JPH0439774Y2 - - Google Patents

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JPH0439774Y2
JPH0439774Y2 JP13791986U JP13791986U JPH0439774Y2 JP H0439774 Y2 JPH0439774 Y2 JP H0439774Y2 JP 13791986 U JP13791986 U JP 13791986U JP 13791986 U JP13791986 U JP 13791986U JP H0439774 Y2 JPH0439774 Y2 JP H0439774Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は自動車のドアトリム等内装材に設け
られるポケツト構造に関する。
[従来技術] 従来の内装材のポケツト構造としては、例え
ば第9図、第10図に示すようなものがある(実
公昭58−45951号公報参照)。すなわち、このポケ
ツト構造はドアトリム101とは別体の樹脂成形
品であるポケツト部材103をドアトリム101
の裏面側よりビス105によつて固定したもので
ある。従つて、ドアトリム101の車室内側にポ
ケツトを構成できる。
しかしながら、このようにポケツト部103を
ドアトリム101とは別体の樹脂成形品とすると
ポケツト部103を別途成形しなければならず、
またポケツト部103の着色をドアトリム101
と同じにしなければならない等製造コストが著し
く高くなる。また、ポケツト部103はドアトリ
ム101とは別体であるため別物感があり、見映
えが悪くなる恐れがあつた。
これに対し、第11図に示すようにドアトリム
107の一部を車室内に向けて突出させると共
に、開口部109を形成した凸成形部111を設
け、この凸成形部111の背部を裏板113で覆
うようにしたものが提案されている。
ところでこのような構造では、第11図のよう
にドアトリム107を図示しないドアインナーパ
ネルに固定するための固定用クリツプ115がド
アトリム107に直接取付けられている。このた
めドアトリム107の下端から寸法hの間はクリ
ツプ115の取付代となりポケツト収納部の大き
さH等が規制される恐れがある。しかしながら、
最近では大型のロードマツプの収納の為にポケツ
ト収納部の寸法Hの拡大や、車両シートの位置低
下により、ポケツトの収納部寸法Hを確保したま
まポケツト開口部109の位置を下げる等の要求
がある。
そこで、固定用クリツプ115を裏板113に
取付けるようにすればよいのであるが、裏板11
3に取付けた固定用クリツプ115とドアトリム
107に取付けた他のクリツプとの位置精度が出
しずらく、ドアインナーパネルの取付穴に固定用
クリツプ115が位置的に合わなくなる恐れがあ
る。これはドアトリム107に対し裏板113が
単なる接着等で取付けられているためであり、固
定用クリツプ115の位置精度を出すためには裏
板113の取付けに熟練を要し、作業性が悪くな
る恐れがある。
[考案が解決しようとする問題点] このように内装材であるドアトリムにポケツト
を構成する凸成形部を一体成形するポケツト構造
では、別体成形のものをビス止めするものに比べ
てコストダウンが図れると共に、見映えを向上す
ることができるものの、ポケツト収納部の大きさ
等の自由度を広げようとするため裏板に内装材固
定用のクリツプを取付けると、クリツプの位置精
度が出しずらく作業性が悪くなる恐れがある。
そこでこの考案は、ポケツトを構成する凸成形
部を内装材に一体成形したものでありながら、裏
板に内装材の固定用クリツプを取付けた場合で
も、位置精度が出し安く、作業性向上を図ること
ができる内装材のポケツト構造の提供を目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 上記問題を解決するためにこの考案は、内装材
基材の一部を車室内へ向けて突出させると共に開
口部を形成した凸成形部と、この凸成形部の背部
を覆う裏板と、この裏板と前記内装材基材との周
縁合せ部を噛合形状とし、前記内装材基材の表面
に被覆された表皮の周縁部を前記噛合形状の合せ
部を包込むように巻込み接着する構成とした。
[作用] 上記構成によれば、裏板の周縁合せ部を凸成形
部の周縁合せ部に噛合わせ、噛合形状の周縁合せ
部を包込むように表皮の周縁部を巻込み接着し、
内装材基材に対する裏板の位置決めを行なうこと
ができる。従つて、裏板に取付ける内装材の固定
用クリツプも簡単に位置決めされ、作業性が著し
く向上する。内装材にポケツトを構成する凸成形
部を一体成形するため、別体成形のものをビス止
めするものに比べてコストダウンが図れるととも
に見映えを向上することができる。固定用クリツ
プを裏板に取付けるためポケツト収納部の大きさ
等の自由度を広げることができる。
[実施例] 以下添付図面に基づきこの考案の実施例を説明
する。
第1図はこの考案の一実施例に係る内装材の一
部を裏面から見た斜視図、第2図は車室側から見
た斜視図、第3図は第1図の−線矢視断面
図、第4図は第1図の−線矢視断面図を示す
ものである。
内装材であるドアトリム1はハードボードで構
成された内装材基材であるドアトリム基材3と、
このドアトリム基材3の車室内の表面を覆う軟質
の表皮5とからなつている。
前記ドアトリム基材3はその上部中間部と下部
において車室内に向けて突出形成され、中間部の
ものは、アームレスト7となり、下部のものはポ
ケツトを構成する凸成形部となる。この凸成形部
9の上部には開口部11が形成されている。前記
凸成形部9はドアトリム基材3の背面側において
ほぼ同厚の裏板13で覆われ、この裏板13と前
記凸成形部9との間でポケツトが構成されてい
る。そして、この裏板13はその側面および上縁
が凸成形部9の周囲においてドアトリム基材3に
接着固定されている。
一方ドアトリム基材3の下方においてはドアト
リム基材3と裏板13との合せ部15a,15b
が噛合形状となつている。すなわち、ドアトリム
基材3の凸成形部9の下縁側には複数の規定幅の
切欠き17が設けられている。そして前記ドアト
リム基材13は合せ部15aにおいて第1図の
−線矢視断面図として示す第6図のようにほぼ
板厚分だけ突出形成され、この突出形成された合
せ部15aにおいて前記切欠き17が設けられて
いる。また、前記裏板13の合せ部15bにおい
ては前記切欠き17に対応し、切欠き17とほぼ
同じ規定幅の凸部19が設けられ、これら各凸部
19が前記各切欠き17に第4図、第5図のよう
に噛み合つて噛合形状21を成している。この噛
合形状21は上記のように板厚分だけ突出した合
せ部15aに切欠き17が設けられているため、
合せ部15a,15bにおいて切欠き17と凸部
19とが相互に厚み方向には突出しない一枚板の
ような状態となる。前記裏板13の前後両側にお
ける下縁13aは、前記ドアトリム基材3の合せ
部15aが一般部に連続するための湾曲部23に
おいて凸成形部9の底部9a上に密接するように
形成され、ドアトリム基材3に沿つて延長されて
いる。
前記表皮5の周縁には折返し代5aが設けら
れ、前記ドアトリム基材3と裏板13との合せ部
15a,15bにおいては、これら合せ部15
a,15bを包込むように巻返えされ、その他の
個所においてはドアトリム基材3の周縁に折返さ
れそれぞれ接着されている。なおドアトリム基材
3のコーナー部においては、表皮5の周縁に切溝
25が設けられ、コーナー部の巻返しを容易にし
ている。また、表皮5には開口部11の対応個所
に折返し代5bが設けられ開口部11の周縁内に
巻込まれて接着されている。
また前記裏板13には合せ部15a,15bの
近傍において固定用クリツプ取付穴27が設けら
れ、この固定用クリツプ取付穴27にドアトリム
1の固定用クリツプ29が支持されている。前記
固定用クリツプ取付穴27は固定用クリツプ29
の基部フランジ29aを通過させる大きな穴27
aと固定用クリツプ29の基部軸径に対応した大
きさの支持穴27bとを連通させたもので、固定
用クリツプ29は支持穴27bに支持された状態
で基部フランジ29a、中間部フランジ29bが
裏板13に表裏から当接している。また図示しな
いが前記ドアトリム基材3の周縁には固定用クリ
ツプ29と同様な他の固定用クリツプが取付けら
れている。
次に上記一実施例の作用について述べる。
まずドアトリム1の組立に際しては、裏板13
の凸部19をドアトリム基材3の切欠き17に嵌
合させると共に、裏板13の側縁及び上縁を凸成
形部9の側縁部及び上縁部に接着する。次いでド
アトリム基材3の表面を覆う表皮5の周縁の折返
し代5aを、切欠き17に凸部19を嵌合させた
噛合形状の合せ部15a,15bを包込むように
巻込み、第3図、第4図のように接着する。また
他の個所において表皮5の折返し代5aはドアト
リム基材3の周縁に巻込まれ接着されている。
次いで固定用クリツプ29の基部フランジ29
aを裏板13の固定用クリツプ取付穴27の大き
な穴27aから挿入し、そのまま固定用クリツプ
29を支持穴27b側へ平行移動させる。従つ
て、固定用クリツプ29は固定用クリツプ取付穴
27の支持穴27bに支持されると共に固定用ク
リツプ29の基部フランジ29aと中間部フラン
ジ29bとが裏板13の表裏に当接する。また他
の個所において、ドアトリム基材3の周縁に固定
用クリツプ29と同様の固定用クリツプが取付け
られている。そして、固定用クリツプ29を図示
しないドアインナーパネルPの取付穴に嵌合支持
させることによつてドアトリム1の取付けが完了
する。
そしてこの実施例では、規定幅の切欠き17と
凸部19とが嵌合することによつて裏板13がド
アトリム基材3に対し簡単に位置決めされるた
め、固定用クリツプ29もドアトリム基材3に対
し位置決めがなされる。従つて、裏板13の固定
用クリツプ29がドアトリム基材3の周縁に取付
けられた固定用クリツプに対して位置精度を出す
ことができ、ドアインナーパネルPへの取付けを
スムーズに行なうことができる。
またドアトリム1は合せ部15a,15bにお
いて、凸部19が切欠き17に嵌合することによ
つて厚み方向に重なり合うことがなく、厚みは一
枚板の状態となつている。従つて、裏板13をド
アトリム基材3の裏面に接着するにもかかわらず
第3図のようにドアインナーパネルPとキツキン
グプレートKとの間におけるドアトリム1側の厚
みTが薄くなり、その分車室内幅Wを広げること
ができる。
第7図、第8図は他の実施例を示すもので第7
図は分解斜視図、第8図は第7図−線矢
視断面図である。この実施例では裏板13側に連
結穴31を設け、ドアトリム基材3の各切欠き1
7間における突部33を第8図のように連結穴3
1に差込んだものである。従つてこの実施例では
合せ部35a,35bにおける厚みは薄くならな
いが裏板13のドアトリム基材3に対する取付が
強固なものになる。このため、ドアトリム1のド
アインナーパネルPに対する脱着時の荷重が作用
したとき、ドアトリム基材3に対する裏板13の
剥れ防止をより向上させることができる。
[考案の効果] 以上より明らかなようにこの考案の構成によれ
ば、ポケツトは内装材の一体成形により凸成形部
で構成するものでありながら、裏板と内装材基材
との合せ部を噛合形状としたため内装材基材に対
する裏板の位置決めが簡単にできる。従つて裏板
に取付けるクリツプの位置精度を簡単に出すこと
ができ、作業性の向上を図ることができる。
またクリツプを裏板に付けたため内装材基材に
クリツプ取付代を設ける必要がなくなりポケツト
収納部の大きさ等の自由度を広げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る分解斜視
図、第2図は車室内から見た斜視図、第3図は第
1図の−線矢視断面図、第4図は組付け状態
の要部斜視図、第5図は同正面図、第6図は第1
図−線断面図、第7図は他の実施例に係る分
解斜視図、第8図は第7図−線矢視断面図、
第9図は従来例に係る全体斜視図、第10図は同
要部断面図、第11図は他の例に係る従来例の断
面図である。 1……ドアトリム(内装材)、3……ドアトリ
ム基材(内装材基材)、5……表皮、9……凸成
形部、11……開口部、13……裏板、21,3
5……噛合形状、15a,15b,35a,35
b……合せ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内装材基材の一部を車室内へ向けて突出させる
    と共に開口部を形成した凸成形部と、この凸成形
    部の背部を覆う裏板と、この裏板と前記内装材基
    材との合せ部を噛合形状 とし、前記内装材基材
    の表面に被覆された表皮の周縁部を前記噛合形状
    の合せ部を包込むように巻込み接着したことを特
    徴とする内装材のポケツト構造。
JP13791986U 1986-09-10 1986-09-10 Expired JPH0439774Y2 (ja)

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JP13791986U JPH0439774Y2 (ja) 1986-09-10 1986-09-10

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13791986U JPH0439774Y2 (ja) 1986-09-10 1986-09-10

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JPS6343937U JPS6343937U (ja) 1988-03-24
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JP13791986U Expired JPH0439774Y2 (ja) 1986-09-10 1986-09-10

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Families Citing this family (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642891Y2 (ja) * 1988-08-03 1994-11-09 日産自動車株式会社 内装材のポケット構造
JPH0296914U (ja) * 1989-01-20 1990-08-02
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JPS6343937U (ja) 1988-03-24

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