JP3626935B2 - フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ある特定の重合体から製造された高品質フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
エチレンの重合及びエチレンと他のオレフィンとの重合は、気相、溶液及び/又は懸濁(スラリー)重合法により実施されることが知られている。溶液法の利点は、短い反応時間、改良された熱除去及び塊への単量体の転換及び重合のエネルギーコントロール及び反応のダイナミックスをコントロールする単相反応の環境を含む。最も有利な溶液重合は、生成物中の触媒の残存物を低下させる及び/又は触媒除去段階の完全な省略を行わせるこれらの高温度での高い触媒の能率を有する十分に高い分子量重合体を生ずる重合触媒により、高い反応温度ですら行うことができるだろう。
オレフィンの懸濁(スラリー)重合では、利点は、低い圧力、低い温度及び非常に高い分子量重合体を製造する能力である。重合触媒からの残存物が得られた重合体から除去されなければならないことがないように、十分に高い重合能率でこれらの反応を実施することが有利である。
【0003】
当業者に知られている懸濁重合のための多くの重合触媒がある。Hagertyらは、米国特許第4562169号において、液体媒体中の反応性OH基を有する固体多孔性担体例えばシリカを有機マグネシウム化合物により処理して担体上のOH基と反応させ、該液体を蒸発させてマグネシウムを担体上に沈殿させそして乾燥した自由流動性の粉末の形で支持されたマグネシウム組成物を回収し、粉末と四価チタン化合物とを液体媒体中で反応させることによる支持触媒の製造を開示している。触媒は、オレフィンの重合に適している。
Nowlinは、米国特許第4593009及び4672096号において、触媒が、OH基を含む担体を有機マグネシウム組成物により処理し、そしてこのように形成されたマグネシウム含有担体を少なくとも1種の四価バナジウム化合物の溶液又はバナジウム化合物及びチタン化合物の両者を含む溶液により接触させることにより製造される、オレフィンを重合するための触媒を開示している。
【0004】
Gesselは、米国特許第4244838号において、有機マグネシウム化合物、有機ヒドロキシル含有物質及び遷移金属ハライドから製造された触媒を記述している。この反応により生成されるこれらの固体は、単離されそして重合に使用される前に洗浄される。
Fuentesらは、米国特許第4544647号において、有機マグネシウム物質、有機ヒドロキシル含有物質、還元ハライド源及び遷移金属化合物から製造された触媒組成物を開示している。
Marchandらは、米国特許第4910272号において、無機酸化物、有機マグネシウム物質、有機ヒドロキシル含有物質、還元ハライド源及び遷移金属化合物から製造された触媒の存在下のオレフィンの重合法を記述している。
これらの触媒の触媒能率は、一般に、重合温度の上昇特に140℃以上の温度で低下する。
【0005】
溶液重合用に知られている触媒は、有機マグネシウム成分、ハロゲン化アルミニウム及び/又は追加のハライド源及び遷移金属化合物よりなる。Loweryらは、米国特許第4250288号において、140℃以上でα−オレフィンの重合に有用な組成物を開示している。
Sakuraiらは、米国特許第4330646号において、チタン又はチタン及び/又はバナジウム化合物を遷移金属成分として含む同様な触媒を記述している。これらの触媒は、少なくとも180℃の重合温度で有用である。これらの触媒の不利な点は、触媒固体を生成する反応が高度に発熱性でありそしてコントロール及び再生が困難であることである。これらの触媒組成物は、又遷移金属成分に対して過剰のハライドを含み、そして比較的高いハライド含量を有する重合体を生ずる。組成物は、全体としてオレフィンの重合に直接使用される。
【0006】
要求される生成物の応用に適合するように、生成物の分子量、分子量分布(MWD)及び密度の変動により線状の低密度ポリエチレン(LLDPE)の性質を最適にすることは、当業者に周知である。LLDPEの分子量の増大、MWDを狭くすること又は密度の低下は、通常、改良された衝撃強さ及び穴あけ(puncture)抵抗性をもたらす。Ziegler Natta触媒による方法(米国特許第3113115及び3257332号においてKarl Ziegler教授により記載された)で製造された重合体の分子量は、概して、種々の量のテロゲン、最も普通には水素の添加により、工程でコントロールされる。同様に、生成物の密度は、概して、反応媒体中の共単量体の濃度を変えることによりコントロールされる。
生成物の分子量及び密度を或る生成物の適用に最適にすることに加えて、樹脂の性能における他の改良は、或るメルトインデックス及び密度の生成物の分子量分布を狭くすることにより得ることができる。米国特許第4612300号は、特定の触媒処方を使用して狭い分子量分布を有するLLDPE共重合体を製造し、改良された透明度及びタフネスを有するフィルムに使用される重合体を得る方法を記述している。
【0007】
α−オレフィン重合体の透明度及びタフネスを改良することが知られている他の性質は、ポリプロピレン(Kuhreら、SPE Journal、1964年10月、1113−1119ページ)及びポリエチレン(Nahrら、J.Mat.Sci.15(1980)2001−2009ページ)について記載されているように、小さい球顆のサイズである。同様に、米国特許第4205021号は、極めて高い重量平均分子量を有するが従来のエチレン共重合体の固有粘度を有しさらに6ミクロン以下の球顆サイズを有する0.90−0.94g/cm の密度を有する共重合体を開示している。
Ziegler触媒により生成された線状の低密度ポリエチレン(LLDPE)は、共単量体との共重合から分子中に導入された側基を有する。1−オクテンの場合では、この側基は、6個の炭素原子即ちヘキシル鎖を有するだろう。全ての重合体分子に沿ってそしてその中のこれらの側基又は枝分れ基の分布は、重合体短鎖枝分れ分布(SCBD)として知られており、この分布の性質は、生成物の性質及び性能に強いインパクトを有する。
【0008】
J.Plastic Film and Sheeting、4巻、1988年7月、214−226ページ、「Short Chain Branching Distribution of ULDPE」(K.Dohrer、L.G.Hazlitt、N.F.Whiteman)は、0.97g/cm より大きいが0.918g/cm より小さい密度を有する狭い分子量分布のLLDPE共重合体を生成することが知られている触媒を使用して製造されたLLDPE共重合体が、狭いSCBDを有するとき、他の触媒の同様な密度の生成物からのそれらより予想されない程改良された(低い)量のn−ヘキサン抽出可能物を有することを教示している。この研究では、又SCBDの定量的測定、即ちz/z 又は簡単にz比が導入される。この限定により、同様な密度の重合体は、z の同様な価を有しなければならないが、広いSCBDを有する重合体は、z の低い価を有するだろう。それ故、もしz /z が低ければSCBDは狭くそしてその逆である。
【0009】
米国特許第4438238号は、高い分子量及び特定のSCB(短鎖枝分れ/100炭素)の共重合体と低い分子量及び特定のSCBの共重合体とを混合することにより形成された改良された性質を有するエチレン/α−オレフィン共重合体が、優れた強さの性質を有ししかも0.91−0.94g/cm の密度及び0.02−50g/10分のメルトインデックス及び35−250のメルト流動比の樹脂を生ずることを開示している。
米国特許第4918038号は、混合した触媒系を使用する広い及び/又はバイモダル分子量分布を有するエチレンホモポリマー又は共重合体の製造方法を開示している。この系の一つの利点は、生成物が、能率及びコストで問題のある多段反応器よりむしろ単一の反応器で製造できることである。
米国特許第4481342号は、種々のα−オレフィン含量のエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法を教示し、その導入は、塩化マグネシウム支持体の孔度及び孔半径によりコントロールされる。
【0010】
米国特許第4522987号は、クロムに基づく触媒系を使用する方法を開示し、重合体鎖への共単量体の導入は、N.M.R.により決定されるように、相対的共単量体分散度(RMD)により記述される、「超ランダム」の形で生ずる。分散度は、共単量体の性質及び気相中のモル%のその濃度の変化によりコントロールされる。
米国特許第3645992号は、狭いMWDの均質なランダムな部分的に結晶性の共重合体を連続的に製造する方法を開示している。均質性の度合は、反応器の温度を変化することによりコントロールされる。同様に、均質性は、R AlClが共触媒としてR1.5 AlCl1.5 又はRAlCl よりむしろ使用されたとき、低下した。同様に、オクテン共重合体に関して共触媒対触媒の比を9以上:1に増大させることは、均質な共重合体を生ずるのに必要とされた。
【0011】
遷移金属及びハライドに基づいて顕著に高い重合能率を示す触媒組成物を利用できることが望ましい。又、固体触媒生成物の単離及び/又は洗浄を必要としないやり方で製造される一方、これらの高い能率を示す触媒組成物を利用できることが望ましい。さらに、生産性及び触媒の品質を向上させるために触媒の製造法を容易にすることが望ましい。
高い分子量及び比較的狭い分子量分布を有する重合体を提供し、さらに少なくとも180℃そして200℃より高い重合温度で水素に対してさらに耐久性を示す触媒を利用できることも望ましい。
又、所定のメルトインデックス及び密度で、小さい球顆サイズを有し、そのSCBD(短鎖枝分れ分布)が容易にコントロールされて特定の生成物の適用について重合体の性質の所望の組合せを生ずる狭い分子量分布生成物をもたらす溶液法を有することは、有利であろう。
【0012】
本発明はこれらの課題を解決することを通して高品質のフィルムを提供するものである。
本発明は、(1)シリカ、アルミナ又はシリカ及びアルミナの組合せよりなる群から選ばれた多孔性の固体無機酸化物支持物質、(2)炭化水素可溶性有機マグネシウムアルコキシド又は炭化水素可溶性マグネシウムジアルコキシド、(3)チタン化合物、任意に(4)バナジウム化合物、並びに(5)IIIA族金属アルキルハライドを接触させることにより生ずる生成物からなる組成物をスラリー状で含む不活性液体媒体からなる支持された遷移金属触媒成分を用いてエチレンとアルファ−オレフィンを共重合させて得た17〜24.4%の高密度フラクション及び2.9〜3.6のMw/Mn比を有するエチレン/アルファ−オレフィン共重合体をフィルム状に押し出して、10.16〜30.48ミクロン(0.4−1.2ミル)の厚さ、少なくとも280の%最終延伸性及び526〜715kJ/m (250〜340ft−1bs/m )の穴あけ抵抗を有するフィルムを形成することを特徴とする方法である。
好ましくは、エチレン/アルファ−オレフィン共重合体が、0.905−0.935g/cm3 の密度及び0.6−6g/10分のメルトインデックスを有する上記の方法である。
さらに好ましくは、エチレン/アルファ−オレフィン共重合体が、3.3より小さいMw /Mn 比及び少なくとも20の%高密度フラクションを有する上記の方法である。
【0013】
本発明はまた、17%より大きい高密度フラクション及び3.6より小さいM /M 比を有するエチレン/アルファ−オレフィン共重合体よりなるフィルムである。
好ましくは、フィルムが、0.4−1.2ミルのゲージ、少なくとも295%の最終延伸性及び少なくとも250ft−1bs/cm の穴あけ抵抗を有する注型フィルムである上記のフィルムである。
さらに好ましくは、エチレン/アルファ−オレフィン共重合体が、0.905−0.935g/cm の密度、0.6−6g/10分のメルトインデックス、3.3より小さいM /M 比及び少なくとも20%の高密度フラクションを有する上記のフィルムである。
さらに好ましくは、エチレン/アルファ−オレフィン共重合体が、エチレン/1−オクテン共重合体である上記のフィルムである。
さらに好ましくは、フィルムのゲージが0.8ミルであり、最終延伸性が少なくとも320%である上記のフィルムである。
【0014】
本発明のフィルムをもたらすに適する重合体の製造方法についてのべる。
まず重合に用いる触媒成分は、(1)シリカ、アルミナ又はシリカ及びアルミナの組合せよりなる群から選ばれた多孔性の固体無機酸化物支持物質(該支持物質は、支持物質1g当り5ミリモル以下のヒドロキシル基並びに10ミクロン以下の粒子サイズ並びに50−800m /gの表面積を含む)、(2)炭化水素可溶性有機マグネシウムアルコキシド又は炭化水素可溶性マグネシウムジアルコキシド、(3)チタン化合物、任意に(4)バナジウム化合物、並びに(5)IIIA族金属アルキルハライドを接触させることにより生ずる生成物を含む組成物をその中にスラリーとした不活性液体媒体を含み、さらに成分が、以下の原子比、
1:1から30:1のSi+Al(無機酸化物支持体から):Mg
0.2:1から10:1のMg:Ti
0.05:1から5:1のMg:IIIA金属
0.1:1から5:1のV:Ti
を提供する量で使用される支持された遷移金属触媒成分である。
【0015】
不活性液体媒体中にスラリーされた支持された上記の遷移金属触媒成分を製造する方法は、(A)酸素及び水分を除いた不活性雰囲気中で、(1)シリカ、アルミナ又はシリカ及びアルミナの組合せよりなる群から選ばれた多孔性の固体無機酸化物支持物質(該支持物質は、支持物質1g当り5ミリモル以下のヒドロキシル基並びに10ミクロン以下の粒子サイズ並びに50−800m /gの表面積を含む)のスラリーを形成し、(B)該スラリーと(2)炭化水素可溶性有機マグネシウムアルコキシド又は炭化水素可溶性マグネシウムジアルコキシドとを混合し、そして得られる混合物を支持物質の表面を飽和するのに十分な時間−20℃から120℃の温度で攪拌し、(C)(B)からの生成物と(3)チタン化合物又はチタン化合物と(4)バナジウム化合物との組合せとを混合し、又はチタン化合物及びバナジウム化合物を別々に加え、そして得られる混合物を、固体支持体上に有機マグネシウム部分を残しつつチタン化合物及びバナジウム化合物の完全な反応を行わせるのに十分な時間−20℃から120℃の温度で攪拌し、(D)(C)からの生成物と(5)IIIA族金属アルキルハライドとを、チタン及びもし存在するならばバナジウムの化合物をそれらの最終の酸化状態に還元するのに十分な時間−20℃から120℃の温度で混合することよりなる。
【0016】
本発明の重合体は、1種又はそれ以上のα−オレフィン並びに任意にα−オレフィン以外の1種又はそれ以上の重合可能なエチレン性不飽和化合物を重合する際に、重合されるべき物質を、(A)(1)シリカ、アルミナ又はシリカ及びアルミナの組合せよりなる群から選ばれた多孔性の固体無機酸化物支持物質(該支持物質は、支持物質1g当り5ミリモル以下のヒドロキシル基並びに10ミクロン以下の粒子サイズ並びに50−800m /gの表面積を含む)、(2)炭化水素可溶性有機マグネシウムアルコキシド又は炭化水素可溶性マグネシウムジアルコキシド、(3)チタン化合物、任意に(4)バナジウム化合物、並びに(5)IIIA族金属アルキルハライドを接触させることにより生ずる生成物を含み、さらに成分が、以下の原子比、
1:1から30:1のSi+Al(無機酸化物支持体から):Mg
0.2:1から10:1のMg:Ti
0.05:1から5:1のMg:IIIA金属
0.1:1から5:1のV:Ti
を提供する量で使用される支持された遷移金属含有触媒成分、並びに(B)成分(A)の共触媒又は活性剤と接触させる。
【0017】
この重合では、エチレン/α−オレフィン共重合体の短鎖枝分れ分布(SCBD)を変化させることができる。それは、(i)エチレン及び1種又はそれ以上のα−オレフィン共単量体を、(A)(1)シリカ、アルミナ又はシリカ及びアルミナの組合せよりなる群から選ばれた多孔性の固体無機酸化物支持物質(該支持物質は、支持物質1g当り5ミリモル以下のヒドロキシル基並びに10ミクロン以下の粒子サイズ並びに50−800m /gの表面積を含む)、(2)炭化水素可溶性有機マグネシウムアルコキシド又は炭化水素可溶性マグネシウムジアルコキシド、(3)チタン化合物、任意に(4)バナジウム化合物、並びに(5)IIIA族金属アルキルハライドを接触させることにより生ずる生成物を含み、さらに成分が、以下の原子比、
1:1から30:1のSi+Al(無機酸化物支持体から):Mg
0.2:1から10:1のMg:Ti
0.05:1から5:1のMg:IIIA金属
0.8:1から1.2:1のV:Ti
を提供する量で使用される支持された遷移金属含有触媒成分、並びに(B)成分(A)の共触媒又は活性剤の存在下溶液重合条件におき、そして(ii)成分(A)のMg:Tiの比を変化させることによりSCBDをコントロールすることよりなる。
【0018】
上記の触媒成分は、遷移金属及びハライドに基づいて高い重合能率を示し、そして固体触媒生成物の単離及び/又は洗浄を必要としないやり方で製造される触媒組成物をもちうる。バナジウムを含む触媒は、重合体が溶液法により製造されるとき、高い分子量及び比較的狭い分子量分布を有する重合体を生成する。またバナジウムを含む触媒は、重合体がスラリー法により製造されるとき、比較的広い分子量分布を有する重合体を生成する。
所定のメルトインデックス及び密度で、小さい球顆サイズを有する狭い分子量分布生成物をもたらすエチレン/α−オレフィン共重合体を製造し、そして特定の生成物の適用に関して重合体の性質の所望の組合せを有する共重合体を生成するようにMg:Tiの原子比を変化させることにより短鎖枝分れ分布をコントロールすることができる。
【0019】
本発明のフィルム、特にパレット包装に使用される注型フィルムを製造するのに特に有効なエチレン/α−オレフィン共重合体は、ここに記述された触媒組成物及び方法を使用して有利に製造される。共重合体は、例えばマルチ層共押し出し注型フィルム構造のコア層として使用でき、又はそれらは、フィルムでそれら自体で使用できる。特定の共重合体は、17%より大きい高い密度フラクション及び3.6より小さい分子量分布(Mw/Mnにより示される)を有し、そしてフィルムの形に転換されるときより大きな全体のフィルム延伸性及び穴あけ抵抗性をもたらす。
或る群に属する元素又は金属に関するここでの引用は、Sargent−Welch Scientific Company、Skokie、Illinois、カタログ番号S−18806(1986)により発行されたthe Periodic Table Of the Elementsによる。
【0020】
ここで使用される「ヒドロカルビル」は、脂肪族、脂環族、芳香族、アリール置換脂肪族、アリール置換脂環族、脂肪族置換芳香族又は脂肪族置換脂環族基を意味する。
用語「ヒドロカルビルオキシ」は、それとそれが結合している炭素原子との間に酸素結合を有するヒドロカルビル基を意味する。
用語「共重合体」は、ここで使用されるとき、2種又はそれ以上の重合可能なエチレン性不飽和単量体の混合物を重合することにより生成される重合体を意味する。
【0021】
遷移金属触媒の製造
上記の遷移金属触媒は、以下のやり方で製造できる。
多孔性無機酸化物支持物質は、−20℃から120℃、好ましくは0℃から100℃、さらに好ましくは20℃から70℃の温度で、酸素(空気)及び水分を除いた条件下で不活性有機希釈剤中でスラリー化される。希釈剤中の支持体の均一なスラリーを形成するための時間以外の特別な時間は要求されない。これは、使用される量に依存するが、通常、良好な均一なスラリーは、0.1−15、好ましくは0.5−10、さらに好ましくは1−7重量%の濃度範囲で1時間で形成できる。
このスラリーに、次に再び酸素(空気)及び水分を除く条件下で炭化水素可溶性有機マグネシウムアルコキシド又は炭化水素可溶性有機マグネシウムジアルコキシドを加え、混合物を、−20℃から120℃、好ましくは0℃から100℃、さらに好ましくは20℃から70℃の温度で、固体支持体の表面とマグネシウム化合物とを反応させるのに十分な時間通常0.1−10、好ましくは0.2−8、さらに好ましくは0.5−4時間攪拌する。
【0022】
マグネシウム化合物の上記の添加後、チタン化合物又はチタン化合物及びバナジウム化合物の組合せを、再び酸素(空気)及び水分を除く条件下で加え、そして混合物を、−20℃から120℃、好ましくは0℃から100℃、さらに好ましくは20℃から70℃の温度で、チタン化合物及びバナジウム化合物と反応性シリカ及びマグネシウム官能物とを完全に反応させるに十分な時間通常0.1−100、好ましくは0.5−20、さらに好ましくは1−10時間攪拌する。チタン及びバナジウムの化合物は、それらの添加前に予め混合されるか、又はそれらは任意の順序で別々に、マグネシウム化合物と無機酸化物支持物質のスラリーとの混合から生ずる生成物に加えられる。
チタン及び/又はバナジウムの化合物の添加及び混合後、IIIA族金属アルキルハライドを加え、混合物を、−20℃から120℃、好ましくは0℃から100℃、さらに好ましくは20℃から70℃の温度で、チタン及びもし存在するならばバナジウムの化合物をそれらの最終の酸化状態に還元するのに十分な時間通常1−100、好ましくは2−50、さらに好ましくは5−20時間攪拌する。
【0023】
IIIA族金属アルキルハライドの添加及び混合の完了後、形成された遷移金属触媒成分は、液体成分から固体成分を単離することなく、α−オレフィンの重合に使用できる。遷移金属触媒成分は、その製造直後使用できるか、又は成分は、或る時間通常約90日間不活性条件下で貯蔵できる。
成分は、又もし所望ならば、以下の順序、SiO +Mg化合物+Ti化合物+Al化合物+V化合物で添加できる。
成分は、又もし所望ならば、以下の順序、SiO +Mg化合物+Al化合物+Ti化合物+V化合物で添加できる。
酸素(空気)及び水分は、製造を不活性雰囲気例えば窒素、アルゴン、キセノン又はメタン中で行うことにより、触媒製造中に除くことができる。
【0024】
遷移金属触媒の成分
多孔性支持物質
ここで使用できる好適な多孔性シリカ又はアルミナ支持物質は、支持物質1g当り5ミリモル以下、好ましくは4ミリモル以下、さらに好ましくは3モリミル以下のヒドロキシル(OH)基を含むものを含む。これらのヒドロキシル(OH)基は、シリカ表面上の単離されたシラノール基である。
ヒドロキシル基は、支持物質を熱的に、又は化学的に処理することにより、低下又は排除される。熱的には、支持物質は、平衡なヒドロキシル基濃度に達するのに十分な時間通常1−24、好ましくは2−20、さらに好ましくは3−12時間、250−870℃、さらに好ましくは600−800℃の温度で加熱できる。
ヒドロキシル(OH)基は、支持物質を、SiCl 、クロロシラン、シリルアミン、又はそれらの組合せにより、−20℃から120℃、好ましくは0℃から40℃の温度で、ヒドロキシル含量を所望の値に低下させるのに十分な時間通常30分以下で処理することにより、化学的に除去又は低下される。
【0025】
多孔性支持物質は、10以下、好ましくは0.1−10、より好ましくは1−9、最も好ましくは2−8ミクロンの粒子サイズ、並びに50−800、好ましくは150−600、さらに好ましくは300−500m /gの範囲の表面積を有する。
支持体の粒子サイズは、支持体の粒子サイズを10ミクロン以下に低下させ一方支持体の表面及び多孔度を維持することが、触媒の生産性を予想されないほど増大させることをもたらし、それ故同じ表面及び多孔度であるがより大きな粒子サイズの支持体上で製造された同じ触媒の生成物に対し生成物中の塩化物及びチタン残存物の低下をもたらすことを見出したので、重要である。
【0026】
不活性液体希釈剤
無機酸化物支持物質をスラリー化するのに使用でき、さらに触媒の製造に使用される他の成分の任意のものに対する希釈剤として使用できる好適な不活性液体希釈剤は、例えば脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ナフテン系炭化水素、又はそれらの任意の組合せを含む。特に好適な溶媒は、例えばペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエン、又はこれら希釈剤の任意の2種又はそれ以上の任意の組合せを含む。
【0027】
マグネシウム化合物
遷移金属触媒成分の製造に使用できる好適なマグネシウム化合物は、例えば式R Mg(OR) (但し、各Rは独立して1−20、好ましくは1−10、さらに好ましくは2−8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり、x+y=2そして0.5≦y≦2である)により表される炭化水素可溶性有機マグネシウム化合物を含む。好ましくは、xは0又は1の値を有し、yは1又は2の値を有し、そして最も好ましくは、xは1の値を有し、yは1の値を有する。
特に好適なマグネシウム化合物は、例えばn−ブチルマグネシウムブトキシド、エチルマグネシウムブトキシド、ブチルマグネシウムエトキシド、オクチルマグネシウムエトキシド、ブチルマグネシウムi−プロポキシド、エチルマグネシウムi−プロポキシド、ブチルマグネシウムn−プロポキシド、エチルマグネシウムn−プロポキシド、s−エチルマグネシウムブトキシド、ブチルマグネシウム2、4−ジメチルペント−3−オキシド、n−ブチルマグネシウムオクトキシド、s−ブチルマグネシウムオクトキシド、又はそれらの任意の組合せを含む。
【0028】
又好適なのは、マグネシウムジヒドロカルビル(MgR )化合物及び酸素含有化合物(ROH)例えばここに参考として引用される米国特許第4748283号においてKamienskiにより開示された脂肪族又は脂環族又は非環式C −C18ベータ又はガンマアルキル置換第二級又は第三級一価アルコールの炭化水素可溶性反応生成物(ジアルコキシド)である。反応は、好ましくは液体炭化水素媒体の存在下で行われる。アルコールは、通常、マグネシウムに基づいてモル当量の2倍より僅かに多く使用される。反応は、通常、50℃を超えない、好ましくは40℃以下で行われる。特に好適な酸素含有化合物は、例えば2、4−ジメチル−3−ペンタノール、2、3−ジメチル−2−ブタノール、2、4−ジメチル−3−ヘキサノール、2、6−ジメチル−4−ヘプタノール、2、6−ジメチル−シクロヘキサノール、又はそれらの任意の組合せを含む。特に好適なマグネシウムジアルキル化合物は、例えばブチルエチルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、ジヘキシルマグネシウム、ブチルオクチルマグネシウム、それらの任意の組合せを含む。
【0029】
チタン化合物
遷移金属触媒成分の製造に使用できる好適なチタン化合物は、例えば式TiX4−a (OR’) (但し、各R’は独立して1−20、好ましくは1−10、さらに好ましくは2−8個の炭素原子を有するアルキル基であり、Xはハロゲン原子好ましくは塩素であり、そしてaは0−4の価を有する)により表されるものである。特に好適なチタン化合物は、例えば四塩化チタン(TiCl )、チタンテトライソプロポキシド(Ti(O−i−C )、チタンテトラエトキシド(Ti(OC )、チタンテトラブトキシド(Ti(OC )、チタントリイソプロポキシドクロリド(Ti(O−i−C Cl)又はそれらの任意の組合せを含む。
【0030】
バナジウム化合物
溶液法において、遷移金属としてチタンのみを含む触媒により生成されるものより高い分子量及び比較的狭い分子量分布を有するα−オレフィン重合体を生成するのが望ましいとき、バナジウム化合物が、触媒の製造中遷移金属成分の一部として加えることができる。分子量分布を狭くすることは、重合体のI10/Iの値を低下させることにより指示される。
用語「比較的狭い分子量分布」により、チタン及びバナジウムの両者を含む触媒の存在下で生成される得られる重合体が、バナジウム成分なしに製造される同様な触媒により同様な条件下で生成される重合体より狭い分子量分布を有することを意味する。
スラリー法において、遷移金属としてチタンのみを含む触媒により生成されるものより高い分子量及び比較的広い分子量分布を有するα−オレフィン重合体を生成するのが望ましいとき、バナジウム化合物が、触媒の製造中遷移金属成分の一部として加えることができる。分子量分布を広くすることは、重合体のI20/I 、高負荷メルト流動比(HLMFR)の値を低下させることにより指示される。
【0031】
用語「比較的広い分子量分布」により、チタン及びバナジウムの両者を含む触媒の存在下で生成される得られる重合体が、バナジウム成分なしに製造される同様な触媒により同様な条件下で生成される重合体より広い分子量分布を有することを意味する。
遷移金属触媒成分の製造に使用できる好適なバナジウム化合物は、例えば式VX 及びV(O)X (但し、各Xは独立してOR又はハロゲン原子好ましくは塩素であり、各Rは独立して1−20、好ましくは2−8、さらに好ましくは2−4個の炭素原子を有するアルキル基である)により表されるものを含む。特に好適なバナジウム化合物は、例えば四塩化バナジウム(VCl )、三塩化バナジウムオキシド(V(O)Cl )、バナジウムトリイソプロポキシドオキシド(V(O)(O−i−C )、バナジウムトリエトキシドオキシド(V(O)(OC )又はそれらの任意の組合せを含む。
【0032】
IIIA族金属の有機ハライド化合物
遷移金属触媒成分の製造に使用できる好適なIIIA族金属の有機ハライド化合物は、例えば式R’ MX (但し、Mは元素の周期律表のIIIA族からの金属好ましくはアルミニウム又はホウ素であり、各R’は独立して1−20、好ましくは1−10、さらに好ましくは2−8個の炭素原子を有するアルキル基であり、Xはハロゲン原子好ましくは塩素であり、そしてy及びzはそれぞれ独立して1からM−1の原子価に等しい値を有し、y+zはMの原子価に等しい値を有する)により表されるものである。特に好適なこれら有機ハライド化合物は、例えばエチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、イソブチルアルミニウムジクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、オクチルアルミニウムジクロリド又はそれらの任意の組合せを含む。
【0033】
成分の量
溶液法の使用では、成分は、以下の原子比をもたらす量で使用される。
1:1−50:1、好ましくは2:1−40:1、さらに好ましくは4:1−20:1のSi及び/又はAl(無機酸化物支持体から):Mg。
0.01:1−100:1、好ましくは0.05:1−10:1、さらに好ましくは0.1:1−5:1のMg:IIIA族金属。
0.05:1−40:1、好ましくは0.1:1−20:1、さらに好ましくは0.2:1−10:1のMg:Ti。
0.05:1−40:1、好ましくは0.1:1−20:1、さらに好ましくは0.2:1−10:1のMg:V(Vが存在するとき)。
0.1:1−20:1、好ましくは0.1:1−10:1、さらに好ましくは0.2:1−5:1のV:Ti。
しかし、エチレン/α−オレフィン共重合体の短鎖枝分れ分布(SCBD)を変化するために溶液法を使用することが望ましいとき、V:Ti原子比は、0.8:1−1.2:1、好ましくは1:1である。良好な延伸性及び穴あけ性を有する本発明のフィルムを製造するのに有用な共重合体を製造するには、V:Ti比は、又0.8:1−1.2:1、好ましくは1:1でなければならない。
【0034】
懸濁(スラリー)法に使用されるならば、成分は以下の原子比をもたらす量で使用される。
1:1−50:1、好ましくは2:1−40:1、さらに好ましくは4:1−20:1のSi及び/又はAl(無機酸化物支持体から):Mg。
0.01:1−100:1、好ましくは0.05:1−10:1、さらに好ましくは0.1:1−5:1のMg:IIIA族金属。
0.05:1−40:1、好ましくは0.1:1−20:1、さらに好ましくは0.2:1−10:1のMg:Ti。
0.05:1−40:1、好ましくは0.1:1−20:1、さらに好ましくは0.2:1−10:1のMg:V(Vが存在するとき)。
0.1:1−20:1、好ましくは0.1:1−10:1、さらに好ましくは0.1:1−3:1のV:Ti。
液体媒体として使用される化合物は、触媒の重合の行動を干渉しない所望のコンシステンシーを有する触媒成分をもたらす任意の量で使用できる。
【0035】
共触媒又は活性剤
上記の遷移金属触媒成分は、1種以上のα−オレフィン単量体を有効に重合するために共触媒又は活性剤を必要とする。好適な共触媒又は活性剤は、例えばIIIA族金属アルキル、金属アルコキシド又は金属アルキルハライド化合物、特にアルミニウムのC −C10アルキル化合物を含む。特に好適なこれら化合物は、例えばトリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムエトキシド又はこれら化合物の任意の2種以上の任意の組合せを含む。
【0036】
又好適なのは、アルミノキサン例えば式(Al(O)R) (但し、Rは1−8個の炭素原子を有するアルキル基であり、xは4より大きい値を有する)により表されるものである。特に好適なアルミノキサンは、例えばメチルアルミノキサン、ヘキサイソブチルテトラアルミニノキサン又はこれら化合物の任意の2種以上の任意の組合せを含む。又、これらアルミノキサンとアルキルアルミニウム化合物例えばトリエチルアルミニウム又はトリブチルアルミニウムとの混合物も使用できる。
共触媒又は活性剤化合物は、0.1:1−50:1、好ましくは1:1−20:1、さらに好ましくは2:1−15:1のTi及びVの合計原子当りIIIA族金属の原子の比をもたらす量で、溶液法で使用できる。
共触媒又は活性剤化合物は、1:1−1000:1、好ましくは5:1−500:1、さらに好ましくは10:1−200:1のTi及びVの合計原子当りIIIA族金属の原子の比をもたらす量で、懸濁(スラリー)法で使用できる。
【0037】
共重合体中の短鎖枝分れ分布のコントロールによりエチレン/α−オレフィン共重合体の性質の変更
上記の方法は、それが広い範囲のメルトインデックス及び密度にわたってSCBD(z比により測定)をコントロールし、そして全ての樹脂において狭い分子量分布及び小さい球顆サイズを生ずる溶液法を明らかにした点で、従来の技術とは異なる。
これらの樹脂のSCBDのコントロール法は、触媒組成物における系統だった変化により達成される。このコントロールは、支持体の表面積とは無関係であり、反応器の温度の変化、又は最適の触媒の生産性を確実にする最適の共触媒/触媒の比からの偏りを必要としない。方法は、改良された延伸の性能を有する注型フィルム樹脂又は改良された強さの性質例えばダーツ衝撃を有する吹き込みフィルム樹脂を或る例として製造するために使用できる。
本系統的にシリカ支持された触媒のマグネシウム:チタンの比を変化させて、狭い分子量分布及び小さい球顆サイズを有する所定のメルトインデックス及び密度の生成物を生ずる。われわれの研究の驚くべき結果は、連続的溶液法において、所定のメルトインデックス及び密度の製品に関して、触媒のチタン:バナジウムのモル比を1:1に維持しつつ触媒のマグネシウム:チタンの比を系統的に増大又は減少させることは、これらの樹脂のz比(z1/z0)により測定される生成物のSCBDの系統的な拡がり(即ちMg:Ti比の減少)又は狭まり(即ちMg:Ti比の増大)をもたらすことを示した。
【0038】
この方法の種々のメルトインデックス及び密度の樹脂への適用は、生成物のSCBD、z比及び結晶化温度を、特定の生成物の応用にぴったり合うようし、樹脂の物理的性質に改良を生ずる。この研究中に、われわれは、触媒における変化が、フィルムに製造されるとき、特に狭い分子量分布、広いSCBD LLDPE樹脂から、改良された延伸性及び穴あけ抵抗性を示すということを予想されることなく見出した。
この方法は、ここで記載された溶液条件で行われる。
この方法で生成される共重合体は、0.2−500g/10分(ASTM D1238、条件190℃/2.16kg)、好ましくは0.4−100g/10分又はより好ましくは0.6−5g/10分のメルトインデックス、並びに0.8−0.96g/cm (ASTM D792)、好ましくは0.85−0.94g/cm 、より好ましくは0.90−0.93g/cm の密度を有する重合可能な共単量体のエチレン/α−オレフィン共重合体である。
【0039】
構成された物品例えば成形された物品(例えば射出成形、吹き込み成形、回転成形及び圧縮成形のパーツ)は、本発明により生成された共重合体から製造できる。しかし、特に利用されるのは、本発明の共重合体からのフィルム又はマルチ層フィルムの構造物である。フィルム又はフィルム構造物は、従来のフィルム製造法の任意のものを使用して製造できる。これらは、吹き込みフィルム、注型フィルム及び押し出し被覆フィルムの方法を含む。特に好ましいのは、注型フィルムである。本発明の共重合体は、フィルム中で単独(即ち単層として)で使用されるか、又はそれらはマルチ層構造物の少なくとも一つの層として使用できる。フィルムは、通常、厚さ0.4−1.2ミル、好ましくは0.8ミルである。添加物は、又フィルムに使用されるために、本発明の共重合体に含まれる。例えば、添加物は、しばしば使用される共重合体に含まれて、ここに記載された共重合体の特に魅力的な用途領域であるパレット包装用のフィルムを製造する。パレット包装フィルムのスキン層は、特別な添加物例えばポリイソブチレン(PIB)を含んで、パレット上の製品へのフィルムの粘着性を増大する。
【0040】
われわれは、パレット包装に使用されるフィルムに製造されるとき、フィルムの最終延伸性及び穴あけ性を増大するエチレン/α−オレフィン共重合体の特定の性質を見出した。高い最終延伸性は、フィルムの破損を避けるか又は最小にし、一方良好な穴あけ性は、フィルムの損傷を最小にする。良好な延伸性及び良好な穴あけ性は、又少ないフィルムが使用され、それにより廃棄物を最小にするので、良好な末端ユーザーの経済性を導く。所望の最終延伸性は、少なくとも280%であり、一方少なくとも526kJ/m 3 (250ft−1b/m 3 の穴あけ性を維持する。最終延伸性は、シミュレートされたパレット包装条件によりテストされ、そしてここにさらに記述される。パレット包装フィルムを製造するのに使用されるエチレン/α−オレフィン共重合体は、3.6より小さいそして好ましくは3.3より小さい重量平均分子量(Mw )対数平均分子量(Mn )の比(Mw /Mn )、並びに17%(共重合体の重量)より大きく好ましくは少なくとも20%の高密度フラクションを有するだろう。これらの性質を有する本発明で記述された触媒及び方法を使用して製造された共重合体は、特にこの延伸フィルムの適用に有効であり、そして今まで入手できなかった。上記の特定の性質を有するブレンドされていないエチレン/α−オレフィン共重合体も、本発明の範囲内にある。用語「ブレンドされていない」は、共重合体が単一の反応器系内で製造され、そして他の理由のための添加物例えば粘着性増大のためのPIBを除いて、狭い分子量分布及び%高密度フラクションの性質を達成するためにそれらにブレンドされる他の重合体を有しないことを示す。この延伸フィルムの用途では、共重合体は、好ましくは0.905−0.935g/cm3 、好ましくは0.912−0.925g/cm3 の密度を有する。共重合体のメルトインデックスは、好ましくは0.6−6g/10分、特に1−4g/10分である。
【0041】
重合可能な単量体
好適な重合可能な単量体は、例えば2−20、好ましくは2−12、さらに好ましくは2−8個の炭素原子を有するα−オレフィン及びこれらα−オレフィンの任意の2種以上の任意の組合せを含む。特に好適なこれらα−オレフィンは、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、又はそれらの任意の組合せを含む。好ましくは、α−オレフィンは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキセン、1−オクテン、及びこれらα−オレフィンの任意の2種以上の組合せである。
【0042】
重合
上記の触媒は、溶液又はスラリー法による単量体の重合で有利に使用できる。
スラリー法は、0℃から得られる重合体が不活性重合媒体に可溶性になる温度より低い温度、好ましくは60−105℃、より好ましくは80−95℃の温度で使用される。
溶液法は、得られる重合体が不活性反応媒体に可溶性である温度から275℃までの温度、好ましくは145−260℃、さらに好ましくは180−240℃で使用される。
重合は、1−2000、好ましくは5−500、さらに好ましくは10−50気圧の圧力で使用できる。
分子量コントロール剤例えば水素は、α−オレフィンを重合する技術の当業者に周知のやり方で使用できる。通常、使用する水素又は停止剤の量が多くなればなるほど、得られる重合体の分子量を低下させる。水素は、所望の12の値により示されるように、所望の分子量を有する得られる重合体をもたらす量で使用される。
【0043】
溶液重合は、任意の好適な不活性反応媒体例えば芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ナフテン系炭化水素、又はそれらの組合せの存在下使用できる。特に好適な不活性反応媒体は、例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン又はそれらの組合せを含む。
懸濁(スラリー)重合は、任意の好適な不活性反応媒体例えば芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ナフテン系炭化水素、液状α−オレフィン、液状炭化水素又はそれらの組合せの存在下使用できる。特に好適な不活性反応媒体は、例えばイソブタン、イソペンタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、又はそれらの任意の組合せを含む。
【0044】
【実施例】
以下の実施例は、本発明の例であるが、全てにおいてその範囲を制限するものと考えてはならない。
以下の成分は、実施例及び比較実験で使用された。
シリカ支持体No.1は、3μの平均粒子サイズ、337m /gの表面積を有するシリカであり、12時間600℃で窒素雰囲気下流動床で加熱されて3.2ミリモル/gのヒドロキシル含量を有するシリカ支持物質を生じた。
シリカ支持体No.2は、70μの平均粒子サイズ、310m /gの表面積を有するシリカであり、12時間600℃で窒素雰囲気下流動床で加熱されて1.9ミリモル/gのヒドロキシル含量を有するシリカ支持物質を生じた。
シリカ支持体No.3は、145μの平均粒子サイズ、310m /gの表面積を有するシリカのふるいフラクションであり、12時間800℃で窒素雰囲気下流動床で加熱されて1.8ミリモル/gのヒドロキシル含量を有するシリカ支持物質を生じた。
【0045】
シリカ支持体No.4は、145μの平均粒子サイズ、310m /gの表面積を有するシリカのふるいフラクションであり、12時間800℃で窒素雰囲気下流動床で加熱されて1.8ミリモル/gのヒドロキシル含量を有するシリカ支持物質を生じた。
シリカ支持体No.5は、40μの平均粒子サイズ、310m /gの表面積を有するシリカのふるいフラクションであり、12時間800℃で窒素雰囲気下流動床で加熱されて1.8ミリモル/gのヒドロキシル含量を有するシリカ支持物質を生じた。
シリカ支持体No.6は、3μの平均粒子サイズ、310m /gの表面積を有するシリカのふるいフラクションであり、12時間800℃で窒素雰囲気下流動床で加熱されて1.8ミリモル/gのヒドロキシル含量を有するシリカ支持物質を生じた。
シリカ支持体No.7は、3μの平均粒子サイズ、430m /gの表面積を有する小さいサイズのシリカであり、5時間800℃で窒素雰囲気下流動床で加熱されて2.8ミリモル/gのヒドロキシル含量を有するシリカ支持物質を生じた。
【0046】
ISOPAR(商標)Eは、Exxon Corporationから市販されている113−143℃の沸点範囲を有する分溜されたイソパラフィン溶媒であった。
基本的な物理的テスト(メルトインデックス、I 、I10/I 及び密度)は、以下の標準ASTMを使用してそれぞれのサンプルについて行われた。
メルトインデックス(I ):ASTM D1238、条件190℃/2.16kg。
メルトインデックス(I10):ASTM D1238、条件190℃/10kg。
メルトインデックス(I20):ASTM D1238、条件190℃/20kg。
密度:ASTM D792。融点は、示差走査熱量測定(DSC)を使用して決定された。
【0047】
得られる重合体の分子量は、又140℃のシステム温度で操作する、3本の混合多孔度カラム(Polymer Laboratories、10 、10及び10 )を備えたWaters150C高温度クロマトグラフィーユニットを使用するゲル透過クロマトグラフィー(GPC)により求められた。溶媒は1、2、4−トリクロロベンゼンであり、それからサンプルの0.3重量%溶液が注入のために調製された。流速は、1.0mL/分であり、注入サイズは200μLであった。
【0048】
分子量の測定は、それらの溶離容量に関連して狭い分子量分布ポリスチレン標準品(Polymer Laboratoriesから)を使用することにより導き出された。ポリエチレン分子量当量は、式
M(ポリエチレン)=a×(M(ポリスチレン))
を導くために、ポリエチレン及びポリスチレンに関する適切なMark−Houwink係数を使用することにより決定された(ここに参考として引用する、Williams及びWordによりJournal of Polymer Science、Polymer Letters、6巻、(621)1968に記述されている)。
この式において、a=0.4316であり、b=1.0である。重量平均分子量M は、式
=RW ×M
(但し、W 及びM は、それぞれ、GPCカラムから溶離するi番目のフラクションの重量フラクション及び分子量である)
に従って通常のやり方で計算された。
【0049】
それぞれの樹脂の結晶化の開始及び結晶化のカイネティックスは、180℃で溶融し10℃/分の速度で70℃に冷却したサンプルを通る平面偏光の透過を測定することにより決定された。
各樹脂の短鎖枝分れ分布(SCDB)及び%高密度フラクションは、米国特許第4798081号、並びにLonnie G.HazlittによりJournal of Applied Polymer Science、Applied Polymer Science Symposia 45、25−37(1990)「Determination of Short−ChainBranching Distributions of EthyleneCopolymers by Automated Analytical Temperature Rising Elution Fractionation(AUTO−ATREF)」に記載されているように、AnalyticalTemperature Rising Elution Fractionation(ATREF)により決定された。ATREFは、結晶度に従って重合体を分離する。短鎖枝分れ分布及び高密度フラクションに関する実験的やり方は、以下の通りであった。
【0050】
1.TREF装置デザイン
工程管理ガスクロマトグラフ(GC)分析器を、コンピュータ管理イベントシーケンサ及びマルチプルGCオーブンプログラマとしてのデザイン及び機能の基礎として使用した。GCは、デジタルI/Oを使用して、気圧ソレノイドを操作し、他の気圧装置を操作し、そして種々のデジタルスイッチの状態を検出する。GCの主なコンポーネントは、2個の大きな強制送風の等温(135℃)のオーブン及び4個の小さいプログラム可能な強制送風GCオーブンを含む。GCオーブンは、販売者により供給されるソフトウエアにより操作されて温度プロフィルをコントロールする。ソフトウエアは、他のプログラム指示を含み、そして自動化のための必要なコントロールを提供するために時間に基づく固定された配列よりなる。1/16インチIDステンレス鋼管よりなる5ミルサンプルループを使用して、一時的に新しく注入した重合体溶液を受容した。シリンジ−ポンプアセンブリは、重合体溶液をサンプルループ中に移動させるために必要な真空をもたらす。シリンジポンプアセンブリは、5mLシリンジバレル及びエアシリンダを使用してプランジャを駆動する。別の注入器ヘッドアセンブリは、次の取り出しのために重合体の溶液中へ針を入れるために使用された。このアセンブリは、バルブのように働く。それは、針が下りたとき、流れはできず、そしてバルブが上がったとき、それは実際に流れの路の一部であるからである。重合体溶液は、サンプルカルーセルアセンブリを経てシステムに導入された。
【0051】
下のオーブンに、4個のプログラム可能なGCオーブンが結合していた。これらのオーブンのそれぞれにおいて、1/8インチの薄い壁のステンレス鋼管から構成された小さいATREFカラムが存在した。これらは、ステンレス鋼ショットによりパックされた。カラムの全部の隙間の容積は、1.5mLであった。溶媒及び重合体溶液は、加熱された移動ラインを経て、3.5ミクロンにセットされた単一ビーム赤外線検出器に送られた。検出器には、0.1cmの路長を生ずるように間隔をあけた亜鉛セレニドウインドウを含む高温度の流れ通過サンプルセルを備えた。屈折率及び粘度計を含む他の検出器も使用できる(しかしここでは論議しない)。溶媒廃棄物用の貯槽は、検出器の後に設けられた。
【0052】
システムを操作する分析器コンピュータに加えて、別のパーソナルコンピュータがデータシステムとして使用された。この後者のシステムのソフトウエアは、ATREF装置からのテジタル記憶信号に関する種々のデータ捕捉ルーチン並びにこのデジタル記録データを意味のあるグラフ及びレポートに変換するためのデータリダクションルーチンを含む。ATREF装置からの種々の電圧は、デジタルで測定された。これらは、赤外線検出器の出力、他の質量検出器及びGCオーブンのそれぞれからの熱電対の出力を含む。
共重合体溶液は、約0.6重量%でTCB中で調製され、そして160℃に加熱されて均一性を確実にした。これらの溶液を、テフロン隔膜を取り付けた穴の開いたキャップをつけた15mLのバイアルに入れ、次にカルーセル中に入れた。カルーセルを上のオーブンに入れ、分析器コンピュータを次に始動した。操作は、次に次の24時間完全に自動化され、提供されたデータコレクションルーチンがデータシステム上で開始し、適切な溶媒供給が利用できた。
【0053】
装置の操作は、分析器コンピュータ上で実施される四つの同じプログラムモジュールの配列よりなる。これらのモジュール中の唯一の差は、それぞれが操作するGCオーブンであった。それぞれのモジュールは、時間に基づくイベント即ちバルブ1オン、バルブ5オフ、温度プログラム1などの配列よりなる。簡単のために、唯一のプログラムモジュールの操作(GCオーブン1の操作)を記述し、連続操作は全ての四つのプログラムモジュールの使用を要することを理解すべきである。
最初24℃のGCオーブン1が前に沈殿した共重合体を含み、そしてオーブンは今や溶離しようとしているとする。これは、装置が或る時間操業し、そしてカラム中の沈殿した重合体が以前の注入からであったことを意味する。バルブ1、バルブ5及びバルブ7−10を閉じた。バルブ4及びバルブ6を開けた。流れ(1.5mL/分)は、上のオーブン及び全てのGCオーブンをバイパスした。検出器はベースラインの条件にあり、純粋のTCBのみがシステムを移動した。
【0054】
各プログラムモジュールの第一の段階は、溶離段階が開始されつつある一連の接触閉めきりを経てデータシステムを通知することであった。次の段階は、GCオーブン1の上のバルブ7を開け、バルブ6を閉じることであった。新しい溶媒がGCオーブン1に入ると、それは重合体溶液の沈殿中カラムに残った溶媒を置き換える。殆ど全ての場合において、例え24℃でも沈殿しない重合体のフラクションが存在した。置換した溶媒がオーブンを出ると、それはIR検出器に向った。最初のカラム内容物が溶離しそしてIR検出器がベースラインの条件に戻った後、GCオーブン1を+1.5℃/分の温度プログラムにした。連続的なレスポンスがIRに生じ、それは、溶液中の溶離重合体の濃度に比例した。この検出器のレスポンス及び内部の熱電対からのレスポンスを、時間の関数としてデータシステムに記録した。
【0055】
GCオーブン1が122℃に達した後、溶離段階が完了したと考えた。溶媒の流れを上記のように維持する一方、上のオーブンにおいて、バルブ2を開け、バルブ3を閉じた。カルーセルを一つの位置に進めた。注入器のヘッド内のシリンジの針を下げた。シリンジポンプを押し下げ、重合体溶液をサンプルループに押し出した。サンプルループは、溶液の全てがシリンジポンプ機構に入るのを妨げるのに十分なほど大きかった。5分間の遅延は、或る範囲の粘度を有する溶液がループを満たす時間を有することを確実にするために含まれた。
【0056】
次の段階は、GCオーブン1にカラムを付け、そして最初の状態に注入器コンポーネントを再セットすることであった。バルブ2を閉じ、針を上げ、バルブ3を開け、シリンジポンプを上方に押し上げ、過剰のTCBを廃棄へ押し出した。バルブ1及びバルブ5を開け、バルブ4を閉めた。サンプルループ中に位置する重合体溶液は、122℃を維持しつつ、GCオーブン1に向って殆どプラグ流の条件で移動する。重合体溶液の移動するプラグがGCオーブン1のカラム上に大体集まるときに、バルブ6を開け、バルブ7を閉めた。移動する5mLカラムの部分は、今や流れから離れ、過剰の溶液がシステムから流れさるとき、後に残される。この条件を30分間維持して、上のオーブンが新しい溶媒により十分に洗われることを確実にする。
【0057】
GCオーブン1に関する三つの温度プログラムを開始した。第一は、−10℃/分で122℃から106℃への急速冷却であった。次に、温度プログラムは、−0.1℃/分で106℃から開始した。この速度で、全部の冷却は、完了には13時間以上を要するだろう。この時間は、オーブン温度が50℃に達したとき開始する−0.3℃/分の最終の温度プログラムによりやや短くなった。全冷却時間は、約10.5時間を必要とし、そしてそれぞれのプログラムモジュールが3時間を少し超えるに過ぎず、上記の最後の温度プログラム(−0.3℃/分)は、GCオーブン4を操作するプログラムモジュールに実際に存在する。各プログラムモジュールの最後に近く、バルブは、次のモジュールの調製でこのセクションの初めに記載した最初の条件に戻った。次のモジュールは、それらが次のGCオーブンで操作することを除いて、同じであった。
【0058】
デジタル化ATREFデータは、時間の関数としてIR検出器レスポンス及びカラム温度の記録であった。データレダクションルーチンは、ベースラインの減、温度ドメインへの変換、平滑化、正規化及びデータのプロットを含む。
分布のバイモダル性は、最高の温度ピークの重量フラクションにより特徴ずけられる。このフラクションは、それが短鎖枝分れを殆ど又は全く含まないので、高密度フラクションと呼ばれた。残りのフラクションは、それ故、それが、共重合体に固有な殆ど全ての短鎖枝分れを含むフラクションを表すので、SCBフラクションと理論的に呼ばれた。
【0059】
炭素延伸周波数に一致するIR検出器の利点は、検出器レスポンスがさらに殆ど均一であり、低いレベルの添加物は「パージ」ピークの測定とかなり干渉しないことであった。「パージ」のフラクションは、25℃に近い矩形の領域で表された。このフラクションの共重合体は、非常に高いレベルのSCBを含む。
ここで記載した新規なフィルムを製造するのに使用される共重合体は、広い短鎖枝分れ分布を有する。これは、共重合体が、より好ましくない共重合体より比較的大きな高い密度及びパージフラクション並びに比較的中間的でない枝分れ物質を含むことを意味する。約17%より大きな高い密度フラクションを有するSCBDを有する共重合体が特に好ましく、そして少なくとも約20%の高い密度フラクションを有するSCBDが最も好ましかった。
【0060】
D.枝分れ含量の決定
枝分れ含量(即ち枝分れの度合)は、ASTM法D2238−68に従ってCH /1000C(メチル/1000炭素)決定から計算された。Beckman4260赤外線分光光度計を、約0.15mmの厚さのフィルムを使用して、用いた。鎖末端メチル基の補正は、重量%共単量体(例えば1−オクテン)配合を正確に決定するために必要であった。補正は、以下の式
Figure 0003626935
に従ってなされた。共単量体の配合は、以下の式
Figure 0003626935
から決定できる。
【0061】
SCBDの巾はz値を使用して記載され、その計算は、その結晶化温度T で結晶化した全重合体のフラクションについて、13C NMRによりメチル/1000炭素のフラクションを決定し(鎖の末端即ち分子量について補正)、そして以下に示されるメチル単位の平均配列長さのモルフラクションを計算することにより得られる。但し、mは共単量体の炭素数であり、Mnは数平均分子量であり、そしてxはメチル/1000炭素(補正)であった。
z={1−(x(m−1)/1000+28/Mn)}1000/(x+1)
もし、この計算が全重合体のTc範囲にわたるフラクションについて繰り返されたならば、新しい分布は、平均の結晶可能なセグメントモルフラクションの関数として重合体(ATREFから)の重量フラクションを反映している。二つのモメントは次に規定される。
=(Ewi/z )−1
及び
=Ewi×z
但し、Ewiはi番目のフラクションの重量%であり、z はi番目のフラクションについて観察されたT から計算されたzの値であった。本発明の重合体について、各T の重量フラクションは、ATREFにより決定され、そして各Tについて1000炭素当りの補正されたメチルは、サンプル生成物タイプのフラクションから得られたメチル/1000炭素対T の既に決定された較正曲線を使用して決定された。
【0062】
形態学的分析は、分析器及び偏光子を備えたニコン偏光顕微鏡(Optiphot−Pol)を使用して実施された。サンプルの調製は、180℃でサンプルを溶融し、10℃/分の速度で70℃に冷却することを含んだ。冷却したとき、サンプルを顕微鏡のスライドに置き、写真を、光電管に結合した35mmカメラを使用して撮った。フィルタホルダは、光源の次に直接位置して、写真を撮っている間フィルタ表面からの偽像の全てのフレアを避けた。写真は、200倍の拡大率をもたらす対物レンズを使用して撮った。
【0063】
重合(溶液条件)
攪拌した1ガロン(3.79L)容オートクレーブ反応器に、所望の温度に加熱する前に、2LのISOPAR E及び反応器中のそのモル濃度が0.99Mであるような量で必要な量のアルファ−オレフィン共単量体、オクテン−1を入れた。必要量即ち2psig(13.8kPa)の水素を次に反応器に加え、次に全圧力を450psig(3103kPa)にするに十分なエチレンを加えた。或る量の活性化触媒を反応器に注入した。反応器の温度及び圧力を、重合実験中エチレンを連続的に供給し、そして必要に応じ反応器を冷却することにより、示されるように、最初の圧力及び温度に一定に維持した。10分の反応時間後(他に示されない限り)、エチレンを止め、加熱溶液を窒素でパージした樹脂釜に移した。乾燥後、サンプルを次に秤量して触媒の能率を決定し、次に標準の方法により溶融流れ及び密度測定を決定した。
【0064】
重合(スラリー条件)
攪拌した1.4L容オートクレーブ反応器に、所望の温度に加熱する前に700mLのISOPAR Eを入れた。蒸気の空間を水素により満たし、水素を所望の分圧に達するまで反応器に加えた。次に、全圧を175psig(1207kPa)にするに十分なエチレンを加えた。活性化触媒の製造の下で記載された或る量の活性化触媒を反応器に注入した。反応器の温度及び圧力を、重合実験中エチレンを連続的に供給し、そして必要に応じ反応器を冷却することにより、最初の圧力及び温度に一定に維持した。45分の反応時間後(他に示されない限り)、エチレンを止め、加熱溶液を窒素でパージした樹脂釜に移した。乾燥後、サンプルを次に秤量して触媒の能率を決定し、次に溶融流れ及び密度測定を決定した。
【0065】
参考例 1
A.遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中で攪拌された1gのシリカ支持体#1に、必要な量のブチルオクチルマグネシウムエトキシド(Schering A.G.からのBOMAG−O)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に或る量の四塩化チタン(TiCl )を加えた。スラリーは、急速に濃い褐色になり、さらに2時間攪拌した。25%エチルアルミニウムジクロリドの溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。このやり方で製造した完全な混合物を、さらに単離又は洗浄することなく使用した。触媒は表Iに示された原子比を有する。
【0066】
B.活性化触媒の製造
活性化触媒は、グローブボックス中の100mL容隔膜キャップ瓶中で、40mLのISOPAR E中で4mLの遷移金属触媒成分をスラリー化することにより製造された。この混合物に、共触媒又は活性剤として必要な量のヘキサン中のトリエチルアルミニウムの0.15M溶液を加えた。得られるスラリーは、ISOPAR Eにより50mLの全容量にし、そして混合物をバッチ反応器中に注入して重合を行った。共触媒からのAl対チタンの原子比は、表Iに示された。
C.重合(溶液条件)
溶液条件下の重合のやり方は、185℃の重合温度で使用された。触媒の能率は、表Iに示された。
【0067】
D.(比較)
触媒を、以下のやり方で米国特許第4562169号で記載されたように製造した。
Davisonシリカゲル、グレード952を、窒素により流動化し、そして12時間800℃で加熱し、窒素下で室温に冷却することにより脱ヒドロキシル化した。
10gの活性化シリカを100mLの無水脱ガスヘキサン中でスラリー化し、60℃の還流温度にし、7mLのテトラヒドロフラン(THF)中のエチルマグネシウムクロリドの2.6M溶液を徐々に加え、次に120分間さらに還流した。溶媒を蒸留により除き、シリカを窒素パージ下で80℃で乾燥した。
この生成物を100mLのISOPAR E中に溶解した6mLのTiClの予め混合した溶液とスラリー化し、スラリーを2時間50℃で攪拌した。この混合物を室温に冷却し、固体を100mLずつのISOPAR Eにより2回、100mLずつのヘキサンにより2回洗い、そして窒素パージ下で乾燥して黄褐色の自由に流動する粉末を生じた。粉末の分析は、それが1.3mモルのMg/g触媒、0.9mモルのTi/g触媒及び4.5mモルのCl/g触媒を含むことを示す。触媒を次にグローブボックス中の4オンス(118.3mL)容隔膜キャップ瓶中で、40mLのISOPAR E中で2gの乾燥触媒をスラリー化することにより、トリエチルアルミニウム(TEA)活性剤(共触媒)と組み合せた。この溶液の2mL部分を、第二の瓶に移し、それに必要量のヘキサン中のトリエチルアルミニウムの0.15M溶液を加え、次に20mLのISOPAREを加えた。必要な量のこのスラリーを次にバッチ反応器中に注入して、前記したように175℃で溶液条件下で重合を行った。触媒の能率及び生成物のデータを表Iに示される。
【0068】
【表1】
Figure 0003626935
【0069】
参考例 2
A.遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化された表IIに示された支持体の1gサンプルに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。混合物を1時間攪拌し、混合物としての1.0mモルのTiCl 及び1.0mモルのV(O)Cl そして6.0mモルのエチルアルミニウムジクロリド(ヘキサン中の15M溶液4.0mL)により次々に処理した。混合物を100mLの全容量に希釈し、次に24時間攪拌した。遷移金属コンプレックス中の成分の原子比Mg/Al/Cl/Ti/Vは、2/6/19/1/1であった。触媒成分は、8/1のAl(活性剤)/Ti比を使用して参考例1で記載したやり方に従って活性化した(共触媒の使用)。
B.重合
重合を185℃の溶液法の条件で行った。重合反応の結果を表IIに示す。
【0070】
【表2】
Figure 0003626935
【0071】
参考例 3
A.遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化された異なる粒子サイズの指示された支持体の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に0.20mモルのチタンテトライソプロポキシドを加えた。スラリーをさらに2時間攪拌した。25%エチルアルミニウムジクロリド(4.0mモルAl)の溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。このやり方により製造した完全な混合物をさらに単離又は洗浄することなく使用した。Mg/Al/Cl/Tiの原子比は、10/20/40/1であった。
触媒を、参考例IBに記載されたやり方により100/1のAl/Tiの原子比でトリイソブチルアルミニウムにより活性化した。
B.重合
重合を1:1の水素対エチレンの比及び85℃の反応器温度を使用してスラリー条件下で行った。重合反応の結果を表IIIに示す。
【0072】
【表3】
Figure 0003626935
【0073】
参考例 4
A.遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に0.20mモルの四塩化チタン(TiCl )を加えた。スラリーは急速の濃い褐色になり、さらに2時間攪拌した。アルキルアルミニウムクロリド(3.5mモルAl)を含む溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。このやり方により製造した完全な混合物をさらに単離又は洗浄することなく使用した。
触媒を、参考例IBに記載されたやり方により100/1のAl/Tiの原子比でトリイソブチルアルミニウムにより活性化した。
B.重合
重合を1:1の水素対エチレンの比及び85℃の反応器温度及び1時間の重合時間を使用してスラリー条件下で行った。重合反応の結果を表IVに示す。
【0074】
【表4】
Figure 0003626935
【0075】
参考例 5
A.遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に或る量のチタンテトライソプロポキシドを加えた。スラリーをさらに2時間攪拌した。ヘキサン中の25%エチルアルミニウムジクロリドの溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。このやり方により製造した完全な混合物をさらに単離又は洗浄することなく使用した。
触媒を、表Vに示された比でトリイソブチルアルミニウムにより活性化した。B.重合
重合を1:1の水素対エチレンの比及び85℃の反応器温度及び1時間の重合時間を使用してスラリー条件下で行った。重合反応の結果を表Vに示す。
【0076】
【表5】
Figure 0003626935
【0077】
参考例 6
A.遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に0.20mモルのチタンテトライソプロポキシド(Ti(O−iC )を加えた。スラリーをさらに2時間攪拌した。25%エチルアルミニウムジクロリド(4.5mモル)の溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。このやり方により製造した完全な混合物をさらに単離又は洗浄することなく使用した。触媒の原子比は表VIに示される。
触媒を、200:1のAl/Ti比でトリイソブチルアルミニウムにより活性化した。
B.重合(スラリー条件)
重合を、85℃の反応器温度、表に示された水素対エチレンの比、170psi(1172kPa)の圧力及び1時間の重合時間を使用してスラリー重合条件下で行った。結果を表VIに示す。
【0078】
【表6】
Figure 0003626935
【0079】
参考例 7
A.バナジウムを含む遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に0.40mモルの四塩化チタン(TiCl )を加えた。スラリーは急速の濃い褐色になり、さらに2時間攪拌した。エチルアルミニウムジクロリド(3.5mモルAl)の溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。混合物を0.40mモルのバナジウムトリクロリドオキシド(VOCl )により処理し、次に4時間攪拌した。触媒のMg/Al/Cl/V/Tiの原子比は、5/8.8/20.3/1/1であった。触媒のSi/Mgの原子比は、8.3/1であった。
触媒を、100/1のAl/Tiの原子比でトリイソブチルアルミニウムにより活性化した。
B.重合(スラリー条件)
スラリー重合条件を使用した。重合温度は85℃であり、水素対エチレンの比は2:1であり、そして重合時間は1時間であった。
チタンに基づく重合の能率は、952kgPE/gTiであることが分り、塩化物に基づく重合の能率は、52kgPE/gClであり、チタンプラスバナジウムに基づく重合の能率は、476kgPE/gTi+Vであった。
【0080】
参考例 8
A.バナジウムを含む遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に1.80mモルの四塩化チタン(TiCl )を加えた。スラリーは急速の濃い褐色になり、さらに2時間攪拌した。エチルアルミニウムジクロリド(3.5mモルAl)の溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。混合物を0.40mモルのバナジウムトリクロリドオキシド(VOCl )により処理し、次に4時間攪拌した。触媒のMg/Al/Cl/V/Tiの原子比は、1.1/1.9/12.3/0.2/1であった。触媒のSi/Mgの原子比は、8.3/1であった。
触媒を、100/1のAl/Tiの原子比でトリイソブチルアルミニウムにより活性化した。
B.重合(スラリー条件)
重合を1:1の水素対エチレンの比及び85℃の反応器温度及び1時間の重合時間を使用してスラリー条件下で行った。
チタンに基づく重合の能率は、571kgPE/gTi/時であることが分り、塩化物に基づく重合の能率は、90kgPE/gClであり、チタンプラスバナジウムに基づく重合の能率は、285kgPE/gTi+V/時であった。
【0081】
参考例 9
A.バナジウムを含む遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に1.00mモルの四塩化チタン(TiCl )を加えた。エチルアルミニウムジクロリド(6.0mモルAl)の溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。混合物を1.00mモルのバナジウムトリクロリドオキシド(VOCl )により処理し、次に4時間攪拌した。このやり方で製造した完全な混合物は、さらに単離及び洗浄することなく使用した。触媒のMg/Al/Cl/V/Tiの原子比は、2/6/19/1/1であった。触媒のSi/Mgの原子比は、8.3/1であった。
触媒を、表VIIに示される共触媒により活性化した。
B.重合(スラリー条件)
重合を1:1の水素対エチレンの比及び85℃の温度及び1時間の重合時間を使用してスラリー条件下で行った。
触媒の能率及び得られる重合体の性質を表VIIに示す。
【0082】
【表7】
Figure 0003626935
【0083】
この参考例9は、高いI20/I 比がスラリー重合ではバナジウム含有触媒により達成されることを示す。これらの高いI20/I 比は、広い分子量分布を示した。
【0084】
参考例 10
A.遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に指示された量のチタンテトライソプロポキシドを加えた。スラリーをさらに2時間攪拌した。ヘキサン中の25%エチルアルミニウムジクロリドの溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。これらの触媒に関するMg/Al/Cl/Tiの原子比は、以下の通りであった。
実験A=7.5/15/30/1
実験B=3.8/8.8/17.5/1
これらの触媒に関するSi/Mgの原子比は、以下の通りであった。
実験A=8.3/1
実験B=8.3/1
このやり方により製造した触媒をさらに単離又は洗浄することなく使用した。
触媒を、8/1及び6/1のAl/Tiの原子比でトリエチルアルミニウムにより活性化した。
B.重合(溶液条件)
触媒を使用して185℃の重合温度及び1時間の重合時間を使用する溶液重合条件を用いてエチレンを重合した。
結果を表VIIIに示した。
【0085】
【表8】
Figure 0003626935
【0086】
参考例 11
A.触媒の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、必要量のブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas AlkylsInc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に四塩化チタン(TiCl )を加えた。エチルアルミニウムジクロリド(EADC)の溶液の一部ずつを次に加え、スラリーを17時間攪拌した。混合物を四塩化バナジウム(VCl )により処理し、次に4時間攪拌した。このやり方で製造した完全な混合物は、さらに単離及び洗浄することなく使用した。これらの触媒の組成は、表IXに示される。原子比は表IXに示される。
B.活性化及び重合
上記で製造した触媒を指示された量のトリエチルアルミニウムにより活性化した後、重合を185℃の重合温度及び10分の重合時間で溶液重合条件下で行った。
結果を表IXに示す。
【0087】
【表9】
Figure 0003626935
【0088】
参考例 12
A.遷移金属触媒成分の製造
50mLのISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、1.2mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB)を加えた。得られるスラリーを1時間攪拌し、次に0.60mモルの四塩化チタン(TiCl )を加えた。スラリーは急速に濃い褐色になり、さらに2時間攪拌した。エチルアルミニウムジクロリド(3.5mモルAl)の溶液の一部ずつを次に加え、最終の混合物を17時間攪拌した。混合物を0.60mモルのバナジウムトリクロリドオキシド(VOCl )により処理し、次に4時間攪拌した。触媒は以下の比を有する。2/5.8/18/1/1のMg/Al/Cl/V/Ti。13.9/1のSi/Mg。
B.溶液条件下の活性化及び重合
トリエチルアルミニウムによる触媒の活性化(Al/Ti=5/1)後、重合を溶液重合のやり方を使用して行った。
重合体生成物は、0.9239g/cm の密度、2.36のI 値を有し、790kgPE/gTi及び57kgPE/gClの能率で生じた。
【0089】
参考例 13
A.遷移金属触媒成分の製造
ISOPAR E中のシリカ支持体#7の1gに、1.2mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシドを加えた。混合物を2時間攪拌した後、3.5mモルのエチルアルミニウムジクロリドを次に加え、混合物を17時間攪拌した。この混合物に、TiCl 及びVOCl (.6mモルTi/.6mモルV)の1:1モル混合物を加えた。混合物を8時間攪拌した。触媒は以下の比を有する。2/5.8/18/1/1のMg/Al/Cl/V/Ti。13.9/1のSi/Mg。
B.溶液条件下の活性化及び重合
トリエチルアルミニウムによる触媒の活性化(Al/Ti=5/1)後、重合を溶液重合のやり方を使用して行った。
重合体生成物は、742kgPE/gTi及び54kgPE/gClの能率を有した。
【0090】
参考例 14
A.遷移金属触媒成分の製造
ISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのブチルエチルマグネシウムブトキシド、1.8mモルの四塩化チタン及び1.8mモルのバナジウムトリクロリドオキシドを加え、混合物を4時間攪拌した。混合物を6.5mモルのエチルアルミニウムジクロリドにより処理し、スラリーを24時間攪拌した。この触媒のMg/Al/Cl/V/Tiの原子比は、1.1/3.6/13/1/1であった。
B.触媒の活性化及び重合
触媒の一部を希釈し、8.5:1のトリエチルアルミニウム対チタンの比を使用して参考例1Bに従って活性化した。重合は、表Xに示される温度で溶液重合のやり方に従って行われた。
【0091】
【表10】
Figure 0003626935
【0092】
参考例 15
A.遷移金属触媒成分の製造
ISOPAR E中でスラリー化されたシリカ支持体#7の1gに、2.0mモルのビス(2、6−ジメチルシクロヘキソオキシド)、0.2mモルの四塩化チタンを加え、混合物を1時間攪拌した。混合物を5.5mモルのエチルアルミニウムジクロリドにより処理し、スラリーを24時間攪拌した。この触媒のMg/Al/Cl/Tiの原子比は、10/27.5/59/1であった。
B.触媒の活性化及び重合
触媒の一部を希釈し、12:1のトリエチルアルミニウム対チタンの比を使用して参考例1Bに従って活性化した。重合は、185℃で溶液重合のやり方に従って行われた。重合体生成物は、0.9332g/cm の密度、2.42g/10分のI 値、8.0のI10/I 比を有し、149kgPE/gTi及び3.4kgPE/gClの能率で生じた。
【0093】
実施例 1−32
実施例1の触媒の製造
410gサンプルのDavison SYLOID245シリカを、窒素下回転キルン中で800℃で加熱し、次に3ガロン(11.35L)のISOPARE中でスラリー化した。このシリカ支持体は、401m /gの表面積及び3ミクロンの粒子サイズを有する。12ガロン(45.4L)の容器に、ISOPAR E20ポンド(9.07kg)を入れ、次にシリカスラリーを入れた。
シリカの添加後、1.86kgのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB、ヘプタン中0.97重量%のMg)を加えた。スラリーを2時間攪拌し、次に四塩化チタン及びバナジウムオキシトリクロリド(VTimix、Akzo Chemicals)の等モル混合物157mLを加えた。添加後、スラリーを1時間攪拌し、次にエチルアルミニウムジクロリド(EADC、Texas Alkyls、ヘキサン中2.15重量%Al)4.8kgを次に加えた。
実施例17−32に使用される触媒は、実施例1に関し上記されたのと同様なやり方で製造された。
【0094】
比較例 A*
445gサンプルのDavison SYLOID245シリカを、窒素下回転キルン中で800℃で加熱し、次に3ガロン(11.35L)のISOPARE中でスラリー化した。このシリカ支持体は、391m /gの表面積及び3ミクロンの粒子サイズを有する。12ガロン(45.4L)の容器に、ISOPAR E20ポンド(9.07kg)を入れ、次にシリカスラリーを入れた。
シリカの添加後、2.01kgのブチルエチルマグネシウムブトキシド(Texas Alkyls Inc.からのBEMB、ヘプタン中0.97重量%のMg)を加えた。スラリーを2時間攪拌し、次に四塩化チタンのみ(TiCl、Aldrich Chemicals)19.5mLを加えた。添加後、スラリーを1時間攪拌し、次にエチルアルミニウムジクロリド(EADC、Texas Alkyls、ヘキサン中2.15重量%Al)2.38kgを次に加えた。
希釈触媒を次に連続溶液法パイロットプラントの反応器中に注入した。反応器の温度を触媒注入速度によりコントロールした。トリエチルアルミニウム(TEA)サイドストリーム共触媒を、反応器入口ライン中に注入した。反応器温度及びTEA/Ti比は、変化されて触媒の能率を最適にした。重合体中の1250ppmのステアリン酸カルシウム、200ppmのIRGANOX1010及び1200ppmのIRGAFOS168の標準的添加物を、反応器後にスラリーとして注入した。
【0095】
フィルム製造
フィルムは、3層(A/B/C)共押し出し注型フィルムライン上で構成することにより、本発明の共重合体を使用して製造された。実施例1−5及び比較例*について、同じ共重合体を同時に合計3台の押し出し機により押し出し、各層に同じ共重合体を有する3層フィルム構造物を製造した。ラインの速度は、30インチ手動調節ダイを使用して約0.8ミルの全ゲージで約800フィート/分に維持された。これらの実験に関するダイから一次冷却ロールの延伸距離は、約5インチであった。実施例1−5及び比較例A*及びB*では、3台の押し出し機を以下のように操作した。
【0096】
【表11】
Figure 0003626935
【0097】
フィルムの性能は、Lantach SHS回転包装機を使用して評価された。フィルムは、パレット包装機に置かれ、そして0%伸びで始まる包装延伸された。フィルムの伸びは、フィルムが、破壊なしに全くさらに延伸できなくなるまで、次第に増大した。フィルムが包装延伸できなくなる最後の伸びを、そのフィルムの最終延伸点又は最終延伸性と呼んだ。最高の最終延伸性を有するフィルムは、最も好ましい性能を有する。
【0098】
フィルムの穴あけ抵抗は、各サンプルをフィルムから6インチ(15.2cm)×6インチのサイズに切取り、そしてフィルムのサンプルをInstron延伸テスタでテストすることにより測定された。Instronは、100ポンド負荷セルを備え、10インチ/分のクロスヘッド速度及びチャート速度で操作された。負荷の範囲は、50%までであった。各サンプルは、4インチ(10.2cm)の直径の円形の内部を有する締め付けユニットにより正しい位置に保持された。各フィルムサンプルの中心の厚さ(T)は測定され、記録された。各サンプルは、締め付けユニットに確保された。棒の末端に結合している0.5インチ(1.3cm)の直径のボールを、穴あけ機構として使用した。穴あけプローブ(上のクロスヘッドに結合している)を、フィルムに穴が開くまで又はクロスヘッドが8インチを動くまで又は40ポンドの力に達するまで、フィルムの上及びその中に下げた。穴が開くと、フィルムを破壊するのに必要なエネルギー(E)を記録した。穴あけ抵抗(PR)は、次に以下の式により計算した。
PR=E/(12)×(T)×(A)
(但し、PRはフット−ポンド/in の穴あけ抵抗であり、Eはインチ−ポンドの穴あけエネルギーであり、12インチ/フットは変換ファクターであり、Tはインチのフィルムの厚さであり、Aは締め付けられたフィルム試料のサンプルの面積(これらのサンプルについては12.56in )である)。
6個のサンプルを各フィルムについてテストし、結果を平均した。
【0099】
実施例 1−15
表XIAの実施例1−15は、各実施例について触媒処方を要約する。表XIBのデータは、共重合体から製造された注型フィルムの性質とともに、共単量体としてオクテンを使用する2.3メルトインデックス、0.917g/cm 密度の生成物を目指しつつ、195℃の一定の反応器温度で本発明の触媒及び方法を使用して観察される共重合体生成物のデータを要約している。共単量体及び水素は、それぞれ目標とする密度及びメルトインデックスを達成するために調節された。広いSCBD共重合体は、狭いSCBD共重合体より多くの共単量体を含む。
表XIAに記載された触媒から生成した表XIBに示される共重合体は、触媒のMg:Tiの比が増大するにつれ、z比の増大及び結晶開始温度の低下を明らかに示す。
表XIBは、又本発明の新規な触媒及び方法を使用して製造された共重合体から作られたフィルムが、特に共重合体が約17%より大きい%高密度並びに約3.6より小さい特に約3.3より小さいM /M 比を有するとき、優れた最終延伸性及び良好な穴あけ抵抗を有することを示す。
比較例A*は、実施例1−15と比較するとき、z比、I10/I 及び%延伸について、触媒中のバナジウムの存在の重要性を示す。比較例B*は、パレット包装に使用されるために延伸フィルム市場に売られておりそしてExxon Chemical(Exxon3002.37として知られている)により生産されているエチレン/1−ヘキセン気相共重合体であった。実施例16−18から製造されたフィルムと実施例19−21から製造されたフィルム及び比較例A*及びB*から製造されたものとを比較すると、狭い分子量分布(即ち低いM /M )及び広いSCBD(高い%の高密度フラクション)の組合せを有する共重合体は、注型フィルムに製造されたとき、高い最終の延伸性及び良好な穴あけ抵抗の両者を有することが分る。
【0100】
【表12】
Figure 0003626935
【0101】
【表13】
Figure 0003626935
【0102】
表XIIの以下の実施例7−12は、種々の反応器の温度で本発明の方法を使用しそして共単量体としてオクテンを使用して1.0のメルトインデックス及び0.920g/cm の密度の吹き込みフィルムを目指して観察された触媒組成及び生成物のデータを要約する。
【0103】
【表14】
Figure 0003626935
【0104】
参考例 16−20
これらの実施例は、175℃の反応器の温度で本発明の方法を使用しそして共単量体としてオクテンを使用して0.8のメルトインデックス及び0.905g/cm の密度の吹き込みフィルムを目指して観察された触媒組成及び生成物のデータを要約する。触媒組成及び結果は、表XIIIに示される。表XIIIに記載された触媒から生成された共重合体は、触媒のMg:Ti比が増大するにつれz比が増大することを明らかに示す。
【0105】
【表15】
Figure 0003626935
【0106】
実施例 13
実施例1−12の重合体の圧縮成形されたプラークを、前記のように200倍の倍率で形態学的分析にかけた。これらの薄いプラークの光学顕微鏡写真は、表XIIIに示される球顆サイズを示す。
【0107】
比較例 C*
比較のために、重合体を、ここに参考として引用する米国特許第4547475号の実施例7に開示された触媒を使用して製造した。
この触媒から製造した重合体の厚さ約1−4ミルの圧縮成形されたプラークを、200倍の倍率で形態学的分析にかけた。このプラークの光学顕微鏡写真は、表XIVに示される球顆サイズを示す。
【0108】
【表16】
Figure 0003626935
【0109】
本発明の方法により製造された重合体により生成された小さい球顆サイズは、小さい球顆が概して同じ構造を有するがより大きな球顆サイズを有する重合体よりも改良された透明性及びタフネスを生ずるので、有利であった。

Claims (8)

  1. (1)シリカ、アルミナ又はシリカ及びアルミナの組合せよりなる群から選ばれた多孔性の固体無機酸化物支持物質、(2)炭化水素可溶性有機マグネシウムアルコキシド又は炭化水素可溶性マグネシウムジアルコキシド、(3)チタン化合物、任意に(4)バナジウム化合物、並びに(5)IIIA族金属アルキルハライドを接触させることにより生ずる生成物からなる組成物をスラリー状で含む不活性液体媒体からなる支持された遷移金属触媒成分であって、
    1:1から30:1のSi+Al(無機酸化物支持体から):Mg、
    0.2:1から10:1のMg:Ti、
    0.05:1から5:1のMg:IIIA金属及び
    0.1:1から5:1のV:Tiの
    原子比をもつ支持された繊維金属触媒成分を用いてエチレンとアルファ−オレフィンを共重合させて得たエチレン/アルファ−オレフィン共重合体をフィルム状に押し出して、10.16〜30.48ミクロン(0.4−1.2ミル)の厚さを有するフィルムを形成することを特徴とする方法。
  2. エチレン/アルファ−オレフィン共重合体は、バイモダルデジタル化ATREF(Analytical Temperature Rising Elution Fractionation)で溶出ポリマーの17〜24.4%が最高温度ピークの重量フラクションを示すと共に2.9〜3.6のM /Mn 比を有し、フィルムは、0.4−1.2ミル(0.01〜0.30mm)のゲージ、280〜340%の最終延伸性及び250〜304ft−1bs/in(20.7〜25.1MJ/m)の穴あけ抵抗を有する請求項1の方法
  3. エチレン/アルファ−オレフィン共重合体は、0.905−0.935g/cm3 の密度及び0.6−6g/10分のメルトインデックスを有する請求項1又は2の方法。
  4. エチレン/アルファ−オレフィン共重合体は、3.3より小さいMw /Mn 比を有する請求項2又は3の方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の方法で得たフィルム。
  6. パレット包装用フィルムである請求項5のフィルム。
  7. マルチ層の共押し出しフィルムのコア層フィルムである請求項5又は6のフィルム。
  8. アルファ−オレフィンがオクテンである請求項5〜7のいずれか1項のフィルム。
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