JP3627891B2 - 自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のサイドボデイアウタパネルの下辺に取り付けられる自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
サイドスプラッシュガード(サイドモールデイングとも言う)は、デザイン面から、あるいは車体の保護、または空気抵抗を少なくする機能面等から自動車の両側下辺に装着されるものである。
【0003】
図6ないし図8は、従来のサイドスプラッシュガードの取付構造を示したもので、自動車のサイドボデイアウタパネル100の下辺に、ネジ用の穴101とクリップ用の穴102を開け、ネジ103とクリップ104を介してサイドスプラッシュガード105が取り付けられている。サイドスプラッシュガード105は、ネジ103をサイドボデイアウタパネル100に装着された樹脂ナット106に螺合し、クリップ104を穴102に圧入して固定されている。クリップ104はサイドスプラッシュガード105の裏面に形成された係合部107にクリップ頭部104aが係止されてサイドスプラッシュガード105に組み付けられており、クリップ先端部104bを穴102に圧入して係止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サイドスプラッシュガード105をネジ留めするときに、サイドスプラッシュガード105を片手で押しながら、サイドスプラッシュガード105の位置を合わせなければならなかった。とくに、穴101に取り付けられた樹脂ナット106の位置が見えにくいため、サイドスプラッシュガード105の位置決めが困難で、作業性が悪かった。また、サイドスプラッシュガード105の先端で樹脂ナット106を引っかけてしまうことがあり、樹脂ナット106が脱落してしまう虞がある。
【0005】
本発明は上記課題を解決し、車幅方向の位置決め、取付穴の発見が容易になり、組み付け作業性の向上を図り得る自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、自動車のサイドボデイアウタパネルの下辺部に取付穴を形成し、この取付穴にサイドスプラッシュガードの下端側を取り付ける自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造において、上記サイドボデイアウタパネルの下辺部に設けられた下向きのフランジ部に沿って略当接する下向きに形成した突片を上記サイドスプラッシュガードの下端側縁部に延出したことにある。
また、本発明は、サイドボデイアウタパネルの下辺に、車体前後方向に一定間隔で、複数個の取付穴が形成され、フロントサイドスプラッシュガードの長手方向に沿って取付穴に対応する、長手方向に長穴のクリップ取付穴が複数個形成され、該クリップ取付穴に対応するフロントサイドスプラッシュガードの縁部に複数個の突片が設けられていることにある。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0008】
図1は、サイドスプラッシュガードを装着した自動車を示す概念図、図2は、図1のフロントサイドスプラッシュガードを示すX方向矢視の斜視図、図3は図2のフロントサイドスプラッシュガードを示すY方向矢視の概念図、図4は図3のB−B線断面図、図5は図3のC−C線断面図である。
【0009】
図1において、1は自動車の車体のサイドボデイアウタパネルで、このサイドボデイアウタパネル1の下辺にはサイドスプラッシュガード2として、フロントサイドスプラッシュガード21 およびリヤサイドスプラッシュガード22 が装着されている。
【0010】
図2ないし図5は、フロントサイドスプラッシュガード21 を示したものである。
サイドボデイアウタパネル1の下辺には、車体前後方向に一定間隔で、複数個の取付穴3が形成されており、この取付穴3にクリップ4を介してフロントサイドスプラッシュガード21 の下辺が取り付けられている。フロントサイドスプラッシュガード21 には、長手方向に沿って上記取付穴3に対応するクリップ取付穴5が複数個形成されており、このクリップ取付穴5を上記取付穴3に合わせてクリップ4を装着している。クリップ取付穴5に対応するフロントサイドスプラッシュガード21 の縁部には複数個の突片6が突設されている。この突片6はクリップ取付穴5が上記取付穴3に合致する位置で、サイドボデイアウタパネル1の下辺に下向きに設けられているフランジ部7に略突き当たるように形成されている。突片6はフランジ部7に沿って下方向に折曲げて形成されており、突片6の対向面6aをフランジ部7の側面7aに当てることで、クリップ取付穴5が上記取付穴3に略合致するように位置決めされている。クリップ取付穴5はフロントサイドスプラッシュガード21 の長手方向に長穴に形成されており、フロントサイドスプラッシュガード21 をサイドボデイアウタパネル1に対して車体前後方向に調整可能に形成されている。
【0011】
フロントサイドスプラッシュガード21 の取付けに際しては、フロントサイドスプラッシュガード21 を片手に持って、突片6がフランジ部7に当接する位置まで、フロントサイドスプラッシュガード21 をサイドボデイアウタパネル1側に押し込む。突片6がフランジ部7に当接すると、クリップ取付穴5がサイドボデイアウタパネル1の取付穴3に略合致する。そして、クリップ取付穴5に対して、クリップ4をもう一方の手で押し込むと、クリップ4が取付穴3に達して、フロントサイドスプラッシュガード21 をサイドボデイアウタパネル1に締結する。クリップ取付穴5を見ている必要がないので、組み付けが簡単で、作業性を良好にすることができる。
【0012】
なお、フロントサイドスプラッシュガード21 は内側の上部側に設けられた支持片8に従来と同様に別のクリップ9を装着し、このクリップ9を、サイドボデイアウタパネル1に形成された取付穴10に圧入して固定することができる(図5参照)。また、フロントサイドスプラッシュガード21 の前端部は、ネジ等によってサイドボデイアウタパネル1の側面に螺合して組み付けられている(図2参照)。
【0013】
また、上記実施の形態によれば、フロントサイドスプラッシュガード21 の固定に、クリップ4を用いたが、ネジによって固定することもできる。この場合、取付穴3には樹脂ナットを予め取り付けておく。いずれにしても、手探りでクリップ4等を取り付けることができるので、作業性の向上を図ることができる。
なお、上記実施の形態ではフロントサイドスプラッシュガード21 に適用したが、リヤサイドスプラッシュガード22 についても同様に適用できることは言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明による自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造によれば、以下のような効果を奏する。
【0015】
請求項1において、自動車のサイドボデイアウタパネルの下辺部に取付穴を形成し、この取付穴にサイドスプラッシュガードの下端側を取り付ける自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造において、上記サイドボデイアウタパネルの下辺部に設けられた下向きのフランジ部に沿って略当接する下向きに形成した突片を上記サイドスプラッシュガードの下端側縁部に延出したので、車幅方向の位置決めが容易となり、作業性が向上するとともに、取付穴の位置を容易に見つけることができる。突片とフランジ部は面当たりするので、各々の部品に傷が付きにくい。
請求項2において、サイドボデイアウタパネルの下辺に、車体前後方向に一定間隔で、複数個の取付穴が形成され、フロントサイドスプラッシュガードの長手方向に沿って取付穴に対応する、長手方向に長穴のクリップ取付穴が複数個形成され、該クリップ取付穴に対応するフロントサイドスプラッシュガードの縁部に複数個の突片が設けられているので、取付穴の位置を容易に見つけることができる。また、手探りでクリップ等を取り付けることができるので、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造を示す概念図である。
【図2】図1のフロントサイドスプラッシュガードを示すX方向矢視の斜視図である。
【図3】図2のフロントサイドスプラッシュガードを示すY方向矢視の概念図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図3のC−C線断面図である。
【図6】従来の自動車用サイドスプラッシュガードを示す概念図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】従来の自動車用サイドスプラッシュガードの取付方法を示す概念断面図である。
【符号の説明】
1 サイドボデイアウタパネル
2 サイドスプラッシュガード
21 フロントサイドスプラッシュガード
22 リヤサイドスプラッシュガード
3 取付穴
4 クリップ
5 クリップ取付穴
6 突片
7 フランジ部
Claims (2)
- 自動車のサイドボデイアウタパネルの下辺部に取付穴を形成し、この取付穴にサイドスプラッシュガードの下端側を取り付ける自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造において、上記サイドボデイアウタパネルの下辺部に設けられた下向きのフランジ部に沿って略当接する下向きに形成した突片を上記サイドスプラッシュガードの下端側縁部に延出したことを特徴とする自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造。
- サイドボデイアウタパネルの下辺に、車体前後方向に一定間隔で、複数個の取付穴が形成され、フロントサイドスプラッシュガードの長手方向に沿って取付穴に対応する、長手方向に長穴のクリップ取付穴が複数個形成され、該クリップ取付穴に対応するフロントサイドスプラッシュガードの縁部に複数個の突片が設けられていることを特徴とする自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造。
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JP19350797A JP3627891B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP19350797A JP3627891B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1134756A JPH1134756A (ja) | 1999-02-09 |
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JP19350797A Expired - Fee Related JP3627891B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 自動車用サイドスプラッシュガードの取付構造 |
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JP (1) | JP3627891B2 (ja) |
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1997
- 1997-07-18 JP JP19350797A patent/JP3627891B2/ja not_active Expired - Fee Related
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