JP3606567B2 - Sram装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冗長メモリブロック(スペアメモリブロック)を有するSRAM(Static Random Access Memory)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
分割ワード線方式のSRAM装置は、アクセスされないメモリセルに関係するビット線の充放電をなくして省電力化を図るために、ワード線を分割し、選択された分割ワード線にI/O(入出力)のビット数Nと等しいメモリセル(ノーマルメモリセル)のみが接続されるような構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
大容量のSRAM装置では、冗長メモリセル(スペアメモリセル)を設けないと製造の歩留まりを向上することができない。また、欠陥密度の大きいプロセスを用いて製造されるSRAM装置でも、冗長メモリセル(スペアメモリセル)を設けないと製造の歩留まりを向上することができない。従って、これらのSRAM装置では、冗長メモリセルが採用される。
【0004】
冗長メモリセルは、ノーマルメモリセルと同時に選択して活性化させなければならない。分割ワード線方式のSRAM装置に冗長メモリセルを設ける場合、冗長メモリセルを分割ワード線の各々にM個ずつ追加して接続する必要がある。このため、従来技術によれば、1つの分割ワード線には、N個のノーマルメモリセルとM個の冗長メモリセルとの合計(N+M)個のメモリセルが接続されていた。また、各分割ワード線に対応する分割メモリブロック毎に、(N+M)ビット分のデータ線からN本のデータ線のみを選択する選択回路(接続回路)を設ける必要があった。この選択回路は、ヒューズ等の不揮発性プログラム素子を用いて実現されるため、占有面積が大きくなる。従って、分割ワード線方式のSRAM装置に冗長メモリセルを設ける場合には、SRAM装置の占有面積が大きくなってしまうという問題点があった。SRAM装置の占有面積が大きくなると、SRAM装置の面積ペナルティが大きくなる。SRAM装置の面積ペナルティが大きくなるとは、SRAM装置の占有面積が大きくなることによって、SRAM装置が欠陥を有する確率が高くなってしまうことをいう。
【0005】
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、冗長メモリセルを設けた分割ワード線方式のSRAM装置において、面積ペナルティを低減することができるSRAM装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のSRAM装置は、データを格納するN個(Nは自然数)のノーマルメモリセルをそれぞれが含む複数のノーマルメモリブロックと、データを格納する少なくとも1つのスペアメモリセルを含むスペアメモリブロックと、前記複数のノーマルメモリブロックのうち、欠陥があるノーマルメモリセルを含むノーマルメモリブロックを示す第1の欠陥ブロック情報を格納するとともに、前記複数のノーマルメモリブロックのうちの1つを指定するためにSRAM装置の外部からアクセス情報が入力される欠陥ブロック設定部と、前記複数のノーマルメモリブロックのそれぞれに含まれる前記N個のノーマルメモリセルにセンスアンプを介してそれぞれ接続されて前記複数のノーマルメモリセルブロックに対して共通に使用される構成であって前記各ノーマルメモリセルに格納されたデータを前記各センスアンプを介してそれぞれ読み出すためのN本の内部データ線と、前記スペアメモリブロックに含まれる前記1つのスペアメモリセルからデータを読み出すために該スペアメモリセルにセンスアンプを介して接続されたスペアデータ線と、SRAM装置の外部にデータを出力するためのN本の外部データ線と、前記欠陥ブロック設定部において第1の欠陥ブロック情報と前記アクセス情報とが一致する場合に、前記N本の内部データ線のうち、前記第1の欠陥ブロック情報により示されるノーマルメモリブロックに含まれる欠陥があるノーマルメモリセルに接続された内部データ線以外のN−1本の内部データ線と前記スペアデータ線の少なくとも1つとを、前記N本の外部データ線にそれぞれ接続し、前記欠陥ブロック設定部において前記第1の欠陥ブロック情報と前記アクセス情報とが一致しない場合に、前記N本の内部データ線を前記N本の外部データ線にそれぞれ接続する、接続回路とを備え、前記N本の内部データ線のそれぞれが、前記各ノーマルメモリブロックに設けられているN個のノーマルメモリセルのそれぞれと、センスアンプを介して接続されており、前記接続回路は、前記欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外のN−1本の内部データ線および少なくとも1つのスペアデータ線を、前記N本の外部データ線のそれぞれに対して接続する場合に、前記欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外のN−1本の内部データ線および少なくとも1つのスペアデータ線の空間的な位置関係の順序と、前記N本の外部データ線の空間的な位置関係の順序とが一致するもの同士を相互に接続することを特徴とする。これにより、上記目的が達成される。
【0007】
前記欠陥ブロック設定部は、前記第1の欠陥ブロック情報により示されるノーマルメモリブロックに含まれるN個のメモリセルのうち、欠陥があるメモリセルを示す第2の欠陥ブロック情報をさらに格納してもよい。
【0008】
前記欠陥ブロック設定部は、不揮発性プログラム手段を有し、前記第1の欠陥ブロック情報および前記第2の欠陥ブロック情報は、前記不揮発性プログラム手段に格納されてもよい。
【0009】
前記スペアメモリブロックは、前記スペアメモリブロックに含まれる少なくとも1つのスペアメモリセルに接続されたスペアワード線を含み、前記スペアワード線は、前記アクセス情報にかかわらず活性化状態にされてもよい。
【0010】
前記スペアメモリブロックは、前記スペアメモリブロックに含まれる少なくとも1つのスペアメモリセルに接続されたスペアワード線を含み、前記スペアワード線は、前記アクセス情報に応じて活性化状態にされてもよい。
【0012】
前記各ノーマルメモリブロックにおけるN個のノーマルメモリセルが1本の分割ワード線にそれぞれ接続されており、前記各ノーマルメモリブロックのそれぞれの分割ワード線が、1本のメインワード線に接続されていてもよい
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は、本発明のSRAM装置100の構成を示す。SRAM装置100は、冗長メモリセルを設けた分割ワード線方式のSRAM装置である。SRAM装置100は、それぞれが複数のノーマルメモリセルを有する複数(Q個)のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)と、複数のスペアメモリセルを有するスペアメモリブロック160とからなる複数のメモリブロックとを有している。
【0015】
SRAM装置100は、複数のメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Qおよびブロック160)間にまたがって共通に接続されたメインワード線MWLを含む。複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)のそれぞれは、分割ワード線WLを含む。スペアメモリブロック160は、スペアワード線SWLを含む。
【0016】
複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)に含まれる複数の分割ワード線WLはそれぞれ、メインワード線MWLにANDゲート153を介して接続されている。
【0017】
複数の分割ワード線WLのそれぞれは、メインワード線MWLと、分割ワード線選択線B1〜BQのそれぞれとによって選択される。スペアワード線SWLは、メインワード線MWLとスペアワード線選択線S1とによって選択される。
【0018】
分割ワード線選択線B1〜BQは、通常、メモリセルの選択アドレスのうち、数ビット分のデコード信号によって選択することができる。例えば、SRAM装置100が4つのブロックを有する場合(Q=4の場合)には、ビットA0およびA1の2ビットによって表される4通りのデコード信号によって、分割ワード線選択線B1〜B4のうちの1つが選択される。このように、ビットA0およびA1は、複数のノーマルメモリブロックのうち1つを示すアクセス情報として使用され得る。アクセス情報は、SRAM装置100の外部から入力される。
【0019】
ノーマルメモリセルは、2つのトランジスタと2つのインバータ回路から構成され、各トランジスタのゲートが分割ワード線WLに接続され、各トランジスタのドレインがビット線対(BL、/BL)に接続されている。スペアメモリセルは、ノーマルメモリセルと同様の構成を有する。図1に示される拡大部120には、1つのメモリセルの構造を示す。このような構成により、メモリセルはデータを格納する。
【0020】
選択された分割ワード線WLに接続されたN個(Nは自然数)のノーマルメモリセルの情報を読み出すNビット分のビット線対(BL、/BL)は、複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)間で共通に使用するNビット分の内部データ線(D1〜DN)に、各々に対応するセンスアンプ(S/A)154を介して接続されている。なお、分割ワード線WLが選択されるとは、分割ワード線WLが所定の電位(例えば、ハイレベル)に加圧される、すなわち、活性化されることをいう。SRAM装置100では、例えば、ブロック#1に含まれる分割ワード線WLは、対応するメインワード線MWLと、分割ワード線選択線B1とが所定の電位に加圧された場合に、選択される。
【0021】
スペアワード線SWLには、M個のスペアメモリセル(スペアメモリブロック160に含まれる少なくとも1つのメモリセルのうち少なくとも1つ)が接続される(Mは自然数)。
【0022】
スペアワード線SWLに接続されたM個のスペアメモリセルの情報を読み出すMビット分のスペアビット線対は、スペアメモリブロック160用のMビット分のスペアデータ線165にそれぞれに対応するスペアセンスアンプ(S/A)164を介して接続されている。なお、図1では、M=1の場合を示しており、以下の説明では、M=1の場合を想定して説明を行う。本発明ではM=1に限定されないが、SRAM装置100では、実際に、M=1の場合にも大きな効果が得られる。また、M=1の場合にはSRAM装置100の面積ペナルティを最小にすることができるという利点が得られる。
【0023】
なお、M=1の場合には、複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)に含まれるメモリセルのうち、欠陥のあるメモリセルが1つである場合に、その欠陥のあるメモリセルを含むカラムが、スペアメモリブロックのカラムによって代替される。例えば、ブロック#1に含まれるメモリセル151に欠陥がある場合、メモリセル151を含むカラム152が、スペアメモリブロック160のカラム162によって代替される。
【0024】
SRAM装置100は、さらに、ノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)に対応するNビット分の内部データ線(D1〜DN)と、スペアメモリブロック160に対応するMビット分のデータ線を合わせた合計(N+M)本のデータ線から、所定のN本のデータ線を選択する接続回路1を有する。
【0025】
ここで、データ線の本数は、1ビット分のデータ線を1本と数えるものとする。例えば、図1において、内部データ線D1は、ビット線BLとビット線/BLとに接続された2本の配線を有するが、この2本の配線が1ビット分のデータ線として機能するので、内部データ線D1を「1本のデータ線」として数える。
【0026】
このように、N本の内部データ線D1〜DNは、複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)のそれぞれに含まれるN個のメモリセルにそれぞれ接続されており、複数のノーマルメモリブロックのうちの1つ(アクセスされるノーマルメモリブロック)に含まれるN個のメモリセルに格納されたNビットのデータを読み出す(あるいは、書き込む)。
【0027】
また、スペアデータ線165は、スペアメモリブロック160に接続され、スペアメモリブロック160に含まれる少なくとも1つのメモリセルに格納されたデータを読み出す(あるいは、書き込む)。
【0028】
図1には、メインワード線MWLが複数示されている。SRAM装置100に含まれるメインワード線MWLの本数は、例えば、256本である。しかし、SRAM装置100に含まれるメインワード線MWLの本数は、1本であってもよい。メインワード線MWLが1本である場合、1つのノーマルメモリブロック(例えば、図1に示されるブロック#1)に含まれるメモリセル(ノーマルメモリセル)の数はN個である。SRAM装置100は、1以上の任意の本数のメインワード線MWLを含み得る。従って、複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)のそれぞれはN個のメモリセルを含む。また、スペアメモリブロック160は、少なくとも1つのメモリセル(スペアメモリセル)を含む。
【0029】
接続回路1(シフト回路)は、アクセスしたノーマルメモリブロック内(ブロック#1〜ブロック#Qのうちのアクセスしたもの)に欠陥メモリセル(予め検出されている)を含む場合には、その欠陥メモリセルにアクセスする内部データ線を選択せずに間引き、その間引いた内部データ線の替わりに、スペアメモリブロック160に対応するスペアデータ線から不足本数を補填する。このようにして、(N+M)本のデータ線から必ずN本のデータ線を選択する。選択されたN本のデータ線はそれぞれ、N本の外部データ線d1〜dNに接続される。N本の外部データ線d1〜dNは、SRAM装置100の外部にデータを出力(または入力)するために設けられる。外部データ線d1〜dNは、例えば、SRAM装置100の外部のI/Oバッファ(図示せず)に接続される。
【0030】
図1に示される例において、ブロック#1のメモリセル151が欠陥メモリセル(欠陥のあるメモリセル)であるとする。ブロック#1がアクセスされる場合、メモリセル151に接続された内部データ線D2が接続回路1によって間引かれる。接続回路1は、その間引いた本数分(=1)の替わりに、スペアメモリブロックに対応するスペアデータ線から不足する本数を補填することで、(N+M)本(ここでは(N+1)本)のデータ線から必ずN本のデータ線を選択する。
【0031】
すなわち、選択されたN本のデータ線(N−1本の内部データ線と1本のスペアデータ線)がそれぞれN本の外部データ線に接続される。
【0032】
一方、アクセスしたノーマルメモリブロック内に欠陥メモリセルを含まない場合、すなわち、ブロック#2〜ブロック#Qのいずれかがアクセスされる場合には、(N+M)本(ここでは(N+1)本)のデータ線から、ノーマルメモリブロックに対応するN本のデータ線(D1〜DN)を選択し、スペアメモリブロック160に対応するM本(1本)のスペアデータ線165は選択しない。すなわち、N本の内部データ線D1〜DNがそれぞれN本の外部データ線d1〜dNに接続される。
【0033】
接続回路1のこのような動作は、アクセス情報と、欠陥ブロック設定部170に格納された欠陥ブロック情報(第1の欠陥ブロック情報および第2の欠陥ブロック情報)とに基づいて行なわれる。
【0034】
図2は、接続回路1および欠陥ブロック設定部170の構成を示す。図2では、説明を簡略化するために、M=1およびN=2とする。すなわち、3本のデータ線(内部データ線D1およびD2、スペアデータ線165)から2本のデータ線を選択し、選択されたデータ線を2本の外部データ線(d1、d2)に接続する場合を説明する。
【0035】
欠陥ブロック設定部170は、欠陥アドレス比較回路2を含む。欠陥アドレス比較回路2には、複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)のうち、欠陥メモリセルを含むノーマルメモリブロックの情報(第1の欠陥ブロック情報)が格納されている。ビットA0とA1とによって表わされるアクセス情報が、欠陥メモリセルを含むノーマルメモリブロックを示す場合、すなわち、アクセス情報と第1の欠陥ブロック情報とが一致する場合には、欠陥アドレス比較回路2の出力Cは「1」(ハイレベル)となる。欠陥アドレス比較回路2の構成は、図3を参照して後述される。
【0036】
ヒューズ601およびヒューズ602には、第1の欠陥ブロック情報により示されるノーマルメモリブロック(欠陥メモリブロック)に含まれるメモリセルのうち、欠陥があるメモリセル(欠陥メモリセル)を示す第2の欠陥ブロック情報が記録される。
【0037】
例えば、欠陥メモリブロックのうち、内部データ線D1に接続されるメモリセルに欠陥がある場合、ヒューズ601とヒューズ602が共に切断される。配線610には、POR信号が入力される。POR信号は、電源がONになった時にハイレベルのパルスを発生する信号である。ヒューズ601とヒューズ602とが共に切断されている場合、電源がONになって配線610にパルスが入力されると、配線611および612は共にローレベルになる。トランスファーゲート621および622は、共に、アクセス情報が、欠陥アドレス比較回路2に格納された第1の欠陥ブロック情報に一致する場合に、すなわち、欠陥メモリブロックがアクセスされる場合にオープンになる。トランスファーゲート621および622がオープンになると、配線631および632はともにローレベルになる。これにより、トランスファーゲート641および642がオープンとなり、トランスファーゲート651および652がクローズとなる。従って、内部データ線D2が外部データ線d1に接続され、スペアデータ線165が外部データ線d2に接続される。
【0038】
同様に、欠陥メモリブロックのうち、内部データ線D2に接続されるメモリセルに欠陥がある場合、ヒューズ601とヒューズ602とのうち、ヒューズ602のみが切断される。これにより、内部データ線D1が外部データ線d1に接続され、スペアデータ線165が外部データ線d2に接続される。
【0039】
このように、欠陥メモリブロックがアクセスされる場合(アクセス情報が、欠陥アドレス比較回路2に格納された第1の欠陥ブロック情報に一致する場合)には、N本(図2に示される例ではN=2)の内部データ線のうち、欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外の内部データ線と、スペアデータ線165とがN本の外部データ線d1およびd2に接続される。
【0040】
欠陥メモリブロック以外のメモリブロックがアクセスされる場合(アクセス情報が、欠陥アドレス比較回路2に格納された第1の欠陥ブロック情報に一致しない場合)には、欠陥アドレス比較回路2の出力Cは「0」(ローレベル)となる。これにより、トランジスタ671および672がONとなるので、配線631および配線632がハイレベルになる。トランスファーゲート651および652がオープンとなり、トランスファーゲート641および642がクローズとなる。これにより、内部データ線D1が外部データ線d1に接続され、内部データ線D2が外部データ線d2に接続される。すなわち、N本の内部データ線D1およびD2が、外部データ線d1およびd2に接続される。
【0041】
このように、アクセス情報に依存して、接続回路1の動作が異なる。すなわち、接続回路1は、欠陥アドレス比較回路2の出力Cが「1」の場合(アクセスするブロックに欠陥メモリセルを含む場合)には、スペアデータ線165が使われる(スペアデータ線165がN本の外部データ線のうちの1つに接続される)ように制御され、それ以外の場合にはスペアデータ線が使われないように制御される。
【0042】
また、接続回路1は、N本の内部データ線のうち、欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外の内部データ線とM本(少なくとも1本)のスペアデータ線とを所定の順序でN本の外部データ線に接続する。すなわち、シフト動作を行う。ここで、所定の順序とは、欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外の内部データ線とスペアデータ線とのうち、図2において図の右方向に位置するデータ線から順に、図の右方向に位置する外部データ線に接続することを意味する。例えば、内部データ線D2およびスペアデータ線165が外部データ線d1およびd2に接続される場合、スペアデータ線165および外部データ線d2は図2においてそれぞれ内部データ線D2および外部データ線d1よりも右側に位置するので、スペアデータ線165が外部データ線d2に接続され、内部データ線D2が外部データ線d1に接続される。このように、所定の順序とは、空間的な位置関係についての順序(空間的な順序)を規定し、接続が行なわれる時間的な順序を規定するものではない。接続回路1がこのようなシフト動作を行うことにより、欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外の内部データ線およびスペアデータ線と、対応する外部データ線との間で空間的な順序が一致するので、接続配線の交差が発生せず好都合である。
【0043】
図3(a)は、欠陥アドレス比較回路2の構成を示す。図3(a)に示される例では、欠陥アドレス比較回路2は、SRAM装置100が備えるノーマルメモリブロックの個数Qが4である場合を示す。4つのノーマルメモリブロック(ブロック#1〜#4)のそれぞれは、SRAM装置100に入力されるアドレスのうち、上位2ビット(A0およびA1)で示すことができる。4つのノーマルメモリブロック(ブロック#1〜#4)のうち、どのノーマルメモリブロックに欠陥メモリセルが含まれるかの情報は、予めヒューズ21および22を用いてプログラムされている。このように、欠陥アドレス比較回路2には、複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#4)のうち、欠陥メモリセルを含むノーマルメモリブロックの情報(第1の欠陥ブロック情報)が格納されている。
【0044】
欠陥アドレス比較回路2は、A0およびA1で表わされるアクセス情報が第1の欠陥ブロック情報と一致するか否かによって、アクセスするノーマルメモリブロックに欠陥メモリセルを含むか否かを判定する。
【0045】
ヒューズ21には、ビットA1の情報がプログラムされる。ヒューズ22には、ビットA0の情報がプログラムされる。ヒューズ23には冗長使用か否かの情報がプログラムされる。なお、冗長使用か否かの情報とは、SRAM装置100において欠陥メモリセルの救済を行うか否かの情報である。
【0046】
配線320には、POR信号が入力される。これに応答して、SRAM装置100の電源投入後に、配線321には、ヒューズ21を切断したか否かの情報(ヒューズ21のプログラム情報)が現われる。
【0047】
図3(b)は、アクセス情報と、アクセスされるノーマルメモリブロックとの関係を示す。例えば、ブロック#1がアクセスされる場合には、アクセス情報として、A0=0、A1=0がSRAM装置100の外部から入力される。
【0048】
図4は、ヒューズ21を切断した場合としない場合とに、配線321に現われる信号波形を示す。波形401は、ヒューズ21を切断しない場合に、配線321に現われる信号波形を示し、波形402は、ヒューズ21を切断した場合に、配線321に現われる信号波形を示す。このように、配線321には、SRAM装置100の電源投入後に、ヒューズ21のプログラム状態(ビットA1の情報)が現われる。同様に、図3(a)に示される配線322および323には、それぞれ、ビットA0の情報および冗長使用か否かの情報が現れる。
【0049】
ヒューズを切断している場合には、プログラム素子21〜23のプログラム状態は「0」になる。一方、ヒューズを切断していない場合には、プログラム素子21〜23のプログラム状態は「1」になる。
【0050】
図3(a)に示される欠陥アドレス比較回路2において、例えばA1の情報を「0」にプログラム(ヒューズ21を切断)し、A0の情報を「0」にプログラム(ヒューズ22を切断)し、冗長使用か否かの情報を「1」にプログラム(ヒューズ23を切断しない)すれば、アクセス情報がA1=「1」、A0=「1」の時のみ、3入力AND回路24の出力Cが「1」になる。従って、アクセス情報がA1=「1」、A0=「1」のとき、すなわち、ブロック#4に欠陥メモリセルが存在し、そのブロックをアクセスするときのみ、3入力AND回路24の出力C=「1」になる。第1の欠陥ブロック情報は、ヒューズ22のプログラム状態のビット反転と、ヒューズ21のプログラム状態のビット反転とによって表わされる。
【0051】
図2および図3(a)を参照して説明したように、欠陥ブロック設定部170はヒューズ601、602(図2)およびヒューズ21、22(図3(a))を有し、そのヒューズには、第1の欠陥ブロック情報と、第2の欠陥ブロック情報とが格納される。なお、ヒューズ601、602、21および22としては、ヒューズに大電流を流すことによって溶断する電流ヒューズ、レーザ光線によって切断するレーザヒューズ、あるいは、レーザ光を照射することによって高抵抗状態(切断状態)から低抵抗状態(切断しない状態)にプログラムすることが可能なレーザヒューズ等が使用され得る。また、ヒューズ601、602、21および22として、任意の不揮発性プログラム手段が用いられてもよい。
【0052】
図5(a)および(b)は、SRAM装置100の動作タイミングを示す。図5(a)に示すように、メインワード線MWL上の信号201と、分割ワード線選択線Bn(ここではB1、B2、B3)上の信号202〜204とによって、対応する分割ワード線(ここでは分割ワード線1、2、3)が活性化される(信号205〜207)。なお、図5(a)において、各信号波形の高くなっている部分が活性化状態を示し、低くなっている部分が非活性状態を示す。
【0053】
スペアワード線は、図5(a)の信号208に示されるように、分割ワード線選択線Bn上の信号202〜204とは関係なく(すなわち、分割ワード線のアドレスとは関係なく)、対応する行のメインワード線と同様のタイミングで活性化されるようにしてもよい。あるいは、スペアワード線は、図5(b)の信号209に示されるように、欠陥メモリセルが存在するノーマルメモリブロックの分割ワード線が活性化されるときに、分割ワード線選択線Bn上の信号202〜204のうちの1つ(図5(a)および(b)に示される例では、信号203)に応じて、活性化されるようにしてもよい。
【0054】
スペアワード線が、図5(a)の信号208に示されるようなタイミングで活性化されることは、メインワード線MWLが活性化した場合に、常に、対応する行のスペアワード線が活性化(選択)することを意味する。これは、図1に示されるスペアワード線選択線S1を常に「1」(ハイレベル)にすることによって実現することができる。この場合、スペアワード線は、アクセスされるノーマルメモリブロックに欠陥メモリセルが含まれているか否かに係わらず(すなわち、アクセス情報とは関係なく)、対応する行のメインワード線と同時に選択(活性化)される。表1は、この場合のスペアワード線選択線S1の選択状態を示す。
【0055】
表1:スペアワード線をアクセス情報とは関係なく、対応する行のメインワード線と同時に活性化する
【0056】
【表1】
Figure 0003606567
表1に示されるようにスペアワード線選択線S1の選択状態を設定することは、図1に示されるSRAM装置100において、スペアワード線選択線S1に常に直流電圧を印加することによって「1」に固定することを意味する。この場合、ノーマルメモリブロックとスペアメモリブロックとにおいて、メモリセルのアクセスまでに介するゲート数が一致するので、ノーマルメモリブロックとスペアメモリブロックとのタイミング調整に関する問題が発生しないという利点が得られる。
【0057】
スペアワード線をアクセスされるノーマルメモリブロックに欠陥メモリセルが含まれているか否かに係わらず(すなわち、アクセス情報とは関係なく)、対応する行のメインワード線と同時に選択(活性化)することは、SRAM装置100にスペアワード線選択線S1を設けずに、スペアワード線を直接、対応するメインワード線に接続することによっても実現される。
【0058】
図6は、スペアワード線選択線S1を設けずに、スペアワード線を直接、対応するメインワード線に接続した構成を有するSRAM装置100aの構成を示す。図6において、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。SRAM装置100aでは、図1に示されるSRAM装置100と比較して、スペアメモリブロック160内のAND回路3が取り除かれている。SRAM装置100aでは、スペアワード線SWLは、対応する行のメインワード線MWLによって、直接活性化される。SRAM装置100aは、SRAM装置100と比較して、AND回路3のレイアウト面積分だけ面積ペナルティを少なくすることができるという利点を有する。
【0059】
一方、スペアワード線が、図5(b)に示される信号209に示されるようなタイミングで活性化されることは、欠陥メモリセルを含むノーマルメモリブロックにアクセスする場合にのみ、活性化したメインワード線MWLに対応する行のスペアワード線が活性化(選択)することを意味する。これは、図1に示されるSRAM装置100において、欠陥メモリセルを含むノーマルメモリブロックにアクセスする場合にスペアワード線選択線S1にハイレベルの信号を入力し、それ以外の場合にローレベルの信号を入力することによって実現される。例えば、スペアワード線選択線S1に、図3(a)を参照して説明した欠陥アドレス比較回路2の出力Cを入力することによって実現される。この場合には、スペアワード線は、必要に応じて(分割ワード線のアドレスに依存して)活性化される。従って、スペアワード線が、図5(a)に示される信号208に示されるようなタイミングで活性化される場合と比較して、消費電力が低減されるという利点が得られる。表2は、この場合のスペアワード線選択線S1の選択状態を示す。
【0060】
表2:スペアワード線をアクセス情報に依存して(欠陥メモリセルを含むノーマルメモリブロックがアクセスされる時に)活性化する
【0061】
【表2】
Figure 0003606567
スペアワード線をアクセス情報とは無関係に活性化するか、またはアクセス情報に応じて活性化するかは、省面積化またはタイミングを優先するか、省電力化を優先するかによって適宜選択することができる。
【0062】
なお、図1に示されるSRAM装置100において、スペアメモリブロック160に接続されるスペアデータ線の本数Mが2以上である場合には、複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)のうち、欠陥メモリセルを含むカラムが2以上の場合であっても救済を行うことができる。この場合には、図2に示される欠陥ブロック設定部170がM個設けられる。M個の欠陥ブロック設定部170のそれぞれは、複数のノーマルメモリブロック(ブロック#1〜ブロック#Q)のうち、欠陥メモリセルを含むメモリブロックを示す第1の欠陥ブロック情報と、その第1の欠陥ブロック情報により示されるノーマルメモリブロックに含まれるメモリセルのうち、欠陥があるメモリセルを示す第2の欠陥ブロック情報を格納している。
【0063】
一般に、Mを自然数とすると、欠陥メモリブロックがアクセスされる場合(アクセス情報が、欠陥アドレス比較回路2に格納された第1の欠陥ブロック情報に一致する場合)には、N本の内部データ線のうち、欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外の内部データ線と、M本のスペアデータ線(少なくとも1つのスペアデータ線)の少なくとも1つがN本の外部データ線に接続される。
【0064】
【発明の効果】
本発明のSRAM装置では、複数のノーマルメモリブロックのうち、欠陥があるメモリセルを有するノーマルメモリブロックを示す第1の欠陥ブロック情報が、欠陥ブロック設定部に格納されている。また、接続回路は、第1の欠陥ブロック情報とアクセス情報とが一致するか否かに応じて、N本の内部データ線のうち、第1の欠陥ブロック情報により示されるノーマルメモリブロックに含まれる欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外の内部データ線と、少なくとも1つのスペアデータ線の少なくとも1つとをN本の外部データ線に接続するか、N本の内部データ線をN本の外部データ線に接続するかを切り替える。
【0065】
接続回路が、N本の内部データ線のうち、第1の欠陥ブロック情報により示されるノーマルメモリブロックの欠陥があるメモリセルに接続された内部データ線以外の内部データ線と、少なくとも1つのスペアデータ線の少なくとも1つとを外部データ線に接続した場合には、欠陥があるメモリセルに接続された内部データ線が外部データ線に接続されない代わりに、少なくとも1つのスペアデータ線の少なくとも1つが外部データ線に接続される。これにより、欠陥があるメモリセルは、スペアメモリブロックのメモリセルによって代替される。
【0066】
スペアメモリブロックに含まれるメモリセルは、第1の欠陥ブロック情報によって指定されたノーマルメモリブロックに含まれる欠陥メモリセルの代替として使用される。複数のノーマルメモリブロックのどのノーマルメモリブロックに欠陥メモリセルが含まれる場合であっても、そのノーマルメモリブロックを示す第1の欠陥ブロック情報を欠陥ブロック設定部に格納することにより、スペアメモリブロックに含まれるメモリセルは、そのノーマルメモリブロックに含まれる欠陥メモリセルの代替として使用される。このため、各ノーマルメモリブロックについてスペアメモリブロックを設ける必要がなくなる。また、各ブロックについて接続回路を設ける必要がなくなる。これにより、SRAM装置の占有面積を低減することができ、SRAM装置の面積ペナルティを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSRAM装置100の構成を示すブロック図
【図2】接続回路1および欠陥ブロック設定部170の構成を示す回路図
【図3】(a)は、欠陥アドレス比較回路2の構成を示す回路図、(b)は、アクセス情報と、アクセスされるノーマルメモリブロックとの関係を示す図
【図4】ヒューズ21を切断した場合としない場合とに、配線321に現われる信号波形を示す波形図
【図5】(a)および(b)は、SRAM装置100の動作タイミングを示す波形図
【図6】スペアワード線選択線S1を設けずに、スペアワード線を直接、対応するメインワード線に接続した構成を有するSRAM装置100aの構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 接続回路
2 欠陥アドレス比較回路
3、153 AND回路
21、22、23、601、602 ヒューズ
24 3入力AND回路
100、100a SRAM装置
154 センスアンプ
160 スペアメモリブロック
165 スペアデータ線
170 欠陥ブロック設定部

Claims (6)

  1. データを格納するN個(Nは自然数)のノーマルメモリセルをそれぞれが含む複数のノーマルメモリブロックと、
    データを格納する少なくとも1つのスペアメモリセルを含むスペアメモリブロックと、
    前記複数のノーマルメモリブロックのうち、欠陥があるノーマルメモリセルを含むノーマルメモリブロックを示す第1の欠陥ブロック情報を格納するとともに、前記複数のノーマルメモリブロックのうちの1つを指定するためにSRAM装置の外部からアクセス情報が入力される欠陥ブロック設定部と、
    前記複数のノーマルメモリブロックのそれぞれに含まれる前記N個のノーマルメモリセルにセンスアンプを介してそれぞれ接続されて前記複数のノーマルメモリセルブロックに対して共通に使用される構成であって前記各ノーマルメモリセルに格納されたデータを前記各センスアンプを介してそれぞれ読み出すためのN本の内部データ線と、
    前記スペアメモリブロックに含まれる前記1つのスペアメモリセルからデータを読み出すために該スペアメモリセルにセンスアンプを介して接続されたスペアデータ線と、
    SRAM装置の外部にデータを出力するためのN本の外部データ線と、
    前記欠陥ブロック設定部において第1の欠陥ブロック情報と前記アクセス情報とが一致する場合に、前記N本の内部データ線のうち、前記第1の欠陥ブロック情報により示されるノーマルメモリブロックに含まれる欠陥があるノーマルメモリセルに接続された内部データ線以外のN−1本の内部データ線と前記スペアデータ線の少なくとも1つとを、前記N本の外部データ線にそれぞれ接続し、前記欠陥ブロック設定部において前記第1の欠陥ブロック情報と前記アクセス情報とが一致しない場合に、前記N本の内部データ線を前記N本の外部データ線にそれぞれ接続する、接続回路とを備え、
    前記N本の内部データ線のそれぞれが、前記各ノーマルメモリブロックに設けられているN個のノーマルメモリセルのそれぞれと、センスアンプを介して接続されており、
    前記接続回路は、前記欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外のN−1本の内部データ線および少なくとも1つのスペアデータ線を、前記N本の外部データ線のそれぞれに対して接続する場合に、前記欠陥メモリセルに接続された内部データ線以外のN−1本の内部データ線および少なくとも1つのスペアデータ線の空間的な位置関係の順序と、前記N本の外部データ線の空間的な位置関係の順序とが一致するもの同士を相互に接続することを特徴とするSRAM装置。
  2. 前記欠陥ブロック設定部は、前記第1の欠陥ブロック情報により示されるノーマルメモリブロックに含まれるN個のノーマルメモリセルのうち、欠陥があるノーマルメモリセルを示す第2の欠陥ブロック情報をさらに格納する、請求項1に記載のSRAM装置。
  3. 前記欠陥ブロック設定部は、不揮発性プログラム手段を有し、前記第1の欠陥ブロック情報および前記第2の欠陥ブロック情報は、前記不揮発性プログラム手段に格納される、請求項2に記載のSRAM装置。
  4. 前記スペアメモリブロックは、前記スペアメモリブロックに含まれる少なくとも1つのスペアメモリセルに接続されたスペアワード線を含み、前記スペアワード線は、前記アクセス情報にかかわらず活性化状態にされる、請求項1に記載のSRAM装置。
  5. 前記スペアメモリブロックは、前記スペアメモリブロックに含まれる少なくとも1つのスペアメモリセルに接続されたスペアワード線を含み、前記スペアワード線は、前記アクセス情報に応じて活性化状態にされる、請求項1に記載のSRAM装置。
  6. 前記各ノーマルメモリブロックにおけるN個のノーマルメモリセルが1本の分割ワード線にそれぞれ接続されており、前記各ノーマルメモリブロックのそれぞれの分割ワード線が、1本のメインワード線に接続されている、請求項1に記載のSRAM装置。
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