JPH10250910A - 用紙後処理装置 - Google Patents

用紙後処理装置

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JPH10250910A
JPH10250910A JP9056261A JP5626197A JPH10250910A JP H10250910 A JPH10250910 A JP H10250910A JP 9056261 A JP9056261 A JP 9056261A JP 5626197 A JP5626197 A JP 5626197A JP H10250910 A JPH10250910 A JP H10250910A
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浩樹 岡田
Shinji Asami
真治 浅見
Kenji Yamada
健次 山田
Akito Ando
明人 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スティプルトレイ内に用紙がある状態でも、
紙詰まりを起こすことなく、割り込みでストレート排紙
を行うことができる用紙後処理装置を提供する。 【解決手段】 用紙後処理装置は、用紙を排紙トレイ3
へ直接導く第1搬送路Aと、スティプルトレイ20に導
く第2搬送路Bと、第2搬送路Bに進入した用紙をスイ
ッチバックさせて第1搬送路Aに合流させる第3搬送路
Cとを備えている。また、スティプルトレイ20は上下
可能な排紙爪13を備えている。またスティプルトレイ
20と対面してブラシローラ8′がある。ストレート排
紙の割り込みの際は、スティプルトレイ20内の用紙の
後端がブラシローラ8′に接触しない位置まで用紙を下
降させる。割り込み終了後は用紙を元の位置に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置の排紙部に接続される
用紙後処理装置に関する。より具体的には、画像形成装
置の排紙部から排紙される画像形成済みの用紙を受け入
れて、排紙トレイにそのまま排紙するか、あるいは一旦
スティプルトレイに収容し、所定枚数ごとにスティプル
綴じを行う用紙後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したように、用紙後処理装置におい
ては、画像形成装置から受け入れた用紙を所定枚数ごと
にスティプル綴じしてから排紙トレイに排紙するモード
(スティプルモード)と、スティプル綴じを行わないで
そのまま排紙トレイに排紙するモード(ノンスティプル
モード)とがある。
【0003】従って、用紙受け入れ部から排紙部に至る
までの用紙搬送路としては、スティプルモード用とノン
スティプルモード用の搬送路が必要となる(両者が全く
独立しているか、あるいは一部が共通であるかは別にし
て)。
【0004】例えば、特開平4−243767号公報に
は、スティプルされた用紙を排出する搬送路と、ストレ
ート排紙の搬送路が別々に分かれた構成が示されてい
る。
【0005】また、特開平7−172658号公報に
は、スティプルトレイ内へ用紙をスタックする際に、戻
しローラによってスティプルトレイ方向へ押し付ける機
構が示されている。
【0006】しかしこれらの従来装置の場合、搬送路を
別々に分けたり、スティプルトレイ内へ用紙をスタック
させるための機構を備えるため、構成が複雑でコストア
ップとなる。
【0007】そこで、用紙を排紙トレイへ直接導く第1
の搬送路と、スティプルトレイに導く第2の搬送路と、
第2の搬送路に進入した用紙をスイッチバックさせて第
1の搬送路に合流させる第3の搬送路とを備える共に、
第2の搬送路上には、スティプルトレイ内に用紙をスタ
ックさせる際に用紙の後端をスティプルトレイ方向へ押
し付けるブラシローラを備え、スティプルトレイ内へ用
紙をスタックさせる際に、ブラシローラを例えば時計方
向に回転させることにより、用紙の後端をスティプルト
レイ側へ押し付けるようにする構成が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成の
用紙後処理装置においては、割り込み処理で、用紙をス
トレートに排出する際は、ブラシローラが、例えば反時
計方向に回転することになるため、一度スティプルトレ
イ内に押し付けてスタックされた用紙が、スティプルト
レイに向かう搬送路側へ押し戻されてしまい、割り込み
処理が終了し、再度用紙をスティプルトレイ内へ搬送す
る際に、押し戻された用紙が搬送の妨げになり、紙詰ま
りを起こすという不具合があった。
【0009】本発明の第1の課題は、スティプルトレイ
内に用紙がある状態でも、紙詰まりを起こすことなく、
割り込みでストレート排紙を行うことができる用紙後処
理装置を提供することである。本発明の第2の課題は、
用紙の後端にカールがあっても、ブラシローラに引っ掛
かることなく確実に用紙を下降させることができる用紙
後処理装置を提供することである。本発明の第3の課題
は、用紙の後端にカールがあっても、ブラシローラに引
っ掛かることなく確実に用紙を上昇させて元の位置に戻
すことができる用紙後処理装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、画像
形成装置の排紙部から排紙される用紙を受け入れて、所
定枚数ごとにスティプル綴じを行うか、又はスティプル
綴じを行わないで排紙トレイ上に用紙を積載する用紙後
処理装置において、用紙を前記排紙トレイへ直接導く第
1の搬送路と、スティプルトレイに導く第2の搬送路
と、前記第2の搬送路に進入した用紙をスイッチバック
させて前記第1の搬送路に合流させる第3の搬送路と、
前記第2の搬送路上には、前記スティプルトレイ内に用
紙をスタックさせる際に用紙の後端を前記スティプルト
レイ方向へ押し付けるブラシローラと、前記スティプル
トレイ内に用紙がスタックされた状態で割り込み処理と
して、前記第1の搬送路により用紙を直接前記排紙トレ
イ上へ排出させる場合には、前記スティプルトレイ内の
用紙の後端が前記ブラシローラに接触しない位置まで用
紙を下降させ、割り込み処理が終了し、再度、前記ステ
ィプルトレイ内へ用紙を搬送させる場合は、用紙を元の
位置まで上昇させる制御手段を備えた第1の手段により
解決される。
【0011】上記第1の課題は、第1の手段において、
前記スティプルトレイは、用紙を支持して上昇、下降す
る排紙爪を備えており、この排紙爪の駆動によって用紙
を上昇、下降させる第2の手段により解決される。上記
第2の課題は、第1の手段において、前記スティプルト
レイ内の用紙を下降させる際に、前記ブラシローラを反
時計方向に回転させる第3の手段により解決される。上
記第3の課題は、第1の手段において、前記スティプル
トレイ内の用紙を上昇させる際に、前記ブラシローラを
時計方向に回転させる第4の手段により解決される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は一実施の形態に係る用紙後
処理装置の全体構成図である。
【0013】図1に示す用紙後処理装置は、画像形成装
置1の排紙部に取り付けられており、画像形成装置1よ
り排紙された用紙を切換爪2により直接排紙トレイ(シ
フトトレイ)3へ導くソート・スタック用の第1搬送路
A及び、スティプル綴じまたは反転するための第2搬送
路B、正逆転可能な搬送ローラ8の逆転により第2搬送
路Bに進入した用紙を再び第1搬送路Aに導く第3搬送
路Cを備えている。なお、2aは切換爪2の回動中心で
ある。
【0014】第3搬送路Cの最下流側に配置した前記排
紙トレイ3は、スティプルを行わない用紙とスティプル
綴じされた用紙の両者をスタックする機能を有する。
【0015】本用紙後処理装置の入口部近傍には画像形
成装置1より排紙された用紙を受け取る搬送ローラ4及
び従動ローラ5を備え、さらにその直前部分には入口セ
ンサS1が備えられており、搬送される用紙の先端及び
後端が検知されるようになっている。
【0016】前記搬送ローラ4の下流には、前記切換爪
2が配されており、この切換爪2を図示しないソレノイ
ド及びスプリング等により、一点鎖線の位置と実線位置
とに切り換えることによって画像形成装置1より排紙さ
れた用紙の搬送方向を、第1搬送路A及び第2搬送路B
の何れかの方向へ導くことができるようになっている。
【0017】第1搬送路Aには搬送ローラ6及びそれに
従動する従動ローラ7が配されており、この第1搬送路
Aは画像形成装置1より排紙され、一点鎖線位置に切り
換えられた切換爪2により導かれた用紙を直接排紙トレ
イ3に導く。
【0018】また、第2搬送路Bにおいても、後述する
ブラシを備えた前記搬送ローラ8及び従動ローラ9が配
されており、この第2搬送路Bは画像形成装置1より排
紙され、実線位置に切り換えられた切換爪2により導か
れた用紙をスティプル時にはスティプルユニットDへ、
また反転時には第3搬送路Cへ導くようになっている。
【0019】なお、図1に示す他のユニットについては
後述する図2以下で説明する。図2はスティプルユニッ
トDの側面(図1を正面とした場合の側面)図、図3は
同、正面図である。スティプルユニットDは、用紙の幅
方向に移動可能であって、用紙の所定位置にスティプル
綴じを行うスティプラ10、搬送方向に直交する方向へ
移動可能であって用紙の幅方向を揃えるためのジョガー
フェンス11、スティプル綴じされた用紙を排紙トレイ
3へ排紙するための排紙ベルト12、及びそれに固定さ
れた排紙爪13、スティプルトレイ20、基準フェンス
21等で構成されている。
【0020】S2は排紙爪13の位置を検知するセンサ
であり、スティプルユニットDに導かれた用紙のサイズ
に応じてその用紙の後端の位置が常に一定になるよう
に、排紙爪3は、S2でその位置が検知されることによ
って、その用紙サイズに合った位置に調節される。
【0021】なお、図2に示すように、基準フェンス2
1は用紙反転時の用紙最大幅の位置より外側に配置さ
れ、スティプル時の用紙の基準位置になっている。
【0022】ここで、排紙爪13は、スティプルトレイ
(用紙整合トレイ部)20上に導かれた用紙の先端部が
突き当てられて揃えられるフェンスとしての機能と、ス
ティプル済みの用紙束を排紙トレイ3に向けて送り出す
機能を兼ねている。
【0023】図4は用紙排紙部の拡大構成図である。排
紙トレイ3への排紙口には、排紙ローラ14及びそれに
従動する排紙従動ローラ17が配置されており、スティ
プルを行わない用紙やスティプル綴じされた用紙、及び
反転された用紙を排紙トレイ3に排紙する。
【0024】排紙従動ローラ17は、通常は排紙ローラ
14に接触した位置にいるが、排紙される用紙の厚さ及
びこしに応じて支点aを中心として、排紙ガイド板18
と共に矢印の方向に自動的に移動が可能となっている。
例えば、一点鎖線の位置に移動する。排紙トレイ3は、
上下ガイドコロ15によりガイド板22に沿って上下方
向への移動が可能となっており、図示しない駆動機構に
より駆動される。排紙トレイ3はまた、シフトガイドコ
ロ16により用紙排紙方向に対して直交した方向(図の
鉛直方向)にも移動可能となっており、これも図示しな
い駆動機構によりシフト動作が行われ、排紙された用紙
を仕分けられるようになっている。
【0025】S3は、排紙された用紙の上面を検知する
ための上面検知センサであり、排紙されスタックされた
用紙の上面が常に排紙ローラ14に対して所定の位置に
なるように、排紙トレイ3の高さが調整される。なお、
図1において、23は反転ガイド、S4は反転入口セン
サを示す。
【0026】本実施の形態の排紙動作としては、スティ
プルを行わず、1枚ごとに直接(ストレートに)排紙ト
レイ3に用紙を排紙するソート・スタットモードと、ス
ティプル綴じをした後に排紙するスティプルモードと、
反転した後に排紙する反転モードとの3つに分けられて
いて、画像形成装置1の図示しない操作部の選択キーに
より各モードが選択できるようになっている。
【0027】以下、各モードごとに分けて説明する。 (1)ソート・スタックモード 切換爪2は、図1の一点鎖線の位置となり、画像形成装
置1より排紙された用紙は、第1搬送路Aへ送られ、搬
送ローラ6により排紙口へ送られる。このとき、常に排
紙従動ローラ17は、排紙ローラ14に対して自重で加
圧された状態で接しており、用紙はこれにより排紙トレ
イ3に排紙される。
【0028】排紙された用紙は、次々に排紙トレイ3に
スタックされる。センサS3がスタックされた用紙の上
面を検知することにより、その用紙の上面が常に一定の
高さになるように排紙トレイ3の高さが調整される。ま
た、必要に応じて排紙トレイ3は、用紙排紙方向に対し
て直交する方向に移動してシフト動作を行い、用紙の仕
分けを行う。
【0029】また、後述する反転モードのときも、排紙
トレイ3は同様の昇降及び仕分け動作を行う。
【0030】(2)スティプルモード 切換爪2は図1の実線の位置となり、画像形成装置1よ
り排紙された用紙は、反転して第2搬送路Bへ導かれ、
スティプルユニットDへ搬送される。このとき、排紙爪
13は、センサS2の検出出力により、用紙の後端が常
に搬送ローラ8に対して用紙搬送方向の下流側に一定の
間隔を置いてスタックされるように、スティプルトレイ
20の搬送経路上を上下方向に移動される。また、搬送
ローラ8の同軸上には、このローラ8の直径より大きな
ブラシローラ8′が設けられている。このブラシローラ
8′により、スティプルトレイ20に導かれた用紙は、
排紙爪13にその先端が突き当たると同時に、その後端
がスティプルトレイ20方向に押し付けられた状態でス
タックされる。
【0031】次に、用紙は、ジョガーフェンス11を搬
送方向に直交する方向に往復移動することにより基準フ
ェンス21に向かって寄せ動作が行われる。従って、そ
の用紙は基準フェンス21及び排紙爪13に突き当たっ
た状態でスタックされる。ジョガーフェンス11は、用
紙がスティプルトレイ20に進入するごとに同様の寄せ
動作を繰り返し、用紙は揃えられた状態でスタックされ
る。
【0032】次に、スティプラ10により用紙の綴じ動
作が行われる。綴じ動作後、スティプル済みの用紙束
は、前記搬送方向の基準となっていた排紙爪13上方向
に移動させることにより排紙ローラ14方向へ搬送さ
れ、排紙ローラ14により排紙トレイ3上に排紙され
る。排紙後、その用紙束は、自重でガイド板22に突き
当たり、後端が揃えられてスタックされる。スタックさ
れた用紙束は、ソート・スタックモードのときと同様
に、その用紙束の上面が常に一定の位置になるように排
紙トレイ3の高さが調整される。
【0033】(3)反転モード 切換爪2は、前記スティプルモードと同様に、図1の実
線の位置となり、画像形成装置1より排紙された用紙
は、反転して第2搬送路Bへ導かれる。このとき、切換
爪2の先端は反転ガイド23にオーバーラップした状態
で加圧されており、用紙はこれを押し退けるように搬送
される。次に、その用紙の後端が切換爪2を通過して反
転入口センサS4により検知されると搬送ローラ8が逆
転する。用紙は、反転した状態でスイッチバックして切
換爪2により第3搬送路Cへ導かれ、第3搬送路C及び
第1搬送路Aを経て、搬送ローラ6により排紙口へ送ら
れる。
【0034】なお、この反転モードの際には、排紙ベル
ト12に固定された排紙爪13は、第2搬送路Bへ導か
れた用紙の先端が当たらない位置に逃げている。この位
置は、排紙爪13の位置を検知するセンサS2により設
定される。
【0035】次に、本発明の実施の形態の動作について
説明する。スティプルモードが選択されたとき、画像形
成装置1から排出された用紙は、切換爪2によって第2
搬送路Bを経てスティプルユニットDへ導かれる。その
際に、排紙爪13は、用紙サイズに応じてスティプルト
レイ20の搬送経路に沿って移動され、排紙爪13に用
紙先端が突き当たったときに、用紙後端が搬送ローラ8
と従動ローラ9のニップ部から離れていて、かつ、ブラ
シローラ8′と接触する状態になるような位置に停止さ
れる。よって、用紙は、その後端がブラシローラ8′に
より掻き落とされ、スティプルトレイ20方向に押し付
けられた状態でスタックされる。また、スティプル時に
は、排紙爪13は、スティプラ10の綴じ位置に合わせ
てスティプルトレイ20の搬送経路上に沿って下方向に
移動される。綴じ位置に移動された用紙は、スティプラ
10により所定の位置にスティプル綴じが行われる(1
個所または複数個所)。そしてスティプル後、用紙は排
紙爪13をスティプルトレイ20の搬送経路上に沿って
上方向に移動させることにより排紙ローラ14方向へ搬
送され、排紙ローラ14により排紙トレイ3に排紙され
る。
【0036】図5は本発明のスティプル処理動作の一例
を示すフローチャートである。スティプルモードにおい
て、画像形成装置1から排紙されて来る用紙のサイズに
応じて、用紙後端がブラシローラ8′に対して一定の位
置になるように排紙爪13を移動する(S1,S2)。
スティプル綴じされるべき一部(1セット)の最終用紙
のスタックが終了されたかどうか判断し(S3)、終了
された場合(S3でY)はS4へ行き、終了されていな
い場合(S3でN)はS3を繰り返す。スタックが終了
された後(S3でY)、スティプルモード選択に選択さ
れたスティプル綴じが1カ所綴じか、複数カ所綴じかを
判断し(S4)、複数個所綴じの場合(S4でY)S8
へ行き、1個所綴じの場合(S4でN)S5へ行く。
【0037】1カ所綴じの場合(S4でN)は以下のよ
うになる。用紙サイズに応じて、排紙爪13を用紙受け
入れ位置からスティプラ10の綴じ位置にスティプルト
レイ20の搬送経路上に沿って下方向に所定の量だけ移
動させる(S5)。そしてスティプラ10にて用紙の所
定位置に綴じ処理を行う(S6)。次にスティプル動作
が終了した用紙束を、排紙爪13をスティプルトレイ2
0の搬送経路上に沿って上方向に移動させることにより
排紙ローラ14方向へ搬送し、排紙ローラ14により排
紙トレイ3に排紙する(S7)。
【0038】複数カ所綴じの場合(S4でY)は以下の
ようになる。用紙サイズに応じて排紙爪13を用紙受け
入れ位置からスティプラ10の綴じ位置に移動させる
(S8)。そして、スティプラ10にて用紙の所定位置
に1番目の綴じ処理を行う(S9)。次に、スティプラ
10を2番目の綴じ処理を行う位置に移動させ(S1
0)、スティプラ10にてその位置に2番目の綴じ処理
を行う。そして、この動作をスティプル綴じ数に応じて
所定回数繰り返す(S12)。次にスティプル動作が終
了した用紙束を、排紙爪13をスティプルトレイ20の
搬送経路上に沿って上方向に移動させることにより排紙
ローラ14方向へ搬送し、排紙ローラ14により排紙ト
レイ3に排紙する(S7)。
【0039】このような本発明の実施の形態によれば、
排紙爪13、用紙端部を揃える後端フェンスとしての機
能も備えているので、スタック動作、スティプル時の用
紙移動動作、スティプル動作終了後の用紙排紙動作を行
わせることができ、構成が簡略化でき、省スペース化が
可能になると共にコストダウンができる。また、本発明
の実施の形態によれば、排紙爪(後端フェンス)13は
スティプルトレイ20の搬送経路上に沿って上下に移動
可能であるので、ソフトウェア(装置内蔵のコンピュー
タプログラム)によりスティプル綴じ位置等の微妙な調
整が可能となる。
【0040】図6は用紙後処理装置の各種駆動負荷とメ
イン制御基板の結線状態を示す回路図である。メイン制
御基板100には、入口部の搬送ローラ4を駆動する入
口モータ101、その他の搬送ローラ6,8及び排紙ロ
ーラ14を駆動する搬送モータ102、排紙トレイ3を
シフトするシフトモータ103、ジョガーフェンス11
を駆動するジョガーモータ105、排紙ベルト12を駆
動する、即ち排紙爪13を駆動する排紙ベルトモータ1
06、スティプルモータ107、及び切換爪2を駆動す
るソレノイド108が接続されて制御される。
【0041】次に、本発明の実施の形態に係るスティプ
ルトレイ内の用紙の昇降制御について説明する。図7は
本発明の実施の形態に係るスティプルトレイ内の用紙の
昇降制御を示すフローチャートである。まず、スティプ
ルモードか否か判断する(S21)。スティプルモード
の場合は(S21でY)、搬送モータ102によって搬
送ローラ6,8及びブラシローラ8′(及び排紙ローラ
14)を時計方向に回転させて用紙をスティプルトレイ
20に向けて搬送する(S22)。次に、スティプルト
レイ20上の排紙爪13が通常より下降した位置にある
か否か判断する(S23)。なお、スティプルトレイ2
0内の用紙の先端(図1ないし図4上では下端)は、排
紙爪13によって支持されているので、排紙爪13の位
置が即ち用紙の位置ということになる。排紙爪13が下
降した位置にあれば(S23でY)、排紙ベルトモータ
106を駆動することで、排紙爪13を所定位置まで上
昇させる(S24)。この状態でスティプルトレイ20
へ用紙をスタックさせる(S25)。そして、スティプ
ル指令に基づきスティプル動作が実行される(S26で
Y、S27)。スティプル後は、用紙束を排紙トレイ3
へ排出する(S28)。
【0042】スティプルモードでない場合は(S21で
N)、次にストレート排紙モードか否か判断する(S2
9)。ストレート排紙の場合(S29でY)、搬送モー
タ102によって搬送ローラ6,8及び排紙ローラ14
及びブラシローラ8′を反時計方向に回転させ、用紙を
搬送する(S30)。次にスティプルトレイ20内に用
紙があるか否か判断する(S31)。スティプルトレイ
20内に用紙がある場合は(S31でY)、排紙爪13
を下降させる。
【0043】即ち用紙の後端がブラシローラ8′に接触
しない位置まで用紙を下降させる(S32)。そしてス
トレート排紙の用紙を排紙トレイ3に排出する(S3
3)。ストレート排紙でない場合(S29でN)、前述
した反転排紙動作を行い、用紙を反転させて排紙トレイ
3に排出する。
【0044】このように、スティプルトレイ20内の用
紙は排紙爪13によって支えられており、排紙爪13を
下降、上昇させることによって用紙を上、下方向へ移動
させている。つまり、ストレートに用紙を排出する際
は、スティプルトレイ20内の用紙の後端がブラシロー
ラ8′に接触しない位置まで用紙を下降させ、スティプ
ルトレイ20内の用紙のスタック状態を変えないように
している。また、再度、用紙をスティプルトレイ20内
へ搬送する際には、用紙をスティプルトレイ20側へ押
し付けることができるように、用紙の後端がブラシロー
ラ8′に接触する位置まで上昇させている。
【0045】ところで、各搬送路のローラの駆動は、前
述したように搬送ローラ4のみ入口モータ101で駆動
され、残りの搬送ローラ6,8,14は全て搬送モータ
102で駆動されている。割込み処理で、ストレートに
用紙を排出する際は、搬送ローラ8及びブラシローラ
8′を反時計方向に回転するため、ストレート排出と同
時に、排紙爪13を下降させることにより、用紙の下降
移動を確実に行わせることができる。つまり、スティプ
ルトレイ20内の用紙を下降させる際は、用紙はその自
重により下降することになるが、更に、ブラシローラ
8′を反時計方向に回転させ、ブラシローラ8′により
用紙の後端を下側へ押すことにより、確実に用紙を下降
させるようにする。また、再度、スティプルトレイ20
内の用紙を搬送(上昇)させるには、搬送ローラ8及び
ブラシローラ8′を時計方向に回転させるため、スティ
プルトレイ20内への排紙と同時に、排紙爪13を上昇
させることにより、用紙を元の位置へ確実に移動させる
ようにする。
【0046】このような前記実施の形態にあっては、画
像形成装置の排紙部から排紙される用紙を受け入れて、
所定枚数ごとにスティプル綴じを行うか、又はスティプ
ル綴じを行わないで排紙トレイ3上に用紙を積載する用
紙後処理装置において、用紙を排紙トレイ3へ直接導く
第1の搬送路Aと、スティプルトレイ20に導く第2の
搬送路Bと、第2の搬送路Bに進入した用紙をスイッチ
バックさせて第1の搬送路Aに合流させる第3の搬送路
Cと、第2の搬送路B上には、スティプルトレイ20内
に用紙をスタックさせる際に用紙の後端をスティプルト
レイ20方向へ押し付けるブラシローラ8′と、スティ
プルトレイ20内に用紙がスタックされた状態で割り込
み処理として、第1の搬送路Aにより用紙を直接排紙ト
レイ3上へ排出させる場合には、スティプルトレイ20
内の用紙の後端がブラシローラ8′に接触しない位置ま
で用紙を下降させ、割り込み処理が終了し、再度、ステ
ィプルトレイ20内へ用紙を搬送させる場合は、用紙を
元の位置まで上昇させる制御手段を備えたため、スティ
プルトレイ20内に用紙があるときに、割り込み処理と
して排紙トレイ3に直接用紙を排紙するモードの際、ス
ティプルトレイ20内の用紙を一旦ブラシローラ8′か
ら遠ざけることにより、割り込み解除後のスティプルト
レイ20内への用紙の排紙を紙詰まりなく行わせること
ができる。また、用紙を上昇、下降は、スティプルトレ
イ20に、用紙を支持して上昇、下降する排紙爪13を
備えて、この排紙爪13の駆動によって用紙を上昇、下
降させても、前記作用効果と同様の作用効果を奏する。
【0047】また、前記実施の形態にあっては、スティ
プルトレイ20内の用紙を下降させる際に、ブラシロー
ラ8′を反時計方向に回転させるため、用紙の後端にカ
ールがあっても、ブラシローラ8′に引っ掛かることな
く確実に用紙を下降させることができる。また、前記実
施の形態にあっては、スティプルトレイ20内の用紙を
上昇させる際に、ブラシローラ8′を時計方向に回転さ
せるため、用紙の後端にカールがあっても、ブラシロー
ラ8′に引っ掛かることなく確実に用紙を上昇させて元
の位置に戻すことができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明によれば、ス
ティプルトレイ内に用紙があるときに、割り込み処理と
して排紙トレイに直接用紙を排紙するモードの際、ステ
ィプルトレイ内の用紙を一旦ブラシローラから遠ざける
ことにより、割り込み解除後のスティプルトレイ内への
用紙の排紙を紙詰まりなく行わせることができる。請求
項3記載の発明によれば、用紙の後端にカールがあって
も、ブラシローラに引っ掛かることなく確実に用紙を下
降させることができる。請求項4記載の発明によれば、
用紙の後端にカールがあっても、ブラシローラに引っ掛
かることなく確実に用紙を上昇させて元の位置に戻すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る用紙後処理装置の
全体構成図である。
【図2】スティプルユニットの側面図である。
【図3】同、正面図である。
【図4】用紙排紙部の拡大構成図である。
【図5】スティプルモード時の用紙束排出の様子を示す
説明図である。
【図6】用紙後処理装置の各種駆動負荷とメイン制御基
板の結線状態を示す回路図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るスティプルトレイ内
の用紙の昇降制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 第1搬送路 B 第2搬送路 C 第3搬送路 D スティプルユニット 2 切換爪 3 排紙トレイ(シフトトレイ) 4,6,8 搬送ローラ 8′ ブラシローラ 10 スティプラ 11 ジョガーフェンス 12 排紙ベルト 13 排紙爪 14 排紙ローラ 20 スティプルトレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 明人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の排紙部から排紙される用
    紙を受け入れて、所定枚数ごとにスティプル綴じを行う
    か、又はスティプル綴じを行わないで排紙トレイ上に用
    紙を積載する用紙後処理装置において、 用紙を前記排紙トレイへ直接導く第1の搬送路と、 スティプルトレイに導く第2の搬送路と、 前記第2の搬送路に進入した用紙をスイッチバックさせ
    て前記第1の搬送路に合流させる第3の搬送路と、 前記第2の搬送路上には、前記スティプルトレイ内に用
    紙をスタックさせる際に用紙の後端を前記スティプルト
    レイ方向へ押し付けるブラシローラと、 前記スティプルトレイ内に用紙がスタックされた状態で
    割り込み処理として、前記第1の搬送路により用紙を直
    接前記排紙トレイ上へ排出させる場合には、前記スティ
    プルトレイ内の用紙の後端が前記ブラシローラに接触し
    ない位置まで用紙を下降させ、割り込み処理が終了し、
    再度、前記スティプルトレイ内へ用紙を搬送させる場合
    は、用紙を元の位置まで上昇させる制御手段を備えたこ
    とを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記スティプル
    トレイは、用紙を支持して上昇、下降する排紙爪を備え
    ており、この排紙爪の駆動によって用紙を上昇、下降さ
    せることを特徴とする用紙後処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記スティプル
    トレイ内の用紙を下降させる際に、前記ブラシローラを
    反時計方向に回転させることを特徴とする用紙後処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記スティプル
    トレイ内の用紙を上昇させる際に、前記ブラシローラを
    時計方向に回転させることを特徴とする用紙後処理装
    置。
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