JP3614272B2 - 用紙の排紙処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンターなどの画像形成装置、あるいは、この画像形成装置に設置されたソート装置やフィニッシャー装置等の用紙の排紙処理装置に関し、特に、用紙が積載可能な集積トレイとは別に、この集積トレイよりも上流側に画像形成部から導かれた用紙が一時的に積載可能な積載面を有する処理トレイを設けた用紙の排紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、画像形成装置やソート装置あるいはフィニッシャー装置等には、複数の用紙を一時的に積載し、所定枚数の用紙束となったときにステップル綴じやパンチ穴空け等の加工処理を施した後に、集積トレイへと用紙束を排出させるための処理トレイを設けたものが知られている。
【0003】
また、このような処理トレイは、一時的な用紙の積載時には、その用紙の積載面が排出方向に向かって長いほど、積載され得る用紙のサイズ許容値が高くなるばかりでなく、転写用紙束に加工を施す際の用紙束のズレ防止など、安定した加工を施すことができる。
【0004】
一方、用紙束の加工後においては、処理トレイから集積トレイへと用紙束の排出を容易に行うためには、用紙の積載面が排紙方向に向かって短いほど集積トレイへの排紙を容易に行うことができる。
【0005】
そこで、処理トレイの下に排紙方向先端部に伸縮可能な延長トレイを設け、処理トレイに用紙を一時的に積載している状態のときにはこの延長トレイを処理トレイの排紙先端部から突出するように伸長させて積載面を十分に確保し、加工後には処理トレイの排紙先端部から埋没するように収縮させて積載面を短くすることが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような伸縮自在な延長トレイは単に伸縮するのみなので、特に、加工された用紙が複数重畳された束のまま(ステップル綴じでなくとも一度に排出するために束状態となっている。)集積トレイへと排出するため、単独(1枚)毎の排出よりも排出に要する力を必要とするばかりでなく、その排出のための排紙ローラは、用紙束の最下部及び最上部にのみ直接排紙の強制力を加えているため、加工後の用紙束を容易且つ整然と排出することが困難であった。また、従来の例を参照すると、集積トレイへの裁置タイミングと退避タイミングとの兼ね合いを、整列性まで考慮して決定されていない。
【0007】
本発明は、処理トレイの積載面をその状態に応じて可変とすることができるばかりでなく、一時的に積載された用紙束の集積トレイへの排紙を容易且つ整然と行うことができる用紙の排紙処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
画像形成部から導かれた用紙が一時的に積載可能な積載面を有する処理トレイと、前記処理トレイの排紙先端部よりも下方から上方に向けて傾斜状態で延在された集積トレイと、前記画像形成部若しくは前記処理トレイから前記集積トレイへと用紙を排出する排紙手段とを備えた排紙処理装置において、前記処理トレイの排紙先端部に位置し、前記積載面を排紙方向に一時的に延長させると共に、排紙方向への回転によって前記処理トレイから前記集積トレイへと用紙を排出する回転式補助部材を備えていることを主たる要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の用紙の排紙処理装置の実施の形態を、画像形成装置の上面に設置されたフィニッシャー装置に適用し、図面に基づいて説明する。
【0010】
図5において、画像形成装置1は、複写機やレーザープリンター等の画像形成装置本体2と、この画像形成装置本体2に設置されるフィニッシャー装置3と、画像形成装置本体2とフィニッシャー装置3とを連結するアダプタ装置4とを備えている。
【0011】
画像形成装置本体2は、複数の用紙を収納する給紙カートリッジ5と、給紙カートリッジ5からの用紙に画像を転写する転写ドラム6を有する画像形成手段7と、画像定着後の用紙をフィニッシャー装置3に供給する搬送部8とを備え、この搬送部8から送り出された用紙P1がアダプタ装置4を介してフィニッシャー装置3へと供給される。
【0012】
尚、このような画像形成装置本体2に後述するフィニッシャー装置3の機能を内蔵し、画像形成装置本体2とフィニッシャー装置3とを一つの装置内に具備した画像形成装置とすることも可能である。
【0013】
フィニッシャー装置3は、アダプタ装置4を介して画像形成装置本体2に連設され且つ画像形成装置本体2からの用紙P1を偏向させる第2の偏向部9と、この第2の偏向部9からの用紙を略垂直方向に導く第1の用紙搬送経路10と、第1の用紙搬送経路10から用紙を略水平方向に導く偏向部を有する第2の用紙搬送経路11と、偏向部を有する第2の用紙搬送経路11の排紙下流側の出口端とフィニッシャー装置3の排紙口3aとの間に形成された排紙経路兼用の処理空間12と、第1の用紙搬送経路10と偏向部を有する第2の用紙搬送経路11との境界部分から分岐された第2の排紙経路13とを備えている。
【0014】
即ち、用紙P1は、第2の偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,偏向部を有する第2の用紙搬送経路11を経て処理空間12へと導かれてこの処理空間12を1往復半した後に排紙口3aへと至るステップル処理用の経路と、第2の偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,偏向部を有する第2の用紙搬送経路11を経た後に処理空間12を通過して排紙口3aへと至る無加工処理の経路と、第2の偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,第2の排紙経路13へと至る無加工処理の経路を具備している。また、第2の偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,偏向部を有する第2の用紙搬送経路11は、その全体経路をフィニッシャー装置3の筐体14の後部形状に沿って略コ字状に迂回させることでステップル装置15を設置するための収納空間16を形成している。
【0015】
(第2の偏向経路9)
第2の偏向経路9は用紙P1が通過可能な間隔を置いて対向された一対のガイドプレート17,18によって形成されている。また、第2の偏向経路9の経路始端部には、図1に示すように、アダプタ装置4から送られてきた用紙P1の用紙先端部並びに用紙後端部を検出する用紙検出センサー20と、用紙P1を第2の偏向経路9の下流側に搬送するように用紙の幅方向2箇所(図2参照)に設けられた供給ローラ対21,21とを備えている。
【0016】
(第1の用紙搬送経路10)
第1の用紙搬送経路10は用紙が通過可能な間隔を置いてガイドプレート12と対向されたガイドプレート22によって形成されている。また、第1の用紙搬送経路10の経路中途部には第2の偏向経路9から送られてきた用紙を搬送方向下流側へと搬送する搬送ローラ対23,23が設けられている。
【0017】
(偏向部を有する第2の用紙搬送経路11)
偏向部を有する第2の用紙搬送経路11は用紙が通過可能な間隔を置いてガイドプレート22に対向されたガイドプレート24によって形成されている。また、偏向部を有する第2の用紙搬送経路11の経路終端部には、第1の用紙搬送経路10から送られてきた用紙を排出方向下流側へと搬送する複数の搬送ローラ対25,25,25と、偏向部を有する第2の用紙搬送経路11内の用紙の排紙先端部並びに排紙後端部を検出する用紙検出センサー26とが設けられている。また、第1の用紙搬送経路10と偏向部を有する第2の用紙搬送経路11との境界部分には偏向部を有する第2の用紙搬送経路11と第2の排紙経路13とに用紙の搬送方向を切り換える切換手段27が設けられている
用紙検出センサー26は、用紙検出センサ20が画像形成装置本体2のコントロールパネルもしくはコンピュータ側で設定された転写枚数をカウントした後に、このカウントアップ検出に相当する用紙の排紙後端部を検出すると、所定時間経過後にステップル装置15を駆動させるための命令信号を出力する。
【0018】
本実施例では、フィニッシャ装置3自身で用紙検出センサ20の情報に基づいてステップル処理のタイミングを決定し、ステップル装置15を駆動する例を記載しているが、枚数カウントとステップル処理判断を画像形成装置2自身で行い、フィニッシャ装置3に対してステップルコマンドを発行するような体系も考えられる。さらには、ステップル装置15を駆動する信号を手押しのボタン等で発生しても良い。(図省略)切換手段27は、ステップル装置15の用紙幅方向に沿う駆動によって対偶をなして駆動するクランクアーム28,29と、クランクアーム28,29の駆動によって回転する切換レバー30とを備えている。
【0019】
(処理空間12)
処理空間12は、偏向部を有する第2の用紙搬送経路11の出口端の下方に位置し且つ偏向部を有する第2の用紙搬送経路11の出口端寄りに下端がオーバラップされた状態で排紙口3aに向かって傾斜設定されたステップルトレイ31の上方に形成されている。また、処理空間12の排紙口3aの近傍には排紙処理部32とを備えている。
【0020】
また、排紙処理部32の下方には、筺体14の外壁から突出状態で上方に向けて傾斜設定された集積トレイ33が設けられている。この集積トレイ33は、その基部に固定のブラケット34に設けられたローラ35,35が上下方向に延びるガードレール36に沿って移動することにより上下動するもので、その上下動のための昇降装置37が筺体14の外部に設けられている。
【0021】
ステップルトレイ31には第2の用紙排紙経路11からの用紙の両幅を揃える一対のガイド38,38が設けられており、少なくともその一方は用紙サイズに応じて用紙幅方向に変位可能となっている。また、上述したステップル装置15は、このステップルトレイ31の下端と第1の用紙搬送経路10との間に位置するように、第2の偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,偏向部を有する第2の用紙搬送経路11を迂回することによって形成された収納空間16に設けられている。さらに、ステップルトレイ31には、用紙の積載量を検出するための計量センサー39が設けられている。尚、この計量センサー39の検出量は、ステップル装置15の綴じ許容量に応じて設定され、その綴じ許容量以上に用紙が積載された際にはステップル綴じを行わないようになっている。また、ステップルトレイ31の下端には、図3に示すように、パドル40が設けられている。
【0022】
このパドル40は、用紙検出センサー26が用紙の通過を検出した後、所定時間の経過を確認した時点で回転(図3では反時計回り)するもので、この回転によってステップル装置15に向けてステップルトレイ31上に排紙されて自重によって滑り落ちた用紙を確実にストッパ90とステップル規制壁15bに当接し後端整合がされるよう落し込むものである。
【0023】
排紙処理部32は、ステップルトレイ31の上端に回転可能に設けられた複数の排紙駆動ローラ41,41…と、この排紙駆動ローラ41,41…に接離可能なアーム式従動ローラ42,42…と、排紙駆動ローラ41,41…と同軸に設けられた回転アーム43とを備えている。
【0024】
アーム式従動ローラ42は、用紙の排出状態に応じて排紙駆動ローラ41に対して接近(図1の状態)・離反(図8の状態)するもので、ステップル装置15によって用紙を束ねた際に排紙駆動ローラ41に接近して用紙束を排紙駆動ローラ41とで挟持することにより、その用紙束を排紙口3aから集積トレイ33上に排紙する。尚、アーム式従動ローラ42の接近・離反は、図3に示すように、アーム式従動ローラ42を回転可能に保持したアーム44に係合爪44aを突設すると共に、この係合爪44aに一端が係合するL字状レバー45の他端側に偏心カム46を当接させ、この偏心カム46の回転を制御することで行う。即ち、偏心カム46の回転角によってL字状レバー45が回動しして係合爪44aを上下動させ、この上下動によってアーム44が回動する構成となっている。
【0025】
回転アーム43は、その両端にコロ47,48を回転可能に設けた略L字形状を呈している。この回転アーム43の回転は、モータ49の駆動によってウォームギヤ50が回転し、このウォームギヤ50の回転を回転ギヤ51が受けて回転アーム43が回転するものである。尚、排紙駆動ローラ41と回転ギヤ51とは同軸であるが各々独立した回転を行うようになっている。
【0026】
(第2の排紙経路13)
第2の排紙経路13は、用紙が通過可能な間隔を置いて互いに対向するガイドプレート52,53によって形成されている。また、処理空間12の経路終端部には用紙を補助排紙口3bから排紙するための排紙ローラ対54と、補助排紙口3bの下方から上方に向けて斜めに傾斜した状態で筺体14の上部に開閉可能に設けられた補助集積トレイ55に集積された用紙の積載量を検出するための積載量検出センサー56とを備えている。
【0027】
この第2の排紙経路13への用紙の搬送は、ステップル装置15を用いないことによってステップル装置15がホーム位置へと変移した際にその変移に連動してクランクアーム28,29が駆動して切換レバー30が搬送経路を切り替えることにより第1の用紙搬送経路10の終端部から用紙が搬送される。
【0028】
積載量検出センサー56は、その積載量が最大となったことを検出すると、残りの用紙を集積トレイ33へと積載するように切換レバー30を作動させる。なお、ステップル装置15を用いない場合の用紙の積載を集積トレイ33で行い、この集積トレイ33での積載が最大となったときに補助集積トレイ56を用いるようにしてもよい。
【0029】
補助集積トレイ56は、偏向部を有する第2の用紙搬送経路11と処理空間12の上方を開放するよう回動可能に筐体14に設けられている。尚、センサー26,39は用紙のジャム検知用センサーを兼ねており、このセンサー26,39が用紙のジャムを検知した場合には、補助集積トレイ55を図1の1点鎖線で示したように開放することによってセンサー26,39で検知された用紙のジャム解除を行うことができる。尚、第2の偏向経路9並びに第1の用紙搬送経路10でのジャム検知は用紙検出センサー20によって行われ、カバー14aの開放によりジャム解除を行うことができる。
【0030】
さらに、補助集積トレイ55は図1において1点鎖線で示した位置にワイヤーなどの支え部材を設けることで、集積トレイ33では扱えない大きいサイズの排出に適応させることもできる。
【0031】
尚、各ローラ対21,23,25,54は、一方が駆動側ローラで他方が従動側ローラとなっており、モータ57の駆動によってローラ対54が回転されると共に、複数のプーリ並びにベルトを介して各ローラ対21,23,25の駆動ローラが回転するようになっている。
【0032】
ステップル装置15は、図4に示すように、針を折り曲げるためのベンチユニット58と、針を用紙に押し込むためのドライバユニット59とを備え、ベンチユニット58を囲むベンチフレーム60に対してドライバユニット59の回転中心位置は固定されており、この回転中心となるピン61にドライバユニット59が回転可能に設けられている。駆動モータ62の回転動力は3段のシーケンスギヤ63に伝達される。
【0033】
このシーケンスギヤ63にはドライバユニット59によるベンチユニット58の開閉をコントロールするためのギヤピン64が突設されている。
【0034】
複数の針を収納したステープルカートリッジ15aから先端外に覗いている針をステップルトレイ31上の用紙束に対して下方から針を挿入するためのドライバ65は、ドライバアーム66の上下に連動して針をドライバユニット59の打込部67から挿入する。ドライバアーム66は、その回転中心を軸としてギヤピン64を長孔66aでで連結されており、シーケンスギヤ63の1回転に付き1回の上下動を行う。
【0035】
一方、ステップル装置15は、例えば、用紙の幅や綴じ位置或いは複数箇所の綴じを可能とするため、移動装置68によって用紙の幅方向に変移可能となっている。また、ステップル装置15に内蔵されたカートリッジ15aは、筐体14の背面カバー14aを解放(矢印参照)することによって可能となっており、ガイドプレート17,18,22は、カートリッジ15aの着脱が可能となるように、その中央が開放されている。
【0036】
尚、各トレイ31,33,55は、用紙の排出後端部が排出先端部よりも下方に位置して自重によって後端整合を行うように少なくともその一部が上向きに傾斜設定されている。
【0037】
上記の構成において、ステップル装置15を用いて用紙束をステップル綴じする場合には、画像形成装置本体2から排出された用紙P1が搬送ローラ対21,23,25の駆動並びにガイドプレート17,18,22,24の案内によって第2の偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,偏向部を有する第2の用紙搬送経路11内を経由して迂回するかのように搬送される。この際、アーム式従動ローラ42は排紙駆動ローラ41から離反した状態にある。また、回転アーム42は、その一方によってステップルトレイ31の積載面31aが延長された状態となっている。
【0038】
そして、図6(a),図6(b)に示すように、第2の用紙搬送経路11の終端部から処理空間12上へと用紙P2が搬送され、図6(c)に示すように、偏向部を有する第2の用紙搬送経路11の終端部に設けられた搬送ローラ対25から排紙後端部が抜けると、ステップルトレイ31はその強制排出に伴う勢いによって排紙先端部が排紙駆動ローラ41とアーム式従動ローラ42との間から外部へと突出した後に逆方向へと自重により案内され、用紙の幅方向両端は一対の整合板38,38に、また、用紙の排紙後端部はパドル40の回転によってストッパ90とステップル規制壁15bに当接してそれぞれ整合される。
【0039】
このような処理を複数枚繰り返し、図1に示された用紙検出センサ20が所定枚数をカウントする。用紙検出センサ20によってカウントアップされた最終用紙がステップルトレイ31上に搬送されて整合が完了したかどうかは、第1図に示された用紙検出センサー26による用紙の通過検知から所定時間経過したか否かで検出される。続いてパドル40が回転して最終用紙をステップル装置15へと落し込む。その後にステップル装置15で転写用用紙束がステップル綴じされる。
【0040】
この際、ステップル装置15は、用紙の転写面がステップルトレイ31側に向いているため(画像形成装置本体2の排出状況に応じて)、その下方側からステップル綴じを行う。
【0041】
ステップル綴じを行う時点ではすでにアーム式従動ローラ42が排紙駆動ローラ41に接近(図1の状態)して、用紙束をグリップしているから、ステップル処理によって用紙束が崩れることはない。
【0042】
ストッパ90は軸により回転可能であるが、その軸とは巻きばねによって契合しているため、回動したときにステップル装置15の上面に当接すると、巻きばねは負けて、ストッパ90は係止する。ストッパ90は軸に2箇所設置されており、ステップル装置15がいかなる位置にて停止しても、少なくとも1つのストッパ90とステップル規制壁15bとで後端を支えることが可能なように構成されている。
【0043】
さらに、ステップル綴じ後の用紙束は、図7(a)、図7(b)に示すように、駆動ローラ41とアーム式従動ローラ42との協同によって搬送される。この際、回転アーム43も同時に回転して積載面31aの延長状態を解除しつつ、図7(c)に示すように、集積トレイ33上へと用紙束を集積させる。
【0044】
さらに、回転アーム43は、図7(d)に示すように、もとの積載面31aを延長した状態へと復帰するようにそのまま回転を継続し、その復帰状態で回転が停止する。そして、以下、用紙束の組数に応じた処理が繰り返され、用紙束の積載量が増えると集積トレイ33が下方へと変移して大量の用紙束の集積が可能となる。
【0045】
一方、ステップル綴じを行わない場合には、ステップル装置15がホーム位置へと変移し、その変移によってレバー28,29が回動し、この回動によって切換レバー30が回動して第2の排紙経路13を第1の用紙搬送経路10と連通させる。
【0046】
画像形成装置本体2から排出された用紙は、搬送ローラ対21,23,54の駆動によって第2の偏向経路9,第1の用紙搬送経路10,第2の排紙経路13内を経由して搬送され、第2の集積トレイ55へと順次積載される。
【0047】
さらに、この第2の集積トレイ55上に用紙が満載された場合、若しくは、第2の集積トレイ55を用いないで集積トレイ33に用紙を順次集積する場合、図8(a)に示すように、アーム式従動ローラ42が駆動ローラ41から離反されていると共に、回転アーム43が積載面31aの延長状態を解除しており、図8(b)に示すように、所定のタイミングで(センサー26で用紙の通過を検知)回転アーム42を回転させ、図8(c)に示すように、その両端で用紙を持ち運ぶようにして集積トレイ33へと搬送する。
【0048】
しかも、集積トレイ33上に用紙を搬送した後においては、図8(d)に示すように、摩擦抵抗の低いコロ47が用紙を積載トレイ33の最上に位置する用紙、即ち、直前に搬送した用紙の上面と当接し、更なる回転アーム43の回転力によって搬送下流側の用紙端部を筐体14等に当接させて用紙揃えを行う。
【0049】
このように、本発明の用紙の排紙処理装置にあっては、ステップルトレイ31の排紙先端部に位置し且つ積載面31aを駆動ローラ41よりも排紙方向に一時的に延長させる回転アーム43を設けたことにより、ステップルトレイ31に用紙が一時的に積載されているときには用紙を確実且つ安定状態で積載し得る積載面31aとし、ステップルトレイ31から集積トレイ33へと用紙束を集積させる際には、回転アーム43の排紙方向への回転によって単に積載面31aを排紙方向に短くするばかりでなく、その排紙方向への回転によって送り出させることができるため、一時的に積載された用紙束の集積トレイへの排紙を容易且つ整然行うことができる。
【0050】
また、回転アーム43は、ステップルトレイ31に用紙が搬入される際と用紙が傾斜に従って自重落下をする時とで積載面31aとのなす角度が異ならせ、さらには自重落下にあわせて回転アーム43を揺動させることによって、ステップルトレイ31の下端側への用紙の自重落下を助長し、搬入後にあっては積載面31aと同一平面上にあれば積載面31aの延長面となる。用紙のサイズが異なったり紙の質や厚さが異なったりすると、腰の強さが異なるため、回転アーム43の設定角度を異ならせて適正な自重落下力を付勢する事が可能である。排出状態でその積載面31aの延長を解除して集積トレイ33への集積を容易とし、さらなる回転によって他端が用紙の中途部最下端面を蹴り上げるように排出を助長させるといった状況に応じた補助部材とすることができる。
【0052】
また、回転アーム43の両端に、摩擦抵抗を軽減するための排紙助勢手段としてのコロ47,48を設けたことにより、用紙を引っかけたり、回転排出作用中に最下端の用紙のみを引っ掛けてズレが発生する等が未然に防止される。
【0053】
また、回転アーム43は、その回転中心からの距離が等しい略L字形状を呈していることにより、何れの端部であっても同様の延長若しくは送り出し効果を期待することができるばかりでなく、より早い時期に用紙の最下端に当接させることができ、用紙束のズレ防止を早めに防止することができる。しかしこの形状は略L字形状でなくとも、その回転軸視において複数のアームを持つハブ状あるいは略扇形であり、その回転式補助部材の最大外周を成すところが少なくとも2箇所あればよい。
【0054】
また、回転アーム43の一端を、回転アーム43の他端によって積載面31aを延長している状態の時に集積トレイ33に積載された用紙に当接していることにより、集積トレイ33に積載された用紙の押さえ部材を兼用させることができる。この際、コロ47,48を設けて摩擦抵抗を低くしたことにより、最上面の用紙を傷つけたり回転アーム43の回転時にその回転方向に用紙を引き込んだりすることがない。
【0055】
さらに、集積トレイ33に積載された用紙の押さえ部材を兼用させることができることから、集積トレイ33の駆動部がたとえばバネで上方に付勢されるような構造に対しても適応可能となる。特にこの構造においては、アーム先端あるいは最大外周は、集積トレイ33上から退避するまで押さえ続けるために、回転式補助部材が完全な扇形であって回転外周が一定であることは好ましい。当然隣接してコロがあることがよい。
【0056】
これは性能上大きな意味を持つが、補助トレイとしての回転アーム43と、ステップルトレイ31の回転アーム43に縁接する部分との高さが不連続であると、用紙のステップルトレイ31上への搬入や自重落下などに影響を及ぼして、ステップル処理の不完全さや整列性の悪さなどを誘引する。そのため、回転アーム43の回転軸を固定する基部からアームにかけての面を、ステップルトレイ31の先端面とほぼ同一高さに構成した。
【0057】
これを達成する目的と、構造の簡便化とコストを抑えるために、回転アーム43の回転軸と駆動ローラ41の回転軸とを同一にし、駆動ローラ41を軸に対してフリーに支えて外部駆動とした。これによって、搬送不良の少ない構成を達成した。
【0058】
このような観点からは、ステップルトレイ31の近傍に積載面31aに積載された用紙が集積トレイ33へと排出されないことを検出する検出センサー39を設け、例えば、所定時間内にステップルトレイ31から用紙が排出されないときにはステップルトレイ31に一時的積載された用紙束が駆動ローラ41とアーム式従動ローラ42の滑り等によって排出不良となったと判断して回転アーム43を揺動させて排紙を促進させたり、用紙の排出先端部の通過を検出してから所定時間経過後に排出過程にある用紙を跳ね上げるように回転アーム43を回転させるなどの制御を行うことができる。このため、検出センサー39はステップルトレイ31に積載された用紙が最大サイズの時にその用紙を検出しない位置に設けることが好ましい。
【0059】
また、回転アーム43は、その回動角速度をステップルトレイ31に積載される用紙のサイズによって異ならせることによりサイズに応じた処理を行うことができる。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフィニッシャー装置にあっては、処理トレイの排紙先端部に位置し且つ積載面を排紙ローラよりも排紙方向に一時的に延長させる回転式アーム補助部材を備えていることにより、処理トレイの積載面をその状態に応じて可変とすることができるばかりでなく、一時的に積載された用紙束の集積トレイへの排紙を容易且つ整然行うことができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィニッシャ装置を示し、フィニッシャー装置の要部の縦断面図である。
【図2】同じく、要部の平面図である。
【図3】同じく、排紙部分の拡大図である。
【図4】同じく、ステップラ装置の拡大側面図である。
【図5】同じく、画像形成装置の概略断面図である。
【図6】同じく、(a)〜(d)は、ステップルトレイへ用紙を搬送する過程を時系列で示す説明図である。
【図7】同じく、(a)〜(d)は、集積トレイへ用紙束を搬送する過程を時系列で示す説明図である。
【図8】同じく、(a)〜(d)は、集積トレイへ用紙をダイレクトに搬送する過程を時系列で示す説明図である。
【符号の説明】
3…フィニッシャー装置
15…ステップル装置
31…ステップルトレイ
31a…積載面
33…集積トレイ
41…駆動ローラ(排紙ローラ)
42…アーム式従動ローラ(排紙ローラ)
43…回転アーム(回転式アーム補助部材)

Claims (8)

  1. 画像形成部から導かれた用紙が一時的に積載可能な積載面を有する処理トレイと、前記処理トレイの排紙先端部よりも下方から上方に向けて傾斜状態で延在された集積トレイと、前記画像形成部若しくは前記処理トレイから前記集積トレイへと用紙を排出する排紙手段とを備えた排紙処理装置において、
    前記処理トレイの排紙先端部に位置し、前記積載面を排紙方向に一時的に延長させると共に、排紙方向への回転によって前記処理トレイから前記集積トレイへと用紙を排出する回転式補助部材を備えたことを特徴とする排紙処理装置。
  2. 前記画像形成部から前記処理トレイに用紙が搬入される時と、用紙を前記処理トレイ上で整合させる時とで、前記回転式補助部材と前記積載面とのなす角度が異なるように前記回転式補助部材が回転することを特徴とする請求項1に記載の排紙処理装置。
  3. 前記用紙をこの処理トレイ上で整合させる時に、前記回転式補助部材を揺動させることを特徴とする請求項1に記載の排紙処理装置。
  4. 前記処理トレイに積載される用紙のサイズ、材質、紙厚によって前記回動式補助部材と前記積載面とのなす角度が異なるように、前記回転式補助部材が回転することを特徴とする請求項1に記載の排紙処理装置。
  5. 前記回転式補助部材の回転先端には、摩擦抵抗を軽減する排紙助勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排紙処理装置。
  6. 前記回転式補助部材は、その回転軸に対して少なくとも2つのアームを有することを特徴とする請求項1に記載の排紙処理装置。
  7. 前記回転式補助部材は、前記少なくとも2つのアームの内1つによって前記積載面を延長している状態の時に他のアーム先端が前記集積トレイに積載された用紙上面へ当接することを特徴とする請求項6に記載の排紙処理装置。
  8. 前記処理トレイの排紙先端部に位置する排紙ローラを備えると共に、
    前記回転式補助部材の回転中心を前記排紙ローラの回転中心と同一かつ独立回転可能に構成した請求項1に記載の排紙処理装置。
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