JPH11314834A - 排紙収納装置 - Google Patents

排紙収納装置

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JPH11314834A
JPH11314834A JP10373774A JP37377498A JPH11314834A JP H11314834 A JPH11314834 A JP H11314834A JP 10373774 A JP10373774 A JP 10373774A JP 37377498 A JP37377498 A JP 37377498A JP H11314834 A JPH11314834 A JP H11314834A
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deflecting
bin
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義之 荒関
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正紀 高橋
Masaru Ito
大 伊藤
Tatsuro Watanabe
達郎 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向爪とビン部材の開閉用の円筒カムとが比
較的高速で連動でき、ビン部材の受入口へシートを確実
に挿入でき、信頼性、耐久性を確保する。 【解決手段】 画像形成装置2に接続される枠体20
と、枠体20内に配置された複数のビン部材6と、シー
トをビン部材6と対向する偏向側搬送面fに搬送する給
紙手段8と、枠体20に支持された複数のレール部材
と、これらに摺動可能に支持される昇降枠11と、その
昇降枠にそれぞれ枢支され、円筒状の主部121の上下
端縁に当接するビン部材6の一方を他方側に移動させる
送り相当分回転する毎に同主部の下端縁に当接するビン
部材6の受入口aを拡大させる複数の開閉カム12と、
これらカムを回転させる開閉カム駆動手段13と、昇降
枠11に支持され給紙手段8の偏向側搬送面fに達した
シートを所定のビン部材の受入口aに偏向し挿入するシ
ート偏向手段14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に接
続される排紙収納装置、特に、画像形成装置から排紙収
納装置内に取り込まれた画像形成用紙を複数のビン部材
に分配して収納する排紙収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】簡易印刷装置や複写機等の画像形成装置
にはこれらより排紙される画像形成用紙を収納する排紙
収納装置が付設される。この種の排紙収納装置としては
画像形成用紙を複数のビントレイに分配して収納する排
紙収納装置と、画像形成用紙を積載する単一の排紙トレ
イとを併設し、仕分けモード時には排紙収納装置に、非
仕分けモード時には単一の排紙トレイへ画像形成用紙を
搬送するように構成される。ところで、仕分けモードで
使用される排紙収納装置は、複数のビン部材を上下に積
み重ね状態で配置しておき、給紙装置により搬送されて
くるシートを搬送路上より離脱させるシート挿入位置を
各ビン部材の受入口に対向させ、同受入口にシートを挿
入し、これを各ビン部材に収容する。ここでは、任意の
ビン部材の受入口と給紙装置の搬送路上のシート挿入位
置とを対向させるに当たり、この受入口とシート挿入位
置とのいずれか一方を移動させる開口移動方式が採ら
れ、これによって積み重ね状態の複数のビン部材の各々
に給紙装置により連続して搬送されてくるシートを各ビ
ン部材に順次収納するようにしている。
【0003】例えば、特開昭49−99038号公報に
開示される類別装置では、シートを搬送路上より離脱さ
せるシート挿入位置を固定状態とし、これと対向する円
筒カムを用いて積み重ね状態の複数のビン部材を上下動
させる。ここで円筒カムにより上下動される各ビン部材
は、順次シート挿入位置に対向され、その際受入口が拡
大され、その受入口にはこれと対向するシート挿入位置
よりシートが挿入され、各ビン部材にシートを収容する
ようにしている。
【0004】特公平3−6104号公報に開示される丁
合い装置では、シートを搬送路上より離脱させて偏向さ
せるシート挿入位置が可動状態と成るような構成を採
り、しかも、シート挿入位置と対向する円筒カムを回転
させることにより積み重ね状態の複数のビン部材に対す
る円筒カムの位置を上下動させる。この際、円筒カムと
対向する一のビン部材は隣合うビン部材の一方側より他
方側に移動し、この際一のビン部材あるいは隣合う一方
側のビン部材の受入口を拡大し、この受入口にシート挿
入位置が対向するようにしておき、これによりシートを
受入口に挿入し、各ビン部材にシートを収容するように
している。この場合、積み重ね状態の複数のビン部材に
対して円筒カムが上下動することより比較的積み重ね状
態の複数のビン部材の可動域を小さく出来、装置の高さ
方向の小型化を図れる。
【0005】特公昭56−7952号公報に開示される
分別装置では、積み重ね状態の複数のビン部材から成る
ビン部材ユニット側を固定しておき、これに対して垂直
の搬送路上を上下動するデフレクタ(偏向爪)集合体を
設け、同搬送路上を降下してくるシートを順次変動する
シート挿入位置に配置したデフレクタ集合体により搬送
路上より偏向させて、一のビン部材の受入口に挿入し、
同ビン部材にシートを収容するようにしている。この場
合、隣合う各ビン部材の間隔が比較的大きくビン部材ユ
ニット側が大型化するが、ビン部材の受入口を拡大する
円筒カム、等を必要としない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
49−99038号公報に開示される類別装置では、3
つの縦柱状の円筒カムを同時に回転させ、これらに係合
する積み重ね状態の複数のビン部材を上下動させ、シー
ト挿入位置に順次ビン部材の受入口を対向させることよ
り、摺動部や可動部が多く、高速処理を行なう上で問題
を生じ易く、その信頼性に問題がある。また、特公昭5
6−7952号公報に開示される分別装置では、ビン部
材ユニット側が大型化し、設置スペースの確保に問題を
生じ易い。これに対し特公平3−6104号公報に開示
される丁合い装置では、積み重ね状態の複数のビン部材
の可動域を小さく出来、装置の小型化を図れるが、給紙
装置からのシートをシート挿入位置で偏向させる偏向爪
とビン部材の受入口を開閉する開閉用の円筒カムとを連
動させ、ビン部材の受入口へシートを確実に挿入する点
や高速作動させる点での信頼性が十分でなく、問題があ
った。本発明の目的は、偏向爪とビン部材の開閉用の円
筒カムとが比較的高速で連動でき、ビン部材の受入口へ
シートを確実に挿入でき信頼性及び耐久性の高い排紙収
納装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
形成装置に接続される枠体と、上記枠体内に積み重ね状
態で配置された複数のビン部材と、上記画像形成装置よ
りのシートを上記複数のビン部材と対向する偏向側搬送
面に搬送する給紙手段と、上記ビン部材の周縁部に対向
配備されると共に上記枠体に縦向きで支持された複数の
レール部材と、上記複数のレール部材に摺動可能に支持
される昇降枠と、上記昇降枠にそれぞれ枢支され、円筒
状の主部の上下端縁に当接するビン部材の一方を他方側
に移動させる送り相当分回転する毎に同主部の下端縁に
当接するビン部材の受入口を拡大させる複数の開閉カム
と、上記複数の開閉カムを回転させる開閉カム駆動手段
と、上記昇降枠に支持され上記給紙手段の偏向側搬送面
に達したシートを所定のビン部材の受入口に偏向し挿入
するシート偏向手段とを具備する、という構成を採って
いる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の排紙収
納装置において、上記昇降枠が上記枠体の上記画像形成
装置とは反対の側に配置され、上記画像形成装置よりの
シートが上記複数のビン部材の下方を通過して上記昇降
枠側の偏向側搬送面に搬送される、という構成を採って
いる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の排紙収
納装置において、上記複数のビン部材の上記受入口との
反対側端部は上記枠体側に固定される各係止片にそれぞ
れ支持される、という構成を採っている。
【0010】請求項4の発明は、請求項1記載の排紙収
納装置において、上記シート偏向手段は上記昇降枠に枢
支される偏向爪と、上記偏向爪を上記給紙手段の偏向側
搬送面に介在させる偏向位置と上記偏向側搬送面より退
避する退避位置とに切り換える爪切り換え手段とを有す
る、という構成を採っている。
【0011】請求項5の発明は、請求項4記載の排紙収
納装置において、上記偏向爪は上記爪切り換え手段から
の切り換え操作力をストローク調整スプリングを介して
受ける、という構成を採っている。
【0012】請求項6の発明は、請求項4記載の排紙収
納装置において、上記偏向爪は上記偏向側搬送面より上
記ビン部材の受入口に偏向されるシートを検知するシー
トセンサを取り付ける、という構成を採っている。
【0013】請求項7の発明は、請求項1記載の排紙収
納装置において、上記開閉カム駆動手段は、上記複数の
開閉カムに連結される複数のギヤ列と、同複数のギヤ列
を互いに連動させる連結軸と、上記昇降枠に支持され上
記連結軸及び上記複数のギヤ列を介し上記複数の開閉カ
ムを連動して回転する駆動源とを有する、という構成を
採っている。
【0014】請求項8の発明は、請求項4記載の排紙収
納装置において、上記爪切り換え手段は、上記偏向爪を
上記退避位置に弾性付勢するばねを備えるとともに、上
記偏向爪を上記退避位置より上記偏向位置に変位させる
爪揺動カムを備え、爪揺動カムは上記開閉カム駆動手段
によって駆動される、という構成を採っている。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項4,5,6
又は8記載の排紙収納装置において、上記爪切り換え手
段が、上記偏向爪の枢支軸に設けられている、という構
成を採っている。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項6記載の
排紙収納装置において、上記シートセンサによるシート
の先端検知情報に基づいて、上記開閉カムを回転させる
時期を決定する制御手段を有する、という構成を採って
いる。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の排紙収納装置において、上記シートの先端検知から上
記開閉カムを回転させるまでの時間をディレイタイムと
し、上記制御手段は、シートサイズ情報に基づいてシー
トサイズ毎に最適なディレイタイムを選択する、という
構成を採っている。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の排紙収納装置において、上記シートの先端検知から上
記開閉カムを回転させるまでの時間をディレイタイムと
し、上記制御手段は、シートサイズ情報及びビン部材の
ビン番号情報に基づいてシートサイズ毎に最適なディレ
イタイムを選択する、という構成を採っている。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項6記載の
排紙収納装置において、上記シートセンサに至るまでの
シート搬送過程において少なくとも1つのシート検知セ
ンサが設けられ、上記シートセンサ及びシート検知セン
サからの検知情報に基づいてジャムを判断し且つジャム
が発生した場合にはジャム情報を送信する制御手段を有
する、という構成を採っている。
【0020】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の排紙収納装置において、上記制御手段は、上記シート
センサの検知状態が所定時間続いたときは上記偏向爪で
ジャムが発生したと判断し、ジャム情報を送信する、と
いう構成を採っている。
【0021】請求項15記載の発明は、請求項4又は5
記載の排紙収納装置において、上記偏向側搬送面が、シ
ート搬送方向と直交する方向に間隔をおいて並設された
複数の無端ベルトによって形成され、これらの無端ベル
トの上記偏向側搬送面の裏面側にはシートの搬送方向両
端部を案内可能なガイド板が設けられ、上記偏向爪は上
記偏向位置において上記無端ベルト間の隙間に入り込む
櫛歯状に形成され、上記偏向爪には上記偏向位置に位置
したときの上記ガイド板との接触を緩和し又は非接触状
態に保つ緩衝部材が設けられている、という構成を採っ
ている。
【0022】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の排紙収納装置において、上記偏向爪の上記ガイド板に
対応する部分が上記緩衝部材によって形成されている、
という構成を採っている。請求項17記載の発明は、請
求項3記載の排紙収納装置において、上記枠体は上記ビ
ン部材の上記反対側端部よりシート進入方向前方に位置
し、上記係止片は上記受入口側に向けて突出している、
という構成を採っている。
【0023】
【発明の実施の形態】請求項1に記載されている発明で
は、画像形成装置に枠体が接続され、この枠体内に複数
のビン部材を積み重ね状態で配置し、上記画像形成装置
よりのシートを給紙手段により上記複数のビン部材と対
向する偏向側搬送面に搬送し、上記ビン部材の周縁部に
複数のレール部材を対向配備すると共に同複数のレール
部材を上記枠体に縦向きに取付け、上記複数のレール部
材に昇降枠を摺動可能に支持し、上記昇降枠に複数の開
閉カムをそれぞれ枢支し、その円筒状の主部の上下端縁
に当接するビン部材の一方を他方側に移動させる送り相
当分回転する毎に同主部の下端縁に当接するビン部材の
受入口を拡大させ、上記複数の開閉カムを開閉カム駆動
手段により回転させ、上記昇降枠にシート偏向手段を支
持し、そのシート偏向手段により上記給紙手段の偏向側
搬送面に達したシートを所定のビン部材の受入口に偏向
し挿入するようにしている。
【0024】ここでは、昇降枠に枢支される開閉カムが
上下荷重を受けた状態で回転駆動するのに応じ、積み重
ね状態で配置される複数のビン部材の内の一のビン部材
を隣合うビン部材の一方側より他方側に移動させること
により、複数の開閉カムが昇降枠と共に複数のレール部
材に沿って上下方向に移動し、同時に昇降枠に支持され
るシート偏向手段をも一体的に上下移動させる。このた
め、昇降枠は上下荷重を受けた状態で複数のレール部材
に沿って上下動可能に摺接するので、複数の開閉カム自
体が上下方向の摺動を行なうことが無く、スムーズに回
転し、複数の開閉カムの下端縁が当接するようになるビ
ン部材の受入口を拡大させるべく高速作動でき、これら
の耐久性も向上する。しかも、昇降枠上のシート偏向手
段と開閉カムの下端縁が当接するビン部材の受入口との
相対位置がほぼ一定であるので、昇降枠が上下方向のい
ずれの位置に移動しても、偏向側搬送面上のシートをシ
ート偏向手段により受入口に向けて偏向する角度が一定
となり、確実にそのシートを受入口に案内でき、安定し
たシート案内機能を確保出来る。
【0025】ここで、画像形成装置は画像形成された用
紙(シート)を排出するものであればよく、孔版印刷機
や電子写真複写装置で構成される。枠体は給紙手段、複
数のレール部材、複数のビン部材、昇降枠、複数の開閉
カム、開閉カム駆動手段、シート偏向手段、等の排紙収
納装置を成す部材を支持するもので、画像形成装置に接
続される。もちろん、枠体が画像形成装置側と一体化し
て製作されたものであってもよい。複数のビン部材は枠
体内に積み重ね状態で配置されるもので、各ビン部材は
略皿状を成すように形成される。このビン部材はその一
端と隣合う他のビン部材との間を拡大させることによ
り、その受入口を拡大形成し、この受入口側よりシート
を挿入し、収容できるように形成される。
【0026】給紙手段は画像形成装置よりのシートを複
数のビン部材と対向する偏向側搬送面に搬送するもの
で、単一の給紙手段、例えば、ベルトコンベアと同コン
ベア上の搬送面にシートを吸着する吸引装置とにより構
成することが望ましい。この給紙手段はシートを横向き
に搬送する横向き搬送部と、縦向きに搬送する縦向き搬
送部との2つの搬送部、或いは、3つ以上の搬送部を組
合せて構成しても良く、給紙手段が形成する搬送路の途
中に切り換え部を設け、主路と分岐する分岐路側に他の
シート収容手段、例えば、複数のビン部材から成る第2
のビントレイユニットや大容量排紙トレイを配備するよ
うな構成を採ることも出来る。複数のレール部材はビン
部材の周縁部に対向配備されると共に枠体に縦向きで支
持されるもので、例えば、その長手方向を上下に向けた
状態で上下端を枠体側に結合され、縦枠板や縦柱等、及
びそれらの組合せとして形成される。
【0027】昇降枠は複数のレール部材に摺動可能に支
持されるものであればよく、例えばブラケットとして形
成され、各レール部材とコロ接触するようローラを取り
付けても良く、複数の開閉カム、開閉カム駆動手段、シ
ート偏向手段を支持できるように形成される。複数の開
閉カムは昇降枠にそれぞれ枢支され、円筒状の主部の外
周面にビン部材と係合し、回転駆動するのに応じて一の
ビン部材を隣合うビン部材の一方側より他方側に移動す
るカム溝が形成されるものであればよい。例えば、各開
閉カムはその円筒状の主部の中心線周りに回転可能に昇
降枠側に枢支部材を介し枢着される。この円筒状主部の
外周面にはその上端と下端との間に連続して螺旋状のカ
ム溝が形成され、このカム溝に摺接するビン部材を円筒
状の主部の回転と共に上下方向に摺動変位させるように
形成される。
【0028】開閉カム駆動手段は複数の開閉カムを回転
させるもので、例えば、昇降枠に支持される駆動源とそ
の駆動源の回転を複数の開閉カムに伝達する回転伝達手
段とで形成される。シート偏向手段は昇降枠に支持さ
れ、この昇降枠に枢支された複数の開閉カムにより受入
口を拡大された所定のビン部材に向け給紙手段の偏向側
搬送面に達したシートを偏向し挿入する。例えば、シー
ト偏向手段は昇降枠に枢支された偏向爪を備え、この偏
向爪が給紙手段の偏向側搬送面上のシートを所定のビン
部材の受入口に偏向し挿入できる第一の態様と、この偏
向爪を給紙手段上より退避させ給紙手段と非接触状態を
保つ第二の態様とに切り換え可能に構成される。
【0029】請求項1記載の排紙収納装置において、上
記昇降枠が上記枠体の上記画像形成装置とは反対の側に
配置され、上記画像形成装置よりのシートが上記複数の
ビン部材の下方を通過して上記昇降枠側の偏向側搬送面
に搬送されるように構成しても良い。ここでは、シート
が複数のビン部材の下方を通過し昇降枠側の偏向側搬送
面に達し、その上でシートが偏向されてビン部材の受入
口に挿入され、シート搬送路が比較的長くなり、しかも
ビン部材に載置される前までシートの印刷画像が搬送路
構成部材側に接することも無い。このため、シート搬送
の間にシートの未定着の画像の乾燥を促進し、印刷画像
の擦れも無い。特に、画像形成装置が印刷装置である場
合のように印刷終了後の乾燥性を特に要求されるもので
あると、この定着効果が有効となる。
【0030】請求項1記載の排紙収納装置において、上
記複数のビン部材の上記受入口との反対側端部は上記枠
体側に固定される各係止片にそれぞれ支持されるように
構成しても良い。この場合、複数のビン部材は一つずつ
が支持部材である各係止片に独立して支持され、各ビン
部材の位置精度を容易に確保出来る。しかも、各係止片
が受ける負荷は、積載されるシート重量だけとなり、耐
久性の向上及び騒音の低下にもつながる。特に、複数の
ビン部材の受入口と反対側端にステープラを対設する場
合、この複数のビン部材の上下方向の位置精度を確保出
来ることより、ステープル作業性を向上出来る。
【0031】請求項1記載の排紙収納装置において、上
記シート偏向手段は昇降枠に枢支される偏向爪と、この
偏向爪を上記給紙手段の偏向側搬送面に介在させる偏向
位置と上記搬送路より退避する退避位置とに切り換える
切り換え手段とを有するように構成しても良い。このよ
うにした場合、昇降枠と一体的に偏向爪及び切り換え手
段が上下動するので、切り換え手段が偏向爪を偏向位置
に切り換えることにより給紙手段の偏向側搬送面のシー
トを所定のビン部材の受入口に偏向し、常に確実に挿入
でき、切り換え手段が偏向爪を退避位置に切り換えるこ
とにより、この偏向爪を給紙手段と非接触状態に保ち、
給紙手段及び偏向爪の摺接を防止でき、耐久性を向上さ
せることが出来る。
【0032】請求項4記載の排紙収納装置において、上
記偏向爪は上記爪切り換え手段からの切り換え操作力を
ストローク調整スプリングを介して受けるように構成し
ても良い。この場合、偏向爪が偏向位置に達した際に偏
向側搬送面より受ける反力をストローク調整スプリング
の圧縮変形により緩衝でき、偏向側搬送面と偏向爪の過
度な圧接を防止でき、両者の耐久性を向上させることが
出来る。請求項4記載の排紙収納装置において、上記偏
向爪は上記偏向側搬送面より上記ビン部材の受入口に偏
向されるシートを検知するシートセンサを取り付けるよ
うに構成しても良い。この場合、偏向爪に1ケのシート
センサを設けることにより、全てのビン部材の受入口に
シートが挿入されたのを検知することができ、全てのビ
ン部材側にシートセンサを個々に設ける必要が無く、低
コスト化を図れる。
【0033】請求項1記載の排紙収納装置において、上
記開閉カム駆動手段は、上記複数の開閉カムに連結され
る複数のギヤ列と、同複数のギヤ列を互いに連動させる
連結軸と、上記昇降枠に支持され上記連結軸及び上記複
数のギヤ列を介し上記複数の開閉カムを連動して回転す
る駆動源とを有するように構成しても良い。このように
した場合、昇降枠に支持される駆動源の回転を連結軸及
び複数のギヤ列を介し複数の開閉カムに伝達でき、この
際複数の開閉カムを確実に安定して回転駆動できる。請
求項4記載の排紙収納装置において、上記偏向爪を上記
退避位置に弾性付勢するばねを備え、上記偏向爪を上記
退避位置より上記偏向位置に変位させる爪揺動カムを上
記開閉カム駆動手段の連結軸に一体的に取付けるように
構成しても良い。このようにした場合、爪揺動カムが開
閉カム駆動手段の連結軸に一体的に取付けられ、この爪
揺動カムが開閉カム駆動手段と同期して上記偏向爪を上
記退避位置より上記ばねの弾性力に抗して上記偏向位置
に変位させることができ、開閉カム駆動手段を爪揺動カ
ムの駆動手段としても兼用することが出来、この際開閉
カムと偏向爪の駆動タイミングを確実に同期させること
が出来、特別の同期制御の必要が無い。しかも、装置の
簡素化、軽量化、低コスト化を図れる。
【0034】請求項4記載の排紙収納装置において、上
記偏向爪の枢支軸に同偏向爪を退避位置と偏向位置とに
切り換え変位させる爪切り換え手段を取付けても良い。
このようにした場合、開閉カムと偏向爪が独立してお
り、両者は共に昇降枠に支持されるが、相対的な位置の
自由度を比較的容易に確保出来、レイアウト上の自由度
や形状自由度を確保出来る。
【0035】
【実施例】図1には本発明の適用された第1実施例とし
ての排紙収納装置を示した。この排紙収納装置1は画像
形成装置としての孔版印刷装置2に接続される。ここで
排紙収納装置1が接続される孔版印刷装置2は、原稿に
応じて予め穿孔された図示しないマスタをドラム状の版
胴(図示せず)に巻装し、これにインク供給を行ないつ
つ回転駆動して、これに画像形成用紙(以後単にシート
と呼ぶときがある)を押し付けて印刷を行ない、印刷済
の画像形成用紙を排紙部を介し機外へ排出するという周
知の構成を採るもので、例えば、孔版印刷装置2の一例
は特開平7−309520号公報に開示される。
【0036】このような孔版印刷装置2は排紙収納装置
1と共に同一のフロア4上に載置され、その上で孔版印
刷装置2の排紙口3とこれに対向する排紙収納装置1側
の排紙部対向位置Zとが位置合わせされ、孔版印刷装置
2に排紙収納装置1の枠体20側の一部が接続される。
図1に示すように、排紙収納装置1は、フロア4上の自
由な位置に移動できる矩形塔状の枠体20を備え、この
枠体20の内部に複数のビン部材(以後ビントレイと呼
ぶことがある)6と、孔版印刷装置2よりのシートを複
数のビン部材6と対向する偏向側搬送面fに搬送する給
紙手段8と、ビン部材6の周縁部に対向配備されると共
に枠体20に支持された複数のレール部材9m,9n
(図2参照)と、これら複数のレール部材に摺動可能に
支持された昇降枠11(図10参照)と、昇降枠11の
手前側と奥側半部11a,11b(図3参照)にそれぞ
れ枢支される円筒状の主部121を有する各開閉カム1
2と、昇降枠11に支持され一対の開閉カム12を回転
させる開閉カム駆動手段13と、昇降枠11に支持され
偏向側搬送面fに達したシートを所定のビン部材6の受
入口aに偏向し挿入するシート偏向手段14と、枠体2
0の下部に配備され排紙部対向位置Zからのシートを積
載する排紙トレイ15とを収容する。
【0037】ここで、給紙手段8は排紙部対向位置Z側
に上流端が配備され下流端が揺動する第1切り換え部1
6と、その第1切り換え部が後述の仕分け位置p1(図
1に実線で示す位置)にあるとこれに連結される水平搬
送部17と、その水平搬送部17の後端に配備される第
2切り換え部18と、その第2切り換え部に連結され偏
向側搬送面fを成す垂直搬送部19とで構成される。枠
体20はその下部が底枠部201とこれに一体結合さ
れ、垂直方向に延出する複数の下縦枠部202及びこれ
ら上端を横方向に連結する複数の中横枠部203とで形
成され、その上部が中横枠部203より垂直方向に延出
する複数の縦枠部204,205及びこれら上端を横方
向に連結する複数の上横枠部206を備える。
【0038】ここで下縦枠部202の内で右下縦枠部2
02aは前後一対配備され、その端部が孔版印刷装置2
の本体基枠(図示せず)に図示しないブラケットを介し
接続される。枠体20の内側上部には複数のビン部材6
を備えたビンユニット7と各ビン部材6と対向する偏向
側搬送面fにシートを搬送する垂直搬送部19が配設さ
れている。ビンユニット7は手前側と奥側において図1
で左右に配置された複数の縦枠部204,205の間に
配備される。各ビン部材6は図4に示すように、平皿状
を成し、板金製であるが、これに代えて樹脂製としても
良い。なお、複数のビン部材群の外周部を囲む複数の左
右縦枠部204,205の間は開放されており、これに
より、作業者が排紙収納装置1の前に立つだけで、必要
なビン部材6上のシートを容易に取り出せるように構成
される。
【0039】各ビン部材6はその横方向長さ、即ち、そ
の受入口a側である入口側端部601と反対の右端部6
02との間隔は最大積載用紙のサイズ以上に設定されて
いる。このビン部材6の入口側端部601は左縦枠部2
04側に昇降枠11を介し支持され、右端部602は右
縦枠部205に係止片cを介し支持される。各ビン部材
6は入口側端部601においてその両側に突出ピン21
を突設し、その先端には段付きローラ状のトラニオン2
2を枢支している。各突出ピン21は左縦枠部204に
上下に長く形成されたピンガイド溝25に摺動可能に嵌
合され水平方向のずれを規制されている。各ビン部材6
は積み重ね状態で順次配置され、それらの各突出ピン2
1及びその先端のトラニオン22も上下に積み重ねられ
るようにして左縦枠部204に支持される。この状態に
おいて、上下方向で互いに隣合う各ビン部材6の入口側
端部601における上下間隔は極めて小さく設定されて
いる。
【0040】各ビン部材6の右端部602は手前側と奥
側において右縦枠部205に突設される係止片cの上面
に変動可能に係止される。ここで、上下方向において互
いに隣合う各ビン部材6の間隔はシートの侵入性を阻害
するほど狭くなく、又、積層されたシートの未定着の画
像に影響を与えるほど圧縮することが無いように適宜設
定される。ここでビン部材6は最大積載用紙以上の長さ
を有し、このため、右端部602における上下方向の間
隔はスペーサsや係止片cで比較的小さく設定してよ
く、この部位における間隔をあえて可変とし、シート挿
入時に拡大させる必要も無い。
【0041】なお、各ビン部材6の右端部602と対向
する右縦枠部205側には図示しないガイド機構を介し
上下に送り操作されることにより各ビン部材6上のシー
ト束を閉じ処理するステ−プラ−26が装備される。な
お、ステ−プラ−26には積載された用紙を挾みステ−
プラ−26へ送る図示しないグリッパーが対設される。
このため、ここでは図示しないグリッパーやステ−プラ
−26とビン部材6のシート束との間の位置精度はステ
ープル作業を行う上で必要とされる特性値となり、ビン
部材6の上下方向の位置精度は重要となる。ここではビ
ン部材6をその支持部材である係止片cで一つずつ支持
し、その支持部材の強度を分散させるタイプのブラケッ
トとして設け、ビン部材6の上下方向の位置精度を確保
するようにしている。これにより係止片cでの負荷は積
載されるシートの重量だけとなり、耐久性の向上及び騒
音の低下にもつながる。
【0042】ビン部材6の右端部602の支持構造は、
図18に示すように、右縦枠部205をビン部材6の右
端部602を挟むように対向させて支持してもよいが、
上述のように、本実施例における排紙収納装置1では左
右縦枠部204,205の間から手前に、すなわち、孔
版印刷装置2の操作面側に沿う側から手前に引き出して
シートを取り出すようになっているため、シート進入方
向(矢印M方向)先端部が手前側の右縦枠部205に当
たって引き出しを阻害する懸念がある。そこで、図19
に示すように、スペーサsをビン部材6の右端部602
からシート進入方向に突出するように形成し、これに対
応して右縦枠部205を並置して支持する構成とすれ
ば、右縦枠部205がシート取り出し時の障害となら
ず、取り出しスペースが拡大されてシートの取り出し作
業が容易となる。
【0043】図4に示すように、各ビン部材6の入口側
端部601近傍には斜突壁23が形成される。ここでビ
ン部材6に挿入されたシートはビンユニット7内のエン
ドフェンス24に衝突した後に、ビン部材6上に落下
し、この時、ビン部材6は図1で左方下がりとなってい
ることからこの斜突壁23の高さはビン部材6に積載さ
れるシートの最大高さより若干高く設定されている。ま
た、この斜突壁23があることによりシート束に後から
挿入されるシートの先端が当接することが無いようにで
き、多少シートがカールしていてもジャンプさせること
ができ、積載されたシート束の最上面に後からのシート
が順次確実に載置される。各ビン部材6の入口側端部6
01と反対の右端部602には受入口a側に向かって切
欠溝603が形成される。この切欠溝には図示しない送
り機構により図1で左右に所定量変動可能なビンユニッ
ト7側エンドフェンス24が嵌合しており、これによっ
て受入口a側より挿入されたシートをサイズに応じて所
定の位置に停止させ、シート挿入時の衝突壁となると共
に積載時におけるずれを防止出来るようにしている。
【0044】ビン部材6の入口側端部601の周縁部に
は手前側と奥側に一対の左縦枠部204が対設される。
図2に示すように、手前の左縦枠部204には一体的に
複数のレール部材としての第1レール9mと第2レール
9nとが装着される。手前側の第1レール9mと第2レ
ール9nには昇降枠11の手前側半部11aが、奥側の
第1レール9mと第2レール9nには昇降枠11の奥側
半部11bが摺動可能に支持される。なお、図7、図1
0に示すように、手前側半部11aと奥側半部11bと
は連結ブラケット11c(図6も参照)及びその両端の
L字状ブラケットuを介し一体結合されている。なおL
字状ブラケットuは手前及び奥側の左縦枠部204に形
成される縦長穴43(図7参照)に遊嵌されるように形
成される。
【0045】図2に示すように、手前側の左縦枠部20
4に支持される第1レール9mはバー状を成し、その上
下端を左縦枠部204の上下横フランジに固着してお
り、第2レール9nは長片状を成し、その基端を左縦枠
部204の折曲縦フランジに溶着している。これら第1
レール9mと第2レール9nに支持される昇降枠11の
手前側半部11aは略矩形ブラケット状を成し、その左
端に前枢支部27が形成され、その右端には横向きピン
dを介しガイドローラRを枢着する。前枢支部27は樹
脂製の筒状体を成し、第1レール9mに摺動自在に嵌着
される。ガイドローラRは第2レール9nと左縦枠部2
04の縦壁の間にがたなくコロ接触するような形状を成
す。昇降枠11の手前側半部11aと一体結合される奥
側半部11bは手前側半部と左右対称に形成され、連結
ブラケット11cを介し一体結合される両者は手前側と
奥側の各第1レール9mと第2レール9nとにガイドさ
れ、がたなく上下動可能である。
【0046】図2に示すように、昇降枠の手前側半部1
1aには開閉カム12と、開閉カム12を回転させる開
閉カム駆動手段13とが装備される。図7,図9に示す
ように、開閉カム12は手前側半部11aの上下フラン
ジ部に各軸受部Yを介し枢支される縦向きのカム軸12
3と、カム軸を介し枢支される円筒状の主部121と、
主部121の外周部に形成される螺旋状のカム溝122
とを備える。この主部121と対向する手前側半部11
aには手前の左縦枠部204と対向するカム受け穴g
(図7、図9参照)が形成され、同カム受け穴gはビン
部材6側のトラニオン22を嵌合、離脱する開閉カム1
2及びカムプーリ28をピンガイド溝25側に一部突き
出し、遊嵌状態を保てるように形状される。
【0047】開閉カム12の螺旋状のカム溝122は段
付きローラ状のトラニオン22の小径部を摺動自在に嵌
合できるように形成される。なお、トラニオン22はそ
の小径部が手前の左縦枠部204に形成されるピンガイ
ド溝25に遊嵌し、大径部がピンガイド溝25の両縁部
に係止されるようにその形状が設定されている。このた
め、トラニオン22はピンガイド溝25により上下方向
の移動のみを許容されることより、開閉カム12の回転
駆動時にその回転方向に応じて、開閉カム12の上端縁
あるいは下端縁に達している一のトラニオン22をカム
溝122により他方の上端縁あるいは下端縁側に送り移
動することが出来る。尚、ここでは1回転で1つのトラ
ニオン22を開閉カム12の上端縁と下端縁の距離L1
だけ上下動させるように設定されるが、この1回転当た
りの送り量は適宜設定することが出来る。このような開
閉カム12は手前側半部11aと同様に奥側半部11b
にも左右対称に装着される。
【0048】開閉カム駆動手段13は昇降枠11全体に
亘り装着される。図3、図7、図9に示すように、その
内の手前側半部11aのものは、開閉カム12の上端縁
側にカム軸123を介し一体的に結合されるカムプーリ
28と、手前側半部11aに支持される駆動モータ29
と、駆動モータ29に直結された駆動プーリ30と、こ
の駆動プーリ30とカムプーリ28に掛け渡されるエン
ドレスの駆動ベルト31と、駆動プーリ30の下端に一
体的に形成される傘歯車から成る駆動ギヤ32と、駆動
ギヤ32に噛合する傘歯車から成る従動ギヤ33と、こ
の従動ギヤ33の回転軸を成し手前側半部11aの主部
に枢支されると共に他端が奥側半部11bの主部に枢支
される連結軸34とを備える。なお、開閉カム駆動手段
13の内、奥側半部11bのものは、手前側半部11a
側の駆動モータ29を排した状態で、左右対称に装備さ
れるという構成を採っている。なお、符号Y1は駆動モ
ータ29に代えて駆動ギヤ32を奥側半部112に枢着
する軸受部を示している。
【0049】開閉カム駆動手段13は駆動モータ29を
回転させると傘歯車のギヤ列を介し連結軸34が回転
し、手前側半部11aと奥側半部11bの各駆動プーリ
30が回転し、この回転が駆動ベルト31を介し各カム
プーリ28と一体の開閉カム12に伝えられる。この
際、図3、図10に示されたように手前側半部11aと
奥側半部11bの開閉カム12が連結軸34の働きで確
実に安定して同期回転できる。これにより、両開閉カム
12はこれに対向する一のビン部材6の手前側と奥側の
各トラニオン22を同時に送り移動でき、開閉カム12
の1回転当たり距離L1だけトラニオン22、即ちビン
部材6の入口側端部601を上下動させることが出来、
隣合う他のビン部材6の入口側端部601との間に距離
L1に近い縦幅の受入口aを形成できる。
【0050】昇降枠11には開閉カム駆動手段13の他
にシート偏向手段14が装着されている。図1、図5及
び図6に示すように、このシート偏向手段14は偏向側
搬送面fに達したシートを開閉カム12により受入口a
を拡大させた所定のビン部材6に偏向し、その受入口a
に挿入するもので、偏向爪35と、偏向爪35を切り換
える爪切り換え手段36とを備える。ここで、昇降枠1
1の手前側半部11aと奥側半部11bとを結合する連
結ブラケット11cに連結軸34と並列に偏向爪35が
支持される。偏向爪35は側面視が三角状でバー状の樹
脂成形品であり、その両側端より突設された枢支ピン3
8が連結ブラケット11cの両側の端片111cに枢着
されている。偏向爪35は偏向側搬送面fに摺接するこ
とが可能な爪先351と、爪先351より延出する下向
きの凹状面352と、その後端の端縁353と、端縁3
53の手前側と奥側に突設される一対の係止片354
と、凹状面352を有する凹壁355と、凹壁355よ
り突出する一対の補強片356とを備える。なお、凹壁
355の中央部にはシートセンサS1が取り付けられ、
その検出端は凹状面352に沿った形状を成し、シート
の搬送抵抗となることがないように形成されている。
【0051】爪切り換え手段36は連結ブラケット11
c内に配備された前述の連結軸34と、連結軸34の中
央に一体結合される爪揺動カム39と、爪揺動カム39
を挟むと共に連結軸34に嵌挿される爪揺動レバー40
と、爪揺動レバー40の下端に結合されるストローク調
整スプリング41と、同スプリング41に中央部が連結
され両端部が偏向爪35側に結合される爪軸42とを備
える。偏向爪35はその揺動端側となる係止片354を
爪支持スプリング44を介し連結ブラケット11cに連
結し、この爪支持スプリング44の働きで、常時上方に
弾性的に回動付勢され、連結ブラケット11c側のスト
ッパ112cに当接することにより退避位置q2に保持
される。爪揺動レバー40は一対の分岐レバー部401
を備え、両者の下方側が中央結合部403により一体結
合されている。一対の分岐レバー部401には連結軸3
4を遊嵌する長穴402がそれぞれ形成され、各分岐レ
バー部401の下端縁には爪軸42の両端部を遊嵌する
下向き溝404が形成されている。ここで、偏向爪35
は同偏向爪が後述する偏向位置q1に保持されその爪先
351を偏向側搬送面fに押圧した際に、その反力を爪
軸42を介しストローク調整スプリング41が受けて圧
縮変位出来る。このため、偏向側搬送面fに爪先351
が過度に押圧されることを防止出来、偏向側搬送面f及
び爪先351の耐久性を確保できる。
【0052】ここで、爪切り換え手段36の駆動源とし
て開閉カム駆動手段13の連結軸34が兼用されてい
る。この連結軸34には一体的に爪揺動カム39が取付
けられる。爪揺動カム39はそのリフトサークルを中央
結合部403の湾曲面に当接させることにより爪支持ス
プリング44の弾性力に抗して偏向爪35を退避位置q
2より偏向位置q1に変位させることができる。なお、
連結軸34と連動する開閉カム12が一のビン部材6の
トラニオン22を隣合う他のビン部材6のトラニオン2
2と最も離隔させる回転角にある時、即ち、開閉カム1
2の上端縁と下端縁とにそれぞれ隣合うトラニオン22
が当接する時、連結軸34上の爪揺動カム39のリフト
サークルが中央結合部403の湾曲面に当接し、偏向爪
35を偏向位置q1に保持するように連結軸34におけ
る爪揺動カム39の回転角位置が設定される。
【0053】このように昇降枠11に支持される偏向爪
35と開閉カム12とは開閉カム駆動手段13を駆動源
として共用出来、装置の簡素化、軽量化、低コスト化を
図れ、しかも、連結軸34と偏向爪35と開閉カム12
とが連動するので、安定した同期作動が得られる。即
ち、爪切り換え手段36が偏向爪35を偏向位置q1に
切り換えると同時に開閉カム12が一のビン部材6と隣
合う他のビン部材6の両入口側端部601を最も離隔さ
せ、一のビン部材6の下端縁にトラニオン22が当接す
るビン部材6の受入口aを十分拡大できる。更に、この
場合、昇降枠11が上下方向のいずれの位置に移動して
も、昇降枠11上の偏向爪35と開閉カム12の下端縁
が当接するビン部材6の受入口aとの相対位置がほぼ一
定であるので、偏向側搬送面f上のシートを受入口aに
向けて偏向する角度が一定となり、シートを確実に安定
して偏向し、受入口aに案内でき、挿入できる。
【0054】しかも、爪切り換え手段36がシート偏向
時点に無いと、偏向爪35を偏向位置q1より退避位置
q2に切り換え、偏向側搬送面fと非接触状態に保つこ
とができ、給紙手段8の垂直搬送部19及び偏向爪35
の摺接を防止でき、耐久性を向上させることが出来る。
また、このような偏向爪35は、高速で搬送されてくる
シートに対して、ビン部材6への挿入前のブレーキとし
て作用し、ビン部材6内でのシートの挙動を安定させる
ことができる。しかも、この時、シートの裏面(印刷さ
れていない面)からのみ力が作用するので、印刷画像へ
の擦れ等の影響が少ない。
【0055】図1に示すように、給紙手段8の一部を成
す垂直搬送部19はビンユニット7を成す各ビン部材6
の入口側端部601に対設される。図10、図13に示
すように、この垂直搬送部19は側面視が矩形を保つ縦
向きの矩形フレーム45を備える。この矩形フレーム4
5はその奥側(図10で上側)部を図示しないヒンジ部
材を介し奥側の左縦枠部204に連結され、手前側部
(図10で下側)を手前側の左縦枠部204に図示しな
いジョイント部材を介し連結される。このため、適時に
この矩形フレーム45は手前側の側部を回動端として水
平方向に回動可能に形成される。矩形フレーム45はそ
の上下端近傍にそれぞれ図示しない軸受部材を介し枢着
される上下ローラ46、47と、上下ローラ46、47
に巻き掛けされる複数(ここでは4本)の無端ベルト4
8と、複数の無端ベルト48の外側に所定間隔を介し対
設される吸引ファン49と、同吸引ファンを支持すると
共に複数の無端ベルト48側の空間eを外部より隔離す
る外壁部材50とを備える。
【0056】ここで各無端ベルト48は合成樹脂又はゴ
ム等の素材によって成形され、その表面に多数の貫通孔
h(図13参照)を形成され、吸引ファン49の駆動時
にその貫通孔より空気を吸引し、搬送途上にある画像形
成用紙を無端ベルト48上の偏向側搬送面fに吸着させ
る。図2,図13に示すように、上ローラ46は従動ロ
ーラとして、下ローラ47は駆動ローラとしてそれぞれ
配備されている。下ローラ47の一端部には駆動ギヤ5
1が一体的に取付られ、これはベルト回転伝達機構52
を介して駆動モータ53に連結される。
【0057】図2、図10及び図13に示すように、無
端ベルト48の偏向側搬送面fの裏面側にはシートの搬
送方向両端部を案内可能なガイド板500が設けられて
いる。このガイド板500は、無端ベルト48の支持領
域からはみ出すシート両端部のカール等を制限するもの
で、換言すれば、無端ベルト48の設置数の必要最小限
化に寄与し、駆動モータ53の小型化、低エネルギー化
に寄与するものである。また、中間部を支持されること
なく上下方向に延びる無端ベルト48の回転移動時の水
平方向の振れを制限し、シートの垂直搬送時の安定化に
も寄与する。
【0058】図1に示すように、ビンユニット7の下部
で、複数の下縦枠部202及びこれら上端を連結する複
数の中横枠部203とで囲まれた領域内に第1切り換え
部16と、水平搬送部17と、第2切り換え部18とが
配備される。図1に示すように、第1切り換え部16は
後述の仕分け位置p1(図1に実線で示す位置)にある
とこれに連結される水平搬送部17に連結され、非仕分
け位置p2にあると水平搬送部17の直下の排紙トレイ
15に向けシートを搬送する。
【0059】第1切り換え部16は、排紙部対向位置Z
で排紙口3よりシートを取り入れ、取入れ方向Xに搬送
する。この第1切り換え部16は搬送機能を有する横向
きコンベアであり、図11に示すように、手前側と奥側
の一対の右下縦枠部202aに支持される。なお、一対
の右下縦枠部202aは、その端部が孔版印刷装置2の
本体基枠(図示せず)に図示しないブラケットを介し接
続される。第1切り換え部16は一対の右下縦枠部20
2aに支持される扁平箱状の基台60と、同基台の内部
に枢支される駆動プーリ61、従動プーリ62と、これ
らのプーリの間に巻き掛けされ一部を基台の上面に露呈
された無端状の複数(ここでは3本)の無端ベルト63
と、基台60の下壁に取付られシートを無端ベルト63
上に吸着させる吸引ファン64とで構成される。なお、
ここでの両プーリ61,62はチェーン、スプロケット
及びモーター等の駆動系(図示せず)により駆動され
る。
【0060】無端ベルト63は合成樹脂又はゴム等の部
材により成形され、多数の貫通孔hを有し、吸引ファン
64の駆動時に基台60内の空気を吸引し、搬送途上に
あるシートを無端ベルト63上に吸着させる。基台60
の流入端側(図10において右側端)の外側壁には駆動
プーリ61の回転中心と同一中心線に沿って水平方向に
枢支ピン65が突設される。この枢支ピン65が一対の
右下縦枠部202aに枢支されることにより、無端ベル
ト63及び基台60の流入端側が常時排紙部対向位置Z
に保持され、基台60の流出端側が上下に揺動できる。
基台60の流出端側の下壁面(図示せず)には切り換え
駆動手段66(図11参照)が連結される。切り換え駆
動手段66は第1切り換え部16の支持位置を切り換え
るもので、ここでは、第1切り換え部16を枢支ピン6
5を中心として選択的に揺動保持するもので、第1切り
換え部16を仕分け時に水平搬送部17と対向する仕分
け位置(図1の実線位置)p1に、非仕分け時に排紙ト
レイ15と対向する非仕分け位置(図1の2点鎖線で示
す位置)p2に選択的に揺動保持する。
【0061】この切り換え駆動手段66は基台60の下
壁面に突設されるブラケット67と、ブラケット67に
枢軸68を介し枢支される一対のピニオン69と、両ピ
ニオンが噛合し手前側と奥側の右下縦枠部202aに形
成されたラック70と、枢軸68の中央部に一体的に結
合されたウォームホイル71と、このウォームホイルに
噛み合うウォーム72と、ウォーム72を駆動するモー
タ73(図10参照)とにより構成されている。
【0062】一対のラック70は枢支ピン65の中心線
を中心とした扇形状を成すように形成されている。第1
切り換え部16の仕分け位置p1及び非仕分け位置p2
への揺動は孔版印刷装置2からの信号が図示しない制御
手段に入力され、その制御手段からの出力信号がモータ
73に入力されることにより行われる。なお、ここで流
出端が水平搬送部17と連通する仕分け位置p1に達し
た際にモータ停止指令を発する第1位置センサ74と、
同流出端が排紙トレイと連通する非仕分け位置p2に達
した際にモータ停止指令を発する第2位置センサ75が
配備される。モータ73は第1、第2位置センサ74,
75のモータ停止指令に応じてピニオン69を正転及び
逆転し、第1切り換え部16を仕分け位置と非仕分け位
置に切り換え保持するように構成される。
【0063】図1、図10、図12に示すように、第2
切り換え部18に連結可能な水平搬送部17は搬送機能
を有するコンベアであり、平たい箱状の基台80と、基
台80の内部に枢支される一対のプーリ81,82と、
これらのプーリの間に巻き掛けされ一部を基台80の上
面に露呈された無端ベルト83と、基台80の下壁に取
付られ画像形成用紙を無端ベルト83上に吸着させる吸
引ファン84とで構成される。両プーリ81,82はチ
ェーン、スプロケット及びモーター等の駆動系(図示せ
ず)により駆動される。ここで基台80は手前側と奥側
の中横枠部203に図示しないブラケットを介しほぼ水
平に固定される。水平搬送部17は仕分け位置p1にあ
る第1切り換え部16からのシートを流出端側の第2切
り換え部18に搬送出来る。ここでの無端ベルト83も
合成樹脂又はゴム等の部材により成形され、多数の貫通
孔hを有し、吸引ファン84の駆動時に基台80内の空
気を吸引し、搬送途上にある画像形成用紙を無端ベルト
83上に吸着させる。
【0064】図1、図8に示すように、第2切り換え部
18は手前側と奥側の下縦枠部202間に亘り配備され
るバー状の偏向爪181と、偏向爪181の手前側と奥
側端よりそれぞれ突き出し形成され、下縦枠部202側
に図示しないブラケットを介し枢支される枢支ピン18
2と、一方の枢支ピン182に固定されるレバー183
と、レバー183の回動端の長穴184にピン185を
介し連結されるソレノイド186とで構成される。偏向
爪181の上端側には湾曲面でのシ−ト搬送抵抗を低減
すべく複数の切欠凹部181aが形成されている。ここ
でソレノイド186が非作動時にあると、偏向爪181
の爪先xが図1、図8に実線で示す通常位置t1に保持
され、通電時にあると2点鎖線で示す重連位置t2に切
り換え保持される。ここで爪先xが通常位置t1に保持
される場合、水平搬送部17のシートを垂直搬送部19
に偏向出来、ここではこの状態に固定される。なお、図
1の排紙収納装置1に連続して図示しない第2の排紙収
納装置を接続し、同装置内の図示しないビントレイユニ
ットにもシートを仕分けするように構成した場合、ここ
での偏向爪181の爪先xをソレノイド186のオン時
に重連位置t2に切り換え保持する。この場合、水平搬
送部17のシートは図示しない第2の排紙収納装置の排
紙部対向位置Z’(図1参照)に向け搬送されることと
なる。
【0065】水平搬送部17の直下に排紙トレイ15が
装備される。この排紙トレイ15は第1切り換え部16
が非仕分け時に保持されると排紙部対向位置Zからのシ
ートを順次積載する。排紙トレイ15は、図1に示すよ
うに、昇降機構90を介して枠体20の下部に支持され
る。ここでの排紙トレイ15は排紙トレイ本体91と、
その本体91上でシート搬送方向下流側端部に立設され
たエンドフェンス92と、その両側部に立設された一対
のサイドフェンス93とを備えている。手前側と奥側の
各サイドフェンス93は実線で示す起立した態位と、図
示しない外側に倒伏した態位とをとることができ、ま
た、両サイドフェンス93は互いに内側と外側とに連動
して移動するという図示しない周知の構成を備えたもの
が採用される。このような機能を備えた排紙トレイの一
例は特開平7−41238号公報に開示される。
【0066】次に、上記第1実施例としての排紙収納装
置1の動作を説明する。孔版印刷装置2が周知の製版工
程、版付工程を順次行ない、版付工程での画像確認結果
が良好であれば、印刷工程が開始される。印刷時におい
て、孔版印刷装置2の図示しない操作盤上で排紙収納装
置1を使用する仕分けモードが選択されていないとす
る。
【0067】この場合、孔版印刷装置2は非仕分けモー
ドであると判断して、昇降機構90を駆動し、排紙トレ
イ15を非仕分け基準位置(図1の実線位置)u1に移
動させる。同時に、切り換え駆動手段66を第2位置セ
ンサ75の信号に応じて駆動し、第1切り換え部16の
支持位置を非仕分け位置(図1の2点鎖線で示す位置)
p2に切り換え、第1切り換え部16の流出端を排紙ト
レイ15と対向させ、その状態に保持する。更に、給紙
手段8を成す第1切り換え部16の無端ベルト63及び
吸引ファン64を駆動する。その上で、孔版印刷装置2
は排紙口3から画像面を上にしてシートを排出する。こ
のシートは排紙収納装置1側の排紙部対向位置Zに取り
入れられ、第1切り換え部16を経て排紙トレイ15の
本体91上に順次積載される。なお、この排紙トレイ1
5は、その積載枚数に応じて非仕分け基準位置u1より
下方の下端位置u2に向け順次降下されるように制御さ
れても良い。また、後述する仕分けモードが選択されて
いる場合で、版付工程におけるいわゆる版付用紙は、こ
の排紙トレイ15に排出されるように制御される。
【0068】印刷時において、孔版印刷装置2の図示し
ない操作盤上で排紙収納装置1を使用する仕分けモード
が選択されている場合、孔版印刷装置2は仕分けモード
であると判断して、切り換え駆動手段66を第1位置セ
ンサ74の信号に応じて駆動し、第1切り換え部16の
支持位置を仕分け位置(図1の実線で示す位置)p1に
切り換え、第1切り換え部16の流出端を水平搬送部1
7と対向させ、その状態を保持する。更に、孔版印刷装
置2は給紙手段8を成す第1切り換え部16、水平搬送
部17、垂直搬送部19の各無端ベルト63,83,4
8及び各吸引ファン64,84、49を駆動する。
【0069】その上で、孔版印刷装置2は排紙口3から
画像形成された第1の原稿に応じたシートを仕分け数だ
け順次排出する。画像面を上にして排紙されたシートは
排紙収納装置1側の排紙部対向位置Zに順次取り入れら
れ、第1切り換え部16、水平搬送部17の各無端ベル
ト63,83及び第2切り換え部18を経て垂直搬送部
19の無端ベルト48上の偏向側搬送面fに搬送され
る。更に、孔版印刷装置2は1番目のビントレイ6(最
下端)に一枚目のシートを仕分けるべく、昇降枠11上
の開閉カム12及び偏向爪35を基準位置に切り換え保
持する。この基準位置において、開閉カム12は1番目
のビントレイ6の手前側と奥側の各トラニオン22の直
上に配置され、同時に偏向爪35は爪揺動カム39によ
り退避位置q2より偏向位置q1に切り換え保持され
る。
【0070】この状態で一枚目のシートが偏向側搬送面
fに沿って上昇してくると、そのシートは偏向爪35に
より偏向側搬送面fより離され、偏向され、そのシート
は開閉カム12の直下にトラニオン22を当接させる1
番目のビントレイ6の受入口aに挿入され、即ち、給紙
手段8及びシート偏向手段14により排紙部対向位置Z
に順次取り入れられるシートはUターンされ、画像面を
下向きにした状態で載置される。なお、この時、予め検
出済のシートサイズに応じビントレイユニット7側のエ
ンドフェンス24がその位置を切り換え保持しており、
これによって受入口a側より挿入されたシートをそのサ
イズに応じて所定の位置で衝突させることができる。
【0071】この一枚目のシートが1番目のビントレイ
6の受入口aに挿入されると後述するシートセンサS1
(図5参照)からのシ−ト後端検知信号を受けてビン送
りを許容するビン駆動信号が出力され、この信号に応じ
て孔版印刷装置2は開閉カム駆動手段13の駆動モータ
29を駆動し、手前側と奥側の両開閉カム12を一回転
させるがこの一回転の中で1番目のビントレイ6のトラ
ニオン22の上に2番目のビントレイ6のトラニオン2
2が距離L1だけ相対的に下方に移動する。この時、2
番目のビントレイ6のトラニオン22は両開閉カム12
のカム溝122に沿って下方に移動して、1番目のビン
トレイ6のトラニオン22の真上に重なり、それ以上下
方には移動出来ないため、今度は昇降枠11と共に両開
閉カム12及び偏向爪35が上方に移動し、ちょうど一
回転した時に両開閉カム12はその下端縁が2番目のビ
ントレイ6のトラニオン22と当接する位置に達する。
これにより、2番目のビントレイ6の入口側端部601
を拡大させ、同時に偏向爪35を爪揺動カム39により
偏向位置q1に切り換え保持する。この状態で二枚目の
シートが偏向爪35に達すると、そこで偏向され、開閉
カム12の下端縁にトラニオン22を当接させる2番目
のビン部材6の受入口aに挿入される。この二枚目のシ
ートが2番目のビン部材6に挿入されると、以下、一枚
目の時と同様に作動が継続する。仕分け数のビン部材6
の受入口aに仕分け数のシートが挿入されると、孔版印
刷装置2は開閉カム駆動手段13の駆動モータ29を仕
分け数の分だけ逆回転させた後に停止させ、最下端であ
る前述の基準位置で待機状態に入る。
【0072】このようなシート仕分け作動中に偏向爪3
5の端縁353に近い側の凹状面352内に配置された
反射型の光学センサであるシートセンサS1がシート検
知作動する。なお、このシートセンサS1は、シートの
搬送の抵抗となることがないように装着されている。こ
のシートセンサS1により、孔版印刷装置2より所定の
ビン部材6にシートが挿入される毎にこのシートを確実
に認識できる。孔版印刷装置2の制御系は所定時間内に
シートを検知出来なかったり、シートを検知しっぱなし
になった時にはシート搬送ジャムが発生したと判断し、
印刷動作を停止させると共に、その旨を表示させる。こ
れにより全てのビン部材6側にシートが挿入されたこと
を検知するシートセンサS1を設ける必要が無く、偏向
爪35に1ケだけ設ければ、これらビン部材6へのシー
ト挿入の検知が可能である。
【0073】これと平行して、第2の原稿の製版工程が
行われる。そして、孔版印刷装置2が排紙口3から画像
形成された第2の原稿に応じたシートを仕分け数だけ順
次排出する。なお、この時の版付用紙は前述したように
排紙トレイ15に排出するように制御される。この場合
もシートは偏向爪35により偏向側搬送面fより離さ
れ、偏向され、そのシートは待機状態で受入口aを拡大
したままのビン部材6に一枚目のシートを画像面を下向
きにして、先のシートの上に積載される。その受入口a
に一枚目のシートが挿入されて、上述と同様に偏向爪3
5に設けられたシートセンサS1によりシ−ト後端が検
知されるとビン送りを許容するビン駆動信号が出力さ
れ、この信号に応じて孔版印刷装置2は開閉カム駆動手
段13の駆動モータ29を第1の原稿の時と同様にさ
れ、手前側と奥側の両開閉カム12を回転し、下から2
番目のビン部材6のトラニオン22を距離L1だけ相対
的に下方に移動させる。
【0074】これにより、昇降枠11と共に両開閉カム
12及び偏向爪35が上方に移動し、両開閉カム12の
下端縁が下から2番目のビン部材6のトラニオン22と
当接する状態に達する。この時、下から2番目のビン部
材6の受入口aを拡大させ、同時に偏向爪35を爪揺動
カム39により退避位置q2より偏向位置q1に切り換
え保持する。この状態で二枚目のシートが偏向爪35に
達すると、そこで偏向され、開閉カム12の下端縁がト
ラニオン22と当接する下から2番目のビン部材6の受
入口aに挿入され、先のシートの上に積載される。この
二枚目のシートが下から2番目のビン部材6に挿入され
ると、以下、一枚目の時と同様に作動が継続する。この
後、仕分け数分の最上部のビン部材6の受入口aに仕分
け数のシートが挿入されると、孔版印刷装置2は開閉カ
ム駆動手段13の駆動モータ29を前述と同様に制御
し、第3の原稿に応じたシートの搬入を待つ待機状態に
入る。
【0075】このようにして、仕分けモードが選択され
ている場合、印刷数のビン部材6に対し、第1の原稿よ
り所定数までの原稿に応じて画像形成されたシートが順
次仕分けして積載され、その印刷終了後、各ビン部材6
上に積載された原稿数分のシート束が左縦枠部204と
右縦枠部205の間より操作者により手前側に順次取り
出されることとなる。なお、場合により、印刷終了後、
各ビン部材6上の各シート束がステープラ26によりス
テープル処理され、その上で取り出されることとしても
良い。また、この実施例では開閉カム12を最下端にし
た位置を基準位置として、昇降枠11を下から上へ移動
させながら仕分け動作を行うようにしたが、これはトラ
ニオン22が上から下へ移動することとなり、これによ
りビン部材6は上から下へ移動するため、負荷が軽減さ
れて高速に対応しやすいからである。したがって、この
効果を望まないならば、開閉カム12を最上端にした位
置を基準位置として昇降枠11を上から下へ移動させる
ようにしてもよい。もちろん、原稿毎に開閉カム12を
基準位置に戻さずに、上から下へ移動させた後は、次の
原稿は下から上へ移動させるようにしてもよい。
【0076】上述のように、第1実施例の排紙収納装置
1では、開閉カム駆動手段13を駆動することにより昇
降枠11に開閉カム12とその駆動手段である開閉カム
駆動手段13を取付けて一体的に上下移動させるので、
開閉カム12の回転を受ける軸受部Yと昇降枠11側の
上下方向のスライドを受ける前枢支部27とが分離独立
しており、各軸受が受ける荷重が低減し、ビン開閉操作
時の高速化が容易と成り、しかも、耐久性も向上する。
また、加工性においても、容易化され、精度も向上す
る。更に、図1の第1実施例における開閉カム駆動手段
13は、開閉カム12の駆動源として機能すると同時
に、シート偏向手段14の偏向爪35を切り換える爪切
り換え手段36の駆動源としても機能出来、装置の簡素
化、軽量化低コスト化を図れる。しかも、同一駆動源に
より回転する連結軸34により開閉カム12と偏向爪3
5が駆動するので、開閉カム12の下端縁に対向してい
るビン部材6の受入口aを拡大する時点と、偏向爪35
を偏向位置q1に切り換える時点を容易に同期させるこ
とが出来、特に同期制御をすることも無く、この点でも
装置の簡素化を図れる。
【0077】図1の第1実施例における排紙収納装置1
では、開閉カム駆動手段13の連結軸34が開閉カム1
2と偏向爪35を共に駆動するように構成されていた
が、これに代えて、図14乃至図16に示すように、偏
向爪35aを独自の爪切り換え手段36aで切り換える
ように構成しても良い。第2実施例としての排紙収納装
置1aは図1の装置と比べ開閉カム駆動手段13aと、
シート偏向手段14aが相違する点以外は同様の構成を
採ることより、ここでは、同一部材に同一符号を付し、
重複説明を略す。
【0078】図14に示すように、開閉カム駆動手段1
3aは、図3の開閉カム駆動手段13と比べ連結軸34
aに爪揺動カム39を装備しない点以外は同様に構成さ
れることよりその説明を略す。ここで、昇降枠の手前側
半部11aと奥側半部11bに亘り枢支される連結軸3
4aの回転は、手前側半部11aと奥側半部11bに装
備される図示しない各駆動ギヤ、駆動プーリ、駆動ベル
ト、カムプーリ(図3と同一)を介し各開閉カム12に
伝えられる。これにより、両開閉カム12は1回転当た
り距離L1だけ一のビン部材6の手前側と奥側の各トラ
ニオン22を同時に上下方向に相対的に送り移動し、ビ
ン部材6の入口側端部601を上下動させる。この開閉
カム12との相対的な上下動により新たに開閉カム12
の下端縁に対向したビン部材6の受入口aを拡大するこ
ととなる。
【0079】一方、両開閉カム12と同時に上下動する
シート偏向手段14aは、偏向側搬送面fに達したシー
トを開閉カム12により受入口aを拡大させているビン
部材6に偏向し、その受入口aに挿入するもので、偏向
爪35aと同偏向爪を切り換える爪切り換え手段36a
を備える。図16に示すように、昇降枠の手前側半部1
1aと奥側半部11bとを結合する連結ブラケット11
cは連結軸34aを遊嵌する長枠状に形成され、しか
も、連結軸34aと並列に偏向爪35aを回動可能に支
持する。偏向爪35aには爪切り換え手段36aが装着
される。偏向爪35aはその両側端に突設されると共に
連結ブラケット11cの両側の端片111cに枢着され
る枢支ピン38aと、偏向側搬送面fに摺接可能な爪先
351と、爪先351より延出する下向きの凹状面35
2と、その後端の端縁353と、端縁353の手前側と
奥側に突設される一対の係止片354と、各係止片35
4を連結ブラケット11cの上側に、即ち爪先351を
偏向側搬送面fより離隔させるよう弾性付勢する爪支持
スプリング44とを備える。
【0080】図15、図16に示すように、爪切り換え
手段36aは、連結ブラケット11cの上壁部111に
図示しないブラケットを介し一体的に取付られる爪ソレ
ノイド95と、同上壁部111より下方に延出し、爪ソ
レノイド95を挾むように配備される一対の下向きブラ
ケット112と、この両ブラケット112の下端側に枢
支されるレバー114と、このレバーの一端に設けられ
爪ソレノイド95のピン96と係合する長穴113と、
レバー114の他端に枢支されるローラ115と、凹状
面352を有する凹壁355より突出する一対のリブ3
56間にピン116を介し枢着された揺動折曲板117
と、凹壁355に下端が支持され上端側が揺動折曲板1
17の揺動端をローラ115に向けて押圧するストロー
ク調整スプリング118とを備える。しかもこの凹壁3
55の背面側にはシートセンサS1が支持され、その検
出端は凹状面352に沿った形状を成し、シートの搬送
抵抗となることがないように形成されている。
【0081】ここで爪ソレノイド95は非通電(オフ)
時に爪支持スプリング44と共同し偏向爪35aを退避
位置q2に保持し、通電(オン)時に爪支持スプリング
44の弾性力に抗して偏向爪35aを偏向位置q1に切
り換え保持する。偏向爪35aが偏向位置q1にある
時、偏向爪35aの爪先351は偏向側搬送面fに押圧
するが、その反力は偏向爪35aよりストローク調整ス
プリング118を経て、揺動折曲板117を介し爪ソレ
ノイド95に支持されるレバー114側に達する。この
ため、ここでの反力はストローク調整スプリング118
により緩衝され、過度に爪先351が偏向側搬送面fに
押圧されることを防止出来、爪先351及び偏向側搬送
面fの耐久性を確保出来る。このような第2実施例とし
ての排紙収納装置1aは、その動作が第1実施例の排紙
収納装置1と比べ、開閉カム駆動手段13aと爪切り換
え手段36aの動作が相違する点以外は同様のため、こ
こでは、重複説明を略す。
【0082】ここで、孔版印刷装置2が非仕分けモード
であると、第1実施例の排紙収納装置1と同一の動作が
なされる。一方、仕分けモードが選択されていると孔版
印刷装置2は、第1切り換え部16の支持位置を仕分け
位置(図1の実線で示す位置)p1に切り換え、その上
で、孔版印刷装置2は給紙手段8を駆動する。ここで孔
版印刷装置2からのシートは排紙部対向位置Zを経て、
第1切り換え部16、水平搬送部17の各無端ベルト6
3,83を経て、垂直搬送部19の無端ベルト48上の
偏向側搬送面fに搬送される。この時、孔版印刷装置2
は基準位置にある1番目のビン部材6(最下端)に一枚
目のシートを仕分けるべく、昇降枠11上の開閉カム1
2が基準位置に切り換え保持されている。この基準位置
において開閉カム12の下端縁は1番目のビン部材6の
手前側と奥側の各トラニオン22上に配置され、同時に
爪ソレノイド95を通電(オン)し、偏向爪35aを偏
向位置q1に切り換え保持する。
【0083】この状態で一枚目のシートが偏向側搬送面
fに沿って上昇してくると、偏向爪35aにより偏向さ
れ、そのシートは1番目のビン部材6の受入口aに挿入
され、画像面を下向きにした状態で載置される。この
時、予め検出済のシートサイズに応じビントレイユニッ
ト7側のエンドフェンス24がその位置を切り換え保持
している。
【0084】この一枚目のシートが1番目のビン部材6
の受入口aに挿入されるとシートセンサS1からの検知
信号を受けて、ビン送りを許容するビン駆動信号が出力
され、この信号に応じて孔版印刷装置2は開閉カム駆動
手段13aを駆動し、開閉カム12を一回転させ、2番
目のビン部材6のトラニオン22を距離L1だけ相対的
に下方に移動させ、両開閉カム12の下端縁を2番目の
ビン部材6のトラニオン22に当接させ、そのビン部材
6の受入口aを拡大させる。一方、ビン駆動信号に応じ
て爪ソレノイド95は一旦オフされ、偏向爪35aを退
避位置q2に保持し、設定経過時間(昇降枠11の上昇
時間)後、再度爪ソレノイド95は通電(オン)され、
偏向爪35aを偏向位置q1に切り換え保持する。
【0085】この状態で二枚目のシートが偏向爪35a
に達すると、そこで偏向され、開閉カム12の下端縁が
トラニオン22と当接する2番目のビン部材6の拡大さ
れた受入口aに挿入される。この二枚目のシートが2番
目のビン部材6に挿入されると、以下、一枚目の時と同
様に作動が継続する。仕分け数分のビン部材6の受入口
aに仕分け数のシートが挿入されると、孔版印刷装置2
は開閉カム駆動手段13aの駆動モータ29の回転を制
御し、爪ソレノイド95をオフして偏向爪35aを退避
位置q2に保持し、両開閉カム12を基準位置に戻し、
同位置で待機状態に入る。
【0086】次に、孔版印刷装置2が第2の原稿に応じ
たシートを仕分け数だけ順次排出する。この時点で爪ソ
レノイド95がオンされ、偏向爪35aを偏向位置q1
に切り換え保持する。これによりシートは偏向爪35a
により偏向され、そのシートは待機状態で受入口aを拡
大したままの最下端のビン部材6に一枚目のシートを画
像面を下向きにして、先のシートの上に積載される。最
下端のビン部材6の受入口aに一枚目のシートが挿入さ
れて、シートセンサS1に正常に検知されると、上述と
同様にビン送りを許容するビン駆動信号が出力され、こ
の信号に応じて孔版印刷装置2は開閉カム駆動手段13
aの駆動モータ(図3の駆動モータ29参照)を第1の
原稿の時と同様に制御し、手前側と奥側の両開閉カム1
2を一回転し、下から2番目のビン部材6のトラニオン
22を距離L1だけ相対的に下方に移動させる。これに
より、両開閉カム12の下端縁が下から2番目のビン部
材6のトラニオン22に当接する状態に達し、同ビン部
材6の受入口aを拡大させる。
【0087】一方、ビン駆動信号に応じて爪ソレノイド
95は一旦オフされ偏向爪35aを退避位置q2に保持
し、設定経過時間(昇降枠11の上昇時間)の後、再度
爪ソレノイド95は通電され、偏向爪35aを偏向位置
q1に切り換え保持する。この状態で二枚目のシートが
偏向爪35aに達すると、このシートは偏向され、開閉
カム12の下端縁にトラニオン22を当接する下から2
番目のビン部材6の受入口aに挿入され、先のシートの
上に積載され、以下、一枚目の時と同様に作動が継続す
る。仕分け数分のシートが順次仕分けされ、仕分け数分
の最上部のビン部材6の受入口aにシートが挿入される
と、孔版印刷装置2は開閉カム駆動手段13aを制御
し、爪ソレノイド95をオフして偏向爪35aを退避位
置q2に保持し、第3の原稿に応じたシートの搬入を待
つ基準位置での待機状態に入る。
【0088】このように、仕分けモードが選択されてい
る場合、印刷部数分のビン部材6に対し、第1の原稿よ
り所定数までの原稿に応じて画像形成されたシートが順
次仕分けして積載され、その印刷終了後、各ビン部材6
上に積載された原稿数分のシート束が操作者により順次
取り出される。場合により、印刷終了後、各ビン部材6
上の各シート束がステープラ26によりステープル処理
され、その上で取り出されることとしても良い。上述の
ように、図14の第2実施例の排紙収納装置1aでは開
閉カム12が開閉カム駆動手段13aに駆動操作され、
シート偏向手段14aの偏向爪35aが爪切り換え手段
36aの爪ソレノイド95に切り換え操作され、両者は
シートセンサS1の検知信号によって制御されるビン駆
動信号に同期して駆動している。この場合、開閉カム駆
動手段13aと爪切り換え手段36aが独立しており、
開閉カム12と偏向爪35aは共に昇降枠11に支持さ
れるが、相対的な位置の自由度を比較的容易に確保出
来、より安定してシートを偏向し受入口aに挿入できる
ように開閉カム12や偏向爪35aの装着位置や形状を
調整出来る。
【0089】この第2実施例の排紙収納装置1aは第1
実施例の装置1と同様に、開閉カム12の回転を受ける
軸受部Yと昇降枠11側の上下方向のスライドを受ける
前枢支部27とが分離独立しており、ビン開閉操作時の
高速化、装置の耐久性を向上出来るという効果を得られ
る。特に、爪切り換え手段36aがシート偏向時点に無
いと、偏向爪35aを偏向位置q1より退避位置q2に
切り換えるという操作を爪ソレノイド95で行なうの
で、偏向爪35aを偏向側搬送面fと非接触状態に保つ
ことができ、給紙手段8の垂直搬送部19及び偏向爪3
5aの摺接を低減でき、耐久性を向上させることが出
来、特に、レイアウト上の自由度が増す。
【0090】なお、図15、図16に示したように、上
述の第2実施例の排紙収納装置1aで用いる爪切り換え
手段36aは、爪ソレノイド95の切り換え操作力を、
レバー114、揺動折曲板117、ストローク調整スプ
リング118を介し偏向爪35aに伝える構成を採って
いたが、これに代えて、偏向爪35aの枢支軸38aに
図示しないレバーを固着し、これに図示しないリンク機
構を介し直接爪切り換え手段としての爪ソレノイド95
等を連結するという構成を採ってもよく、この場合も、
開閉カム12と偏向爪35aが独立して動作でき、両者
は共に昇降枠に支持されるが、相対的な位置の自由度を
比較的容易に確保出来、レイアウト上の自由度や形状自
由度を確保出来る。
【0091】上述の第1、第2実施例の各排紙収納装置
1,1aはビンユニット7に対し、単一の昇降枠11,
11aを対設し、同昇降枠に設けた開閉カム12で順次
所定のビン部材の受入口aの拡大操作を行い、同受入口
と対向する単一の偏向爪35,35aでシートの偏向を
行っていたが、これに代えて、図17に示すように、上
下に所定間隔を保持して複数(ここでは2個)配備した
昇降枠11A、11Bにそれぞれ開閉カム12と偏向爪
35を支持させ、各々の昇降枠は図1の装置のものと同
様の開閉カム12と偏向爪35を支持するものとして構
成される。この場合、下側の昇降枠11Bの開閉カム1
2にはトラニオン22を介してその上の全ビン部材6及
び上側の昇降枠11A側の重量が加わるが、上下所定数
隔てて配備され受入口aを拡大された2ヵ所のビン部材
6A,6Bに交互にシートを収納することが出来る。こ
のため各昇降枠11A、11B上の開閉カム12の切り
換えに許される時間が、図1の装置の場合と比較し約2
倍となり、装置の高速化を図ることが容易と成るという
効果が得られる。
【0092】上記各実施例では、シートセンサS1によ
るシートの後端検知信号に基づいて開閉カム12を回転
させている。これは、指定されたビン部材6内にシート
が完全に入り込んでから次のビン部材6へ移動させると
いう考えに基づくものであるが、この制御方式の場合、
孔版印刷装置2の印刷速度の高速化に対応できない。す
なわち、シート搬送間距離が短くなってもこれに合わせ
て開閉カム12の回転時期を早めることができないから
である。このため、高速印刷機能を有する孔版印刷装置
2の印刷速度をわざわざ遅くしなければならないという
不合理を生じる。そこで、本実施例では、孔版印刷装置
2の高速化を生かせる排紙収納装置の提供を目的とす
る。なお、基本構成は上記排紙収納装置1,1aのいず
れでもよいが、排紙収納装置1aを用いた場合を説明
し、且つ、重複説明は省略して特徴点のみを説明する
(以下の他の実施例において同じ)。
【0093】本実施例では、偏向爪35aがシートを拘
束している訳ではなく、また、開閉カム12の回転に伴
うビン部材6の受入口の閉動作中であってもシートの進
入には何ら支障がないということに着目し、シートの後
端が偏向爪35aで検知されない状態であってもシート
の指定ビン部材6への収容に影響がない状態に達したら
開閉カム12を回転させて印刷速度(画像形成速度)の
高速化に対応することとしたものである。これを実現す
るために、シートセンサS1によるシートの先端検知情
報に基づいて開閉カム12の回転開始時期を決定するこ
ととした。シートセンサS1によるシートの先端検知信
号を基準にし、これから一定時間(msec)遅らせて
開閉カム12を回転させるもので、この遅らせる時間を
ディレイタイム(delay time)と呼ぶことと
する。ディレイタイムはシートの搬送方向のサイズによ
って異なる。
【0094】本実施例における排紙収納装置は、図20
に示すように、制御手段502を有している。ここでの
制御手段502は、CPU,I/Oインターフェース,
ROM,RAM等を含めたマイクロコンピュータとして
の概念を指す。制御手段502のROMには、予め実験
等により得られたシートサイズ毎のディレイタイムが格
納されている。制御手段502は、シートセンサS1の
検知情報に基づき、タイマ504、爪切り換え手段36
aの爪ソレノイド95、開閉カム駆動手段13aの駆動
モータ29等を制御する。
【0095】次に、図21のフローチャートに基づい
て、本実施例におけるディレイタイム制御を説明する。
制御手段502は、排紙収納装置自体が有する図示しな
いシートサイズ検知手段又はシートサイズ設定手段、あ
るいは画像形成装置(孔版印刷装置2)から直接又は画
像形成装置に接続されたパーソナルコンピュータ等から
の指定によって画像形成装置を経由して出力されたシー
トサイズ信号を受信すると(S1)、受信したシートサ
イズに対応したディレイタイムをROMから抽出し、タ
イマ504にセットする(S2)。次に、画像形成装置
からの排紙コマンドの受信をチェックし(S3)、排紙
コマンドを受信した場合には爪ソレノイド95をオンし
て偏向爪35aを偏向位置に位置付ける(S4)。
【0096】次に、シートセンサS1がオン(先端検
知)したかどうかをチェックし(S5)、検知した場合
にはタイマ504を作動させる(S6)。次にタイマ5
04からの信号に基づいてディレイタイムが消化(経
過)したかどうかをチェックし(S7)、消化した場合
には爪ソレノイド95をオフして偏向爪35aを退避位
置に位置付ける(S8)。次いで開閉カム12の1回転
指令を出して駆動モータ29を駆動する(S9)。開閉
カム12が回転している間は待ち時間となり(S1
0)、次の排紙コマンドに備える。
【0097】このディレイタイム制御によれば、シート
偏向手段14aによる偏向動作時間を必要最小限に止め
て開閉カム12を回転させることができるので、高速印
刷化に対応することができる。この種の排紙収納装置で
は、ビン部材6の受入口が完全に閉じる構成とはなって
いないが、仮に閉じる構成であったとしても上記ディレ
イタイムの概念を導入した制御によれば、シートの後端
がビン部材6に入った直後にほとんど時間差無く受入口
が閉じる究極的なタイミング動作を得ることも可能とな
る。
【0098】ところで、サイズが同じシートでも、ビン
部材6の位置によってシートのビン部材6への進入速度
や、偏向爪35aを抜けてからの失速率が異なる。これ
は、指定されたビン部材6の位置によってシートが受け
る水平搬送部17や垂直搬送部19の抵抗度(拘束度)
が異なるからである。そこで、シートサイズとビン番号
の複合条件下におけるシートサイズ毎の最適ディレイタ
イムを実験等により決定して予めROMに格納し、制御
手段502はシートサイズ信号と、画像形成装置から送
信されるビン番号信号に基づいて最適なディレイタイム
を抽出してセットする制御方式とすることもできる。こ
の制御方式によれば、シートの実際挙動に対応したもの
となり、ディレイタイム制御におけるシートジャムの発
生率を低くすることができる。
【0099】次に、図22乃至図25に基づいて、シー
トジャムが発生した場合にジャム発生位置をオペレータ
に正確に知らせることができる実施例について説明す
る。図22に示すように、第1切り換え部16の下流側
にシート検知センサS3が設けられ、水平搬送部17の
下流側にシート検知センサS2が設けられている。図2
3に示すように、シート検知センサS2及びシート検知
センサS3の検知信号は制御手段506に入力されるよ
うになっている。制御手段506は、上記実施例におけ
る制御手段502と同様の構成である。
【0100】次に、図24及び図25のフローチャート
に基づいて、本実施例におけるジャム検知動作を説明す
る。まず、制御手段506は、画像形成装置(孔版印刷
装置2)からの排紙コマンドが受信されたかどうかをチ
ェックし(S1)、受信後は水平搬送系での搬送がスム
ーズに流れた場合、シート検知センサS3のオンを確認
するとともに(S2)、シート検知センサS2のオンを
確認する(S3)。シート検知センサS2のオン信号を
受信したら、シート検知センサS2とシートセンサS1
間のジャム検知時間をタイマ504にセットして作動さ
せる(S4)。次に、シートセンサS1のオンをチェッ
クし(S5)、オンとならない場合にはジャム検知時間
の消化か否かをタイマ504からの信号により判断する
(S6)。
【0101】ジャム検知時間の消化が確認された場合に
は、制御手段506はシート検知センサS2とシートセ
ンサS1間のジャムフラグをRAMのフラグエリアにセ
ットし(S7)、画像形成装置の制御手段508(図2
3)へジャム情報を送信する(S8)。制御手段508
は、印刷を停止させるとともに、ジャムをオペレータに
知らせるべく画像形成装置の操作パネル510に出力す
る。この場合、シート検知センサS2とシートセンサS
1間のジャム、すなわち搬送ジャムであることが判るよ
うに出力する。
【0102】S5において、シートセンサS1がオンし
た場合には、タイマ504をリセットし(S9)、所定
時間としての爪居残りジャム検知時間をタイマ504に
セットして動作させる(S10)。次に、シートセンサ
S1のオフをチェックし(S11)、オフになったらタ
イマ504をリセットする(S12)。これは、シート
が正常にビン部材6へ排出されたことを意味する。爪居
残りとは、偏向爪35aにシートが引っ掛かって進まな
い状態をいう。S11において、シートセンサS1がオ
フにならない場合には、爪居残りジャム検知時間の消化
か否かをタイマ504からの信号により判断する(S1
3)。爪居残りジャム検知時間の消化が確認された場合
には、制御手段506は爪居残りジャムフラグをRAM
のフラグエリアにセットし(S14)、画像形成装置の
制御手段508(図23)へジャム情報を送信する(S
15)。制御手段508は、印刷を停止させるととも
に、ジャムをオペレータに知らせるべく画像形成装置の
操作パネル510に出力する。この場合、爪居残りジャ
ムであることが判るように出力する。
【0103】図17に示す例のように、ビンユニットの
上にさらにビンユニットを重ねてビン数を増やした構成
の場合には、図22に二点鎖線で示すように、さらにシ
ート検知センサS4、シート検知センサS5、シート検
知センサS6を設け、これらの検知信号も加味してジャ
ム位置を特定する制御とすればよい。
【0104】上記各実施例では、偏向爪35,35aの
爪先を無端ベルト48の表面に接触させて搬送されてく
るシートの先端を掬い上げる構成としたが、図26に示
すように、爪先を無端ベルト48の内方に入り込ませる
構成とすることもできる。無端ベルト48との位置関係
は、図28及び図29に示す状態となる。本実施例にお
ける偏向爪35cは、図27に示すように、爪先351
の部分に無端ベルト48が入り込む切欠部512が形成
されており、全体として櫛歯状に形成されている。この
形状により、各爪先351は偏向爪35cの偏向位置に
おいて無端ベルト48間の隙間に入り込む。図27では
爪切り換え手段36aは省略している。
【0105】このように、偏向爪35cを櫛歯状として
爪先351を無端ベルト48の表面(偏向側搬送面f)
より潜り込ませるようにすれば、シートの掬い上げは確
実となり、爪先351の尖端精度を上げる必要もない。
ところで、上述のように無端ベルト48の裏面側(内方
側)に位置するガイド板500は、その機能上、無端ベ
ルト48の回転移動を阻害しない範囲でできるだけ無端
ベルト48に接近している方が望ましいが、反面、偏向
爪35cとの接触が問題となる。偏向爪35cは頻繁に
揺動され、ガイド板500との接触により早期に損耗す
るおそれがあるからである。
【0106】本実施例ではこの問題に対応すべく、図2
6に示すように、各爪先351の裏面側に緩衝部材とし
てのマイラー514を固定している。マイラー514の
存在によってガイド板500と爪先351との接触はソ
フト接触となり、ストローク調整スプリング118で吸
収できない衝撃が緩和され、衝突音の低減が図れる。マ
イラー514は滑らかな表面を有しているので、図30
に示すように、爪先351の搬送面側に固定してもシー
トを良好に案内できる。緩衝部材としては、マイラー5
14の他に、例えば図31に示すようにスポンジ516
を採用してもよい。また、図32に示すように、ガイド
板500に対応する部分である爪先を緩衝部材としての
ゴム358で形成し、これを偏向爪本体部360に固定
する構成としてもよい。
【0107】上述のところにおいて、排紙収納装置は孔
版印刷装置2に連結されていたが、これに代えて、電子
写真複写装置の排紙部に連結されるという構成を採って
も良く、この場合も、上述と同様の作用効果が得られ
る。
【0108】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、昇降枠に枢支される開閉カムが上下荷重を受けた状
態で回転駆動するのに応じ、この開閉カムがビン部材と
相対的に上下方向に移動し、この際に昇降枠は上下荷重
を受けた状態で複数のレール部材に沿って上下動可能に
摺接するので、ここでの開閉カム自体が上下方向の摺動
を行なうことが無く、スムーズに各ビン部材を高速で移
動させるべく回転でき、耐久性も向上する。しかも、昇
降枠上の複数の開閉カムが回転駆動するのに応じて開閉
カムの下端縁が対向する一のビン部材の受入口を昇降枠
に対しほぼ一定位置において拡大形成でき、昇降枠が上
下方向のいずれの位置に移動しても、シート偏向手段に
より偏向側搬送面上のシートを受入口に向けて偏向した
際に確実にシートを受入口に案内でき、安定したシート
案内機能を確保出来る。
【0109】請求項2の発明によれば、シートが複数の
ビン部材の下方を通過し昇降枠側の偏向側搬送面に達し
その上で偏向されてビン部材の受入口に挿入され、この
場合、シート搬送路が比較的長くなり、しかもビン部材
に載置される前までシートの画像を搬送路構成部材側に
接することも無い。このため、シート搬送の間にシート
の未定着の画像の乾燥を促進し、印刷画像への擦れも無
い。請求項3の発明によれば、複数のビン部材は一つず
つが支持部材である各係止片に独立して支持され、各ビ
ン部材の位置精度を容易に確保出来る。しかも、各係止
片が受ける負荷は、積載されるシート重量だけとなり、
耐久性の向上及び騒音の低下にもつながる。
【0110】請求項4の発明によれば、昇降枠と一体的
に偏向爪及び爪切り換え手段が上下動するので、爪切り
換え手段が偏向爪を偏向位置に切り換えることにより給
紙手段の偏向側搬送面のシートを所定のビン部材の受入
口に偏向し、常に確実に挿入でき、爪切り換え手段が偏
向爪を退避位置に切り換えることにより、この偏向爪を
給紙手段と非接触状態に保ち、給紙手段及び偏向爪の摺
接を防止でき、耐久性を向上させることが出来る。請求
項5の発明によれば、偏向爪が偏向位置に達した際に偏
向側搬送面より受ける反力をストローク調整スプリング
の弾性変形により緩衝でき、偏向側搬送面と偏向爪の過
度な圧接を防止でき、両者の耐久性を向上させることが
出来る。
【0111】請求項6の発明によれば、偏向爪に1個の
シートセンサを設けることにより、全てのビン部材の受
入口にシートが挿入されたのを検知することができ、全
てのビン部材側にシートセンサを個々に設ける必要が無
く、低コスト化を図れる。
【0112】請求項7の発明によれば、昇降枠に支持さ
れる駆動源の回転を連結軸及び複数のギヤ列を介し複数
の開閉カムに伝達でき、この際複数の開閉カムを確実に
安定して回転駆動できる。請求項8の発明によれば、爪
揺動カムが開閉カム駆動手段の連結軸に一体的に取付け
られ、この爪揺動カムが開閉カム駆動手段と同期して上
記偏向爪を上記退避位置より上記ばねの弾性力に抗して
上記偏向位置に変位させることができ、開閉カム駆動手
段を爪揺動カムの駆動手段としても兼用することが出
来、この際開閉カムと偏向爪の駆動タイミングを確実に
同期させることが出来、特別の同期制御の必要が無い。
しかも、装置の簡素化、軽量化、低コスト化を図れる。
【0113】請求項9の発明によれば、開閉カムと偏向
爪が独立しており、両者は共に昇降枠に支持されるが、
相対的な位置の自由度を比較的容易に確保出来、レイア
ウト上の自由度や形状自由度を確保出来、装置の簡素化
をも図れる。
【0114】請求項10の発明によれば、シートの先端
検知情報に基づいて開閉カムを回転させることとしたの
で、開閉カムの回転開始時期をシートサイズに対応した
無駄のないものとすることができ、画像形成装置の高速
化に対応できる。また、偏向爪に設けられるシートセン
サを用いるので、開閉カムの駆動制御を簡単に且つ確実
に行うことができる。
【0115】請求項11の発明によれば、シートサイズ
に対応した最適なディレイタイムに基づいて開閉カムを
回転させることとしたので、開閉カムの回転開始時期を
シートサイズに対応した無駄のないものとすることがで
き、画像形成装置の高速化に対応できる。
【0116】請求項12の発明によれば、シートサイズ
及びビン番号に対応した最適なディレイタイムに基づい
て開閉カムを回転させることとしたので、ディレイタイ
ム制御の精度を高めることができる。
【0117】請求項13の発明によれば、偏向爪に設け
られるシートセンサと、偏向爪までの搬送経路に設けら
れるシート検知センサの信号によりジャムを検知する構
成としたので、ジャムの発生位置を正確に知ることがで
き、オペレータによる無駄なジャム位置探しを無くすこ
とができる。
【0118】請求項14の発明によれば、シートセンサ
の検知状態が所定時間続いたときは偏向爪でジャムが発
生したと判断することとしたので、ジャムの発生位置を
正確に知ることができ、オペレータによる無駄なジャム
位置探しを無くすことができる。
【0119】請求項15の発明によれば、偏向爪を無端
ベルト間の隙間に入り込む櫛歯状とするとともに、無端
ベルトの裏面に位置するガイド板に接触する部分には緩
衝部材を設ける構成としたので、シートの搬送面からの
掬い上げ機能を向上させることができるとともに、ガイ
ド板との接触による爪先の損傷を防止することができ
る。しかも、衝突音の低減につながる。
【0120】請求項16の発明によれば、偏向爪の先端
部を緩衝部材で形成する構成としたので、別部材として
の緩衝部材を付加することなく緩衝機能を得ることがで
きる。請求項17記載の発明によれば、シート進入方向
と略直交するシート幅方向からのシート取出しにおい
て、枠体がシート取出時の障害とならないので、取出ス
ペースが拡大されてシートの取出作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された排紙収納装置の概略正面断
面図である。
【図2】図1の排紙収納装置の左縦枠部及び昇降枠の部
分切欠正面図である。
【図3】図1の排紙収納装置の開閉カム駆動手段の概略
側面図である。
【図4】図1の排紙収納装置のビン部材の拡大斜視図で
ある。
【図5】図1の排紙収納装置の偏向爪の拡大斜視図であ
る。
【図6】図1の排紙収納装置の偏向爪の部分切欠断面図
である。
【図7】図1の排紙収納装置の左縦枠部及び昇降枠の拡
大部分正面図である。
【図8】図1の排紙収納装置の第2切り換え部の拡大斜
視図である。
【図9】図1の排紙収納装置の左縦枠部及び昇降枠の拡
大部分側面図である。
【図10】図1の排紙収納装置の水平搬送部及び垂直搬
送部の要部切欠平面図である。
【図11】図1の排紙収納装置の第1切り換え部の拡大
斜視図である。
【図12】図1の排紙収納装置の水平搬送部の拡大斜視
図である。
【図13】図1の排紙収納装置の垂直搬送部の側面から
の部分切欠断面図である。
【図14】本発明の第2実施例の排紙収納装置の概略正
面断面図である。
【図15】図14の排紙収納装置の偏向爪の拡大斜視図
である。
【図16】図14の排紙収納装置の偏向爪の部分切欠断
面図である。
【図17】図1の排紙収納装置の変形例として使用され
る左縦枠部及び昇降枠の部分切欠正面図である。
【図18】ビン部材の右端部の支持構造を示す図で、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図19】ビン部材の右端部の支持構造の変形例を示す
図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図20】他の実施例における制御ブロック図である。
【図21】図20の実施例におけるディレイタイム制御
動作を示すフローチャートである。
【図22】他の実施例におけるシートセンサ及びシート
検知センサの配置図である。
【図23】図22の実施例における制御ブロック図であ
る。
【図24】図22の実施例におけるジャム検知動作を示
すフローチャートで、その一部である。
【図25】図22の実施例におけるジャム検知動作を示
すフローチャートで、その残部である。
【図26】他の実施例におけるシート偏向手段の概要断
面図である。
【図27】図26の実施例における偏向爪の概要斜視図
である。
【図28】図26の実施例における偏向爪と無端ベルト
との位置関係を示す上方から見た概要断面図である。
【図29】図26の実施例における偏向爪と無端ベルト
との位置関係を示す側方から見た概要断面図である。
【図30】緩衝部材の変形例を示す要部正面図である。
【図31】緩衝部材の他の変形例を示す要部正面図であ
る。
【図32】緩衝部材のさらに他の変形例を示す要部斜視
図である。
【符号の説明】
1,1a 排紙収納装置 2 孔版印刷装置 6 ビン部材 601 入口側端部 8 給紙手段 9m 第1レール 9n 第2レール 11 昇降枠 11a 手前側半部 11b 奥側半部 12 開閉カム 121 主部 13,13a 開閉カム駆動手段 14,14a シート偏向手段 20 枠体 204 左縦枠部 22 トラニオン 34,34a 連結軸 35,35a 偏向爪 36,36a 爪切り換え手段 95 爪ソレノイド a 受入口 f 偏向側搬送面 X 取入れ方向 Z 排紙部対向位置 S1 シートセンサ 502,506 制御手段 S2,S3 シート検知センサ 48 無端ベルト 500 ガイド板 514 緩衝部材としてのマイラー 516 緩衝部材としてのスポンジ 358 緩衝部材としてのゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 大 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 渡辺 達郎 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置に接続される枠体と、上記枠
    体内に積み重ね状態で配置された複数のビン部材と、上
    記画像形成装置よりのシートを上記複数のビン部材と対
    向する偏向側搬送面に搬送する給紙手段と、上記ビン部
    材の周縁部に対向配備されると共に上記枠体に縦向きで
    支持された複数のレール部材と、上記複数のレール部材
    に摺動可能に支持される昇降枠と、上記昇降枠にそれぞ
    れ枢支され、円筒状の主部の上下端縁に当接するビン部
    材の一方を他方側に移動させる送り相当分回転する毎に
    同主部の下端縁に当接するビン部材の受入口を拡大させ
    る複数の開閉カムと、上記複数の開閉カムを回転させる
    開閉カム駆動手段と、上記昇降枠に支持され上記給紙手
    段の偏向側搬送面に達したシートを所定のビン部材の受
    入口に偏向し挿入するシート偏向手段と、を具備したこ
    とを特徴とする排紙収納装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の排紙収納装置において、 上記昇降枠が上記枠体の上記画像形成装置とは反対の側
    に配置され、上記画像形成装置よりのシートが上記複数
    のビン部材の下方を通過して上記昇降枠側の偏向側搬送
    面に搬送されることを特徴とする排紙収納装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の排紙収納装置において、 上記複数のビン部材の上記受入口との反対側端部は上記
    枠体側に固定される各係止片にそれぞれ支持されること
    を特徴とする排紙収納装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の排紙収納装置において、 上記シート偏向手段は上記昇降枠に枢支される偏向爪
    と、上記偏向爪を上記給紙手段の偏向側搬送面に介在さ
    せる偏向位置と上記偏向側搬送面より退避する退避位置
    とに切り換える爪切り換え手段とを有したことを特徴と
    する排紙収納装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の排紙収納装置において、 上記偏向爪は上記爪切り換え手段からの切り換え操作力
    をストローク調整スプリングを介して受けることを特徴
    とする排紙収納装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の排紙収納装置において、 上記偏向爪は上記偏向側搬送面より上記ビン部材の受入
    口に偏向されるシートを検知するシートセンサを取り付
    けたことを特徴とする排紙収納装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の排紙収納装置において、 上記開閉カム駆動手段は、上記複数の開閉カムに連結さ
    れる複数のギヤ列と、同複数のギヤ列を互いに連動させ
    る連結軸と、上記昇降枠に支持され上記連結軸及び上記
    複数のギヤ列を介し上記複数の開閉カムを連動して回転
    する駆動源とを有したことを特徴とする排紙収納装置。
  8. 【請求項8】請求項4記載の排紙収納装置において、 上記爪切り換え手段は、上記偏向爪を上記退避位置に弾
    性付勢するばねを備えるとともに、上記偏向爪を上記退
    避位置より上記偏向位置に変位させる爪揺動カムを備
    え、爪揺動カムは上記開閉カム駆動手段によって駆動さ
    れることを特徴とする排紙収納装置。
  9. 【請求項9】請求項4,5,6又は8記載の排紙収納装
    置において、 上記爪切り換え手段が、上記偏向爪の枢支軸に設けられ
    ていることを特徴とする排紙収納装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載の排紙収納装置において、 上記シートセンサによるシートの先端検知情報に基づい
    て、上記開閉カムを回転させる時期を決定する制御手段
    を有することを特徴とする排紙収納装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の排紙収納装置におい
    て、 上記シートの先端検知から上記開閉カムを回転させるま
    での時間をディレイタイムとし、上記制御手段は、シー
    トサイズ情報に基づいてシートサイズ毎に最適なディレ
    イタイムを選択することを特徴とする排紙収納装置。
  12. 【請求項12】請求項10記載の排紙収納装置におい
    て、 上記シートの先端検知から上記開閉カムを回転させるま
    での時間をディレイタイムとし、上記制御手段は、シー
    トサイズ情報及びビン部材のビン番号情報に基づいてシ
    ートサイズ毎に最適なディレイタイムを選択することを
    特徴とする排紙収納装置。
  13. 【請求項13】請求項6記載の排紙収納装置において、 上記シートセンサに至るまでのシート搬送過程において
    少なくとも1つのシート検知センサが設けられ、上記シ
    ートセンサ及びシート検知センサからの検知情報に基づ
    いてジャムを判断し且つジャムが発生した場合にはジャ
    ム情報を送信する制御手段を有することを特徴とする排
    紙収納装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の排紙収納装置におい
    て、 上記制御手段は、上記シートセンサの検知状態が所定時
    間続いたときは上記偏向爪でジャムが発生したと判断
    し、ジャム情報を送信することを特徴とする排紙収納装
    置。
  15. 【請求項15】請求項4又は5記載の排紙収納装置にお
    いて、 上記偏向側搬送面が、シート搬送方向と直交するシート
    幅方向に間隔をおいて並設された複数の無端ベルトによ
    って形成され、これらの無端ベルトの上記偏向側搬送面
    の裏面側にはシートの搬送方向両端部を案内可能なガイ
    ド板が設けられ、上記偏向爪は上記偏向位置において上
    記無端ベルト間の隙間に入り込む櫛歯状に形成され、上
    記偏向爪には上記偏向位置に位置したときの上記ガイド
    板との接触を緩和し又は非接触状態に保つ緩衝部材が設
    けられていることを特徴とする排紙収納装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の排紙収納装置におい
    て、 上記偏向爪の上記ガイド板に対応する部分が上記緩衝部
    材によって形成されていることを特徴とする排紙収納装
    置。
  17. 【請求項17】請求項3記載の排紙収納装置において、 上記枠体は上記ビン部材の上記反対側端部よりシート進
    入方向前方に位置し、上記係止片は上記受入口側に向け
    て突出していることを特徴とする排紙収納装置。
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