JP3620801B2 - 塗布装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は塗布装置に係り、特に支持体への均一な塗布が可能な塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、支持体上に塗布液を塗布する方法として、ロールコート法、グラビアコート法、スライドビードコート法、ドクターコート法等の種々の方法が用いられているが、生産性や操作性が高く塗布膜の厚さ制御性に優れることから、近年、押出し塗布法が注目されている。
【0003】
押出し塗布法は、サポートロール等の搬送手段の間において、支持体に対して所定の張力がかかるように押出し塗布ヘッドのフロントエッジ(支持体搬送方向上流側)とバックエッジ(支持体搬送方向下流側)を押し付け、スリット部から押し出される塗布液の押出し量の変化に応じてバックエッジ面と支持体との間隔を変化させることによって、所定の膜厚となるように制御して塗布を行うものである。
【0004】
このような押出し塗布では、押出し塗布ヘッドのバックエッジはドクターエッジの役割を果たし、バックエッジの支持体搬送方向下流側の端部(バックエンドエッジ)の状態が塗布面特性に重大な影響を与え、バックエンドエッジがシャープなことが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バックエッジを研削してバックエンドエッジをシャープにする加工によって必然的にバックエンドエッジにバリが発生し、このバリの存在により塗布においてスジを生じるという問題があった。
【0006】
一方、上記のバックエンドエッジのバリ除去(バリ取り加工)を行うと、バリ取り加工に伴うR面、C面あるいは面取り加工のμmオーダーの制御が困難となることにより、塗布面特性、塗膜厚等に作用を及ぼすバックエンドエッジの真直度が低下し、塗布幅方向の塗膜厚の変動が大きくなって、塗膜厚を制御することが困難となる。また、仮にバックエンドエッジをμmのオーダーで加工仕上げすることが可能であっても、例えば磁性塗布液のように比較的硬度の高い粒子を含有する塗布液を塗布した場合、バックエンドエッジの摩耗が生じ、その摩耗箇所を再度研削して仕上げても、研削回数が増えるにしたがって仕上げ精度は徐々に低下する傾向にあった。
【0007】
また、上記の欠点を解消するため、バックエッジ面の断面形状を三角状とした塗布装置がある(特開昭57−84771号公報)。しかし、特開昭57−84771号公報に開示された塗布装置は、バックエッジ面の断面に頂点が存在しているので、塗布時に汚れや異物が頂点を越えて流出し難く、押出し塗布ヘッドのスリット部出口に蓄積した汚れや異物等により、スジ、塗布ムラが発生し易いという問題があった。
【0008】
さらに、ドクターエッジの役割を果たすバックエッジの重要性は上述のように既知の事柄であるが、良好な塗布面特性が得られる具体的な処理方法や数値的な範囲については未だ明確ではなく、作製した押出し塗布ヘッドの実用性を判断するには、実際に塗布してみるしか方法はなく、実用性の判断がより合理的に行える塗布装置が望まれていた。
【0009】
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、長期間に亘ってスジや塗布ムラがなく塗膜厚の安定した塗布が可能であり、かつ実際に塗布を行うことなく塗布面特性の判断が容易に行える塗布装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明はスリット部から塗布液を連続的に押し出して支持体表面に塗布液を塗布する押出し塗布ヘッドを備えた塗布装置において、前記塗布ヘッドのバックエッジの支持体搬送方向下流側端部であるバックエンドエッジの処理値Hが25μm以下であり、かつ前記バックエンドエッジの真直度が塗布幅に対して5μm以下であるような構成とした。
【0011】
以下、発明の具体的構成について説明する。
【0012】
図1は本発明の押出し塗布ヘッドの断面図であり、図2は図1に示された押出し塗布ヘッドのバックエッジの部分拡大断面図である。図1において、押出し塗布ヘッド1はフロントエッジ2、バックエッジ3、フロントエッジ2とバックエッジ3との間に形成されているスリット部5およびポケット部6を備えている。そして、スリット部5から連続的に押し出された塗布液は支持体11に塗布される。
【0013】
本発明では、この押出し塗布ヘッド1のバックエッジ3の上端面であるバックエッジ面3aの支持体搬送方向下流側端部であるバックエンドエッジ3bの処理値Hを25μm以下、好ましくは15μm以下とし、かつバックエンドエッジ3bの塗布幅における真直度を5μm以下、好ましくは3μm以下としている。
【0014】
ここで、上記の処理値Hは、図2に示されるようにバックエッジ3の断面におけるバックエッジ面3aの端辺の延長線l と、バックエッジ3の側面3cの端辺の延長線l との交点Cからバックエンドエッジ3bまでの最短距離(図示例では、交点Cからバックエンドエッジ3bの最大突出点Pまでの距離)で表される。処理値Hの測定は、形状測定機コンタレコード1600B((株)東京精密製)を使用し、同測定機の付属校正マスターとの比較にて行うことができる。処理値Hの測定に際しては、まず、押出し塗布ヘッドを45°傾けて固定し、次に触針駆動部と押出し塗布ヘッドの塗布幅方向との垂直を出し、その後、バックエンドエッジを乗り越えるよう(バックエッジ面3aから側面3c方向、あるいはその逆方向)に測定する。測定箇所は5か所とし、その平均値を処理値Hとする。
【0015】
上記の処理値Hは、バックエンドエッジ3bにバリ取り加工を施した際の摩耗量を示すパラメーターであり、値が小さいほどバックエンドエッジ3bがシャープであると言える。処理値Hの値が25μmを超えると、塗布面特性が低下してスジや塗布ムラが発生し易く、均一な塗布が妨げられる。
【0016】
また、真直度は、JIS B 0610(1987)に準拠して測定される最大うねりの数値で表される。すなわち、ろ波うねり曲線又は転がり円うねり曲線から基準長さだけ抜きとった部分(以下、抜取り部分という)の平均線に平行な2直線で抜取り部分を挟んだとき、この2直線の間隔をろ波うねり曲線又は転がり円うねり曲線の縦倍率の方向に測定して、この値をマイクロメートル単位(μm)で表したものをいう。この測定方法を図3および図4に基づいてより具体的に説明する。図3には、バックエンドエッジ3bの塗布幅方向の断面曲線を模式的に表したものが示される。断面曲線は触針法によって求められる。この断面曲線y1は、うねり成分(低周波成分)と、より細かい粗さ成分(高周波成分)とからなっており、このうち、うねり成分(低周波成分)のみを抽出し、粗さ成分(高周波成分)をカットすると図4に示されるような、うねり曲線y2が得られる。最大うねり(真直度)の数値は、基準長さLのうねり曲線y2を求め、このうねり曲線y2に接する互いに平行な理想直線K1,K2を引き、このK1とK2との間隔Dから求められる。
【0017】
本発明では、真直度の測定を真直度測定機PC−ナノウェイ(京セラ(株)製)を使用し、同測定機の付属セラミック校正マスターとの比較により測定値を得るものである。測定は2mm間隔でバックエンドエッジの塗布幅方向全長に亘って3回行い、その平均値を真直度とする。
【0018】
上記の真直度が5μmを超えると、塗膜厚変動が大きくなり均一な塗布が行えない。
【0019】
処理値Hおよび真直度を上記の範囲とするようにバックエンドエッジ3bのバリ取り加工を行うには、ラッピングテープ、研磨液、竹ベラ等を用いることができる。このバリ取り加工では、特に顕微鏡で加工面を確認しながら行うことが有効である。使用するラッピングテープは6000番〜8000番程度のものが好ましく、また研磨液は8000番〜10000番のダイアモンドペースト等が好ましく用いられる。
【0020】
押出し塗布ヘッド1のバックエッジ3の長さ(支持体搬送方向の長さ)Lは、使用目的、使用対象の塗布液の粘度、塗布厚等に応じて適宜設定することができ、例えば、0.5〜5mm、好ましくは0.8〜3mmの範囲とすることができる。ここで、バックエッジ3の長さLは、スリット部5の塗布液流出方向を基準線とし、バックエッジ3のスリット部側端点とバックエンドエッジ3bとにおいて上記基準線に平行な線を引き、その平行線の距離をバックエッジの長さとしている。
【0021】
また、バックエッジ面3aの形状は特に制限がなく、例えば、湾曲形状、多平面から構成される形状等、スリット部出口において異物蓄積が発生せず、スジや塗布ムラを生じることのない形状であればよい。
【0022】
スリット部5は、その開口幅wが0.05〜0.6mm程度であり、押出し塗布ヘッド1の幅方向(支持体搬送方向に対し直角方向)に沿って形成されている流路である。また、スリット部5の流路長lは、例えば、塗布液の組成および物性、塗布液の供給量等に基づいて設定することができる。さらに、フロントエッジ面2aとバックエッジ面3aとの間に形成されるスリット部5の出口の幅は、開口幅wと同等に設定されるのが一般的であるが、開口幅wと等しくなくてもよい。
【0023】
このような押出し塗布ヘッド1は、従来の押出し塗布ヘッドと同様の材料、例えば、ステンレス鋼、超硬合金材料等を用いて作成することができる。
【0024】
上記の押出し塗布ヘッド1では、図示されていない塗布液供給手段から塗布液がポケット部6に供給される。ポケット部6への塗布液の供給は、ポケット部6の一方の端部からの供給、ポケット部6の両端部からの供給、あるいは、ポケット部6の中間部からの供給等、いずれの供給方法であってもよい。このポケット部6に供給された塗布液は、スリット部5を経由してスリット部5の出口から押出され、バックバー面3aと搬送されている支持体11との間隙部分に連続的に供給される。そして、塗布液の供給量、押出し塗布ヘッド1に対する支持体11の張力、ラップ角等により、支持体11とバックエッジ面3aとの間隙が設定され、塗布液が支持体11上に塗着される。この時、バックエンドエッジ3bはドクターエッジの役割をなし、このバックエンドエッジ3bの処理値Hおよび真直度が上述のような設定となっているため、良好なドクタリング効果が得られ、スジや塗布ムラを生じることなく塗膜厚変動の少ない均一な塗布膜を支持体11上に形成することが可能となる。
【0025】
また、本発明の塗布装置においては、押出し塗布ヘッドを上述のような構造とする他に、図5に示されるような多層(図示例では2層)同時塗布用の押出し塗布ヘッドとすることができる。図5に示される押出し塗布ヘッド1は、フロントエッジ2、バックエッジ3との間にセンターエッジ4を備え、2つのスリット部5、5´、2つのポケット部6、6´を備えている。このような押出し塗布ヘッド1の場合、バックエッジ3のバックエンドエッジ3bは、上述の1層塗布用の押出し塗布ヘッドのバックエンドエッジ3bと同様に処理値Hが25μm以下、好ましくは15μm以下であり、バックエンドエッジ3bの塗布幅における真直度が5μm以下、好ましくは3μm以下である。
【0026】
本発明の塗布装置に使用することのできる支持体としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のプラスチックフィルム、紙や金属箔等からなる長尺の可撓性支持体等を挙げることができ、特に制限はない。また、支持体は、予め種々の処理層が形成されたものであってもよい。
【0027】
本発明の塗布装置に使用することのできる塗布液は、押出し塗布ヘッドによる塗布に適した塗布液であれば特に制限はない。押出し塗布法は、塗布膜の厚さ制御性に優れており、従来より安定した塗布膜厚さが要求されるような用途において用いられている。このような用途の一つとして、磁気記録媒体の磁気記録層やバックコート層の形成があり、磁性粉、バインダおよび溶剤を含有する磁性塗布液、あるいは、バックコート用塗布液は、本発明に使用することのできる塗布液の一つである。
【0028】
ここで、磁性塗布液の例を挙げると、磁性粉としては、γ−Fe 、Co含有γ−Fe 、Fe 、Co含有Fe 、CrO 、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の酸化物微粉末、Fe、Co、Ni等の金属あるいはこれらの合金微粉末、炭化鉄等がいずれも使用可能である。また、バインダとしては、公知の各種樹脂バインダはいずれも使用可能である。さらに、溶剤は特に制限はなく、例えば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系、トルエン等の芳香族系等の各種溶剤を目的に応じて適宜選択することができる。また、磁性塗布液には、必要に応じて無機微粒子、潤滑剤等の各種添加剤を含有させてもよい。上記のような磁性塗布液を用いて形成される磁気記録層は、乾燥膜厚が0.1〜6μm程度であり、この磁気記録層の30〜92重量%を磁性粉が占めるような構成が好ましい。また、近年行われているように塗布液を湿潤状態で多層化して塗布層を設けてもよい。この場合、塗布液は磁性液に限定されるものではなく、非磁性液、樹脂の溶解液等、上述の通り押出し型塗布ヘッドによる塗布に適した塗布液ならば適用可能であり、塗布層の層構成についても必要に応じて選択することができる。
また、バックコート用塗布液の例を挙げると、顔料としてはカーボンブラック、α−Fe 、TiO 、CaO、SiO 、Cr 、α−Al 、SiC、CaCO 、BaSO 、ZnO、MgO、窒化ホウ素、TiC等の非磁性無機粉末等いずれも使用可能である。また、バインダとしては、公知の各種樹脂バインダはいずれも使用可能である。さらに、溶剤は特に制限はなく、例えば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系、トルエン等の芳香族系等の各種溶剤を目的に応じて適宜選択することができる。また、バックコート用塗布液には、必要に応じて無機微粒子、潤滑剤等の各種添加剤を含有させてもよい。上記のようなバックコート用塗布液を用いて形成されるバックコート層は、乾燥膜厚が0.1〜1.0μm程度であり、このバックコート層の30〜80重量%を顔料が占めるような構成が好ましい。
【0029】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。
【0030】
支持体として幅1000mm、厚さ15μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを準備した。また、下記の組成の磁性塗布液を準備した。
(磁性塗布液の組成)
Co含有γ−Fe
(Hc=750Oe、比表面積(BET) =43m /g)…100重量部
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
(重合度=310、組成比=88:6:6) … 10重量部
ポリエステルポリウレタン樹脂 … 10重量部
カーボンブラック … 5重量部
アルミナ粉末 … 5重量部
ステアリン酸 … 2重量部
ステアリン酸ブチル … 1重量部
メチルエチルケトン …100重量部
トルエン …100重量部
シクロヘキサノン … 80重量部
ポリイソシアネート … 4重量部
実施例1〜15、比較例1〜9
図1に示される単層塗布型の押出し塗布ヘッドのバックエンドエッジに対して下記のようなバリ取り加工を施し、処理値Hおよび真直度が下記の表1に示されるような値をもつ押出し塗布ヘッドを作製した。尚、処理値Hおよび真直度は下記のように測定した。
(バリ取り加工)
押出し塗布ヘッドを45°傾けて固定し、顕微鏡を通してモニター画面(200倍)で確認しながらラッピングテープ(6000番〜8000番)でバックエンドエッジを擦る。尚、処理値Hが25μmを超えるような加工、あるいは、真直度が5μmを超えるような加工は、故意にラッピングテープの擦り回数を多くすることにより行い、真直度についてはバックエンドエッジに局部的に5μmを超えるうねりを形成する。
(処理値Hの測定方法)
押出し塗布ヘッドを45°傾けて固定し、次に形状測定機コンタレコード1600B((株)東京精密製)の触針駆動部と押出し塗布ヘッドの塗布幅方向との垂直を出し、バックエンドエッジを乗り越えるように測定して図2に示されるHの距離を測定する。測定箇所は5か所とし、上記測定機の付属校正マスターとの比較から求めた値の平均を処理値Hとする。
(真直度の測定方法)
真直度測定機PC−ナノウェイ(京セラ(株)製)を使用し、2mm間隔でバックエンドエッジの塗布幅方向全長に亘って3回測定を行い、上記測定機の付属セラミック校正マスターとの比較から求めた値の平均を真直度とする。
【0031】
次に、上記のように作製した押出し塗布ヘッドを用い、上記の磁性塗布液を下記の塗布条件で支持体に塗布し、乾燥して磁気記録層(厚み2.8μm)を形成した。
(塗布条件)
支持体の搬送速度 : 300m/分
塗布幅 : 500mm,1000mm
上記のように作成した磁気記録媒体の磁気記録層の塗布面特性(塗布面状態、塗膜厚変動)を下記の評価基準にしたがって評価し、その結果を下記の表1に示した。
【0032】
(塗布面状態の評価基準)
◎ … 塗布スジおよび塗布ムラがなく良好
○ … 塗布スジが2本以下、かつ塗布ムラが目立たない
× … 塗布スジが3本以上、または塗布ムラが著しい
(塗膜厚変動)
◎ … 0.2μm未満
○ … 0.2μm以上、0.4μm未満
× … 0.4μm以上
【0033】
【表1】
Figure 0003620801
表1から明らかなように、押出し塗布ヘッドのバックエンドエッジの処理値Hが25μmを超えると、塗布スジ、塗布ムラが多くなり塗布面状態が悪化する。また、真直度は、バックエンドエッジに局部的に5μmを超えるうねりを形成すると、その部分だけ塗膜厚変動が収まらないという傾向が把握できた。
【0034】
上記のような結果は、塗布幅を500mmとした場合、1000mmとした場合に共通したものであった。したがって、バックエンドエッジの処理値Hを25μm以下、真直度を塗布の全幅に亘って5μm以下とすることにより、スジや塗布ムラがなく、塗膜厚変動の低い極めて均一な塗膜を支持体上に形成することができる。また、押出し塗布ヘッドの処理値Hおよび真直度を測定することにより、実際に塗布を行うことなく押出し塗布ヘッドの実用性の判断ができることが確認された。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によればバックエンドエッジの処理値Hおよび塗布幅に対するバックエンドエッジの真直度を所定の範囲とすることにより、スジや塗布ムラがなく、塗膜厚変動の低い極めて均一な塗膜を支持体上に形成することが可能となり、また、上記の処理値Hおよび真直度を測定することにより、押出し塗布ヘッドの実用性判断が容易に行えるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置を構成する押出し塗布ヘッドの一例を示す断面図である。
【図2】図1に示される押出し塗布ヘッドのバックエンドエッジの部分拡大断面図である。
【図3】真直度を説明するための図である。
【図4】真直度を説明するための図である。
【図5】本発明の塗布装置を構成する押出し塗布ヘッドの他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…押出し塗布ヘッド
2…フロントエッジ
3…バックエッジ
3a…バックエッジ面
3b…バックエンドエッジ
3c…バックエッジ側面
4…センターエッジ
4a…センターエッジ面
4b…センターエンドエッジ
5,5´…スリット部
6,6´…ポケット部
11…支持体

Claims (4)

  1. スリット部から塗布液を連続的に押し出して支持体表面に塗布液を塗布する押出し塗布ヘッドを備えた塗布装置において、前記塗布ヘッドのバックエッジの支持体搬送方向下流側端部であるバックエンドエッジの処理値Hが25μm以下であり、かつ前記バックエンドエッジの塗布幅における真直度が5μm以下であることを特徴とする塗布装置。
  2. 前記処理値Hが15μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記真直度が3μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗布装置。
  4. 前記押出し塗布ヘッドは前記スリットを2以上備え、前記バックエッジの支持体搬送方向上流側に1以上のセンターエッジを有する重層塗布型の押出し塗布ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の塗布装置。
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