JP3606901B2 - 車両用シートの接合装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用シートの接合装置（ａｒｔｉｃｕｌａｔｉｏｎ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】
接合装置は、従来から、車両用シートの背部の傾きの調整、又はシートの座部をの高さの調整に用いられるものとして知られている。
【０００３】
これらの接合装置は、２種類あり、この接合装置では、ｉ）シートの固定部やｉｉ）可動部に接合装置の取付けを可能にする２つの延出フランジが設けられており、又はこれに反して、他の接合装置では、シートの固定部や可動部に円形フランジを取付けるための突起が設けられた外面を有する円形フランジが設けられている。これらの接合装置に用いられている機構は、よく知られており、衛星歯を有し又は有しない「連続」型の接合装置に用いられるもの、または、「断続」型の接合装置、即ち、少なくとも１つの、一般的には３つの摺動ブロックが周方向に互いに１２０°おいて配置され且つ可動リングを形成する内歯に噛合されているものに用いられるものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
延出フランジを有する接合装置には、他方のフランジに対する一方のフランジの角度位置の点で、２つのフランジの安定性が確保されない限り、著しい欠点がある。
【０００５】
これらの角度位置が如何であってもフランジの良好な安定性が得られる閉鎖リングを有する円形フランジが設けられた接合装置がある。しかし、管の構造にこれらのフランジを適用することは困難である。
【０００６】
本発明の目的は、「連続」又は「断続」型の機構を収納でき、例えば一方が金属布からなり他方が管からなる車両用シートの座部や背部の様々な構造に取付けられる簡単な構造であると共に、他方のフランジに対する一方のフランジの良好な安定性を確保できる車両用シートの接合装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明では、連続型又は断続型である内部機械を包持する２つのフランジと、閉鎖蓋とを備え、一方のフランジは、切欠が設けられた半周部とその半周部から延出する延出部とを有する延出フランジを形成するように延出され、他方のフランジは、円形に形成され、閉鎖蓋は、前記延出フランジに取付けられる湾曲したタブが設けられた周縁を有し、前記延出フランジの半周部の切欠に前記タブが通挿されている。
【０００８】
【実施例】
図１は、蓋８側から視た接合装置１の正面図であり、本実施例では、この接合装置１は、衛星歯を有しないサイコロイド歯を有する「連続」型の内部機構を備えている。接合装置１は、内歯２ｂが形成された円形の上部２ａを有し延出されたフランジ２を備えており、この内歯２ｂは、円形の可動内フランジ３の歯３ａに噛合されており、この可動内フランジ３の中央凹所３ｂは、カップ４の外リング４ａに支持されており、このカップ４のハブ４ｂは、フランジ２の上部２ａの中心に形成された孔５内に収納されている。
【０００９】
図２に示されるように、カップ４の外リング４ａは、ハブ４ｂに対してεの値だけ中心から偏心されているため、可動内フランジ３は、固定されたフランジ２の内歯２ｂに歯３ａを噛合しながら転動する。
【００１０】
さらに、固定されたフランジ２には、シートの部品の一つにフランジ２を容易に固定するための突起６を有する下方延出部２ｃが形成されており、一方、公知ではあるが、円形の可動内フランジ３には、周方向に１２０°の角度をおいて配置されていると共にシートの他の部品に接合装置を容易に固定するための３個の突出部７が設けられている。
【００１１】
最後に、円形のフランジ３を被覆するための歯付き蓋８が設けられており、この蓋８の周縁には、規則的に離間して切り離されたタブ９が形成されており、これらのタブ９は、フランジ２の下部２ｃに形成された延出開口１０に係合されており、これらのタブ９は、１８０°折り返されて、フランジ２にフランジ３が堅固に固定されており、調整装置の上方では、蓋８のタブ９は、フランジ２の外周縁に重ねられている。
【００１２】
接合装置の組立てに際しては、自動機械によってカップ４がフランジ２に配置されフランジ３がカップ４のリング４ａに配置されて組立体が得られ、その後、蓋８がこの組立体に同心敵に配置される。その後、自動機械によってタブ９が折り返される。このように組立られるため、可動フランジ３が容易に保持されることができる。
【００１３】
固定されたフランジ２の下部２ｃに形成された孔１１によって、シートの座部又は背部への接合装置の自動センタリングが可能にされている。
【００１４】
さらに、カップ４の中心部には、手動により又はモータの助けにより駆動される軸を収納するための縦溝１２が設けられている。
【００１５】
接合装置は、勿論、「断続」型の内部機構を形成するように中心からずられている可動フランジ３の円形歯３ａに噛合する摺動ブロックを良好に保持するための固定フランジ２にも適用され、他の部品の取付けは、上述した取付けと同じである。
【００１６】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明では、「連続」又は「断続」型の機構を収納でき、例えば一方が金属布からなり他方が管からなる車両用シートの座部や背部の様々な構造に取付けられる簡単な構造であると共に、他方のフランジに対する一方のフランジの良好な安定性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】蓋の側部から視た接合装置の正面図。
【図２】図３のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図。
【図３】延出フランジの側から視た接合装置の背面図。
【符号の説明】
１ 接合装置
２ フランジ
３ フランジ（可動フランジ）
６ 突起
７ 突出部
８ 蓋
９ タブ
１０ 切欠（延出開口）
１１ 孔
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用シートの接合装置（ａｒｔｉｃｕｌａｔｉｏｎ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】
接合装置は、従来から、車両用シートの背部の傾きの調整、又はシートの座部をの高さの調整に用いられるものとして知られている。
【０００３】
これらの接合装置は、２種類あり、この接合装置では、ｉ）シートの固定部やｉｉ）可動部に接合装置の取付けを可能にする２つの延出フランジが設けられており、又はこれに反して、他の接合装置では、シートの固定部や可動部に円形フランジを取付けるための突起が設けられた外面を有する円形フランジが設けられている。これらの接合装置に用いられている機構は、よく知られており、衛星歯を有し又は有しない「連続」型の接合装置に用いられるもの、または、「断続」型の接合装置、即ち、少なくとも１つの、一般的には３つの摺動ブロックが周方向に互いに１２０°おいて配置され且つ可動リングを形成する内歯に噛合されているものに用いられるものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
延出フランジを有する接合装置には、他方のフランジに対する一方のフランジの角度位置の点で、２つのフランジの安定性が確保されない限り、著しい欠点がある。
【０００５】
これらの角度位置が如何であってもフランジの良好な安定性が得られる閉鎖リングを有する円形フランジが設けられた接合装置がある。しかし、管の構造にこれらのフランジを適用することは困難である。
【０００６】
本発明の目的は、「連続」又は「断続」型の機構を収納でき、例えば一方が金属布からなり他方が管からなる車両用シートの座部や背部の様々な構造に取付けられる簡単な構造であると共に、他方のフランジに対する一方のフランジの良好な安定性を確保できる車両用シートの接合装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明では、連続型又は断続型である内部機械を包持する２つのフランジと、閉鎖蓋とを備え、一方のフランジは、切欠が設けられた半周部とその半周部から延出する延出部とを有する延出フランジを形成するように延出され、他方のフランジは、円形に形成され、閉鎖蓋は、前記延出フランジに取付けられる湾曲したタブが設けられた周縁を有し、前記延出フランジの半周部の切欠に前記タブが通挿されている。
【０００８】
【実施例】
図１は、蓋８側から視た接合装置１の正面図であり、本実施例では、この接合装置１は、衛星歯を有しないサイコロイド歯を有する「連続」型の内部機構を備えている。接合装置１は、内歯２ｂが形成された円形の上部２ａを有し延出されたフランジ２を備えており、この内歯２ｂは、円形の可動内フランジ３の歯３ａに噛合されており、この可動内フランジ３の中央凹所３ｂは、カップ４の外リング４ａに支持されており、このカップ４のハブ４ｂは、フランジ２の上部２ａの中心に形成された孔５内に収納されている。
【０００９】
図２に示されるように、カップ４の外リング４ａは、ハブ４ｂに対してεの値だけ中心から偏心されているため、可動内フランジ３は、固定されたフランジ２の内歯２ｂに歯３ａを噛合しながら転動する。
【００１０】
さらに、固定されたフランジ２には、シートの部品の一つにフランジ２を容易に固定するための突起６を有する下方延出部２ｃが形成されており、一方、公知ではあるが、円形の可動内フランジ３には、周方向に１２０°の角度をおいて配置されていると共にシートの他の部品に接合装置を容易に固定するための３個の突出部７が設けられている。
【００１１】
最後に、円形のフランジ３を被覆するための歯付き蓋８が設けられており、この蓋８の周縁には、規則的に離間して切り離されたタブ９が形成されており、これらのタブ９は、フランジ２の下部２ｃに形成された延出開口１０に係合されており、これらのタブ９は、１８０°折り返されて、フランジ２にフランジ３が堅固に固定されており、調整装置の上方では、蓋８のタブ９は、フランジ２の外周縁に重ねられている。
【００１２】
接合装置の組立てに際しては、自動機械によってカップ４がフランジ２に配置されフランジ３がカップ４のリング４ａに配置されて組立体が得られ、その後、蓋８がこの組立体に同心敵に配置される。その後、自動機械によってタブ９が折り返される。このように組立られるため、可動フランジ３が容易に保持されることができる。
【００１３】
固定されたフランジ２の下部２ｃに形成された孔１１によって、シートの座部又は背部への接合装置の自動センタリングが可能にされている。
【００１４】
さらに、カップ４の中心部には、手動により又はモータの助けにより駆動される軸を収納するための縦溝１２が設けられている。
【００１５】
接合装置は、勿論、「断続」型の内部機構を形成するように中心からずられている可動フランジ３の円形歯３ａに噛合する摺動ブロックを良好に保持するための固定フランジ２にも適用され、他の部品の取付けは、上述した取付けと同じである。
【００１６】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明では、「連続」又は「断続」型の機構を収納でき、例えば一方が金属布からなり他方が管からなる車両用シートの座部や背部の様々な構造に取付けられる簡単な構造であると共に、他方のフランジに対する一方のフランジの良好な安定性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】蓋の側部から視た接合装置の正面図。
【図２】図３のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図。
【図３】延出フランジの側から視た接合装置の背面図。
【符号の説明】
１ 接合装置
２ フランジ
３ フランジ（可動フランジ）
６ 突起
７ 突出部
８ 蓋
９ タブ
１０ 切欠（延出開口）
１１ 孔
Claims (3)
- 連続型又は断続型である内部機械を包持する２つのフランジ（２，３）と、閉鎖蓋（８）とを備え、
一方のフランジ（２）は、切欠（１０）が設けられた半周部とその半周部から延出する延出部（２ｃ）とを有する延出フランジを形成するように延出され、
他方のフランジ（３）は、円形に形成され、
閉鎖蓋（８）は、前記延出フランジに取付けられる湾曲したタブ（９）が設けられた周縁を有し、
前記延出フランジの半周部の切欠に前記タブが通挿されている車両用シートの接合装置。 - 前記延出フランジ（２）の延出部（２ｃ）は、延出フランジの固定を容易にするための突起（６）を備えている一方、円形のフランジ（３）は、周方向に互いに１２０°おいて配置された一組の突出部（７）を備えている請求項１に記載の車両用シートの接合装置。
- 前記延出フランジ（２）の延出部（２ｃ）には、孔（１１）が形成されており、この孔（１１）によって、シートの座部又は背部への接合装置の位置決めが可能にされている請求項１に記載の車両用シートの接合装置。
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| JPH05131873A (ja) | 構成部材の調節装置 |
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