し、基板ケースを平行移動することを不可能とすることにより前記基板ケースを遊技機へ封止し、
    3)前記セフティロックピンの頭部へ治具により回転力を与え、前記セフティロックピンの形状部を回転させることにより、前記異形穴部を介して前記ピン挿通部を支持しているリブへ力を与え、前記リブを破壊し、前記セフティロックピンを除去することにより封止の解除がなされ、前記封止の解除を前記リブの破壊の痕跡として残すことにより前記封止の解除の履歴として残すことを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  10. 前記基板ケースの封止部に位置し、基板ケースの裏側へ「コ」の字状に下へフック形状を形成したフック係合部を設け、前記基板ケースを所定の位置から基板ケース取付板の表面をスライドすることにより、前記フック係合部を基板ケース取付板に引っかかる構造とし、遊技機へ基板ケースを密着させる基板ケース取付封止の補助部となる前記フック係合部を設け基板ケースの取付封止を行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
  11. 前記基板ケースの基板ケースカバーは、透明又は半透明で、前記基板ケースカバー側から、前記主基板に装着されている部品の状態を観測可能であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の遊技機の基板ケースの封止構造。
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