JP4229883B2 - シート処理装置 - Google Patents
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Description
シート処理装置には、画像形成したシートを最終的に集積する集積トレイと、集積トレイに搬送される過程に設けた処理トレイとを備えている。そして、画像形成されたシートは、一旦処理トレイに積載されるとともに、そこからスイッチバックして、集積トレイに排出される。
上記のようなシートの搬送過程で、すべてのシートを一旦処理トレイに搬送し、この処理トレイでシート束の相対位置をずらすようにしていた。つまり、処理トレイは、先行のシート束を、例えば、右方向にずらしたら、後続のシート束を左方向にシフトして、ソートするようにしていた。
なお、本件に関しては、特に特許調査をしていない。
この発明の目的は、処理トレイの積載限度量を超えるシートのソート処理が可能なシート処理装置を提供することである。
第3の発明は、第1の発明を前提とし、上記容量認識手段が、処理トレイに積載されるシートの高さレベルを測定するレベルセンサーからなる点に特徴を有する。
特に、第4の発明によれば、先行の単位集合体と、後続の単位集合体との間の待ち時間を省略できるので、全体としての処理時間を短縮できる。
このようにしたシート処理装置1には、上記画像形成本体3を経由して画像形成されたシートが搬入される。このシート処理装置1に搬入されたシートは、直接集積トレイ2に搬出する経路と、処理トレイ4を経由してから、集積トレイ2に搬出される経路との2系統の経路を有している。
上記とは異なり、非ソートモードを選択すると、シートのすべてが、集積トレイ2に直接排出される。したがって、そこに集積されるシートは、すべて同じ位置に重ね合わされることになる。
(1)直接排出経路を通っての排出
図1において、画像形成本体3で画像形成されたシートを、シート処理装置1の搬入口6より搬入する。この搬入口6では、図示していない搬入センサーがシートの先端を認識する。センサーがシートを認識したら、搬送ローラ7、8が回転し、シートをシート処理装置1内にさらに引き込む。
このスイッチバック経路を通って束排出するときには、回動部材11が図2の状態に保たれる。この図2の状態においては、昇降ローラ12が駆動ローラ13から離れた位置を保つ。
したがって、中継搬送ローラ9、10を通過したシートは、それらローラ9、10で押し出されながら、駆動ローラ13上を通って、その一部を集積トレイ2上に臨ませる。そして、シートの搬送方向後端が、中継搬送ローラ9、10から抜けたとき、その後端が処理トレイ4上に落ちる。
上記可動整合板17は、その下側に形成したガイド凸部17aを、処理トレイ4に形成したガイドスリット4aに摺動自在に貫通させるとともに、この貫通端をラック部材32に固定している。このラック部材32は、処理トレイ4の下方において、その処理トレイ4の幅方向に移動可能に設けるとともに、ピニオン33をかみ合わせている。このピニオン33は、ステッピングモータ31の駆動力で回転する。
このように可動整合板17を移動させるようにしたのは、図4に示すように可動整合板17と固定整合板30との間に位置するシートの側縁を押して、それを固定整合板30側に押し付けるためである。
このようにして固定整合板30側に押し付けられたシート束は、集積トレイ2に直接排出されたシートに対して、幅方向にシフトされた位置を保つことになる。したがって、図6に示すように、固定整合板30側に押し付けられたシート束S4を、そのまま集積トレイ2に排出すれば、集積トレイ2に直接排出されたシート束S3に対して、ソートされた状態になる。
上記可動整合板17が、この発明のシフト手段にあたる。
しかも、固定整合板30に押し付けられたシート束は、可動整合板17の押圧力によって、その側面が揃えられる。
図5は、図1のシート処理装置の主要部構造を示す断面図である。図5において矢印方向前方に集積トレイ2が位置する。
この装置では、処理トレイ4に積載されたシート束の全部を、昇降ローラ12と駆動ローラ13とで挟んで、集積トレイ2側に排出するが、昇降ローラ12がシート束に圧接するタイミングは、次のようにして決めている。
上記の状態で、駆動ローラ13を回転させると、処理トレイ4に収まっていたシート束が、一括して集積トレイ2に排出される。
いずれにしても、処理トレイ4で行うべきすべての処理が終了したとき、昇降ローラ12を上記のようにシート束に圧接させるようにしている。
このようなことがないように、紙押さえレバー19の先端19aで、集積トレイ2のシート束を押さえ、それが移動しないようにしている。
なお、図4中符号43はステープラーで、処理トレイで整合したシートに、ステープル処理を施すためのものである。
なお、図中符号118はドラムである。
例えば、3枚の原稿を6部コピーする場合には、画像形成本体3に、3枚の原稿をセットし、必要とする部数が6部であることを、図示していない操作パネルを介して、制御機構110に入力するとともに、ソートモードを選択する。
したがって、この実施例のように、1部目のシート群と2部目のシート群との間に待ち時間が必要なくなるだけでも、その処理時間が短くなるというメリットがある。
この排出パターンでは、図7(A)と同様に、ソートモードを選択すると、集積トレイに直接排出される直接排出経路と、処理トレイでシフト処理された後に、集積トレイに排出されるスイッチバック経路とが、交互に使用される。つまり、図7(B)に示すように、先行する1部目の3枚のシート群が、一枚一枚連続して集積トレイ2に排出される。その後、後続する2部目の3枚のシート群が処理トレイ4に一旦積載されるとともに、そこでシフトさせてから、スイッチバックして集積トレイ2に束排出される。
以上の動作を繰り返すことによって、どの単位集合体の間隔においても、シートの搬送を停止する待ち時間が不要になる。
この排出パターンでは、例えば50ページもの大量の原稿を、コピーするとともに、それをソートする場合を想定している。ここで言う、大量の原稿とは、処理トレイ4に一度に収容しきれない量のことである。したがって、このパターンを実行するときには、処理トレイ4の積載限度量を制御機構110にあらかじめ記憶させておく。また、この積載限度量に達したかどうかを検出する容量認識手段を設けておく必要がある。
そして、制御機構110は、上記したように処理トレイ4の積載限度量を記憶しているので、枚数カウンター115、116でカウントしたシート枚数が、上記積載限度量を超えたときには、搬送経路117上にあるシートの搬送を停止させる。
なお、この装置における制御機構は、図9の符号110で示すように、シート処理装置1側に設けてもよいし、符号111で示すように、画像形成本体3側に設けてもよいことは当然である。
その後、処理トレイ4からシート束が排出されたことを、図示しない処理トレイ4上のエンプティセンサなどによって検出される。そして、この信号が画像形成本体3側の制御機構111に送られると、再びカセット114からソート枚数情報(例えば50枚)に達する(例えば残り20枚)まで、カセット114から後続シートを繰り出すことになる。
その後ソート枚数情報(例えば50枚)に達すると、処理トレイ4の後続シート束と、引き続く次の処理部数における1枚目の直接排出されるシートとともに、集積トレイ2に排出される。
なお、この実施例では、その積載限度量を30ページとしている。
このようして、処理トレイ4の積載限度量のシートが処理トレイ4に送り込まれたら、それを前記した枚数カウンター115あるいは116が検出して、制御機構110に伝達する。
ただし、図7(C)に示す排出パターンでも、上記図7(B)に示す排出パターンと同様に、オーバータップ排出を行っている。すなわち、上記2部目の最後のシート束の束排出と、3部目の直接排出のシートの少なくとも第1枚目のシートの排出とをオーバーラップさせるようにしている。
また、この装置における制御機構は、図9に示すようにシート処理装置側に設けてもよいし、画像処理本体3側に設けてもよい。
2 集積トレイ
3 画像形成本体
4 処理トレイ
17 可動整合板
Claims (4)
- 画像形成したシートを集積する集積トレイと、この集積トレイに至る過程で一旦シートを積載する処理トレイと、この処理トレイ上にシートを一時積載することなく直接集積トレイに排出する直接排出経路と、搬入されたシートを上記処理トレイに一時積載した後に上記集積トレイに排出するスイッチバック経路と、上記処理トレイ上に積載されたシートの幅方向の位置を変更するシフト動作を行なうシフト手段と、上記処理トレイに一時積載するシートの積載量を認識する容量認識手段と、制御機構とを備え、上記制御機構は、シートの区分けが指示されたとき、直接排出経路から直接集積トレイに排出する動作と、シート束をシフトさせてスイッチバック経路から集積トレイに排出させる動作とを、それぞれソート枚数情報に従がって交互に実行させるとともに、上記スイッチバック経路中における処理トレイへのシートの一時積載中に容量認識手段によって認識したシート積載量が処理トレイの積載限度量に達したことを認識したとき、上記シフト手段で、上記直接排出経路を介して集積トレイへ排出されたシートに対して、幅方向にシフトさせた上記処理トレイに積載済みのシートを上記集積トレイに排出させ、さらに、後続するシートが所定枚数に達するまで、上記後続のシートを処理トレイ上に積載させ、処理トレイから集積トレイへ先に排出したシートと上記処理トレイ上の後続するシートが、集積トレイ上で同じ位置に積載可能となるように上記シフト手段を動作させ、シートが所定枚数に達したとき、この上記処理トレイ上に積載した後続のシートを処理トレイから排出させることを特徴とするシート処理装置。
- 上記容量認識手段が、処理トレイに積載されるシートの枚数をカウントするカウント手段からなることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 上記容量認識手段が、処理トレイに積載されるシートの高さレベルを測定するレベルセンサーからなることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 上記直接排出経路を介して集積トレイに直接排出した先行する複数のシートと、上記スイッチバック経路を経由して上記集積トレイに束排出される後続のシート束とを単位集合体とし、先行の単位集合体における処理トレイからのシート束の排出と、後続の単位集合体における集積トレイへの直接排出されるシートのうち、少なくとも第1枚目のシートの直接排出とを、オーバーラップさせて集積トレイに排出することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
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