JPH07303852A - 受容表面にコーティング材を塗布するための方法及び装置 - Google Patents

受容表面にコーティング材を塗布するための方法及び装置

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JPH07303852A
JPH07303852A JP6091916A JP9191694A JPH07303852A JP H07303852 A JPH07303852 A JP H07303852A JP 6091916 A JP6091916 A JP 6091916A JP 9191694 A JP9191694 A JP 9191694A JP H07303852 A JPH07303852 A JP H07303852A
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outer peripheral
peripheral surface
hub
coating material
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JP6091916A
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Glen H Bayer Jr
ヒュー ベイヤー，ジュニア グレン
Timothy J O'leary
ジョン オレアリー ティモシー
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はコーティング材、例えば減圧接着剤
（１０２）を受容表面、例えば紙基体（１０４）に塗布
するための塗布部材の提供を目的とする。 【構成】 本発明の塗布部材はシリンダー状外周面（１
０８）及びそのハブの外周面から突出した間隔の置かれ
た複数の独立構造体（１１５）を含み、これにより接着
剤は受容表面に塗布されるまでこの構造体の上と間で搬
送されうる。塗布部材の表面速度を基体の速度に対して
変んることにより、基体に塗布される接着剤の特性が変
えられうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は受容表面にコーティング
材（料）を適用するための方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】基体を
コーティング材、例えばインク又は接着剤でこの基体の
上の所望の位置においてコートせしめることはしばしば
所望される。例えば、感圧接着テープは感圧接着剤の層
でコートされたウェブ基体を含む。同様に、ミネソタ
州、セントポール市のミネソタ マイニング アンド
マニュファクチャリング コンパニーより入手可能なＰ
ＯＳＴ−ＩＴブランド脱着式ノートは基体の一部の上を
コートしている感圧接着剤のバンドを有する基体を含ん
でいる。これら及びその他の分野において、基体にコー
ティング材を規定された状況で適用することが所望され
ている。
【０００３】基体にコーティング材を適用するプロセス
はグラビアコーティングとして知られ、そして図１に図
解してある。そのプロセスは基体１０の供給器１２、塗
布ローラー１４、及びこの塗布ローラーが引き寄せられ
ているコーティング材１８の供給器を含む。更に示して
いるのはこの塗布ローラーに対立する支持ローラー１
９、この塗布ローラーから余計なコーティング材をぬぐ
うためのドクターブレード２１、及びこの塗布ローラー
とこの支持ローラーとの間で基体を巻き取るための１又
は複数のローラー１３を有する巻取りシステムである。
図２に示す通り、この塗布ローラーは外周面３０を有
し、それはこの塗布ローラーの外周面からくぼんでいる
複数の独立のセル３２を有している。これらのセルは図
３に示すようなパターンで配備されていてよく、ここで
セル３２はその外周面において一定の位置で形成されて
おり、そして位置３４においてはセルは形成されていな
い。
【０００４】これらのセルはこの塗布ローラーがコーテ
ィング材の供給器を通過するたびにコーティング材を集
め、従ってセルを有さない外周面の領域（例えば位置３
４）はコーティング材を集めない。塗布ローラーの外周
面上で多少の残留コーティング材が収集されたら、基体
との接触前に外周面からその材料をドクターブレード２
１がぬぐい取る。
【０００５】基体が塗布ローラーと支持ローラーとの間
の塗布界面を通過すると、この材料は各セルから引き出
され、その理由はこのコーティング材は塗布ローラーよ
りも基体に対してより高い親和性を有しているからであ
る。塗布ローラーの表面速度は基体の速度と一致してお
り、個々のセルからのコーティング材の完全な除去が可
能となっている。もし基体の表面速度が塗布ローラーの
表面速度よりも高い又は低いと、塗布ローラーのセルは
完全に空洞化されないであろう。セルの不完全な空洞化
は望ましくなく、その理由は予め決定された量のコーテ
ィング材を基体に移すことができなくなることにある。
【０００６】グラビアコーティングはそれ自体有用であ
るが、基体に塗布すべきコーティング材のより薄めの又
はより厚めの層を可能とするように簡単に変更すること
ができない。外周面上のセルは固定されたサイズ及び形
態を有しているため、並びに塗布ローラーと基体の速度
は一致しているため、特定のローラーは一貫して基体の
同じパターン及び厚みのコーティング材を塗布する。基
体に塗布すべきコーティング材のパターン又は厚みを変
えるため、その塗布ローラーは取外されて異なる表面特
性（例えばより多くのもしくは少ない数のセル、隣接し
合うセル間のより大きいもしくは小さい間隔、又はより
深いもしくは浅いセル）を有するコーティングローラー
と交換しなくてはならない。そのコーティングプロセス
は、新しい塗布ローラーをコーティング装置に取付けて
いる間に中断せねばならず、そしてローラー交換はそれ
故経費が高くなり、且つ望ましくない。従って、塗布ロ
ーラーを交換することなく様々な量及び様々なパターン
でコーティング材を塗布するための方法及び装置を提供
することが所望されるであろう。
【０００７】プラノグラフィーコーティングはグラビア
コーティングといくつかの点で類似し、そしてフレキソ
グラフィー、リソグラフィー、並びにウェット及びドラ
イオフセットコーティングの両方のようなコーティング
方法を包括する。グラビアコーティングとプラノグラフ
ィーコーティングとの顕著な違いは塗布ローラーの外周
面及びその面にコーティング材料を搬送する方法に関連
している。グラビアコーティングは塗布ローラーの外周
面からくぼんだ多数のセルを有する塗布ローラーを利用
するが、プラノグラフィーコーティングは図４及び５に
示す通り、外周面５４を浮き上がった複数の島領域５２
を有するパターンローラー５０を利用している。このコ
ーティング材５６は各島領域５２の最外面上のみで搬送
され、そしてパターンローラー５０は塗布ローラー５５
と接触してコーティング材をそれに転写する。塗布ロー
ラーは従ってコーティング材５６を基体５８の上に所望
のパターンで転写する。
【０００８】プラノグラフィーコーティングは一定の利
点も有するが、コーティングパラメーターを迅速に変更
することは困難であり、そして費用がかさむ。基体に塗
布すべきコーティング材のパターン又は厚みを変えるた
め、一般にパターンローラーは交換せねばならず、その
理由は特定のパターンローラーの特性は基体に塗布され
るコーティング材のパターン及び厚みを決定してしまう
ことにある。パターンローラーの交換はコーティングプ
ロセスを停止しているときに行わねばならず、従って上
述したグラビアコーティングと同じ理由で望ましくな
い。更に、所望のコーティング厚み又はパターンを供す
るよう各コーティング装置のために複数の異なるパター
ンローラーが必要であるとき、パターンローラーへの投
資はかなりのものとなりうる。
【０００９】従って、塗布ローラーを交換することなく
コーティング特性を変更することのできうる、基体にコ
ーティング材を塗布するための方法及び装置を提供する
ことが所望される。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明はコーティング材
をかかる材料の供給器から受容表面へと転写するため
の、及びこの材料をこの受容表面へと塗布するための塗
布部材を含んでいる。この塗布部材はハブを有してお
り、そのハブは回転にとっての中心軸、及びこのハブの
外周面から突出している間隔の置かれた複数の独立の構
造体を有している。その中心軸を中心とするハブの回転
は、その外周面がコーティング材を受容するためにコー
ティング材起源を通過すること、及び前記の突出してい
る構造体の間とその上とにあるハブの外周面上のコーテ
ィング材を塗布面へと搬送してその材料をこの外周面か
ら受容表面へと転写せしめることを可能とする。また、
受容表面にコーティング材を塗布するための塗布システ
ムが供され、これは前述の塗布部材、及び中心軸を中心
として予め決定された角速度で前記ハブを回転させるた
めの手段を含んでいる。この回転手段はこの外周面がコ
ーティング材の起源を通過してコーティング材を受容す
ること及び前記突出している構造体の間と上とにあるこ
の外周面上のコーティング材をこの外周面と受容層との
間の塗布界面に向けて搬送すること、並びに前記コーテ
ィング材を受容表面へと転写すると、を可能にする。ハ
ブの角速度の上昇は受容表面に転写するコーティング材
の量を増大させ、そしてハブの角速度の減少は受容表面
に転写するコーティング材の量を少なくする。
【００１１】本発明の別の観点において、コーティング
材を受容表面に塗布するための方法を提供する。この方
法は、回転中心軸を有し、且つ外周面から突出している
間隔の置かれた複数の独立の構造体を含んでいる一般的
にシリンダー状の外周面を有するハブを用意する；この
外周面がこのコーティング材を受容すること、及び前記
の突出している構造体の間とその上とでコーティング材
を搬送することを可能とするように、このコーティング
材の起源をこの外周面に十分に密接させて用意する；受
容表面をこのハブの外周面に、塗布界面において接触さ
せて、この外周面がこのコーティング材をこの受容表面
にその界面において転写せしめる；そしてこのハブを回
転させてこの材料起源からコーティング材を受容し、且
つその材料をこの受容表面にこの塗布界面において転写
せしめること；の工程を含む。更には、上述の方法に従
ってコーティング材でコートされた基体を提供する。
【００１２】コーティング材を受容表面に塗布するため
の塗布部材を作る方法も提供する。この方法は、概して
シリンダー状の外周面を有するハブを用意する；この外
周面において複数の独立のくぼみを形成する；次いでこ
のくぼみの実質的全ての中の粒子を、各粒子の一部がこ
のハブの外周面を突出するように保持させること；の工
程を含む。従って、この塗布材料は受容表面への塗布ま
で、この粒子の上と間とでコーティング材を搬送するよ
うに適応されている。
【００１３】本発明は大まかにはコーティング材を受容
表面に塗布するための塗布部材に関する。このコーティ
ング材は任意の適当な材料であってよく、接着剤（例え
ば感圧接着剤）及びインクであってよいが、それらに限
定されない。この受容表面は例えば基体、例えば紙もし
くはポリマー材料の連続ウェブ、又はこの材料を受容し
て基体にそれを転写せしめるベルトもしくはローラーで
あってよい。従って、本発明は主として基体への接着剤
の塗布について述べているが、同様にその他のコーティ
ング操作への広い有用性も有する。
【００１４】図６はコーティング材を受容表面に塗布す
るためのアプリケーターを示している。例示の態様にお
いて、アプリケーター装置１００は接着剤１０２を基体
１０４、例えば紙に塗布するように示している。基体は
供給ロール１０３により供給され、そして収集ロール１
０５にて集められる。このアプリケーターはハブ１０６
を有し、それは一般にシリンダー状の外周面１０８及び
このハブが回転する中心軸を有している。このハブは支
持構造体（図示せず）により各論において回転式に固定
されている。基体１０４は支持ローラー１０７とハブ１
０６との間に供給され、そして接着剤１０２が基体１０
４に塗布界面１１１において塗布される。
【００１５】更に提供されるのは接着剤１０２の起源１
１０、及び予め決定された回転速度で中心軸を中心にハ
ブを回転させるための手段である。例示の態様におい
て、回転手段はモーター１１２を含んで成る。ハブは接
着剤起源１１０に密接して固定され、従って接着剤は制
御された速度でハブの外周面上に載せられうるようにな
っている。更に提供されているのは計量ベアリング（me
tering bearing) １１４であり、これは塗布ローラーの
表面上に堆積するコーティング材の量を調節する。計量
ベアリング１１４はまたコーティング材リザーバー１１
６をもシールして、コーティング材がリザーバーから漏
れることを防いでいる。リザーバー１１６には好ましく
はチャンバー１１９を有するボディー１１７が供されて
いるが（そのチャンバー内で塗布ローラーは回転式に固
定されている）、その他の形態が施されていてもよい。
【００１６】本発明の特定の特徴はハブ１０６の外周面
１０８の形態（トポグラフィー）に関連する。従来技術
の塗布ローラーのそれに対し、この外周面は、ハブの外
周面から突出している間隔の置かれた複数の独立の構造
体を含み、その間とその上とで接着剤が搬送される。即
ち、接着剤は、突出している構造体を含むこの塗布部材
の外周面全体をコートしている。ある態様において、そ
の突出構造体は一般に半球形であり、そしてその外周面
の残りの部分に対して０．７６mm（０．００３インチ）
程度の高さを有する。突出構造体１１５は外周面を中心
に規則的な間隔又は不規則な間隔で置かれており、そし
て半球形、四角形、三角形又は任意のその他の適当な形
態でありうる。
【００１７】塗布ローラー１０６、外周面１０８及び突
出構造体１１５の一部の分解断面図を図７に示す。接着
１０２は突出構造体１１５間（プラノグラフィー塗布プ
ロセスとは異なり）及びてっぺんの突出構造体１１５間
（グラビアコーティングプロセスとは異なり）の両方で
搬送される。計量ベアリング１１４は突出構造体の上と
間とにコートされる接着剤の層の厚みを調節する。
【００１８】塗布界面１１１において、接着剤１０２は
図８に示す通りに基体１０４へと転写される。塗布ロー
ラー１０６は表面速度Ｖ1 （塗布界面での表面の速度）
で回転し、そして基体１０４はＶ1 にほぼ等しい速度Ｖ
2 で動いている。接着剤１０２は塗布界面１１１におい
て基体１０４へと転写され、その理由は接着剤は塗布ロ
ーラー１０６の外周面１０８より基体１０４に対して高
い親和力を有するからである。突出構造体１１５はイン
プリント１２０で接着剤が基体１０４に転写されること
を防いでいる。
【００１９】この外周面形態及び転写メカニズムは一定
の利点を供するものと信じられている。例えば、基体の
完全な接着剤被覆が達成されることができ、そして更に
接着面１２２は断続的となる。断続的な接着面は脱着式
基体に関して一定の有用性を有し、なぜならその基体を
適用すべき対象が接着面１２２と完全に接触しないから
である。多め又は少なめの突出構造体を有する塗布ロー
ラーを供することにより、接着面のうちの多め又は少な
めの比率がインプリント１２０により干渉されるように
なるであろう。
【００２０】本発明のアプリケーターの別の特徴は、塗
布ローラーを交換することなく接着層の特性を変更する
能力に関する。例えば、図９は本塗布ローラーの動きを
示しており、この場合、塗布ローラーの表面速度Ｖ1 は
基体の速度Ｖ2 よりも遅い。接着剤１０２は前述の通り
に基体１０４に塗布されるが、しかし突出構造体１１５
が基体１０４よりもゆっくりと動いているため、この突
出構造体はインプリント１２０′において接着剤をぬぐ
い去る又はかき取る傾向にある。この突出構造体が接着
剤をかき取る度合いはローラーと基体との界面での速度
の違いに依存し、このことは脱着式基体を供するのに所
望されうる。
【００２１】本発明のアプリケーターを作動する別の方
法を図１０に例示し、ここでは塗布ローラーの表面速度
Ｖ1 は基体の速度Ｖ2 よりも速い。接着剤１０２は前述
の通りに基体１０４に塗布されるが、しかし突出構造体
１１５は基体１０４よりも速く動いており、接着剤は基
体の上にたまる又は積載される傾向にある。接着剤の積
載は有利であり、その理由はより厚めの接着剤の層が基
体に、従来技術のように塗布ローラーを交換するのでは
なく、塗布ローラーの運転速度を単に変えるだけで塗布
できうることにある。更に、接着面１２２″は事実上イ
ンプリントを欠き、従って接着面全体がこの基体を付着
すべき対象との接触を担っている。
【００２２】前述の方法及び装置の多大なバリエーショ
ンがある。例えば、突出構造体は基体と塗布界面におい
て軽く接触するようになっていることができ、これによ
り接着剤が基体に転写されてしまうことが防がれてい
る。塗布ローラーの回転速度は製造運転中に変更するこ
とができ、これにより基体の一部が比較的大量の接着剤
でコートされ、そしてその隣の部分が比較的少量の接着
剤でコートされていることがある。他方、塗布ローラー
のセグメントは異なっているサイズもしくは密度又はそ
の両方の粒子を有することで、異なっているコーティン
グ厚みもしくは異なっている表面接触領域、又はその両
者のレーン又はストリップをもたらすことができる。こ
れらのストリップは一般に平行で基体の全長にわたって
広がっていることができるであろう。
【００２３】外周面の形態の更なる詳細を、その表面を
作り出すのに利用するプロセスによって詳しく説明する
ことができる。シリンダー状の外周面を有するハブを用
意する。ここで、その表面はスチールより成し、そして
比較的円滑な仕上げとなっている。その外周面を次にグ
リットブラスト仕上げに付して表面において複数のくぼ
みを作り出す。そのくぼみはほぼ半球形であり、約１．
０mm（０．００４インチ）の半径を有している。くぼみ
を形成した後、タングステンカーバイド（ＷＯ）（又は
ニッケルクロム）の球形粒子を表面に押し込め、そして
その粒子とそのくぼみの先端との間での摩擦力によりこ
のくぼみ内に定着させる。各粒子の一部が外周面を突き
出し、これらは塗布ローラーの外周面における突出構造
体を形成する。
【００２４】外周面から受容表面への塗布界面での接着
剤の転写を助長するため、ハブの外周面の上に剥離コー
ティングを適用した。フルオロカーボン又はＴＥＦＬＯ
Ｎを含んで成る剥離コーティングをハブの外周面全体に
わたってスプレー塗布した。外周面に塗布した剥離コー
ティングの厚みは約０．７６mm（０．００３インチ）と
した。
【００２５】
【実施例】本発明の方法及び装置の例示として、上述の
塗布ローラーを基体上の接着コーティングを供するため
に利用した。基体は２０ｌｂのボンド紙であり、そして
塗布ローラーを約１．５２ｍ／ｓ（３００ft／min)の速
度で搬送させた。
【００２６】８４ｇのイソオクチルアクリレート、７５
ｇのオクチルデシルアクリレート（エチルアセテート中
固形分４８％）、１２１ｇのエチルアセテート及び０．
９２ｇの４−アクリロイル−オキシ−ベンゾフェノン
（エチルアセテート中固形分２５％）を含んで成る接着
剤を下記の通りに調製した。これらの成分を５００mlの
四つ口反応槽の中に装填した。この反応槽にはスターラ
ー、温度計、コンデンサー、添加ろう斗及びサーモウォ
ッチが付いている。デラウェエ州、ブルーミングトン市
のＥ．Ｉ．デュポン デ ニュマース コーポレーショ
ンから商標「ＶＡＺＯ ６４」のもとで入手できるタイ
プの０．３６ｇの触媒（２０ｇのエチルアセテート中）
を添加ろう斗に加えた。反応槽中の溶液及び添加ろう斗
中の材料の両方を窒素でパージした。反応槽中の溶液を
次に攪拌し、そして５５℃に熱し、次いで開始剤を加え
た。約２０時間後、９８〜９９％の転換が得られた。乾
燥後、接着剤は本発明の方法及び装置により裏地に塗布
するのに適切となった。
【００２７】塗布ローラーを、基体の表面速度（約２．
４ｍ／ｓ（３００ft／min)) とほぼ同じ速度となるのに
十分な回転速度で回転させた。計量ベアリングを利用し
て、塗布ローラー及び突出構造体の表面全体にわたり、
約０．３mm（０．００１２インチ）の厚みの槽へと接着
剤を規制する。塗布界面において、この材料は紙の表面
に転写され、紙の上に載っている約０．３mm（０．００
１２インチ）の接着層がもたらされる。突出構造体は接
着層において、それらの構造体のサイズ及び間隔に対応
する複数のくぼみを残す。このようにして接着剤でコー
トされた紙は表面への適用にとって有用である。
【００２８】塗布ローラーの回転速度を高めて、約２．
０３ｍ／ｓ（４００ft／min)の表面速度にし、これによ
り表面速度と基体速度との比を約４：３にした。計量ベ
アリングを用いて、塗布ローラー及び突出構造体の表面
全体にわたって約０．３mm（０．００１２インチ）の層
へと接着剤を規制した。塗布界面において、材料を紙の
表面に転写させた。
【００２９】塗布ローラーは基体よりも速い速度で塗布
界面を通過するため、接着剤は塗布ローラーよりも大き
い厚みで基体の上にコートされた。基体上に得られるコ
ーティングの厚みは約０．３６mm（０．００１４イン
チ）であり、そしてその表面は塗布ローラー面の圧縮逆
像（compressed reverse image) を含んで成った。即
ち、接着剤の表面においてくぼみ又は脈理（striae)
が、接着剤の積載により圧縮パターンで形成された。こ
のようにして接着剤でコートされた紙は表面への適用に
とって有用である。
【００３０】最後に、塗布ローラーの回転速度を下げ
て、約０．５ｍ／ｓ（１００ft／min)の表面速度とし、
これにより表面速度と基体速度との比を約１：３にし
た。計量ベアリングを用いて塗布ローラー及び突出構造
体の表面全体にわたって約０．３mm（０．００１２イン
チ）の層へと接着剤を規制した。塗布界面において、材
料を紙の表面に転写させた。
【００３１】塗布ローラーは基体よりも遅い速度で塗布
界面を通過するため、接着剤は塗布ローラーよりも薄い
厚みで基体の上にコートされた。基体上に得られるコー
ティングの厚みは約０．１mm（０．０００４インチ）で
あり、そして表面は塗布ローラー面の引き伸ばされた逆
像を含んで成った。即ち、接着剤の表面において、ロー
ラーと紙との速度の違いにより引き伸ばされたパターン
におけるくぼみ又は脈理が形成された。
【００３２】０．００１２７mm〜０．００３８１mm
（０．００００５インチ〜０．００１５インチ）の厚み
の接着コーティングが得られ、そしてその接着コーティ
ングを、６００ワットの２．５cmのハロゲン水銀灯に付
いたＦＵＳＩＯＮブランドＦ−６００ＵＶ光源由来のＵ
Ｖ照射により架橋させた。この紙基体をＵＶ照射ステー
ションの下に約１．５２ｍ／ｓ（５．０ft／ｓ）の速度
で通過させて、利用するためのサンプルを作るために接
着剤を架橋させた。このようにして接着剤でコートされ
た紙は表面への適用にとって有利であった。
【００３３】まとめると、基体に塗布した接着層の特性
は塗布ローラーの交換を必要とせずに顕著に変更するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来技術にかかわるグラビアコーティングプロ
セスの図解。
【図２】従来技術にかかわるグラビア塗布ローラーの断
面図。
【図３】従来技術にかかわるグラビア塗布ローラー面の
平面図。
【図４】従来技術にかかわるプラノグラフィーコーティ
ングプロセスの図解。
【図５】プラノグラフィー転写ローラー面の平面図。
【図６】本発明の塗布装置の断面図。
【図７】ローラーの外面の上にコートされている材料の
層を含む、本発明にかかわる塗布ローラーの断面図。
【図８】基体への材料の塗布の図解を示し、ここで塗布
ローラーの表面速度は基体の表面速度とほぼ等しくなっ
ている。
【図９】基体への材料の塗布の図解を示し、ここで塗布
ローラーの表面速度は基体の表面速度より遅くなってい
る。
【図１０】基体への材料の塗布の図解を示し、ここで塗
布ローラーの表面速度は基体の表面速度より速くなって
いる。
【符号の説明】
１０…基体 １２…供給器 １３…巻取りローラー １４…塗布ローラー １８…コーティング材（料） １９…支持ローラー ２０…塗布界面 ２１…ドクターブレード ３０…外周面 ３２…セル ３４…位置 ５０…パターンローラー ５２…島領域 ５４…外周面 ５５…塗布ローラー ５６…コーティング材 ５８…基体 １００…アプリケーター装置 １０２…接着剤 １０３…供給ロール １０４…基体 １０５…収集ロール １０６…ハブ １０７…支持ローラー １０８…外周面 １１０…接着剤起源 １１１…塗布界面 １１２…モーター １１４…計量ベアリング １１５…突出構造体 １１６…コーティング材リザーバー １１７…ボディー １１９…チャンバー １２０，１２０′…インプリント １２２，１２２′，１２２″…接着面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティモシー ジョン オレアリー アメリカ合衆国，ミネソタ 55144−1000, セント ポール，スリーエム センター （番地なし)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 コーティング材を、該材（１０２）の供
    給器（１１０）から受容表面へと搬送せしめるための、
    及びこの材料をその受容表面に塗布するための塗布部材
    であって： （ａ）回転のための中心軸を有し、且つ概してシリンダ
    ー状の外周面（１０８）を有しているハブ（１０６）；
    及び （ｂ）このハブの外周面から突出している、間隔の置か
    れた複数の独立の構造体（１１５）；を含んで成り、こ
    こでこの中心軸を中心としたハブの回転は、この外周面
    がコーティング材の起源と出会ってコーティング材を受
    容すること、及び前記の突出構造体の間とその上とにあ
    るハブの外周面上のコーティング材を塗布界面へと搬送
    してその外周面から受容表面へとこの材料を転写せしめ
    ること、を可能とすることを特徴とする、塗布部材。
  2. 【請求項２】 前記の塗布部材が、 （Ｃ）中心軸を中心として前記ハブを回転させるための
    手段；を更に含んで成る、請求項１に記載の塗布部材。
  3. 【請求項３】 前記突出構造体が複数の半球体を構成し
    ている、請求項１に記載の塗布部材。
  4. 【請求項４】 前記部材が、その外周面から受容表面に
    至るコーティング材の転写を助長するために、突出部材
    を含むハブの外周面にわたって剥離層を含んでいる、請
    求項１に記載の塗布部材。
  5. 【請求項５】 前記受容表面が紙基体（１０４）であ
    る、請求項１に記載の塗布部材。
  6. 【請求項６】 前記コーティング材が感圧接着剤（１０
    ２）である、請求項１に記載の塗布部材。
  7. 【請求項７】 前記突出構造体それぞれが、ハブの外周
    面におけるくぼみの中に保持されている粒子を含んで成
    り、ここで各粒子の一部はハブの外周面を突き出てい
    る、請求項１に記載の塗布部材。
  8. 【請求項８】 前記ハブが、その外周面及び突出構造体
    を覆う剥離コーティングを、この塗布部材から受容表面
    に至るコーティング材の転写を助長するために更に含ん
    で成る、請求項７に記載の塗布部材。
  9. 【請求項９】 コーティング材を受容表面に塗布するた
    めの塗布システムであって： （ａ）回転のための中心軸を有し、且つ概してシリンダ
    ー状の外周面（１０８）を有しており、更に前記外周面
    から突出した間隔の置かれた複数の独立の構造体（１１
    ５）を有するハブ（１０６）；及び （ｂ）その中心軸を中心として、ある角速度において前
    記ハブを回転させるための手段（この回転手段は、外周
    面がコーティング材の起源を通過してコーティング材を
    受容すること及び前記突出構造体の間とその上とにある
    外周表面上のコーティング材をこの外周面と受容表面と
    の間の塗布界面に向けて搬送せしめること、及び前記コ
    ーティング材を前記受容表面に転写させることを可能と
    する）；を含んで成り、ここでこのハブの角速度の上昇
    は前記受容表面に転写されるコーティング材の量を増大
    させ、そしてこのハブの角速度の減少は前記受容表面に
    転写されるコーティング材の量を少なくさせることを特
    徴とする、塗布システム。
  10. 【請求項１０】 前記突出構造体が複数の半球体を構成
    している、請求項９に記載の塗布部材。
  11. 【請求項１１】 前記部材が、その外周面から受容表面
    に至るコーティング材の転写を助長するために、ハブの
    外周面の上にコートされている剥離層を含む、請求項９
    に記載の塗布部材。
  12. 【請求項１２】 前記受容表面が紙基体（１０４）であ
    る、請求項９に記載の塗布部材。
  13. 【請求項１３】 前記コーティング材が感圧接着剤であ
    る、請求項９に記載の塗布部材。
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