JPH07256186A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH07256186A
JPH07256186A JP6077770A JP7777094A JPH07256186A JP H07256186 A JPH07256186 A JP H07256186A JP 6077770 A JP6077770 A JP 6077770A JP 7777094 A JP7777094 A JP 7777094A JP H07256186 A JPH07256186 A JP H07256186A
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Hideki Tanaka
英樹 田中
Eizo Tsunoda
栄蔵 角田
Ryuji Hosogaya
隆二 細萓
Akira Hatakeyama
明 畠山
Yoshihisa Oosawa
義比佐 大澤
Seiichi Tobisawa
飛沢  誠一
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    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
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    • B05C5/02Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
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    • B05C9/00Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important
    • B05C9/06Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying two different liquids or other fluent materials, or the same liquid or other fluent material twice, to the same side of the work

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間に亘ってスジや塗布ムラがなく塗膜厚
の安定した塗布が可能であり、かつ実際に塗布を行うこ
となく塗布面特性の判断が容易に行える塗布装置を提供
する。 【構成】 塗布装置を構成する押出し塗布ヘッドのバッ
クエッジの支持体搬送方向下流側端部であるバックエン
ドエッジの処理値Hを25μm以下とし、かつバックエ
ンドエッジの塗布幅における真直度を5μm以下とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布装置に係り、特に支
持体への均一な塗布が可能な塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、支持体上に塗布液を塗布する方法
として、ロールコート法、グラビアコート法、スライド
ビードコート法、ドクターコート法等の種々の方法が用
いられているが、生産性や操作性が高く塗布膜の厚さ制
御性に優れることから、近年、押出し塗布法が注目され
ている。
【0003】押出し塗布法は、サポートロール等の搬送
手段の間において、支持体に対して所定の張力がかかる
ように押出し塗布ヘッドのフロントエッジ(支持体搬送
方向上流側)とバックエッジ(支持体搬送方向下流側)
を押し付け、スリット部から押し出される塗布液の押出
し量の変化に応じてバックエッジ面と支持体との間隔を
変化させることによって、所定の膜厚となるように制御
して塗布を行うものである。
【0004】このような押出し塗布では、押出し塗布ヘ
ッドのバックエッジはドクターエッジの役割を果たし、
バックエッジの支持体搬送方向下流側の端部(バックエ
ンドエッジ)の状態が塗布面特性に重大な影響を与え、
バックエンドエッジがシャープなことが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バック
エッジを研削してバックエンドエッジをシャープにする
加工によって必然的にバックエンドエッジにバリが発生
し、このバリの存在により塗布においてスジを生じると
いう問題があった。
【0006】一方、上記のバックエンドエッジのバリ除
去(バリ取り加工)を行うと、バリ取り加工に伴うR
面、C面あるいは面取り加工のμmオーダーの制御が困
難となることにより、塗布面特性、塗膜厚等に作用を及
ぼすバックエンドエッジの真直度が低下し、塗布幅方向
の塗膜厚の変動が大きくなって、塗膜厚を制御すること
が困難となる。また、仮にバックエンドエッジをμmの
オーダーで加工仕上げすることが可能であっても、例え
ば磁性塗布液のように比較的硬度の高い粒子を含有する
塗布液を塗布した場合、バックエンドエッジの摩耗が生
じ、その摩耗箇所を再度研削して仕上げても、研削回数
が増えるにしたがって仕上げ精度は徐々に低下する傾向
にあった。
【0007】また、上記の欠点を解消するため、バック
エッジ面の断面形状を三角状とした塗布装置がある(特
開昭57−84771号公報)。しかし、特開昭57−
84771号公報に開示された塗布装置は、バックエッ
ジ面の断面に頂点が存在しているので、塗布時に汚れや
異物が頂点を越えて流出し難く、押出し塗布ヘッドのス
リット部出口に蓄積した汚れや異物等により、スジ、塗
布ムラが発生し易いという問題があった。
【0008】さらに、ドクターエッジの役割を果たすバ
ックエッジの重要性は上述のように既知の事柄である
が、良好な塗布面特性が得られる具体的な処理方法や数
値的な範囲については未だ明確ではなく、作製した押出
し塗布ヘッドの実用性を判断するには、実際に塗布して
みるしか方法はなく、実用性の判断がより合理的に行え
る塗布装置が望まれていた。
【0009】本発明は、上述のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、長期間に亘ってスジや塗布ムラがなく
塗膜厚の安定した塗布が可能であり、かつ実際に塗布を
行うことなく塗布面特性の判断が容易に行える塗布装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明はスリット部から塗布液を連続的に押
し出して支持体表面に塗布液を塗布する押出し塗布ヘッ
ドを備えた塗布装置において、前記塗布ヘッドのバック
エッジの支持体搬送方向下流側端部であるバックエンド
エッジの処理値Hが25μm以下であり、かつ前記バッ
クエンドエッジの真直度が塗布幅に対して5μm以下で
あるような構成とした。
【0011】以下、発明の具体的構成について説明す
る。
【0012】図1は本発明の押出し塗布ヘッドの断面図
であり、図2は図1に示された押出し塗布ヘッドのバッ
クエッジの部分拡大断面図である。図1において、押出
し塗布ヘッド1はフロントエッジ2、バックエッジ3、
フロントエッジ2とバックエッジ3との間に形成されて
いるスリット部5およびポケット部6を備えている。そ
して、スリット部5から連続的に押し出された塗布液は
支持体11に塗布される。
【0013】本発明では、この押出し塗布ヘッド1のバ
ックエッジ3の上端面であるバックエッジ面3aの支持
体搬送方向下流側端部であるバックエンドエッジ3bの
処理値Hを25μm以下、好ましくは15μm以下と
し、かつバックエンドエッジ3bの塗布幅における真直
度を5μm以下、好ましくは3μm以下としている。
【0014】ここで、上記の処理値Hは、図2に示され
るようにバックエッジ3の断面におけるバックエッジ面
3aの端辺の延長線l1 と、バックエッジ3の側面3c
の端辺の延長線l2 との交点Cからバックエンドエッジ
3bまでの最短距離(図示例では、交点Cからバックエ
ンドエッジ3bの最大突出点Pまでの距離)で表され
る。処理値Hの測定は、形状測定機コンタレコード16
00B((株)東京精密製)を使用し、同測定機の付属
校正マスターとの比較にて行うことができる。処理値H
の測定に際しては、まず、押出し塗布ヘッドを45°傾
けて固定し、次に触針駆動部と押出し塗布ヘッドの塗布
幅方向との垂直を出し、その後、バックエンドエッジを
乗り越えるよう(バックエッジ面3aから側面3c方
向、あるいはその逆方向)に測定する。測定箇所は5か
所とし、その平均値を処理値Hとする。
【0015】上記の処理値Hは、バックエンドエッジ3
bにバリ取り加工を施した際の摩耗量を示すパラメータ
ーであり、値が小さいほどバックエンドエッジ3bがシ
ャープであると言える。処理値Hの値が25μmを超え
ると、塗布面特性が低下してスジや塗布ムラが発生し易
く、均一な塗布が妨げられる。
【0016】また、真直度は、JIS B 0610
(1987)に準拠して測定される最大うねりの数値で
表される。すなわち、ろ波うねり曲線又は転がり円うね
り曲線から基準長さだけ抜きとった部分(以下、抜取り
部分という)の平均線に平行な2直線で抜取り部分を挟
んだとき、この2直線の間隔をろ波うねり曲線又は転が
り円うねり曲線の縦倍率の方向に測定して、この値をマ
イクロメートル単位(μm)で表したものをいう。この
測定方法を図3および図4に基づいてより具体的に説明
する。図3には、バックエンドエッジ3bの塗布幅方向
の断面曲線を模式的に表したものが示される。断面曲線
は触針法によって求められる。この断面曲線y1は、う
ねり成分(低周波成分)と、より細かい粗さ成分(高周
波成分)とからなっており、このうち、うねり成分(低
周波成分)のみを抽出し、粗さ成分(高周波成分)をカ
ットすると図4に示されるような、うねり曲線y2が得
られる。最大うねり(真直度)の数値は、基準長さLの
うねり曲線y2を求め、このうねり曲線y2に接する互
いに平行な理想直線K1,K2を引き、このK1とK2
との間隔Dから求められる。
【0017】本発明では、真直度の測定を真直度測定機
PC−ナノウェイ(京セラ(株)製)を使用し、同測定
機の付属セラミック校正マスターとの比較により測定値
を得るものである。測定は2mm間隔でバックエンドエ
ッジの塗布幅方向全長に亘って3回行い、その平均値を
真直度とする。
【0018】上記の真直度が5μmを超えると、塗膜厚
変動が大きくなり均一な塗布が行えない。
【0019】処理値Hおよび真直度を上記の範囲とする
ようにバックエンドエッジ3bのバリ取り加工を行うに
は、ラッピングテープ、研磨液、竹ベラ等を用いること
ができる。このバリ取り加工では、特に顕微鏡で加工面
を確認しながら行うことが有効である。使用するラッピ
ングテープは6000番〜8000番程度のものが好ま
しく、また研磨液は8000番〜10000番のダイア
モンドペースト等が好ましく用いられる。
【0020】押出し塗布ヘッド1のバックエッジ3の長
さ(支持体搬送方向の長さ)Lは、使用目的、使用対象
の塗布液の粘度、塗布厚等に応じて適宜設定することが
でき、例えば、0.5〜5mm、好ましくは0.8〜3
mmの範囲とすることができる。ここで、バックエッジ
3の長さLは、スリット部5の塗布液流出方向を基準線
とし、バックエッジ3のスリット部側端点とバックエン
ドエッジ3bとにおいて上記基準線に平行な線を引き、
その平行線の距離をバックエッジの長さとしている。
【0021】また、バックエッジ面3aの形状は特に制
限がなく、例えば、湾曲形状、多平面から構成される形
状等、スリット部出口において異物蓄積が発生せず、ス
ジや塗布ムラを生じることのない形状であればよい。
【0022】スリット部5は、その開口幅wが0.05
〜0.6mm程度であり、押出し塗布ヘッド1の幅方向
(支持体搬送方向に対し直角方向)に沿って形成されて
いる流路である。また、スリット部5の流路長lは、例
えば、塗布液の組成および物性、塗布液の供給量等に基
づいて設定することができる。さらに、フロントエッジ
面2aとバックエッジ面3aとの間に形成されるスリッ
ト部5の出口の幅は、開口幅wと同等に設定されるのが
一般的であるが、開口幅wと等しくなくてもよい。
【0023】このような押出し塗布ヘッド1は、従来の
押出し塗布ヘッドと同様の材料、例えば、ステンレス
鋼、超硬合金材料等を用いて作成することができる。
【0024】上記の押出し塗布ヘッド1では、図示され
ていない塗布液供給手段から塗布液がポケット部6に供
給される。ポケット部6への塗布液の供給は、ポケット
部6の一方の端部からの供給、ポケット部6の両端部か
らの供給、あるいは、ポケット部6の中間部からの供給
等、いずれの供給方法であってもよい。このポケット部
6に供給された塗布液は、スリット部5を経由してスリ
ット部5の出口から押出され、バックバー面3aと搬送
されている支持体11との間隙部分に連続的に供給され
る。そして、塗布液の供給量、押出し塗布ヘッド1に対
する支持体11の張力、ラップ角等により、支持体11
とバックエッジ面3aとの間隙が設定され、塗布液が支
持体11上に塗着される。この時、バックエンドエッジ
3bはドクターエッジの役割をなし、このバックエンド
エッジ3bの処理値Hおよび真直度が上述のような設定
となっているため、良好なドクタリング効果が得られ、
スジや塗布ムラを生じることなく塗膜厚変動の少ない均
一な塗布膜を支持体11上に形成することが可能とな
る。
【0025】また、本発明の塗布装置においては、押出
し塗布ヘッドを上述のような構造とする他に、図5に示
されるような多層(図示例では2層)同時塗布用の押出
し塗布ヘッドとすることができる。図5に示される押出
し塗布ヘッド1は、フロントエッジ2、バックエッジ3
との間にセンターエッジ4を備え、2つのスリット部
5、5´、2つのポケット部6、6´を備えている。こ
のような押出し塗布ヘッド1の場合、バックエッジ3の
バックエンドエッジ3bは、上述の1層塗布用の押出し
塗布ヘッドのバックエンドエッジ3bと同様に処理値H
が25μm以下、好ましくは15μm以下であり、バッ
クエンドエッジ3bの塗布幅における真直度が5μm以
下、好ましくは3μm以下である。
【0026】本発明の塗布装置に使用することのできる
支持体としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム
等のプラスチックフィルム、紙や金属箔等からなる長尺
の可撓性支持体等を挙げることができ、特に制限はな
い。また、支持体は、予め種々の処理層が形成されたも
のであってもよい。
【0027】本発明の塗布装置に使用することのできる
塗布液は、押出し塗布ヘッドによる塗布に適した塗布液
であれば特に制限はない。押出し塗布法は、塗布膜の厚
さ制御性に優れており、従来より安定した塗布膜厚さが
要求されるような用途において用いられている。このよ
うな用途の一つとして、磁気記録媒体の磁気記録層やバ
ックコート層の形成があり、磁性粉、バインダおよび溶
剤を含有する磁性塗布液、あるいは、バックコート用塗
布液は、本発明に使用することのできる塗布液の一つで
ある。
【0028】ここで、磁性塗布液の例を挙げると、磁性
粉としては、γ−Fe23 、Co含有γ−Fe2
3 、Fe34 、Co含有Fe34 、CrO2 、バリ
ウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の酸化物
微粉末、Fe、Co、Ni等の金属あるいはこれらの合
金微粉末、炭化鉄等がいずれも使用可能である。また、
バインダとしては、公知の各種樹脂バインダはいずれも
使用可能である。さらに、溶剤は特に制限はなく、例え
ば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系、トルエン等の芳香族系等
の各種溶剤を目的に応じて適宜選択することができる。
また、磁性塗布液には、必要に応じて無機微粒子、潤滑
剤等の各種添加剤を含有させてもよい。上記のような磁
性塗布液を用いて形成される磁気記録層は、乾燥膜厚が
0.1〜6μm程度であり、この磁気記録層の30〜9
2重量%を磁性粉が占めるような構成が好ましい。ま
た、近年行われているように塗布液を湿潤状態で多層化
して塗布層を設けてもよい。この場合、塗布液は磁性液
に限定されるものではなく、非磁性液、樹脂の溶解液
等、上述の通り押出し型塗布ヘッドによる塗布に適した
塗布液ならば適用可能であり、塗布層の層構成について
も必要に応じて選択することができる。また、バックコ
ート用塗布液の例を挙げると、顔料としてはカーボンブ
ラック、α−Fe23 、TiO2 、CaO、SiO
2 、Cr23 、α−Al23、SiC、CaCO
3 、BaSO4 、ZnO、MgO、窒化ホウ素、TiC
等の非磁性無機粉末等いずれも使用可能である。また、
バインダとしては、公知の各種樹脂バインダはいずれも
使用可能である。さらに、溶剤は特に制限はなく、例え
ば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系、トルエン等の芳香族系等
の各種溶剤を目的に応じて適宜選択することができる。
また、バックコート用塗布液には、必要に応じて無機微
粒子、潤滑剤等の各種添加剤を含有させてもよい。上記
のようなバックコート用塗布液を用いて形成されるバッ
クコート層は、乾燥膜厚が0.1〜1.0μm程度であ
り、このバックコート層の30〜80重量%を顔料が占
めるような構成が好ましい。
【0029】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明する。
【0030】支持体として幅1000mm、厚さ15μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムを準備した。
また、下記の組成の磁性塗布液を準備した。 (磁性塗布液の組成) Co含有γ−Fe23 (Hc=750Oe、比表面積(BET) =43m2 /g)…100重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 (重合度=310、組成比=88:6:6) … 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 … 10重量部 カーボンブラック … 5重量部 アルミナ粉末 … 5重量部 ステアリン酸 … 2重量部 ステアリン酸ブチル … 1重量部 メチルエチルケトン …100重量部 トルエン …100重量部 シクロヘキサノン … 80重量部 ポリイソシアネート … 4重量部実施例1〜15、比較例1〜9 図1に示される単層塗布型の押出し塗布ヘッドのバック
エンドエッジに対して下記のようなバリ取り加工を施
し、処理値Hおよび真直度が下記の表1に示されるよう
な値をもつ押出し塗布ヘッドを作製した。尚、処理値H
および真直度は下記のように測定した。 (バリ取り加工)押出し塗布ヘッドを45°傾けて固定
し、顕微鏡を通してモニター画面(200倍)で確認し
ながらラッピングテープ(6000番〜8000番)で
バックエンドエッジを擦る。尚、処理値Hが25μmを
超えるような加工、あるいは、真直度が5μmを超える
ような加工は、故意にラッピングテープの擦り回数を多
くすることにより行い、真直度についてはバックエンド
エッジに局部的に5μmを超えるうねりを形成する。 (処理値Hの測定方法)押出し塗布ヘッドを45°傾け
て固定し、次に形状測定機コンタレコード1600B
((株)東京精密製)の触針駆動部と押出し塗布ヘッド
の塗布幅方向との垂直を出し、バックエンドエッジを乗
り越えるように測定して図2に示されるHの距離を測定
する。測定箇所は5か所とし、上記測定機の付属校正マ
スターとの比較から求めた値の平均を処理値Hとする。 (真直度の測定方法)真直度測定機PC−ナノウェイ
(京セラ(株)製)を使用し、2mm間隔でバックエン
ドエッジの塗布幅方向全長に亘って3回測定を行い、上
記測定機の付属セラミック校正マスターとの比較から求
めた値の平均を真直度とする。
【0031】次に、上記のように作製した押出し塗布ヘ
ッドを用い、上記の磁性塗布液を下記の塗布条件で支持
体に塗布し、乾燥して磁気記録層(厚み2.8μm)を
形成した。 (塗布条件) 支持体の搬送速度 : 300m/分 塗布幅 : 500mm,1000mm 上記のように作成した磁気記録媒体の磁気記録層の塗布
面特性(塗布面状態、塗膜厚変動)を下記の評価基準に
したがって評価し、その結果を下記の表1に示した。
【0032】(塗布面状態の評価基準) ◎ … 塗布スジおよび塗布ムラがなく良好 ○ … 塗布スジが2本以下、かつ塗布ムラが目立たな
い × … 塗布スジが3本以上、または塗布ムラが著しい (塗膜厚変動) ◎ … 0.2μm未満 ○ … 0.2μm以上、0.4μm未満 × … 0.4μm以上
【0033】
【表1】 表1から明らかなように、押出し塗布ヘッドのバックエ
ンドエッジの処理値Hが25μmを超えると、塗布ス
ジ、塗布ムラが多くなり塗布面状態が悪化する。また、
真直度は、バックエンドエッジに局部的に5μmを超え
るうねりを形成すると、その部分だけ塗膜厚変動が収ま
らないという傾向が把握できた。
【0034】上記のような結果は、塗布幅を500mm
とした場合、1000mmとした場合に共通したもので
あった。したがって、バックエンドエッジの処理値Hを
25μm以下、真直度を塗布の全幅に亘って5μm以下
とすることにより、スジや塗布ムラがなく、塗膜厚変動
の低い極めて均一な塗膜を支持体上に形成することがで
きる。また、押出し塗布ヘッドの処理値Hおよび真直度
を測定することにより、実際に塗布を行うことなく押出
し塗布ヘッドの実用性の判断ができることが確認され
た。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればバ
ックエンドエッジの処理値Hおよび塗布幅に対するバッ
クエンドエッジの真直度を所定の範囲とすることによ
り、スジや塗布ムラがなく、塗膜厚変動の低い極めて均
一な塗膜を支持体上に形成することが可能となり、ま
た、上記の処理値Hおよび真直度を測定することによ
り、押出し塗布ヘッドの実用性判断が容易に行えるとい
う効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置を構成する押出し塗布ヘッド
の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示される押出し塗布ヘッドのバックエン
ドエッジの部分拡大断面図である。
【図3】真直度を説明するための図である。
【図4】真直度を説明するための図である。
【図5】本発明の塗布装置を構成する押出し塗布ヘッド
の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…押出し塗布ヘッド 2…フロントエッジ 3…バックエッジ 3a…バックエッジ面 3b…バックエンドエッジ 3c…バックエッジ側面 4…センターエッジ 4a…センターエッジ面 4b…センターエンドエッジ 5,5´…スリット部 6,6´…ポケット部 11…支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細萓 隆二 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 畠山 明 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 大澤 義比佐 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 飛沢 誠一 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリット部から塗布液を連続的に押し出
    して支持体表面に塗布液を塗布する押出し塗布ヘッドを
    備えた塗布装置において、前記塗布ヘッドのバックエッ
    ジの支持体搬送方向下流側端部であるバックエンドエッ
    ジの処理値Hが25μm以下であり、かつ前記バックエ
    ンドエッジの塗布幅における真直度が5μm以下である
    ことを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記処理値Hが15μm以下であること
    を特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記真直度が3μm以下であることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記押出し塗布ヘッドは前記スリットを
    2以上備え、前記バックエッジの支持体搬送方向上流側
    に1以上のセンターエッジを有する重層塗布型の押出し
    塗布ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の塗布装置。
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