JP4271119B2 - 用紙後処理装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置等に併設され、この画像形成装置から排出された転写紙の仕分け、綴じ、スタック等を行う用紙後処理装置に関するものである。
従来では、ステープル処理とステープルされた用紙を外部トレイへ排出してから次の用紙を受入れ可能となるため、部と部の間でコピー動作をストップするため、生産性を落としてしまうという問題点がある。
かかる問題の解決策としてステープル処理している次の部の先頭の用紙を機内にいったん滞留させることで見かけ上の部と部の間隔を拡大して生産性の低下を防止或いは低減するものが提案されている。
このときに滞留枚数を多くすることで見かけ上の間隔は大きくなる、或いは高速機に対応できるなどのメリットは大きい。しかし、複数枚を滞留した後、重ね合わせた状態で搬送する必要があり、こういった後処理装置の場合には一般的に搬送経路が複雑であるため、搬送の制限が大きくなってしまうというデメリットがある。
厚紙などの搬送負荷が掛かる用紙を搬送する場合は予め決められた滞留枚数を減らし搬送させる必要がある。しかし、綴じモードによりステープル処理とステープルされた用紙を外部トレイへ排出する時間が異なるため、予め決められた設定値が異なっており、滞留枚数を減らす入力を綴じモード別に行うことによる入力の煩雑化が発生していた。
しかしながら、前記煩雑化を解消するために綴じモードに関係なく滞留枚数を変更する方法もあるが、本来なら対応可能の滞留枚数の綴じモードでも滞留枚数が減ってしまい生産低下となっていた。
用紙を複数枚重ねあわせて搬送する場合、仮に厚紙が混入された場合にはその搬送品質が著しく低下してしまう可能性がある。これを防止するために予め決められた重ね合わせ枚数を外部入力などで減らしている。
本発明の目的は、上述した実情を考慮して、予め決められた滞留枚数と入力された設定枚数とを比較して少ない枚数を滞留枚数として決定することにより、入力が簡素化する上、生産性も低下しない使い勝手の良い用紙後処理装置および画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、綴じ処理を行う処理トレイと、入口部から用紙を前記処理トレイへ導くことができると共に、前記用紙を逆流させることができる搬送手段と、前記搬送手段により前記用紙を逆流させたときに他の搬送路へ案内する切換手段と、を備え、前記搬送手段により搬送されてくる次用紙に、前記他の搬送路に有る前記用紙を重ねた状態で搬送して前記処理トレイへ排出すると共に、前記搬送手段により搬送されてくる次用紙と前記他の搬送路にある前記用紙とを重ね合わせる枚数の設定値が予め設定されている用紙後処理装置において、外部から入力された用紙の重ね合わせ枚数と、前記予め設定されている用紙の重ね合わせ枚数とが一致しない場合、何れか少ない枚数を前記用紙の重ね合わせ枚数となるように制御する制御手段を備えている用紙後処理装置を特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、前記予め決められた用紙の重ね合わせ枚数の中で最も大きな値を前記外部入力のデフォルトの値とする請求項1記載の用紙後処理装置を特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、前記予め決められた用紙の重ね合わせ枚数を綴じ箇所により決定する請求項1記載の用紙後処理装置を特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、前記予め決められた用紙の重ね合わせ枚数を1枚の用紙に対する画像形成面数により決定する請求項1記載の用紙後処理装置を特徴とする。
また請求項5に記載の発明は、前記予め決められた用紙の重ね合わせ枚数を用紙サイズにより決定する請求項1記載の用紙後処理装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項記載の用紙後処理装置を備える画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、綴じモードなどで予め決定されている重ね合わせ枚数と外部から入力された枚数を比較して重ね合わせ枚数を決定しているので、外部からの入力は重ね合わせ枚数のみを入力することができ、操作の煩雑化を防ぐことができ、最良の重ね合わせ枚数を決定することができるので、最適な生産性を維持することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は画像形成装置に使用する用紙後処理装置の構成を示す概略図である。画像形成装置1から出力された用紙は用紙後処理装置2に搬送される。
用紙後処理装置2に搬送された用紙はパルスのカウントが可能な搬送モータ(図示せず)により駆動されている搬送ローラ4、5、20にて搬送され、用紙の移動力で切り換え爪9を回動させ、それにより確保された搬送路を通り、正逆転可能な搬送モータ(図示せず)より駆動されている搬送ローラ7、21、8により処理トレイ(図示せず)へ搬送される。
搬送された用紙は矢印B方向へ自重落下し後端フェンス11で搬送方向を揃えられる。予め用紙の後端をセンサS2で検知し、用紙搬送方向が揃えられ得る時間の後、整合フェンス10により幅方向が揃えられる。この動作を繰り返すことによって多枚数の用紙を1枚ずつ整合する。
最終紙を整合し終わるとステープラ12で整合された用紙束を綴じ、処理トレイ内の放出ベルト14が矢印C方向に回転し、それに取り付いている放出爪13により処理トレイから用紙束を排出ローラ15と従動コロ16とによりトレイ3に排出させスタックされる。
またトレイ3はスタック枚数に応じ上下移動する機構を有している。この従動コロ16は搬送ガイド板17に取り付いており、搬送する用紙束の厚みが変化しても同じ搬送力を得ることができるように支点17aを中心に回動可能に構成され、搬送ガイド板17の自重で排出ローラ15を加圧する構成になっている。以上が1部の場合の動作である。
これが2部以上の場合は、画像形成装置1は、部の最終紙と次部の1枚目との用紙間隔をとくに広げるわけでもなく通常の場合と同じ間隔で用紙を連続して用紙後処理装置2に搬送させる。
このときにまだ、ステープルトレイ内ではステープルおよび用紙束の排出が行われており、画像形成装置1から送られてきた用紙を別の場所にて滞留させておく必要がある。
図2は用紙が搬送されてメイン搬送路にある状態を示す概略図である。図3は他の搬送路に入り込んだ用紙の状態を示す概略図である。図4は第1および第2の用紙が同時にメイン搬送路にある状態を示す概略図である。図5は第1および第2の用紙が同時にメイン搬送路を通って処理トレイへ搬送される状態を示す概略図である。
図2ないし図5を用いて滞留手段を説明する。用紙が搬送されてくるとS1が用紙の先端を検出し、図2の矢印方向に搬送ローラ4が回転し、2部目の1枚目が搬送される。図2ないし図5において、符号22はメイン搬送路を示す。
このときに用紙の先端検知をトリガに搬送ローラ4のパルスカウントを開始する(用紙先頭パルスカウント開始)。また、S1が後端検知した後をトリガにしたパルスのカウントを開始する(用紙後端パルスカウント開始)。
カウント値が予め決められた値になったら図3にて示すように、矢印の方向に搬送ローラ6、21、7、8が逆転し、切り換え爪9により用紙は図のように他の搬送路23へ搬送され逆転から一定パルス搬送されたら停止させる。
次に図4に示すように搬送ローラにより1枚目と同じに処理された2枚目の用紙が搬送される。用紙の先端検知をトリガに搬送ローラのパルスカウントが予め決められた値となると、図4の矢印方向に搬送ローラ6、21、7、8が回転し、2枚の用紙を重ねた状態で搬送することで用紙間隔を広げることができる。
またこの滞留方法は前記滞留動作を複数回繰り返せば複数枚滞留可能であり、複数箇所の綴じのときも生産性をあげることができるが、用紙の厚さなどにより滞留できる枚数が異なってしまうため外部入力(例えば、画像形成装置1の操作部(図示せず))から滞留枚数を変更できるようになっている。本発明でもある滞留枚数決定方法を以下に説明する。
滞留枚数は通常の用紙間隔で用紙が搬送されてきたときに、用紙間隔にて送られてきても処理できる枚数を予め決められた滞留枚数とし、説明では一箇所綴じの場合には1枚を滞留枚数、2箇所綴じ時は3枚を滞留枚数と仮定する。
比較される外部から入力される滞留枚数は2箇所綴じの滞留枚数である3枚を初期値に設定されているとする。このときに1箇所綴じの場合は予め決められた枚数が1であり、外部入力の値と3枚と比較を行うと予め決められた枚数1枚の方が、枚数が少ないので1枚が滞留枚数と決定される。
2箇所綴じの場合は予め決められた枚数が3枚であり、外部入力の値と3枚と比較を行うと同じ枚数なので3枚となる。次に外部から入力される滞留枚数が2枚に変更された場合は、1箇所綴じの場合は予め決められた枚数が1であり、外部入力の値と2枚と比較を行うと予め決められた枚数1枚の方が、枚数が少ないので1枚が滞留枚数と決定される。
2箇所綴じの場合は予め決められた枚数が3枚であり、外部入力の値と2枚と比較を行うと外部入力の2枚の方が、枚数が少ないので2枚が滞留枚数と決定される。このときに2枚となった場合は1枚分の用紙間隔を画像処理側にて空けてもらう。
また、本実施の形態では綴じ箇所にて枚数を決定したが、綴じ箇所に中綴じが増えたり、画像形成が両面や大きいサイズの場合は紙間が空くため、滞留枚数を減らして対応できることもあるため、片面か両面かや、用紙サイズも考慮して予めの滞留枚数を決定してもかまわない。
図6は滞留制御を説明するフローチャートである。図6において、滞留可能な機器かどうか判断する(S1)。滞留可能な機器でないならば、滞留制御を確定し(S13)し、ジョブをスタートする。
滞留可能な機器であるならば、各綴じモードでの滞留枚数を確認する(S2)。次に、滞留可能ジョブかどうか判断し(S3)、滞留可能ジョブでないならば、滞留制御を確定し(S13)、ジョブをスタートする。
滞留可能ジョブであるならば、綴じ箇所はどうかを判断し(S4)、中綴じであるならば、外部入力での設定枚数Dを確認し(S5)、中綴じの予め決められた値Aと外部入力値Dと比較を行い、少ない枚数を滞留枚数と決定する(S6)。
1箇所綴じであるならば、外部入力での設定枚数Dを確認し(S7)、1箇所綴じの予め決められた値Bと外部入力値Dと比較を行い、少ない枚数を滞留枚数と決定する(S8)。
2箇所綴じであるならば、外部入力での設定枚数Dを確認し(S9)、2箇所綴じの予め決められた値Cと外部入力値Dと比較を行い、少ない枚数を滞留枚数と決定する(S10)。
次に、滞留枚数範囲内かどうかを判断し(S11)、留枚数範囲内ならば、滞留制御を確定し(S12)、ジョブをスタートさせる。
本発明は図1に示した実施の形態だけでなく、搬送路を分岐爪9の揺動端から斜め上方に傾斜分岐して設け、重力により常に搬送ローラ側に用紙先端が位置するような構成を有する搬送路を有する実施の形態にも適用可能である。
画像形成装置において使用する用紙後処理装置において、用紙を複数枚重ねあわせて搬送する場合、仮に厚紙が混入された場合にはその搬送品質が著しく低下してしまう可能性がある。これを防止するために予め決められた重ね合わせ枚数を外部入力などで減らしている。
本発明では綴じモードなどで予め決定されている重ね合わせ枚数と外部から入力された枚数を比較して重ね合わせ枚数を決定しているので、外部からの入力は重ね合わせ枚数のみを入力することができるので操作の煩雑化を防ぐことができ、最良の重ね合わせ枚数を決定することができるので、最適な生産性を維持することができる。
画像形成装置に使用する用紙後処理装置の構成を示す概略図。 用紙が搬送されてメイン搬送路にある状態を示す概略図。 他の搬送路に入り込んだ用紙の状態を示す概略図。 第1および第2の用紙が同時にメイン搬送路にある状態を示す概略図。 第1および第2の用紙が同時にメイン搬送路を通って処理トレイへ搬送される状態を示す概略図。 滞留制御を説明するフローチャート。
符号の説明
4 搬送手段(搬送ローラ)、6 搬送手段(搬送ローラ)、7 搬送手段(搬送ローラ)、8 搬送手段(搬送ローラ)、9 切り換え手段(切り換え爪)、22 メイン搬送路、23 滞留手段(別の搬送路)

Claims (6)

  1. 綴じ処理を行う処理トレイと、入口部から用紙を前記処理トレイへ導くことができると共に、前記用紙を逆流させることができる搬送手段と、前記搬送手段により前記用紙を逆流させたときに他の搬送路へ案内する切換手段と、を備え、前記搬送手段により搬送されてくる次用紙に、前記他の搬送路に有る前記用紙を重ねた状態で搬送して前記処理トレイへ排出すると共に、前記搬送手段により搬送されてくる次用紙と前記他の搬送路にある前記用紙とを重ね合わせる枚数の設定値が予め設定されている用紙後処理装置において、外部から入力された用紙の重ね合わせ枚数と、前記予め設定されている用紙の重ね合わせ枚数とが一致しない場合、何れか少ない枚数を前記用紙の重ね合わせ枚数となるように制御する制御手段を備えていることを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 前記予め決められた用紙の重ね合わせ枚数の中で最も大きな値を前記外部入力のデフォルトの値とすることを特徴とする請求項1記載の用紙後処理装置。
  3. 前記予め決められた用紙の重ね合わせ枚数を綴じ箇所により決定することを特徴とする請求項1記載の用紙後処理装置。
  4. 前記予め決められた用紙の重ね合わせ枚数を1枚の用紙に対する画像形成面数により決定することを特徴とする請求項1記載の用紙後処理装置。
  5. 前記予め決められた用紙の重ね合わせ枚数を用紙サイズにより決定することを特徴とする請求項1記載の用紙後処理装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項記載の用紙後処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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