JP2920424B2 - ステイプラ装置を備えたソータ - Google Patents

ステイプラ装置を備えたソータ

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JP2920424B2
JP2920424B2 JP3001629A JP162991A JP2920424B2 JP 2920424 B2 JP2920424 B2 JP 2920424B2 JP 3001629 A JP3001629 A JP 3001629A JP 162991 A JP162991 A JP 162991A JP 2920424 B2 JP2920424 B2 JP 2920424B2
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久男 細谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、印刷機ある
いはレーザービームプリンタ等の画像形成装置に付設さ
れて該画像形成装置から排出されるシートを分離・収納
するソータに係り、詳しくは多数のビンを備え、該ビン
上に収納されたシートを整合して綴じ止めするステイプ
ラ装置を具備したソータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等から排出されたシートを
綴じ止めするステイプラ装置を備えたシート後処理装置
としては、循環式自動原稿搬送装置(RDH)等の機械と共
に用い、シートごとにステイプラ止めするシート後処理
装置(フィニッシャ)が存在するが機構が複雑で高価と
なる欠点がある。
【0003】(1)比較的簡便なビン移動型のソータに
ステイプラ装置を付設した装置(特開昭64-43457号公
報)が開示されている。この装置はビンに収納したシー
トを綴じ止めするステイプラ装置を各ビンに対して進退
自在に配置したソータである。
【0004】(2)他のソータでは多数の用紙束にそれ
ぞれステイプルを打ち込む場合、固定したステイプラ装
置を各ビンごとに設け、各ビンをステイプル位置まで移
動させて用紙束にステイプルを打ち込む形式がある。
【0005】(3)特開昭62-244869号公報に開示され
たソータは、ステイプル打ち込み可能な位置まで用紙を
載せたビンを移動し、ステイプルを打ち込み、他のビン
の打ち込みに際しては当該ステイプル装置を上下方向に
移動しても行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したステイプラ装
置付ソータのうち、第1のステイプラ装置を進退させる
形式は、シートのサイズによって進入行程が異なり、各
ビンの上下間隔をすべて広くとるとソータが大型化し、
ステイプル装置が進入する該当ビンの間隙のみを拡げる
動作を行なうと機構が複雑になるという問題点があっ
た。
【0007】第2のソータでは、ソータ全体の構成が複
雑化し、またビン間隙が狭い場合においては、特殊なス
テイプラ装置が必要となるといった問題点があった。
【0008】第3のソータでは、用紙を堆積した各ビン
を適時ビンガイドに沿って直進させてステイプル位置ま
で水平に移動させるものであり、装置の構造が複雑とな
る欠点がある。
【0009】また、シートを順次収容したのち、ビンを
ステイプル位置まで揺動させるソータにおいては、ビン
の所定位置においてシートを収容するとき、およびビン
を揺動させてステイプル位置でステイプルするときに、
多数枚のシートを積載して揺動自在なビンの支持が不安
定となり、シートの不揃いやステイプル打ち込み精度不
安定となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、比較的簡便な
ソータにも、確実にシートを収容してシートの一定位置
に綴じ止めすることのできる構成を提供し、もって上述
の問題点を解消することを目的とするものである。
【0011】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
のであり、上記目的を達成する本発明のステイプラ装置
を備えたソータは、シートを分類・収納する複数のビン
と、前記ビンに収納したシートを綴じ止めするステイプ
ラ装置とを備えたソータにおいて、前記ビンの前端を揺
動自在に支持する支持手段と、ソータ本体の一部に固設
され、前記ビンの底部に設けた係止爪部と係合可能であ
り、前記ビンの後端部側底部を摺動自在に支持する支持
ステー部材とを備え、前記ビンの所定位置においてシー
トを収容するとき、およびばね付勢された前記ビンをビ
ン揺動手段により綴じ止めするビン毎に揺動させビン
上に堆積されたシート束を、前記ビン揺動手段と一体化
されたステイプラ装置による綴じ止め可能な一定位置へ
揺動させるとき、前記支持ステー部材が前記ビンの後端
部側底部の少なくとも一部を支持するように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、本発明のステイプラ装置を備えたソ
ータは、前記ビンの底部に設けた係止爪部が、ソータ本
体に固設し、ビン前方側に設けた支持ステー部材に係合
し、この支持ステー部材からビンの浮き上がりを防止
し、ビンの揺動復帰に際しても安定したビンの位置決め
が行われるものである。
【0013】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の実施例について
説明する。
【0014】図1は画像形成装置(例えば複写機)本体
1に接続されたソータの構成図である。本発明のソータ
は、基台部10と、下り搬送部20と、上り搬送部30と、ビ
ン移動部40とから構成されている。
【0015】基台部10は、キャスタ11、画像形成装置本
体1との接続手段12、搬送ベルト13、従動ローラ14、ガ
イド板15および駆動手段(図示せず)等から成り、床上
に固定される。
【0016】下り搬送部20は、画像形成装置本体1の排
紙ローラ2、排紙口3に接続し、排紙されたシート(用
紙)Pをガイド板21で受けて下方に搬送して、前記基台
部10内の搬送ベルト13に送り込むための搬送ベルト22と
従動ローラ23等から成る。また、この搬送路から分岐し
て、ADF及びソータ内ジャムが発生したとき画像形成
装置本体1内の先行用紙Pを排出する搬送手段24とトレ
イ25が備えている。なお、上記下り搬送部20の筐体の上
部は開閉自在に揺動して、下り搬送部20内のジャム用紙
の取り出しを可能にしている。
【0017】上り搬送部30は、支持フレームの上部と下
部とに回転自在に固定されたプーリ32,33には、数条の
無端状の移送ベルト31が張設されている。該搬送ベルト
31の内側には、後述のビンの挿入口に対応する複数個の
ローラ34が回転自在に転接している。該ローラ34に対向
して搬送ベルト31の外側には、複数個の搬送ローラ35が
転接して従動回転する。
【0018】また、該搬送ローラ35の中間で、ビンの入
り口にはそれぞれ分岐ガイド36が位置して揺動する。こ
れらの分岐ガイド36は、前記支持フレームに架設された
軸37に回転自在に支持され、該軸37の軸端に設けられた
図示しないレバーおよびソレノイドによって揺動され
る。従って該分岐ガイド36を時計方向に回動させること
によって、分岐ガイド36の下端爪部を搬送ベルト31と搬
送ローラ35とで構成される用紙搬送路に交差させて、用
紙の垂直方向上方への進行を遮り、分岐ガイド36は用紙
の受け入れ姿勢を整える。そこへ用紙Pが搬送されてく
ると、該用紙Pは分岐ガイド36の内側曲面に沿ってほぼ
直角方向に偏向されてビン41内に受け入れられる。
【0019】図2および図3は上記用紙分岐搬送路の構
成部材とビンの部分断面図であり、図2はソータ上部近
傍を、図3はソータ下部近傍をそれぞれ示す。
【0020】また、図4はビンの上方斜視図、図5は該
ビンを底面側から見た斜視図、図6は該ビンの平面図で
ある。
【0021】ソータ本体のビン移動部40には、等間隔
に配置された複数のビン(例えば20ビン)41が揺動
自在に支持され、ビン41の前方底部(図2,図3の左
方)はソータ本体のビン移動部40に固設された支持ス
テー部材であるガイド板48上に摺動自在に支持されて
いる。
【0022】ビン移動部40のフレームの上下に固設され
た支持部材42に支持され直立する固定軸(揺動支軸)43
には、スライド駒44が嵌合しピン45により位置決めされ
ている。該スライド駒44は前記ビン41の一方の端部(図
4の右上方)の凹部に嵌入され、ビン41を回転自在にす
る。また固定軸43に等間隔に打ち込まれたピン45はスラ
イド駒44の凹部に係合し、ビン41の端部を等間隔に平行
配列保持する。
【0023】前記ビン41の他方の端部は、ビン移動部
40のフレームの一部に植設されて回転自在なコロ39
に支持されている。このようにして、ビン41はガイド
48、固定軸43のスライド駒44、コロ39によっ
て支持され、固定軸43を中心にして揺動自在になって
いる。なお、41Aはビン41の底面側の3箇所に設け
た係止爪部で、所定位置では前記ガイド板48の切欠部
に係合している。
【0024】41Sはビン41の上面側の用紙導入側に
設けた5箇所の前方ストッパであり、その直立面上端
は湾曲した爪部41Bを庇状にビン41の内側に突出し
ていて、用紙後端の浮き上りによる用紙Pのビン外
脱出を防止する。
【0025】図3において、ソータの上り搬送部30に
高速搬入された用紙P(図示一点鎖線)は、搬送ベルト
31と搬送ローラ35に挟持されて上昇し、図示しない
ソレノイドにより作動され時計方向に揺動された分岐爪
36(図示、下から2段目のもの)により右方に偏向さ
れて(図示一点鎖線)、前記ビン41の直立した前方
トッパ壁41Sの上方を通過して、ビン41の底板の
斜面に沿って右上昇し、用紙Pの後端が前記前方ストッ
41Sの上方通過したのちには、用紙Pは上昇から
下降に転じ、用紙Pの自重によりビン41の面上を滑落
し、用紙Pの後端が前方ストッパ壁41Sに突き当たっ
て停止する。
【0026】このときカーリングを有する用紙Pの後端
が浮き上っても、前記ビン41頂部に設けた爪部41Bによ
り、浮き上りが防止され、ビン41内に収容され、自重で
ストッパ壁41Sに当接して紙揃えされる。
【0027】ソータ本体の前記ビン移動部40固設さ
れたガイド板48の上面は、前記ビン41の底部に摺接
し、ビン41を摺動自在に支持している。
【0028】前記ビン41の所定位置において、画像形
成装置から排出された用紙を収容するときには、前記ビ
ン41の一端は、前記固定軸43に揺動自在に支持され
るとともに、前記ビン41の前方ストッパ41S下部
のビン底面は、前記ガイド板48の上面に載置され、安
定に保持される。なお、ビン41の底部に設けた前記係
止爪部41Aは、ほぼL字形断面をなし、前記ガイド板
48の端面に合し、ビン41の浮き上りを防止してい
る。
【0029】ビン41が固定軸43を中心にして揺動さ
れて、ビン41上の用紙Pをステイプル位置に移動され
るときには、該ビン41の底部は前記ガイド板48の上
面を摺動し、図6に示す左下部はガイド板48から離間
するが、ビン41の左上部はなおガイド板48の面上に
安定して載置支持されている。
【0030】このように、ビン41の後端部側底面は、
常時その一部又は全部がガイド板48に支持されてい
て、安定状態に保持されているから、ビン41中に用紙
を搬入させるとき、またはビン41を揺動させて用紙
Pをステイプル位置に移動したときにも、常に安定して
正確な用紙搬入およびステイプル打ち込みが行なわれ
る。
【0031】また、前記複数のビン(図1の20段のソー
トビン)41の更に最上方には、深底型のノンソートビン
49が固設されいる。該ノンソートビン49は、ソートを要
しない画像形成済み用紙Pを収容するビンであり、100
〜300枚の大量の用紙が堆積可能である。
【0032】一方、上り搬送部30の固定フレームの一部
には、複写機本体1からビン41上に排出される用紙Pの
側縁を揃える整合装置50が設けられている。(図2,
3,6参照)。
【0033】整合装置50は、前記フレームの下部に取り
付けられた下支軸51に嵌合して揺動自在な下アーム52が
パルスモータ(図示せず)の駆動力によって揺動され
る。該下アーム52の先端部には、整合棒54の下軸端が保
持されている。該整合棒54の上方の軸端は上アーム55に
保持され揺動可能になっている。該整合棒54は排出され
る用紙Pの側縁に圧接して用紙Pの幅揃えを行なう。
【0034】前記アーム52は、排出される用紙Pのサイ
ズに対応して幅揃えするよう前記パルスモータの設定パ
ルス数によって揺動角度が変えられる。
【0035】前記ビン41の一方の側面には、ストッパ壁
41Dが直立して一体をなしている。前記ストッパ壁41D
の外側面には、紙押え装置60が装着されている。該スト
ッパ壁41Dの外側面に植設した軸62に、レバー61が揺動
自在に支持されている。該レバー61の一方の先端には、
紙押え部材63が取り付けてある。
【0036】該レバー61の他端は、ビン揺動装置70のア
ーム71の先端に取り付けられたローラ72によって押圧さ
れる。この押圧によってレバー61が揺動されて紙押え部
材63をビン41上の用紙Pの上面を加圧して紙押えする。
【0037】また、前記ビン41は揺動装置70の基板は、
ステイプラ装置の基板とともに、共通の枠体に取り付け
られていて、前記ビン移動部40のフレーム上で上下方向
に駆動され、各ビン41毎に停止し、前記紙押え部材63に
押えられながら前記揺動されたビン41上に堆積された用
紙束が、ステイプラ装置の綴じ部間隙に進入してステイ
プルが打ち込まれる。
【0038】次に、ビン41に排出された用紙束のステイ
プル動作を以下に説明する。
【0039】複写機本体1のプラテンガラス上に載置す
る原稿の載置位置決め基準にはセンターライン基準と、
片側面揃え基準とがあるが、ソータのビン移動部40によ
り片側面揃えされた用紙Pのステイプル動作について以
下に説明する。
【0040】図6は前記ビン41の揺動による用紙Pの移
動経過を示す平面図である。
【0041】画像形成装置本体1からビン41に排出
された用紙Pは、揺動する整合棒54によって、一枚ず
つ前方ストッパ41Sに摺動してストッパ壁41Dに
押し当てられてベースラインBLに紙幅揃えされる。
【0042】設定された枚数の用紙がすべてビン41内
に収容されたことが検知されると、前記ビン揺動装置70
のアーム71が揺動を開始し、その先端のローラ72が緩衝
用板ばね66を介してビン41の側面下方に突出したストッ
パ壁41Fを押圧し、板ばね65の付勢力に抗してレバー61
を揺動させ、紙押え部材63が用紙束を上方から押圧し、
用紙のずれを防止する。
【0043】前記アーム71が更に揺動すると、前記ス
トッパ壁41Fを押圧して上記用紙押えをしたまま、ビン
41がスライド駒44を中心にして揺動して、図5の一点鎖
線に示す位置に達し、ビン41上の用紙も共にして停止す
る(ステイプルラインSL)。
【0044】この停止位置では、用紙束の後端コーナ
部はステイプラ装置80の綴じ部間隙に挿入され、ステイ
プラ装置80の駆動によりステイプルが打ち込まれ綴じら
れる。ステイプル終了後には、アーム71が駆動されて
元に戻ることにより、ビン41がばね付勢されて原位置に
復帰するとともに、紙押え部材63は用紙束面から離間し
て、用紙束はビン41上から取り出し可能になる。
【0045】上記ビン41のうち最上部のビン41中に収
容された用紙束のステイプルが終了すると、ステイプラ
装置80とビン揺動装置70とを一体に形成した共通の枠体
は駆動源により下降され、一段下方のビン41を揺動さ
せ、前記同様にステイプル動作を行なう。この間、更に
一段または二段下のビン41に排紙動作が行なわれてい
る。すべての用紙束にステイプル打ち込みが終了した
ら、各ビン41、整合棒54、紙押え部材63、ステイプラ装
置80はすべて元の位置に復帰して、次の排紙受入れのた
めの待機状態となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるステ
イプラ装置を備えたソータは、以下の効果を奏する。
【0047】ビン回転がスムーズに出来る。
【0048】ビンの定位置の規制とビンの浮き防止が
確実である。
【0049】ビン回転における傾き防止(回転の安
定)できる。
【0050】ビン回転戻り時の案内が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は画像形成装置本体に接続されたソータの
構成図。
【図2】図2はソータの上部近傍を示す部分断面図。
【図3】図3はソータの下部近傍を示す部分断面図。
【図4】図4は紙押え装置を装着したビンの斜視図。
【図5】図5はビンの底面側から見た斜視図。
【図6】図6はビンの揺動過程を示す平面図。
【符号の説明】
1…画像形成装置本体 10…基台部 20…下り搬送部 30…上り搬送部 40…ビン移動部 41…ビン(ソートビ
ン) 41A…係止爪部 41S…前方ストッパ
41B…爪部 43…固定 44…スライド駒 48…支持ステー部材
(ガイド板) 49…ノンソートビン 50…整合装置 54…整合棒 60…紙押え装置 61…レバー 63…紙押え部材 70…ビン揺動装置 71…アーム 72…ローラ 80…ステイプラ装置 83…ステイプル P…用紙(シート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 39/11 B65H 37/04 G03G 15/00 534

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを分類・収納する複数のビンと、
    前記ビンに収納したシートを綴じ止めするステイプラ装
    置とを備えたソータにおいて、 前記ビンの前端を揺動自在に支持する支持手段と、ソー
    タ本体の一部に固設され、前記ビンの底部に設けた係止
    爪部と係合可能であり、前記ビンの後端部側底部を摺動
    自在に支持する支持ステー部材とを備え、 前記ビンの所定位置においてシートを収容するとき、お
    よびばね付勢された前記ビンをビン揺動手段により綴じ
    止めするビン毎に揺動させビン上に堆積されたシート
    束を、前記ビン揺動手段と一体化されたステイプラ装置
    による綴じ止め可能な一定位置へ揺動させるとき、前記
    支持ステー部材が前記ビンの後端部側底部の少なくとも
    一部を支持するように構成したことを特徴とするステイ
    プラ装置を備えたソータ。
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