JP4229883B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機やプリンタなどから排出されるシートをソートするためのシート処理装置および画像形成装置に関するものである。
一連のシートをソートして複数の束にする従来のシート処理装置にについて説明する。
シート処理装置には、画像形成したシートを最終的に集積する集積トレイと、集積トレイに搬送される過程に設けた処理トレイとを備えている。そして、画像形成されたシートは、一旦処理トレイに積載されるとともに、そこからスイッチバックして、集積トレイに排出される。
上記のようなシートの搬送過程で、すべてのシートを一旦処理トレイに搬送し、この処理トレイでシート束の相対位置をずらすようにしていた。つまり、処理トレイは、先行のシート束を、例えば、右方向にずらしたら、後続のシート束を左方向にシフトして、ソートするようにしていた。
なお、本件に関しては、特に特許調査をしていない。
上記のような従来の装置では、上記処理トレイの積載限度量を超える一連のシートを、一度に処理トレイに送り込むことができないため、上記処理トレイの積載限度量を超えるシート束をソートすることができなかった。
この発明の目的は、処理トレイの積載限度量を超えるシートのソート処理が可能なシート処理装置を提供することである。
第1の発明は、画像形成したシートを集積する集積トレイと、この集積トレイに至る過程で一旦シートを積載する処理トレイと、この処理トレイ上にシートを一時積載することなく直接集積トレイに排出する直接排出経路と、搬入されたシートを上記処理トレイに一時積載した後に上記集積トレイに排出するスイッチバック経路と、上記処理トレイ上に積載されたシートの幅方向の位置を変更するシフト動作を行なうシフト手段と、上記処理トレイに一時積載するシートの積載量を認識する容量認識手段と、制御機構とを備えている。
そして、第1の発明は、上記制御機構が、シートの区分けが指示されたとき、直接排出経路から直接集積トレイに排出する動作と、シート束をシフトさせてスイッチバック経路から集積トレイに排出させる動作とを、それぞれソート枚数情報に従がって交互に実行させるとともに、上記スイッチバック経路中における処理トレイへのシートの一時積載中に容量認識手段によって認識したシート積載量が処理トレイの積載限度量に達したことを認識したとき、上記シフト手段で、上記直接排出経路を介して集積トレイへ排出されたシートに対して、幅方向にシフトさせた上記処理トレイに積載済みのシートを上記集積トレイに排出させ、さらに、後続するシートが所定枚数に達するまで、上記後続のシートを処理トレイ上に積載させ、処理トレイから集積トレイへ先に排出したシートと上記処理トレイ上の後続するシートが、集積トレイ上で同じ位置に積載可能となるように上記シフト手段を動作させ、シートが所定枚数に達したとき、この上記処理トレイ上に積載した後続のシートを処理トレイから排出させる点に特徴を有する。
第2の発明は、第1の発明を前提とし、上記容量認識手段が、処理トレイに積載されるシートの枚数をカウントするカウント手段からなる点に特徴を有する。
第3の発明は、第1の発明を前提とし、上記容量認識手段が、処理トレイに積載されるシートの高さレベルを測定するレベルセンサーからなる点に特徴を有する。
第4の発明は、上記第1の発明を前提とし、上記直接排出経路を介して集積トレイに直接排出した先行する複数のシートと、上記スイッチバック経路を経由して上記集積トレイに束排出する後続のシート束とを単位集合体とし、先行の単位集合体における処理トレイからのシート束の排出と、後続の単位集合体における集積トレイへの直接排出されるシートのうち、少なくとも第1枚目のシートの直接排出とを、オーバーラップさせて集積トレイに排出する点に特徴を有する。
第1〜の発明によれば、処理トレイの積載限度量を超えるシート数に対しても、ソート処理の対応ができる。
特に、第の発明によれば、先行の単位集合体と、後続の単位集合体との間の待ち時間を省略できるので、全体としての処理時間を短縮できる。
実施例を示した図1は、シート処理装置の断面図である。シート処理装置1は、コピーやプリンタ等の画像形成本体3に隣接して設けている。
このようにしたシート処理装置1には、上記画像形成本体3を経由して画像形成されたシートが搬入される。このシート処理装置1に搬入されたシートは、直接集積トレイ2に搬出する経路と、処理トレイ4を経由してから、集積トレイ2に搬出される経路との2系統の経路を有している。
そして、ソートモードを選択すると、集積トレイ2に直接排出される直接排出経路と、処理トレイ4を介して集積トレイ2に排出されるスイッチバック経路とが、交互に使用される。つまり、先行のシート群が、一枚一枚連続して集積トレイ2に排出された後には、後続のシート群が処理トレイ4に一旦積載されてからスイッチバックして、集積トレイ2に束排出される。
また、集積トレイ2には、すべてのシートが一定の位置を保って直接排出される。一方、処理トレイ4に搬入されたシートは、集積トレイ2に直接排出されたシート束に対してその位置がずらされ、そのずらされた状態のまま集積トレイ2に排出される。つまり、上記2系統の経路を交互に使用することによって、集積トレイ2に直接排出されたシート群と、処理トレイ4を介して排出されたシート群とがソートされることになる。
上記とは異なり、非ソートモードを選択すると、シートのすべてが、集積トレイ2に直接排出される。したがって、そこに集積されるシートは、すべて同じ位置に重ね合わされることになる。
次に、シートが、直接排出経路を通って排出される場合と、スイッチバック経路を通って排出される場合とを、具体的な構成をもとに、さらに詳しく説明する。
(1)直接排出経路を通っての排出
図1において、画像形成本体3で画像形成されたシートを、シート処理装置1の搬入口6より搬入する。この搬入口6では、図示していない搬入センサーがシートの先端を認識する。センサーがシートを認識したら、搬送ローラ7、8が回転し、シートをシート処理装置1内にさらに引き込む。
なお、上記のように搬入センサーがシートの先端を認識したときには、可動部材11が図1の実線位置から鎖線位置に回動し、その先端に設けた昇降ローラ12を、正、逆転可能な駆動ローラ13に接触させる。
搬送ローラ7、8でシートを引き込んだら、中継搬送ローラ9、10でシートは集積トレイ2の方向にさらに送り込まれる。最後に、互いに接触している昇降ローラ12と駆動ローラ13とがシートをはさみ、集積トレイ2にシートを排出する。
(2)スイッチバック経路を通っての束排出
このスイッチバック経路を通って束排出するときには、回動部材11が図2の状態に保たれる。この図2の状態においては、昇降ローラ12が駆動ローラ13から離れた位置を保つ。
したがって、中継搬送ローラ9、10を通過したシートは、それらローラ9、10で押し出されながら、駆動ローラ13上を通って、その一部を集積トレイ2上に臨ませる。そして、シートの搬送方向後端が、中継搬送ローラ9、10から抜けたとき、その後端が処理トレイ4上に落ちる。
シート後端が処理トレイ4側に落ちたら、駆動ローラ13が逆転するとともに、駆動軸14に固定したパドル駆動ローラ21が回転する。このパドル駆動ローラ21は、ベルト24を介して、パドル23を固定したパドル回転軸22に連係している。したがって、駆動軸14が回転することによって、パドル23が回動する。このときの、パドル23の回動方向は、図2において反時計方向になるようにしている。
上記のように駆動ローラ13が逆転し、しかも、パドル23が図2において反時計方向に回動するので、駆動ローラ13の上に載っているシートは、処理トレイ4側である図2の矢印方向に強制的に搬送される。なお、このときに前記中継搬送ローラ10に巻き掛けた搬送ベルト16の下端が、処理トレイ4上のシートに接触し、それを図2の矢印方向に搬送する。なぜなら、図2において、前記中継搬送ローラ10が回転軸10aを中心に反時計回りに回転しており、補助ローラ15に掛かる搬送ベルト16の回転も、反時計回りになるからである。しかも、この搬送ベルト16は前記した中継搬送ローラ10に巻き掛けているので、中継搬送ローラ10が回転している限り、搬送ベルト16が走行状態を保つ。
したがって、処理トレイ4上に送り込まれたシートは、この搬送ベルト16でさらに図2の矢印方向に送り込まれ、そのシートの搬送方向先端を、処理トレイ4に設けたストッパー18まで到達させる。
図3は、処理トレイ4を切り欠いて示した斜視図である。この図3において、処理トレイ4の一方の側に可動整合板17を設け、この可動整合板17に対向して固定整合板30を設けている。
上記可動整合板17は、その下側に形成したガイド凸部17aを、処理トレイ4に形成したガイドスリット4aに摺動自在に貫通させるとともに、この貫通端をラック部材32に固定している。このラック部材32は、処理トレイ4の下方において、その処理トレイ4の幅方向に移動可能に設けるとともに、ピニオン33をかみ合わせている。このピニオン33は、ステッピングモータ31の駆動力で回転する。
今、ステッピングモータ31が図3の矢印方向に回転すると、ラック部材32が、ステッピングモータ31の回転量に応じた分、図面左方向に移動する。ラック部材32が図面左方向に移動すれば、それにともなって可動整合板17も移動する。
このように可動整合板17を移動させるようにしたのは、図4に示すように可動整合板17と固定整合板30との間に位置するシートの側縁を押して、それを固定整合板30側に押し付けるためである。
上記のようにシートの側縁を、固定整合板30側に押し付けるようにしたのは、次の理由からである。すなわち、この処理トレイ4に送り込まれたシートは、集積トレイ2に直接排出されたシートと、その幅方向の相対位置を同じにする構成にしている。このように相対位置を同じにした状態では、処理トレイ4に送り込まれたシートが、図4の符号S1で示すとおり、処理トレイ4のほぼ中央に位置する。つまり、シートの図面左側縁が、固定整合板30との間に間隔を保つようにしている。
上記のようにほぼ中央にあるシートは、可動整合板17で固定整合板30方向にシフトさせ、図4の符号S2で示すように、固定整合板30に押し付ける。
このようにして固定整合板30側に押し付けられたシート束は、集積トレイ2に直接排出されたシートに対して、幅方向にシフトされた位置を保つことになる。したがって、図6に示すように、固定整合板30側に押し付けられたシート束S4を、そのまま集積トレイ2に排出すれば、集積トレイ2に直接排出されたシート束S3に対して、ソートされた状態になる。
上記可動整合板17が、この発明のシフト手段にあたる。
しかも、固定整合板30に押し付けられたシート束は、可動整合板17の押圧力によって、その側面が揃えられる。
次に、処理トレイ4に積載されたシート束を、その束の状態で一気に集積トレイ2に排出する機構を、図5を用いて説明する。
図5は、図1のシート処理装置の主要部構造を示す断面図である。図5において矢印方向前方に集積トレイ2が位置する。
この装置では、処理トレイ4に積載されたシート束の全部を、昇降ローラ12と駆動ローラ13とで挟んで、集積トレイ2側に排出するが、昇降ローラ12がシート束に圧接するタイミングは、次のようにして決めている。
つまり、画像形成されたシートをソートするときには、その一束を構成するシート枚数をあらかじめ記憶させておく。そして、その一束のシート枚数分のシフト動作が終了した段階で、回動部材11が図2において反時計方向に回動する。このように回動部材11が反時計方向に回動すると、図5に示すように、昇降ローラ12が、駆動ローラ13上にあるシート束に圧接する。
上記の状態で、駆動ローラ13を回転させると、処理トレイ4に収まっていたシート束が、一括して集積トレイ2に排出される。
また、処理トレイ4に積載されたシート束に対して、例えばステープル処理や穴開け処理等の後処理をするときには、その後処理が終了した段階で、昇降ローラ12をシート束に圧接するようにする。
いずれにしても、処理トレイ4で行うべきすべての処理が終了したとき、昇降ローラ12を上記のようにシート束に圧接させるようにしている。
なお、図1中、符号19は紙押さえレバーで、駆動ローラ13の下方に揺動可能に設け、図示していない駆動機構を駆動することによって、その先端部19aが集積トレイ2に接触したり、あるいは集積トレイ2から離れたりするようにしている。上記先端19aが集積トレイ2に接触しているときには、集積トレイ2に載せたシート束を、紙押さえレバー19の先端19aで押さえる。
このように集積トレイ2に載せたシート束を紙押さえレバー19で押さえるようにしたのは、次の理由からである。つまり、処理トレイ4に載せられたシートは、その一部が集積トレイ2上にはみ出す。したがって、集積トレイ2に直接搬出されたシート束に対して、処理トレイ4に積載されたシートのはみ出し部分が、集積トレイ2で、たがいに重なり合ってしまう。このような状況の中で、処理トレイ4に載せたシートをシフトさせると、それにともなって集積トレイ2に直接排出したシートも移動してしまうことがある。もし、集積トレイ2のシートが移動してしまえば、ソートしたシート束の区別ができなくなる。
このようなことがないように、紙押さえレバー19の先端19aで、集積トレイ2のシート束を押さえ、それが移動しないようにしている。
なお、図4中符号43はステープラーで、処理トレイで整合したシートに、ステープル処理を施すためのものである。
上記のようにした装置において、その制御機構を次に説明する。図8に示すように、制御機構110には、回動部材駆動回路61、搬入センサー62、紙押さえレバー駆動回路63、種々の搬送ローラを駆動する搬送モータ駆動回路64、整合板駆動回路65、パドル駆動回路66およびステープラユニット67を接続している。なお、この制御機構110には、通信回路68も接続しているが、この通信回路68は、画像処理本体3のセンサー類の信号が入力される制御機構110と接続している。
また、図9に示すように、画像形成本体3側には、そのカセット113、114の導出口にシートの枚数をカウントする枚数カウンター115、116を設けている。この枚数カウンター115、116の検出信号は、上記した通信回路68を介して制御機構110に送信されるようにしている。
なお、図中符号118はドラムである。
次に、図7(A)に示した上記経路を用いて集積トレイにシートを排出するパターンを説明する。
例えば、3枚の原稿を6部コピーする場合には、画像形成本体3に、3枚の原稿をセットし、必要とする部数が6部であることを、図示していない操作パネルを介して、制御機構110に入力するとともに、ソートモードを選択する。
ソートモードを選択すると、前記したように集積トレイ2に直接排出される直接排出経路と、処理トレイ4でシフト処理された後に、集積トレイに排出されるスイッチバック経路とが、交互に使用される。つまり、図7(A)に示すように、先行する1部目の3枚のシート群が、一枚一枚連続して集積トレイ2に排出される。その後、後続する2部目の3枚のシート群が処理トレイ4に一旦積載されてからシフト処理されるとともに、スイッチバックして集積トレイ2に束排出される。
そして、1部目のシート群を集積トレイ2に排出してから、2部目のシート群を処理トレイ4に導く過程では、待ち時間は不要である。なぜなら、1部目のシート群を集積トレイ2に直接排出しているときには、処理トレイ4が空いた状態にあるので、2部目のシート群を連続して処理トレイ4に導くことができるからである。
ただし、2部目のシート群を処理トレイ4から排出して、3部目のシート群を集積トレイ2に直接排出する過程では、シートの搬送を停止する待ち時間を設定している。つまり、処理トレイ4にある2部目のシート群を、集積トレイ2に排出するまで、3部目のシート群が集積トレイ2に直接排出されないようにしている。表現を換えて、1部目のシート群と2部目のシート群を一組みにして先行する単位集合体とし、3部目のシート群と4部目のシート群を一組みにして後続する単位集合体とすれば、先行の単位集合体と後続の単位集合体とを排出する過程で、待ち時間を設定していることになる。
このように先行する単位集合体と、後続する単位集合体との間に待ち時間を設定しても、従来の場合よりもその処理時間は短くなる。なぜなら、従来の場合には、単位集合体の1部目のシート群と2部目のシート群との間にも、待ち時間を設定するというように、各シート群のすべての間隔に待ち時間を設定しなければならなかったからである。
したがって、この実施例のように、1部目のシート群と2部目のシート群との間に待ち時間が必要なくなるだけでも、その処理時間が短くなるというメリットがある。
次に、図7(B)に示した排出パターンを説明する。
この排出パターンでは、図7(A)と同様に、ソートモードを選択すると、集積トレイに直接排出される直接排出経路と、処理トレイでシフト処理された後に、集積トレイに排出されるスイッチバック経路とが、交互に使用される。つまり、図7(B)に示すように、先行する1部目の3枚のシート群が、一枚一枚連続して集積トレイ2に排出される。その後、後続する2部目の3枚のシート群が処理トレイ4に一旦積載されるとともに、そこでシフトさせてから、スイッチバックして集積トレイ2に束排出される。
そして、2部目のシート群が束排出されると同時に、3部目の少なくとも1ページ目のシートを集積トレイ2に直接排出する。つまり、2部目のシート群と3部目の少なくとも1ページ目とをオーバーラップさせて集積トレイ2に排出している。このようにしながら3部目の直接排出が終了したら、今度は、4部目のシートを処理トレイ4に送り込み、そこでシフトさせる。
4部目のシートを処理トレイ4でシフトさせたら、それを集積トレイ2に排出すると同時に、5部目の少なくとも1ページ目のシートを集積トレイ2に直接排出する。このようにしながら5部目の直接排出が終了したら、今度は、6部目のシートを処理トレイ4に送り込み、そこでシフトさせる。
以上の動作を繰り返すことによって、どの単位集合体の間隔においても、シートの搬送を停止する待ち時間が不要になる。
次に、図7(C)に示した排出パターンを説明する。
この排出パターンでは、例えば50ページもの大量の原稿を、コピーするとともに、それをソートする場合を想定している。ここで言う、大量の原稿とは、処理トレイ4に一度に収容しきれない量のことである。したがって、このパターンを実行するときには、処理トレイ4の積載限度量を制御機構110にあらかじめ記憶させておく。また、この積載限度量に達したかどうかを検出する容量認識手段を設けておく必要がある。
上記容量認識手段として、例えば図9に示した枚数カウンター115、116を用いることができる。
そして、制御機構110は、上記したように処理トレイ4の積載限度量を記憶しているので、枚数カウンター115、116でカウントしたシート枚数が、上記積載限度量を超えたときには、搬送経路117上にあるシートの搬送を停止させる。
また、上記容量認識手段としては、枚数カウンターではなく、処理トレイ4に実際に積載されたシート束の厚さを検出するようにしてもよい。この場合には、図9に示すように、その厚さを検出する厚さ検出センサー112を処理トレイ4の近傍に設けることになる。
なお、この装置における制御機構は、図9の符号110で示すように、シート処理装置1側に設けてもよいし、符号111で示すように、画像形成本体3側に設けてもよいことは当然である。
ここで、上記図7(C)に示した排出パターンにおける、画像形成本体3側の制御機構111について説明する。この制御機構111には、ソート枚数情報(例えば50枚ごと)が入力される。このソート枚数情報は、コントロールパネルまたはパソコン本体からシートを区分けする枚数を設定するソート枚数設定手段をもって、操作者により入力される。また、この制御機構111には、カセット113、114からのシートの繰り出し枚数情報が入力される。このシートの繰り出し枚数情報は、画像形成本体3の入り口に設けられた枚数カウンター115、116から、制御機構111に入力される。この枚数カウンター115、116は、カセット113、114から画像形成本体3に繰り出されるシートをカウントするものである。さらに、制御機構111内には、予め設定された処理トレイ4の積載限度枚数(例えば30枚)が設定されている。
したがって、今、カセット114から処理トレイ4に排紙される場合、画像形成本体3の入り口に位置する枚数カウンター115で、カセット114から繰り出されるシート枚数をカウントし、このカウント値が処理トレイ4の積載限度枚数(例えば30枚)に一致すると、カセット114からのシート繰り出しを一旦中断する。それとともに、処理トレイに積載されたシート束を集積トレイ2に排出する指示信号を、シート処理装置1側の制御機構110に出力する。この信号に従って、シート処理装置1は、シート束を集積トレイ2に排出する。
その後、処理トレイ4からシート束が排出されたことを、図示しない処理トレイ4上のエンプティセンサなどによって検出される。そして、この信号が画像形成本体3側の制御機構111に送られると、再びカセット114からソート枚数情報(例えば50枚)に達する(例えば残り20枚)まで、カセット114から後続シートを繰り出すことになる。
なお、シート処理トレイ4上でシートをシフトする可動整合板17のシフト量は、カセット114に設けられた図示しないシートサイズ検出手段のシートサイズ情報が制御機構111を介してシート処理装置1側の制御機構110に伝達されている。そのため、このシートサイズ情報に応じて、可動整合板17のシフト量が設定される。これにより、先に集積トレイ2に排出したシートのシフト量と後続するシートのシフト量はソート枚数情報(例えば50枚)に達するまで同じ位置になるように設定される。
その後ソート枚数情報(例えば50枚)に達すると、処理トレイ4の後続シート束と、引き続く次の処理部数における1枚目の直接排出されるシートとともに、集積トレイ2に排出される。
上記のソート方法を図7(C)によって説明すると、このパターンでは、1部目の50ページ分は、集積トレイ2に直接排出する。このようにして1部目の50ページ分の直接排出がすべて終了したら、それと同時に、2部目の50ページ分のうち、処理トレイ4の積載限度以内の枚数を処理トレイ4に送り込むとともに、それらをシフトさせる。
なお、この実施例では、その積載限度量を30ページとしている。
このようして、処理トレイ4の積載限度量のシートが処理トレイ4に送り込まれたら、それを前記した枚数カウンター115あるいは116が検出して、制御機構110に伝達する。
処理トレイ4の積載量が、限度を超えたことを認識した制御機構110は、その搬送路117にあるシートの搬送を停止する。このように搬送が停止されている間に、処理トレイ4に積載されたシートを束排出する。処理トレイ4に積載された30ページ分の束排出が終了したら、次の20ページ分のシートを処理トレイ4に送り込むとともに、それらをシフトさせる。そして、このシフトが完了した残りの20ページ分を集積トレイ2に排出する。
上記のように20ページ分の排出が終了したら、3部目の50ページ分のすべてを集積トレイ2に直接排出する。そして、3部目の50ページ分の直接排出がすべて終了したら、それと同時に、4部目の50ページ分のうち、処理トレイ4の積載限度以内の枚数を処理トレイ4に送り込むとともに、それらをシフトさせる。このような動作を繰り返して、所定の部数をソートする。
ただし、図7(C)に示す排出パターンでも、上記図7(B)に示す排出パターンと同様に、オーバータップ排出を行っている。すなわち、上記2部目の最後のシート束の束排出と、3部目の直接排出のシートの少なくとも第1枚目のシートの排出とをオーバーラップさせるようにしている。
なお、この実施例において、束排出モードで、処理トレイでシフト動作させる際、シートを集積トレイと処理トレイとにまたがらせておいてもよい。この場合に、シフト動作させる手段は集積トレイと処理トレイとの間に設けてもよい。
また、この装置における制御機構は、図9に示すようにシート処理装置側に設けてもよいし、画像処理本体3側に設けてもよい。
シート処理装置の側面断面図である。 スイッチバック経路を示す装置要部の断面図である。 処理トレイの一部を切り欠いて示した要部の斜視図である。 処理トレイの平面図である。 束排出の状態を示す要部の断面図である。 集積トレイの平面図である。 シートの排出パターンを示す図である。 シートの排出パターンを示す図である。 シートの排出パターンを示す図である。 制御機構の回路図である。 装置全体を示す説明図である。
符号の説明
1 シート処理装置
2 集積トレイ
3 画像形成本体
4 処理トレイ
17 可動整合板

Claims (4)

  1. 画像形成したシートを集積する集積トレイと、この集積トレイに至る過程で一旦シートを積載する処理トレイと、この処理トレイ上にシートを一時積載することなく直接集積トレイに排出する直接排出経路と、搬入されたシートを上記処理トレイに一時積載した後に上記集積トレイに排出するスイッチバック経路と、上記処理トレイ上に積載されたシートの幅方向の位置を変更するシフト動作を行なうシフト手段と、上記処理トレイに一時積載するシートの積載量を認識する容量認識手段と、制御機構とを備え、上記制御機構は、シートの区分けが指示されたとき、直接排出経路から直接集積トレイに排出する動作と、シート束をシフトさせてスイッチバック経路から集積トレイに排出させる動作とを、それぞれソート枚数情報に従がって交互に実行させるとともに、上記スイッチバック経路中における処理トレイへのシートの一時積載中に容量認識手段によって認識したシート積載量が処理トレイの積載限度量に達したことを認識したとき、上記シフト手段で、上記直接排出経路を介して集積トレイへ排出されたシートに対して、幅方向にシフトさせた上記処理トレイに積載済みのシートを上記集積トレイに排出させ、さらに、後続するシートが所定枚数に達するまで、上記後続のシートを処理トレイ上に積載させ、処理トレイから集積トレイへ先に排出したシートと上記処理トレイ上の後続するシートが、集積トレイ上で同じ位置に積載可能となるように上記シフト手段を動作させ、シートが所定枚数に達したとき、この上記処理トレイ上に積載した後続のシートを処理トレイから排出させることを特徴とするシート処理装置。
  2. 上記容量認識手段が、処理トレイに積載されるシートの枚数をカウントするカウント手段からなることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 上記容量認識手段が、処理トレイに積載されるシートの高さレベルを測定するレベルセンサーからなることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  4. 上記直接排出経路を介して集積トレイに直接排出した先行する複数のシートと、上記スイッチバック経路を経由して上記集積トレイに束排出される後続のシート束とを単位集合体とし、先行の単位集合体における処理トレイからのシート束の排出と、後続の単位集合体における集積トレイへの直接排出されるシートのうち、少なくとも第1枚目のシートの直接排出とを、オーバーラップさせて集積トレイに排出することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
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