JP3587481B2 - ビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤 - Google Patents

ビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の化合物がグラフトされたビニルエステル系重合体を含有したビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ケン化度が70モル%以下のビニルエステル系樹脂(低ケン化ポリビニルアルコール系樹脂)は、ビニル系化合物(特に塩化ビニル)の懸濁重合用分散助剤として広く利用されている。
そして、かかる分散助剤(或いは分散剤)には、▲1▼得られる塩化ビニル系重合体粒子の粒度分布がシャープであること、▲2▼該塩化ビニル系重合体粒子の可塑剤吸収能が大きいこと、▲3▼該塩化ビニル系重合体粒子中に残存するモノマーが少ないこと、▲4▼該塩化ビニル系重合体粒子が多孔性(ポロシティー)を有して嵩比重が大きいこと、▲5▼該塩化ビニル系重合体粒子の成形性が良好(ゲル化性が良好なこと等)であること、等の性能が要求されているのが実情である。
【0003】
かかる性能を満たすべく、ポリビニルアルコール系樹脂(ケン化度70〜90モル%,重合度300〜3000)とビニル系重合体を特定の比で併用したり(特開昭64−51409号公報)、ケン化度が50モル%未満で平均重合度が4000以上のポリビニルエステル系重合体を分散助剤として用いたり(特開平4−85303号公報)、ケン化度が60モル%以下で平均重合度が4000以上で且つ平均粒子径が100μm以下のポリビニルエステル系重合体の水性分散液を分散助剤として用いたり(特開平5−345805号公報)することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開昭64−51409号公報開示技術や特開平4−85303号公報開示技術では、上記の▲2▼や▲3▼については顕著な改善が見られるものの、更に塩化ビニル系重合体粒子の嵩比重を上げようとすると▲3▼や▲5▼の性能が低下する傾向にあり、塩化ビニル系重合体粒子の球形度と内部空隙の両方を向上させることができないという問題点があり、また特開平5−345805号公報開示技術では、水性分散液の安定性及び塩化ビニルモノマーへの溶解性の制御等について十分に考慮されておらずまだまだ改善の余地の残るところである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる事情に鑑みて鋭意検討した結果、本発明者らは、ポリビニルアルコール系樹脂及び/または反応性界面活性剤のグラフト化度が10〜80%のビニルエステル系重合体を含有する懸濁重合用分散助剤が水性液の安定性に特に優れ、且つかかる分散助剤をビニル系化合物の懸濁重合に供したとき、特に嵩比重が大きく、脱モノマー性、可塑剤吸収性、充填効率[B.D(g/cc)×(ポロシティー(cc/g)+1/1.4)]、成形性に優れたビニル系化合物(塩化ビニル系重合体粒子)が得られ、更には重合時のスケール付着防止能にも優れることを見いだし本発明の完成に至った。
なお、本発明でいうグラフト化度とは、乳化重合又は懸濁重合等により得られたビニルエステル系重合体の水性分散液を製膜して測定される値で具体的には以下の通りである。
【0006】
PETフイルム上に100μm用のアプリケーターを用いて該水性分散液を塗布して、常温で乾燥させて皮膜を作製し、20℃,65%RHで48時間調湿する。該皮膜より約3gの試料を採取して精秤(a)し、アセトンで12時間ソックスレー抽出した後、沸騰水に4時間浸漬する。この抽出作業を2回繰り返した後、該皮膜を105℃で3時間乾燥して秤量(b)する。
また、同様に調湿させた分散液皮膜約3gを精秤し、105℃で3時間乾燥させて揮発分(C)を求め、以下の式より算出する。
グラフト化度(%)=[b/a(1−c/100)]×100
a:分散液生成皮膜重量(g)
b:上記処理後、105℃、3時間乾燥後の皮膜重量(g)
c:分散液生成皮膜の揮発分(%)
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を以下に詳細に説明する。
本発明で用いられるポリビニルアルコール系樹脂としては、ポリビニルアルコール系樹脂、水溶性のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等が挙げられるが、グラフト化度のコントロールの点から、ポリビニルアルコール系樹脂が好ましく、その中でもアルキレンオキサイド変性ポリビニルアルコール系樹脂、部分ケン化ポリビニルアルコール系樹脂、アセト酢酸エステル化ポリビニルアルコール系樹脂、カルボキシル化ポリビニルアルコール系樹脂(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニット酸、フマル酸、マレイン酸モノエステル、イタコン酸モノエステル、シトラコン酸モノエステル、フマル酸モノエステル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等の酸又はその塩等によりカルボキシル化されたポリビニルアルコール)、スルホン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂(エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸又はその塩やナトリウムスルホプロピル2−エチルヘキシルマレート、ナトリウムスルホプロピルトリデシルマレート、ナトリウムスルホプロピルエイコシルマレート等のスルホアルキルマレート又はその塩やスルホアルキル(メタ)アクリルアミド又はその塩やスルホアルキル(メタ)アクリレート又はその塩等によりスルホン酸変性されたポリビニルアルコール)。
【0008】
カチオン化ポリビニルアルコール系樹脂(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロエチルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミドトリメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、2−アクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、N−メチルジメチルアミノアクリルアミド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルアミン、ジメチルメタアクリルアミン、ジメチルアリルアンモニウムクロライド、ジエチルアリルアンモニウムクロライド、エチルジアリルアミン、メチルジアリルアミン等のカチオン基を有する化合物によりカチオン化されたポリビニルアルコール)が特に好ましく、本発明の目的を考慮すれば、アルキレンオキサイド変性ポリビニルアルコール系樹脂においては、平均重合度50〜2000,ケン化度70〜100モル%,アルキレンオキサイドの平均付加モル数0.05〜10モル%が好ましく、更には平均重合度100〜1500,ケン化度80〜99モル%,アルキレンオキサイドの平均付加モル数0.5〜5モル%が好ましく、殊に平均重合度200〜1200,ケン化度80〜95モル%,アルキレンオキサイドの平均付加モル数0.5〜4モル%が好ましく、かかるアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等が挙げられ、親水性を付与できるという点よりエチレンオキサイドが好適にもちいられる。
【0009】
部分ケン化ポリビニルアルコール系樹脂においては、平均重合度100〜4000,ケン化度68〜100モル%が好ましく、更には平均重合度200〜3000,ケン化度70〜95モル%が好ましく、殊に平均重合度250〜2200,ケン化度78〜89モル%が好ましい。
アセト酢酸エステル化ポリビニルアルコール系樹脂においては、平均重合度100〜4000,ケン化度68〜99.8モル%,アセト酢酸エステル化度0.5〜20モル%が好ましく、更には平均重合度300〜2600,ケン化度75〜99モル%,アセト酢酸エステル化度1〜10モル%が好ましく、殊に平均重合度200〜1700,ケン化度80〜98モル%,アセト酢酸エステル化度3〜8モル%が好ましい。
【0010】
カルボキシル化ポリビニルアルコール系樹脂においては、平均重合度100〜2000,ケン化度30〜98モル%,カルボキシル化度0.05〜10モル%が好ましく、更には平均重合度100〜1000,ケン化度75〜98モル%,カルボキシル化度0.1〜5モル%が好ましく、殊に平均重合度200〜500,カルボキシル化度1〜5モル%が好ましい。
スルホン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂においては、平均重合度50〜2000,ケン化度0〜100モル%,スルホン酸変性度0.05〜10モル%が好ましく、更には平均重合度100〜1000,ケン化度68〜99モル%,スルホン酸変性度0.1〜5モル%が好ましく、殊に平均重合度150〜500,ケン化度72〜88モル%,スルホン酸変性度1〜5モル%が好ましい。
【0011】
カチオン化ポリビニルアルコール系樹脂においては、平均重合度50〜3000,ケン化度0〜100モル%,カチオン化度0.05〜10モル%が好ましく、更には平均重合度100〜2600,ケン化度30〜99モル%,カチオン化度0.1〜5モル%が好ましく、殊に平均重合度150〜1700,ケン化度50〜88モル%,カチオン化度1〜5モル%が好ましい。この中でも、アルキレンオキサイド変性ポリビニルアルコール系樹脂、部分ケン化ポリビニルアルコール系樹脂及びスルホン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂が重要である。
【0012】
また、ポリビニルアルコール系樹脂として該アセト酢酸エステル化ポリビニルアルコール系樹脂を用いてビニルエステル系重合体を得る場合、ブチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、デシルメルカプタン、ヘキサデシルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、オクタデシルメルカプタン、フェニルメルカプタン、メルカプトトルエン等のメルカプタン類や酸性(メタ)亜硫酸ナトリウム、酸性(メタ)亜硫酸カリウム等の酸性亜硫酸塩の存在下で重合を行うと、安定性の良好なエマルジョンが得られる。
【0013】
一方本発明で用いられる反応性界面活性剤としては、反応性官能基として活性エチレン基、異性三員環、二塩基酸イミド、アルデヒド、或いは酸ハライド,活性ハロメチル,活性ハロビニル等の活性ハロゲンやメチロール,メチレンピリジニウム等を含むもの、更にはラジカル重合可能な二重結合を含有するもの等が挙げられ、中でも二重結合を含有するポリオキシエチレンアリルグリシジルノニルフェニルエーテル或いはポリオキシエチレンアリルグリシジルノニルフェニルエーテルの硫酸エステル塩等が好適に用いられ、具体的には旭電化工業(株)製の「アデカリアソープNE−10」、「アデカリアソープNE−20」、「アデカリアソープNE−30」、「アデカリアソープNE−40」、「アデカリアソープSE−10N」等が用いられる。
【0014】
また、必要に応じて、水溶性のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアクリル酸塩、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等の他の水溶性高分子を適宜併用することも可能である。
更に、本発明で用いられるビニルエステル系化合物としては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、酢酸イソプロペニール、各種アクリル酸エステルなどが挙げられ、これらを単独重合あるいは共重合して用いられる。なかんずく酢酸ビニル単独あるいは酢酸ビニルを主体とした共重合が好適に用いられる。
【0015】
又、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記のビニルエステル系化合物に共重合可能なモノマーが共重合されていても差し支えなく、このようなモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸,マレイン酸,イタコン酸,クロトン酸等の不飽和酸又はそのエステル或いは塩又は無水物、(メタ)アクリルアミド又はその誘導体、アリルスルホン酸ナトリウムやメタアリルスルホン酸ナトリウム等の不飽和スルホン酸塩類、アルキルビニルエーテル、アセトアセチル基含有エチレン性不飽和モノマー、オキシアルキレン基含有不飽和モノマー、第4級アンモニウム塩含有不飽和ビニルモノマー、エチレン,プロピレン,α−オクテン,α−ドデセン等のα−オレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、ビニルアルコキシシラン類、スチレンなどが挙げられる。
【0016】
上記の如きポリビニルアルコール系樹脂または反応性界面活性剤をグラフトさせたビニルエステル系重合体を得る方法としては、特に限定されないが、水溶媒中でビニルエステル系モノマー類をラジカル重合することが工業的に有利であり、ポリビニルアルコール系樹脂または反応性界面活性剤の共存下でビニルエステル系化合物を乳化重合又は懸濁重合させる方法が好ましい。かかる重合方法としては、公知の方法が採用され得る。
【0017】
例えば、乳化重合法としては、ポリビニルアルコール系樹脂または反応性界面活性剤の水媒体中でビニルエステル系モノマーを一括,分割,連続のいずれかの添加方法によって行うことができ、またビニルエステル系モノマーをポリビニルアルコール系樹脂または反応性界面活性剤で乳化分散した後、乳化液として添加することもできる。重合時間は2〜8時間、重合温度は40〜95℃(好ましくは60〜85℃)、エマルジョン中のポリマー濃度は10〜60重量%(好ましくは25〜45重量%、更に好ましくは30〜35重量%)である。
該重合におけるポリビニルアルコール系樹脂または反応性界面活性剤の添加量は全系に対して1〜20重量%が好ましく、特に3〜10重量%が好ましい。
【0018】
乳化重合触媒としてはラジカル発生剤、なかんずく過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の水溶性触媒が好適に用いられる。
更に他の乳化剤、例えばセルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースなど)、ポリアクリル酸誘導体、(無水)マレイン酸−ビニルエーテル共重合体、(無水)マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アリルスルホン酸(塩)共重合体ケン化物なども適宜併用できる。その他通常の乳化重合で用いられる種々の添加剤、例えばレドックス系で用いられるロンガリット、モール塩等の還元剤や更には高級アルコール類の連鎖移動剤、pH調整剤なども適宜使用できる。
【0019】
又、懸濁重合法としては、乳化重合法と同様、ポリビニルアルコール系樹脂及び/または反応性界面活性剤の水媒体中でビニルエステル系モノマーを一括,分割,連続のいずれかの添加方法によって行うことができ、またビニルエステル系モノマーをポリビニルアルコール系樹脂または界面活性剤で懸濁分散した後、懸濁液として添加することもできる。重合時間は2〜8時間、重合温度は40〜95℃(好ましくは60〜85℃)、サスペンジョン中のポリマー濃度は10〜60重量%(好ましくは30〜55重量%、更に好ましくは30〜45重量%)である。
【0020】
重合触媒としてはラジカル発生剤、なかんずく油溶性触媒が好適に用いられ、例えば、過酸化ベンゾイル、ラウリルパーオキサイド等の有機パーオキサイドやアゾビスイソブチロニトリルに代表されるアゾ化合物等が好適に用いられる。
また、重合度調節剤としてメルカプタン類、高級アルコール類等の連鎖移動剤やpH調整剤なども適宜使用できる。
該重合におけるポリビニルアルコール系樹脂及び/または反応性界面活性剤の添加量は全系に対して0.1〜10重量%が好ましく、特に0.5〜5重量%が好ましい。
【0021】
本発明においては、上記の重合によって得られたビニルエステル系重合体へのポリビニルアルコール系樹脂及び/または反応性界面活性剤のグラフト化度を10〜80%にすることを特徴とするもので、該グラフト化度を10〜80%の範囲にする方法は特に限定されないが、上述の如くポリビニルアルコール系樹脂として特定のポリビニルアルコール系樹脂のケン化度等により任意にコントロールしたり、反応型界面活性剤や特定のポリビニルアルコール系樹脂の添加量によってコントロールすること等が挙げられる。
また、該グラフト化度は10%未満では、塩化ビニル系重合体の懸濁重合において塩化ビニル重合体粒子内の内部空隙をコントロールするという点で不十分となり、逆に80%を越えると塩化ビニルモノマーへの溶解性が低下して本発明の目的を達成することはできない。
該グラフト化度が20〜70%の時、本発明の効果が最もよく発揮することができ好ましい。更に好ましくは40〜70%である。
【0022】
また、かかる分散助剤は、粉体状で重合に供されることも可能であるが、重合時の分散効率等を考慮すれば、水性液の状態で重合に供することが好ましく、特に水性分散液とすることが好ましい。
かかる水性分散液としては上記のビニルエステル系重合体を分散質として、水中に10〜50重量%の割合で分散させたものが好ましく、該重合体の割合が10重量%未満では、性能上問題はないが、経済上不利となり、逆に50重量%を越えると水性液の粘度が高くなり作業性が低下して好ましくなく、好ましくは30〜40重量%である。
【0023】
かかる水性分散液を得る方法としては、特に限定されず、乳化重合、懸濁重合等により得られた水性分散液をそのまま用いる方法、或いはこれらの水性分散液をスラリー状でケン化した後撹拌下に水に再分散させる方法等が挙げられ、中でも乳化重合により得られた水性分散液をそのまま用いる方法が好適に採用され得る。
なお、本発明では、上記のビニルエステル系重合体はケン化度は60モル%以下が好ましく、更には20モル%以下が好ましく、特に好ましくは10モル%以下である。ケン化度が60モル%を越えると塩化ビニル重合体の懸濁粒子の可塑剤吸収性、脱モノマー性、充填効率等が低下して好ましくない。
【0024】
次に得られたビニルエステル系重合体の水性分散液を分散助剤として用いたビニル系化合物の懸濁重合法について説明する。
懸濁重合を行う際には、通常水又は加熱水媒体に本発明の分散助剤と分散安定剤を添加し、ビニル系モノマーを分散させて油溶性触媒の存在下で重合を行う。かかる分散安定剤としては、部分ケン化ポリビニルアルコール(好ましくは重合度500〜3500、ケン化度65〜90モル%、更に好ましくは68〜85モル%)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の水溶性セルロースエーテル類、アクリル酸共重合体,ゼラチン等の水溶性ポリマー、ソルビタンモノラウレート,ソルビタントリオレート,グリセリントリステアレート,エチレンオキシドプロピレンオキシドブロックコポリマー等の油溶性乳化剤、ポリオキシエチレングリセリノレート、ラウリン酸ナトリウム等の水溶性乳化剤などが例示され、これらの1種または2種以上の組み合わせで用いることができ、中でも部分ケン化ポリビニルアルコールや水溶性セルロースエーテル類が好適に用いられ、分散安定剤と分散助剤の添加量の重量比は分散安定剤の種類等によって一概に言えないが、7/1〜1/5の範囲が好ましく、特に7/1〜7/5の範囲が好ましい。
【0025】
また、添加方法は、分散安定剤、分散助剤の各々を粉末のまま又は水溶液として水媒体に加えられたり、また分散安定剤と分散助剤を粉末ブレンドや水溶液ブレンド後同時に添加しても良い。
該分散安定剤及び分散助剤は、重合の初期に一括仕込みしても、又重合の途中で分割して仕込んでもよい。
使用される触媒としては、油溶性の触媒であれば特に限定されず、例えばベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、α,α′−アゾビスイソブチロニトリル、α,α′−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド或いはこれらの混合物が使用される。
重合温度は、当業者周知の範囲から任意に選択される。
【0026】
懸濁重合の対象となるモノマーとしては、塩化ビニルの単独重合のみではなく、これと共重合可能なモノマー、例えばハロゲン化ビニリデン、ビニルエーテル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸又はその無水物やエチレン、プロピレン、スチレン等との共重合物にも好適であり、更には塩化ビニル用に限らず、スチレン、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル等任意のビニル化合物の懸濁重合用にも使用することができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
なお,実施例中「%」、「部」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
実施例1
ポリビニルアルコール系樹脂として4%水溶液粘度5cps/20℃、平均ケン化度88モル%で、エチレンオキサイド(平均付加モル数=15)で1モル%変性されたポリビニルアルコール系樹脂を用いて以下の如く酢酸ビニルの乳化重合を行った。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備えたセパラブルフラスコにイオン交換水200部、上記変性ポリビニルアルコール系樹脂9部及び酢酸ナトリウム1.26部を仕込み、撹拌しながらフラスコ内の温度を90℃に昇温して完全に溶解させた。次に65℃にして、その間窒素ガスでフラスコ内を置換しながら酢酸ビニルモノマー8.1部を加えた後3%過硫酸アンモニウム水2mlを添加して1時間重合した。次いで内温を70℃に保ちながら残りの酢酸ビニルモノマー72.9部を3時間かけて均等滴下しながら、更に3%過硫酸アンモニウム水8mlを1時間毎に4分割添加して重合を行った。全モノマーを仕込み後75℃で1時間熟成した後冷却して、グラフト化度66%,平均粒径0.16μm,粘度1.8ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。なお、平均粒径は固形分0.05%の水性液を用いてレーザー光散乱測定器(大塚電子社製、DLS−700)により測定し、粘度は固形分30%の水性液を用いてブルックフィールド型粘度計(10rpm/25℃)により測定した。
得られた水性液を用いて、以下の要領で分散性及び希釈沈降安定性を調べた。
【0028】
(分散性)
純水が150g入った200mlのビーカーに、得られた水性液(固形分30%)を0.5g滴下後、ファウドラータイプの撹拌翼で100rpmの回転数で1分間撹拌した後の状態を目視により観察して評価(○:ビーカーの底に沈殿物は認められず分散状態良好、△:ビーカーの底にわずかの沈殿物が認められる、×:ビーカーの底にかなりの量の沈殿物が認められる)した。
(希釈沈降安定性)
得られた水性液を希釈して固形分1%の水性液とした後、かかる水性液100gを100mlのメスシリンダーに入れて25℃で2ケ月放置し、放置後の上澄み量(cc)を調べた。
【0029】
実施例2
ポリビニルアルコール系樹脂として4%水溶液粘度2.5cps/20℃、平均ケン化度88モル%のアリルスルホン酸変性(アリルスルホン酸変性量2.7モル%)ポリビニルアルコール系樹脂を用いて以下の如く酢酸ビニルの乳化重合を行った。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備えたセパラブルフラスコにイオン交換水200部、上記アリルスルホン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂9部及び酢酸ナトリウム1.26部を仕込み、撹拌しながらフラスコ内の温度を90℃に昇温して完全に溶解させた。次に65℃にして、その間窒素ガスでフラスコ内を置換しながら酢酸ビニルモノマー8.1部と3%過硫酸アンモニウム水2mlを添加した。次いで内温を70℃に保ちながら残りの酢酸ビニルモノマー72.9部を3時間かけて均等滴下しながら、更に3%過硫酸アンモニウム水8mlを1時間毎に4分割添加して重合を行った。全モノマーを仕込み後75℃で1時間熟成した後冷却して、スルホン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂のグラフト化度65%,平均粒径0.18μm,粘度0.3ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0030】
実施例3
実施例2において、ポリビニルアルコール系樹脂として4%水溶液粘度3.5cps/20℃、ケン化度88モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いた以外は、実施例2に準じて酢酸ビニルの乳化重合を行って該樹脂のグラフト化度が50%,平均粒径0.14μm,粘度0.5ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0031】
実施例4
4%水溶液粘度4.5cps、ケン化度78モル%、アリルスルホン酸変性(アリルスルホン酸変性量0.15モル%)ポリビニルアルコール系樹脂を用いて実施例2と同様に酢酸ビニルの乳化重合を行って、該樹脂のグラフト化度が68%,平均粒径0.22μm,粘度7.5ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0032】
実施例5
実施例2において、ポリビニルアルコール系樹脂として4%水溶液粘度5cps/20℃,ケン化度88モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール系樹脂を用いた以外は、実施例2に準じて酢酸ビニルの乳化重合を行って、該樹脂のグラフト化度が55%,平均粒径0.14μm,粘度3.7ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0033】
実施例6
実施例1において、ポリビニルアルコール系樹脂に代えて、反応性界面活性剤としてポリオキシエチレンアリルグリシジルノニルフェニルエーテルの硝酸エステル塩(旭電化(株)製、「アデカリアソープSE−10N」、前記の一般式化1においてRがC9H19で、XがSO3NH4でnが10)を用いた以外は、実施例1に準じて酢酸ビニルの乳化重合を行って、該界面活性剤のグラフト化度が40%,平均粒径0.40μm,粘度2.4ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0034】
実施例7
実施例6において、反応性界面活性剤としてポリオキシエチレンアリルグリシジルノニルフェニルエーテル(旭電化(株)製、「アデカリアソープNE−10」、前記の一般式化1においてRがC19で、XがHでnが10)を用いた以外は、実施例6に準じて酢酸ビニルの乳化重合を行って、該界面活性剤のグラフト化度が45%,平均粒径0.50μm,粘度6.0ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0035】
実施例8
ポリビニルアルコール系樹脂として4%水溶液粘度25cps/20℃、平均ケン化度78モル%で、アセト酢酸エステルで7モル%変性されたポリビニルアルコール系樹脂を用いて以下の如く酢酸ビニルの乳化重合を行った。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備えたセパラブルフラスコにイオン交換水200部、上記変性ポリビニルアルコール系樹脂9部及び酢酸ナトリウム0.045部、酸性亜硫酸ナトリウム0.12部を仕込み、撹拌しながらフラスコ内の温度を90℃に昇温して完全に溶解させた。次に65℃にして、その間窒素ガスでフラスコ内を置換しながら酢酸ビニルモノマー8.1部を加えた後3%過硫酸アンモニウム水2mlを添加して1時間重合した。次いで内温を70℃に保ちながら残りの酢酸ビニルモノマー72.9部を3時間かけて均等滴下しながら、更に3%過硫酸アンモニウム水8mlを1時間毎に4分割添加して重合を行った。全モノマーを仕込み後75℃で1時間熟成した後冷却して、グラフト化度80%,平均粒径0.50μm,粘度80ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0036】
実施例9
実施例5において得られた分散助剤100部を含水率50%のメタノール250部に分散させて、さらに水酸化ナトリウム1.0部を添加してケン化を行って、ケン度20モル%,平均粒径0.12μm,4%粘度2.9cps/20℃のポリビニルアルコール系樹脂分散助剤が得られた。かかる分散助剤を分散質として、30%濃度の水性分散液を調製し、実施例1と同様に評価を行った。
【0037】
比較例1
実施例1において変性ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度を99モル%、4%粘度を5cps/20℃とした以外は実施例1と同様に行って、グラフト化度7%,平均粒径1.20μm,粘度1.5ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0038】
比較例2
実施例2においてポリビニルアルコール系樹脂に代えてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王(株)製、「エマルゲン#950」)を用いた以外は実施例1と同様に行って、グラフト化度5%,平均粒径1.50μm,粘度3.5ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0039】
比較例3
実施例8において酸性亜硫酸ナトリウムを用いずに同様に行って、グラフト化度85%,平均粒径0.80μm,粘度400ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
上記の実施例及び比較例の評価結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
Figure 0003587481
【0041】
実施例10
上記実施例1で得られた水性分散液を分散助剤として用いて以下の要領でポリ塩化ビニルの重合を行って、得られたポリ塩化ビニル粒子について、後述の如き性能評価を行った。
撹拌機を備えたオートクレーブ中に塩化ビニルモノマー100重量部、水150重量部、上記実施例1の水性分散液(固形分30%)0.13重量部(オキシエチレン基含有ポリビニルアルコール共重合体の固形分換算で0.04重量部)及び(主)分散剤として重合度2400,ケン化度80モル%のポリビニルアルコール0.07部を用い、更にラウロイルパーオキサイド0.2重量部を仕込み、回転数400rpmで撹拌しながら温度60℃にて懸濁重合を行って、ポリ塩化ビニル粒子を得た。
【0042】
実施例11〜18
実施例1〜9で得られた水性分散液を分散助剤とし、表2に示される(主)分散剤を併用して実施例10に準じてポリ塩化ビニルの重合を行って、同様に評価を行った。
なお、実施例14及び15では、ポリビニルアルコール系(主)分散剤に更に重合度800,ケン化度73モル%のポリビニルアルコール系分散剤を0.08部(実施例14)あるいは重合度800,ケン化度72モル%のポリビニルアルコール系分散剤を0.01部(実施例15)加えて2種類の分散剤を使用した。
【0043】
比較例4
比較例1の分散助剤を用いて実施例10に準じて同様にポリ塩化ビニルの重合を行って、同様に評価を行った。
比較例5
比較例2の分散助剤を用いて実施例10に準じて同様にポリ塩化ビニルの重合を行って、同様に評価を行った。
比較例6
比較例3の分散助剤を用いて実施例10に準じて同様にポリ塩化ビニルの重合を行って、同様に評価を行った。
上記の実施例及び比較例のポリ塩化ビニル重合の評価結果を表3に示す。
【0044】
【表2】
Figure 0003587481
【0045】
【表3】
Figure 0003587481
【0046】
註)表中の測定方法及び評価基準は以下の通り。
<嵩比重(B.D)>
JIS K 6721に準拠した。
<充填効率(粒子の球形度の尺度)>
計算式[B.D(g/cc)×(ポロシティー(cc/g)+1/1.4)]
により算出した。
但し、ポロシティーは水銀侵入法により測定した。
【0047】
<可塑剤吸収性>
プラストグラフに接続されたプラネタリー型ミキサーに得られたポリ塩化ビニル粒子60部とDOP(ジオクチルフタレート)40部の混合物を投入して、80℃で撹拌しながら各時間毎の混練トルクを測定し、混練トルクが低下するまでの経過時間を調べた。
評価基準は以下の通り。
A −−− 3分未満
B −−− 3〜5分未満
C −−− 5分以上
【0048】
<残存モノマー>
得られたポリ塩化ビニル粒子の一定量をTHF(テトラヒドロフラン)に溶解させて、ガスクロマトグラフにより残存する塩化ビニルモノマーを定量した。
<フィッシュアイ>
得られたポリ塩化ビニル粒子100部、DOP(ジオクチルフタレート)50部、ジオクチル錫ジラウレート3部及びステアリン酸亜鉛1部を155℃で3分間ロール練りして0.3mm厚のシートを作製し100mm×100mm当たりのフィッシュアイの数を測定した。
評価基準は以下の通り。
A −−− 0〜4個
B −−− 5〜10個
C −−− 11個以上
【0049】
<スケール付着性>
重合体スラリーを重合缶外に取り出した後、缶内におけるスケールの付着状態を目視観察した。
評価基準は以下の通り。
A −−− スケールの付着がなく、重合缶の金属光沢が見える。
B −−− わずかにスケールの付着が認められ、重合缶の金属光沢が明瞭でない。
C −−− 重合缶全体にフィルム状のスケールの付着が認められる。
【0050】
【発明の効果】
本発明のビニル化合物の懸濁重合用分散助剤は、特定の化合物がグラフトされているため、かかる分散助剤の水性(分散)液の安定性は良好で、かかる水性(分散)液をビニル系化合物の懸濁重合に供したときは、上記の如くビニル系化合物粒子の球形度と内部空隙の向上を同時に満足する良好なビニル系化合物の重合物が得られ、スケール付着防止能にも優れ、ビニル系化合物の懸濁重合用の分散助剤として大変有用性が高く、かかる分散助剤を用いて懸濁重合された塩化ビニルは、成形加工性に優れ、フィルム、ホース、シート、ビニルレザー、ビニル鋼板、防水帆布、塗装布、工業用手袋、印刷用ロール、靴底、発泡体、人形、クッション等の用途に利用することができる。

Claims (5)

  1. ポリビニルアルコール系樹脂及び/または反応性界面活性剤のグラフト化度が10〜80%のビニルエステル系重合体を含有することを特徴とするビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤。
  2. グラフト化度が20〜70%であることを特徴とする請求項1記載のビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤。
  3. ビニルエステル系化合物が酢酸ビニルであることを特徴とする請求項1または2記載のビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤。
  4. 反応性界面活性剤が、下記一般式化1で示されることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤。
    Figure 0003587481
    (但し、RはCmH2m+1でmは1〜20の整数、XはH,SO3NH4,SO3Na、nは5〜40の整数をそれぞれ表す。)
  5. ビニルエステル系重合体が水を媒体として分散状態で含有されることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤。
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