JP2003311208A - バー塗布方法 - Google Patents

バー塗布方法

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JP2003311208A
JP2003311208A JP2002122168A JP2002122168A JP2003311208A JP 2003311208 A JP2003311208 A JP 2003311208A JP 2002122168 A JP2002122168 A JP 2002122168A JP 2002122168 A JP2002122168 A JP 2002122168A JP 2003311208 A JP2003311208 A JP 2003311208A
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bar
coating
particles
particle size
mass
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JP2002122168A
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Yoshitaka Goto
良孝 後藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布欠陥がなく、表面形状も均一な安定且つ
良好な塗布面が得られるバー塗布方法を提案する。 【解決手段】 粒子物を含有する塗布液を連続的に搬送
される帯状支持体上に、過剰量の塗布液を塗布した後、
過剰量の塗布液をバーを用いて掻き落し塗布を行うバー
塗布方法において、塗布液中の固形分量をN(質量
%)、粒子物中の粒径1μm以上の粒子の平均粒径をr
(μm)、固形分中に占める平均粒径r(μm)以上の
粒子の粒子物量をM(質量%)、塗布時wet膜厚をW
(μm)、支持体とバーとの抱き角をT(度)、塗布ス
ピードをV1(m/min)とした時、1)0<M/N
<3、2)r<W<5r、3)0.2<T<60、4)
0<V1<80であることを特徴とするバー塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は連続的に搬送される
帯状支持体上に、過剰量の塗布液を塗布した後、過剰量
の塗布液をバーを用いて掻き落し塗布を行うバー塗布方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に様々な機能性を発現させるた
めに塗布液を塗布することは、近年非常に多く用いられ
ている。
【0003】塗布装置としては各種の装置が知られてい
る。例えばディップ塗布、ローラ塗布、ファウンテン塗
布、その他エアーナイフ、ブレード塗布、バー塗布、ス
ライドホッパー等である。
【0004】上記塗布装置を使用した塗布方法の中で連
続的に搬送される帯状支持体へ簡便に塗布する方法とし
て、近年、薄膜・高速塗布用として多用されるようにな
ってきたひとつとして、バー塗布装置を使用したバー塗
布方法が知られている。
【0005】バー塗布方法は、第一段階としてロール塗
布装置により帯状支持体に適当に過剰量の塗布液を塗布
し、これら過剰の塗布液(1次膜)にバー塗布装置(バ
ーは静止、又は回転)によりバーを押し当てて過剰な塗
布液を掻き落すことによって所望の膜厚(2次膜)を得
る方法である。
【0006】掻き落し後の最終膜厚はバーに形成されて
いる溝の断裁面のみで決定される。バー塗布装置と組み
合わせ、過剰な塗布液を塗布する装置としては上記の各
塗布装置を使用することができるが、一般的にはディッ
プ塗布装置、ロール塗布装置、ファウンテン塗布装置、
コンマ塗布装置等の各装置が用いられる。また、特開平
6−170312号に記載されている如き過剰塗布とバ
ー塗布装置とが一体化した塗布装置であっても良い。
【0007】バー塗布方式による塗布安定性は、バーの
回転周速度、使用するバーの形状、帯状支持体面に当接
するバーの角度、バー前後の配設した搬送ロールの距
離、形状、塗布液の特性等により影響を受けるためこれ
まで多くの検討がなされてきた。
【0008】例えば、特開平6−170312号、同6
−170313号には、帯状支持体面に当接するバーを
角度をつけて配設することで膜厚分布の均一な塗膜を得
る技術が開示されている。
【0009】特開平8−117682号には、バーの回
転周速度と帯状支持体の走行速度比を規定することで、
塗布液を均一に塗布する方法が開示されている。
【0010】特開平9−108613号、同9−108
614号には、バー直前と直後にパスロールを配設し、
パスロールの形状及びバーの径を規定することで塗布液
を均一に塗布する方法が開示されている。特開2001
−87697には、使用するバーの真直度を規定するこ
とで膜厚分布の均一な塗膜を得る技術が開示されてい
る。
【0011】しかしながら、これら開示されている技術
の問題点としては、何れもバー塗布に際して使用するバ
ーの管理、掻き取り時のバー管理等の煩雑で精度の高い
管理を必要とすることが挙げられる。
【0012】また、近年は様々な機能性を発現させるた
め、塗布で塗膜の表面をある範囲内で粗面化することが
多い。
【0013】この場合、塗布液中に粒子物を有した塗布
液が用いられるが、粒子物の大きさ、量で著しく塗布性
が異なり十分安定に塗布することは困難であり、バー塗
布方法での安定塗布が望まれてきた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、バー
の煩雑な管理を必要とせず、ワイヤーバー塗布装置を用
いて長尺帯状支持体に、塗布欠陥もなく、表面形状も均
一な安定且つ良好な塗布面が得られるバー塗布方法を提
案することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記手段によっ
て達成される。
【0016】(1)粒子物を含有する塗布液を、連続的
に搬送される帯状支持体上に、過剰量の塗布液を塗布し
た後、過剰量の塗布液をバーを用いて掻き落し塗布を行
うバー塗布方法において、塗布液中の固形分量をN(質
量%)、粒子物中の粒径1μm以上の粒子の平均粒径を
r(μm)、固形分中に占める平均粒径r(μm)以上
の粒子の粒子物量をM(質量%)、塗布時wet膜厚を
W(μm)、支持体とバーとの抱き角をT(度)、塗布
スピードをV1(m/min)とした時、 1)0<M/N<3 2)r<W<5r 3)0.2<T<60 4)0<V1<80 であることを特徴とするバー塗布方法。
【0017】(2)粒子物を含有する塗布液を、連続的
に搬送される帯状支持体上に、過剰量の塗布液を塗布し
た後、過剰量の塗布液をバーを用いて掻き落し塗布を行
うバー塗布方法において、塗布液中の固形分量をN(質
量%)、粒子物中の粒径1μm以上の粒子の平均粒径を
r(μm)、固形分中に占める平均粒径r(μm)以上
の粒子の粒子物量をM(質量%)、塗布時wet膜厚を
W(μm)、支持体とバーとの抱き角をT(度)、塗布
スピードをV1(m/min)、バーが支持体搬送方向
と同一方向、又は逆方向に回転し、バー回転周速度をV
2(m/min)とした時、 1)0<M/N<3 2)0.5r<W<5r 3)0.2<T<60 4)0<V2/V1<2 であることを特徴とするバー塗布方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明の実施の形態を図をもって説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0020】図1は、本発明の塗布方法に用いられるバ
ー塗布装置の概略構成図である。バー塗布装置は連続的
に搬送される帯状支持体1に、アプリケーターロール2
により過剰量の塗布液を塗布し、バー3により過剰量の
塗布液を掻き落とし、一定量の塗布液を帯状支持体上に
塗布する装置である。7は塗布液バットを示し、8は塗
布液を示し、101はアプリケーターロール2により帯
状支持体1に過剰量塗布された塗布液(一次膜)を示
す。
【0021】バー3は、幅方向に均一に塗布するため
に、帯状支持体1の全幅にバー3が均一に接触し、過剰
の塗布液(一次膜)101を均一に掻き落とすことが重
要である。そのため、直線性に優れたバーが使用されて
いる。
【0022】このバー3により帯状支持体1に過剰量塗
布された塗布液(一次膜)101が掻き落とされて、所
望の乾燥前の膜厚(2次膜)102が得られる。この場
合バー3は帯状支持体の走行方向とは逆方向にゆっくり
と回転していてもよく、又同一方向に回転していても良
い。掻き取られた液103は塗布液バット7へ回収され
再利用される。所望の膜厚(2次膜)102を塗布した
帯状支持体はその後、本図では示されていない乾燥工程
で乾燥され、巻き取られる。4、5、6は押さえロール
であり、帯状支持体をアプリケーターロール2およびバ
ー3へ押さえ付ける役割を果たす。押さえロール5とバ
ー3との間で形成される帯状支持体と水平面とのなす角
Tを抱き角と言う。
【0023】本発明に使用するバーは特に限定はなく、
一般的なワイヤーバー又はワイヤーレスバーを使用する
ことが出来る。図2は本発明に好ましく用いられるワイ
ヤーバーの拡大概略図である。図2の(a)はワイヤー
バーの部分概略断面図である。図2の(b)はワイヤー
バーにおける塗布量を示す概略図である。
【0024】図中、3aはロッドを示し、3bはロッド
3aに互いに接して密に巻かれている状態のワイヤーを
示す。ワイヤーとしては一般的にピアノ線またはステン
レス線等が使用されている。Rはロッド3aの直径を示
す。一般にロッドの直径Rは、6〜25mmが好まし
く、これらの範囲のロッドに液粘度や塗布膜厚に応じて
直径0.025〜1mm程度のワイヤー3bが密に巻き
付けられている。
【0025】3cはワイヤー3bのそれぞれの断面にお
ける頂点を結んだ線であり、塗布時に帯状支持体がワイ
ヤー3bに接した時と同じ状態を示している。Aは線3
cとワイヤー3bの間にできる斜線で示す空間を示し、
Aにより塗布量が規定され、wet膜厚Wが規定され
る。
【0026】本発明は、上記クレームを満たすことで、
塗布欠陥なく長尺で安定な塗布面が得られることを本発
明により初めて見出された。
【0027】本発明のバー塗布方法においては、大粒径
の粒子物の塗布液中に占める割合が重要であることを見
出し、特に、粒子物中の粒径1μm以上の粒子の平均粒
径をr(μm)、及び固形分中に占める平均粒径r(μ
m)以上の粒子の粒子物量をM(質量%)としたとき、
wet膜厚W(μm)との関係は、r<W<5rの範囲
であることが重要であることが分かった。
【0028】即ち、wet膜厚がrより小さくなるとバ
ーに巻かれているワイヤーが詰まり筋欠陥が発生する。
【0029】wet膜厚がrの5倍より大きくなると、
得られた塗布表面が不安定になり特に長尺塗布の際の表
面粗さが不均一になることが分かった。
【0030】また、塗布液固形分をN(質量%)、粒径
1μm以上の粒子の平均粒径をr(μm)、及び固形分
中に占める平均粒径r(μm)以上の粒子の粒子物量を
M(質量%)としたとき、塗布の際バーが支持体搬送方
向と同一方向、または逆方向に回転していないとき、M
/Nが3を超えると、粒子物が液停滞で沈降しやすくな
るとともに、塗布の際も長尺で安定な表面粗さを確保す
ることが困難なことが分かった。
【0031】また、粒子物を有している液の塗布スピー
ドV1(m/min)により塗布性が大きく左右され、
V1が80を超えると単位時間当たりの掻き落す液量も
増え、即ちバーに巻かれているワイヤーの詰まりが著し
くなり、塗布欠陥となり、塗布性を確保するために絶え
ずバーの清掃、交換が必要となり、コスト的にも、連続
生産的にも不利となる。
【0032】また、支持体搬送方向と同一方向、または
逆方向のバー回転周速度をV2(m/min)とする
と、0<V2/V1<2の範囲であれば、塗布スピー
ド、装置上の大きな制約なく、塗布時の安定wet膜厚
W(μm)範囲も広がり、塗布性ラチチュードがより広
がることが分かった。
【0033】安定に塗布欠陥なく、均一な塗布性を確保
するためには、抱き角T(度)が0.2<T<60の範
囲であることが重要である(抱き角については図1参
照)。
【0034】抱き角T(度)は、好ましくは0.2<T
<30の範囲である。Tが0.2より小さくなると、帯
状支持体とバーのワイヤー間とのわずかな空隙がなく、
いわばバーが帯状支持体表面をこするようになり、帯状
支持体塗布面上に傷が発生する。
【0035】Tが60より大きくなると、帯状支持体上
に過剰につけられた塗布液(1次膜)を、バーを押し当
て過剰塗布液を掻き落とした際の所望膜厚(2次膜)が
不安定になり、そのことで得られた膜の表面粗さが不均
一になることが分かった。
【0036】塗布の際バーが支持体搬送方向と同一方
向、または逆方向に回転している時は、粒径1μm以上
の粒子の平均粒径r(μm)と塗布時のwet膜厚W
(μm)の関係は、0.5r<W<5r、塗布液固形分
N(質量%)、固形分中に占める平均粒径r(μm)以
上の粒子の粒子物量の割合M(質量%)としたとき、0
<M/N<3となり安定塗布領域が広がることが新たに
見出された。
【0037】〈支持体〉本発明に用いられる支持体とし
ては、特に大きな制限無く、プラスチックフィルム、ポ
リオレフィン等で処理された紙、更にこれら材料を適宜
貼り合わせた複合基材等も用いることが出来る。
【0038】プラスチックフィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
イミド、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、アセテート、ナイロン、ポリエーテル
イミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニ
レンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、セルロ
ースエステル類等を挙げることができる。これらプラス
チックフィルムは塗布層との接着性を向上させるため
に、塗布面に易接着処理や下塗り層塗布を行うことが好
ましい。易接着処理としては、コロナ放電処理や火炎処
理、紫外線照射処理等が挙げられる。また、下塗り層と
しては、ゼラチンやラテックスを含む層等が挙げられ
る。
【0039】本発明に用いられるバインダーとしては、
特に大きな制限なく用いることが出来る。
【0040】バインダー樹脂としては、ポリウレタン、
ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル
系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のポ
リオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビ
ニルアセタール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロー
ス系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン
系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹
脂、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセト
アセタール、ポリビニルホルマール等のアセタール系樹
脂、及びポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶性樹
脂等がある。
【0041】バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上
を組み合わせて用いてもよい。粒子物は、粒径をもつフ
ィラー、分散物、溶媒に溶けないバインダー(未溶解
物、重合物)を示し、これらが併用してあっても良い。
【0042】粒子物の形状が球状であっても、針状であ
っても、不定形であっても良く、何れも形態の球形に換
算された径の長さを示す。
【0043】粒子物の粒径分布の測定方法としては、例
えば、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等
を用いた市販の粒径測定機器により求めることができ、
具体的粒径測定装置としては、例えば、島津製作所製の
レーザー回折式粒径測定装置SLAD1100、粒径測
定機(HORIBA LA−920)、マルバーン製ゼ
ータサイザー1000等を挙げることができる。
【0044】粒子物としてフィラーを挙げることができ
る。カーボンブラック、グラファイト、TiO2、Ba
SO4、ZnS、MgCO3、CaCO3、ZnO、Ca
O、WS2、MoS2、MgO、SnO2、Al23、α
−Fe23、α−FeOOH、SiC、CeO2、B
N、SiN、MoC、BC、WC、チタンカーバイド、
コランダム、人造ダイアモンド、ザクロ石、ガーネッ
ト、ケイ石、トリボリ、ケイソウ土、ドロマイト等の無
機フィラーやポリエチレン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、
グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂
粒子、メラミン樹脂粒子等の有機フィラーを挙げること
ができる。
【0045】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができ、これらは離型剤を兼ねても良
い。この無機微粒子としてはシリカゲル、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミナ等を挙
げることができ、有機微粒子としてはフッ素樹脂粒子、
グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂
粒子等の樹脂粒子を挙げることができる。
【0046】粒子物としてワックスを挙げることができ
る。ワックスとして具体的な化合物は、蜜ロウ、キャン
デリラワックス、パラフィンワックス、エステルワック
ス、モンタンロウ、カルナバワックス、アミドワック
ス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス等の固形ワックス類が挙げられる。
【0047】シリコン系化合物(ワックス状のものを含
む)として具体的な化合物は、ジメチルシリコンオイ
ル、メチルフェニルシリコンオイル、メチルハイドロジ
ェンシリコンオイル等のストレートシリコンオイル、オ
レフィン変性シリコンオイル、ポリエーテル変性シリコ
ンオイル、エポキシ変性シリコンオイル、エポキシ・ポ
リエーテル変性シリコンオイル、アルコール変性シリコ
ンオイル、フッ素変性シリコンオイル、アミノ変性シリ
コンオイル、フェノール変性シリコンオイル、メルカプ
ト変性シリコンオイル、カルボキシ変性シリコンオイ
ル、高級脂肪酸変性シリコンオイル、カルナバ変性シリ
コンオイル、アミド変性シリコンオイル、(メタ)アク
リル変性シリコンオイル等のラジカル反応性シリコンオ
イル、シリコンジオールや、シリコンジアミン等の末端
反応性シリコンオイル、ハロゲン基、アルコキシ基、エ
ステル基、アミド基、イミド基等で変性された有機変性
シリコンオイル等を挙げることができる。
【0048】〈金属原子含有粒子〉金属原子含有粒子と
は鉄、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛、チタン、銀、アルミニウム、金、白金等の金属また
はその酸化物等の化合物を総称している。
【0049】金属原子含有粒子は、強磁性酸化鉄粉末、
強磁性金属粉末、立方晶板状粉末等が挙げられる。
【0050】強磁性酸化鉄としては、γ−Fe23、F
34、又はこれらの中間酸化鉄でFeOx(1.33
<x<1.50)で表されるものを挙げることができ
る。
【0051】強磁性金属粉末としては、Fe、Coを始
め、Fe−Al系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−
Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Al−Ca系、F
e−Ni系、Fe−Ni−Al系、Fe−Ni−Co
系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−
Ni−Si系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe
−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−Al
−Co系、Fe−Al−Si系、Fe−Al−Zn系、
Fe−Co−Ni−P系、Fe−Co−Al−Ca系、
Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタ
ル磁性粉末等の強磁性金属粉末が挙げられ、中でもFe
系金属粉末が好ましく、例えばCo含有γ−Fe23
Co被着γ−Fe23、Co含有Fe34、Co被着F
34、Co含有磁性FeOx(4/3<x<3/2)
粉末等のコバルト含有酸化鉄系磁性粉末が挙げられる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施形態を述べるが、本発明
はこれに限るものではない。
【0053】実施例1 以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発
明の態様はこれに限定されない。尚、以下の「部」は
「質量部」を表す。
【0054】帝人・デュポンフィルム株式会社HS74
(50μm厚、675mm幅)PETフィルムにワイヤ
ーバーを用いて下記塗布液を設けた。
【0055】 ・塗布液 シルトンAMT−08L〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径0.8μm 2.5部 シルトンJC−40〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径4μm 2.0部 スノーテックス−S〔日産化学工業株式会社〕 5.2部 スノーテックス−PSM〔日産化学工業株式会社〕 7.78部 カルボキシメチルセルロースナトリウム〔関東化学株式会社〕 0.2部 ベンゲル−31〔株式会社豊順洋行〕 0.4部 FZ2161〔日本ユニカー株式会社〕 0.02部 MF−4500ブラック〔大日精化工業株式会社〕 1.8部 リン酸三ナトリウム・12水塩〔関東化学株式会社〕 0.1部 純水 80部 上記固形分N(質量%)20をwet膜厚W(μm)1
0になるようにワイヤーバーを用い、塗布スピードV1
を40m/minで支持体とバーの抱き角T(度)を3
度となる様に塗布を行った。本液の粒子物中の粒径1μ
m以上の粒子の平均粒径rは3.4(μm)、固形分中
に占める平均粒径r(μm)以上の粒子の粒子物量をM
(質量%)40であった。
【0056】この時目的とする表面粗さRaは2.5μ
mである。本条件で得られたサンプルを1とし以下評価
を行った。
【0057】《評価》 〔塗布欠陥評価〕塗布後100、2000m後のサンプ
ルm2当たりの抜け(未塗布部分)、尾引き(未塗布部
分を中心に筋ばっているもの)塗布欠陥数をカウントし
た。
【0058】塗布欠陥数が多いほど抜けが多く、塗布欠
陥が多いことを示す。 〔抜け大きさ評価〕塗布後100、2000m後のサン
プルm2当たりの塗布欠陥のうち最も抜けの大きいもの
の大きさ(μm)を測定した。
【0059】〔塗布筋〕塗布後100、2000m後の
サンプルm2当たりの塗布筋(バーすじ)を下記ランク
にて評価した。
【0060】 3:全くなし 2:少しあり 1:非常に多く発生 〔支持体傷〕塗布後100、2000m後のサンプルの
塗布面の支持体傷を下記ランクにて評価した。
【0061】 3:全くなし 2:少しあり、実害が懸念される 1:非常に多く発生 〔表面粗さ〕長手、幅手の塗布精度を評価する指針とし
て、塗布乾燥後の表面粗さを塗布後100、2000m
後のm2当たりの粗さを測定した。表面粗さは、WYK
O社製RST+TLUSで測定した。
【0062】〔バー再使用性〕塗布後のバーを下記方法
により洗浄し、ワイヤーの目詰まり度合い、再使用性を
目視評価した。
【0063】東京硝子器械株式会社製超音波洗浄器FU
−926に水2Lを入れ、和光純薬工業株式会社製超音
波洗浄剤コンタミノンUSを10ml添加し24時間洗
浄を行った。
【0064】 評価ランク 3:目詰まりなく、再使用全く問題なし 2:目詰まり少しあり、実害が懸念される 1:目詰まり多い、再使用不可 サンプル1のwet膜厚W(μm)をワイヤーバーで調
整し、塗布スピードV1(m/min)、支持体とバー
の抱き角T(度)をそれぞれ変えたサンプル、シルトン
JC−40の粒子添加量を増やしたサンプル(表1にM
質量%として表示、その際はスノーテックス−S、スノ
ーテックス−PSMを同一比で減量)を作製した。得ら
れたサンプルを表1に示し、評価結果を表2に示した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表2より分かるように本発明の構成とする
ことにより、塗布性、精度を十分に満たしたサンプルが
得られていることが分かる。
【0068】実施例2 帝人・デュポンフィルム株式会社HS74(100μm
厚、675mm幅)PETフィルムに下記塗布液を設け
た。
【0069】 ・塗布液 スクロース〔関東化学株式会社〕 6.0部 CJ−172B〔興洋化学株式会社〕粒子径2.5μm 8.0部 ヨドゾールGD87B〔日本エヌエスシー株式会社〕 6.0部 純水 80部 上記固形分N(質量%)20をwet膜厚W(μm)1
0になるようにワイヤーバーを用い、塗布スピードV1
を60m/minで支持体とバーの抱き角T(度)を5
度となる様に塗布を行った。
【0070】バーの回転周速度数は支持体搬送方向と同
一でV2は1.8m/minで行った。
【0071】本液の粒子物中の粒径1μm以上の粒子の
平均粒径r(μm)は2.5(μm)であり、固形分中
に占める平均粒径r(μm)以上の粒子の粒子物量M
(質量%)40であった。
【0072】この時目的とする表面粗さRaは1.0μ
mである。本サンプルをサンプルNo.12とする。
【0073】サンプルNo.12のwet膜厚W(μ
m)をワイヤーバーで調整し、塗布スピードV1(m/
min)、支持体とバーの抱き角T(度)、バー回転周
速度V2(m/min)、方向をそれぞれ変えたサンプ
ル、CJ−172Bの粒子添加量を増やしたサンプル
(表3にM質量%として表示、その際はスクロース、ヨ
ドゾールGD87Bを同一量で減量)を作製した。得ら
れたサンプルを表3に示し、実施例1と同様に評価し結
果を表4に示した。
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】表4から分かるように本発明の構成を満た
すことにより、塗布性、精度を十分に満たしたサンプル
が得られることが分かる。
【0077】
【発明の効果】ワイヤーバー塗布装置を用いて長尺帯状
支持体に、塗布欠陥がなく、表面形状も均一な安定且つ
良好な塗布面が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布方法に用いられるバー塗布装置の
概略構成図である。
【図2】本発明に用いられるワイヤーバーの拡大概略図
である。
【符号の説明】
1 帯状支持体 2 アプリケーターロール 3 バー 3a ロッド 3b ワイヤー 4、5、6 押さえロール 7 塗布液バット 8 塗布液 10 掻き取り部 101 1次膜 102 2次膜 103 掻き取られた液 T 抱き角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC53 AC72 AC84 AC92 AC93 AC94 CA47 DA03 DA04 DB18 DB31 DB36 DB38 DB44 DB48 DB53 DB63 DC28 EA06 EB13 EB14 EB15 EB19 EB20 EB22 EB32 EB33 EB35 EB38 EB39 EB57 EC53 4F042 AA22 DD10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子物を含有する塗布液を、連続的に搬
    送される帯状支持体上に、過剰量の塗布液を塗布した
    後、過剰量の塗布液をバーを用いて掻き落し塗布を行う
    バー塗布方法において、塗布液中の固形分量をN(質量
    %)、粒子物中の粒径1μm以上の粒子の平均粒径をr
    (μm)、固形分中に占める平均粒径r(μm)以上の
    粒子の粒子物量をM(質量%)、塗布時wet膜厚をW
    (μm)、支持体とバーとの抱き角をT(度)、塗布ス
    ピードをV1(m/min)とした時、 1)0<M/N<3 2)r<W<5r 3)0.2<T<60 4)0<V1<80 であることを特徴とするバー塗布方法。
  2. 【請求項2】 粒子物を含有する塗布液を、連続的に搬
    送される帯状支持体上に、過剰量の塗布液を塗布した
    後、過剰量の塗布液をバーを用いて掻き落し塗布を行う
    バー塗布方法において、塗布液中の固形分量をN(質量
    %)、粒子物中の粒径1μm以上の粒子の平均粒径をr
    (μm)、固形分中に占める平均粒径r(μm)以上の
    粒子の粒子物量をM(質量%)、塗布時wet膜厚をW
    (μm)、支持体とバーとの抱き角をT(度)、塗布ス
    ピードをV1(m/min)、バーが支持体搬送方向と
    同一方向、又は逆方向に回転し、バー回転周速度をV2
    (m/min)とした時、 1)0<M/N<3 2)0.5r<W<5r 3)0.2<T<60 4)0<V2/V1<2 であることを特徴とするバー塗布方法。
  3. 【請求項3】 前記バーがワイヤーをロッドにまきつけ
    たワイヤーバーであることを特徴とする請求項1又は2
    記載のバー塗布方法。
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