JP2589305B2

JP2589305B2 - シート後処理装置

Info

Publication number: JP2589305B2
Application number: JP62088327A
Authority: JP
Inventors: 信隆宇都
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1987-04-10
Filing date: 1987-04-10
Publication date: 1997-03-12
Anticipated expiration: 2012-03-12
Also published as: JPS63252872A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、複写機あるいはレーザービームプリンタ等
の画像形成装置から排出されたシートの処理を行うシー
ト後処理装置に係り、詳しくはシートを分類・収納する
多数のビンと、シート束を閉じる綴じ装置（以下、ステ
イプラという）とを備えるシート後処理装置に関する。

（ロ）従来の技術従来、ビン数に制限されずシートを分類・収納するシ
ート後処理装置（以下、リミットレスソータという）に
おいて、シート束を各ビン毎にステイプル止めするもの
が多数案出されている。例えば、ビン固定の横型ソータ
において、ステイプラを搭載したキャリジを各ビンの所
定位置に移動し、更にステイプラをキャリジから回動し
てステイプル止めするリミットレスソータ、または、ビ
ン間をステイプルブロックにより上下・左右に移動し、
そしてビン間へステイプルヘッドを挿入してステイプル
止めするリミットレスソータ、更にビンに収納したシー
ト束をグリップ等で挾持してステイプラまで搬送するリ
ミットレスソータがある。

（ハ）発明が解決しようとする問題点ところで、上述したどのリミットレスソータでもステ
イプル止め作業に時間がかかりシステムを高速化でき
ず、また、装置の構造が複雑となりコストが高くなると
いう欠点があった。

そこで、本発明は、綴じ作業（ステイプル止め作業）
に要する時間を短縮することができ、しかも構造の簡単
なシート後処理装置を提供することを目的とするもので
ある。

（ニ）問題を解決するための手段本発明は、上述問題を解消することを目的とするもの
であり、シートを分類・収納する多数のビンを機体に対
して移動自在に配設し、該順次移動されるビンに対して
シートを排出してそれぞれのビン上にシートを集積し、
それぞれのビン上に集積されたシート束を移動可能な綴
じ装置によって順次に綴じるシート後処置装置におい
て、該綴じ装置を、所定ビン上のシート束を綴じる綴じ
位置と、前記多数のビン上に順次にシートが排出される
際の該シートの排出を阻害しない排出退避位置と、前記
綴じ位置と排出退避位置との間に設定されると共に、前
記多数のビン上のシート束を順次に綴じる際の前記ビン
の移動を阻害しない綴じ退避位置と、に移動する駆動手
段と、該駆動手段を介して前記綴じ装置を、シートの排
出時には前記排出退避位置に配置するとともに、シート
束の綴じ時には前記綴じ位置と綴じ退避位置との間を往
復移動させる制御手段と、を備える、ことを特徴とす
る。

また、前記綴じ装置は、回動中心となる軸を有し、前
記駆動手段は、前記綴じ装置を回動させることで、前記
続じ位置、排出退避位置、綴じ退避位置に配置する、こ
とを特徴とする。

（ホ）作用上述構成に基づき、各ビンに対するシートの排出時に
は、綴じ装置は、シートの排出を阻止することのない排
出退避位置に配置される。

これに対し、シート束の綴じ（作業）時には、綴じ装
置は、シートの排出に対する阻害の有無は考慮する必要
はなく、ビンの移動を阻止しないようにすれば十分であ
る。すなわち、綴じ装置を、綴じ位置と排出退避位置と
の間で、かつ排出退避位置よりも綴じ位置に近い綴じ退
避位置に退避させればよく、したがって、各ビン上のシ
ート束に対する綴じ作業時に、綴じ装置を、この綴じ退
避位置と綴じ位置との間で往復移動させればよい。綴じ
装置の移動距離が短縮されるので、移動に要する時間が
短縮される。

なお、綴じ作業全体は、１つのビン上のシートに対す
る綴じ装置の綴じ退避位置から綴じ位置への移動、
綴じ位置での綴じ動作、綴じ位置から綴じ退避位置へ
の移動、そして、ビンの上下方向への移動の、〜
を１サイクルとし、この１つのビンに対するサイクル
を、シート束が積載されたビンの数と同じ回数だけ繰り
返すことによって行われる。したがって、１サイクルの
〜のうちの及びの時間を短縮することは、綴じ
作業全体に要する時間を短縮する上で、大きなウエイト
を占めることになる。

また、綴じ装置の移動を回動動作によって行うとき
は、その回動動作を行うための機構を、例えば、モータ
と減速装置とによる比較的簡単な機構で実現することが
できる。

（ヘ）実施例以下、図面に沿って、本発明の実施例について説明す
る。

リミットレスソータ（以下、ソータと略す）１は、第
１図に示すように、レーザービームプリンタ２に付設さ
れている折り装置３の下流に付設されており、更に該ソ
ータ１の下流にはスタッカ５が付設されている。そし
て、該ソータ１の搬入口６の下流には、シートＳを搬送
路７あるいは搬送路９へ分岐・案内するディフレクタ10
が配設されており、該搬送路７の下流かつソータ１本体
の左側上部には、ノンソートトレイ11が配設されてい
る。また、前記搬送路９の下流には、シートＳを搬送路
12あるいは13へ分岐・案内するディフレクタ15が配設さ
れており、該搬送路12の下流には排出ローラ対16が配設
されている。更に、該排出ローラ対16の下流には、シー
トＳを分類・収納する上部ビン群17…が昇降自在に支持
されており、該ビン17近傍には、ステイプラ（綴じ装
置）19が配設されている。そして、前記搬送路13の下流
には、排出ローラ対20が配設されており、該ローラ対の
下流には、シートＳを分類・収納する下部ビン群21…が
昇降自在に支持されており、更に該ビン21近傍には、ス
テイプラ19が配設されている。

また、該ステイプラ19は、第２図、第３図及び第４図
に詳示するように、ソータ１の側板22に固定された固定
台23に軸25が回動自在に支持されており、該軸25には基
台板26と、カム27と、扇形ギア29とが固定されている。
更に、該固定台23の下側には、モータ30が配設されてお
り、該モータ30の駆動力はギア群31を介して前記扇形ギ
ア29へ伝達されるように構成されている。そして、前記
基台板26上には、ステイプラヘッド32が固定されてお
り、前記側板22の一部22aが開閉自在に構成されてお
り、該一部22aからステイプルカートリッジ32aを該ステ
イプラヘッド32へ装着し得るように構成されている。ま
た、該基台板26の下側には、スライドブッシュ33が固定
されており、該スライドブッシュ33は、前記固定台23と
当接して該ステイプラヘッド32の荷重を担持している。
更に、該ステイプラヘッド32は軸35により基台板26へ上
下へ回動自在に支持されており、該ヘッド32の前端に
は、ステイプル打ち込みユニット36と、該ユニット36を
駆動するプランジャ37とが配設されている。そして、該
ユニット36と対面する位置に、ステイプル針を曲げるア
ンビル39が配設されている。また、前記上・下ビン群17
…、21…には、それぞれシートＳの有無を検知するシー
ト有無センサ40と、シートＳの整合を検知するシート整
合センサ41と、該センサ40,41の信号を受信する制御部
（制御装置）Ｃとが配設されており、更にシートＳの幅
方向を整合する固定ガイド42と可動ガイド43とが配設さ
れている。

そして、前記カム27には、第５図に示すように、マイ
クロスイッチ45,46が付設されており、該マイクロスイ
ッチ45,46は該カム27の回動によりON・OFFするように構
成されている。

本実施例は以上のような構成よりなるので、レーザー
ビームプリンタ２から排出された印字済シートＳは、折
り装置３へ搬送されて二つ折りあるいはＺ折り等の折り
を加えられ、そしてソータ１へ搬送される。この時、該
シートＳは、一部コピーのみの場合、OHP紙や葉書など
の特殊紙の場合、ビン17,21より大きなサイズのシート
の場合、あるいは特殊な折りを加えたシートの場合、デ
フレクタ６により搬送路７へ案内され、更に該搬送路７
を通ってノンソートトレイ11へ排出される。また、前記
シートＳが所定サイズかつ複数枚の場合及び上部ビン群
17…へ排出される場合、該シートＳは、デフレクタ６に
より搬送路９へ案内され、更にデフレクタ15により搬送
路12へ案内される。そして、該シートＳは、該搬送路12
を通って排出ローラ対16によりB₁位置に移動するビン群
17…の最下部のビン17へ排出され、更に可動ガイド43に
より固定ガイド42へ突き当てられて幅方向を整合され、
また前後方向はビン17の傾斜により基端側へ整合され
る。同様にして、下側のビン17…から順次シートＳ…が
排出され、該ビン17…に集積するシートＳ…が所定枚数
に達したことをカウント手段（図示せず）が検知する
と、該カウント手段の信号を検知する制御部Ｃは、シー
ト有無センサ40によりシート束Ｓ…の存在を確認すると
共に、シート整合センサ41によりシート束Ｓ…の整合性
を確認する。そして、該シート有無センサ40がONすると
共に、該シート整合センサ41による整合性が良好な場
合、制御部Ｃはモータ30を回転し、該モータ30の回転は
ギア群31を介して扇形ギア29へ伝達される。更に、該扇
形ギアの回転は軸25へ伝達され、該軸25の回転によりス
テイプラ25がホームポジション（排出退避位置）Ｘから
綴じ位置Ｙまで移動する（第４図参照）。この際、該ス
テイプラ25と一体に移動するカム27は、マイクロスイッ
チ45がONしかつマイクロスイッチ46がOFFする位置（第
５図（ａ）参照）からマイクロスイッチ45がOFFしかつ
マイクロスイッチ46がONする位置（第５図（ｃ）参照）
へ移動し、該マイクロスイッチ45のOFF信号と該マイク
ロスイッチ46のON信号により制御部Ｃはステイプラ25が
綴じ位置Ｙに移動したことを検知する。ついで、制御部
Ｃは、再度シート整合センサ41によりシート束Ｓ…の整
合性をチェックし、そして整合が悪い場合は警告を発
し、また整合が良好な場合、ステイプラヘッド32内の図
示しない駆動装置により該ヘッド32を揺動してステイプ
ル打込みユニット36とアンビル39とでシート束Ｓ…の角
部分を挾持し、更にプランジャ37を作動してステイプル
止めを行う。そして、ステイプル止め後、ステイプラ19
を綴じ位置Ｙからビン17の移動を阻害しない綴じ退避位
置Ｚへ移動する。この際、カム27は、マイクロスイッチ
45がOFFかつマイクロスイッチ46がONする位置から、両
マイクロスイッチ45,46がONする位置（第５図（ｂ）参
照）へ前記ステイプラ19と一体に移動し、該両マイクロ
スイッチ45,46のON信号により制御部Ｃはステイプラ19
が綴じ退避位置Ｚに移動したことを検知する。そして、
制御部Ｃは図示しない駆動手段によりビン群17…を１段
ずつ下げる。すなわち、B₀に位置していたビン17をB
₁へ、B₁に位置しかつステイプル止めされたシート束Ｓ
…を積載しているビン17をB₂へ下げる。ついで、B₂位置
へ移動したビン17に集積されかつステイプル止めされた
シート束Ｓ…は、図示しないシート搬送装置によりスタ
ッカ５へ搬送され、該スタッカ５に集積される。また、
B₁位置に移動したビン17に集積されているシート束Ｓ…
は、綴じ退避位置Ｚから綴じ位置Ｙへ移動したステイプ
ラ19によりステイプル止めされてスタッカ５へ搬送・集
積される。そして、ステイプ止め後、ステイプラ19は綴
じ退避位置Ｚへ移動して停止する。ついで、ビン17…全
てについて同様の動作を順次行い、該ビン17…に集積さ
れているシート束Ｓ…を全てステイプル止めしてスタッ
カ５に搬送・集積する。

また、ビン群21…についても前述同様の動作により、
該ビン21…に集積されるシート束Ｓ…の全てをステイプ
ル止めしてスタッカ５に集積する。

（ト）発明の効果以上説明したように、本発明によると、綴じ作業時に
おける綴じ装置の綴じ退避位置を、ビンに対するシート
排出時における綴じ装置の排出退避位置よりも綴じ位置
に近い位置に設定することにより、綴じ作業時における
綴じ装置の移動距離を短くして移動時間を短縮すること
ができ、したがって、綴じ作業全体に要する時間を短縮
することができる。

また、綴じ装置の移動を回動動作によって行うとき
は、その回動動作を行うための機構を、例えば、モータ
と減速装置とによるなど、比較的簡単な構成とすること
ができるので、装置全体の構成を簡略化することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るシート後処理装置を示す正面断面
図である。また、第２図はシート後処理装置の要部を示
す正面図である。そして、第３図は綴じ装置を示す側面
図である。更に、第４図は綴じ装置の移動位置を示す平
面図である。また、第５図はカム及びマイクロスイッチ
の動作を示す平面図である。１……シート後処理装置、16,20……シート排出部材、1
7,21……ビン、19……綴じ装置（ステイプラ）、29,30,
31……駆動手段、Ｃ……制御手段（制御部）、Ｓ……シ
ート、Ｘ……排出退避位置、Ｙ……綴じ位置、Ｚ……綴
じ退避位置。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】シートを分類・収納する多数のビンを機体
に対して移動自在に配設し、該順次移動されるビンに対
してシートを排出してそれぞれのビン上にシートを集積
し、それぞれのビン上に集積されたシート束を移動可能
な綴じ装置によって順次に綴じるシート後処置装置にお
いて、該綴じ装置を、所定ビン上のシート束を綴じる綴じ位置
と、前記多数のビン上に順次にシートが排出される際の該シ
ートの排出を阻害しない排出退避位置と、前記綴じ位置と排出退避位置との間に設定されると共
に、前記多数のビン上のシート束を順次に綴じる際の前
記ビンの移動を阻害しない綴じ退避位置と、に移動する
駆動手段と、該駆動手段を介して前記綴じ装置を、シートの排出時に
は前記排出退避位置に配置するとともに、シート束の綴
じ時には前記綴じ位置と綴じ退避位置との間を往復移動
させる制御手段と、を備える、ことを特徴とするシート後処理装置。
【請求項２】前記綴じ装置は、回動中心となる軸を有
し、前記駆動手段は、前記綴じ装置を回動させることで、前
記綴じ位置、排出退避位置、綴じ退避位置に配置する、ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のシート後
処理装置。