JP3590728B2 - こね機能付き加熱調理器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、こね容器内に収容されたもちやパン生地等の食品をこねる機能を有するこね機能付き加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電子レンジ(オーブンレンジ)において、バターロールや食パン、ピザ等の生地となるパン生地をつくる機能を付加することが考えられている。このものは、内底部に混練軸及びインペラを有するこね容器を、加熱室内の底部に着脱可能(ターンテーブルとの付替え可能)にセットできるようにし、そのセット状態で加熱室の底部に設けられた駆動軸と前記混練軸とが連結されるように構成されている。また、電子レンジ本体内には、前記駆動軸を回転駆動するためのこねモータや伝達機構が設けられる。
【0003】
そして、使用者が、こね容器内に小麦粉やイースト菌,水などの材料を収容した状態で、そのこね容器を加熱室内にセットし、操作パネルのスイッチ操作により、パン生地のこね調理の実行を指示することにより、前記こねモータが駆動されて混練軸が回転され、インペラの回転によってパン生地をこねる混練運転が所定時間実行されるようになっている。また、混練運転の後に、引続きパン生地を発酵させる発酵工程が行われ、パン生地が製造されるようになっている。この場合、電子レンジ本体内には、マグネトロンや他の電装品を冷却すると共に、冷却風を加熱室を通して庫外に排出するための冷却ファンが設けられているが、パン生地の表面が乾燥してかさつくことを防止するため、上記混練運転時には、冷却ファンは停止されていた。
【0004】
ところで、上記したこね機能は、混練運転の実行時間などを変更することにより、パン生地の製造の他にも、もちをつくことにも利用することが可能となる。しかしながら、もちをつく場合には、こね容器内に、蒸し上げられた高温(100℃近い)のもち米が収容されるので、混練運転時に多量の蒸気が発生し、加熱室内に蒸気が付着したり、水っぽいもちになってしまう不具合の発生が予測される。また、パン生地を製造する場合にも、加熱室内の温度が高過ぎるときには、適切な発酵温度を上回ってしまい、パン生地が過発酵となる虞がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、もちやパン生地をこねるこね機能を備えるものにあって、もちをこねる際の蒸気の発生による不具合や、パン生地の過発酵を防止することができるこね機能付き加熱調理器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のこね機能付き加熱調理器は、加熱室と、この加熱室内の食品を加熱するヒータと、前記加熱室内に風を供給する冷却ファンと、前記加熱室内に着脱可能にセットされるこね容器と、このこね容器内の食品をこねる混練機構と、この混練機構を制御して混練運転を実行させる制御部とを備え、前記制御部は、こねる食品が「もち」の場合には混練運転中に前記冷却ファンを駆動し、「パン生地」の場合には所定の条件に応じて前記冷却ファンを駆動制御するところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0007】
これによれば、混練運転の実行により、もちやパン生地等を製造することができるのであるが、こねる食品が「もち」の場合には、混練運転中に冷却ファンが駆動されるので、食品から多量の蒸気が発生しても、冷却ファンによる送風によってその蒸気が加熱室の外部へ排出されるようになる。また、こねる食品が「パン生地」の場合には、所定の条件に応じて冷却ファンが駆動制御されるようになり、その冷却ファンの駆動によって加熱室内に冷却風を送風してパン生地の冷却に寄与させることができる。
【0008】
この場合、前記制御部を、こねる食品が「パン生地」の場合に、室温センサが検出する室温条件に応じて冷却ファンを駆動制御するように構成することができる(請求項2の発明)。これによれば、室温が高いときに、冷却ファンを駆動させて加熱室内に冷却風を供給することができ、加熱室内が高温となっていることによるパン生地の過発酵を防止することができる。
【0009】
このとき、室温が高いほど冷却ファンの駆動時間を長くすることが望ましく(請求項3の発明)、これにより、加熱室内の温度に応じたパン生地の冷却を図ることができ、室温が比較的低い場合には、冷却ファンの駆動時間も短く済むので、パン生地が乾燥することを極力抑えることができる。また、本発明者の研究によれば、室温が20℃以上のときに、冷却ファンを駆動することが、パン生地の過発酵防止に有効となることが確認されている(請求項4の発明)。
【0010】
そして、冷却ファンを、回転数を可変に構成することもできる(請求項5の発明)。このときには、混練運転の時間経過に伴って回転数が次第に低くなるように冷却ファンを制御したり(請求項6の発明)、駆動初期に回転数が高く、後期に回転数が低くなるように冷却ファンを制御したり(請求項7の発明)することができ、いずれも、冷却ファンを効率的に駆動することができると共に、混練運転の後期における食品の表面の乾燥を抑えることができる。
【0011】
また、本発明者の研究によれば、こねる食品が「もち」の場合に、食品から蒸気が大量に発生するのは、高々混練運転の初期5分間程度である。従って、こねる食品が「もち」の場合に、混練運転の初期5分間は冷却ファンを最大回転数で駆動するようにすれば(請求項8の発明)、効果的に蒸気を排出することができるようになる。
【0012】
ところで、混練運転時において、逆に加熱室内の温度が低過ぎると、食品のこね具合に悪影響を及ぼして、もちやパン生地の出来上がり状態が劣るものとなる虞がある。そこで、混練運転時の室温に応じて、ヒータによる温度コントロールを実行するように構成しても良く(請求項9の発明)、これにより、温度の影響のない良好な出来上がり状態を得ることができる。
【0013】
またこのとき、こねる食品が「パン生地」の場合には、冷却ファンは主としてパン生地の温度を下げるために駆動されるので、冷却ファンの非駆動時にのみ温度コントロールを実行するように構成することにより(請求項10の発明)、冷却ファンとヒータとが同時に駆動されるといった非効率的な状態となることが未然に防止されるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を電子レンジ(オーブンレンジ)に適用したいくつかの実施例について、図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施例
まず、図1ないし図7を参照して、本発明の第1の実施例(請求項1〜4に対応)について述べる。
【0015】
図5ないし図7は、本実施例に係る加熱調理器たる電子レンジの構成を示している。ここで、電子レンジの本体1内には、前面が開口した矩形箱状のオーブン庫2が配設されており、そのオーブン庫2内が加熱室3とされていると共に、オーブン庫2の右側に機械室4が設けられている。また、図5に示すように、本体1の前面部には、前記加熱室3の前面を開閉する扉5が設けられていると共に、機械室4の前側に位置して操作パネル6が設けられている。
【0016】
図7に示すように、前記オーブン2庫の底板部には、回転軸7及びその回転軸7の外周に位置する中空状の駆動軸8が上下に貫通するように設けられている。前記回転軸7の上端には、レンジ調理時に食品を支持し回転させるための図示しないターンテーブルが取外し可能に連結されるようになっている。また、前記回転軸7の下端部は、重量センサ9及びRTモータ10が連結されている。そして、図6に示すように、オーブン庫2の右側壁部には、加熱室3内の温度を検出する室温センサ11が配設されている。
【0017】
図6に示すように、前記機械室4内には、レンジ調理用のマグネトロン12及び導波管13(図7参照)が設けられていると共に、その後側に位置して、前方に向けて送風を行う冷却ファン14が設けられている。この冷却ファン14の駆動により、前記マグネトロン12や図示しない他の電装品が冷却風により冷却され、更にその冷却風の一部が送風ダクト15を通してオーブン庫2右側壁の送風口2aから加熱室3内に供給されるようになっている。さらに、加熱室3内に供給された冷却風は、オーブン庫2左側壁の排気口2bから排気ダクト16を通して本体1外部に排出されるようになっている。
【0018】
一方、図6に示すように、オーブン庫2の背面側には、熱風生成装置17が設けられる。この熱風生成装置17は、薄形のケース17a内に、遠心ファン18及びその遠心ファン18を囲むように位置するヒータ19を備えて構成されている。これにて、熱風生成装置17により生成された熱風が、オーブン庫2背面の吹出口2cから加熱室3内に供給され、図示しない吸込口からケース17a内に吸込まれるという循環が行われるようになっている。尚、図5に示すように、オーブン庫2の左右の内側壁部には、オーブン調理用の天板(図示せず)が支持される天板支え2dが絞り成形により上下2段に形成されている。
【0019】
さて、図5及び図7に示すように、加熱室3内には、食品(もちやパン生地等)をこねるための耐熱性のこね容器20が着脱可能にセットされるようになっている。このこね容器20は、下端部に糸底状の取付脚部20aを有すると共に、底壁を上下に貫通する混練軸21を回転自在に有して構成されている。そして、この混練軸21の上端部にはこね容器20の内底部に位置してインペラ22が着脱可能に取付けられている。前記混練軸21の下端部は、円筒状に構成され、詳しく図示はしないが、その下端面部には円周方向に凹凸が形成されている。
【0020】
このこね容器20は、前記ターンテーブルを回転軸7から取外した状態で、前記取付脚部20aが図示しない磁石により加熱室3の底部に固定されてセットされるようになっている。このとき、図7に示すように、前記混練軸21の下端面部の凹凸が、前記駆動軸8の上端面部に形成された凹凸(図示せず)と噛合い、回転伝達か行われるようになっている。
【0021】
そして、本体1内には、前記駆動軸8を回転させて混練軸21ひいてはインペラ22を回転させるための混練機構が設けられる。この混練機構は、図6にも示すように、前記機械室4内の前部に位置して設けられたこねモータ23、及び、このこねモータ23の回転を前記駆動軸8に伝達する回転伝達機構24を備えて構成されている。
【0022】
この回転伝達機構24は、前記駆動軸8の下端部に設けられた第1ギヤ25、この第1ギヤ25に噛合う第2ギヤ26、この第2ギヤ26と一体的に回転する従動プーリ27、前記こねモータ23の回転軸に取付けられた主動プーリ28、この手動プーリ28と前記従動プーリ27との間に掛渡されたベルト29を備えて構成されている。これにて、こねモータ23の回転が駆動軸8に伝達され、こね容器20内のインペラ22が回転されるようになっているのである。
【0023】
図4は、以上のように構成されたオーブンレンジの電気的構成を示している。ここで、前記機械室4内には、マイコン等から構成され制御部として機能する制御装置30が設けられている。この制御装置30には、前記重量センサ9の重量検知信号が入力されると共に、前記室温センサ11の検出信号が入力されるようになっている。また、この制御装置30には、前記操作パネル6(図5参照)に設けられた各種操作キー31の操作信号が入力されるようになっている。
【0024】
この場合、詳しく図示はしないが、前記操作パネル6に設けられる各種操作キー31としては、調理態様(レンジ調理、オーブン調理、こね調理等)や調理メニューを選択するための選択キーや、調理時間等を設定するためのつまみ、スタートキー等があるが、このとき本実施例では、こね調理を選択する際の選択キーとしては、蒸したもち米をこねる「もち」キーと、バターロール,食パン、ピザ等のパン生地をこねて発酵させる「パン生地」キーとの2つのキーが設けられている。また、操作パネル6には、必要な表示を行うための表示部32(図5参照)も設けられており、この表示部32の表示は、制御装置30により制御されるようになっている。
【0025】
制御装置30は、上記各入力信号に基づき、予め記憶された制御プログラムに従って、駆動回路33を介して前記マグネトロン12、冷却ファン14、遠心ファン18、ヒータ19、RTモータ10、こねモータ23を制御し、調理を実行するようになっている。詳しい説明は省略するが、制御装置30は、レンジ調理の場合には、マグネトロン12,冷却ファン14及びRTモータ10を駆動し、オーブン調理の場合には、遠心ファン18及びヒータ19を駆動するようになっている。
【0026】
そして、後の作用説明でも述べるように、制御装置30は、そのソフトウエア的構成により、こね調理が選択されたときには、前記こねモータ23を駆動して所定時間の混練運転を実行するようになっているのであるが、この場合、「もち」キーが選択操作されたときには、所定時間(例えば15分)の混練運転中、冷却ファン14を連続的に駆動するようになっている。
【0027】
これに対し、「パン生地」キーが選択操作されたときには、制御装置30は、所定の条件この場合混練運転開始時の室温センサ11の検出温度に応じて、前記冷却ファン14を駆動制御するようになっている。より具体的には、制御装置30は、図2に示すように、室温センサ11の検出した室温が例えば20℃以上のときに実質的に冷却ファン14を駆動し、さらに本実施例では、運転開始時の検出室温に応じてその駆動時間を変更する、つまり室温が高いほど駆動時間を長くするように構成されている。
【0028】
尚、こね調理において「パン生地」が選択されたときには、所定時間の混練運転の後、引続き発酵工程を実行するようになっている。また、上記構成のオーブンレンジは、こね容器20とは別の容器を用いて、レンジ調理モードによりもち米の蒸し調理を行うことができるようになっている。
【0029】
次に、上記構成においてこね調理を行う場合の作用について、図1ないし図3も参照して述べる。まず、もちを製造する場合について述べる。もちを製造するにあたっては、使用者は、洗って一晩浸しておいたもち米を、本体1のレンジ調理機能を使ったりあるいは別の蒸し器等を用いて蒸す。次いで、蒸し終わったもち米をこね容器20に入れ、そのこね容器20を加熱室3内にセットする。そして、操作パネル6の選択キー操作31の操作により、こね調理のうち「もち」を選択した上で、調理をスタートさせる。
【0030】
すると、制御装置30は、図1(a)に示すように、こねモータ23を駆動し、例えば15分の混練運転を実行し、以て、もちがつきあげられるようになる。そして、これと共に、この混練運転中には、制御装置30は冷却ファン14を駆動するようになり、これにより、冷却ファン14により生成された風が、送風口2aから加熱室3内に供給され、排気口2bから排気ダクト16を通して排出されるようになる。
【0031】
ここで、前記こね容器20内には、蒸し上げられた高温(100℃近い)のもち米が収容されているため、混練運転時に多量の蒸気が発生する事情がある。ところが、混練運転中に冷却ファン14が駆動されるので、多量の蒸気が発生しても、送風によってその蒸気が加熱室3の外部へ排出されるようになり、これにより、加熱室3内に蒸気が付着したり、水っぽいもちになってしまう不具合が未然に防止されるのである。
【0032】
これに対し、パン生地を製造するにあたっては、使用者は所要量の小麦粉、イースト菌、水等の材料をこね容器20内に投入し、そのこね容器20を加熱室3内にセットする。そして、操作パネル6の選択キー操作31の操作により、「パン生地」のこね調理を選択した上で、調理をスタートさせる。すると、制御装置30は、図1(b)に示すように、こねモータ23を駆動し、例えば30分の混練運転を実行するようになっている。尚、混練運転終了後、引続き発酵行程が実行されるようになっている。
【0033】
そして、このときには、制御装置30は、混練運転の開始時に、室温センサ11の検出室温を読込み、冷却ファン14の駆動の要否及び駆動時間を決定する。この際の室温と冷却ファン14の駆動時間との関係は、図2に示す通りであり、室温が例えば20℃未満の場合には、冷却ファン14は駆動されず(駆動時間が零)、室温が20℃以上の場合には、室温に応じて駆動時間が設定される、つまり室温が高いほど駆動時間が長くなるようになっている。図1(b)には、検出室温が例えば25℃であった場合を例示しており、混練運転開始時から10分間、冷却ファン14が駆動されるようになるのである。
【0034】
ここで、パン生地を製造する場合には、生地の発酵に適した温度(こね上がり温度が例えば28℃)とすることが望ましく、加熱室3内の温度が高過ぎると、適切な発酵温度を上回ってしまい、パン生地が過発酵となる虞がある。ところが、本実施例では、加熱室3の室温が20℃以上のときには、冷却ファン14を駆動させて加熱室3内に冷却風が供給されるようになるので、加熱室3内の高温によるパン生地の過発酵を防止することができるのである。
【0035】
このとき、室温が高いほど冷却ファン14の駆動時間を長くしたので、加熱室3内の温度に応じたパン生地の冷却を図ることができ、また、室温が20℃以上であっても比較的低い温度の場合には、冷却ファン14の駆動時間は短く済むので、パン生地が乾燥することを極力抑えることができる。さらに、室温が20℃未満のときには、パン生地温度がさほど上昇することはないので、冷却ファン14を駆動させる必要はなく、また冷却ファン14を駆動させないことによって、パン生地の表面が乾燥することが防止されるのである。
【0036】
ちなみに、図3は、本発明者の実験による、混練運転開始時の加熱室3の室温とパン生地のこね上がり温度との関係を示しており、実線Aが本実施例の冷却ファン14の制御を行ったもの、一点鎖線Bが従来の制御つまり冷却ファン14を全く駆動しない場合を示している。この結果から明らかなように、室温が高温であった場合には、こね上がりのパン生地の温度が、最適温度(28℃)を大きく越える虞があるが、冷却ファン14の駆動によって、パン生地温度の上昇を抑えることができ、28℃を大きく越えることはなくなったのである。
【0037】
このように本実施例によれば、もちやパン生地をこねるこね機能を設けたものにあって、もちをつく場合には、冷却ファン14の駆動により、食品からの蒸気の発生による不具合を未然に防止することができ、一方、パン生地をこねる場合には、所定条件に応じた冷却ファン14の駆動により、パン生地の過発酵を防止することができるという優れた実用的効果を得ることができるものである。
【0038】
(2)第2の実施例
図8は、本発明の第2の実施例(請求項5,6,7,8に対応)を示している。尚、以下に述べる各実施例においては、ハードウエア構成などの大部分が上記第1の実施例と共通するので、共通する部分については、新たな図示や詳しい説明を省略すると共に符号を共通して使用し、以下、異なる点についてのみ述べることとする。
【0039】
この第2の実施例においては、冷却ファン14は誘導モータから構成され、例えば位相制御によって印加電圧を変更することにより、回転数が可変とされている。そして、制御装置30は、混練運転の経過時間に伴って冷却ファン14の回転数が低くなるように、冷却ファン14に対する印加電圧を段階的に下げていくような制御を実行するようになっている。
【0040】
具体的には、食品が「もち」の場合には、図8に示すように、例えば15分の混練運転(こねモータ23の駆動)が実行され、この混練運転の間、冷却ファン14が連続的に駆動されるのであるが、その際、冷却ファン14は、混練運転の初期5分間は最大回転数(電圧100V)で駆動され、次の5〜10分の5分間は電圧80Vで駆動され、最後の5分間は電圧60Vで駆動される。
【0041】
ここで、本発明者の研究によれば、こねる食品が「もち」の場合に、食品から蒸気が大量に発生するのは、高々混練運転の初期5分間程度である。従って、この実施例によれば、混練運転の初期5分間は冷却ファン14を最大回転数で駆動することにより、効果的に蒸気を排出することができるようになる。そして、その後は、冷却ファン14の回転数が落とされるので、蒸気の排出を効率的に行いながらも無駄なエネルギーを消費せずに済ませることができ、また食品の表面の乾燥も抑えることができるものである。
【0042】
図示は省略するが、「パン生地」の場合にも、同様に、混練運転の時間経過に伴って回転数が次第に低くなるように冷却ファン14が制御され、これにより、冷却ファン14を効率的に駆動しながら、パン生地の表面の乾燥を抑えることができる。尚、冷却ファン14の回転数を2段階、あるいは4段階以上に制御するようにしても良いことはいうまでもない。また、冷却ファン14の回転数制御の方法としては、電圧制御以外にも各種の方法を採用できることは勿論である。
【0043】
(3)第3の実施例
図9ないし図11は、本発明の第3の実施例(請求項9に対応)を示している。この第3の実施例が、上記第1の実施例と異なるところは、混練運転時の室温に応じて、ヒータ19(熱風生成装置17)による加熱室3内の温度コントロールを実行するように構成した点にある。尚、冷却ファン14の駆動制御については、上記した第1の実施例あるいは第2の実施例と同様に行われるので、説明を省略する。
【0044】
即ち、「もち」のこね調理を実行する場合、つき上がり状態でのもちの温度が例えば50〜55℃の範囲にあることが、出来上り具合として望ましい。ところが、図10に黒丸で示すように、加熱室3内の室温が低い場合には、つき上がりの温度が低くなり、上記した良好な範囲から外れてしまう虞がある。そこで、本実施例では、「もち」のこね調理における混練運転時に、制御装置30は、室温センサ11の検出室温を常時監視し、室温がコントロール温度の前後を維持するように、ヒータ19(熱風生成装置17)をオン,オフ制御するようになっている。また、このとき、図9に示すように、上記コントロール温度は、混練運転開始時の室温に応じて、室温が低いほど高温に設定されるようになっている。
【0045】
これにより、室温がコントロール温度よりも下がったときには、ヒータ19による加熱によって、加熱室3内ひいてはこね容器20内の食品(もち)が加熱されるようになり、もちがつき上がった状態では、良好な出来上り具合の温度とされるのである。ちなみに、図10は、もちをつく場合の、混練運転開始時の室温と、もちのつき上がり温度との関係を調べた結果を示しており、温度コントロールを行った場合を白丸、行わなかった場合を黒丸で示している。この結果から明らかなように、温度コントロールを行うことにより、良好な出来上り具合が得られるのである。
【0046】
一方、「パン生地」のこね調理を行う場合、発酵温度との関係から、パン生地のこね上がり温度が、例えば28℃前後であることが望ましいものとなる。ところが、やはり加熱室3内の室温が低い場合には、パン生地のこね上がり温度も比較的低いものとなる。そこで、「パン生地」のこね調理を行う場合にも、制御装置30は、混練運転時に室温センサ11の検出室温に応じて、室温がコントロール温度の前後を維持するように、ヒータ19(熱風生成装置17)をオン,オフ制御するようになっている。尚、図示はしないが、この際のコントロール温度も、混練運転開始時の室温に応じて、室温が低いほど高温に設定される。
【0047】
図11は、パン生地のこね調理を行った場合の、混練運転開始時の室温と、パン生地のこね上がり温度との関係を調べた結果を示しており、ここでは、混練運転開始時の室温が23℃以下の場合に、温度コントロールを行っている。この図11から明らかなように、実線Aで示すように、温度コントロールを行うことにより、温度コントロールを行わない場合(一点鎖線Bで示す)と比べて、パン生地のこね上がり温度を最適温度(28℃)に近付けることができるのである。
【0048】
この結果、本実施例によれば、混練運転開始時の室温が低い場合でも、良好な出来上がり状態を得ることができるものである。尚、この実施例では、コントロール温度を混練運転開始時の室温に応じて設定するようにしたが、固定されたコントロール温度としても良く、また、混練運転時の室温に応じてヒータをオン,オフ制御するのではなく、例えば混練運転開始時の室温に応じた時間のヒータの通電を行うなど、温度コントロールの細かな手法としては、各種の変形が可能である。
【0049】
(4)第4の実施例
最後に、図12は、本発明の第4の実施例(請求項10に対応)を示している。上記第3の実施例では、「パン生地」のこね調理を行う場合、混練運転開始時の室温が20℃近傍の場合には、混練運転初期において、冷却ファン14の駆動が行われて加熱室3内が冷却される一方で、温度コントロールによりヒータ19(熱風生成装置17)がオンされて加熱室3内の加熱が行われるという、非効率的な状態となるケースが考えられる。
【0050】
そこで、本実施例では、制御装置30は、図12に示すように、冷却ファン14の非駆動時にのみ温度コントロールを実行する、言換えれば、ヒータ19(熱風生成装置17)がオンされて加熱室3内の加熱が行われている時には、冷却ファン14を停止させるように構成されている。これにより、冷却ファン14とヒータ19とが同時に駆動されるといった非効率的な状態となることが未然に防止されるものである。
【0051】
尚、上記した各実施例では、「もち」,「パン生地」の場合の混練運転時間を夫々一定としたが、室温等により混練運転時間を変更する構成としても良く、また、混練運転中にこねモータの一定の停止時間を設けるようにしても良い。その他、ヒータとしては、加熱室の天井や底面に設けた面状ヒータであっても良く、混練機構の構成や加熱調理器の全体構成としても、種々の変形が可能である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明にて明らかなように、本発明のこね機能付き加熱調理器によれば、もちやパン生地をこねるこね機能を備えるものにあって、こねる食品が「もち」の場合には混練運転中に冷却ファンを駆動し、「パン生地」の場合には所定の条件に応じて冷却ファンを駆動制御する構成としたので、もちをこねる際の蒸気の発生による不具合や、パン生地の過発酵を防止することができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、もちの場合(a)とパン生地の場合(b)とにおけるこねモータ及び冷却ファンの制御の様子を示すタイムチャート
【図2】室温と冷却ファンの駆動時間との関係を示す図
【図3】室温に対するこね上がり時のパン生地温度を調べた結果を示す図
【図4】電子レンジの電気的構成を概略的に示すブロック図
【図5】こね容器をセットした状態の電子レンジの正面から見た様子を遠近法を用いて示す図
【図6】電子レンジの概略的な横断平面図
【図7】電子レンジの概略的な縦断正面図
【図8】本発明の第2の実施例を示すもので、もちの場合の混練運転の時間経過に伴う冷却ファンの電圧の変化の様子を示す図
【図9】本発明の第3の実施例を示すもので、もちの場合の室温とコントロール温度との関係を示す図
【図10】室温に対するつき上がり時のもちの温度を調べた結果を示す図
【図11】室温に対するこね上がり時のパン生地の温度を調べた結果を示す図
【図12】本発明の第4の実施例を示すもので、冷却ファン及び温度コントロールの制御の様子を示すタイムチャート
【符号の説明】
図面中、1は本体、2はオーブン庫、2aは送風口、2bは排気口、3は加熱室、11は室温センサ、12はマグネトロン、14は冷却ファン、15は送風ダクト、16は排気ダクト、17は熱風生成装置、19はヒータ、20はこね容器、21は混練軸、22はインペラ、23はこねモータ、24は回転伝達機構、30は制御装置(制御部)、31は各種操作キーを示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、こね容器内に収容されたもちやパン生地等の食品をこねる機能を有するこね機能付き加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電子レンジ(オーブンレンジ)において、バターロールや食パン、ピザ等の生地となるパン生地をつくる機能を付加することが考えられている。このものは、内底部に混練軸及びインペラを有するこね容器を、加熱室内の底部に着脱可能(ターンテーブルとの付替え可能)にセットできるようにし、そのセット状態で加熱室の底部に設けられた駆動軸と前記混練軸とが連結されるように構成されている。また、電子レンジ本体内には、前記駆動軸を回転駆動するためのこねモータや伝達機構が設けられる。
【0003】
そして、使用者が、こね容器内に小麦粉やイースト菌,水などの材料を収容した状態で、そのこね容器を加熱室内にセットし、操作パネルのスイッチ操作により、パン生地のこね調理の実行を指示することにより、前記こねモータが駆動されて混練軸が回転され、インペラの回転によってパン生地をこねる混練運転が所定時間実行されるようになっている。また、混練運転の後に、引続きパン生地を発酵させる発酵工程が行われ、パン生地が製造されるようになっている。この場合、電子レンジ本体内には、マグネトロンや他の電装品を冷却すると共に、冷却風を加熱室を通して庫外に排出するための冷却ファンが設けられているが、パン生地の表面が乾燥してかさつくことを防止するため、上記混練運転時には、冷却ファンは停止されていた。
【0004】
ところで、上記したこね機能は、混練運転の実行時間などを変更することにより、パン生地の製造の他にも、もちをつくことにも利用することが可能となる。しかしながら、もちをつく場合には、こね容器内に、蒸し上げられた高温(100℃近い)のもち米が収容されるので、混練運転時に多量の蒸気が発生し、加熱室内に蒸気が付着したり、水っぽいもちになってしまう不具合の発生が予測される。また、パン生地を製造する場合にも、加熱室内の温度が高過ぎるときには、適切な発酵温度を上回ってしまい、パン生地が過発酵となる虞がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、もちやパン生地をこねるこね機能を備えるものにあって、もちをこねる際の蒸気の発生による不具合や、パン生地の過発酵を防止することができるこね機能付き加熱調理器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のこね機能付き加熱調理器は、加熱室と、この加熱室内の食品を加熱するヒータと、前記加熱室内に風を供給する冷却ファンと、前記加熱室内に着脱可能にセットされるこね容器と、このこね容器内の食品をこねる混練機構と、この混練機構を制御して混練運転を実行させる制御部とを備え、前記制御部は、こねる食品が「もち」の場合には混練運転中に前記冷却ファンを駆動し、「パン生地」の場合には所定の条件に応じて前記冷却ファンを駆動制御するところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0007】
これによれば、混練運転の実行により、もちやパン生地等を製造することができるのであるが、こねる食品が「もち」の場合には、混練運転中に冷却ファンが駆動されるので、食品から多量の蒸気が発生しても、冷却ファンによる送風によってその蒸気が加熱室の外部へ排出されるようになる。また、こねる食品が「パン生地」の場合には、所定の条件に応じて冷却ファンが駆動制御されるようになり、その冷却ファンの駆動によって加熱室内に冷却風を送風してパン生地の冷却に寄与させることができる。
【0008】
この場合、前記制御部を、こねる食品が「パン生地」の場合に、室温センサが検出する室温条件に応じて冷却ファンを駆動制御するように構成することができる(請求項2の発明)。これによれば、室温が高いときに、冷却ファンを駆動させて加熱室内に冷却風を供給することができ、加熱室内が高温となっていることによるパン生地の過発酵を防止することができる。
【0009】
このとき、室温が高いほど冷却ファンの駆動時間を長くすることが望ましく(請求項3の発明)、これにより、加熱室内の温度に応じたパン生地の冷却を図ることができ、室温が比較的低い場合には、冷却ファンの駆動時間も短く済むので、パン生地が乾燥することを極力抑えることができる。また、本発明者の研究によれば、室温が20℃以上のときに、冷却ファンを駆動することが、パン生地の過発酵防止に有効となることが確認されている(請求項4の発明)。
【0010】
そして、冷却ファンを、回転数を可変に構成することもできる(請求項5の発明)。このときには、混練運転の時間経過に伴って回転数が次第に低くなるように冷却ファンを制御したり(請求項6の発明)、駆動初期に回転数が高く、後期に回転数が低くなるように冷却ファンを制御したり(請求項7の発明)することができ、いずれも、冷却ファンを効率的に駆動することができると共に、混練運転の後期における食品の表面の乾燥を抑えることができる。
【0011】
また、本発明者の研究によれば、こねる食品が「もち」の場合に、食品から蒸気が大量に発生するのは、高々混練運転の初期5分間程度である。従って、こねる食品が「もち」の場合に、混練運転の初期5分間は冷却ファンを最大回転数で駆動するようにすれば(請求項8の発明)、効果的に蒸気を排出することができるようになる。
【0012】
ところで、混練運転時において、逆に加熱室内の温度が低過ぎると、食品のこね具合に悪影響を及ぼして、もちやパン生地の出来上がり状態が劣るものとなる虞がある。そこで、混練運転時の室温に応じて、ヒータによる温度コントロールを実行するように構成しても良く(請求項9の発明)、これにより、温度の影響のない良好な出来上がり状態を得ることができる。
【0013】
またこのとき、こねる食品が「パン生地」の場合には、冷却ファンは主としてパン生地の温度を下げるために駆動されるので、冷却ファンの非駆動時にのみ温度コントロールを実行するように構成することにより(請求項10の発明)、冷却ファンとヒータとが同時に駆動されるといった非効率的な状態となることが未然に防止されるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を電子レンジ(オーブンレンジ)に適用したいくつかの実施例について、図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施例
まず、図1ないし図7を参照して、本発明の第1の実施例(請求項1〜4に対応)について述べる。
【0015】
図5ないし図7は、本実施例に係る加熱調理器たる電子レンジの構成を示している。ここで、電子レンジの本体1内には、前面が開口した矩形箱状のオーブン庫2が配設されており、そのオーブン庫2内が加熱室3とされていると共に、オーブン庫2の右側に機械室4が設けられている。また、図5に示すように、本体1の前面部には、前記加熱室3の前面を開閉する扉5が設けられていると共に、機械室4の前側に位置して操作パネル6が設けられている。
【0016】
図7に示すように、前記オーブン2庫の底板部には、回転軸7及びその回転軸7の外周に位置する中空状の駆動軸8が上下に貫通するように設けられている。前記回転軸7の上端には、レンジ調理時に食品を支持し回転させるための図示しないターンテーブルが取外し可能に連結されるようになっている。また、前記回転軸7の下端部は、重量センサ9及びRTモータ10が連結されている。そして、図6に示すように、オーブン庫2の右側壁部には、加熱室3内の温度を検出する室温センサ11が配設されている。
【0017】
図6に示すように、前記機械室4内には、レンジ調理用のマグネトロン12及び導波管13(図7参照)が設けられていると共に、その後側に位置して、前方に向けて送風を行う冷却ファン14が設けられている。この冷却ファン14の駆動により、前記マグネトロン12や図示しない他の電装品が冷却風により冷却され、更にその冷却風の一部が送風ダクト15を通してオーブン庫2右側壁の送風口2aから加熱室3内に供給されるようになっている。さらに、加熱室3内に供給された冷却風は、オーブン庫2左側壁の排気口2bから排気ダクト16を通して本体1外部に排出されるようになっている。
【0018】
一方、図6に示すように、オーブン庫2の背面側には、熱風生成装置17が設けられる。この熱風生成装置17は、薄形のケース17a内に、遠心ファン18及びその遠心ファン18を囲むように位置するヒータ19を備えて構成されている。これにて、熱風生成装置17により生成された熱風が、オーブン庫2背面の吹出口2cから加熱室3内に供給され、図示しない吸込口からケース17a内に吸込まれるという循環が行われるようになっている。尚、図5に示すように、オーブン庫2の左右の内側壁部には、オーブン調理用の天板(図示せず)が支持される天板支え2dが絞り成形により上下2段に形成されている。
【0019】
さて、図5及び図7に示すように、加熱室3内には、食品(もちやパン生地等)をこねるための耐熱性のこね容器20が着脱可能にセットされるようになっている。このこね容器20は、下端部に糸底状の取付脚部20aを有すると共に、底壁を上下に貫通する混練軸21を回転自在に有して構成されている。そして、この混練軸21の上端部にはこね容器20の内底部に位置してインペラ22が着脱可能に取付けられている。前記混練軸21の下端部は、円筒状に構成され、詳しく図示はしないが、その下端面部には円周方向に凹凸が形成されている。
【0020】
このこね容器20は、前記ターンテーブルを回転軸7から取外した状態で、前記取付脚部20aが図示しない磁石により加熱室3の底部に固定されてセットされるようになっている。このとき、図7に示すように、前記混練軸21の下端面部の凹凸が、前記駆動軸8の上端面部に形成された凹凸(図示せず)と噛合い、回転伝達か行われるようになっている。
【0021】
そして、本体1内には、前記駆動軸8を回転させて混練軸21ひいてはインペラ22を回転させるための混練機構が設けられる。この混練機構は、図6にも示すように、前記機械室4内の前部に位置して設けられたこねモータ23、及び、このこねモータ23の回転を前記駆動軸8に伝達する回転伝達機構24を備えて構成されている。
【0022】
この回転伝達機構24は、前記駆動軸8の下端部に設けられた第1ギヤ25、この第1ギヤ25に噛合う第2ギヤ26、この第2ギヤ26と一体的に回転する従動プーリ27、前記こねモータ23の回転軸に取付けられた主動プーリ28、この手動プーリ28と前記従動プーリ27との間に掛渡されたベルト29を備えて構成されている。これにて、こねモータ23の回転が駆動軸8に伝達され、こね容器20内のインペラ22が回転されるようになっているのである。
【0023】
図4は、以上のように構成されたオーブンレンジの電気的構成を示している。ここで、前記機械室4内には、マイコン等から構成され制御部として機能する制御装置30が設けられている。この制御装置30には、前記重量センサ9の重量検知信号が入力されると共に、前記室温センサ11の検出信号が入力されるようになっている。また、この制御装置30には、前記操作パネル6(図5参照)に設けられた各種操作キー31の操作信号が入力されるようになっている。
【0024】
この場合、詳しく図示はしないが、前記操作パネル6に設けられる各種操作キー31としては、調理態様(レンジ調理、オーブン調理、こね調理等)や調理メニューを選択するための選択キーや、調理時間等を設定するためのつまみ、スタートキー等があるが、このとき本実施例では、こね調理を選択する際の選択キーとしては、蒸したもち米をこねる「もち」キーと、バターロール,食パン、ピザ等のパン生地をこねて発酵させる「パン生地」キーとの2つのキーが設けられている。また、操作パネル6には、必要な表示を行うための表示部32(図5参照)も設けられており、この表示部32の表示は、制御装置30により制御されるようになっている。
【0025】
制御装置30は、上記各入力信号に基づき、予め記憶された制御プログラムに従って、駆動回路33を介して前記マグネトロン12、冷却ファン14、遠心ファン18、ヒータ19、RTモータ10、こねモータ23を制御し、調理を実行するようになっている。詳しい説明は省略するが、制御装置30は、レンジ調理の場合には、マグネトロン12,冷却ファン14及びRTモータ10を駆動し、オーブン調理の場合には、遠心ファン18及びヒータ19を駆動するようになっている。
【0026】
そして、後の作用説明でも述べるように、制御装置30は、そのソフトウエア的構成により、こね調理が選択されたときには、前記こねモータ23を駆動して所定時間の混練運転を実行するようになっているのであるが、この場合、「もち」キーが選択操作されたときには、所定時間(例えば15分)の混練運転中、冷却ファン14を連続的に駆動するようになっている。
【0027】
これに対し、「パン生地」キーが選択操作されたときには、制御装置30は、所定の条件この場合混練運転開始時の室温センサ11の検出温度に応じて、前記冷却ファン14を駆動制御するようになっている。より具体的には、制御装置30は、図2に示すように、室温センサ11の検出した室温が例えば20℃以上のときに実質的に冷却ファン14を駆動し、さらに本実施例では、運転開始時の検出室温に応じてその駆動時間を変更する、つまり室温が高いほど駆動時間を長くするように構成されている。
【0028】
尚、こね調理において「パン生地」が選択されたときには、所定時間の混練運転の後、引続き発酵工程を実行するようになっている。また、上記構成のオーブンレンジは、こね容器20とは別の容器を用いて、レンジ調理モードによりもち米の蒸し調理を行うことができるようになっている。
【0029】
次に、上記構成においてこね調理を行う場合の作用について、図1ないし図3も参照して述べる。まず、もちを製造する場合について述べる。もちを製造するにあたっては、使用者は、洗って一晩浸しておいたもち米を、本体1のレンジ調理機能を使ったりあるいは別の蒸し器等を用いて蒸す。次いで、蒸し終わったもち米をこね容器20に入れ、そのこね容器20を加熱室3内にセットする。そして、操作パネル6の選択キー操作31の操作により、こね調理のうち「もち」を選択した上で、調理をスタートさせる。
【0030】
すると、制御装置30は、図1(a)に示すように、こねモータ23を駆動し、例えば15分の混練運転を実行し、以て、もちがつきあげられるようになる。そして、これと共に、この混練運転中には、制御装置30は冷却ファン14を駆動するようになり、これにより、冷却ファン14により生成された風が、送風口2aから加熱室3内に供給され、排気口2bから排気ダクト16を通して排出されるようになる。
【0031】
ここで、前記こね容器20内には、蒸し上げられた高温(100℃近い)のもち米が収容されているため、混練運転時に多量の蒸気が発生する事情がある。ところが、混練運転中に冷却ファン14が駆動されるので、多量の蒸気が発生しても、送風によってその蒸気が加熱室3の外部へ排出されるようになり、これにより、加熱室3内に蒸気が付着したり、水っぽいもちになってしまう不具合が未然に防止されるのである。
【0032】
これに対し、パン生地を製造するにあたっては、使用者は所要量の小麦粉、イースト菌、水等の材料をこね容器20内に投入し、そのこね容器20を加熱室3内にセットする。そして、操作パネル6の選択キー操作31の操作により、「パン生地」のこね調理を選択した上で、調理をスタートさせる。すると、制御装置30は、図1(b)に示すように、こねモータ23を駆動し、例えば30分の混練運転を実行するようになっている。尚、混練運転終了後、引続き発酵行程が実行されるようになっている。
【0033】
そして、このときには、制御装置30は、混練運転の開始時に、室温センサ11の検出室温を読込み、冷却ファン14の駆動の要否及び駆動時間を決定する。この際の室温と冷却ファン14の駆動時間との関係は、図2に示す通りであり、室温が例えば20℃未満の場合には、冷却ファン14は駆動されず(駆動時間が零)、室温が20℃以上の場合には、室温に応じて駆動時間が設定される、つまり室温が高いほど駆動時間が長くなるようになっている。図1(b)には、検出室温が例えば25℃であった場合を例示しており、混練運転開始時から10分間、冷却ファン14が駆動されるようになるのである。
【0034】
ここで、パン生地を製造する場合には、生地の発酵に適した温度(こね上がり温度が例えば28℃)とすることが望ましく、加熱室3内の温度が高過ぎると、適切な発酵温度を上回ってしまい、パン生地が過発酵となる虞がある。ところが、本実施例では、加熱室3の室温が20℃以上のときには、冷却ファン14を駆動させて加熱室3内に冷却風が供給されるようになるので、加熱室3内の高温によるパン生地の過発酵を防止することができるのである。
【0035】
このとき、室温が高いほど冷却ファン14の駆動時間を長くしたので、加熱室3内の温度に応じたパン生地の冷却を図ることができ、また、室温が20℃以上であっても比較的低い温度の場合には、冷却ファン14の駆動時間は短く済むので、パン生地が乾燥することを極力抑えることができる。さらに、室温が20℃未満のときには、パン生地温度がさほど上昇することはないので、冷却ファン14を駆動させる必要はなく、また冷却ファン14を駆動させないことによって、パン生地の表面が乾燥することが防止されるのである。
【0036】
ちなみに、図3は、本発明者の実験による、混練運転開始時の加熱室3の室温とパン生地のこね上がり温度との関係を示しており、実線Aが本実施例の冷却ファン14の制御を行ったもの、一点鎖線Bが従来の制御つまり冷却ファン14を全く駆動しない場合を示している。この結果から明らかなように、室温が高温であった場合には、こね上がりのパン生地の温度が、最適温度(28℃)を大きく越える虞があるが、冷却ファン14の駆動によって、パン生地温度の上昇を抑えることができ、28℃を大きく越えることはなくなったのである。
【0037】
このように本実施例によれば、もちやパン生地をこねるこね機能を設けたものにあって、もちをつく場合には、冷却ファン14の駆動により、食品からの蒸気の発生による不具合を未然に防止することができ、一方、パン生地をこねる場合には、所定条件に応じた冷却ファン14の駆動により、パン生地の過発酵を防止することができるという優れた実用的効果を得ることができるものである。
【0038】
(2)第2の実施例
図8は、本発明の第2の実施例(請求項5,6,7,8に対応)を示している。尚、以下に述べる各実施例においては、ハードウエア構成などの大部分が上記第1の実施例と共通するので、共通する部分については、新たな図示や詳しい説明を省略すると共に符号を共通して使用し、以下、異なる点についてのみ述べることとする。
【0039】
この第2の実施例においては、冷却ファン14は誘導モータから構成され、例えば位相制御によって印加電圧を変更することにより、回転数が可変とされている。そして、制御装置30は、混練運転の経過時間に伴って冷却ファン14の回転数が低くなるように、冷却ファン14に対する印加電圧を段階的に下げていくような制御を実行するようになっている。
【0040】
具体的には、食品が「もち」の場合には、図8に示すように、例えば15分の混練運転(こねモータ23の駆動)が実行され、この混練運転の間、冷却ファン14が連続的に駆動されるのであるが、その際、冷却ファン14は、混練運転の初期5分間は最大回転数(電圧100V)で駆動され、次の5〜10分の5分間は電圧80Vで駆動され、最後の5分間は電圧60Vで駆動される。
【0041】
ここで、本発明者の研究によれば、こねる食品が「もち」の場合に、食品から蒸気が大量に発生するのは、高々混練運転の初期5分間程度である。従って、この実施例によれば、混練運転の初期5分間は冷却ファン14を最大回転数で駆動することにより、効果的に蒸気を排出することができるようになる。そして、その後は、冷却ファン14の回転数が落とされるので、蒸気の排出を効率的に行いながらも無駄なエネルギーを消費せずに済ませることができ、また食品の表面の乾燥も抑えることができるものである。
【0042】
図示は省略するが、「パン生地」の場合にも、同様に、混練運転の時間経過に伴って回転数が次第に低くなるように冷却ファン14が制御され、これにより、冷却ファン14を効率的に駆動しながら、パン生地の表面の乾燥を抑えることができる。尚、冷却ファン14の回転数を2段階、あるいは4段階以上に制御するようにしても良いことはいうまでもない。また、冷却ファン14の回転数制御の方法としては、電圧制御以外にも各種の方法を採用できることは勿論である。
【0043】
(3)第3の実施例
図9ないし図11は、本発明の第3の実施例(請求項9に対応)を示している。この第3の実施例が、上記第1の実施例と異なるところは、混練運転時の室温に応じて、ヒータ19(熱風生成装置17)による加熱室3内の温度コントロールを実行するように構成した点にある。尚、冷却ファン14の駆動制御については、上記した第1の実施例あるいは第2の実施例と同様に行われるので、説明を省略する。
【0044】
即ち、「もち」のこね調理を実行する場合、つき上がり状態でのもちの温度が例えば50〜55℃の範囲にあることが、出来上り具合として望ましい。ところが、図10に黒丸で示すように、加熱室3内の室温が低い場合には、つき上がりの温度が低くなり、上記した良好な範囲から外れてしまう虞がある。そこで、本実施例では、「もち」のこね調理における混練運転時に、制御装置30は、室温センサ11の検出室温を常時監視し、室温がコントロール温度の前後を維持するように、ヒータ19(熱風生成装置17)をオン,オフ制御するようになっている。また、このとき、図9に示すように、上記コントロール温度は、混練運転開始時の室温に応じて、室温が低いほど高温に設定されるようになっている。
【0045】
これにより、室温がコントロール温度よりも下がったときには、ヒータ19による加熱によって、加熱室3内ひいてはこね容器20内の食品(もち)が加熱されるようになり、もちがつき上がった状態では、良好な出来上り具合の温度とされるのである。ちなみに、図10は、もちをつく場合の、混練運転開始時の室温と、もちのつき上がり温度との関係を調べた結果を示しており、温度コントロールを行った場合を白丸、行わなかった場合を黒丸で示している。この結果から明らかなように、温度コントロールを行うことにより、良好な出来上り具合が得られるのである。
【0046】
一方、「パン生地」のこね調理を行う場合、発酵温度との関係から、パン生地のこね上がり温度が、例えば28℃前後であることが望ましいものとなる。ところが、やはり加熱室3内の室温が低い場合には、パン生地のこね上がり温度も比較的低いものとなる。そこで、「パン生地」のこね調理を行う場合にも、制御装置30は、混練運転時に室温センサ11の検出室温に応じて、室温がコントロール温度の前後を維持するように、ヒータ19(熱風生成装置17)をオン,オフ制御するようになっている。尚、図示はしないが、この際のコントロール温度も、混練運転開始時の室温に応じて、室温が低いほど高温に設定される。
【0047】
図11は、パン生地のこね調理を行った場合の、混練運転開始時の室温と、パン生地のこね上がり温度との関係を調べた結果を示しており、ここでは、混練運転開始時の室温が23℃以下の場合に、温度コントロールを行っている。この図11から明らかなように、実線Aで示すように、温度コントロールを行うことにより、温度コントロールを行わない場合(一点鎖線Bで示す)と比べて、パン生地のこね上がり温度を最適温度(28℃)に近付けることができるのである。
【0048】
この結果、本実施例によれば、混練運転開始時の室温が低い場合でも、良好な出来上がり状態を得ることができるものである。尚、この実施例では、コントロール温度を混練運転開始時の室温に応じて設定するようにしたが、固定されたコントロール温度としても良く、また、混練運転時の室温に応じてヒータをオン,オフ制御するのではなく、例えば混練運転開始時の室温に応じた時間のヒータの通電を行うなど、温度コントロールの細かな手法としては、各種の変形が可能である。
【0049】
(4)第4の実施例
最後に、図12は、本発明の第4の実施例(請求項10に対応)を示している。上記第3の実施例では、「パン生地」のこね調理を行う場合、混練運転開始時の室温が20℃近傍の場合には、混練運転初期において、冷却ファン14の駆動が行われて加熱室3内が冷却される一方で、温度コントロールによりヒータ19(熱風生成装置17)がオンされて加熱室3内の加熱が行われるという、非効率的な状態となるケースが考えられる。
【0050】
そこで、本実施例では、制御装置30は、図12に示すように、冷却ファン14の非駆動時にのみ温度コントロールを実行する、言換えれば、ヒータ19(熱風生成装置17)がオンされて加熱室3内の加熱が行われている時には、冷却ファン14を停止させるように構成されている。これにより、冷却ファン14とヒータ19とが同時に駆動されるといった非効率的な状態となることが未然に防止されるものである。
【0051】
尚、上記した各実施例では、「もち」,「パン生地」の場合の混練運転時間を夫々一定としたが、室温等により混練運転時間を変更する構成としても良く、また、混練運転中にこねモータの一定の停止時間を設けるようにしても良い。その他、ヒータとしては、加熱室の天井や底面に設けた面状ヒータであっても良く、混練機構の構成や加熱調理器の全体構成としても、種々の変形が可能である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明にて明らかなように、本発明のこね機能付き加熱調理器によれば、もちやパン生地をこねるこね機能を備えるものにあって、こねる食品が「もち」の場合には混練運転中に冷却ファンを駆動し、「パン生地」の場合には所定の条件に応じて冷却ファンを駆動制御する構成としたので、もちをこねる際の蒸気の発生による不具合や、パン生地の過発酵を防止することができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、もちの場合(a)とパン生地の場合(b)とにおけるこねモータ及び冷却ファンの制御の様子を示すタイムチャート
【図2】室温と冷却ファンの駆動時間との関係を示す図
【図3】室温に対するこね上がり時のパン生地温度を調べた結果を示す図
【図4】電子レンジの電気的構成を概略的に示すブロック図
【図5】こね容器をセットした状態の電子レンジの正面から見た様子を遠近法を用いて示す図
【図6】電子レンジの概略的な横断平面図
【図7】電子レンジの概略的な縦断正面図
【図8】本発明の第2の実施例を示すもので、もちの場合の混練運転の時間経過に伴う冷却ファンの電圧の変化の様子を示す図
【図9】本発明の第3の実施例を示すもので、もちの場合の室温とコントロール温度との関係を示す図
【図10】室温に対するつき上がり時のもちの温度を調べた結果を示す図
【図11】室温に対するこね上がり時のパン生地の温度を調べた結果を示す図
【図12】本発明の第4の実施例を示すもので、冷却ファン及び温度コントロールの制御の様子を示すタイムチャート
【符号の説明】
図面中、1は本体、2はオーブン庫、2aは送風口、2bは排気口、3は加熱室、11は室温センサ、12はマグネトロン、14は冷却ファン、15は送風ダクト、16は排気ダクト、17は熱風生成装置、19はヒータ、20はこね容器、21は混練軸、22はインペラ、23はこねモータ、24は回転伝達機構、30は制御装置(制御部)、31は各種操作キーを示す。
Claims (10)
- 加熱室と、この加熱室内の食品を加熱するヒータと、前記加熱室内に風を供給する冷却ファンと、前記加熱室内に着脱可能にセットされるこね容器と、このこね容器内の食品をこねる混練機構と、この混練機構を制御して混練運転を実行させる制御部とを備え、
前記制御部は、こねる食品が「もち」の場合には混練運転中に前記冷却ファンを駆動し、「パン生地」の場合には所定の条件に応じて前記冷却ファンを駆動制御することを特徴とするこね機能付き加熱調理器。 - 制御部は、こねる食品が「パン生地」の場合に、室温センサが検出する室温条件に応じて冷却ファンを駆動制御することを特徴とする請求項1記載のこね機能付き加熱調理器。
- 室温が高いほど冷却ファンの駆動時間を長くすることを特徴とする請求項2記載のこね機能付き加熱調理器。
- 室温が20℃以上のときに、冷却ファンを駆動することを特徴とする請求項2又は3記載のこね機能付き加熱調理器。
- 冷却ファンは、回転数が可変とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のこね機能付き加熱調理器。
- 冷却ファンは、混練運転の時間経過に伴って回転数が次第に低くなるように制御されることを特徴とする請求項5記載のこね機能付き加熱調理器。
- 冷却ファンは、駆動初期に回転数が高く、後期に回転数が低くなるように制御されることを特徴とする請求項5記載のこね機能付き加熱調理器。
- こねる食品が「もち」の場合には、混練運転の初期5分間は冷却ファンが最大回転数で駆動されることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のこね機能付き加熱調理器。
- 混練運転時の室温に応じて、前記ヒータによる温度コントロールが実行されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のこね機能付き加熱調理器。
- こねる食品が「パン生地」の場合には、冷却ファンの非駆動時にのみ温度コントロールが実行されることを特徴とする請求項9記載のこね機能付き加熱調理器。
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