JP2004203572A - 排紙装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙のカール方向によらず用紙を確実に積載し、良好な用紙整列性を実現可能な排紙装置を提供する。
【解決手段】用紙を積み重ねて収容する用紙積載テーブルと、前記用紙積載テーブルを上下動させる為のテーブル駆動機構と、前記テーブル駆動機構を制御する制御装置と、積載用紙中央部の上面位置を検知する用紙上面検出手段と、前記用紙積載テーブル上に排出された用紙を用紙搬送方向及び用紙搬送方向に対して垂直方向に整列させる為に摺動する整列部材と、該用紙整列部材の駆動機構と、積載用紙後端部を一定周期で垂直方向に押し付ける回転部材と、用紙積載テーブル上の用紙有無を検知する検出手段とを有する排紙装置において、積載用紙後端部の高さを検知する用紙後端検出手段を設け、前記用紙積載テーブルの上昇駆動中に前記用紙上面検出手段と前記用紙後端検出手段のうち先に検出される位置を基準に前記用紙積載テーブルの高さを制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】用紙を積み重ねて収容する用紙積載テーブルと、前記用紙積載テーブルを上下動させる為のテーブル駆動機構と、前記テーブル駆動機構を制御する制御装置と、積載用紙中央部の上面位置を検知する用紙上面検出手段と、前記用紙積載テーブル上に排出された用紙を用紙搬送方向及び用紙搬送方向に対して垂直方向に整列させる為に摺動する整列部材と、該用紙整列部材の駆動機構と、積載用紙後端部を一定周期で垂直方向に押し付ける回転部材と、用紙積載テーブル上の用紙有無を検知する検出手段とを有する排紙装置において、積載用紙後端部の高さを検知する用紙後端検出手段を設け、前記用紙積載テーブルの上昇駆動中に前記用紙上面検出手段と前記用紙後端検出手段のうち先に検出される位置を基準に前記用紙積載テーブルの高さを制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置後段に接続される排紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3の如く画像形成装置3から送り込まれてくる用紙1を次段に送り出す用紙搬送ローラ4と、昇降移動可能に支持され、用紙搬送ローラ4から送り出されてくる用紙1を積載収容する用紙積載テーブル6(以下スタックテーブルと称す)と、スタック部用紙搬送方向に平行に配置され用紙1の両端部を押し付けることにより用紙1を整列させる摺動可能な用紙整列部材7と、スタック部用紙搬送方向と直交方向に配置され、用紙1の先端部を押し付けることにより、用紙1を整列させる摺動可能な用紙整列部材8と、スタックテーブル6上の用紙1の後端部を垂直方向に押し付ける回転部材9と、回転部材9近傍の一定位置に立設固定された櫛歯状の用紙後端ストッパ15と、スタックテーブル6上に排出された用紙1の上面を押さえる為に複数個配列された用紙上面押えローラ5と、積載用紙中央部の上面位置を検知する用紙上面検出手段10を有し、スタックテーブル6上に排出された用紙1の積載量増加に伴いスタックテーブル6を下降させながら、スタックテーブル6上に用紙1を積み重ねて収容することを特徴とした排紙装置2が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
従来の排紙装置2は、用紙1が連続排出される前にスタックテーブル6を用紙上面検出手段10の検出位置から規定量下降させ、用紙排出中に積載量が増加し用紙上面検出手段10で位置検出が行われるとスタックテーブル6を規定量下降させる。先に排出されている用紙1に対して、後に排出される用紙1を用紙搬送方向に垂直方向へ規定量ずらした位置(以下オフセット位置と称す)で整列させる際は、スタックテーブル6を用紙上面検出手段10の検出位置から一定量下降させ、スタックテーブル6上の用紙最上部を用紙整列部材7より低い位置まで移動させた後に、用紙整列部材7をオフセット位置へ駆動させている。
【特許文献1】
特開平11−236162号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
周知の電子写真プロセスを用いて用紙上に形成されたトナー像を、用紙に定着させる方式として、画像形成装置においては一般に熱定着ローラ方式が採用されている。この種の熱定着ローラ方式を経て排出された用紙は、加熱作用による熱収縮、用紙自体の構成繊維方向や画像形成装置の搬送パス系が起因しカールしやすくなる傾向がある。カールの種類には用紙を水平に置いた状態で用紙端部が上向きに反る状態(以下上向きカールと称す)と下向きに反る状態(以下下向きカールと称す)があり、従来の排紙装置においては特に用紙搬送方向に対して垂直方向の用紙両端が上向きカールとなる用紙を積載する場合に課題があった。以下、その課題について図3を用いて説明する。
【0005】
用紙積載量が増加するに伴って積載用紙上面は更に大きくU字状に湾曲し、用紙両端の最上部と湾曲部最下面の高さの差は、例えば中国製45kg用紙を用いた場合では最大約20mmになる。用紙排出中は積載量増加に伴い用紙上面検出手段10で位置検出が行われるとスタックテーブル6を規定量下降させることを繰り返し行う為、用紙中央部の湾曲部最下面近傍は常に用紙上面検出手段10近傍に位置する。この位置で図3に示すように前記用紙両端の最上部は用紙搬送ローラ4の用紙出口を塞いでしまう場合があり、後に画像形成装置3から送り込まれてくる用紙1と衝突して用紙ジャムが発生することがあった。
【0006】
また、スタックテーブル6上に排出される用紙1をオフセット位置で整列させる為にスタックテーブル6を用紙上面検出手段10の検出位置から図3に示すテーブル下降量Xまで下降させ整列部材7をオフセット位置へ駆動させる際には、下向きカール用紙や平らな用紙の場合は、積載用紙最上部が整列部材7より低い位置になるので積載用紙と整列部材7が干渉することはないが、上向きカール用紙の場合は、図4に示すように積載用紙最上部が整列部材7より低い位置にならないので整列部材7がオフセット方向のAまたはBへ積載用紙上部を押し飛ばすことにより用紙整列性が悪くなることがあった。
【0007】
従って本発明の目的は、用紙のカール方向によらず用紙を確実に積載し、良好な用紙整列性を実現可能な排紙装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、積載用紙後端部の高さを検知する用紙後端検出手段を設け、前記用紙積載テーブルの上昇駆動中に前記用紙上面検出手段と前記用紙後端検出手段のうち先に検出される位置を基準に前記用紙積載テーブルの高さを制御することにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の排出装置の一実施例である。
【0010】
図1に示す排紙装置2は、複写機及びレーザプリンタなどの画像形成装置3の後方に配置されており、該画像形成装置3から送り込まれてくる用紙1を次段に送り出す用紙搬送ローラ4と、昇降移動可能に支持され、用紙搬送ローラ4から送り出されてくる用紙1を積み重ね収容するスタックテーブル6と、スタックテーブル6の図示しない駆動機構に対して上昇駆動、下降駆動や停止を指示する制御装置17と、スタック部用紙搬送方向に平行に配置され用紙1の搬送方向に平行な両端エッジ部を繰り返し押し付けることにより用紙1を用紙搬送方向と直交方向に整列させる摺動可能な用紙整列部材7と、スタック部用紙搬送方向と直交方向に配置され、用紙1の先端部を繰り返し押し付けることにより、用紙1を用紙搬送方向に整列させる摺動可能な用紙整列部材8と、スタックテーブル6上の用紙1の後端部を直交方向に押し付ける回転部材9と、回転部材9近傍の一定位置に立設固定された櫛歯状の用紙後端ストッパ15と、スタックテーブル6上に排出された用紙1の上面を押さえる為に複数個配列された用紙上面押えローラ5と、積載用紙中央部の上面位置を検知する用紙上面検出手段10と、積載用紙後端部の高さを検知する用紙後端検出手段16から構成される。また、図1において、スタックテーブル6は昇降可能に設けられたテーブルアーム11の上に着脱自在に設けられており、スタックテーブル6上に所定量の用紙が積載した際には、テーブルアーム11からスタックテーブル6ごと取り外してオペレータが運搬できるように配慮がなされている。そして、用紙整列部材7及び8は、モータ12からの動力を、動力伝達ベルト13、駆動シャフト14を介してスタックされる用紙1のサイズにあわせて摺動され、回転部材9は図示しないモータからの動力を、図示しない動力伝達ベルト、駆動シャフトを介して回転されるよう構成されている。
【0011】
図1に示す用紙後端検出手段16は発光素子16aと受光素子16bを用いる例である。発光素子16aの光は、発光素子16aと受光素子16bの間に積載用紙後端部がないと受光素子16bへ入力され、前記積載用紙後端部があると遮蔽され受光素子16bへ入力されない。受光素子16bは発光素子16aから光が入力されると制御装置17へOFF信号を出力して前記積載用紙後端部がないことを知らせ、発光素子16aから光が入力されないと制御装置17へON信号を出力して前記積載用紙後端部があることを知らせる。積載用紙後端部が発行素子16aの光を遮蔽するか否か狭間の位置にある時は受光素子16bの出力が短時間でON/OFFを何回か繰り返すことがあり、制御装置17はその場合の受光素子16b出力による誤検出防止の為に受光素子16bの出力が規定時間以上同一状態であると前記用紙後端部の有無を判定する処理を行っている。
【0012】
図1に示すように積載用紙後端部が用紙後端部検出手段16で検出される位置は、同時に回転部材9により一定周期で押し付けられる為、前記積載用紙後端部が上下に波打ち、発光素子16aの光が入力されたり遮蔽されたりすることで受光素子16bの出力が安定しない。例えば、回転部材9の回転周期が100ms、回転部材9の羽根が4枚の場合に回転部材9が前記積載用紙後端部を押つける周期は計算式100(ms)÷4(ms)=25(ms)より求められ、受光素子16bの出力は25ms周期でON信号から一瞬OFF信号へ変化することを繰り返す。前述した受光素子16bの出力が規定時間以上同一状態で前記用紙後端部の有無を判定する処理において、前記規定時間を回転部材9が前記積載用紙後端部を押つける周期より長く設定すると、上記理由により受光素子16bの出力が規定時間以内でON信号から一瞬OFF信号へ変化してしまい前記用紙後端部の有無を確定できないという問題を生じる。そこで、前記規定時間を例えば規定時間を25ms周期の1/2である12.5msのように回転部材9が前記積載用紙後端部を押つける周期より短く設定することにより、この問題を回避することができる。
【0013】
図1に示す排紙装置2において、用紙上面検出手段10と用紙後端検出手段16を水平方向に対して同じ高さに設け、上向きカール用紙積載時の用紙最上部と下向きカール用紙積載時の用紙最上部を一定の高さで検出できるようにすることで、積載用紙上面を最適な位置にすることが可能である。まず、スタックテーブル6上へ用紙1が連続排出される前にスタックテーブル6を用紙整列部材7及び8が用紙整列可能な位置へ上昇駆動させる。スタックテーブル6上に上向きカール用紙が既に積載されている場合は積載用紙中央部より積載用紙後端部が高くなっている為に、スタックテーブル6上昇駆動中に用紙上面検出手段10ではなく用紙後端検出手段16で先に位置検出が行われ、その位置でスタックテーブル6を停止させる。これによって、図1に示すように積載用紙後端部が用紙搬送ローラ4の用紙出口を塞がない為、スタックテーブル6がそのままの位置で用紙が送り込まれてきても用紙が積載用紙後端部と衝突することがない。続けて上向きカール用紙を積載する際には、積載量増加に伴い用紙後端検出手段16で位置検出が行われるとスタックテーブル6を規定量下降することを繰り返し行い、スタックテーブル6上に用紙1を積み上げて収容する。一方、下向きカール用紙を積載する場合においては、用紙積載量が増加するに伴って積載用紙上面が大きく逆U字状に湾曲し、積載用紙中央部が積載用紙後端部より高くなる為に用紙上面検出手段10で前記積載用紙中央部近傍が検出されるが、この位置で積載用紙後端部が用紙搬送ローラ4を塞ぐことはない。このように、用紙上面検出手段10と用紙後端検出手段16のうち先に検出される位置を基準にスタックテーブル6の高さを制御することによって常に積載用紙後端部が用紙搬送ローラ4の用紙出口を塞がない状態を保つようにしたことにより、用紙1を確実に積載することができる。
【0014】
また、上向きカール用紙をオフセット位置で整列させる場合には、図2に示すようにスタックテーブル6を用紙後端検出手段16で上向きカール用紙の最上部を検出する位置を基準にテーブル下降量Xまで下降させることによって前記上向きカール用紙の最上部を確実に整列部材7より低い位置へ移動でき、整列部材7がオフセット方向のAまたはBへ駆動してもスタックテーブル6上の用紙1と整列部材7が干渉することがない。同様に下向きカール用紙においても、用紙上面検出手段10で下向きカール用紙の最上部を検出する位置を基準にテーブル下降量Xまで下降させることによって前記下向きカール用紙の最上部を確実に整列部材7より低い位置へ移動でき、用紙1と整列部材7が干渉することがない。従って、いかなる用紙を用いても良好な用紙整列性を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、用紙のカール方向によらず用紙を確実に積載し、良好な用紙整列性を実現可能な排紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である排紙装置の用紙積載部を示す正面構成図である。
【図2】本発明の実施例である排紙装置の用紙積載部を示す側面構成図である。
【図3】従来技術の画像形成装置の排紙装置の用紙積載部を示す正面構成図である。
【図4】従来技術の画像形成装置の排紙装置の用紙積載部を示す側面構成図である。
【符号の説明】
1は用紙、2は排紙装置、3は画像形成装置、4は用紙搬送ローラ、5は用紙上面押えローラ、6はスタックテーブル、7は用紙整列部材、8は用紙整列部材、9は回転部材、10は積載用紙上面検出手段、11はテーブルアーム、12はモータ、13は動力伝達ベルト、14は駆動シャフト、15は用紙後端ストッパ、16は積載用紙後端検出手段、17は制御装置である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置後段に接続される排紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3の如く画像形成装置3から送り込まれてくる用紙1を次段に送り出す用紙搬送ローラ4と、昇降移動可能に支持され、用紙搬送ローラ4から送り出されてくる用紙1を積載収容する用紙積載テーブル6(以下スタックテーブルと称す)と、スタック部用紙搬送方向に平行に配置され用紙1の両端部を押し付けることにより用紙1を整列させる摺動可能な用紙整列部材7と、スタック部用紙搬送方向と直交方向に配置され、用紙1の先端部を押し付けることにより、用紙1を整列させる摺動可能な用紙整列部材8と、スタックテーブル6上の用紙1の後端部を垂直方向に押し付ける回転部材9と、回転部材9近傍の一定位置に立設固定された櫛歯状の用紙後端ストッパ15と、スタックテーブル6上に排出された用紙1の上面を押さえる為に複数個配列された用紙上面押えローラ5と、積載用紙中央部の上面位置を検知する用紙上面検出手段10を有し、スタックテーブル6上に排出された用紙1の積載量増加に伴いスタックテーブル6を下降させながら、スタックテーブル6上に用紙1を積み重ねて収容することを特徴とした排紙装置2が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
従来の排紙装置2は、用紙1が連続排出される前にスタックテーブル6を用紙上面検出手段10の検出位置から規定量下降させ、用紙排出中に積載量が増加し用紙上面検出手段10で位置検出が行われるとスタックテーブル6を規定量下降させる。先に排出されている用紙1に対して、後に排出される用紙1を用紙搬送方向に垂直方向へ規定量ずらした位置(以下オフセット位置と称す)で整列させる際は、スタックテーブル6を用紙上面検出手段10の検出位置から一定量下降させ、スタックテーブル6上の用紙最上部を用紙整列部材7より低い位置まで移動させた後に、用紙整列部材7をオフセット位置へ駆動させている。
【特許文献1】
特開平11−236162号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
周知の電子写真プロセスを用いて用紙上に形成されたトナー像を、用紙に定着させる方式として、画像形成装置においては一般に熱定着ローラ方式が採用されている。この種の熱定着ローラ方式を経て排出された用紙は、加熱作用による熱収縮、用紙自体の構成繊維方向や画像形成装置の搬送パス系が起因しカールしやすくなる傾向がある。カールの種類には用紙を水平に置いた状態で用紙端部が上向きに反る状態(以下上向きカールと称す)と下向きに反る状態(以下下向きカールと称す)があり、従来の排紙装置においては特に用紙搬送方向に対して垂直方向の用紙両端が上向きカールとなる用紙を積載する場合に課題があった。以下、その課題について図3を用いて説明する。
【0005】
用紙積載量が増加するに伴って積載用紙上面は更に大きくU字状に湾曲し、用紙両端の最上部と湾曲部最下面の高さの差は、例えば中国製45kg用紙を用いた場合では最大約20mmになる。用紙排出中は積載量増加に伴い用紙上面検出手段10で位置検出が行われるとスタックテーブル6を規定量下降させることを繰り返し行う為、用紙中央部の湾曲部最下面近傍は常に用紙上面検出手段10近傍に位置する。この位置で図3に示すように前記用紙両端の最上部は用紙搬送ローラ4の用紙出口を塞いでしまう場合があり、後に画像形成装置3から送り込まれてくる用紙1と衝突して用紙ジャムが発生することがあった。
【0006】
また、スタックテーブル6上に排出される用紙1をオフセット位置で整列させる為にスタックテーブル6を用紙上面検出手段10の検出位置から図3に示すテーブル下降量Xまで下降させ整列部材7をオフセット位置へ駆動させる際には、下向きカール用紙や平らな用紙の場合は、積載用紙最上部が整列部材7より低い位置になるので積載用紙と整列部材7が干渉することはないが、上向きカール用紙の場合は、図4に示すように積載用紙最上部が整列部材7より低い位置にならないので整列部材7がオフセット方向のAまたはBへ積載用紙上部を押し飛ばすことにより用紙整列性が悪くなることがあった。
【0007】
従って本発明の目的は、用紙のカール方向によらず用紙を確実に積載し、良好な用紙整列性を実現可能な排紙装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、積載用紙後端部の高さを検知する用紙後端検出手段を設け、前記用紙積載テーブルの上昇駆動中に前記用紙上面検出手段と前記用紙後端検出手段のうち先に検出される位置を基準に前記用紙積載テーブルの高さを制御することにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の排出装置の一実施例である。
【0010】
図1に示す排紙装置2は、複写機及びレーザプリンタなどの画像形成装置3の後方に配置されており、該画像形成装置3から送り込まれてくる用紙1を次段に送り出す用紙搬送ローラ4と、昇降移動可能に支持され、用紙搬送ローラ4から送り出されてくる用紙1を積み重ね収容するスタックテーブル6と、スタックテーブル6の図示しない駆動機構に対して上昇駆動、下降駆動や停止を指示する制御装置17と、スタック部用紙搬送方向に平行に配置され用紙1の搬送方向に平行な両端エッジ部を繰り返し押し付けることにより用紙1を用紙搬送方向と直交方向に整列させる摺動可能な用紙整列部材7と、スタック部用紙搬送方向と直交方向に配置され、用紙1の先端部を繰り返し押し付けることにより、用紙1を用紙搬送方向に整列させる摺動可能な用紙整列部材8と、スタックテーブル6上の用紙1の後端部を直交方向に押し付ける回転部材9と、回転部材9近傍の一定位置に立設固定された櫛歯状の用紙後端ストッパ15と、スタックテーブル6上に排出された用紙1の上面を押さえる為に複数個配列された用紙上面押えローラ5と、積載用紙中央部の上面位置を検知する用紙上面検出手段10と、積載用紙後端部の高さを検知する用紙後端検出手段16から構成される。また、図1において、スタックテーブル6は昇降可能に設けられたテーブルアーム11の上に着脱自在に設けられており、スタックテーブル6上に所定量の用紙が積載した際には、テーブルアーム11からスタックテーブル6ごと取り外してオペレータが運搬できるように配慮がなされている。そして、用紙整列部材7及び8は、モータ12からの動力を、動力伝達ベルト13、駆動シャフト14を介してスタックされる用紙1のサイズにあわせて摺動され、回転部材9は図示しないモータからの動力を、図示しない動力伝達ベルト、駆動シャフトを介して回転されるよう構成されている。
【0011】
図1に示す用紙後端検出手段16は発光素子16aと受光素子16bを用いる例である。発光素子16aの光は、発光素子16aと受光素子16bの間に積載用紙後端部がないと受光素子16bへ入力され、前記積載用紙後端部があると遮蔽され受光素子16bへ入力されない。受光素子16bは発光素子16aから光が入力されると制御装置17へOFF信号を出力して前記積載用紙後端部がないことを知らせ、発光素子16aから光が入力されないと制御装置17へON信号を出力して前記積載用紙後端部があることを知らせる。積載用紙後端部が発行素子16aの光を遮蔽するか否か狭間の位置にある時は受光素子16bの出力が短時間でON/OFFを何回か繰り返すことがあり、制御装置17はその場合の受光素子16b出力による誤検出防止の為に受光素子16bの出力が規定時間以上同一状態であると前記用紙後端部の有無を判定する処理を行っている。
【0012】
図1に示すように積載用紙後端部が用紙後端部検出手段16で検出される位置は、同時に回転部材9により一定周期で押し付けられる為、前記積載用紙後端部が上下に波打ち、発光素子16aの光が入力されたり遮蔽されたりすることで受光素子16bの出力が安定しない。例えば、回転部材9の回転周期が100ms、回転部材9の羽根が4枚の場合に回転部材9が前記積載用紙後端部を押つける周期は計算式100(ms)÷4(ms)=25(ms)より求められ、受光素子16bの出力は25ms周期でON信号から一瞬OFF信号へ変化することを繰り返す。前述した受光素子16bの出力が規定時間以上同一状態で前記用紙後端部の有無を判定する処理において、前記規定時間を回転部材9が前記積載用紙後端部を押つける周期より長く設定すると、上記理由により受光素子16bの出力が規定時間以内でON信号から一瞬OFF信号へ変化してしまい前記用紙後端部の有無を確定できないという問題を生じる。そこで、前記規定時間を例えば規定時間を25ms周期の1/2である12.5msのように回転部材9が前記積載用紙後端部を押つける周期より短く設定することにより、この問題を回避することができる。
【0013】
図1に示す排紙装置2において、用紙上面検出手段10と用紙後端検出手段16を水平方向に対して同じ高さに設け、上向きカール用紙積載時の用紙最上部と下向きカール用紙積載時の用紙最上部を一定の高さで検出できるようにすることで、積載用紙上面を最適な位置にすることが可能である。まず、スタックテーブル6上へ用紙1が連続排出される前にスタックテーブル6を用紙整列部材7及び8が用紙整列可能な位置へ上昇駆動させる。スタックテーブル6上に上向きカール用紙が既に積載されている場合は積載用紙中央部より積載用紙後端部が高くなっている為に、スタックテーブル6上昇駆動中に用紙上面検出手段10ではなく用紙後端検出手段16で先に位置検出が行われ、その位置でスタックテーブル6を停止させる。これによって、図1に示すように積載用紙後端部が用紙搬送ローラ4の用紙出口を塞がない為、スタックテーブル6がそのままの位置で用紙が送り込まれてきても用紙が積載用紙後端部と衝突することがない。続けて上向きカール用紙を積載する際には、積載量増加に伴い用紙後端検出手段16で位置検出が行われるとスタックテーブル6を規定量下降することを繰り返し行い、スタックテーブル6上に用紙1を積み上げて収容する。一方、下向きカール用紙を積載する場合においては、用紙積載量が増加するに伴って積載用紙上面が大きく逆U字状に湾曲し、積載用紙中央部が積載用紙後端部より高くなる為に用紙上面検出手段10で前記積載用紙中央部近傍が検出されるが、この位置で積載用紙後端部が用紙搬送ローラ4を塞ぐことはない。このように、用紙上面検出手段10と用紙後端検出手段16のうち先に検出される位置を基準にスタックテーブル6の高さを制御することによって常に積載用紙後端部が用紙搬送ローラ4の用紙出口を塞がない状態を保つようにしたことにより、用紙1を確実に積載することができる。
【0014】
また、上向きカール用紙をオフセット位置で整列させる場合には、図2に示すようにスタックテーブル6を用紙後端検出手段16で上向きカール用紙の最上部を検出する位置を基準にテーブル下降量Xまで下降させることによって前記上向きカール用紙の最上部を確実に整列部材7より低い位置へ移動でき、整列部材7がオフセット方向のAまたはBへ駆動してもスタックテーブル6上の用紙1と整列部材7が干渉することがない。同様に下向きカール用紙においても、用紙上面検出手段10で下向きカール用紙の最上部を検出する位置を基準にテーブル下降量Xまで下降させることによって前記下向きカール用紙の最上部を確実に整列部材7より低い位置へ移動でき、用紙1と整列部材7が干渉することがない。従って、いかなる用紙を用いても良好な用紙整列性を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、用紙のカール方向によらず用紙を確実に積載し、良好な用紙整列性を実現可能な排紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である排紙装置の用紙積載部を示す正面構成図である。
【図2】本発明の実施例である排紙装置の用紙積載部を示す側面構成図である。
【図3】従来技術の画像形成装置の排紙装置の用紙積載部を示す正面構成図である。
【図4】従来技術の画像形成装置の排紙装置の用紙積載部を示す側面構成図である。
【符号の説明】
1は用紙、2は排紙装置、3は画像形成装置、4は用紙搬送ローラ、5は用紙上面押えローラ、6はスタックテーブル、7は用紙整列部材、8は用紙整列部材、9は回転部材、10は積載用紙上面検出手段、11はテーブルアーム、12はモータ、13は動力伝達ベルト、14は駆動シャフト、15は用紙後端ストッパ、16は積載用紙後端検出手段、17は制御装置である。
Claims (4)
- 画像形成装置の後段に接続され、該画像形成装置から送り出されてくる用紙を積み重ねて収容する為の用紙積載テーブルと、前記用紙積載テーブルを上下動させる為のテーブル駆動機構と、前記テーブル駆動機構を制御する制御装置と、積載用紙中央部の上面位置を検知する用紙上面検出手段と、前記用紙積載テーブル上に排出された用紙を用紙搬送方向及び用紙搬送方向に対して垂直方向に整列させる為に摺動する整列部材と、該用紙整列部材の駆動機構と、積載用紙後端部を一定周期で垂直方向に押し付ける回転部材と、用紙積載テーブル上の用紙有無を検知する検出手段とを有する排紙装置において、積載用紙後端部の高さを検知する用紙後端検出手段を設け、前記用紙積載テーブルの上昇駆動中に前記用紙上面検出手段と前記用紙後端検出手段のうち先に検出される位置を基準に前記用紙積載テーブルの高さを制御することを特徴とする排紙装置。
- 前記用紙上面検出手段と前記用紙後端検出手段を水平方向に対して同じ高さに設けたことを特徴とする請求項1記載の排紙装置。
- 前記用紙後端検出手段が規定時間以上同一状態で積載用紙後端部の判定を行うことを特徴とする請求項1記載の排紙装置。
- 前記規定時間を、前記回転部材が前記積載用紙後端部を押し付ける周期より短い時間に設定したことを特徴とする請求項3記載の排紙装置。
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2002
- 2002-12-26 JP JP2002375967A patent/JP2004203572A/ja active Pending
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